JP2906692B2 - 無段変速機の変速制御装置 - Google Patents
無段変速機の変速制御装置Info
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- JP2906692B2 JP2906692B2 JP3033574A JP3357491A JP2906692B2 JP 2906692 B2 JP2906692 B2 JP 2906692B2 JP 3033574 A JP3033574 A JP 3033574A JP 3357491 A JP3357491 A JP 3357491A JP 2906692 B2 JP2906692 B2 JP 2906692B2
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H61/00—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
- F16H61/66—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings
- F16H61/662—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings with endless flexible members
- F16H61/66254—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings with endless flexible members controlling of shifting being influenced by a signal derived from the engine and the main coupling
- F16H61/66259—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings with endless flexible members controlling of shifting being influenced by a signal derived from the engine and the main coupling using electrical or electronical sensing or control means
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、無段変速機の変速制御
装置に関するものである。
装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
無段変速機の変速制御装置として、特開昭６１−１０５
３５１号公報に示されるものがある。これに示される無
段変速機の変速制御装置では、車速及びスロットル開度
に応じてあらかじめ設定された変速パターンにしたがっ
て変速比の制御が行われる。しかしながら、上記のよう
な従来の無段変速機の変速制御装置には、変速の際のオ
ーバシュート量が大きくなるという問題点がある。すな
わち、変速用アクチュエータであるステップモータに
は、変速パターンのみにしたがって作動信号が出力され
る。このため、車速が変化しないとステップモータへの
作動指令が出力されない。例えば、スロットル開度を増
大させた場合、直ちに変速が開始されるのではなく、車
速が増大し、これに応じて変速比が変化していくことに
なる。このため、変速の追従性が不十分なものとなり、
これを補うために制御の応答性を向上させると、大きい
オーバシュートが発生してしまう。この結果、エンジン
回転速度が増大し、燃料消費量が増大する。本発明はこ
のような課題を解決することを目的としている。
無段変速機の変速制御装置として、特開昭６１−１０５
３５１号公報に示されるものがある。これに示される無
段変速機の変速制御装置では、車速及びスロットル開度
に応じてあらかじめ設定された変速パターンにしたがっ
て変速比の制御が行われる。しかしながら、上記のよう
な従来の無段変速機の変速制御装置には、変速の際のオ
ーバシュート量が大きくなるという問題点がある。すな
わち、変速用アクチュエータであるステップモータに
は、変速パターンのみにしたがって作動信号が出力され
る。このため、車速が変化しないとステップモータへの
作動指令が出力されない。例えば、スロットル開度を増
大させた場合、直ちに変速が開始されるのではなく、車
速が増大し、これに応じて変速比が変化していくことに
