JP2906379B2 - 移動無線ファクシミリの通信制御装置 - Google Patents

移動無線ファクシミリの通信制御装置

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JP2906379B2
JP2906379B2 JP1238092A JP23809289A JP2906379B2 JP 2906379 B2 JP2906379 B2 JP 2906379B2 JP 1238092 A JP1238092 A JP 1238092A JP 23809289 A JP23809289 A JP 23809289A JP 2906379 B2 JP2906379 B2 JP 2906379B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、移動無線機を介して画像情報の送受を行な
うファクシミリに関し、特に、移動無線ファクシミリに
おいて画像情報の送受信を制御する通信制御装置に関す
る。
(従来の技術) 一般のファクシミリ装置は、ファクシミリ通信中に通
信が中断すると、自動的に送信側,受信側共にそこで通
信を終了する。乗物にファクシミリを搭載するときに
は、乗物に移動無線機を搭載してこの無線機を介してフ
ァクシミリを通信回線に接続する。乗物上の通信装置の
最も代表的なものはいわゆる自動車電話であり、移動無
線機とそれに接続された電話器で構成され、これにファ
クシミリを加えるときには、移動無線機にNCU(回線制
御装置)が接続され、このNCUに電話器とファクシミリ
が接続される。
(発明が解決しようとする課題) ところで乗物上における移動無線機を介したファクシ
ミリ通信では、乗物がトンネルに入るとか、ビルなどの
電波障害物の間を走行するなどにより送/受信電波が遮
られると、そこで通信が中断する。この場合、従来は、
送信側でまたオペレータがファクシミリ送信(手順)を
最初からやり直さなければならない。ところが、相手先
が乗物であるので、それが電波送受信が十分に可能な位
置にあるか否かは不明であり、再度相手方に発呼しても
相手方につながらない可能性があり、送信側の再発呼操
作が無駄になる可能性が高い。また何時まで待てば再送
信が可能になるかは送信側において不明である。したが
って、送信側において中断したファクシミリ送信を再度
行なうための、作業損失および時間損失が比較的に大き
い。
本発明は、中断した移動無線ファクシミリ通信の再開
を効率良く行なうことを目的とする。
(課題を解決するための手段) 移動無線機(1)を介して通信回線に相手先番号を送
出して発呼し画像情報を送信し、通信回線よりの着呼に
応答して画像情報を受信する、移動無線ファクシミリの
通信制御装置(30)において、 受信において相手先の識別情報(番号)を記憶し、画
像情報受信を開始した後通信が中断すると、画像情報の
中断位置情報(フレームNo.)を記憶しその後前記識別
情報(番号)の相手先に発呼して該相手先に中断位置情
報(フレームNo.)を送信する中断情報送信手段(3
3)、を備えることを特徴とする。
なお、カッコ内の記号は、図面に示す後述する実施例
の対応要素を示す。
(作用) 移動無線ファクシミリ受信のときに中断情報送信手段
(33)が、相手先の識別情報(番号)を記憶する。しか
して、ファクシミリ受信が中断すると、中断情報送信手
段(33)が、画像情報の中断位置情報(フレームNo.)
