JP2908675B2 - オレフィン重合触媒用失活剤試薬 - Google Patents

オレフィン重合触媒用失活剤試薬

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JP2908675B2
JP2908675B2 JP5230823A JP23082393A JP2908675B2 JP 2908675 B2 JP2908675 B2 JP 2908675B2 JP 5230823 A JP5230823 A JP 5230823A JP 23082393 A JP23082393 A JP 23082393A JP 2908675 B2 JP2908675 B2 JP 2908675B2
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carbon atoms
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • Y10S526/901Monomer polymerized in vapor state in presence of transition metal containing catalyst

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チーグラー−ナッタ重
合触媒を失活させる方法に関する。
【0002】
【従来技術】オレフィン重合用に用いられるチーグラー
−ナッタ触媒が、重合反応を「殺す」か或は触媒の活性
を調節するかのいずれかを望む場合に、失活させること
ができることが良く知られているのはもちろんである。
種々の技法を開示しかつ特許請求する代表的な特許は、
例えば下記を含む:米国特許第4,430,488号;
同第4,105,609号;同第3,876,600
号;同第3,708,465号;及び同第3,520,
866号。一層最近では、1987年3月10日にRe
kers等に発行された米国特許第4,649,128
号は、遷移元素オレフィン重合触媒に不飽和極性有機化
合物のホモポリマー或はアルファ−オレフィンと不飽和
極性有機化合物とのコポリマーを含む失活用ポリマーを
接触させることにより、触媒の活性を調節する或は触媒
を失活させる方法を開示する。
【0003】知られている通りに、オレフィンポリマー
は、溶液、スラリー或は気相重合系において製造するこ
とができる。チーグラー−ナッタ触媒系を使用するオレ
フィン重合反応を停止させる或は減速させることができ
ることは、流動床重合系のような気相系について特に望
ましい。エチレンコポリマーのようなオレフィンポリマ
ーを流動床系において製造するための装置は、慣用の重
合反応装置、1つ或はそれ以上の熱交換器、1つ或はそ
れ以上の圧縮機、排出系及び種々の装置に接続させるパ
イピングを含むのが普通である。
【0004】しかし、遺憾ながら、通常の運転の間に、
望ましくないポリマー付着物が、使用する熱交換器、パ
イピング及び装置を汚す傾向にある。例えば、通常の運
転の間に、熱交換器或はクーラーのチューブの表面は望
ましくないポリマー付着物により汚れる傾向にある。こ
れらの付着物は、反応熱を取り去る循環ガスを冷却する
際に熱交換器容量を減少させる傾向にあり、かつまた熱
交換器の圧損を増大させて、循環ガス圧縮機にかかる負
荷を増大させる。圧損が増大する及び/又は熱交換器容
量が減少することにより、反応装置を洗浄するために短
かい時間内で運転を停止しなければならない。この特別
の問題を軽減するために、アルファ−オレフィンを気相
重合する間に熱交換器にポリマーが付着するのを、パラ
エチルエトキシベンゾエート(PEEB)を熱交換器の
上流に導入することによって抑制し得ることが、米国特
許第5,037,905号に開示された。
【0005】抑制剤は、重合アルファ−オレフィン10
0万ポンド当りPEEB約5〜20ポンドの範囲で用い
られるのが普通である。スラリー或は溶液重合系の場
合、暴走反応を制御するか或は停止させるかのいずれか
を行なうために、キル試薬もまた必要である。今、所定
の1,2ジエーテル有機化合物が、チーグラー−ナッタ
オレフィン重合反応を完全に停止させるか或は代わりに
所望の場合に、触媒の活性を和らげ或は殺して、反応を
おそくさせることができるかのいずれかを行うのに著し
く適していることを見出した。有利なことに、これは、
本発明の失活剤試薬を極めて低いレベルで用いることに
よって、達成することができる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、広い意図で