なる。このため、変速の追従性が不十分なものとなり、
これを補うために制御の応答性を向上させると、大きい
オーバシュートが発生してしまう。この結果、エンジン
回転速度が増大し、燃料消費量が増大する。本発明はこ
のような課題を解決することを目的としている。
【０００３】
【課題を解決するための手段】本発明は、変速パターン
とは別に変速開始を指令するための変速開始指令パター
ンを設けることによって、上記課題を解決する。すなわ
ち、本発明による無段変速機の変速制御装置は、運転条
件に応じてあらかじめ設定された変速パターンにしたが
って変速比が変化するように変速用アクチュエータを制
御する変速比制御手段と、運転条件に応じてあらかじめ
設定された変速開始指令パターンから得られる変速開始
指令車速となった場合に変速アクチュエータの作動を開
始させる変速開始指令手段と、を有している。また、オ
ーバシュート量に応じて変速開始指令パターンを補正す
るようにすることもできる。すなわち、変速の際のオー
バシュート量を検出するオーバシュート量検出手段と、
これによって検出されるオーバシュート量に応じて変速
開始指令パターンを補正する補正手段と、を設けること
ができる。。
とは別に変速開始を指令するための変速開始指令パター
ンを設けることによって、上記課題を解決する。すなわ
ち、本発明による無段変速機の変速制御装置は、運転条
件に応じてあらかじめ設定された変速パターンにしたが
って変速比が変化するように変速用アクチュエータを制
御する変速比制御手段と、運転条件に応じてあらかじめ
設定された変速開始指令パターンから得られる変速開始
指令車速となった場合に変速アクチュエータの作動を開
始させる変速開始指令手段と、を有している。また、オ
ーバシュート量に応じて変速開始指令パターンを補正す
るようにすることもできる。すなわち、変速の際のオー
バシュート量を検出するオーバシュート量検出手段と、
これによって検出されるオーバシュート量に応じて変速
開始指令パターンを補正する補正手段と、を設けること
ができる。。
【０００４】
【作用】変速開始指令パターンで設定された車速に達す
ると、変速パターン上の変速開始点以前であっても変速
用アクチュエータの作動が開始されるため、変速を迅速
に開始して制御の追従性を向上させることができ、変速
の際のオーバーシュート量を小さくすることができる。
また、目標入力回転速度と実際の入力回転速度との偏差
を検出して、この偏差が小さくなるように変速開始指令
パターンを補正することによって、更にオーバーシュー
ト量を小さくすることができる。
ると、変速パターン上の変速開始点以前であっても変速
用アクチュエータの作動が開始されるため、変速を迅速
に開始して制御の追従性を向上させることができ、変速
の際のオーバーシュート量を小さくすることができる。
また、目標入力回転速度と実際の入力回転速度との偏差
を検出して、この偏差が小さくなるように変速開始指令
パターンを補正することによって、更にオーバーシュー
ト量を小さくすることができる。
【０００５】
【実施例】図３に無段変速機の動力伝達機構を示す。こ
の無段変速機はフルードカップリング１２、前後進切換
機構１５、Ｖベルト式無段変速機構２９、差動装置５６
等を有しており、エンジン１０の出力軸１０ａの回転を
所定の変速比及び回転方向で出力軸６６及び６８に伝達
することができる。この無段変速機は、フルードカップ
リング１２（ロックアップ油室１２ａ、ポンプインペラ
１２ｂ、タービンランナ１２ｃ、ロックアップクラッチ
１２ｄ等を有している）、回転軸１３、駆動軸１４、前
後進切換機構１５、駆動プーリ１６（固定円すい部材１
８、駆動プーリシリンダ室２０（室２０ａ、室２０
ｂ）、可動円すい部材２２、みぞ２２ａ等からなる）、
遊星歯車機構１７（サンギア１９、ピニオンギア２１、
ピニオンギア２３、ピニオンキャリア２５、インターナ
ルギア２７等から成る）、Ｖベルト２４、従動プーリ２
６（固定円すい部材３０、従動プーリシリンダ室３２、
可動円すい部材３４等から成る）、従動軸２８、前進用
クラッチ４０、駆動ギア４６、アイドラギア４８、後進
用ブレーキ５０、アイドラ軸５２、ピニオンギア５４、
ファイナルギア４４、ピニオンギア５８、ピニオンギア
６０、サイドギア６２、サイドギア６４、出力軸６６、
出力軸６８などから構成されているが、これらについて
の詳細な説明は省略する。なお、説明を省略した部分の
構成については本出願人の出願に係る特開昭６１−１０
５３５３号公報に記載されている。
の無段変速機はフルードカップリング１２、前後進切換
