JP3530982B2 - 車載用車速計測装置 - Google Patents

車載用車速計測装置

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JP3530982B2
JP3530982B2 JP24719893A JP24719893A JP3530982B2 JP 3530982 B2 JP3530982 B2 JP 3530982B2 JP 24719893 A JP24719893 A JP 24719893A JP 24719893 A JP24719893 A JP 24719893A JP 3530982 B2 JP3530982 B2 JP 3530982B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、自動車に取付けられ
て、ナビゲーションシステム、車速検出装置、ABS装
置等の各種速度情報を使用する車速計測装置に関するも
ので、特に、車両に積載した超音波を利用する車載用車
速計測装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来のこの種の車載用車速計測装置とし
て、特開平4−252985号公報に掲載の技術があ
る。 【0003】この公報に掲載の技術は、2つの振動子を
送波と受波に使用し、連続波の送受信によりドップラシ
フトを検出して対地速度を計測する車速計測装置におい
て、車両が走行することによって生ずる送信角度と受信
角度とのずれにより、高速走行時に実測車速とドップラ
シフトが定速走行時の関係からずれることに対する補正
方法について述べられている。 【0004】即ち、従来の送信角度及び受信角度を同一
の送受信角度θとした場合、低速走行時の進行方向に対
して向けられたビームに対するドップラ周波数は、 △f1 =2Vcosθ・fo /(C−Vcosθ) ・・・・・(1) (但し、ここで、Vは実測車速,θは送信周波数,Cは
音速である。)で近似されるが、実際には車両の移動が
伴なうため受信位置が変化し、送信角度θに対して受信
角度θ+αとなり、この効果を考えた場合、前記(1)
式は △f2 =V{cosθ+cos(θ+α)}fo /(C−Vcosθ) ・・・・・(2) (但し、補正角度αは実測車速V及び送信角度θにより
決定される値である。)と変形され、この補正角度αを
考慮に入れて、(2)式により実測車速を計算する方法
が開示されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし、超音波の音速
は約340[m/sec]程度であり、車速が100[Km/ho
ur]になると音速の約8%になり、音波が伝搬する間で
の伝搬媒質である空気の移動による影響が無視し得なく
なる。即ち、路面と振動子の間の空気の流れが一様なも
のであれば、前記公報で開示された方法は有効であるも
のの、現実には超音波振動子は車両の前端部、後端部或
いは底面部に配設され、車両周辺の複雑な空気流の影響
を受けることになる。特に、車両周辺の複雑な空気流の
影響を受け、車両後部に配設した場合、ビームが車両の
外側に出ると車両後部に発生するうず流のために、高速
走行時にその影響を大きく受ける。また、車両前端部で
は後端部程の影響はないが、別の問題として冠水面等で
計測不能になるといった問題点がある。 【0006】一方、車両底部では空気流は層流となって
いるが伴走流のため上下方向では速度勾配を有してい
る。したがって、超音波が伝搬する間にその経路は空気
流で流されると共に、空気流の流速の速度勾配によって
その伝搬方向が変化する(経路のベンディング)。この
結果、実際の超音波の伝搬路は前述の公報で開示された
モデルとは異なるものとなり、送受信角度に違いが発生
する。 【0007】また、超音波振動子の送受信の指向性をビ
ーム状にして特定の路面位置に対して選択的に使用する
ようにしているため、前述のような送受信角度の変化は
最も大きな受信レベルとなる送受信角度の組み合せによ
っても影響を受ける。 【0008】そこで、本発明は車両の走行に伴なう車両
下部に発生する空気流の影響及び車両速度の影響を受け
ることのない車載用車速計測装置の提供を課題とするも
のである。 【0009】 【課題を解決するための手段】この発明にかかる車載用
車速計測装置は、車両に対して所定の俯角傾度を持って
超音波を送波し、その反射波を受波する超音波送受波器
の検出出力から車速を演算する車載用車速計測装置にお
いて、前記車両の走行に伴ない車両下部に発生する伴走
する空気流による音波の伝搬経路の変化による車速誤差
を予測して、実測車速に対応して車速補正する超音波の
送波軌跡補正手段と、前記車両の走行に伴なう前記超音
波送受波器の送受信角度の変化と送受信指向性に基いて
車速誤差を予測して、実測車速に対応して車速補正する
送受信角度補正手段とを具備するものである。 【0010】 【作用】この発明においては、車両の走行に伴ない車両
下部に発生する車両走行に伴走する空気流を粘性流体と
し、車両と空気との境界部では移動体と同一速度を持
ち、その表面から離れるに従って運動粘性率で定められ
た割合で減少し、路面表面に至るものとする。また、前
記超音波送受波器の送受信指向性と送受信角度の変化に
基いて、前記超音波送受波器からの超音波の送波位置と
受波位置との関係から前記超音波送受波器の送受信指向
性を補正する。 【0011】 【実施例】以下、本発明の実施例の車載用車速計測装置
について説明する。 【0012】〈送波軌跡補正手段の原理〉図1は本発明
の実施例の車載用車速計測装置の基本動作原理図であ
り、(a)は車両全体の側面図、(b)はペアビーム方
式による車載用車速計測装置の超音波の伝搬軌跡の説明
図である。また、図2は車両走行に伴なう平行伴走流モ
デル図である。 【0013】図1において、空気を粘性流体として流体
力学を適用すれば、車両100と空気との境界部では移
動体と同一速度を持ち、その表面から離れるに従って運
動粘性率で定められた割合で減少し、路面表面に至るも
のである。これを指数関数で図2のようにモデル化する
ことができる。空気流速v(y) は、 v(y) =V・e-y/w ・・・・・(3) 但し、v(y) は空気流速、Vは実測車速、yは車両底部
に配設した超音波送受波器TRから路面までの距離、w
は伴走流の厚さ(1/eの値)である。なお、伴走流の
厚さwは実測車速Vの増加に従って小さくなる。 【0014】ここで、計算により具体的な気流の影響を
俯角傾度と車速0,100,200[Km/hour ]との関
係を求めると、図3〜図6のようになる。 【0015】図3は本発明の実施例の車載用車速計測装
置における超音波送受波器から車両進行方向の前方への
超音波の送波軌跡図で、図4は本発明の実施例の車載用
車速計測装置における超音波送受波器から車両進行方向
