JPH0798322A - 車載用車速計測装置 - Google Patents

車載用車速計測装置

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Publication number
JPH0798322A
JPH0798322A JP5244190A JP24419093A JPH0798322A JP H0798322 A JPH0798322 A JP H0798322A JP 5244190 A JP5244190 A JP 5244190A JP 24419093 A JP24419093 A JP 24419093A JP H0798322 A JPH0798322 A JP H0798322A
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JP
Japan
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vehicle speed
vehicle
memory
ultrasonic
signal level
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5244190A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiji Kuzutani
啓司 葛谷
Naoji Nakahara
直司 中原
Yasuyuki Aoki
康幸 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
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Publication of JPH0798322A publication Critical patent/JPH0798322A/ja
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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一時的に車速データ欠損が発生しても、安定
した車速表示ができ、信頼性が高いこと。 【構成】 ステップS40で所定の受波信号レベル以上
の信号が得られていることが判定されている間に、得ら
れた受波信号レベルからステップS41乃至ステップS
45により車速Vを算出し、ステップS46でその車速
データをメモリに格納し、そのメモリに格納した過去n
(nは整数)回分の車速データから最小2乗法により定
数を算出しておき、ステップS40で所定の受波信号レ
ベル以上の信号が得られていないことが判定されたと
き、ステップS47及びステップS50からなる算定式
生成手段で設定された定数を用いて、ステップS403
で前記最小2乗法によって車速Vを算出し、ステップS
404でその車速データを前記メモリに格納し、前記算
定式生成手段で算出する定数をステップS50で更新す
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車に取付けられ
て、ナビゲーションシステム、車速検出装置、ABS装
置等の各種速度情報を使用する車速計測装置に関するも
ので、特に、車両に積載した超音波を利用する車載用車
速計測装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の超音波を使用した速度計測装置
としては、実開昭57−68574号公報に掲載の技術
がある。この公報に掲載の技術は、別体となった送波器
から連続的に超音波を送波し、反射体から反射して得ら
れる受波を連続受信し、送波と受波の差分でドプラー周
波数を検出するものであり、現在では周知の技術となっ
ている。
【0003】また、この種の超音波を使用した速度計測
装置としては、特開昭59−203973号公報に掲載
の技術がある。この公報に掲載の技術は、前記公報の技
術と同様、別体となった送波器と受波器とを有し、特
に、受波器を2台とし、車体の上下振動、ノーズアッ
プ、ノーズダウンによる誤差を軽減するものである。
【0004】これらの技術では連続的に超音波の送受信
を行なっているため、反射体の特定ができず多重反射波
等のノイズ除去が困難であった。
【0005】そして、この種の超音波を使用した別の速
度計測装置としては、特開昭58−39971号公報に
掲載の技術がある。この公報に掲載の技術は、超音波を
パルス状に送波し、特定の反射物体である路面から反射
して受波される時点でパルス幅に対応した受信ゲートを
開き、受信波の所定波長分の時間を計測することで、ド
プラーシフト量を求め、車速を計測するものである。
【0006】更に、この種の車載用車速計測装置として
は、特開平3−269388号公報に掲載の技術があ
る。
【0007】この技術は、送受波器から車両の前方向或
いは前後方向の路面に所定の俯角度で超音波が放射さ
れ、放射された超音波と路面の突起の反射波の受信信号
から突起までの時間を計測し、また、路面の突起の反射
波の信号レベルと所定の閾値とを比較し、車両前方の路
面の突起等の有無及びその大きさを検出している。そし
て、反射波が路面から帰来する時間における直線距離と
超音波の放射角度とから車高を検出し、得られたドプラ
ー周波数をもとに車速を検出している。
【0008】特に、前記公報に掲載の技術は、車体の前
後方向に等しい放射角度を有して超音波が放射され、そ
れぞれの反射波の受信信号のドプラー周波数を検出し、
その差のドプラー周波数を求めて、車体の垂直速度成分
が打消された車速を検出している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この種の超音波を路面
或いはタイヤ等に送波し、その路面或いはタイヤ等から
の反射波を受波する車載用車速計測装置は、路面の状態
によって検出出力が急変する可能性がある。
【0010】特に、路面の一部に陥没、穴、アスファル
ト舗装の境界端部の段差、冠水面、飛石、水飛沫等の急
激に超音波の照射部分に不連続面が存在したり、反射波
が飛石、冠水面、水飛沫等で遮られると受波した検出出
力が急激に低下し、車速データ欠損となる可能性があ
る。
【0011】このような車速データにより車速表示を行
なうと、不安定な車速データのために、表示車速が安定
しないことになり、また、その信頼性が低下する。
【0012】そこで、本発明は一時的に車速データ欠損
が発生しても、安定した車速表示ができ、信頼性が高い
車載用車速計測装置の提供を課題とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる車載用
車速計測装置は、車両に対して所定の俯角傾度を持って
超音波を送波し、その反射波を受波する超音波送受波器
の検出出力から車速を演算する車載用車速計測装置にお
いて、前記超音波送受波器の検出出力が所定の受波信号
レベル以上であるか判定する信号レベル判定手段と、前
記信号レベル判定手段で所定の受波信号レベル以上の信
号が得られていることが判定されたとき、得られた受波
信号レベルから車速を算出し、その車速データをメモリ
に格納し、そのメモリに格納した過去n(nは整数)回
分の車速データから最小2乗法により定数を算出する算
定式生成手段と、前記信号レベル判定手段で所定の受波
