JP2911522B2 - 乗用作業機の機体フレーム - Google Patents

乗用作業機の機体フレーム

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JP2911522B2
JP2911522B2 JP3524890A JP3524890A JP2911522B2 JP 2911522 B2 JP2911522 B2 JP 2911522B2 JP 3524890 A JP3524890 A JP 3524890A JP 3524890 A JP3524890 A JP 3524890A JP 2911522 B2 JP2911522 B2 JP 2911522B2
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body frame
frame
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隆敬 細田
伸浩 青木
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、乗用田植機等の乗用作業機の機体フレーム
に係り、詳しくは機体前後方向に沿って配置され、上方
に座席シートを支持した乗用作業機の機体フレームの構
造に関する。
(ロ)従来の技術 一般に、乗用田植機等の乗用作業機の機体フレームは
機体前後方向に沿って配置されており、該機体フレーム
の上には座席フレームが設けられていて、その上にはリ
ヤカバーが乗せられ、更にその上に座席シートが取りつ
けられている。そして、これらの部材は全て別体で構成
されており、ネジ、ナット類によって連結・結合されて
いる。
(ハ)発明が解決しようとする課題 ところが、上述したような機体フレームの構造では、
座席シートを支持するための座席フレームが別部材とし
て必要なため、部品点数が多くなり製造コスト高となる
ばかりでなく、座席シートの周囲に有効スペースを取り
にくかった。また、機体フレームと他の多数の部品をネ
ジ止めしているので組立行程数が多く、かつ強度的には
弱い部分があった。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明は、上述課題を解決することを目的とするもの
であって、例えば第1図乃至第4図を参照して示すと、
機体前後方向に沿って配置され、上方に座席シート(2
3)を支持してなる乗用作業機(1)のフレームにおい
て、該フレームを2本の互に間隔をおいて平行に配置さ
れた機体フレーム(19)で構成し、該機体フレーム(1
9)をその前部から後方に向かって略々水平方向に延出
すると共に、その後部を水平方向から高さ方向に向って
弧を描くように一体的に湾曲してなり、前記機体フレー
ム(19)のうち左側に位置する機体フレーム(19a)の
上端部を機体左横方向に延出し、かつ右側に位置する機
体フレーム(19b)の上端部を機体右横方向に延出し
て、これら左右側の機体フレーム(19a,19b)の上端部
を略々平面となし、更にこれら機体フレーム(19)の上
端部に天板カバー(20)を固着し、上方に座席シート
(23)を支持すると共に、該天板カバー(20)を機体フ
レーム(19)の強度メンバーとしたことを特徴としてい
る。
(ホ)作用 上述構成に基づき、機体フレーム(19)の高さ方向に
向って弧を描くように一体的に湾曲された上端部に座席
シート(23)は支持されるので、座席シート(23)の支
持フレームを別に配置する必要がなく、このため部品点
数が減少すると共に座席シート(23)の周囲にスペース
が生じる。更に、機体フレーム(19)が弧を描くように
湾曲されているので、機体フレーム(19)にかかる応力
は分散し一点に集中することはない。
また、機体フレーム(19a),(19b)の上端部を機体
左右横方向に延出して、これら左右側の機体フレーム
(19a,19b)の上端部を略々水平面となし、その上に天
板カバー(20)を固着して、天板カバー(20)を機体フ
レーム(19)の強度メンバーとしてあるので、機体フレ
ーム(19)と天板カバー(20)とが一体となって応力を
分散するので強固な機体フレーム(19)となっている。
(ヘ)発明の効果 以上説明したように本発明によると、機体フレーム
(19)を2本の互いに間隔をおいた機体フレーム(19
a),(19b)として、その前部を略々水平方向に延出
し、後部を水平方向から高さ方向に向って弧を描くよう
に一体的に湾曲し、かつ略々水平面となしたその上端部
に座席シート(23)を支持させたので、座席シート(2
3)を支持する別部材が不要のため部品点数減によるコ
スト低減が図れると共に、生じたスペースの有効利用を
図ることができる。更に、構造が簡単になるため組立性
の向上が図れ、かつ機体フレーム(19)を高さ方向に湾
曲させてあるので応力の集中がなく強度の向上が図れ
る。
また、機体フレーム(19)の上端部に天板カバー(2
0)を固着して強度メンバーとしたので、機体フレーム
(19)の上端部に通し部材が不要となり、このためその
部分にスペースが生じマーカ関連機構用のスペースとし
て利用することができる。
なお、カッコ内の符号は図面を参照するためのもので
あって、何等構成を限定するものではない。
(ト)実施例 以下図面に沿って、本発明の実施例について説明す
る。
乗用田植機1は、第1図に示すように、前輪2,2及び
後輪3,3により支持されている走行機体5を有してお
り、該走行機体5にはその前輪2上方にエンジン6が搭
載されている。また、走行機体5の前方の左右側部には
肥料タンク9が配置されていると共に、走行機体5の後
部にはアッパリンク10a及びロワリンク10bからなる平行
リンク装置10を介して作業部11が昇降自在に支持されて
いる。そして、該作業部11には多数のプランタ12、フロ
ート13、施肥ノズル15及びマット苗を載置する苗のせ台
16が備えられており、プランタ12の作動により苗の植付
が行われると共に、必要に応じて前記肥料タンク9から
施肥ノズル15を介して圃場に施肥が行われる。
また、第1図乃至第3図に示すように前記走行機体5
には前記エンジン6下方における前輪2,2で支持されて
いる部分にミッションケース16が配置されており、該ミ
ッションケース16には取付板17を介して機体フレーム19
が連結・結合されている。該機体フレーム19は断面矩形