の前方への超音波の受波軌跡図である。また、図5は本
発明の実施例の車載用車速計測装置における超音波送受
波器から車両進行方向の後方への超音波の送波軌跡図
で、図6は本発明の実施例の車載用車速計測装置におけ
る超音波送受波器から車両進行方向の後方への超音波の
受波軌跡図である。 【0016】図3〜図6から確認できるように、車速が
高速である場合、俯角傾度が小さいほど空気流速の影響
を受けている。 【0017】図3乃至図6の計算に用いた音線の計算式
は以下のようになっている。 【0018】x、y、θ及び△tは、それぞれ音線の位
置(水平及び垂直位置)、伝搬角度及び時間の刻幅であ
る。 【0019】図3の超音波送受波器から車両進行方向の
前方への超音波の送波軌跡は、 xn+1 =xn +{C・cosθn +v(y) }△t ・・・・・(4) yn+1 =yn +C・sinθn ・△t ・・・・・(5) θn+1 =tan-1{tanθn −v'(y)・△t} ・・・・・(6) 図4の超音波送受波器から車両進行方向の前方への超音
波の受波軌跡は、 xn+1 =xn +{C・cosθn −v(y) }△t ・・・・・(7) yn+1 =yn +C・sinθn ・△t ・・・・・(8) θn+1 =tan-1{tanθn +v'(y)・△t} ・・・・・(9) 図5の超音波送受波器から車両進行方向の後方への超音
波の送波軌跡は、 xn+1 =xn +{−C・cosθn +v(y) }△t ・・・・・(10) yn+1 =yn +C・sinθn ・△t ・・・・・(11) θn+1 =tan-1{tanθn +v'(y)・△t} ・・・・・(12) 図6の超音波送受波器から車両進行方向の後方への超音
波の受波軌跡は、 xn+1 =xn +{−C・cosθn −v(y) }△t ・・・・・(13) yn+1 =yn +C・sinθn ・△t ・・・・・(14) θn+1 =tan-1{tanθn −v'(y)・△t} ・・・・・(15) ここで、車両100の走行に伴ないその車両100の下
部に発生する伴走する空気流による音波の伝搬経路の変
化による車速誤差を予測して、実測車速に対応して車速
補正する機能は、本実施例の超音波の送波軌跡補正手段
を構成する。 【0020】〈送受信角度補正手段の原理〉一方、車速
に対応する超音波送受波器の送受信指向性と送受信角度
の変化は、次のようになる。 【0021】図7は本発明の実施例の車載用車速計測装
置における超音波送受波器の実測車速と送信及び受信と
の関係を示す説明図である。 【0022】図7において、送信角度θ1 で送出された
超音波は、前述した伝搬経路により時間t1 で路面に到
達し、そこで反射される。その路面から超音波は各方向
に乱反射されるが、その中で受信点に到達するものは図
7の幾何学的関係を満足するもののみで、このときの受
信角度はθ2 となる。この間の伝搬時間は往復でt1+
t2 である。このことにより送信角度θ1 が決まれば受
信角度θ2 で、伝搬時間t1 +t2 が決まり、送信角度
の異なる各種の伝搬経路の受信波がそれぞれの伝搬時間
で合成されて受信されることとなる。 【0023】このとき、受信波に含まれるドップラ周波
数△f2 は送信角度θ1 、受信角度θ2 で異なり、前述
の(2)式により、 △f2 =V{cosθ1 +cosθ2 }fo /(C−Vcosθ1 ) ・・・・・(16) で示される。 【0024】ここで検出されるドップラ周波数△f2
は、最も受信レベルの大きなものであり、それは超音波
送受波器の振動子の送受信指向性に関連した送受信角度
θ1 ,θ2 及び伝搬経路長差による距離減衰の違い及び
路面での反射特性の違いにより決定される。なお、これ
らの中で最も影響の大きなものは超音波送受波器の振動
子の指向性である。 【0025】また、図8は図3及び図4に示す本発明の
実施例の車載用車速計測装置における超音波送受波器か
ら車両進行方向への超音波の送受波時間の特性図、図9
は図5及び図6に示す本発明の実施例の車載用車速計測
装置における超音波送受波器から車両進行方向の後方へ
の超音波の送受波時間の特性図である。また、図10は
本発明の実施例の車載用車速計測装置における超音波送
受波器の振動子送受信指向性の特性図である。 【0026】図8及び図9に示すように、送受信角度及
び送受波時間特性においては、超音波を送波する俯角傾
度、即ち、送信角度θ1 が大きいほど伝搬経路長が短く
なり、伝搬時間t1 +t2 も短くなる。 【0027】また、図10に示すように、超音波送受波
器の振動子送受信指向性は、±20度内が使用可能範囲
内であることが理解される。 【0028】図11は本発明の実施例の車載用車速計測
装置において、前方に超音波を送波した場合における各
車速下における伝搬時間と検出レベル特性を示す特性図
である。また、図12は本発明の実施例の車載用車速計
測装置において、前方に超音波を送波した場合における
各車速下における伝搬時間とエラー車速特性を示す特性
図である。そして、図13は本発明の実施例の車載用車
速計測装置において前方に超音波を送波した場合におけ
る平均車速とエラー車速特性を示す特性図、図14は本
発明の実施例の車載用車速計測装置において検出した実
測車速と真の車速との関係を対応付けてメモリマップに
格納した特性の説明図である。 【0029】図11において、車速0[Km/hour ]の場
合には、空気流速の影響を受けず、車速に対応する送受
信指向性と送受信角度の影響を受けないが、高速になる
と、例えば、200[Km/hour ]の場合には、空気流速
の影響を受け、また、車速に対応する送受信指向性と送
受信角度の影響により、その出力レベルは低下し、各車
速をピーク点P0 ,P50,P100 ,P200 は時間的に早
く車速が検出されていることが分る。また、各車速をピ
ーク点P0 ,P50,P100 ,P200 を検出した場合に
は、図12に示すように車速を速くするに伴なって各車
速のピーク点P0,P50,P100 ,P200 は車速誤差が大
きくなることが分る。 【0030】なお、車速の検出は、常に、車速0[Km/h
our ]の伝搬経路で決定される伝搬時間よりも3〜10
%短い時間に設定しても、比較的誤差の少ない検出がで
きることが分る。 【0031】ここで、アスファルト走行における実測車
速(黒点)と近似値(実線)との関係を示すと図13の
ようになる。この実線は最小2乗法によって求めたもの
で、具体的には、真の速度である真の車速Vo 、検出し
た実測車速Vとの関係で Vo =2.566×10-2V−9.775×10-1V ・・・・・(17) (但し、単位は[Km/h]である。)で示される。 【0032】したがって、検出した実測車速Vと真の速
度である実車速Vo との関係を対応付けて、メモリマッ
プに格納しておく、このとき、格納される特性は図14
のようになる。故に、検出した実測車速Vの値で真の車
