JP2912265B2 - 浴室の出入り口の構造 - Google Patents

浴室の出入り口の構造

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Panasonic Electric Works Co Ltd
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TATEYAMA ARUMINIUMU KOGYO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴室の出入り口と
なる部分の構造に関し、詳しくはドアを閉じたとき水止
め部材が立ち上がって防水する手段を備えた出入り口の
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】浴室の出入り口となる開口には開口に沿
って戸枠が設けられ、戸枠内にドアが回動自在に装着さ
れて開口が開閉自在にされている。そして、浴室の床面
より戸枠の下部枠の上面の高さが十分に高くなるように
段差を設けて浴室内の水が浴室外に流出しないようにし
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、戸枠の下部
枠の上面の高さを高くして段差を設けると、段差で足を
つまずいたりするおそれがあって、安全面から好ましく
ないという問題がある。また戸枠の下部枠の上面の高さ
を低くしても防水性を確保するために戸枠の下部枠に水
止め部材を起倒自在に設け、ドアを閉じたときドアの面
で水止め部材を押して水止め部材を立ち上げることが考
えられるが、ドアを閉じたとき単に水止め部材を押して
立ち上げるだけのために水止め部材を十分に高く立ち上
げることができず、防水が確実と言えるものでもない。
【0004】本発明は叙述の点に鑑みてなされたもので
あって、戸枠の下部枠と浴室の床面との間の段差を少な
くして安全に通行できるようにしながらドアを閉じたと
き水止め部材を立ち上げて浴室内の水が浴室外に流出す
るのを防止でき、しかも水止め部材を十分に立ち上げて
確実に防水できる浴室の出入り口の構造を提供すること
を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の浴室の出入り口の構造は、浴室1の出入り口と
なる開口2にドア3を回動自在に設けて開口2を開閉自
在にし、開口2に設ける戸枠4の下部枠4aに下部枠4
aの長手方向に長い水止め部材5を起倒自在に装着し、
ドア3の閉動作によりドア3に当接して水止め部材5を
立ち上げるように駆動する駆動装置6を水止め部材5に
設けると共に駆動装置6にドア3を閉じたとき先にドア
3に当接して水止め部材5を立ち上げる第1の当接部7
と、第1の当接部7の当接が完了した後にドア3に当接
して水止め部材5をさらに持ち上げる第2の当接部8と
を備え、少なくとも第1の当接部7はローラ7aにて形
成されていることを特徴とする。浴室1のドア3を閉じ
たとき駆動装置6にて水止め部材5を押して水止め部材
5を立ち上げることができ、浴室1内の水が浴室1外に
流出するのを防止できる。またドア3を閉じたときドア
3が先に第1の当接部7に当接して水止め部材5が立ち
上がり、次にドア3が第2の当接部8に当接して水止め
部材5をさらに立ち上げ、水止め部材5を十分に立ち上
げて確実に防水することができる。また、少なくとも第
1の当接部7はローラ7aにて形成されていることで、
ドア3と当接部7との摩擦が大きいと、水止め部材5が
スムーズに立ち上がらず、且つドア3に傷が付くおそれ
もあるが、ドア3と当接する部分をローラ7aにて形成
することにより水止め部材5を立ち上げる際の抵抗を低
減し、水止め部材5の起倒をスムーズにできる。
【0006】
【0007】また水止め部材5の端部で防水する止水部
材9を下部枠4aの端部に配置し、下部枠4aの下面側
に配置した裏板10に止水部材9から取り付けねじ11
を螺合して取り付け、裏板10が移動しないように下部
枠4aに裏板10を係止して成ることを特徴とすること
も好ましい。メンナンス等で止水部材9を取り外す際に
取り付けねじ11を緩めると下部枠4aの裏面に入れた
裏板10の位置がずれて再度ねじ止めできなくなること
があるが、裏板10が移動しないように係止したことに
より止水部材9を再度取り付けるとき容易に行うことが