状のパイプ構造からなり、機体前後方向に沿い互いに間
隔をおいて平行に配置された左側機体フレーム19aと右
側機体フレーム19bの2本のフレームで構成されてい
る。
そして、機体フレーム19の前部は、第1図及び第2図
に示すように、ミッションケース16のところから後方に
向かって略々水平方向に延出されており、後部は水平方
向から高さ方向に向って弧を描くように一体的に湾曲さ
れて垂直に立上げられている。更に、垂直に立上げられ
た機体フレーム19の上端部は、第4図に示すように、左
側機体フレーム19aは機体左横方向に向って弧を描くよ
うに曲げられてから水平に保たれ、右側機体フレーム19
bもまた機体右横方向に曲げられて水平に保たれてい
る。また、これらの機体フレーム19の上端部には、平面
視長方形の鋼板からなる天板カバー20が固着されてお
り、該天板カバー20の上の中央近傍に2箇所に断面コ字
状のシート取付プレート21,21の一端が固着されてい
る。また、これらのシート取付プレート21,21の他端と
前記機体フレーム19a,19bとの間には、前記天板カバー2
0に開けられた隙間を通してブラケット22,22がすじかい
状に固着されている。また、これらのシート取付プレー
ト21,21上には、第1図に示すように、座席シート23が
取付けられており、該座席シート23の前方にはステアリ
ング25、変速レバー26等が配置されている。
また、天板カバー20を支持している左側機体フレーム
19aの上端部には、第4図及び第5図に示すように、吊
り板27が固着・垂下されており、更に吊り板27と同じも
のが所定距離おいて天板カバー20に固着・垂下され、両
吊り板27,27の下端にはバッテリ支持台29が取付けられ
ている。また、機体フレーム19aから吊り下げられた吊
り板27には制御ユニット30を止めるネジ31が固設されて
おり、制御ユニット30を取付けることができる。
また、第2図に示すように、機体フレーム19が水平方
向から弧を描いて高さ方向へ曲げられている位置に取付
プレート32が左右に1枚づつ下垂するように固着されて
おり、これらの取付プレート32の下端には機体横方向に
延びる円筒状の鋼製パイプからなるリヤアクスル伝動ケ
ース33が溶接・固着されている。該リヤアクスル伝動ケ
ース33の略々中央部分にはミッションケース16からの動
力を伝達する駆動シャフト35が連結されており、該伝動
ケース33の左右端にはそれぞれリヤアクスルケース36が
取付けられている。そして、リヤアクスルケース36から
左又は右横方向に突出する軸34,34には前記後輪3,3が取
付けられている。
また、機体後部に装着された作業部11を昇降自在に作
動する作業部昇降装置は、第1図及び第2図に示すよう
に、左右の機体フレーム19a,19bの水平に延出されてい
る部分の中央近傍に両フレーム19a,19bを橋絡するよう
に固設されたシリンダ取付プレート37を有しており、該
取付プレート37には油圧シリンダ39の基端部が回動自在
に連結されている。また、該油圧シリンダ39の先端部は
機体後方に向って延設されて前記平行リンク装置10のア
ッパリンク10aと連結され、シリンダ39の伸縮に伴い、
作業部11は自在に昇降制御される。
また、機体フレーム19の上部には、第3図に示すよう
に、略々四角形の枠からなるステップフレーム40が固設
されており、該ステップフレームの左右外側にはパイプ
をコ字状に曲げたサブステップ41が固着されている。
本実施例は以上のような構成よりなるので、機体フレ
ーム19の上に別部材として座席フレームを取り付ける必
要がなく、機体フレーム19そのものが座席フレームを兼
ねており、かつ機体フレーム19の上端部をそれぞれ左右
横方向に広げて、その上に剛性の強い天板カバー20を固
着して機体フレーム19の強度メンバーとしているので、
通し部材が不要となるばかりでなく強度のある機体フレ
ーム19となる。また、更に機体フレーム19が座席フレー
ムも兼ねることにより部品点数が減少し、このため座席
回りにスペースができ、バッテリの置き場所等が生じる
と共に、構造が簡単なため機体の組立性が向上し、また
曲げ加工により応力の集中がなく強度も向上している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る乗用田植機の側面図である。第2
図は乗用田植機の要部の側面図、第3図は乗用田植機の
要部の平面図、第4図は乗用田植機の要部の背面図であ
る。第5図はバッテリ配置場所の斜視図である。 1…乗用作業機(乗用田植機)、19…機体フレーム、19
a…左側機体フレーム、19b…右側機体フレーム、20…天
板カバー、23…座席シート。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 21/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機体前後方向に沿って配置され、上方に座
    席シートを支持してなる乗用作業機のフレームにおい
    て、 該フレームを2本の互に間隔をおいて平行に配置された
    機体フレームで構成し、該機体フレームをその前部から
    後方に向かって略々水平方向に延出すると共に、その後
    部を水平方向から高さ方向に向って弧を描くように一体
    的に湾曲してなり、 前記機体フレームのうち左側に位置する機体フレームの
    上端部を機体左横方向に延出し、かつ右側に位置する機
    体フレームの上端部を機体右横方向に延出して、これら
    左右側の機体フレームの上端部を略々水平面となし、 更にこれら機体フレームの上端部に天板カバーを固着
    し、上方に座席シートを支持すると共に、該天板カバー
    を機体フレームの強度メンバーとした、 ことを特徴とする乗用作業機の機体フレーム。
JP3524890A 1990-02-16 1990-02-16 乗用作業機の機体フレーム Expired - Lifetime JP2911522B2 (ja)

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JP5099171B2 (ja) * 2010-05-21 2012-12-12 井関農機株式会社 乗用作業機
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