機構１５、Ｖベルト式無段変速機構２９、差動装置５６
等を有しており、エンジン１０の出力軸１０ａの回転を
所定の変速比及び回転方向で出力軸６６及び６８に伝達
することができる。この無段変速機は、フルードカップ
リング１２（ロックアップ油室１２ａ、ポンプインペラ
１２ｂ、タービンランナ１２ｃ、ロックアップクラッチ
１２ｄ等を有している）、回転軸１３、駆動軸１４、前
後進切換機構１５、駆動プーリ１６（固定円すい部材１
８、駆動プーリシリンダ室２０（室２０ａ、室２０
ｂ）、可動円すい部材２２、みぞ２２ａ等からなる）、
遊星歯車機構１７（サンギア１９、ピニオンギア２１、
ピニオンギア２３、ピニオンキャリア２５、インターナ
ルギア２７等から成る）、Ｖベルト２４、従動プーリ２
６（固定円すい部材３０、従動プーリシリンダ室３２、
可動円すい部材３４等から成る）、従動軸２８、前進用
クラッチ４０、駆動ギア４６、アイドラギア４８、後進
用ブレーキ５０、アイドラ軸５２、ピニオンギア５４、
ファイナルギア４４、ピニオンギア５８、ピニオンギア
６０、サイドギア６２、サイドギア６４、出力軸６６、
出力軸６８などから構成されているが、これらについて
の詳細な説明は省略する。なお、説明を省略した部分の
構成については本出願人の出願に係る特開昭６１−１０
５３５３号公報に記載されている。
【０００６】図４〜図７に無段変速機の油圧制御装置を
示す。この油圧制御装置は、オイルポンプ１０１、ライ
ン圧調圧弁１０２、マニアル弁１０４、変速制御弁１０
６、調整圧切換弁１０８、変速用アクチュエータである
ステップモータ１１０、変速操作機構１１２、スロット
ル弁１１４、一定圧調圧弁１１６、電磁弁１１８、カッ
プリング圧調圧弁１２０、ロックアップ制御弁１２２等
を有しており、これらは互いに図示のように接続されて
おり、また前進用クラッチ４０、後進用ブレーキ５０、
フルードカップリング１２、ロックアップ油室１２ａ、
駆動プーリシリンダ室２０及び従動プーリシリンダ室３
２とも図示のように接続されている。これらの弁等につ
いての詳細な説明は省略する。説明を省略した部分につ
いては前述の特開昭６１−１０５３５３号公報に記載さ
れている。なお、第３図中の各参照符号は次の部材を示
す。ピニオンギア１１０ａ、タンク１３０、ストレーナ
１３１、油路１３２、リリーフ弁１３３、弁穴１３４、
ポート１３４ａ〜ｅ、スプール１３６、ランド１３６ａ
〜ｂ、油路１３８、一方向オリフィス１３９、油路１４
０、油路１４２、一方向オリフィス１４３、弁穴１４
６、ポート１４６ａ〜ｇ、スプール１４８、ランド１４
８ａ〜ｅ、スリーブ１５０、スプリング１５２、スプリ
ング１５４、変速比伝達部材１５８、油路１６４、油路
１６５、オリフィス１６６、オリフィス１７０、弁穴１
７２、ポート１７２ａ〜ｅ、スプール１７４、ランド１
７４ａ〜ｃ、スプリング１７５、油路１７６、オリフィ
ス１７７、レバー１７８、油路１７９、ピン１８１、ロ
ッド１８２、ランド１８２ａ〜ｂ、ラック１８２ｃ、ピ
ン１８３、ピン１８５、弁穴１８６、ポート１８６ａ〜
ｄ、油路１８８、油路１８９、油路１９０、弁穴１９
２、ポート１９２ａ〜ｇ、スプール１９４、ランド１９
４ａ〜ｅ、負圧ダイヤフラム１９８、オリフィス１９
９、オリフィス２０２、オリフィス２０３、弁穴２０
４、ポート２０４ａ〜ｅ、スプール２０６、ランド２０
６ａ〜ｂ、スプリング２０８、油路２０９、フィルター
２１１、オリフィス２１６、ポート２２２、ソレノイド
２２４、プランジャ２２４ａ、スプリング２２５、弁穴
２３０、ポート２３０ａ〜ｅ、スプール２３２、ランド
２３２ａ〜ｂ、スプリング２３４、油路２３５、オリフ
ィス２３６、弁穴２４０、ポート２４０ａ〜ｈ、スプー
ル２４２、ランド２４２ａ〜ｅ、油路２４３、油路２４
５、オリフィス２４６、オリフィス２４７、オリフィス
２４８、オリフィス２４９、チョーク形絞り弁２５０、
リリーフバルブ２５１、チョーク形絞り弁２５２、保圧
弁２５３、油路２５４、クーラ２５６、クーラ保圧弁２
５８、オリフィス２５９、切換検出スイッチ２７８。
示す。この油圧制御装置は、オイルポンプ１０１、ライ
ン圧調圧弁１０２、マニアル弁１０４、変速制御弁１０
６、調整圧切換弁１０８、変速用アクチュエータである
ステップモータ１１０、変速操作機構１１２、スロット
ル弁１１４、一定圧調圧弁１１６、電磁弁１１８、カッ
プリング圧調圧弁１２０、ロックアップ制御弁１２２等
を有しており、これらは互いに図示のように接続されて
おり、また前進用クラッチ４０、後進用ブレーキ５０、