速Vo を選択すれば、正確な車両100の実測車速Vが
得られる。勿論、(17)式を用いてその都度、計算により
算出してもよい。 【0033】ここで、車両100の走行に伴なう超音波
送受波器の送受信角度の変化と送受信指向性に基いて車
速誤差を予測して、検出した実測車速Vに対応して車速
補正する機能は、本実施例の送受信角度補正手段を構成
する。 【0034】〈超音波送受波器の構成〉本実施例におい
ては、送波用と受波用とを共用した超音波送受波器の事
例について説明するが、本発明を実施する場合には、送
波用の超音波送受波器と受波用の超音波送受波器とを個
別に有する実施例にも適用できる。 【0035】図15は本発明の実施例の車載用車速計測
装置の基本動作説明図で、(a)はペアビーム方式によ
る車載用車速計測装置の側面図、(b)はペアビーム方
式による車載用車速計測装置の基本的動作説明図であ
る。 【0036】図15において、車両100の進行方向に
平行し、進行方向に対して俯角を45度に設定した前方
用超音波送受波器TRF は、200[KHz ]帯の超音波
振動を所定の超音波ビーム幅で路面に送波し、その反射
波を受波するものであり、車両100の進行方向に対し
て平行する実測車速(速度ベクトル)VFを得るもので
ある。具体的には、前方用超音波送受波器TRF は車両
100の前方中央に配設している。後方用超音波送受波
器TRR は、前方用超音波送受波器TRF と同一特性を
持ち、所定の超音波ビーム幅で超音波を路面に送波し、
その反射波を受波するものであり、図15(b)に示す
ように、車両100の進行方向に対して平行して配設し
た前方用超音波送受波器TRF に対して180度角変位
した位置に配設し、路面に対して俯角を45度に設定さ
れており、実測車速(速度ベクトル)VRを得るもので
ある。 【0037】これら前方用超音波送受波器TRF 、後方
用超音波送受波器TRR はそれらをプリント回路基板等
と共にハウジングBに収容して一体化している。そし
て、図15(b)に示すように、ハウジングBは車両1
00の下面に取付けられている。また、この実施例の後
方用超音波送受波器TRR の超音波を放射する高さはH
[m]である。 【0038】 車両100の進行方向の実測車速VFは、 VF=V+△V ・・・(18) 車両100の反進行方向の実測車速VRは、VR=V−△V ・・・(19) ただし、△Vはバウンシング、ピッチング等による誤車
速成分となる。したがって、ペアビーム方式による実測
車速PVは、 PV=(VF+VR)/2=V ・・・・・・(20) となる。 【0039】〈全体回路構成〉図16は本発明の実施例
の車載用車速計測装置の回路構成図である。 【0040】図16において、内部に8chのA/Dコ
ンバータを有するマイクロコンピュータ(CPU)1
は、内部に演算制御に必要なRAM及びROM及び演算
部等を有している公知のものであり、その内部機能説明
は後述する。前方用超音波送受波器TRF は200[KH
z ]帯の超音波振動を所定の超音波ビーム幅で送波及び
受波するものである。また、送受切替回路3は前方用超
音波送受波器TRF から超音波を出力したり、受波した
りする際の切替を行なうものである。即ち、送受切替回
路3は送信時に双方向ダイオードZD1 及びZD2 がオ
ンし、超音波送受波器TRから信号が出力されると共に
受信回路の保護を行ない、一方、受信時に双方向ダイオ
ードZD1 及びZD2 はオフして、受信信号がプリアン
プ4に出力される。 【0041】送受切替回路3の双方向ダイオードZD1
はトランス5の二次側に直列接続されており、そのトラ
ンス5の一次側はスイッチングトランジスタ6によっ
て、電源を供給するように接続されている。スイッチン
グトランジスタ6は10[MHz]の外部発振周波数出力
を入力する分周回路7の出力による矩形波の200[KH
z ]を入力し、間歇的に200[KHz ]の信号でスイッ
チングトランジスタ6を開閉している。 【0042】したがって、マイクロコンピュータ1が間
歇的な出力P1 を“1”とすると、分周回路7の出力は
スイッチングトランジスタ6をオン・オフし、トランス
5の二次側には高電圧の200[KHz ]が発生し、それ
によって、前方用超音波送受波器TRF は超音波を発生
する。 【0043】送受切替回路3を介して検出された前方用
超音波送受波器TRF からの信号は、プリアンプ4で増
幅され、車速等の速度変化に対応して変化する超音波周
波数を持つ受信波を通過させるバンドパスフィルタ8を
介して放射した超音波の反射波のみを検出し、それを更
にアンプ9で増幅してコンパレータ10に入力して2値
化する。このコンパレータ10の入力の一部は、ダイオ
ードD11及びコンデンサC11からなる受信レベル検出回
路11に入力され、そこで包絡線検波した後、それをマ
イクロコンピュータ1が内蔵するA/Dコンバータに入
力している。 【0044】コンパレータ10の出力信号は周波数検出
用PLL回路12に入力し、その出力信号としてコンパ
レータ10の出力に比例した繰返しパルス数を出力す
る。 【0045】詳しくは、コンパレータ10の出力は車速
による速度変化に対応して変化する200±50[KHz
]程度の周波数を持つ受信波であり、必要な分解能
で、短時間に周波数検出をするため、周波数を逓倍する
構成としている。また、コンパレータ10の出力は受信
ゲートが開いている時間だけ意味を持つものであるか
ら、その間の時間信号により周波数に比例した電圧をサ
ンプリングホールドするものである。受信ゲートが閉じ
ており、有効でないときにはPLL回路としての機能を
停止させ、サンプリングホールドした電圧を保持する。 【0046】具体的には、電圧制御発振回路VCOの出
力を8分の1に分周したパルスとコンパレータ10の出
力を位相差検出回路PDで比較し、その位相差をローパ
スフィルターLPFを介してアナログスイッチング回路
ASに導き、その出力をサンプリングホールド用の抵抗
R及びコンデンサCに入力し、また、電圧制御発振回路
VCOを介してマイクロコンピュータ1に入力してい
る。電圧制御発振回路VCOの出力は8分の1に分周す
る分周回路DEMを介して位相差検出回路PDに入力し
ている。結果的に、電圧制御発振回路VCOからは8倍
したパルス繰返し周波数がマイクロコンピュータ1に入
力される。 【0047】外気温度はサーミスタ15により検出さ
れ、マイクロコンピュータ1の内蔵するA/Dコンバー
タの端子A2in に入力されている。 【0048】そして、公知のスピードセンサのパルス入
力は、波形整形回路16でパルス整形され、割り込み端
子INTに入力されている。 【0049】この種の前方用超音波送受波器TRF 、送
受切替回路3、トランス5、スイッチングトランジスタ
6、分周回路7からなり超音波を送波する送信回路系
と、前方用超音波送受波器TRF 、送受切替回路3、プ
