JP3286865B2 - ポリエチレンの製造方法 - Google Patents

ポリエチレンの製造方法

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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は極めて高活性なチーグラ
ー型触媒によりポリエチレンを製造する方法に関するも
のである。さらに詳しくは、重合体の融点以上の温度条
件下において触媒活性が極めて高い触媒成分を用いてエ
チレンを単独重合またはエチレンとα−オレフィンを共
重合することを特徴とするポリエチレンの製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エチレン(共)重合体の製造方法
の一つとしては、遷移金属化合物と有機金属化合物を組
み合わせた、いわゆるチーグラー型触媒の存在下にエチ
レンを重合する方法あるいはエチレンとα−オレフィン
とを共重合する方法が知られている。なかでも、チーグ
ラー型触媒としては触媒活性および得られるポリエチレ
ンの分子量、分子量分布、共重合組成などの面におい
て、チタン、ジルコニウム又はバナジウムの化合物と有
機アルミニウム化合物とを組み合わせることが有利であ
り、広く工業的に利用されている。
【0003】また製造方法をプロセスで分類すると、ポ
リエチレンの融点未満の温度条件下においてポリマーを
粒子状態に保ったまま重合を行うスラリー重合法、気相
重合法および融点以上の温度条件下に重合を行う溶液重
合法、高温高圧重合法が知られている。これらの重合プ
ロセスの内、溶液重合法、高温高圧重合法は発熱反応に
よる重合熱の有効利用ができ、エネルギー的に有利であ
る。一方、スラリー重合法や気相重合法は、α−オレフ
ィンとの共重合により製造する低密度ポリエチレンにお
いて、共重合体の結晶性が低いことから共重合体粒子を
安定状態に保ちにくいことや、高級α−オレフィンの反
応性が低いことから物性的に優れている高級α−オレフ
ィン共重合体を製造しにくいなど、工業的に製造できる
製品の範囲に制約がある。これに対し、溶液重合法や高
温高圧重合法は、粒子状態をとらないことや高温反応に
よりα−オレフィンの反応性を高められることにより、
前述のような制約がなく高品質の低密度ポリエチレンを
広い範囲で製造可能である。
【0004】しかしながら、チーグラー触媒として通常
用いられる遷移金属化合物は固体であるため、不活性溶
媒中に懸濁されるが、遷移金属化合物を重合反応器に連
続的に供給する場合、輸送配管内で沈降し易く定量的か
つ一定に供給することが問題となる。一定に供給できな
い場合には、重合反応を安定に行うことが困難となり、
そのため生成するポリエチレンの品質も不均一なものと
なってしまう。そのため、触媒粒子を微細化し沈降を抑
制する目的から、あらかじめヘキセンなどのα−オレフ
ィンを反応させることが必要であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、重合
体の融点より高い温度領域において、すなわち溶液重合
法または高温高圧重合法にて、触媒除去工程を必要とし
ない程高活性で、コモノマー反応性に優れ、かつ分子量
の高いポリエチレンを製造しうる触媒系を提供すること
にある。更には触媒粒子の微細化の工程を必要とせず、
重合反応を安定に行い、ひいては均一な品質のポリエチ
レンを製造し得る触媒系を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決し、溶液重合法や高温高圧重合法のメリットを
活かした高活性重合触媒を開発するために鋭意検討を重
ねた結果、特定の遷移金属含有の均一溶液とハロゲン含
有の有機アルミニウム化合物を使用することにより驚異
的な触媒活性を示すこと見出し、本発明を完成するに至
った。
【0007】すなわち本発明の要旨は、遷移金属化合物
および有機金属化合物からなる触媒の存在下、重合体の
融点以上の温度でエチレンを単独重合またはエチレンと
少なくとも1種のα−オレフィンを共重合させることに