を記憶しその後前記識別情報(番号)の相手先に発呼し
て該相手先に中断位置情報(フレームNo.)を送信す
る。
この中断が障害物等による電波の途絶えによる場合、
中断情報送信手段(33)が相手先を発呼したときに電波
障害がなくなっていると、相手先との通信回線が接とな
り、相手先に着呼があり、しかも中断位置情報が報知さ
れる。
したがって相手先すなわち先に中断したファクシミリ
通信の送信側は、この発呼および中断位置情報の受信よ
り、ファクシミリ通信の再開が可能であることと、どこ
から画像情報の再送を開始すればよいかが分かる。この
ように送信側は、先の受信側からの着呼があるまで待て
ばよいので、送信側において中断したファクシミリ送信
を再度行なうための、作業損失および時間損失が実質上
なくなり、再送信のタイミングを逃すこともなくなる。
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下
の実施例の説明より明らかになろう。
(実施例) 第1図に本発明の一実施例を示す。この実施例は、ハ
ンドセット(電話装置)2を接続したファクシミリ装置
であり、しかも、自動車電話移動機(移動無線機)1を
介して、商用電話回線網の1通信回線と電話通信および
ファクシミリ通信を行なうものである。
ファクシミリ60は、回線接続装置(NCU)10,通信コン
トローラ30およびプリンタ&スキャナ50で構成されてい
る。このファクシミリ装置60の主電源が車上バッテリ3
であるので、電源回路41は、車上バッテリの直流電圧
を、ファクシミリ動作用の各種定電圧に変換する。
NCU10は、一般事務用のファクシミリのそれと同様
に、オーディオ信号ライン17S(送信),17R(受信)接
続切換リレー14,15,AMP11,PAD12,リレードライバ21,電
源&CPU監視装置20、および、リレー切換え制御用のCPU
13を備えるのに加えて、車上通信制御のためのシリアル
信号ライン18S(送信),18R(受信)を備え、かつ、受
信リレー16が付加されCPU13に、第2a図および第2b図に
示し後述する回線接続制御動作を行なうプログラムが組
込まれている。
ファクシミリ60の構成は、電源回路41が車上バッテリ
電力用のものである他は、大要で従来の事務用ファクシ
ミリと同様な構成であるが、本発明の実施例のために、
通信コントローラ30のCPU33に、第3図および第4a〜4c
図に示し後述する回線接続および送受信制御を行なうプ
ログラムが付加されている。
電源が投入されると、NCU10のCPU13は、第2a図に示す
回線接続制御を行ない、通信コントローラ30のCPU33は
第3図に示す回線接続要求動作を行なう。
まず第2a図を参照すると、CPU13は、それ自身に電源
が投入される(ステップ1:以下カッコ内ではステップと
いう語を省略)と、内部メモリを初期化しかつ出力ポー
トに、待機(通信なし,指令待ち)時に出力すべき通信
レベルを出力する(2)。これにより、リレー14〜16の
いずれかも非通電で、それらは第1図に示す切換え状態
(常態)になっている。CPU13は次に内部タイマ割込を
許可して(3)、自動車電話移動機1を介して商用電話
回線からの発呼(着信)ならびに、通信コントローラ30
からの回線要求を持つ(4,10:詳細には、4−5−6−
7−8−9−10−4とめぐっている)。これを以下、CP
U13の待機状態と称す。
なお、内部タイマ割込は、所定短時間の時を行なう内
部タイマ(プログラムタイマ)のタイムオーバ(所定時
限終了)に応答して実行されるものであり、その内容を
第2b図に示す。
CPU13の待機状態では、タイマレジスタTMRの内容が
0、かつフラグレジスタTSFの内容が0である(7,8)の
で、内部タイマのタイムオーバで「タイマ割込」(TM
I)に進んでも、CPU13は、即座に(ステップ31を経て)
メインルーチン(第2a図の、タイマ割込に進む直前の実
行ステップ)に戻る。
第3図を参照する。通信コントローラ30のCPU33は、
それ自身に電源が投入される(ステップ41)と、内部メ
モリを初期化しかつ出力ポートに、待機(通信なし,指
令待ち)時に出力する信号レベルを出力して(42)、通
信スイッチ38が閉になるか、あるいはオーディオ受信ラ