は、オレフィン重合反応において用いられるチーグラー
−ナッタ遷移元素触媒を失活させる方法であって、該触
媒に下記式によって表わされる化合物を接触させること
を含み、該化合物は前記オレフィン重合触媒を調節可能
に失活させる程の量で存在させる方法を提供する:
【化3】 中、R、R、R及びRは同じであるか或は異
なり、H、炭素原子1〜20を有する線状或は枝分れア
ルキルラジカル、シクロアルキル、アリール、アリール
アルキルであり、Hの外は、一緒になって環状アルキル
或はベンゼンの環を形成することができ;R及びR
は、水素の外は、R、R、R及びRと同じ意味
を有し、R或はRは、またR、R、R及びR
と一緒になって酸素原子を含有する環状アルキルを形
成することができ、R及びRは一緒になって炭素原
子1〜20を含有する二価の炭化水素ラジカルを形成す
ることができる。
【0007】本発明の詳細な説明 本発明の失活用試薬(化合物)は、アルファ−オレフィ
ンを重合させる際に用いられるチーグラー−ナッタ触媒
を失活させるのに有効である。チーグラー−ナッタ触媒
は当分野で良く知られており、元素の周期表の第IVB
〜第VIII族の遷移金属、特にTi、V、Cr及びZ
rを含むのが普通である。一実施態様では、それらを、
ケイ素(例えば、SiCl4 )のような元素の周期表の
第IVA族からの非遷移元素及び元素の周期表からの第
IIA族元素、例えば、マグネシウムをベースにした化
合物に加えて、炭素或は水素を元素の周期表の第I〜第
III族からの金属に結合させて含有する化合物と組み
合わせて用いる。このタイプの触媒は、使用することが
できる担体材料の内の一種を含む担持された或は未担持
の塩化マグネシウムにすることができるが、アルミナ、
シリカ、ジルコニア、等のような他の担体材料を使用し
てもよい。
【0008】本発明は溶液、スラリー或は気相重合系に
適用し得るが、しかし失活用化合物を用いるのに好適な
系は気相系であり、アルファ−オレフィンを重合させる
ためにチーグラー−ナッタ触媒を使用する流動床反応系
が最も好ましい。種々のタイプの流動床反応系を使用す
ることができ、代表的なものは、Levine等に19
77年3月8日に発行された米国特許第4,011,3
82号及び米国特許第4,482,687号に開示され
ている。典型的な系は少なくとも1つの重合反応装置、
1つ或はそれ以上の熱交換器、1つ或はそれ以上の圧縮
機、排出系及び種々の装置に接続させるパイピングを含
む。
【0009】流動床プロセスでは、床を通過するが、反
応されないモノマー流が、反応装置内を上方向に、離脱
(disengagement)域と記載されるもの、
或は外方向及び上方向に広がって、ガス及び粒子速度が
減少することになる反応装置の部分に向かって移動する
のが普通である。その結果、粒子のほとんどが落下して
床に戻る。未反応モノマーは循環ガスとして取り去ら
れ、反応装置の底部に、ガス原料と共に供給される。触
媒を別に反応装置に供給し、触媒の転化速度は重合速
度、並びに流動床において発生する熱の量を制御する。
従って、反応は、反応装置を出るガス流の温度を分析し
かつ触媒の転化速度を調整することによって、調節する
ことができる。使用する典型的な重合触媒はチタン及び
バナジウムベースの触媒を含む。クロム或はジルコニウ
ムベースの触媒のような他の重合触媒も使用することが
できる。
【0010】プロセスは、約50°〜約105℃及び圧
力約50〜約500psi(3.5〜35kg/cm2)で運
転するのが普通である。気相反応プロセスを採用するこ
との利点の内の一つは、得られる生成物と、スラリープ
ロセスにおいて必要とされるような溶媒とを分離する必
要が無いことである。本発明の失活用化合物は、また1
991年8月6日に発行された米国特許第5,037,
905号に開示されているような2つの反応装置系に関
して用いるのに著しく適している。
【0011】本発明に従って用いるオレフィンは、流動
床或は攪拌式反応装置プロセスを含む気相重合プロセス
もしくはスラリー重合プロセスもしくは溶液重合プロセ
スについて一般に用いられるものである。用いられるオ
レフィンは、単に例として、エチレンとプロピレンと
の、及びプロピレン−ブテン、プロピレン−ヘキセン、
エチレン−ブテン、エチレン−ヘキセンのような他のア
ルファ−オレフィンモノマーの組合せのコポリマー、か
つまた5−エチリデンン−2−ノルボルネンのような非
共役ジエンを含む3つ或はそれ以上のオレフィン性モノ
マーから作られるターポリマー系にすることができる。
【0012】 本発明の失活用化合物は、一般に1,2
−ジエーテル有機化合物として分類され、下記の一般式