リアンプ4、バンドパスフィルタ8、アンプ9、コンパ
レータ10、受信レベル検出回路11、周波数検出用P
LL回路12からなり超音波を受波する受信回路系とか
らなり、超音波送受信回路FOREを構成している。 【0050】また、他の後方用超音波送受波器TRR を
用いた超音波送受信回路REARについても同様の回路
構成からなっている。なお、具体的回路構成の説明は重
複するので、ここではその説明を省略する。 【0051】図17は本発明の実施例の車載用車速計測
装置の回路構成で使用したマイクロコンピュータ1の機
能構成図である。 【0052】図17において、クロック発振器105に
よって駆動されている主演算制御回路(MCU)101
は、このマイクロコンピュータ1を駆動制御するプログ
ラムを格納したPROM102、及び主演算制御回路1
01の演算制御に必要なデータを格納するSRAM10
3、タイマ及びカウンタとして計数機能を有するタイマ
・カウンタ104、外部アナログ入力となる8chのA
/Dコンバータ106、外部ディジタル入出力となるパ
ラレルポート107、割込み制御を行なう割込みコント
ローラ108、車速演算結果をシリアルに出力するシリ
アルコミュニケーションインターフェース109等を有
しており、これらはデータ・アドレス・コントロールバ
ス110でバス結合されている。 【0053】〈回路構成の全体基本的動作〉超音波送受
信回路FORE及び超音波送受信回路REARは、次の
ように動作する。なお、基本的動作は超音波送受信回路
FOREと超音波送受信回路REARは同一であるの
で、ここでは超音波送受信回路FOREを中心に説明す
るが、当然、超音波送受信回路REARも同様に、独立
に制御される。 【0054】前方用超音波送受波器TRF 、後方用超音
波送受波器TRR からは周波数200[KHz ]、継続時
間1[msec]の間歇超音波を10[msec]毎に送信する
マイクロコンピュータ1のパラレルポート107の端子
P1 より間歇的出力のためのゲート信号を出力する。分
周回路7の出力によりスイッチングトランジスタ6をオ
ン・オフ制御し、昇圧させた200[KHz ]の出力によ
って前方用超音波送受波器TRF 、後方用超音波送受波
器TRR から超音波を発生させる。このとき、送受切替
回路3は送信動作中に受信側のプリアンプ4の入力に過
大信号が加わらないようにしている。 【0055】この際の前方用超音波送受波器TRF 、後
方用超音波送受波器TRR の出力は、同時に行なう場合
と時分割で行なう場合がある。本実施例の場合はその開
きが大きく、相互干渉の可能性が低いことから、同時に
前方用超音波送受波器TRF、後方用超音波送受波器T
RR から出力している。 【0056】また、前方用超音波送受波器TRF (後方
用超音波送受波器TRR )が路面からの反射波を受波す
ると、プリアンプ4でゲイン80[dB]程度の増幅をし
た後、バンドパスフィルタ8により略200±50[KH
z ]の信号のみを取出し、更に、それを増幅した後、コ
ンパレータ10によって2値化し、周波数検出用PLL
回路12に入力して、その路面からの反射波の周波数を
検出する。コンパレータ10の出力は周波数検出用PL
L回路12によって、路面からの特定の反射波を検出す
る時間だけサンプリングホールドし、その電圧を保持す
ることによって、路面からの反射波の特定の検出周波数
を保持する。電圧制御発振回路VCOの出力は8分の1
に分周してフィードバックさせて位相差検出回路PDに
入力しており、これによって前方用超音波送受波器TR
F (後方用超音波送受波器TRR)に入力される反射周
波数の8倍の周波数にロックされるようになっている。
したがって、マイクロコンピュータ1で電圧制御発振回
路VCOの出力をカウントすれば、放射した超音波周波
数及び反射してきた超音波周波数を基にドプラー周波数
を検出できる。なお、本実施例においては、車速換算で
約0.5[Km/h]以上の分解能が得られる。 【0057】また、超音波送受信回路REARについて
も同様に動作するが、その動作説明は重複するので省略
する。 【0058】図18及び図19は本発明の実施例の車載
用車速計測装置のマイクロコンピュータ1が実行するメ
インプログラムのフローチャートである。 【0059】また、図20は同じく『タイマ割込み処
理』ルーチンのフローチャート、図21は同じく『車速
演算処理』ルーチンのフローチャート、図22は同じく
『ビームモード判定処理』ルーチンのフローチャート、
図23は同じく『車速選択処理』ルーチンのフローチャ
ート、図24は同じく『ゲート位置演算処理』ルーチン
のフローチャートである。また、図25は本発明の一実
施例の車載用車速計測装置の制御のタイミングチャート
である。 【0060】〈マイクロコンピュータによるメイン制御
動作(図18,19参照)〉基本的動作は超音波送受信
回路FOREと超音波送受信回路REARの動作は同一
であるので、ここでは超音波送受信回路FOREを中心
に動作説明するが、当然、超音波送受信回路REARも
同様に制御される。 【0061】まず、図示しない電源の投入によって、パ
ワーオンリセット回路の働きによって主演算制御回路1
01にリセットパルスが入力され、このリセットによっ
てPROM102に格納されている図18及び図19の
メインプログラムの処理を開始する。 【0062】ステップS1で超音波送受信回路FOR
E、超音波送受信回路REARで使用する各種メモリ及
びカウンタ、タイマをクリア或いは所定の値に設定し、
各出力ポート等を初期設定するイニシャライズ処理を行
なう。特に、受信ゲートスタート時間TG 及びサンプリ
ングスタート時間Ts を設定する。受信ゲートスタート
時間TG は、既定値として標準状態での車両100の取
付け高さに対応する超音波信号の受信時間を設定する。
例えば、取付高さ位置をH=280[mm]とし、超音波
の俯角傾度φ=45度、放射角度をθ=30度、音速C
=345[m/s ]とした場合、 TG =2×0.28/sin45・sin60×1/3
45+0.3×10-3 =3.0[msec] として設定される。ここで、0.3[msec]が加算され
ているのは、送波パルス幅1[msec]に対して受信ゲー
ト幅0.5[msec]の位置を受波のほぼ中央に設定する
ためである。 【0063】ステップS2で10[msec]のシーケンス
の終了を判断する10msecシーケンス終了フラグF10及
びサンプリング許可フラグFs 、メインタイマTをクリ
アする。ステップS3で100[μsec ]毎に割込みを
行なう100μsec タイマ割込みを許可し、ステップS
4で10msecシーケンス終了フラグF10が降りているか
判断し、10msecシーケンス終了フラグF10が降りるま
で待機し、以降の処理を10[msec]毎に行なう。10
msecシーケンス終了フラグF10が降りると、ステップS