信号レベル以上の信号が得られていないと判定されたと
き、前記算定式生成手段で設定された定数を用いて前記
最小2乗法によって想定される車速を算出し、その車速
データを前記メモリに格納し、前記算定式生成手段で算
出する定数を更新する推定補間手段とを具備するもので
ある。
【0014】
【作用】この発明においては、超音波送受波器の検出出
力が所定の受波信号レベル以上であるか判定する信号レ
ベル判定手段で所定の受波信号レベル以上の信号が得ら
れていることが判定されたとき、得られた受波信号レベ
ルから車速を算出し、その車速データをメモリに格納
し、そのメモリに格納した過去N回分の車速データから
最小2乗法による定数を算出し、前記信号レベル判定手
段で所定の受波信号レベル以上の信号が得られないと
き、前記算定式生成手段で算出された定数を用いて前記
最小2乗法によって想定される車速を算出し、その車速
データを前記メモリに格納し、欠損した車速データを補
間する。更に、続く車速データが欠損している場合を想
定して、前記定数を更新しておく。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例の車載用車速計測装置
について説明する。
【0016】〈算定式生成手段及び推定補間手段の原
理〉図1は車載用車速計測装置の時間と受信レベル及び
車速特性の説明図、図2は車載用車速計測装置の車速デ
ータ回数と車速特性の説明図である。
【0017】図1において、通常の車載用車速計測装置
で車速を検出しているとき、その受信レベルは路面等の
状態によって変化する。特に、路面の一部に陥没、穴、
アスファルト舗装の境界端部の段差、冠水面、飛石、水
飛沫等の急激に超音波の照射部分に不連続面が存在した
り、反射波が飛石、冠水面、水飛沫等で遮られると受波
した受信レベルが所定の閾値よりも低下し、計測不能区
間が発生する。
【0018】このとき、車載用車速計測装置の実測車速
は、喩え、内部に平均値化回路、積分回路等を内蔵して
いても、その出力は急激に低下し、真の車速との間に隔
りが生し、それだけ検出された車速の信頼性が低下す
る。
【0019】そこで、図2に示すように、正常に車速が
検出できるときから、その都度、車速データをメモリに
格納しておき、その間の実測車速データの値及びその実
測車速データの変化からデータ欠損した車速データを補
間することができる。特に、実測車速データの変化を推
定する場合には、最小2乗法で推定することが望ましい
ことが発明者等の実験により確認された。
【0020】ここで、最小2乗法を用いて実測車速デー
タの変化を推定する場合について説明する。
【0021】まず、実測車速データの変化を推定する最
小2乗法の基本式を V=an2 +bn+c ・・・・・(1) とする実測車速データはn=−1,−2,−3,・・
・,−(N-1) でデータ取りされている。N点の車速デー
タVn は、n=0,−1,−2,・・・,−(N-1)を代
入することにより表現される。したがって、(1)式は Vn =an2 +bn+c+εn ・・・・・(2) 但し、εn は誤差となる。ここで、最小2乗法による
【0022】
【数1】
【0023】を最小にするa,b,cを求めればよいこ
とになる。即ち、
【0024】
【数2】
【0025】より、
【0026】
【数3】
【0027】よって、
【0028】
【数4】
【0029】ここで、(6)式の係数行列をAとすれば
【0030】
【数5】
【0031】但し、
【0032】
【数6】
【0033】である。係数行列Aはデータ数Nを決定す
れば一義的に決まる定数である。
【0034】したがって、
【0035】
【数7】
【0036】によって、a,b,cを求めることができ
る。
【0037】また、S0 ,S1 ,S2 に関しては、
【0038】
【数8】
【0039】によって求めることができる。
【0040】〈超音波送受波器の構成〉図3は本発明の
実施例の車載用車速計測装置の基本動作説明図で、
(a)はペアビーム方式による車載用車速計測装置の側
面図、(b)はペアビーム方式による車載用車速計測装
置の基本的動作説明図である。
【0041】図3において、車両100の進行方向に平
行し、進行方向に対して俯角を45度に設定した前方用
超音波送受波器TRF は、200[KHz ]帯の超音波振
動を所定の超音波ビーム幅で路面に送波し、その反射波
を受波するものであり、車両100の進行方向に対して
平行する実測車速(速度ベクトル)VFを得るものであ
る。具体的には、前方用超音波送受波器TRF は車両1
00の前方中央に配設している。後方用超音波送受波器
TRR は、前方用超音波送受波器TRF と同一特性を持
ち、所定の超音波ビーム幅で超音波を路面に送波し、そ
の反射波を受波するものであり、図3(b)に示すよう
に、車両100の進行方向に対して平行して配設した前
方用超音波送受波器TRF に対して180度角変位した
位置に配設し、路面に対して俯角を45度に設定されて
おり、実測車速(速度ベクトル)VRを得るものであ
る。
【0042】これら前方用超音波送受波器TRF 、後方
用超音波送受波器TRR はそれらをプリント回路基板等
と共にハウジングBに収容して一体化している。そし
て、図3(b)に示すように、ハウジングBは車両10
0の下面に取付けられている。また、この実施例の後方
用超音波送受波器TRR の超音波を放射する高さはH
[m]である。
【0043】 車両100の進行方向の実測車速VFは、 VF=V+△V ・・・(11) 車両100の反進行方向の実測車速VRは、VR=V−△V ・・・(12) ただし、△Vはバウンシング、ピッチング等による誤車
速成分となる。したがって、ペアビーム方式による実測
車速PVは、 PV=(VF+VR)/2=V ・・・・・・(13) となる。
【0044】〈全体回路構成〉図4は本発明の実施例の
車載用車速計測装置の回路構成図である。
【0045】図4において、内部に8chのA/Dコン
バータを有するマイクロコンピュータ(CPU)1は、
内部に演算制御に必要なRAM及びROM及び演算部等
を有している公知のものであり、その内部機能説明は後
述する。前方用超音波送受波器TRF は200[KHz ]
帯の超音波振動を所定の超音波ビーム幅で送波及び受波
するものである。また、送受切替回路3は前方用超音波
送受波器TRF から超音波を出力したり、受波したりす
る際の切替を行なうものである。即ち、送受切替回路3
は送信時に双方向ダイオードZD1 及びZD2 がオン
し、超音波送受波器TRF から信号が出力されると共に
受信回路の保護を行ない、一方、受信時に双方向ダイオ
ードZD1 及びZD2 はオフして、受信信号がプリアン
プ4に出力される。
【0046】送受切替回路3の双方向ダイオードZD1
はトランス5の二次側に直列接続されており、そのトラ
ンス5の一次側はスイッチングトランジスタ6によっ
て、電源を供給するように接続されている。スイッチン
グトランジスタ6は10[MHz]の外部発振周波数出
力を入力する分周回路7の出力による矩形波の200
[KHz ]を入力し、間歇的に200[KHz ]の信号
でスイッチングトランジスタ6を開閉している。
【0047】したがって、マイクロコンピュータ1が間
歇的な出力P1 を“1”とすると、分周回路7の出力は
スイッチングトランジスタ6をオン・オフし、トランス