(化5)によって表わすことができる:
【化5】 中、R、R、R及びRは同じであるか或は異
なり、H、炭素原子1〜20を有する線状或は枝分れア
ルキルラジカル、シクロアルキル、アリール、アリール
アルキルであり、Hの外は、一緒になって環状アルキル
或はベンゼンの環を形成することができ;R及びR
は、水素の外は、R、R、R及びRと同じ意味
を有し、R或はRは、またR、R、R及びR
と一緒になって酸素原子を含有する環状アルキルを形
成することができ、R及びRは一緒になって炭素原
子1〜20を含有する二価の炭化水素ラジカルを形成す
ることができる。
【0013】好適な失活用化合物は、R1 、R2 、R3
及びR4 がH、炭素原子1〜6を有するアルキル基、炭
素原子3〜6を有するシクロアルキル、炭素原子6〜1
4を有するアリールであるものである。R5 及びR6
は、Hの外は、R1 、R2 、R3 及びR4 と同じ意味を
有することができる。
【0014】 上記の構造式によって意図する化合物は
下記を含む:1,2−ジメトキシベンゼン、1,2−ジ
エトキシベンゼン、1,2−ジプロポキシベンゼン、
1,2−ジブトキシベンゼン、1,2−ジメトキシナフ
タレン、1,2−ジエトキシナフタレン、1,2−ジメ
トキシアントラセン、1,2−ジエトキシアントラセ
ン、2,3−ジメトキシトルエン、3,4−ジメトキシ
スチレン、1,2−ジメトキシ−4−プロペニルベンゼ
【0015】 下記の失活用化合物は、チーグラー−ナ
ッタ重合触媒を調節可能に失活させるのに極めて有効で
あることが認められた:1,2−ジメトキシベンゼン
失活用化合物の使用量は、採用する触媒系のタイプに依
存する。失活用化合物は、遷移金属触媒1モル当り約
0.01〜約10モルの量で用いるのが普通であり、遷
移金属触媒1モル当り約0.01〜約5モルの量で用い
るのが好ましい。一般に、これらの化合物は慣用の技術
によって製造することができ、市販されている。
【0016】失活用化合物は、種々の良く知られた技術
によって反応系に導入することができる。気相重合プロ
セスにおいて用いられる触媒に、失活用化合物を、触媒
活性を制御しかつホットスポットを減らす程の量で組み
合わせてもよい。これは、微細な失活用化合物と気相重
合プロセスにおいて用いられる触媒とを混合することに
より或は失活用化合物をヘキサン、等のような溶媒に溶
解し、それを気相重合触媒と組み合わせた後に、処理し
た触媒から溶媒を取り除くことによって行なってもよ
い。溶媒除去を行うのに、スプレー乾燥或は減圧を用い
る蒸発乾燥或は高い温度における乾燥或はこれらの条件
の任意の組合せのような当分野で知られている任意の乾
燥プロセスを用いてよい。失活用化合物の希薄溶液、例
えば溶媒中の失活用化合物約1%から約20%、特に約
2%から約10%までのどこかを用いて、触媒粒子の凝
集を避けてもよい。失活用化合物を気相重合触媒に組み
合わせることに加えて或はそれの別法として、ホットス
ポットの形成を制御するために、失活用化合物を、気相
重合反応装置に重合反応中或は断続的に直接注入しても
よい。
【0017】流動床運転の場合、利点を数多く有する好
適な技術は、失活剤を、PEEBを失活剤とする米国特
許第5,037,905号に開示されている通りにし
て、反応装置系のクーラーの上流に導入することであ
る。本発明の失活剤をこのようにして加えると、ファウ
リングの顕著な軽減をもたらす。前述した通りに、オレ
フィン重合、例えばエチレン重合或は共重合は、また例
えばニューヨーク、Wiley and Sons、1
962、Stille著、Introduction
to Polymer Chemistryに記載され
ている通りにして、溶液或はスラリー中で行なうことも
できる。スラリー或は溶液作業について、失活用化合物
を重合中反応装置に直接注入して反応を停止させるのが
好ましい。
【0018】下記の例は本発明を例示する。例及び表に
おいて、下記の用語は下記の意味を有する: 1. D.R.=失活剤(1,2ジエーテル) 2. D.R./V=D.R.対バナジウムのモル比 3. 1,2−DMB=1,2−ジメトキシベンゼン 4. 1,2−DME=1,2−ジメトキシエタン 5. 1,3−DMB=1,3−ジメトキシベンゼン 6. 1,4−DMB=1,4−ジメトキシベンゼン 7. 2,5−DMTHF=2,5−ジメトキシテトラ
ヒドロフラン 8. PEEB=パラ−エチルエトキシベンゼン 9. 変化%=失活剤或は酸素含有化合物を用いない対
照例と、失活剤或は酸素含有化合物を用いる例との間の
活性の差 触媒の活性は、ポリエリレンのg/バナジウム或はチタ
ンミリモル/時/エチレン100psi(7kg/cm2)で