フルードカップリング１２、ロックアップ油室１２ａ、
駆動プーリシリンダ室２０及び従動プーリシリンダ室３
２とも図示のように接続されている。これらの弁等につ
いての詳細な説明は省略する。説明を省略した部分につ
いては前述の特開昭６１−１０５３５３号公報に記載さ
れている。なお、第３図中の各参照符号は次の部材を示
す。ピニオンギア１１０ａ、タンク１３０、ストレーナ
１３１、油路１３２、リリーフ弁１３３、弁穴１３４、
ポート１３４ａ〜ｅ、スプール１３６、ランド１３６ａ
〜ｂ、油路１３８、一方向オリフィス１３９、油路１４
０、油路１４２、一方向オリフィス１４３、弁穴１４
６、ポート１４６ａ〜ｇ、スプール１４８、ランド１４
８ａ〜ｅ、スリーブ１５０、スプリング１５２、スプリ
ング１５４、変速比伝達部材１５８、油路１６４、油路
１６５、オリフィス１６６、オリフィス１７０、弁穴１
７２、ポート１７２ａ〜ｅ、スプール１７４、ランド１
７４ａ〜ｃ、スプリング１７５、油路１７６、オリフィ
ス１７７、レバー１７８、油路１７９、ピン１８１、ロ
ッド１８２、ランド１８２ａ〜ｂ、ラック１８２ｃ、ピ
ン１８３、ピン１８５、弁穴１８６、ポート１８６ａ〜
ｄ、油路１８８、油路１８９、油路１９０、弁穴１９
２、ポート１９２ａ〜ｇ、スプール１９４、ランド１９
４ａ〜ｅ、負圧ダイヤフラム１９８、オリフィス１９
９、オリフィス２０２、オリフィス２０３、弁穴２０
４、ポート２０４ａ〜ｅ、スプール２０６、ランド２０
６ａ〜ｂ、スプリング２０８、油路２０９、フィルター
２１１、オリフィス２１６、ポート２２２、ソレノイド
２２４、プランジャ２２４ａ、スプリング２２５、弁穴
２３０、ポート２３０ａ〜ｅ、スプール２３２、ランド
２３２ａ〜ｂ、スプリング２３４、油路２３５、オリフ
ィス２３６、弁穴２４０、ポート２４０ａ〜ｈ、スプー
ル２４２、ランド２４２ａ〜ｅ、油路２４３、油路２４
５、オリフィス２４６、オリフィス２４７、オリフィス
２４８、オリフィス２４９、チョーク形絞り弁２５０、
リリーフバルブ２５１、チョーク形絞り弁２５２、保圧
弁２５３、油路２５４、クーラ２５６、クーラ保圧弁２
５８、オリフィス２５９、切換検出スイッチ２７８。
【０００７】図８〜図１０にステップモータ１１０及び
ソレノイド２２４の作動を制御する電子制御装置３００
を示す。電子制御装置３００は、入力インターフェース
３１１、基準パルス発生器３１２、ＣＰＵ（中央処理装
置）３１３、ＲＯＭ（リードオンリメモリ）３１４、Ｒ
ＡＭ（ランダムアクセスメモリ）３１５及び出力インタ
ーフェース３１６を有しており、これらはアドレスバス
３１９及びデータバス３２０によって連絡されている。
この変速制御装置３００には、エンジン回転速度センサ
ー３０１、車速センサー３０２、スロットル開度センサ
ー３０３、シフトポジションスイッチ３０４、タービン
回転速度センサー３０５、エンジン冷却水温センサー３
０６、ブレーキセンサー３０７、切換検出スイッチ２９
８、駆動輪回転速度センサー３９１及び従動輪回転速度
センサー３９３からの信号が直接又は波形成形器３０
８、３０９及び３２２、及びＡＤ変換器３１０を通して
入力され、一方増幅器３１７及び線３１７ａ〜ｄを通し
てステップモータ１１０へ信号が出力され、またソレノ
イド２２４へも信号が出力されるが、これらについての
詳細な説明は省略する。なお、説明を省略した部分の構
成については、前述の特開昭６１−１０５３５３号公報
に記載されている。
ソレノイド２２４の作動を制御する電子制御装置３００
を示す。電子制御装置３００は、入力インターフェース
３１１、基準パルス発生器３１２、ＣＰＵ（中央処理装
置）３１３、ＲＯＭ（リードオンリメモリ）３１４、Ｒ
ＡＭ（ランダムアクセスメモリ）３１５及び出力インタ
ーフェース３１６を有しており、これらはアドレスバス
３１９及びデータバス３２０によって連絡されている。
この変速制御装置３００には、エンジン回転速度センサ
ー３０１、車速センサー３０２、スロットル開度センサ
ー３０３、シフトポジションスイッチ３０４、タービン
回転速度センサー３０５、エンジン冷却水温センサー３
０６、ブレーキセンサー３０７、切換検出スイッチ２９
８、駆動輪回転速度センサー３９１及び従動輪回転速度
センサー３９３からの信号が直接又は波形成形器３０
８、３０９及び３２２、及びＡＤ変換器３１０を通して
入力され、一方増幅器３１７及び線３１７ａ〜ｄを通し
てステップモータ１１０へ信号が出力され、またソレノ
イド２２４へも信号が出力されるが、これらについての
詳細な説明は省略する。なお、説明を省略した部分の構