5の二次側には高電圧の200[KHz ]が発生し、それ
によって、前方用超音波送受波器TRF は超音波を発生
する。
【0048】送受切替回路3を介して検出された前方用
超音波送受波器TRF からの信号は、プリアンプ4で増
幅され、車速等の速度変化に対応して変化する超音波周
波数を持つ受信波を通過させるバンドパスフィルタ8を
介して放射した超音波の反射波のみを検出し、それを更
にアンプ9で増幅してコンパレータ10に入力して2値
化する。このコンパレータ10の入力の一部は、ダイオ
ードD11及びコンデンサC11からなる受信レベル検出回
路11に入力され、そこで包絡線検波した後、それをマ
イクロコンピュータ1が内蔵するA/Dコンバータに入
力している。受信レベル閾値の決定はマイクロコンピュ
ータ1によって行なわれ、その大小の判定はA/Dコン
バータの出力との間のディジタル比較によって行なわれ
る。
【0049】コンパレータ10の出力信号は周波数検出
用PLL回路12に入力し、その出力信号としてコンパ
レータ10の出力に比例した繰返しパルス数を出力す
る。
【0050】詳しくは、コンパレータ10の出力は車速
による速度変化に対応して変化する200±50[KHz
]程度の周波数を持つ受信波であり、必要な分解能
で、短時間に周波数検出をするため、周波数を逓倍する
構成としている。また、コンパレータ10の出力は受信
ゲートが開いている時間だけ意味を持つものであるか
ら、その間の時間信号により周波数に比例した電圧をサ
ンプリングホールドするものである。受信ゲートが閉じ
ており、有効でないときにはPLL回路としての機能を
停止させ、サンプリングホールドした電圧を保持する。
【0051】具体的には、電圧制御発振回路VCOの出
力を8分の1に分周したパルスとコンパレータ10の出
力を位相差検出回路PDで比較し、その位相差をローパ
スフィルターLPFを介してアナログスイッチング回路
ASに導き、その出力をサンプリングホールド用の抵抗
R及びコンデンサCに入力し、また、電圧制御発振回路
VCOを介してマイクロコンピュータ1に入力してい
る。電圧制御発振回路VCOの出力は8分の1に分周す
る分周回路DEMを介して位相差検出回路PDに入力し
ている。結果的に、電圧制御発振回路VCOからは8倍
したパルス繰返し周波数がマイクロコンピュータ1に入
力される。
【0052】外気温度はサーミスタ15により検出さ
れ、マイクロコンピュータ1の内蔵するA/Dコンバー
タの端子A2in に入力されている。
【0053】そして、公知のスピードセンサのパルス入
力は、波形整形回路16でパルス整形され、割り込み端
子INTに入力されている。
【0054】この種の前方用超音波送受波器TRF 、送
受切替回路3、トランス5、スイッチングトランジスタ
6、分周回路7からなり超音波を送波する送信回路系
と、前方用超音波送受波器TRF 、送受切替回路3、プ
リアンプ4、バンドパスフィルタ8、アンプ9、コンパ
レータ10、受信レベル検出回路11、周波数検出用P
LL回路12からなり超音波を受波する受信回路系とか
らなり、超音波送受信回路FOREを構成している。
【0055】また、他の後方用超音波送受波器TRR を
用いた超音波送受信回路REARについても同様の回路
構成からなっている。なお、具体的回路構成の説明は重
複するので、ここではその説明を省略する。
【0056】図5は本発明の実施例の車載用車速計測装
置の回路構成で使用したマイクロコンピュータ1の機能
構成図である。
【0057】図5において、クロック発振器105によ
って駆動されている主演算制御回路(MCU)101
は、このマイクロコンピュータ1を駆動制御するプログ
ラムを格納したPROM102、及び主演算制御回路1
01の演算制御に必要なデータを格納するSRAM10
3、タイマ及びカウンタとして計数機能を有するタイマ
・カウンタ104、外部アナログ入力となる8chのA
/Dコンバータ106、外部ディジタル入出力となるパ
ラレルポート107、割込み制御を行なう割込みコント
ローラ108、車速演算結果をシリアルに出力するシリ
アルコミュニケーションインターフェース109等を有
しており、これらはデータ・アドレス・コントロールバ
ス110でバス結合されている。
【0058】〈回路構成の全体基本的動作〉超音波送受
信回路FORE及び超音波送受信回路REARは、次の
ように動作する。なお、基本的動作は超音波送受信回路
FOREと超音波送受信回路REARは同一であるの
で、ここでは超音波送受信回路FOREを中心に説明す
るが、当然、超音波送受信回路REARも同様に、独立
に制御される。
【0059】前方用超音波送受波器TRF 、後方用超音
波送受波器TRR からは周波数200[KHz ]、継続時
間1[msec]の間歇超音波を10[msec]毎に送信する
マイクロコンピュータ1のパラレルポート107の端子
P1 より間歇的出力のためのゲート信号を出力する。分
周回路7の出力によりスイッチングトランジスタ6をオ
ン・オフ制御し、昇圧させた200[KHz ]の出力によ
って前方用超音波送受波器TRF 、後方用超音波送受波
器TRR から超音波を発生させる。このとき、送受切替
回路3は送信動作中に受信側のプリアンプ4の入力に過
大信号が加わらないようにしている。
【0060】この際の前方用超音波送受波器TRF 、後
方用超音波送受波器TRR の出力は、同時に行なう場合
と時分割で行なう場合がある。本実施例の場合はその開
きが大きく、相互干渉の可能性が低いことから、同時に
前方用超音波送受波器TRF、後方用超音波送受波器T
RR から出力している。
【0061】また、前方用超音波送受波器TRF (後方
用超音波送受波器TRR )が路面からの反射波を受波す
ると、プリアンプ4でゲイン80[dB]程度の増幅をし
た後、バンドパスフィルタ8により略200±50[KH
z ]の信号のみを取出し、更に、それを増幅した後、コ
ンパレータ10によって2値化し、周波数検出用PLL
回路12に入力して、その路面からの反射波の周波数を
検出する。コンパレータ10の出力は周波数検出用PL
L回路12によって、路面からの特定の反射波を検出す
る時間だけサンプリングホールドし、その電圧を保持す
ることによって、路面からの反射波の特定の検出周波数
を保持する。電圧制御発振回路VCOの出力は8分の1
に分周してフィードバックさせて位相差検出回路PDに
入力しており、これによって前方用超音波送受波器TR
F (後方用超音波送受波器TRR)に入力される反射周
波数の8倍の周波数にロックされるようになっている。
したがって、マイクロコンピュータ1で電圧制御発振回
路VCOの出力をカウントすれば、放射した超音波周波
数及び反射してきた超音波周波数を基にドプラー周波数
を検出できる。なお、本実施例においては、車速換算で
約0.5[Km/h]以上の分解能が得られる。
【0062】また、超音波送受信回路REARについて
も同様に動作するが、その動作説明は重複するので省略
する。
【0063】図6及び図7は本発明の実施例の車載用車
速計測装置のマイクロコンピュータ1が実行するメイン
プログラムのフローチャートである。
【0064】また、図8は同じく『タイマ割込み処理』
ルーチンのフローチャート、図9は同じく『車速演算処
理』ルーチンのフローチャート、図10は同じく『ビー
ムモード判定処理』ルーチンのフローチャート、図11