測定した。
【0019】
【実施例】例1 バナジウムベースの触媒を米国特許第4,508,84
2号に記載されている手順に従って調製した。担持され
たバナジウムベースの触媒を典型的に下記の通りにして
調製した:シリカゲルを窒素のような乾燥不活性ガス下
で温度約250°〜約800℃の範囲で16時間予備活
性化して本質的に吸着水の存在しないかつ表面ヒドロキ
シ基の含有量がシリカ1g当り約0.7ミリモルより少
ない担体とした。シリカを新たに蒸留したテトラヒドロ
フラン(THF)中に窒素下でスラリー化した。三塩化
バナジウム(VCl3 )を加えてバナジウム約0.2〜
0.7ミリモル/担体gの配合量にした。混合物を約1
時間撹拌し、次いで過剰のTHFを除いた。
【0020】過剰のTHFを除いた後に塩化ジエチルア
ルミニウム(DEAC)を加えてDEAC改質を行なっ
た。DEAC改質は無水のヘキサン或はイソペンタン中
で行なった。DEACの添加を完了した後に、混合物を
乾燥窒素のパージ下で温度約50℃で約6時間加熱して
乾燥した自由流動性粉末になった。
【0021】例2 チタンベースの触媒を米国特許第4,302,565号
に記載されている手順に従って調製した。担持されたチ
タンベースの触媒を下記の通りにして調製した:塩化マ
グネシウム/塩化チタン/THF複合体をTHFの溶液
からトリエチルアルミニウム(TEAL)処理したシリ
カ担体中に浸み込ませた。シリカを初めに600℃で乾
燥させて水及び表面シラノールのほとんどを取り去り、
かつTEALで化学的に処理して更に残りのシラノール
を不動態化した。乾燥させた自由流動性プリカーサー
を、次いでイソペンタン中で改質剤、DEAC及びトリ
−n−ヘキシルアルミニウム(TNHAL)により還元
させ、乾燥させた。
【0022】例3〜7 これらの例は、本発明の1,2−ジエーテルの失活特性
をスラリー重合技法におけるバナジウム触媒に関して例
示する。例1に記載する通りにして調製した固体触媒
を、助触媒としてのトリイソブチルアルミニウム(TI
BA)のようなアルキアルミニウム化合物、プロモータ
ーとしてのCHClのようなハロハイドロカーボン化
合物と共に使用した。本発明の種々の1,2−ジエーテ
ル化合物を用い、1リットルオートクレーブ反応装置に
おいて、エチレンを、1−ヘキセンを用い或は用いない
で、重合させた。各々の重合において、触媒、助触媒、
プロモーター、1,2−ジエーテル化合物及び随意の1
−ヘキセンを、ヘキサン100mlを収容する8オンス
ボトル中で予備混合した後に、反応装置に移した。バナ
ジウム0.03ミリモルの装入量とする程の量の触媒を
使用した。バナジウム1当量当り、助触媒及びプロモー
ターの各々を40当量使用した。無水の状態を常に保っ
た。
【0023】重合反応装置を、窒素流下で96℃におい
て40分間加熱して乾燥させた。反応装置を冷却して5
0℃にした後に、ヘキサン500mlを反応装置に加
え、反応装置の内容物を、窒素を穏やかに流しながら撹
拌した。予備混合した成分を、次いで窒素流下で反応装
置に移し、反応装置をシールした。反応装置の温度を徐
々に上げて60℃にし、反応装置を2psi(0.14
kg/cm2)の水素で加圧した。次いで、温度を上げて75
℃にし、反応装置をエチレンで加圧して150psi
(11kg/cm2)にした。所望の温度85℃が得られるま
で、加熱を続けた。重合を30分間続けさせ、その時間
の間、エチレンを常に反応装置に加えて圧力を一定に保
った。30分の終りに、反応装置をベントして開放し
た。下記の表1はこれらの重合の変数及び結果を挙げ
る。
【0024】
【表1】
【0025】比較例11〜14 比較のために、1,2−ジエーテル化合物或はその他の
酸素含有化合物を使用しない他は、例3〜10の通りに
してエチレンを重合させた。これらの重合の詳細を、例
3〜10の詳細と共に表1に挙げる。
【0026】比較例15〜22 比較のために、1,2−ジエーテル化合物をその他の酸
素含有化合物に代えた他は、例3〜10の通りにしてエ
チレンを重合させた。これらの重合の詳細を、例3〜1
0及び比較例11〜14の詳細と共に表1に挙げる。
【0027】例23 (1)バナジウム触媒の代わりにチタン触媒(例2に従
って調製した)を使用しかつ(2)ハロカーボンを重合
用プロモーターとして使用しなかった他は、例3〜10
と同様の重合手順を採用した。チタン0.03ミリモル
の装入量とする程の量の触媒を使用した。チタン1当量
当りTEAL40当量を助触媒として使用した。これら
の重合の詳細を、例25〜29の詳細と共に表2に挙げ
る。
【0028】
【表2】