イン17Rが通話中になるかを待つ(43,55:詳細には、43
−53−55−59−43とめぐっている)。これを以下、CPU3
3の待機状態と称す。
次に、各種通信態様におけるCPU13および33の制御動
作を、第2a図,第2b図および第3図を参照して説明す
る。
(1)ファクシミリ送信: オペレータが、プリンタ/スキャナ50の原稿載置部に
原稿をセットして通信スイッチ38を押下すると、原稿が
原稿センサ52で検出され、かつ通信スイッチ38が押下さ
れている間閉となる。CPU33は、この通信スイッチ38の
閉に応答して、前述の待機状態から、第3図のステップ
43−44を経て、NCU10のCPU13に「回線要求」を報知する
(45)。
CPU13はこれに応答して、前述の待機状態から、第2a
図のステップ10を経て、フラグレジスタTSFに2を書込
み(17)、移動機1を介して通信回線にオフフック信号
を送出し(18)、リレー14,15に通電して(19)、CPU33
からの回線要求信号が消滅(回線要求なしレベルへ転
換:ファクシミリ通信が終了)するのを待つ(20)。こ
れにより、リレー14,15の接片がハンドセット2接続側
からファクシミリ接続側(11,12)に切換わり、通信回
線にファクシミリ60が接続されたことになる。
CPU33は、そこで「送信」(46)を行なう。この内容
は第4a〜4c図を参照して後述する。これが終了するとCP
U33は、通信回線に終了信号を送出して(48)、CPU13へ
の回線要求信号を解除(回線要求なしレベルへの転換)
して(52)、前述の待機状態に戻る。
CPU13は、回線要求信号の解除に応答して(20)、リ
レー14,15の通電を停止し(21)、通信回線にオフフッ
ク信号を送出して(22)、前述の待機状態に戻る(これ
により、フラグレジスタTSFの内容は0に戻る)。
(2)ファクシミリ自動受信: 「自動/手動受信スイッチ」40が閉(自動指定)のと
き、通信回線より移動機1を介して着呼がある(着信信
号オン)と、CPU13は、待機状態からステップ4を経
て、通信コントローラ30のCPU33に、着呼があったこと
を示す信号PCS=1を与える(11)。ここで、この着呼
に対してオペレータはハンドセットをオフフック(電話
器取り上げ)しないものとすると、通話中(相手方と自
局共にオフフック)にならないので、次にCPU13は、ス
テップ11−6−7−8−9−10−4−11とめぐる。
CPU33CPU13からのPCS=1に応答して、ステップ53お
よび54を経て、CPU13に回線要求信号を出力する(4
9)。
CPU13はこの回線要求信号に応答して、ステップ10を
経て、フラグレジスタTSFに2を書込み(17)、移動無
線機1を介して通信回線にオフフック信号を送出し(1
8)、リレー14,15に通電して(19)、CPU33からの回線
要求信号が消滅(回線要求なしレベルへ転換:ファクシ
ミリ通信が終了)するのを待つ(20)。これにより、リ
レー14,15の接片がハンドセット2接続側からファクシ
ミリ接続側(11,12)に切換わり、通信回線にファクシ
ミリ60が接続されたことになる。
CPU33は、そこで「受信」(50)を行なう。この内容
も第4a〜4c図を参照して後述する。この「受信」(50)
を終了すると、CPU33はCPU13への回線要求信号を解除
(回要要求なしレベルへの転換)して(52)、前述の待
機状態に戻る。
CPU13は、回線要求信号の解除に応答して(20)、リ
レー14,15の通電を停止し(21)、通信回線にオンフッ
ク信号を送出して(22)、前述の待機状態に戻る(これ
により、フラグレジスタTSFの内容は0に戻る)。
(3)ファクシミリ手動受信: 「自動/手動受信スイッチ」40が開(手動指定)のと
き、通信回線より移動機1を介して着呼(コール)があ
ると、CPU13が、待機状態からステップ4を経て、通信
コントロール30のCPU33に、発呼があったことを示す信
号PCS=1を与え(11)、これに応答してCPU33は、ステ
ップ53−54−55−59−43−53とめぐる。
オペレータがハンドセット2の受話器を上げる(オフ
フックにする)と通信回線の着信信号がオフ、通話中信
号がオン(通話中)になり、CPU13は、ステップ6を経