できる。
【0008】また立ち上がった水止め部材5が踏まれた
とき倒れると共に水止め部材6に力がかからないときに
自動復帰するバネ手段を駆動装置6に設けて成ることを
特徴とすることも好ましい。水止め部材5を立ち上げる
ための駆動装置6と水止め部材6とが剛状態に固定され
ていると、ドア3が閉状態になったときにドア3と駆動
装置6とが当接し、それにより水止め部材5が立ち上げ
られるが、そのとき、水止め部材5が踏まれるなど上か
ら力を受けると駆動装置6と水止め部材5との接続部に
おいて変形、破損等が起こる。ところが、上記のように
なっていると。水止め部材5を踏んでもバネに抗して水
止め部材5だけが倒れ、水止め部材5が踏まれなくなる
と、バネで水止め部材6が復帰するものであって、水止
め部材5の変形や破損が生じない。
【0009】また第1の当接部7と第2の当接部8とが
ドア3の面に略直交して当接するように所定角度傾斜し
て駆動装置6に設けられていることを特徴とすることも
好ましい。この場合、第1の当接部7がドア5に当接し
てから第2の当接部8がドア5に当接するが、いずれの
場合も、第1の当接部7と第2の当接部8とがドア3の
面に略直交するように当接して押圧され、スムーズに水
止め部材5が起倒する。
【0010】
【発明の実施の形態】浴室1は例えばバスタブや洗い場
を有する浴室ユニットであるが、バスタブや洗い場以外
に便器や洗面器を有するサニタリールームユニットであ
ってもよい。図1に示すように浴室1と浴室1外との間
には出入り口となる開口2を設けてあり、この開口2に
沿って戸枠4を装着してあり、戸枠4にドア3を開閉自
在に装着してある。浴室1外の部分は脱衣室や廊下等で
ある。ドア3は本例の場合、二つ折りドアであるが、通
常の回転自在に開閉する開閉ドアであってもよい。二つ
折りのドア3は2枚のパネル3aをヒンジ等で回転自在
に連結してあり、一方のパネル3aを戸枠4の一方の縦
枠4bに回転自在に連結してあり、浴室1内がわに折り
畳むことで開口2を開放し、展開することで開口2を閉
塞するようにしてある。戸枠4の下部枠4aは浴室1内
の床面13と浴室1内の床面14との間に設けられるも
のであるが、床面13と下部枠4aの上面との間に余り
段差ができないように厚さの薄いものとしてある。
【0011】水止め部材5は下部枠4aの長手方向に亙
る長さの長いものであり、水止め部材5を下部枠4aに
起倒自在になるように装着してある。つまり、下部枠4
aには長手方向に亙るように枢支軸部15を設けてあ
り、水止め部材5の縁部に長手方向に亙って設けた枢支
部16を枢支軸部15に回転自在に装着してある。下部
枠4aの長手方向の両方の縦枠4b側の端部には止水部
材9を配置したり、止水部材9を下部枠4aに装着して
ある。この止水部材9の上面片9aの下面側には防水の
ためのシール材17を設けてあり、上記水止め部材5が
立ち上がったとき、シール材17で水止め部材5の端部
と止水部材9との間のシールを行うようになっている。
水止め部材5を取り付けるときには図5に示すように下
部枠4aの下面側に裏板10を配置し、下部枠4aの上
面側に配置した止水部材9から取り付けねじ11を下部
枠の挿通孔18に挿通し、取り付けねじ11を裏板10
の雌ねじ孔19に螺合することで止水部材9を取り付け
てある。また裏板10には係止突起20を設けてあり、
係止突起20を下部枠4aの係止切欠21に係止するこ
とで裏板10を位置決めしてある。
【0012】また駆動装置6は図2に示すように接続部
材22にピン23にて回転自在になるように装着してあ
り、接続部材22が水止め部材5にリベット25にて固
着してある。駆動装置6の上部と接続部材22との間に
はピン23から離れた位置でバネ24を懸架して接続し
てある。駆動装置6の先端部の上部には第1の当接部7
を設けてあり、先端部の下部には第2の当接部8を設け
てある。第1の当接部7は本例の場合、回転自在なロー
ラ7aであり、第2の当接部8は本例の場合回転自在な
ローラ8aである。上記ドア3を閉じたとき、ドア3が
先に第1の当接部7に当たってから次に第2の当接部8
に当たるが、第1の当接部7がドア3に当たるときも、
第2の当接部8がドア3に当たるときもドア3の面に対
して第1の当接部7や第2の当接部8が略直交するよう
に当たるようになっている。
【0013】しかして、ドア3を開いた状態では駆動装