よりポリエチレンを製造するにあたって、触媒として
(I) 金属マグネシウムと(II) チタンの酸素含
有有機化合物と、(III) アルコールから得られる
チタン−マグネシウム含有均一溶液((A)成分)およ
びハロゲン含有有機アルミニウム化合物から選ばれた少
なくとも1種以上の化合物((B)成分)とからなる触
媒系を用い、上記(III)成分のアルコール中に、炭
素数6以上のアルコールが(I)成分の金属マグネシウ
ムに対して1mol/mol以上含まれていることを特
徴とするポリエチレンの製造方法にある。
【0008】
【作用】本発明で用いられる触媒における反応剤である
(I)成分の金属マグネシウムとしては各種の形状、す
なわち粉末、粒子、箔またはリボンなどのいずれの形状
のものも使用できる。
【0009】(II)成分として用いられるチタンの酸
素含有有機化合物としては、一般式〔TiOa(OR1
b1 cnで表される化合物などが使用される。ただし、
該一般式において、R1は炭素数1〜20、好ましくは
1〜10のアルキル基、シクロアルキル基、アリール基
などの炭化水素を表し、X1はハロゲン原子を示し、
F、Cl、BrまたはIである。a、bおよびcは、a
≧0でb>0、4>c≧0でチタンの原子価と相容れる
ような数であり、nは整数である。なかんずく、aが0
≦a≦1でnが1≦n≦6であるような酸素含有有機化
合物を使用することが望ましい。
【0010】具体的な例としては、Ti(OC
254、Ti(O−n−C374、Ti(O−i−C
374、Ti(O−n−C494、Ti2O(O−i
−C376、Ti(OCH252Cl2、Ti(OC2
53Cl、などをあげることができる。また、(I
I)成分として幾つかの異なる炭化水素基を含む酸素含
有有機化合物を使用してもよい。
【0011】これらのチタンの酸素含有有機化合物は単
独でもしくは2種以上の混合物として使用される。
【0012】(III)成分として用いられるアルコー
ルとしては、1〜18個の炭素原子を有する、アルキル
基、シクロアルキル基などの炭化水素基を有するアルコ
ールが使用できる。例としては、メタノール、エタノー
ル、n−プロパノール、i−プロパノール、n−ブタノ
ール、i−ブタノール、n−ヘキサノール、1−エチル
ヘキサノール、2−エチルヘキサノール、n−オクタノ
ール、1−エチルオクタノ−ル、n−ステアリルアルコ
ール、シクロペンタノール、シクロヘキサノール、エチ
レングリコールなどがあげられる。
【0013】これらのアルコールは単独でもしくは2種
以上の混合物として使用されるが、本発明においては
(III)成分として用いるアルコール中に、炭素数6
以上のアルコールから選ばれる少なくとも1種以上のア
ルコールが(I)成分の金属マグネシウムに対して1m
ol/mol以上含まれていなければならない。この量
がそれより少ない場合には、十分な活性が得られなかっ
たり、均一なチタン−マグネシウム含有溶液が得られな
くなる。
【0014】本発明で用いられる触媒の(I)(II)
(III)各成分の使用量には、特に制限はないが、
(I)成分におけるマグネシウム原子と(II)成分に
おけるチタン原子のモル比が1:0.01〜1:5、好
ましくは1:0.02〜1:0.5、特に好ましくは
1:0.05〜1:0.2になるように使用量を選ぶこ
とが好ましい。この範囲をはずれた場合、重合活性が低
くなったり、製品が着色するなどの問題を生ずることが
ある。
【0015】また上述したとおり、(I)成分における
マグネシウム原子と(III)成分中に含まれる炭素数
6以上のアルコールのモル比は1:1以上であるが、更
に(I)成分におけるマグネシウム原子と(III)成
分として用いられるアルコ−ル全体のモル比は、1:2
〜1:10の使用量を選ぶことが好ましい。
【0016】触媒成分(A)のチタン−マグネシウム含
有均一溶液の調製は、例えば (1)チタンの酸素含有有機化合物(II)に金属マグ
ネシウム(I)を懸濁させ、そこへアルコール(II
I)を滴下する方法、 (2)チタンの酸素含有有機化合物(II)とアルコー
ル(III)からなる溶液に金属マグネシウム(I)を