は同じく『車速選択処理』ルーチンのフローチャート、
図12は同じく『ゲート位置演算処理』ルーチンのフロ
ーチャートである。また、図13は本発明の一実施例の
車載用車速計測装置の制御のタイミングチャートであ
る。そして、図14は本発明の一実施例の車載用車速計
測装置の制御のタイミングチャートである。
【0065】〈マイクロコンピュータによるメイン制御
動作(図6,7参照)〉基本的動作は超音波送受信回路
FOREと超音波送受信回路REARの動作は同一であ
るので、ここでは超音波送受信回路FOREを中心に動
作説明するが、当然、超音波送受信回路REARも同様
に制御される。
【0066】まず、図示しない電源の投入によって、パ
ワーオンリセット回路の働きによって主演算制御回路1
01にリセットパルスが入力され、このリセットによっ
てPROM102に格納されている図6及び図7のメイ
ンプログラムの処理を開始する。
【0067】ステップS1で超音波送受信回路FOR
E、超音波送受信回路REARで使用する各種メモリ及
びカウンタ、タイマをクリア或いは所定の値に設定し、
各出力ポート等を初期設定するイニシャライズ処理を行
なう。特に、受信ゲートスタート時間TG 及びサンプリ
ングスタート時間Ts を設定する。受信ゲートスタート
時間TG は、既定値として標準状態での車両100の取
付け高さに対応する超音波信号の受信時間を設定する。
例えば、取付高さ位置をH=280[mm]とし、超音波
の俯角傾度φ=45度、放射角度をθ=30度、音速C
=345[m/s ]とした場合、 TG =2×0.28/sin45・sin60×1/3
45+0.3×10-3 =3.0[msec] として設定される。ここで、0.3[msec]が加算され
ているのは、送波パルス幅1[msec]に対して受信ゲー
ト幅0.5[msec]の位置を受波のほぼ中央に設定する
ためである。
【0068】ステップS2で10[msec]のシーケンス
の終了を判断する10msecシーケンス終了フラグF10及
びサンプリング許可フラグFs 、メインタイマTをクリ
アする。ステップS3で100[μsec ]毎に割込みを
行なう100μsec タイマ割込みを許可し、ステップS
4で10msecシーケンス終了フラグF10が降りているか
判断し、10msecシーケンス終了フラグF10が降りるま
で待機し、以降の処理を10[msec]毎に行なう。10
msecシーケンス終了フラグF10が降りると、ステップS
5でスイッチングトランジスタ6をオンとして超音波送
受信回路FORE、超音波送受信回路REARの送信ゲ
ートを開き、ステップS6でメインタイマTで1[mse
c]の経過を判断し、ステップS7で超音波送受信回路
FORE、超音波送受信回路REARの送信ゲートを閉
じる。これにより、1[msec]の超音波のバースト信号
を出力することになる。即ち、図13に示すように、ス
テップS5からステップS7は送信ゲートの開閉をマイ
クロコンピュータ1の出力端子P1 の10[msec]毎に
1[msec]間の“1”によって行ない、その間、分周回
路2の出力e1 に示すバースト信号となり、前方用超音
波送受波器TRF 及び後方用後方用超音波送受波器TR
R の送波入力は出力e2 のようになる。また、その反射
波は前方用超音波送受波器TRF または後方用超音波送
受波器TRR を介して出力e3 のようになる。
【0069】なお、ここまでは、超音波を送波する場
合、超音波送受信回路FORE、超音波送受信回路RE
ARが同時に制御される。しかし、以降は、超音波送受
信回路FORE、超音波送受信回路REAR毎に反射波
を入力する予測されたサンプリングスタート時間Ts が
異なることから、超音波送受信回路FORE、超音波送
受信回路REARが個々に制御されるものであるが、本
実施例では説明が煩雑になるのを防止するため、両者に
共通する事項の説明を省略する。
【0070】ステップS8で超音波送受信回路FORE
(超音波送受信回路REAR)に反射波の受波信号を入
力する予測されたサンプリングスタート時間Ts の経過
を判断し、サンプリングスタート時間Ts が到来したと
きステップS9でサンプリング許可フラグFs を立て、
初期設定した値またはゲート位置演算処理ルーチンで得
た各受信ゲートスタート時間TG の到来をステップS1
0で待つ。各受信ゲートスタート時間TG が到来したと
き、ステップS11で超音波送受信回路FORE(超音
波送受信回路REAR)毎の各受信ゲートを開とし、ス
テップS12で0.5[msec]だけ受信ゲートをオンと
した後、ステップS13で受信ゲートを閉じ、ステップ
S14の処理に入る。即ち、ステップS8からステップ
S13では、各超音波送受信回路FORE(超音波送受
信回路REAR)毎の各受信ゲートスタート時間TG の
到来を判断し、各超音波送受信回路FORE(超音波送
受信回路REAR)に対応して、反射してくる超音波を
通過させる受信ゲートを開閉するものである。
【0071】そして、ステップS14で主演算制御回路
101が内蔵するカウンタCOUNT1(カウンタCOUNT2)の
ゲートを開とし、ステップS15でサンプリングスター
ト時間Ts から3[msec]の経過を判断する。即ち、サ
ンプリングスタート時間Tsは受信ゲートのオン時間の
中心から±1.5[msec]だけ、マイクロコンピュータ
1の内蔵するA/Dコンバータの端子Aoin (A/Dコ
ンバータの端子A1in)に各超音波送受信回路FORE
(超音波送受信回路REAR)毎の信号を入力し、到来
する信号のサンプリングを行なう。各サンプリングスタ
ート時間Ts から3[msec]経過したとき、ステップS
16でサンプリング許可フラグFs を降ろす。ステップ
S17においてメインタイマTでカウンタのゲートの開
の時間が、各超音波送受信回路FORE(超音波送受信
回路REAR)毎の受信ゲートスタート時間TG から
2.5msecの経過を判断して、カウンタの計数値をステ
ップS18で読込み及びカウンタのゲートを閉じて、カ
ウンタの計数値を読込む。ステップS19で路面を超音
波ビームの反射点とする車両100の進行方向の実測車
速VF、反進行方向の実測車速VRの演算を行なうべく
『車速演算処理』ルーチンをコールする。また、車速ベ
クトルの積分、微分を行なうことにより、距離、加速度
が演算できる。
【0072】ステップS20で『ゲート位置演算処理』
ルーチンをコールする。そして、ステップS21でサン
プリングスタート時間Ts に受信ゲートスタート時間T
G から1.2[msec]だけ先にサンプリング時刻を設定
する。即ち、ゲート位置演算処理ルーチンは次回の受信
ゲートスタート時間TG を決定する。そして、ステップ
S22で10msecシーケンス終了フラグF10を立て、ス
テップS23で大気温度を読込み、次の車速演算に使用
する大気温度によって決定される係数Kの値を決定し、
ステップS4以降のルーチンを繰返し、実行する。
【0073】〈タイマ割込み処理(図8参照)〉ステッ
プS31でメインタイマTにインクリメントし、ステッ
プS32でメインタイマTによって10[msec]毎の割
込みのタイミングであるか判断し、ステップS32で割
込みのタイミングであると判断されたとき、ステップS
33及びステップS34で10[msec]のシーケンスの
終了を判断する10msecシーケンス終了フラグF10を降