置6の第1の当接部7や第2の当接部8がドア3に接触
していなく、水止め部材5は下部枠4aの上に重なるよ
うに倒れており、水止め部材5が邪魔になることなくス
ムーズに通行するこができる。この状態からドア3を閉
じて行くと、先ず第1の当接部7がドア3に図3や図7
のように当たり、駆動装置6を介して水止め部材5が立
ち上がって行き、次いで第2の当接部8がドア3に図4
や図8に示すように当たり、駆動装置6を介して立ち上
がって行き、ドア3を完全に閉じた状態で水止め部材5
が完全に立ち上げられる。これにより、水止め部材5に
て浴室1側から浴室1外の方に水が流出するのが遮断さ
れる。またドア3を開くと、第1の当接部7や第2の当
接部8がドア3から離れ、水止め部材5が自重で倒れ
る。上記のように水止め部材5が起倒するが、第1の当
接部7や第2の当接部8が回転自在なローラ7a,8a
にて形成されているためにドア3の表面に転接して駆動
装置6の動きがスムーズになって水止め部材5がスムー
ズに起倒する。ローラは第1の当接部7と第2の当接部
8の何れか一方でもよいが、特に、第1の当接部7の方
をローラ7aとしたものは、持ち上げ時の荷重が大きく
てもスムーズに持ち上げることが可能となる。またドア
3が閉まって行くとき、先ず第1の当接部7がドア3に
当接し、その後に第2の当接部8がドア3に当接する
が、各々の当接部7,8が当接する際には図7や図8に
示すようにドア3と直交するように当接し、このことで
スムーズな駆動装置6の動作ができる。またドア3を閉
めて水止め部材5が起立した状態で、水止め部材5を踏
んだりして図6の矢印のように水止め部材5を押し下げ
るような力が加わったとき、バネ24が伸びることより
ピン23を中心に回転して水止め部材5が下がり、力が
かからなくなったとき元の状態に戻る。このことにより
水止め部材5が立ち上がっているときに上から踏み付け
たような場合でも、水止め部材5が破壊することなく、
また力がかからなくなったときに元の水止め状態に復帰
させることができる。
【0014】またメンテナンスのときに取り付けねじ1
1を外して止水部材9を取り外すことがあるが、上記の
ように裏板10を係止突起20と係止切欠21の係止に
て位置決めしてあるために裏板10を所定位置に位置決
めして容易に止水部材9を再び取り付けることができ
る。つまり、裏板10は図3に示すように下部枠4aの
裏面側の凹部と床面14との間に挿入してあるが、単に
挿入してあるだけであると、取り付けねじ11を外した
とき裏板10がずれて再び取り付けるときに止水部材9
を容易に取り付けることができないが、裏板10を係止
突起20と係止切欠21とで位置決めしてあると、裏板
10がずれることなく、再び止水部材9を取り付けると
き止水部材9を容易に取り付けることができる。
【0015】
【発明の効果】本発明は叙述のように浴室の出入り口と
なる開口にドアを回動自在に設けて開口を開閉自在に
し、開口に設ける戸枠の下部枠に下部枠の長手方向に長
い水止め部材を起倒自在に装着し、ドアの閉動作により
ドアに当接して水止め部材を立ち上げるように駆動する
駆動装置を水止め部材に設けているので、浴室のドアを
閉じたとき駆動装置にて水止め部材を押して水止め部材
を立ち上げることができ、浴室内の水が浴室外に流出す
るのを防止できるものであり、また駆動装置にドアを閉
じたとき先にドアに当接して水止め部材を立ち上げる第
1の当接部と、第1の当接部の当接が完了した後にドア
に当接して水止め部材をさらに持ち上げる第2の当接部
とを備えているので、ドアを閉じたときドアが先に第1
の当接部に当接して水止め部材が立ち上がり、次にドア
が第2の当接部に当接して水止め部材をさらに立ち上げ
るものであって、水止め部材を十分に立ち上げて確実に
防水することができるものである。また、少なくとも第
1の当接部はローラにて形成されているので、水止め部
材を立ち上げる際の抵抗を低減して水止め部材の起倒を
スムーズにできるものであり、またドアの表面に傷付け
るおそれもないものである。
【0016】また本発明の請求項2記載の発明にあって
は、水止め部材の端部で防水する止水部材を下部枠の端
部に配置し、下部枠の下面側に配置した裏板に止水部材
から取り付けねじを螺合して取り付け、裏板が移動しな
いように下部枠に裏板を係止しているので、メンテナン