供給する方法、により行うことができるが、特に(1)
の方法が好ましい。
【0017】加うるに、反応を促進する目的から、金属
マグネシウムと反応したり、付加化合物を生成したりす
るような物質、例えばヨウ素、塩化第2水銀、ハロゲン
化アルキル、有機酸エステルおよび有機酸などのような
極性物質を、単独または2種以上添加することが好まし
い。
【0018】これら触媒調製反応は、不活性有機溶媒の
存在下、非存在下いずれにおいても行うことができる
が、これらの反応剤自体が操作条件下で液状でない場
合、または液状反応剤の量が不十分な場合には、不活性
有機溶媒の存在下で行うことが望ましい。不活性有機溶
媒としては、当該技術分野で通常用いられるものはすべ
て使用できるが、脂肪族、脂環族または芳香族炭化水素
類、あるいはそのハロゲン誘導体、またはこれらの混合
物があげられ、例えばイソブタン、ヘキサン、ヘプタ
ン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、
モノクロロベンゼンなどが好ましく用いられる。
【0019】上述した成分(I)、(II)および(I
II)により均一溶液を得る際の反応条件は通常−50
〜300℃、好ましくは0〜200℃なる範囲の温度
で、0.5〜50時間、好ましくは1〜6時間、不活性
ガス雰囲気中で常圧または加圧下で行われる。
【0020】このようにして得られるチタン−マグネシ
ウム含有均一溶液は、そのまま使用しても良いが、通常
不活性有機溶媒で希釈して重合反応に用いられる。
【0021】本発明において使用される触媒成分(B)
としては、例えば一般式AlR2 m2 3-m(式中、R2
1〜20個の炭素原子を有するアルキル基を表し、X2
はハロゲン原子を表し、mは0<m<3である)で示さ
れるハロゲン含有有機アルミニウム化合物が使用され
る。具体的には、ジエチルアルミニウムモノクロライ
ド、ジイソブチルアルミニウムモノクロライド、エチル
アルミニウムセスキクロライド、エチルアルミニウムジ
クロライド、ジエチルアルミニウムモノブロマイド、ジ
イソプロピルアルミニウムモノブロマイド等があげられ
る。
【0022】これらのハロゲン含有有機アルミニウム化
合物は、単独または2種類以上の混合物として使用され
る。
【0023】触媒成分(B)の使用量は、触媒に含まれ
るチタン原子に対するハロゲン原子のモル比が30以
上、かつチタン原子に対する有機基のモル比が30以上
80以下となるよう触媒成分(B)の種類および使用量
を選ぶことが好ましい。この範囲をはずれた場合には重
合活性が低くなるおそれがある。
【0024】本発明の重合はエチレンの単独重合または
エチレンと少なくとも1種のα−オレフィンとの共重合
である。エチレンとの共重合に用いられるα−オレフィ
ンとしては、炭素数3〜20のものが好ましく、具体例
としてはプロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−
ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、
1−デセン等およびこれらの混合物が用いられる。
【0025】エチレンの重合は生成重合体の融点以上、
好ましくは130〜300℃の温度範囲で行われるもの
であり、重合媒体としては不活性溶媒または単量体自身
が用いられる。
【0026】不活性溶媒を使用する溶液重合において
は、重合溶媒としてヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノ
ナン、デカン、ウンデカン、ドデカン等の脂肪族炭化水
素およびその混合物、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭
化水素、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の脂
環式炭化水素などが使用される。重合圧力は1〜20
0、好ましくは10〜50kg/cm2であり、滞留時
間は10分〜6時間、好ましくは20分〜3時間の範囲
である。
【0027】また、重合媒体として単量体自身が用いら