5でスイッチングトランジスタ6をオンとして超音波送
受信回路FORE、超音波送受信回路REARの送信ゲ
ートを開き、ステップS6でメインタイマTで1[mse
c]の経過を判断し、ステップS7で超音波送受信回路
FORE、超音波送受信回路REARの送信ゲートを閉
じる。これにより、1[msec]の超音波のバースト信号
を出力することになる。即ち、図25に示すように、ス
テップS5からステップS7は送信ゲートの開閉をマイ
クロコンピュータ1の出力端子P1 の10[msec]毎に
1[msec]間の“1”によって行ない、その間、分周回
路2の出力e1 に示すバースト信号となり、前方用超音
波送受波器TRF 及び後方用後方用超音波送受波器TR
R の送波入力は出力e2 のようになる。また、その反射
波は前方用超音波送受波器TRF または後方用超音波送
受波器TRR を介して出力e3 のようになる。 【0064】なお、ここまでは、超音波を送波する場
合、超音波送受信回路FORE、超音波送受信回路RE
ARが同時に制御される。しかし、以降は、超音波送受
信回路FORE、超音波送受信回路REAR毎に反射波
を入力する予測されたサンプリングスタート時間Ts が
異なることから、超音波送受信回路FORE、超音波送
受信回路REARが個々に制御されるものであるが、本
実施例では説明が煩雑になるのを防止するため、両者に
共通する事項の説明を省略する。 【0065】ステップS8で超音波送受信回路FORE
(超音波送受信回路REAR)に反射波の受波信号を入
力する予測されたサンプリングスタート時間Ts の経過
を判断し、サンプリングスタート時間Ts が到来したと
きステップS9でサンプリング許可フラグFs を立て、
初期設定した値またはゲート位置演算処理ルーチンで得
た各受信ゲートスタート時間TG の到来をステップS1
0で待つ。各受信ゲートスタート時間TG が到来したと
き、ステップS11で超音波送受信回路FORE(超音
波送受信回路REAR)毎の各受信ゲートを開とし、ス
テップS12で0.5[msec]だけ受信ゲートをオンと
した後、ステップS13で受信ゲートを閉じ、ステップ
S14の処理に入る。即ち、ステップS8からステップ
S13では、各超音波送受信回路FORE(超音波送受
信回路REAR)毎の各受信ゲートスタート時間TG の
到来を判断し、各超音波送受信回路FORE(超音波送
受信回路REAR)に対応して、反射してくる超音波を
通過させる受信ゲートを開閉するものである。 【0066】そして、ステップS14で主演算制御回路
101が内蔵するカウンタCOUNT1(カウンタCOUNT2)の
ゲートを開とし、ステップS15でサンプリングスター
ト時間Ts から3[msec]の経過を判断する。即ち、サ
ンプリングスタート時間Tsは受信ゲートのオン時間の
中心から±1.5[msec]だけ、マイクロコンピュータ
1の内蔵するA/Dコンバータの端子Aoin (A/Dコ
ンバータの端子A1in)に各超音波送受信回路FORE
(超音波送受信回路REAR)毎の信号を入力し、到来
する信号のサンプリングを行なう。各サンプリングスタ
ート時間Ts から3[msec]経過したとき、ステップS
16でサンプリング許可フラグFs を降ろす。ステップ
S17においてメインタイマTでカウンタのゲートの開
の時間が、各超音波送受信回路FORE(超音波送受信
回路REAR)毎の受信ゲートスタート時間TG から
2.5msecの経過を判断して、カウンタの計数値をステ
ップS18で読込み及びカウンタのゲートを閉じて、カ
ウンタの計数値を読込む。ステップS19で路面を超音
波ビームの反射点とする車両100の進行方向の実測車
速VF、反進行方向の実測車速VRの演算を行なうべく
『車速演算処理』ルーチンをコールする。また、車速ベ
クトルの積分、微分を行なうことにより、距離、加速度
が演算できる。 【0067】ステップS20で『ゲート位置演算処理』
ルーチンをコールする。そして、ステップS21でサン
プリングスタート時間Ts に受信ゲートスタート時間T
G から1.2[msec]だけ先にサンプリング時刻を設定
する。即ち、ゲート位置演算処理ルーチンは次回の受信
ゲートスタート時間TG を決定する。そして、ステップ
S22で10msecシーケンス終了フラグF10を立て、ス
テップS23で大気温度を読込み、次の車速演算に使用
する大気温度によって決定される係数Kの値を決定し、
ステップS4以降のルーチンを繰返し、実行する。 【0068】〈タイマ割込み処理(図20参照)〉ステ
ップS31でメインタイマTにインクリメントし、ステ
ップS32でメインタイマTによって10[msec]毎の
割込みのタイミングであるか判断し、ステップS32で
割込みのタイミングであると判断されたとき、ステップ
S33及びステップS34で10[msec]のシーケンス
の終了を判断する10msecシーケンス終了フラグF10を
降ろし、メインタイマTをクリアする。割込みのタイミ
ングでないと判断されたとき、ステップS33及びステ
ップS34の処理を回避する。 【0069】また、ステップS35でサンプリング許可
フラグFs が立っているか判断し、サンプリング許可フ
ラグFs が立っているとき、ステップS36で受信レベ
ル検出回路11の出力によりA/D変換をスタートし、
ステップS37でそれをバッファに書込み、このルーチ
ンを脱する。また、ステップS35でサンプリング許可
フラグFs が立っていないと判断されたとき、このルー
チンを脱する。 【0070】即ち、このルーチンでは、メインタイマT
によって0.1[msec]毎に信号レベル検出回路11を
介して信号レベルをサンプリングし、その信号レベルを
主演算部101が内蔵するバッファに格納するものであ
る。 【0071】〈車速演算処理(図21参照)〉図19の
ステップS19で『車速演算処理』ルーチンがコールさ
れると、ステップS41及びステップS42で車両10
0のFORE側、即ち、進行方向の実測車速VFと、R
EAR側、反進行方向の実測車速VRは、 VF=K・countXF VR=K・countXR 但し、countXF ,XR :カウンタの計数値 K:大気温度によって決定される係数 によって各実測車速の演算を行なう。そして、ステップ
S43で実測車速が速くなると出力が低下するから、前
述した送波軌跡補正手段により、車両100の走行に伴
ないその車両100の下部に発生する伴走する空気流に
よる音波の伝搬経路の変化による車速誤差を予測して、
実測車速に対応して車速補正し、また、送受信角度補正
手段により、車両100の走行に伴なう超音波送受波器
の送受信角度の変化と送受信指向性に基いて車速誤差を
予測して、実測車速VF,VRに対応して車速補正し、
正確な実測車速を得るべく、メモリマップから実測車速
VF,VRに対応する現実の車速である真の車速V0F,
V0Rを選択し、それをもって真の車速V0F,V0Rとす