【0029】比較例25 比較のために、1,2−ジエーテル化合物或はその他の
酸素含有化合物を使用しない他は、例23〜24の通り
にしてエチレンを重合させた。この重合の詳細を、例2
3〜24の詳細と共に表2に挙げる。
【0030】比較例26〜29 比較のために、1,2−ジエーテル化合物をその他の酸
素含有化合物に代えた他は、例23〜24の通りにして
エチレンを重合させた。これらの重合の詳細を、例23
〜24及び比較例25の詳細と共に表2に挙げる。
【0031】気相重合 例30〜32 例1に記載する通りにして調製した固体触媒成分を、助
触媒としてのアルキアルミニウム化合物(TEAL)、
プロモーターとしてのハロカーボン化合物(CHCl
3 )と共に使用して、エチレン、1−ブテン及び1−ヘ
キセンを米国特許第4,302,565号、同第4,3
02,566号及び同第4,303,771号記載され
かつ例示されるものと同様な流動床反応装置系において
三元共重合させた。各々の重合において、固体触媒成分
を、TEAL助触媒及びCHCl3プロモーターと共に
反応装置に常に供給した。1,2−ジエーテル失活用化
合物を希薄なイソペンタン溶液として循環ガス管路の熱
交換器の上流に常に供給した。水素を連鎖移動剤として
反応装置に加えて生成するポリマーの分子量を調節し
た。窒素もまた少量存在させた。
【0032】下記の表3は、使用した触媒の組成、用い
た反応条件、生成したポリマーの性質及び各々の触媒系
の生産性(樹脂中のバナジウムに対する、部/百万)を
含む詳細を挙げる。
【0033】
【表3】
【0034】加えて、ファウリングの結果を示す。比較例33 比較のために、1,2−ジエーテル失活用化合物を使用
しない他は、例30〜32の通りにして、エチレンを1
−ブテン及び1−ヘキセンと三元共重合させた。この重
合の詳細を、例30〜32の詳細と共に表3に挙げる。
【0035】上記の分析から認められる通りに、1,2
−ジエーテルは、チーグラー−ナッタ触媒系を使用する
オレフィン重合用の極めて有効な失活剤である。その
上、失活用化合物は極めて少量で用いることができ、生
成物に害を引き起こさない。有利なことに、失活剤は、
運転を、反応装置系のファウリングをほとんど無しに或
は全く無しに可能にするのに極めて有効なことが分かる
ものと思う。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−164105(JP,A) 米国特許4760113(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08F 2/42 C08F 6/00 - 6/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オレフィン重合反応において用いられる
    チーグラー−ナッタ遷移元素触媒を失活させる方法であ
    って、該触媒に下記式によって表わされる化合物を接触
    させることを含み、該化合物は前記オレフィン重合触媒
    を調節可能に失活させる程の量で存在させる方法: 【化1】 式中、R、R、R及びRは同じであるか或は異
    なり、H、炭素原子1〜20を有する線状或は枝分れア
    ルキルラジカル、シクロアルキル、アリール、アリール
    アルキルであり、Hの外は、一緒になって環状アルキル
    或はベンゼンの環を形成することができ;R及びR
    は、水素の外は、R、R、R及びRと同じ意味
    を有し、R或はRはR、R、R及びRと一
    緒になって酸素原子を含有する環状アルキルを形成する
    ことができ、R及びRは、また一緒になって炭素原
    子1〜20を含有する二価の炭化水素ラジカルを形成す
    ることができる。
  2. 【請求項2】 R、R、R及びRはH、炭素原
    子1〜6を有するアルキル基、炭素原子3〜6を有する
    シクロアルキル、炭素原子6〜14を有するアリールで
    あり; R及びRは、Hの外は、R、R、R及びR
    と同じ意味を有することができる請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 前記失活用化合物が1,2−ジメトキシ
    ベンゼンである請求項1の方法。
  4. 【請求項4】 前記失活用化合物を前記遷移元素触媒1
    モル当り0.01〜10モルの量で用いる請求項1の方
    法。
  5. 【請求項5】 前記オレフィンがエチレンを含む請求項
    1の方法。
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