成については、前述の特開昭６１−１０５３５３号公報
に記載されている。
【０００８】変速比の制御に関しては、図２に示す制御
フローにしたがって制御が行われる。まず、車速センサ
ー３０２から車速ＶＳＰを、またスロットル開度センサ
ー３０３からスロットル開度ＴＶＯを読み込む（ステッ
プ５０２）。次いで、車速ＶＳＰ及びスロットル開度Ｔ
ＶＯに応じてあらかじめ設定されている変速パターンか
ら目標入力回転数ＴＮを検索する（同５０４）。なお、
変速パターンは例えば図１１に示すように設定されてい
る。次いで、スロットル開度ＴＶＯに対してあらかじめ
設定されている変速開始指令パターンにしたがって変速
開始車速Ｖ１を検索する（同５０６）。なお、変速開始
指令パターンは例えば図１２に示すように設定されてい
る。次いで、スロットル開度ＴＶＯに対してあらかじめ
設定されているパターンにしたがってステップモータ補
正値Ｓ１を検索する（同５０８）。ステップモータ補正
値Ｓ１は、例えば図１３に示すように設定されている。
次いで、フィードフォワード制御量Ｓｆｆを図２のステ
ップ５１０に示す式から算出する（同５１０）。次い
で、図２のステップ５１２に示す式にしたがってフィー
ドバック制御量Ｓｆｂを演算する（同５１２）。次に、
車両が加速中であるかどうかを判断し（同５１４）、加
速中の場合にはフィードフォワード制御量Ｓｆｆが最大
変速比に対応する値ＬＬであるかどうかを判断し（同５
１６）、Ｓｆｆ＝ＬＬの場合には車速ＶＳＰが変速開始
車速Ｖ１に後述の値ＬＶを加算したものより大きいかど
うかを判断する（同５１８）。ＶＳＰの方がＶ１＋ＬＶ
よりも大きい場合には、ステップモータ回転角ＳＭとし
てＳ１を設定する（同５２０）。一方、ＶＳＰがＶ１＋
ＬＶよりも小さい場合には、ステップモータ回転角ＳＭ
として前述のＬＬの値を設定する（同５２２）。また、
ステップ５１６でＳｆｆがＬＬに等しくない場合には、
ＳＭとしてＳｆｆとＳｆｂを加算したものを設定する
（同５２４）。次いで、目標入力回転数ＴＮと実際の入
力回転数Ｎとの差を偏差Ａとし（同２６）、次いで、偏
差Ａの値が値Ｇよりも大きいかどうかを判断する（同５
２８）。Ｇの値は加速時の偏差の最大値である。偏差Ａ
の値が値Ｇよりも大きい場合には、Ｇの値としてＡを設
定し（同５３０）、ステップ５３２へ進む。ＡがＧより
小さい場合には、そのままステップ５３２に進む。ステ
ップ５３２ではＬＶの値としてＫ４×Ｇの値を設定す
る。次いで、ステップモータ１１０を回転角ＳＭまで回
転させる（同５３４）。なお、ステップ５１６で車両が
加速中でない場合には、ＳＭの値としてＳｆｆとＳｆｂ
を加算したものを設定し（同５３６）、ステップ５３４
に進む。
フローにしたがって制御が行われる。まず、車速センサ
ー３０２から車速ＶＳＰを、またスロットル開度センサ
ー３０３からスロットル開度ＴＶＯを読み込む（ステッ
プ５０２）。次いで、車速ＶＳＰ及びスロットル開度Ｔ
ＶＯに応じてあらかじめ設定されている変速パターンか
ら目標入力回転数ＴＮを検索する（同５０４）。なお、
変速パターンは例えば図１１に示すように設定されてい
る。次いで、スロットル開度ＴＶＯに対してあらかじめ
設定されている変速開始指令パターンにしたがって変速
開始車速Ｖ１を検索する（同５０６）。なお、変速開始
指令パターンは例えば図１２に示すように設定されてい
る。次いで、スロットル開度ＴＶＯに対してあらかじめ
設定されているパターンにしたがってステップモータ補
正値Ｓ１を検索する（同５０８）。ステップモータ補正
値Ｓ１は、例えば図１３に示すように設定されている。
次いで、フィードフォワード制御量Ｓｆｆを図２のステ
ップ５１０に示す式から算出する（同５１０）。次い
で、図２のステップ５１２に示す式にしたがってフィー
ドバック制御量Ｓｆｂを演算する（同５１２）。次に、
車両が加速中であるかどうかを判断し（同５１４）、加
速中の場合にはフィードフォワード制御量Ｓｆｆが最大
変速比に対応する値ＬＬであるかどうかを判断し（同５
１６）、Ｓｆｆ＝ＬＬの場合には車速ＶＳＰが変速開始
車速Ｖ１に後述の値ＬＶを加算したものより大きいかど
うかを判断する（同５１８）。ＶＳＰの方がＶ１＋ＬＶ
よりも大きい場合には、ステップモータ回転角ＳＭとし
てＳ１を設定する（同５２０）。一方、ＶＳＰがＶ１＋
ＬＶよりも小さい場合には、ステップモータ回転角ＳＭ
として前述のＬＬの値を設定する（同５２２）。また、
ステップ５１６でＳｆｆがＬＬに等しくない場合には、
ＳＭとしてＳｆｆとＳｆｂを加算したものを設定する
（同５２４）。次いで、目標入力回転数ＴＮと実際の入