れる高温高圧重合においては、一般にエチレンの高圧ラ
ジカル重合装置などが使用でき、重合圧力200〜25
00kg/cm2、好ましくは400〜1500kg/
cm2、滞留時間5〜600秒、好ましくは10〜15
0秒の範囲で行われる。
【0028】また、本発明において、重合体の分子量は
反応温度の調節によっても制御しうるが、重合帯域に水
素を存在させることによって容易に制御できる。水素の
量は、重合条件や所望とするエチレン重合体の分子量な
どによって相違するので適宜調節することが必要であ
る。
【0029】
【実施例】以下に本発明を実施例により示すが、本発明
はその要旨を超えない限りこれらの実施例によってなん
ら限定されるものではない。
【0030】実施例中、MIはメルトインデックスを表
わし、JIS K−6760に基づき、190℃、荷重
2.16kgの条件下で測定したものである。密度は、
JIS K−6760に従い測定した。
【0031】重合活性は、触媒成分(A)中のチタン1
g当たりの重合体生成量(kg)で表わす。
【0032】実施例1 (イ)〔触媒成分(A)の調製〕 攪拌装置、還流冷却器、滴下管、温度計を備えた3lの
フラスコに、金属マグネシウム粉末36g(1.48m
ol)およびチタンテトラブトキシド51.6g(0.
152mol)を入れ、これにヨウ素1.8g、ブタノ
ール134.1g(1.81mol)、2−エチルヘキ
サノール231.6g(1.78mol)を加えた後、
90℃まで昇温し、発生する水素ガスを排除しながら窒
素シール下で2時間攪拌した。引き続き140℃まだ昇
温して2時間反応を行い、その後ヘプタン2450ml
を加えマグネシウムとチタンを含む均一溶液の触媒成分
(A)を得た。
【0033】得られた触媒成分(A)を、炭素数10〜
11のイソパラフィンを主成分とする溶媒(出光石油化
学社製IP−1620、以下IP−1620という)で
希釈し以下の重合に用いた。
【0034】(ロ)〔エチレン重合〕 内容積2lのステンレススチール製誘導攪拌機付オート
クレーブを窒素置換し、IP−1620を1200ml
加えた。その後、触媒成分(B)として、エチルアルミ
ニウムセスキクロライド(40μmol)を加え攪拌し
ながら200℃に昇温した。溶媒の蒸気圧で系内は約
1.0kg/cm2Gになるが、エチレンを全圧60.
0kg/cm2Gになるまで張り込み、上記触媒成分
(A)をチタン原子相当で1.0μmolを投入し重合
を開始した。エチレンを連続的に導入し、全圧を一定に
保ちながら4分間重合を行ったところ、87.6gのポ
リマーを得た。チタン当たりの活性は、1829kg/
gに相当した。MFRは、0.22g/10分であっ
た。
【0035】実施例2〜4、比較例1 触媒成分(B)の種類および使用量を表1に示すように
した以外は実施例1と同様にエチレンの重合を実施し
た。結果を表1に併せて示した。
【0036】比較例2 攪拌装置、還流冷却器、滴下管、温度計を備えた1lの
フラスコに、金属マグネシウム粉末7g(0.29mo
l)およびチタンテトラブトキシド39.2g(0.1
15mol)を入れ、これにヨウ素0.35g、ブタノ
ール42.9g(0.58mol)を加えた後、90℃
まで昇温し、発生する水素ガスを排除しながら窒素シー
ル下で2時間攪拌した。引き続き140℃まだ昇温して
2時間反応を行い、その後ヘプタン815mlを加えマ
グネシウムとチタンを含む均一溶液の触媒成分を得た。
【0037】得られた触媒成分を、IP−1620で希
釈し以下の重合に用いた。
【0038】上記触媒成分とエチルアルミニウムセスキ
クロライドを用いて、実施例1と同様の条件でエチレン
の重合を行った。結果を表1に示したが、活性は不十分
であった。
【0039】
【表1】
【0040】比較例3 内容積2lのステンレススチール製誘導攪拌機付オート
クレーブを窒素置換し、IP−1620を1200ml
加えた。その後、触媒成分(B)として、エチルアルミ
ニウムセスキクロライド(40μmol)を加え攪拌し
ながら200℃に昇温した。溶媒の蒸気圧で系内は約
1.0kg/cm2Gになるが、エチレンを全圧60.