る。ステップS44で『ビームモード判定処理』ルーチ
ンをコールし、ステップS45で『車速選択処理』ルー
チンをコールし、このルーチンを脱する。 【0072】即ち、このルーチンでは、進行方向の車速
V0F(FORE側)と反進行方向の車速V0R(REAR
側)で得た各車速を演算する。 【0073】〈ビームモード判定処理(図22参照)〉
図21の『車速演算処理』ルーチンのステップS44で
『ビームモード判定処理』ルーチンがコールされると、
ステップS51でREAR側の受信レベルEvをメモリ
Ar に格納し、また、ステップS52でFORE側の受
信レベルEvをメモリAf に格納する。ステップS53
でメモリAf からメモリAr を減算した値が所定の閾値
Ao より大であるか判定し、また、ステップS54でメ
モリArからメモリAf を減算した値が所定の閾値Ao
より大であるか判定する。 【0074】メモリAf からメモリAr を減算した値が
所定の閾値Ao より大のとき、ステップS58でモード
判定内部フラグFmが「1」であるか判定し、モード判
定内部フラグFmが「1」でないとき、ステップS59
でモード判定内部フラグFmを「1」に設定する。ま
た、メモリAr からメモリAf を減算した値が所定の閾
値Ao より大のとき、ステップS60でモード判定内部
フラグFmが「2」であるか判定し、モード判定内部フ
ラグFmが「2」でないとき、ステップS61でモード
判定内部フラグFmを「2」に設定し、モード判定内部
フラグFmが「2」のときには、ステップS62で継続
回数を計数する継続回数カウンタNe をインクリメント
する。 【0075】また、ステップS53でメモリAf からメ
モリAr を減算した値が所定の閾値Ao より大でなく、
ステップS54でメモリAr からメモリAf を減算した
値が所定の閾値Ao より大でないと判定したとき、ステ
ップS55でモード判定内部フラグFmが「0」である
か判定し、モード判定内部フラグFmが「0」でないと
き、ステップS56でモード判定内部フラグFmをクリ
アし、ステップS57で継続回数を計数する継続回数カ
ウンタNe をクリアして、このルーチンを脱する。 【0076】そして、ステップS55でモード判定内部
フラグFmが「0」であると判定したとき、及びステッ
プS58でモード判定内部フラグFmが「1」であると
判定したとき、及びステップS60でモード判定内部フ
ラグFmが「2」であると判定したとき、ステップS6
2で継続回数を計数する継続回数カウンタNe にインク
リメントし、そして、ステップS63で継続回数カウン
タNe が所定の継続回数閾値No を超えているか否かを
判断し、継続回数カウンタNe が所定の継続回数閾値N
o を超えているとき、ステップS64でビームモード指
定変数コードを格納するモード指定メモリBMODにモ
ード判定内部フラグFmの値を格納し、このルーチンを
脱する。 【0077】即ち、このルーチンでは、メモリAf に格
納したFORE側の受信レベルEvとメモリAr に格納
したREAR側の受信レベルEvとが所定の値以上であ
るか判定し、一方の受信レベルEvのみが大きい場合に
は、他者の超音波ノイズを受信している可能性があり、
または、車体の上下振動、ノーズアップ、ノーズダウ
ン、コーナリングによる車高変化が発生している可能性
があることから、信頼性の高い受信レベルEvの値を選
択すべく、モード指定メモリBMODにその状態に応じ
たモード判定内部フラグFmの値を格納する。 【0078】〈車速選択処理(図23参照)〉図21の
『車速演算処理』ルーチンのステップS45において、
『車速選択処理』ルーチンがコールされると、ステップ
S70でビームモード指定変数コードを格納するモード
指定メモリBMODのモード判定内部フラグFmの値を
判定し、モード指定メモリBMODのモード判定内部フ
ラグFmの値が「0」のとき、ステップS71で真の車
速Vo をFORE側の真の車速V0FとREAR側の真の
車速V0Rの単純平均とする。また、モード指定メモリB
MODのモード判定内部フラグFmの値が「1」のと
き、前方用超音波送受波器TRF 側の出力が大きいこと
を意味することから、ステップS72で真の車速Vo を
FORE側の真の車速V0Fとする。そして、モード指定
メモリBMODのモード判定内部フラグFmの値が
「2」のとき、後方用超音波送受波器TRR 側の出力が
大きいことを意味することから、ステップS73で真の
車速Vo をREAR側の真の車速V0Rとする。 【0079】即ち、このルーチンでは、『ビームモード
判定処理』ルーチンのメモリAf に格納したFORE側
の受信レベルEvとメモリAr に格納したREAR側の
受信レベルEvとが所定の値以上であるか判定した結果
を受けて、一方の受信レベルEvのみが大きい場合には
他車の超音波ノイズを受信している可能性があり、また
は、車体の上下振動、ノーズアップ、ノーズダウン、コ
ーナリングによる車高変化が発生している可能性がある
ことから、信頼性の高い受信レベルEvの側を選択すべ
く、モード指定メモリBMODの内容に応じて実測車速
Vを決定する。 【0080】〈ゲート位置演算処理(図24参照)〉
0.1[msec]毎の割込みによるサンプリングによって
サンプルされた受信レベルデータは、中央のサンプルデ
ータの前後に15サンプル、即ち、計31個のサンプル
データが存在する。まず、ステップS81において全レ
ベルデータの単純平均により平均値Xを算出し、ステッ
プS82で受信レベルデータは中央のサンプルデータの
レベル値をサンプル中心データ格納メモリXc に格納す
る。ステップS83でこれが前後に15サンプルのレベ
ル値よりも平均値Xに所定量nだけ加算した値より大き
いか判断し、中央のサンプルデータのレベル値と前後に
15サンプルのレベル値が所定の平均値Xに所定量nだ
け加算した値より大きいとき、目的とする反射波が整然
と反射されているデータを意味することから、これを採
用すべくステップS84の処理に入る。しかし、中央の
サンプルデータのレベル値と前後に15サンプルのレベ
ル値が所定の平均値Xに所定量nだけ加算した値より大
きくないとき、受信波形がランダムな干渉によって歪ん
でしまったデータを意味することから、このデータの採
用を防止する。ステップS84で前記全レベルデータの
平均値Xに所定量nだけ加算した値を上回るデータ期間
を前後に探してその前時間T1 と後時間T2 を求める。
ステップS85でT2 −T1 の幅が1[msec]で、受信
レベルデータを得るタイミングを十分にカバーできてい
るか否か判断する。この判断も受信波形がランダムな干
渉によって歪んでしまったデータを採用するのを防止す
るものである。そして、ステップS86で(T2+T1
)/2を受信ゲートスタート時間TG として設定す
る。ステップS83で中央のサンプルレベル値よりも平