ろし、メインタイマTをクリアする。割込みのタイミン
グでないと判断されたとき、ステップS33及びステッ
プS34の処理を回避する。
【0074】また、ステップS35でサンプリング許可
フラグFs が立っているか判断し、サンプリング許可フ
ラグFs が立っているとき、ステップS36で受信レベ
ル検出回路11の出力によりA/D変換をスタートし、
ステップS37でそれをバッファに書込み、このルーチ
ンを脱する。また、ステップS35でサンプリング許可
フラグFs が立っていないと判断されたとき、このルー
チンを脱する。
【0075】即ち、このルーチンでは、メインタイマT
によって0.1[msec]毎に信号レベル検出回路11を
介して信号レベルをサンプリングし、その信号レベルを
主演算部101が内蔵するバッファに格納するものであ
る。
【0076】〈車速演算処理(図9参照)〉図7のステ
ップS19で『車速演算処理』ルーチンがコールされる
と、まず、ステップS40で受信レベルEvが所定の閾
値未満であるか判定し、受信レベルEvが所定の閾値以
上であるとき、ステップS41及びステップS42で車
両100のFORE側、即ち、進行方向の実測車速VF
と、REAR側、反進行方向の実測車速VRは、 VF=K・countXF VR=K・countXR 但し、countXF ,XR :カウンタの計数値 K:大気温度によって決定される係数 によって各実測車速の演算を行なう。そして、ステップ
S43で実測車速が速くなると出力が低下するから、前
述した送波軌跡補正手段により、車両100の走行に伴
ないその車両100の下部に発生する伴走する空気流に
よる音波の伝搬経路の変化による車速誤差を予測して、
実測車速に対応して車速補正し、また、送受信角度補正
手段により、車両100の走行に伴なう超音波送受波器
の送受信角度の変化と送受信指向性に基いて車速誤差を
予測して、実測車速VF,VRに対応して車速補正し、
正確な実測車速を得るべく補正する。そして、ステップ
S44で『ビームモード判定処理』ルーチンをコール
し、ステップS45で『車速選択処理』ルーチンをコー
ルし、実行する。
【0077】ステップS46で『車速選択処理』ルーチ
ンで選択した車速Vを所定のメモリに格納する。このメ
モリはN個の車速データが格納できるようにループ状バ
ッファメモリとなっており、最新の車速データを格納す
ることにより、格納された最古の車速データが消去され
る。ステップS47で(9)式を用いて最小2乗法の定
数a,b,cを計算する。また、ステップS48でステ
ップS47で算出した最小2乗法の定数a,b,cを用
いて、車速Vの予測車速を算出する。ステップS49で
メモリnをクリアし、ステップS50で(10)式を用い
て定数S0 ,S1 ,S2 の値を更新し、このルーチンを
脱する。
【0078】また、ステップS40で受信レベルEvが
所定の閾値未満であると判定したとき、ステップS40
1でメモリnの値を判定し、メモリnの値が5(この値
は任意に設定し得る)を超えるまでステップS402で
メモリnの値をインクリメントし、ステップS403で
車速Vを(1)式により求める。nが5を越えた場合は
最後の予測値を一定値として出力する。そして、この求
めた車速VをステップS404でステップS46におい
て格納したメモリの所定の位置に格納し、ステップS5
0で(10)式を用いて定数S0 ,S1 ,S2 の値を更新
し、このルーチンを脱する。
【0079】そして、ステップS401でメモリnの値
を判定し、メモリnの値が5を超えていることが判定さ
れると、ステップS402でメモリnの値をインクリメ
ントすることなく、即ち、メモリnの値を5としたま
ま、ステップS403で車速Vを(1)式により求め、
求めた車速VをステップS404でメモリの所定の位置
に格納し、ステップS50の処理を行なう。
【0080】このルーチンでは、前方用超音波送受波器
TRF 及び後方用後方用超音波送受波器TRR 等の超音
波送受波器の検出出力、即ち、REAR側の受信レベル
EvとFORE側の受信レベルEvが所定の受波信号レ
ベル以上であるか判定するステップS40からなる信号
レベル判定手段と、前記信号レベル判定手段で所定の受
波信号レベル以上の信号が得られていることが判定され
たとき、得られた受波信号レベルから車速Vを算出し、
その車速データをステップS46でメモリに格納し、そ
のメモリに格納した過去n(nは整数)回分の車速デー
タから最小2乗法により定数を算出するステップS47
及びステップS50からなる算定式生成手段と、前記ス
テップS40からなる信号レベル判定手段で所定の受波
信号レベル以上の信号が得られていないと判定されたと
き、前記算定式生成手段で設定された定数を用いて前記
最小2乗法によって想定される受波信号レベルをステッ
プS403で算出し、算出された受波信号レベルから車
速Vを算出し、その車速データをステップS404で前
記メモリに格納し、また、補間した車速Vでもってステ
ップS50で定数補正するものである。
【0081】〈ビームモード判定処理(図10参照)〉
図9の『車速演算処理』ルーチンのステップS44で
『ビームモード判定処理』ルーチンがコールされると、
ステップS51でREAR側の受信レベルEvをメモリ
Ar に格納し、また、ステップS52でFORE側の受
信レベルEvをメモリAf に格納する。ステップS53
でメモリAf からメモリAr を減算した値が所定の閾値
Ao より大であるか判定し、また、ステップS54でメ
モリAr からメモリAf を減算した値が所定の閾値Ao
より大であるか判定する。
【0082】メモリAf からメモリAr を減算した値が
所定の閾値Ao より大のとき、ステップS58でモード
判定内部フラグFmが「1」であるか判定し、モード判
定内部フラグFmが「1」でないとき、ステップS59
でモード判定内部フラグFmを「1」に設定する。ま
た、メモリAr からメモリAf を減算した値が所定の閾
値Ao より大のとき、ステップS60でモード判定内部
フラグFmが「2」であるか判定し、モード判定内部フ
ラグFmが「2」でないとき、ステップS61でモード
判定内部フラグFmを「2」に設定し、モード判定内部
フラグFmが「2」のときには、ステップS62で継続
回数を計数する継続回数カウンタNe をインクリメント
する。
【0083】また、ステップS53でメモリAf からメ
モリAr を減算した値が所定の閾値Ao より大でなく、
ステップS54でメモリAr からメモリAf を減算した
値が所定の閾値Ao より大でないと判定したとき、ステ
ップS55でモード判定内部フラグFmが「0」である
か判定し、モード判定内部フラグFmが「0」でないと
き、ステップS56でモード判定内部フラグFmをクリ
アし、ステップS57で継続回数を計数する継続回数カ
ウンタNe をクリアして、このルーチンを脱する。
【0084】そして、ステップS55でモード判定内部
フラグFmが「0」であると判定したとき、及びステッ
プS58でモード判定内部フラグFmが「1」であると
判定したとき、及びステップS60でモード判定内部フ
ラグFmが「2」であると判定したとき、ステップS6
2で継続回数を計数する継続回数カウンタNe にインク
リメントし、そして、ステップS63で継続回数カウン
タNe が所定の継続回数閾値No を超えているか否かを
判断し、継続回数カウンタNe が所定の継続回数閾値N