てフラグレジスタTSFの内容(この時点では0)をチェ
ックして(12)、タイマレジスタTMRをクリアし(1
3)、フラグレジスタTSFに1を書込み(14)、リレー16
に通電して(15)、CPU33が回線要求信号を送ってくる
のを待ち、待っている間、ステップ10−4−5−6−12
−16−10とめぐっている。
リレー16が通電されたことにより、オーディオ信号受
信ライン17Rに通信コントローラ30が接続される。オペ
レータは通話中である。CPU33は、リレー16が通電され
たことにより、また通話中であることにより、ステップ
43−53−55−56−59−43とめぐる。
オペレータが通信スイッチ38を閉にすると、CPU33
は、ステップ43,44を経て、CPU13に回線要求信号を与え
る(49)。
以下は、前記(2)の自動受信の場合と同様に、ファ
クシミリ受信が行なわれる。
(4)ファクシミリ自動受信設定時に、着呼に応答し
て、ハンドセット2の受話器が取り上げられた場合: 着呼に応答して、CPU13は、待機状態からステップ4
を経て、通信コントローラ30のCPU33に、着呼があった
ことを示す信号PCS=1を与える(11)。この着呼に対
してオペレータがハンドセット2をオフフック(電話器
取り上げ)しない間は、CPU13は、ステップ4−116−7
−8−9−10−4とめぐるが、オペレータがハンドセッ
ト2をオフフックにすると、ステップ4−5−6−7−
8−9−10−4とめぐり、PCS=0を与える。
オペレータがハンドセット2の受話器を上げる(オフ
フックにする)と通信回線の着信信号がオフ、通話中信
号がオン(通話中)になり、CPU13は、ステップ6を経
てフラグレジスタTSFの内容(この時点では0)をチェ
ックして(12)、タイマレジスタTMRをクリアし(1
3)、フラグレジスタTSFに1を書込み(14)、リレー16
に通電して(15)、CPU33が回線要求信号を送ってくる
のを待ち、待っている間、ステップ10−4−5−6−12
−16−10とめぐっている。
リレー16が通電されたことにより、オーディオ信号受
信ライン17Rに通信コントローラ30が接続される。オペ
レータは通話中である。CPU33は、リレー16が通電され
たことにより、また通話中であることにより、ステップ
43−53−55−56−59−43とめぐる。
オペレータが通信スイッチ38を閉にすると、CPU33
は、ステップ43,44を経て、CPU13に回線要求信号を与え
る(49)。
以下は、前記(2)の自動受信の場合と同様に、ファ
クシミリ受信が行なわれる。
ところで、オペレータがハンドセット2のオフフック
(通話中)にしている。通信コントローラ30のCPU33
は、ファクシミリ接続(リレー14,15オン:ステップ1
9)に切換わってから相手方とのプロトコル交換段階
で、相手が接続不能機(例えば相手が電話)の場合に
は、CPU13への回線要求信号を解除するので、CPU13は、
リレー14,15の通電を遮断する(21:これにより電話接続
に戻る)。
ここでCPU13は、通話中(相手方およびハンドセット
2共にオフフック)であるかをチェックして、通話中で
あるとステップ4−5−6−12−13−14−15−10−4を
めぐる。
ハンドセット2がオンフックに戻ると、前述の待機状
態に戻る。
以上のように、「自動受信」が設定されている時に、
着呼に応答して、オペレータがハンドセット2の受話器
を取り上げた場合でも、相手方(発呼側)がファクシミ
リであると、ファクシミリ自動受信が行なわれ、相手方
がファクシミリでないと、ハンドセット接続に戻され
る。
(5)ファクシミリ手動受信設定時に、ハンドセット2
の通話中に相手方がファクシミリに切換わった場合: 「自動/手動受信スイッチ」40が開(手動指定)のと
き、通信回線より移動機1を介して着呼があると、CPU1
3が、待機状態からステップ4を経て、通信コントロー
ラ30のCPU33に、着呼があったことを示す信号PCS=1を
与え(11)、これに応答してCPU33は、ステップ53−54
−55−59−43−53とめぐる。
オペレータがハンドセット2を受話器を上げる(オフ
フックにする)と通信回線が通話中になり、CPU13は、