均値に所定量nだけ加算した値より大きくないとき、ま
た、ステップS85でT2 −T1 の幅が1[msec]以上
でなくて、受信レベルデータを得るタイミングを十分に
カバーできていないとき、このルーチンを脱する。 【0081】このように、本実施例は、車両100の進
行方向に対して所定の俯角傾度を持って超音波を送波
し、その反射波を受波する前方用超音波送受波器TRF
と、車両100の反進行方向に対して所定の俯角傾度を
持って超音波を送波し、その反射波を受波する後方用超
音波送受波器TRR と、前記前方用超音波送受波器TR
F または後方用超音波送受波器TRR の何れか一方の検
出出力が低下したとき、前記前方用超音波送受波器TR
F 及び後方用超音波送受波器TRR の検出出力から前方
用超音波送受波器TRF または後方用超音波送受波器T
RR の検出出力に切替えて、それを出力するステップS
51乃至ステップS64のルーチンからなる切替手段
と、前記切替手段の出力から真の車速Vo を演算するス
テップS70乃至ステップS73のルーチンからなる演
算手段とを具備する車載用車速計測装置において、車両
100の走行に伴ない車両100の下部に発生する伴走
する空気流による音波の伝搬経路の変化による車速誤差
を予測して、前記前方用超音波送受波器TRF 及び/ま
たは後方用超音波送受波器TRR から検出した実測車速
Vに対応して車速補正する送波軌跡補正手段と、車両1
00の走行に伴なう前方用超音波送受波器TRF 及び/
または後方用超音波送受波器TRR の送受信角度の変化
と送受信指向性に基いて車速誤差を予測して、実測車速
Vに対応して車速補正する送受信角度補正手段とを具備
するものである。 【0082】したがって、前方用超音波送受波器TRF
、後方用超音波送受波器TRR から出力e2 のように
間歇的に超音波信号を路面に送波し、その反射波を受波
して信号e3 とし、その受波した信号e3 を増幅し、そ
の増幅信号をサンプリングホールド用の抵抗R及びコン
デンサCに入力し、サンプリングホールドした信号を電
圧制御発振回路VCOで電圧/周波数変換し、反射波に
比例した周波数をマイクロコンピュータ1に入力して実
測車速VF,VRを得る。そして、その実測車速VF,
VRからメモリマップに格納した理想値である真の車速
V0F,V0Rをメモリマップから選択する。また、このと
き、前記前方用超音波送受波器TRF 及び後方用超音波
送受波器TRR が正確に動作しておれば、ステップS7
1で車速VをFORE側の車速V0FとREAR側の車速
V0Rの単純平均とすべく、(V0F+V0R)/2で平均車
速を得て、それを真の車速Vo とする。このとき、車輪
の空気圧及び積荷、タイヤサイズ、スリップ等の影響を
受けることなく車速検出ができる。 【0083】前方用超音波送受波器TRF または後方用
超音波送受波器TRR の一方に、冠水路面から巻起す水
飛沫や泥水の飛沫、雪、砂、塵埃が付着し、超音波が出
力されなかったり、その出力が低下したりして正確な動
作ができなくなっている状態、または前方用超音波送受
波器TRF 、後方用超音波送受波器TRR の回路の断線
等の異常で出力が発生できない場合には、ステップS7
2で真の車速Vo をFORE側の車速V0Fとするか、或
いはステップS73で真の車速Vo をREAR側の車速
V0Rとするものである。よって、前方用超音波送受波器
TRF または後方用超音波送受波器TRR の一方が故障
等でその出力が低下しても、車輪の空気圧及び積荷、タ
イヤサイズ、スリップ等の影響を受けることなく車速検
出ができる。勿論、路面の凹凸等により車体の上下振
動、ノーズアップ、ノーズダウン、コーナリングによる
車高変化が発生している可能性がある場合でも、信頼性
の高い受信レベルEvの側を選択すべく、モード指定メ
モリBMODの内容に応じて真の車速Vo を決定するも
のであるから、車速検出の信頼性を向上することができ
る。 【0084】特に、車両100の走行に伴ない車両10
0の下部に発生する車両走行に伴走する空気流を粘性流
体とし、車両100と空気との境界部では移動体(車
両)と同一車速を持ち、その表面から離れるに従って運
動粘性率で定められた割合で減少し、路面表面に至る伴
走流に対応付けることができる。また、前方用超音波送
受波器TRF 、後方用超音波送受波器TRR の送受信指
向性と送受信角度の変化に基いて、前方用超音波送受波
器TRF 、後方用超音波送受波器TRR からの超音波の
送波位置と受波位置との関係から超音波送受波器の送受
信指向性を補正することができ、理想とする現実の真の
車速Vo を得ることができ、車速に対する信頼性が向上
する。 【0085】ところで、上記実施例では、ペアビーム方
式の前方用超音波送受波器TRF 及び後方用超音波送受
波器TRR を具備するものであるが、本発明を実施する
場合には、必ずしもペアビーム方式に限定されるもので
はなく、シングルビーム方式に適用することもできる。
即ち、上記実施例では、2個の前方用超音波送受波器T
RF 、後方用超音波送受波器TRR によって2方向の車
速を検出しているが、本発明を実施する場合には、1個
の超音波送受波器のみを有するものにも適用できるし、
また、音速は車速に対して無視できる程度に速くないた
め、送受波総合の利得を上げようとして、超音波ビーム
幅を狭くした場合には、送波時のビームと受波時のビー
ムにずれが生じるから、このときには、低速走行時の車
速の測定用に超音波送受波器、また、高速走行時の車速
の測定用に超音波受波器で反射波を受波するようにペア
ビーム方式としてもよい。更に、特に、車両100の走
行方向に平行する車速を検出する超音波送受波器を、2
個の超音波送受波器、または、超音波送波器及び超音波
受波器とし、車速に応じて反射波を受波する位置を変え
ると、信頼性の高い車速検出を行なうことができる。 【0086】即ち、本発明を実施する場合の車載用車速
計測装置は、車両100に対して所定の俯角傾度を持っ
て超音波を送波し、その反射波を受波するものであれば
よい。 【0087】また、上記実施例の送波軌跡補正手段は、
本発明を実施する場合には、車両100の走行に伴ない
車両下部に発生する伴走する空気流による音波の伝搬経
路の変化による車速誤差を予測して、実測車速Vに対応
して車速補正できる手段であればよい。そして、上記実
施例の送受信角度補正手段は、本発明を実施する場合に
は、車両100の走行に伴なう前方用超音波送受波器T
RF 、後方用超音波送受波器TRR 等の超音波送受波器
の送受信角度の変化と送受信指向性に基いて車速誤差を
予測して、実測車速Vに対応して車速補正する手段であ
ればよい。 【0088】即ち、上記実施例の送波軌跡補正手段及び
送受信角度補正手段は、車両100の走行に伴なって変
化する値であることから、上記実施例のように、両手段
によって得られる値をマップに格納した既知の車速値に