o を超えているとき、ステップS64でビームモード指
定変数コードを格納するモード指定メモリBMODにモ
ード判定内部フラグFmの値を格納し、このルーチンを
脱する。
【0085】即ち、このルーチンでは、メモリAf に格
納したFORE側の受信レベルEvとメモリAr に格納
したREAR側の受信レベルEvとが所定の値以上であ
るか判定し、一方の受信レベルEvのみが大きい場合に
は、他者の超音波ノイズを受信している可能性があり、
または、車体の上下振動、ノーズアップ、ノーズダウ
ン、コーナリングによる車高変化が発生している可能性
があることから、信頼性の高い受信レベルEvの値を選
択すべく、モード指定メモリBMODにその状態に応じ
たモード判定内部フラグFmの値を格納する。
【0086】〈車速選択処理(図11参照)〉図9の
『車速演算処理』ルーチンのステップS45において、
『車速選択処理』ルーチンがコールされると、ステップ
S70でビームモード指定変数コードを格納するモード
指定メモリBMODのモード判定内部フラグFmの値を
判定し、モード指定メモリBMODのモード判定内部フ
ラグFmの値が「0」のとき、ステップS71で車速V
をFORE側の真の車速VF とREAR側の真の車速V
Rの単純平均とする。また、モード指定メモリBMOD
のモード判定内部フラグFmの値が「1」のとき、前方
用超音波送受波器TRF 側の出力が大きいことを意味す
ることから、ステップS72で 車速VをFORE側の
真の車速VF とする。そして、モード指定メモリBMO
Dのモード判定内部フラグFmの値が「2」のとき、後
方用超音波送受波器TRR 側の出力が大きいことを意味
することから、ステップS73で車速VをREAR側の
真の車速VR とする。
【0087】即ち、このルーチンでは、『ビームモード
判定処理』ルーチンのメモリAf に格納したFORE側
の受信レベルEvとメモリAr に格納したREAR側の
受信レベルEvとが所定の値以上であるか判定した結果
を受けて、一方の受信レベルEvのみが大きい場合には
他車の超音波ノイズを受信している可能性があり、また
は、車体の上下振動、ノーズアップ、ノーズダウン、コ
ーナリングによる車高変化が発生している可能性がある
ことから、信頼性の高い受信レベルEvの側を選択すべ
く、モード指定メモリBMODの内容に応じて実測車速
Vを決定する。
【0088】〈ゲート位置演算処理(図12参照)〉
0.1[msec]毎の割込みによるサンプリングによって
サンプルされた受信レベルデータは、中央のサンプルデ
ータの前後に15サンプル、即ち、計31個のサンプル
データが存在する。まず、ステップS81において全レ
ベルデータの単純平均により平均値Xを算出し、ステッ
プS82で受信レベルデータは中央のサンプルデータの
レベル値をサンプル中心データ格納メモリXc に格納す
る。ステップS83でこれが前後に15サンプルのレベ
ル値よりも平均値Xに所定量nだけ加算した値より大き
いか判断し、中央のサンプルデータのレベル値と前後に
15サンプルのレベル値が所定の平均値Xに所定量nだ
け加算した値より大きいとき、目的とする反射波が整然
と反射されているデータを意味することから、これを採
用すべくステップS84の処理に入る。しかし、中央の
サンプルデータのレベル値と前後に15サンプルのレベ
ル値が所定の平均値Xに所定量nだけ加算した値より大
きくないとき、受信波形がランダムな干渉によって歪ん
でしまったデータを意味することから、このデータの採
用を防止する。ステップS84で前記全レベルデータの
平均値Xに所定量nだけ加算した値を上回るデータ期間
を前後に探してその前時間T1 と後時間T2 を求める。
ステップS85でT2 −T1 の幅が1[msec]で、受信
レベルデータを得るタイミングを十分にカバーできてい
るか否か判断する。この判断も受信波形がランダムな干
渉によって歪んでしまったデータを採用するのを防止す
るものである。そして、ステップS86で(T2+T1
)/2を受信ゲートスタート時間TG として設定す
る。ステップS83で中央のサンプルレベル値よりも平
均値に所定量nだけ加算した値より大きくないとき、ま
た、ステップS85でT2 −T1 の幅が1[msec]以上
でなくて、受信レベルデータを得るタイミングを十分に
カバーできていないとき、このルーチンを脱する。
【0089】このように、本実施例の車載用車速計測装
置は、車両100に対して所定の俯角傾度を持って超音
波を送波し、その反射波を受波する前方用超音波送受波
器TRF 及び/または後方用超音波送受波器TRR から
なる超音波送受波器の検出出力から車速100を演算す
る車載用車速計測装置において、前記前方用超音波送受
波器TRF 及び/または後方用超音波送受波器TRR か
らなる超音波送受波器の検出出力が所定の受波信号レベ
ル以上であるか判定するステップS40からなる信号レ
ベル判定手段と、前記信号レベル判定手段で所定の受波
信号レベル以上の信号が得られていることが判定された
とき、得られた受波信号レベルからステップS41乃至
ステップS45により車速Vを算出し、そして、ステッ
プS46でその車速データをメモリに格納し、そのメモ
リに格納した過去n(nは整数)回分の車速データから
最小2乗法により定数を算出するステップS47及びス
テップS50からなる算定式生成手段と、前記信号レベ
ル判定手段で所定の受波信号レベル以上の信号が得られ
ていないと判定されたとき、前記ステップS47及びス
テップS50からなる算定式生成手段で設定された定数
を用いて、ステップS403で前記最小2乗法によって
車速Vを算出し、ステップS404でその車速データを
前記メモリに格納し、前記算定式生成手段で算出する定
数をステップS50で更新する推定補間手段とを具備す
るものである。
【0090】したがって、前方用超音波送受波器TRF
、後方用超音波送受波器TRR から出力e2 のように
間歇的に超音波信号を路面に送波し、その反射波を受波
して信号e3 とし、その受波した信号e3 を増幅し、そ
の増幅信号をサンプリングホールド用の抵抗R及びコン
デンサCに入力し、サンプリングホールドした信号を電
圧制御発振回路VCOで電圧/周波数変換し、反射波に
比例した周波数をマイクロコンピュータ1に入力し、ス
テップS40からなる信号レベル判定手段で所定の受波
信号レベル以上の信号が得られていることが判定された
とき、実測車速VF,VRを得る。そして、前記前方用
超音波送受波器TRF 及び後方用超音波送受波器TRR
が正確に動作しておれば、ステップS71で車速VをF
ORE側の車速VF とREAR側の車速VR の単純平均
とすべく、(VF +VR )/2で平均車速を得て、それ
を車速Vとする。これによって、車輪の空気圧及び積
荷、タイヤサイズ、スリップ等の影響を受けることなく
車速検出ができる。
【0091】また、前方用超音波送受波器TRF または
後方用超音波送受波器TRR の一方に、冠水路面から巻
起す水飛沫や泥水の飛沫、雪、砂、塵埃が付着し、超音
波が出力されなかったり、その出力が低下したりして正
確な動作ができなくなっている状態、または前方用超音
波送受波器TRF 、後方用超音波送受波器TRR の回路
の断線等の異常で出力が発生できない場合には、ステッ
プS72で真の車速VをFORE側の車速VF とする
か、或いはステップS73で真の車速VをREAR側の