力回転数Ｎとの差を偏差Ａとし（同２６）、次いで、偏
差Ａの値が値Ｇよりも大きいかどうかを判断する（同５
２８）。Ｇの値は加速時の偏差の最大値である。偏差Ａ
の値が値Ｇよりも大きい場合には、Ｇの値としてＡを設
定し（同５３０）、ステップ５３２へ進む。ＡがＧより
小さい場合には、そのままステップ５３２に進む。ステ
ップ５３２ではＬＶの値としてＫ４×Ｇの値を設定す
る。次いで、ステップモータ１１０を回転角ＳＭまで回
転させる（同５３４）。なお、ステップ５１６で車両が
加速中でない場合には、ＳＭの値としてＳｆｆとＳｆｂ
を加算したものを設定し（同５３６）、ステップ５３４
に進む。
【０００９】結局上記制御によって、車両が加速中で目
標とする変速比が最大値にあり、車速が変速開始指令車
速を越えている場合には、ステップモータ１１０をＳ１
まで回転させる。次いで、車速が増大してＳｆｆが変化
を開始すると、ステップモータ１１０の回転角として通
常どおりフィードフォワード制御量Ｓｆｆとフィードバ
ック制御量Ｓｆｂとを加算したものとする。このよう
に、あらかじめステップモータ１１０をＳ１だけ回転さ
せておくことにより、オーバーシュート量を減少させる
ことができる。また、目標入力回転数ＴＮと実際の入力
回転数Ｎの偏差の最大値Ｇが大きくなるほど、変速開始
指令車速を大きくするように構成されているので、ルー
チンを繰り返すごとにオーバーシュート量が減少してい
くことになる。なお、ステップ５０４、５１０、５１
２、５２４、５３６が変速比制御手段を構成し、また、
ステップ５０６、５０８、５５１６、５１８、５２０が
変速開始指令手段を構成する。
標とする変速比が最大値にあり、車速が変速開始指令車
速を越えている場合には、ステップモータ１１０をＳ１
まで回転させる。次いで、車速が増大してＳｆｆが変化
を開始すると、ステップモータ１１０の回転角として通
常どおりフィードフォワード制御量Ｓｆｆとフィードバ
ック制御量Ｓｆｂとを加算したものとする。このよう
に、あらかじめステップモータ１１０をＳ１だけ回転さ
せておくことにより、オーバーシュート量を減少させる
ことができる。また、目標入力回転数ＴＮと実際の入力
回転数Ｎの偏差の最大値Ｇが大きくなるほど、変速開始
指令車速を大きくするように構成されているので、ルー
チンを繰り返すごとにオーバーシュート量が減少してい
くことになる。なお、ステップ５０４、５１０、５１
２、５２４、５３６が変速比制御手段を構成し、また、
ステップ５０６、５０８、５５１６、５１８、５２０が
変速開始指令手段を構成する。
【００１０】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明による
と、変速パターンとは別にスロットル開度に応じた変速
開始指令パターンを設け、スロットル開度に対応する変
速開始車速にしたがって変速用アクチュエータの作動を
開始させるようにしたので、変速の際のオーバーシュー
ト量を減少させることができる。また目標入力回転数Ｔ
Ｎと実際の入力回転数Ｎの偏差を検出して、この偏差を
小さくするように変速開始指令パターンを補正すること
により、更にオーバーシュート量を小さくすることがで
きる。
と、変速パターンとは別にスロットル開度に応じた変速
開始指令パターンを設け、スロットル開度に対応する変
速開始車速にしたがって変速用アクチュエータの作動を
開始させるようにしたので、変速の際のオーバーシュー
ト量を減少させることができる。また目標入力回転数Ｔ
Ｎと実際の入力回転数Ｎの偏差を検出して、この偏差を
小さくするように変速開始指令パターンを補正すること
により、更にオーバーシュート量を小さくすることがで
きる。
【図１】本発明の構成要素間の関係を示す図である。
【図２】本発明の実施例のフローチャートを示す図であ
る。
る。
【図３】無段変速機の骨組図を示す図である。
【図４】無段変速機の油圧回路の左部を示す図である。
【図５】無段変速機の油圧回路の中央部を示す図であ
る。
る。
【図６】無段変速機の油圧回路の右部を示す図である。
【図７】図４、図５及び図６の配置関係を示す図であ
る。
る。
【図８】無段変速機のコントロールユニットの左部を示
す図である。
す図である。
【図９】無段変速機のコントロールユニットの右部を示
す図である。
す図である。
【図１０】図８及び図９の配置関係を示す図である。
【図１１】変速パターンを示す図である。
【図１２】変速開始指令パターンを示す図である。
【図１３】ステップモータ補正値を示す図である。
１１０ ステップモータ（変速用アクチュエータ）