より一括して補正することもできる。また、その都度、
計算によって真の車速Vo を得ることができる。 【0089】なお、上記各実施例の車載用車速計測装置
は、結果的に、その車速ベクトルの積分、微分を行なう
ことにより、距離、加速度が演算でき、計測装置及び制
御装置に使用できる。即ち、得られた速度成分を使用す
ることにより、ナビゲーションシステムの移動距離及び
移動方向の補正、ABS装置、左右の車輪側の路面と車
両100との車高を調整するサスペンション装置等の各
種速度情報を使用する計測装置及び制御装置に使用でき
る。 【0090】 【発明の効果】以上のように、本発明は、車両に対して
所定の俯角傾度を持って超音波を送波し、その反射波を
受波する超音波送受波器の検出出力から車速を演算する
車載用車速計測装置において、前記車両の走行に伴ない
車両下部に発生する伴走する空気流による音波の伝搬経
路の変化による車速誤差を予測し、また、前記車両の走
行に伴なう前記超音波送受波器の送受信角度の変化と送
受信指向性に基いて車速誤差を予測して、前記超音波送
受波器から得た実測車速に対応して車速補正して真の車
速を得るものであるから、車両の走行の際に伴走する空
気流の分布状態を考慮して、真の車速を得ることができ
るから、得られた車速の信頼性が高くなり、特に、高車
速において顕著になる。
【図面の簡単な説明】 【図1】図1は本発明の実施例の車載用車速計測装置の
基本動作原理図であり、(a)は車両全体の側面図、
(b)はペアビーム方式による車載用車速計測装置の超
音波の伝搬軌跡の説明図である。 【図2】図2は本発明の実施例の車載用車速計測装置に
おける車両走行に伴なう平行伴走流モデル図である。 【図3】図3は本発明の実施例の車載用車速計測装置に
おける超音波送受波器から車両進行方向の前方への超音
波の送波軌跡図である。 【図4】図4は本発明の実施例の車載用車速計測装置に
おける超音波送受波器から車両進行方向の前方への超音
波の受波軌跡図である。 【図5】図5は本発明の実施例の車載用車速計測装置に
おける超音波送受波器から車両進行方向の後方への超音
波の送波軌跡図である。 【図6】図6は本発明の実施例の車載用車速計測装置に
おける超音波送受波器から車両進行方向の後方への超音
波の受波軌跡図である。 【図7】図7は本発明の実施例の車載用車速計測装置に
おける超音波送受波器の車速と送信及び受信との関係を
示す説明図である。 【図8】図8は図3及び図4に示す本発明の実施例の車
載用車速計測装置における超音波送受波器から車両進行
方向への超音波の送受波時間の特性図である。 【図9】図9は図5及び図6に示す本発明の実施例の車
載用車速計測装置における超音波送受波器から車両進行
方向の後方への超音波の送受波時間の特性図である。 【図10】図10は本発明の実施例の車載用車速計測装
置における超音波送受波器の振動子送受信指向性の特性
図である。 【図11】図11は本発明の実施例の車載用車速計測装
置において、前方に超音波を送波した場合における各車
速下における伝搬時間と検出レベル特性を示す特性図で
ある。 【図12】図12は本発明の実施例の車載用車速計測装
置において、前方に超音波を送波した場合における各車
速下における伝搬時間とエラー車速特性を示す特性図で
ある。 【図13】図13は本発明の実施例の車載用車速計測装
置において前方に超音波を送波した場合における平均車
速とエラー車速特性を示す特性図である。 【図14】図14は本発明の実施例の車載用車速計測装
置において検出した実測車速と真の車速との関係を対応
付けてメモリマップに格納した特性の説明図である。 【図15】図15は本発明の実施例の車載用車速計測装
置の基本動作説明図で、(a)はペアビーム方式による
車載用車速計測装置の側面図、(b)はペアビーム方式
による車載用車速計測装置の基本的動作説明図である。 【図16】図16は本発明の実施例の車載用車速計測装
置の回路構成図である。 【図17】図17は本発明の実施例の車載用車速計測装
置の回路構成で使用したマイクロコンピュータの機能構
成図である。 【図18】図18は本発明の実施例の車載用車速計測装
置のマイクロコンピュータが実行するメインプログラム
の一部のフローチャートである。 【図19】図19は本発明の実施例の車載用車速計測装
置のマイクロコンピュータが実行するメインプログラム
の他の一部のフローチャートである。 【図20】図20は本発明の実施例の車載用車速計測装
置のマイクロコンピュータが実行する『タイマ割込み処
理』ルーチンのフローチャートである。 【図21】図21は本発明の実施例の車載用車速計測装
置のマイクロコンピュータが実行する『車速演算処理』
ルーチンのフローチャートである。 【図22】図22は本発明の実施例の車載用車速計測装
置のマイクロコンピュータが実行する『ビームモード判
定処理』ルーチンのフローチャートである。 【図23】図23は本発明の実施例の車載用車速計測装
置のマイクロコンピュータが実行する『車速選択処理』
ルーチンのフローチャートである。 【図24】図24は本発明の実施例の車載用車速計測装
置のマイクロコンピュータが実行する『ゲート位置演算
処理』ルーチンのフローチャートである。 【図25】図25は本発明の実施例の車載用車速計測装
置の制御のタイミングチャートである。 【符号の説明】 TRF 前方用超音波送受波器 TRR 後方用超音波送受波器 VCO 電圧制御発振回路 1 マイクロコンピュータ 11 受信レベル検出回路 12 周波数検出用PLL回路 FORE 超音波送受信回路 REAR 超音波送受信回路 100 車両
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−357486(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01P 5/00 G01S 15/60

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 車両に対して所定の俯角傾度を持って超
    音波を送波し、その反射波を受波する超音波送受波器の
    検出出力から車速を演算する車載用車速計測装置におい
    て、前記超音波送受波器の検出出力から演算して得た実測車
    速を基準に、 前記車両の走行に伴ない車両下部に発生
    し、伴走する空気流による音波の伝搬経路の変化による
    車速誤差を予測して、前記実測車速を車速補正する送波
    軌跡補正手段と、 前記車両の走行に伴なう前記超音波送受波器の送受信角
    度の変化と送受信指向性に基いて車速誤差を予測して、
    前記実測車速を車速補正する送受信角度補正手段とを具
    備することを特徴とする車載用車速計測装置。
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