車速VR とするものである。よって、前方用超音波送受
波器TRF または後方用超音波送受波器TRR の一方が
故障等でその出力が低下しても、車輪の空気圧及び積
荷、タイヤサイズ、スリップ等の影響を受けることなく
車速検出ができる。勿論、路面の凹凸等により車体の上
下振動、ノーズアップ、ノーズダウン、コーナリングに
よる車高変化が発生している可能性がある場合でも、信
頼性の高い受信レベルEvの側を選択すべく、モード指
定メモリBMODの内容に応じて真の車速Vを決定する
ものであるから、車速検出の信頼性を向上することがで
きる。
【0092】ステップS40からなる信号レベル判定手
段で所定の受波信号レベル以上の信号が得られているこ
とが判定されている間に、得られた受波信号レベルから
ステップS41乃至ステップS45により車速Vを算出
し、そして、ステップS46でその車速データをメモリ
に格納し、そのメモリに格納した過去n(nは整数)回
分の車速データから最小2乗法により定数を算出してお
き、そして、ステップS40からなる信号レベル判定手
段で所定の受波信号レベル以上の信号が得られていない
ことが判定されたとき、ステップS47及びステップS
50からなる算定式生成手段で設定された定数を用い
て、ステップS403で前記最小2乗法によって車速V
を算出し、ステップS404でその車速データを前記メ
モリに格納し、前記算定式生成手段で算出する定数をス
テップS50で更新するものである。したがって、この
種の超音波を路面或いはタイヤ等に送波し、その路面或
いはタイヤ等からの反射波を受波する車載用車速計測装
置は、路面の状態によって検出出力が、路面の一部に陥
没、穴、アスファルト舗装の境界端部の段差、冠水面、
飛石、水飛沫等の急激に超音波の照射部分に不連続面が
存在したり、反射波が飛石、冠水面、水飛沫等で遮られ
ると受波した検出出力が急激に低下しても、正常走行の
際のステップS47及びステップS50からなる算定式
生成手段で設定された定数を用いて、ステップS403
で前記最小2乗法によって車速Vを算出し、ステップS
404でその車速データを前記メモリに格納し、更に、
連続する次回の車速データ欠損を補うべく前記算定式生
成手段で算出する定数をステップS50で更新できるか
ら、その車速データに一時的な車速データ欠損が発生し
ても、安定した車速表示ができ、信頼性が高くなる。
【0093】本実施例の車載用車速計測装置では、ペア
ビーム方式の前方用超音波送受波器TRF 及び後方用超
音波送受波器TRR で車速検出した実測車速データと、
データ欠損が発生したとする予測車速データの実測を図
示すると、図14の特性図のようになる。この図14か
らも明確なように、実測車速データがデータ欠損した場
合に、算定式生成手段で設定された定数を用いて、ステ
ップS403で前記最小2乗法によって車速Vを算出し
た予測車速データを使用すれば、信頼性の高い車速Vの
検出ができることが明確となった。
【0094】なお、上記実施例のメモリに格納した過去
n回分の車速データは、均等な時間間隔毎に格納してい
るが、本発明を実施する場合には、前記メモリに格納し
た過去n回分の車速データは、車速に応じてその車速デ
ータの格納する周期を変更することもできる。このよう
にすることにより、車速が速くなると、路面の状態もそ
の速さに比例して変化するが、データ取りのタイミング
を速くすることにより、データ欠損した車速データの信
頼性を高くすることができる。
【0095】ところで、上記実施例では、ペアビーム方
式の前方用超音波送受波器TRF 及び後方用超音波送受
波器TRR を具備するものであるが、本発明を実施する
場合には、必ずしもペアビーム方式に限定されるもので
はなく、シングルビーム方式に適用することもできる。
即ち、上記実施例では、2個の前方用超音波送受波器T
RF 、後方用超音波送受波器TRR によって2方向の車
速VF ,VR を検出しているが、本発明を実施する場合
には、1個の超音波送受波器のみを有するものにも適用
できるし、また、音速は車速に対して無視できる程度に
速くないため、送受波総合の利得を上げようとして、超
音波ビーム幅を狭くした場合には、送波時のビームと受
波時のビームにずれが生じるから、このときには、低速
走行時の車速の測定用に超音波送受波器、また、高速走
行時の車速の測定用に超音波受波器で反射波を受波する
ようにツインのペアビーム方式としてもよい。更に、特
に、車両100の走行方向に平行する車速を検出する超
音波送受波器を、2個の超音波送受波器、または、超音
波送波器及び超音波受波器とし、車速に応じて反射波を
受波する位置を変えると、信頼性の高い車速検出を行な
うことができる。即ち、本発明を実施する場合の車載用
車速計測装置は、車両100に対して所定の俯角傾度を
持って超音波を送波し、その反射波を受波するものであ
ればよい。
【0096】また、上記実施例のステップS40からな
る信号レベル判定手段は、マイクロコンピュータ1でデ
ィジタル処理するものであるが、本発明を実施する場合
には、マイクロコンピュータ1内でディジタル処理して
もよいし、或いはアナログ比較回路等の外部回路によっ
て処理を行なってもよい。何れにせよ、超音波送受波器
の検出出力が所定の受波信号レベル以上であるか判定で
きればよい。
【0097】そして、上記実施例の算定式生成手段は、
所定の受波信号レベル以上の信号が得られていることが
判定されたとき、得られた受波信号レベルからステップ
S41乃至ステップS45により車速Vを算出し、そし
て、ステップS46でその車速データをメモリに格納
し、そのメモリに格納した過去n(nは整数)回分の車
速データから最小2乗法により定数を算出するステップ
S47及びステップS50からなる。しかし、本発明を
実施する場合には、所定の受波信号レベル以上の信号が
得られていることが判定されたとき、得られた受波信号
レベルから車速Vを算出し、その車速データをメモリに
格納し、そのメモリに格納した過去n(nは整数)回分
の車速データから最小2乗法により定数を算出できるも
のであればよい。勿論、この実施例では最小2乗法の算
出を前述の(1)式でV=an2 +bn+cとして算出
し、その算出に有する時間を短くしているが、本発明を
実施する場合に、算出時間が若干長くなってもよい場合
には、他の算出式を使用することができる。
【0098】更に、上記実施例の推定補間手段は、所定
の受波信号レベル以上の信号が得られていないと判定さ
れたとき、前記ステップS47及びステップS50から
なる算定式生成手段で設定された定数を用いて、ステッ
プS403で前記最小2乗法によって車速Vを算出し、
ステップS404でその車速データを前記メモリに格納
し、前記算定式生成手段で算出する定数をステップS5
0で更新するものであるが、本発明を実施する場合に
は、所定の受波信号レベル以上の信号が得られていない
と判定されたとき、それまでに算定式生成手段で設定さ
れた定数を用いて最小2乗法によって想定される車速を
算出し、その車速データを前記メモリに格納し、次回の
算定式生成手段で算出する定数を更新するものであれば
よい。
【0099】なお、上記各実施例の車載用車速計測装置
は、結果的に、その車速ベクトルの積分、微分を行なう
ことにより、距離、加速度が演算でき、計測装置及び制
御装置に使用できる。即ち、得られた速度成分を使用す