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48 B60K 41/00 - 41/28
Claims (2)
- 【請求項１】 車速とスロットル開度に応じて予め設定
された変速パターンにしたがって変速比が変化するよう
に変速用アクチュエータを制御する変速比制御手段と、この変速パターン上の変速開始点以前で、スロットル開
度に応じて変速指令車速を設定した変速開始指令パター
ンと、 車速が変速指令車速になった場合には、前記変速パター
ンよりも先に変速開始指令パターンに基づいて 変速用ア
クチュエータの作動を開始させる変速開始指令手段とを
有する無段変速機の変速制御装置。 - 【請求項２】変速の際に目標入力回転速度と実際の入力
回転速度との偏差を検出する手段と、これによって検出
される偏差に応じて変速開始指令パターンを補正する補
正手段とを有する請求項１記載の無段変速機の変速制御
装置。
Priority Applications (2)
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|---|---|---|---|
| JP3033574A JP2906692B2 (ja) | 1991-02-01 | 1991-02-01 | 無段変速機の変速制御装置 |
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Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3033574A JP2906692B2 (ja) | 1991-02-01 | 1991-02-01 | 無段変速機の変速制御装置 |
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|---|---|
| JPH04366060A JPH04366060A (ja) | 1992-12-17 |
| JP2906692B2 true JP2906692B2 (ja) | 1999-06-21 |
Family
ID=12390308
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
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Country Status (2)
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| JP (1) | JP2906692B2 (ja) |
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| JP2687576B2 (ja) * | 1989-05-02 | 1997-12-08 | 日産自動車株式会社 | 無段変速機の変速制御装置 |
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| DE69019099T2 (de) * | 1989-09-30 | 1995-09-14 | Suzuki Motor Co | Steuerungsverfahren für ein stufenloses Getriebe. |
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-
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- 1991-02-01 JP JP3033574A patent/JP2906692B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
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- 1992-02-03 US US07/829,471 patent/US5249482A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
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| JPH04366060A (ja) | 1992-12-17 |
| US5249482A (en) | 1993-10-05 |
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