0kg/cm2Gになるまで張り込み、チタンテトラブ
トキシドのヘプタン溶液をチタン原子相当で1.0μm
olを投入し重合を開始した。エチレンを連続的に導入
し、全圧を一定に保ちながら4分間重合を行ったが活性
は8.5kg/g−Tiと非常に低かった。
【0041】実施例5 攪拌機付き縦型円筒状反応器に実施例1で得られた均一
溶液の触媒成分(A)と、触媒成分(B)としてエチル
アルミニウムセスキクロライドを用い、エチレン、1−
ヘキセンおよび水素を連続的に供給し、重合器内の温度
を180℃、圧力を800kg/cm2Gに保ちながら
重合を実施した。重合器内の平均滞留時間は50秒、エ
チレンと1−ヘキセンのモル比は65/35、水素を3
0l/hr、触媒供給は触媒成分(A)をチタン相当で
0.25mmol/hr、触媒成分(B)としてエチル
アルミニウムセスキクロライドを10.2mmol/h
rで供給し、8時間重合を行なった。その結果、1時間
当たり20.0kgのエチレン共重合体が得られた。触
媒成分(A)のチタン当たりの重合活性は、1670k
g/gに相当した。MIは、2.4g/10分であり、
重合体の融点は123℃で密度は0.923g/cm3
であった。
【0042】実施例6〜7 重合条件を表2に示すようにした以外は実施例5と同様
の方法によりエチレンと1−ヘキセンの共重合を実施し
た。重合の結果を表3に示した。
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】
【発明の効果】発明の効果は、第1に遷移金属当たりの
重合活性が極めて高く、触媒除去を目的とする脱灰工程
の不要な重合体が得られることである。高活性であるた
め、製品の着色、着臭などの心配がなく、ポリマーの精
製も不要となり極めて経済的である。
【0046】本発明の第2の効果は、触媒の熱安定性が
優れていることである。従って、高温においても比較的
活性の寿命が長い。
【0047】本発明の第3の効果は、得られる共重合体
の分子量を高くできる点にある。従って、中空成型用、
フィルム成型用に適した(共)重合体を得ることがで
き、成型品の表面性状も良好になる。
【0048】本発明の第4の効果は、他のα−オレフィ
ン(コモノマー)に対する共重合性が良好であるから、
コモノマーの重合転化率が他の触媒系に比べて高い(共
重合するα−オレフィンの使用量が少量で済む)。
【0049】本発明の第5の効果は、成分(A)および
成分(B)がいずれも液状であるため、重合反応器へ一
定に供給することが容易で、重合反応を安定に行うこ
と、ひいては、均一な品質のポリエチレンを得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における触媒調製図(フローチャート)
を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−104102(JP,A) 特開 平5−271336(JP,A) 特開 昭60−53506(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 4/60 - 4/70

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遷移金属化合物および有機金属化合物から
    なる触媒の存在下、重合体の融点以上の反応温度でエチ
    レンを単独重合またはエチレンと少なくとも1種のα−
    オレフィンを共重合させることによりポリエチレンを製
    造するにあたって、触媒として(I) 金属マグネシウ
    ムと(II) チタンの酸素含有有機化合物と、(II
    I) アルコールから得られるチタン−マグネシウム含
    有均一溶液((A)成分)およびハロゲン含有有機アル
    ミニウム化合物から選ばれた少なくとも1種以上の化合
    物((B)成分)とからなる触媒系を用い、 上記(III)成分のアルコール中に、炭素数6以上の
    アルコールが(I)成分の金属マグネシウムに対して1
    mol/mol以上含まれていることを特徴とするポリ
    エチレンの製造方法。
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