ることにより、ナビゲーションシステムの移動距離及び
移動方向の補正、ABS装置、左右の車輪側の路面と車
両100との車高を調整するサスペンション装置等の各
種速度情報を使用する計測装置及び制御装置に使用でき
る。
【0100】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明は車両に
対して所定の俯角傾度を持って超音波を送波し、その反
射波を受波する超音波送受波器の検出出力から車速を演
算する車載用車速計測装置において、前記超音波送受波
器の検出出力が所定の受波信号レベル以上であるか判定
する信号レベル判定手段で所定の受波信号レベル以上の
信号が得られていることが判定されたとき、得られた受
波信号レベルから車速を算出し、その車速データをメモ
リに格納し、そのメモリに格納した過去n(nは整数)
回分の車速データから最小2乗法により定数を算出して
おく算定式生成手段と、前記信号レベル判定手段で所定
の受波信号レベル以上の信号が得られていないと判定さ
れたときには、前記算定式生成手段で設定された定数を
用いて最小2乗法によって想定される車速を算出し、そ
の車速データを前記メモリに格納し、前記算定式生成手
段で算出する定数を更新しておく推定補間手段とを具備
するものである。
【0101】したがって、所定の受波信号レベル以上の
信号が得られていることが判定されている間に、得られ
た受波信号レベルから車速を算出し、また、その車速デ
ータをメモリに格納し、そのメモリに格納した過去n
(nは整数)回分の車速データから最小2乗法により定
数を算出しておき、そして、所定の受波信号レベル以上
の信号が得られないとき、それまでに算定式生成手段で
設定された定数を用いて最小2乗法によって現在の推定
される車速を算出し、その車速データを前記メモリに格
納し、前記算定式生成手段で算出する定数を更新してお
くことができる。故に、路面或いはタイヤ等からの反射
波を受波する車載用車速計測装置は、路面からの反射波
の検出出力の一部に不連続面が存在したり、反射波が飛
石、冠水面、水飛沫等で遮られて、受波した検出出力が
急激に低下しても、正常走行の際に算定式生成手段で設
定された定数を用いて前記最小2乗法によって車速を算
出できるから、喩え、車速データに一時的な車速データ
欠損が発生しても、安定した車速検出ができ、その信頼
性が高くなる。
【0102】請求項2の発明においては、前記メモリに
格納した過去n回分の車速データは、車速に応じてその
車速データの格納する周期を変更するものであるから、
車速が速くなると、路面の状態もその速さに比例して変
化するが、データ取りのタイミングを速くすることによ
り、データ欠損した車速データの信頼性を高くすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は車載用車速計測装置の時間と受信レベル
及び車速特性の説明図である。
【図2】図2は車載用車速計測装置の車速データ回数と
車速特性の説明図である。
【図3】図3は本発明の一実施例の車載用車速計測装置
の基本動作説明図で、(a)はペアビーム方式による車
載用車速計測装置の側面図、(b)はペアビーム方式に
よる車載用車速計測装置の基本的動作説明図である。
【図4】図4は本発明の一実施例の車載用車速計測装置
の回路構成図である。
【図5】図5は本発明の一実施例の車載用車速計測装置
の回路構成で使用したマイクロコンピュータの機能構成
図である。
【図6】図6は本発明の一実施例の車載用車速計測装置
のマイクロコンピュータが実行するメインプログラムの
一部のフローチャートである。
【図7】図7は本発明の一実施例の車載用車速計測装置
のマイクロコンピュータが実行するメインプログラムの
他の一部のフローチャートである。
【図8】図8は本発明の一実施例の車載用車速計測装置
のマイクロコンピュータが実行する『タイマ割込み処
理』ルーチンのフローチャートである。
【図9】図9は本発明の一実施例の車載用車速計測装置
のマイクロコンピュータが実行する『車速演算処理』ル
ーチンのフローチャートである。
【図10】図10は本発明の一実施例の車載用車速計測
装置のマイクロコンピュータが実行する『ビームモード
判定処理』ルーチンのフローチャートである。
【図11】図11は本発明の一実施例の車載用車速計測
装置のマイクロコンピュータが実行する『車速選択処
理』ルーチンのフローチャートである。
【図12】図12は本発明の一実施例の車載用車速計測
装置のマイクロコンピュータが実行する『ゲート位置演
算処理』ルーチンのフローチャートである。
【図13】図13は本発明の一実施例の車載用車速計測
装置の制御のタイミングチャートである。
【図14】図14は本発明の一実施例の車載用車速計測
装置の車速検出した実測車速データとデータ欠損が発生
したとする予測車速データの実測を示す特性図である。
【符号の説明】
TRF 前方用超音波送受波器 TRR 後方用超音波送受波器 VCO 電圧制御発振回路 1 マイクロコンピュータ 11 受信レベル検出回路 12 周波数検出用PLL回路 FORE 超音波送受信回路 REAR 超音波送受信回路 100 車両

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に対して所定の俯角傾度を持って超
    音波を送波し、その反射波を受波する超音波送受波器の
    検出出力から車速を演算する車載用車速計測装置におい
    て、 前記超音波送受波器の検出出力が所定の受波信号レベル
    以上であるか判定する信号レベル判定手段と、 前記信号レベル判定手段で所定の受波信号レベル以上の
    信号が得られていることが判定されたとき、得られた受
    波信号レベルから車速を算出し、その車速データをメモ
    リに格納し、そのメモリに格納した過去n(nは整数)
    回分の車速データから最小2乗法により定数を算出する
    算定式生成手段と、 前記信号レベル判定手段で所定の受波信号レベル以上の
    信号が得られていないと判定されたとき、前記算定式生
    成手段で設定された定数を用いて前記最小2乗法によっ
    て想定される車速を算出し、その車速データを前記メモ
    リに格納し、前記算定式生成手段で算出する定数を更新
    する推定補間手段とを具備することを特徴とする車載用
    車速計測装置。
  2. 【請求項2】 前記メモリに格納した過去n回分の車速
    データは、車速に応じてその車速データの格納する周期
    を変更することを特徴とする請求項1に記載の車載用車
    速計測装置。
JP5244190A 1993-09-30 1993-09-30 車載用車速計測装置 Pending JPH0798322A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018044965A (ja) * 2017-12-27 2018-03-22 株式会社Jvcケンウッド 速度演算装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018044965A (ja) * 2017-12-27 2018-03-22 株式会社Jvcケンウッド 速度演算装置

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