等で止水部材を取り外しても裏板がずれることがな
く、止水部材を再度取り付けるとき容易に行うことがで
きるものである。
【0017】また本発明の請求項3記載の発明にあって
は、立ち上がった水止め部材が踏まれたとき倒れると共
に水止め部材に力がかからないときに自動復帰するバネ
手段を駆動装置に設けているので、水止め部材を踏んで
もバネに抗して水止め部材だけが倒れ、水止め部材が踏
まれなくなると、バネで水止め部材が復帰するものであ
って、水止め部材の変形や破損が生じないものである。
【0018】また本発明の請求項4記載の発明にあって
は、第1の当接部と第2の当接部とがドアの面に略直交
して当接するように所定角度傾斜して駆動装置に設けら
れているので、第1の当接部がドアに当接してから第2
の当接部がドアに当接するが、いずれの場合も、第1の
当接部と第2の当接部とがドアの面に略直交するように
当接して押圧され、スムーズに水止め部材が起倒するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す一部切欠斜視
図である。
【図2】同上の要部を拡大せる斜視図である。
【図3】同上のドアが第1の当接部に当接した状態の断
面図である。
【図4】同上のドアが第2の当接部に当接した状態の断
面図である。
【図5】同上の止水部材を外した状態の一部分解斜視図
である。
【図6】同上の水止め部材に力がかかった状態の断面図
である。
【図7】同上の第1の当接部がドアに当たった状態の一
部切欠平面図である。
【図8】同上の第2の当接部がドアに当たった状態の一
部切欠平面図である。
【符号の説明】
1 浴室 2 開口 3 ドア 4 戸枠 4a 下部枠 5 水止め部材 6 駆動装置 7 第1の当接部 8 第2の当接部 9 止水部材 10 裏板 11 取り付けねじ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 信田 哲也 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (72)発明者 増山 新作 富山県高岡市早川550番地 立山アルミ ニウム工業株式会社内 (72)発明者 田原 昭彦 富山県高岡市早川550番地 立山アルミ ニウム工業株式会社内 (56)参考文献 実開 平5−57287(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B06B 7/16 - 7/24 B06B 1/12 B06B 1/70 E04H 1/12 301

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴室の出入り口となる開口にドアを回動
    自在に設けて開口を開閉自在にし、開口に設ける戸枠の
    下部枠に下部枠の長手方向に長い水止め部材を起倒自在
    に装着し、ドアの閉動作によりドアに当接して水止め部
    材を立ち上げるように駆動する駆動装置を水止め部材に
    設けると共に駆動装置にドアを閉じたとき先にドアに当
    接して水止め部材を立ち上げる第1の当接部と、第1の
    当接部の当接が完了した後にドアに当接して水止め部材
    をさらに持ち上げる第2の当接部とを備え、少なくとも
    第1の当接部はローラにて形成されていることを特徴と
    する浴室の出入り口の構造。
  2. 【請求項2】 水止め部材の端部で防水する止水部材を
    下部枠の端部に配置し、下部枠の下面側に配置した裏板
    に止水部材から取り付けねじを螺合して取り付け、裏板
    が移動しないように下部枠に裏板を係止して成ることを
    特徴とする請求項1記載の浴室の出入り口の構造。
  3. 【請求項3】 立ち上がった水止め部材が踏まれたとき
    倒れると共に水止め部材に力がかからないときに自動復
    帰するバネ手段を駆動装置に設けて成ることを特徴とす
    請求項1記載の浴室の出入り口の構造。
  4. 【請求項4】 第1の当接部と第2の当接部とがドアの
    面に略直交して当接するように所定角度傾斜して駆動装
    置に設けられていることを特徴とする請求項1または請
    求項3記載の浴室の出入り口の構造。
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