ステップ6を経てフラグレジスタTSFの内容(この時点
では0)をチェックして(12)、タイマレジスタTMRを
クリアし(13)、フラグレジスタTSFに1を書込み(1
4)、リレー16に通電して(15)、CPU33が回線要求信号
を送ってくるのを待ち、待っている間、ステップ10−4
−5−6−12−16−10−4とめぐっている。
リレー16が通電されたことにより、オーディオ信号受
信ライン17Rに通信コントローラ30が接続される。オペ
レータが通話中である。CPU33は、リレー16が通電され
たことにより、また通話中であることにより、ステップ
43−53−54−55−56−59−43とめぐる。
相手方がファクシミリであると、又は相手方が通話か
らファクシミリ通信に切換わると、通信回線のオーディ
オ受信信号ライン17Rに、ファクシミリであることを示
す信号(CNG)が到来し、リレー16が通電中であるの
で、これがAMP11を介して通信コントローラ30に至り、C
PU33がステップ56でこれを検知し、CNG検出回数レジス
タFCNの内容(この時点では0)を1インクレメントす
る(57)。そしてレジスタFCNの内容FCN(この時点では
1)が2以上であるかをチェックして(58)、2未満で
あるとステップ43−53−55−56−を経て、再度CNGを検
知するとまたレジスタFCNの内容を1インクレメントし
(57)、その内容FCNが2以上であるかをチェックする
(58)。CNGを検知しないとレジスタFCNをクリアする
(59)。このようにして2回連続してCNGを検知すると
(レジスタFCNの内容が2以上になると)、CPU33は、ス
テップ49を経て「受信」(50)を実行し、CPU13はステ
ップ10〜20の接続切換えを実行する。このようにして、
相手方がファクシミリ識別信号CNGを送信して来ると、
通信スイッチが閉にならなくても、自動的にファクシミ
リ受信が実現する。
上記のように、CNGを2回連続して検知することを、
ファクシミリ受信接続の条件としているのは、回線ノイ
ズ等に誤応答しないようにするためである。
なお、着呼がありしかもハンドセット2がオフフック
になる(通話中になる)と、CPU13は、ステップ6およ
び12を経て、タイマレジスタTMRをクリアし(13)、フ
ラグレジスタTSFに1を書込み(14)、リレー16を通電
して(15)、通信コントローラ30による、ファクシミリ
識別信号CNGの検知を可能とするので、上述のように、
相手方がファクシミリであると、又はファクシミリに切
換わると、こちらのファクシミリ装置60が自動的に受信
を行なうが、相手方がファクシミリでない場合もあり得
る。ステップ6〜15は、上述のCNG検知に加えて、CNG検
知をしない場合の後処理を行なうものである。すなわ
ち、フラグレジスタTSFに1が書込まれる(14)ので、
内部タイマのタイムオーバに応答してタイマ割込(TMI:
第2b図)に進むとCPU13は、タイマレジスタTMRの内容を
1インクレメントして(33)、その内容が所定時間対応
のTmになっているかをチェックして(34)、なっていな
いとメインルーチンに戻り、Tmになると、すなわちハン
ドセット2がオフフック(通話中)になってリレー16を
通電(ファクシミリへの受信信号ライン17Rの接続)し
てから、Tm対応の所定時間が経過すると、フラグレジス
タTSFに2を書込む(2)。
相手方がファクシミリでないと、CPU33が回線要求信
号を発生しないので、CPU13がステップ17以下には進ま
ず、ステップ10から4に戻るので、タイマ割込(TMI)
での上述の処理により、フラグレジスタTSFの内容が2
になると、メインルーチンにおいてCPU13は、ステップ1
2を経て、フラグレジスタTSFの内容が2であるかをチェ
ックして(16)、2であるので、リレー16の通電を遮断
し(9)、それ以降は、ハンドセット2がオンフック
(通話終了)になるまではステップ10−4−5−6−12
−16−9−10−4とめぐり、ハンドセット2がオンフッ
クになると、待機状態(6−7−8−9−10−4−6)
となる。
したがって、着呼があってリレー16を通電(回線から
の受信信号を通信コントローラ30に与える接続)にして
も、それからTm対応の所定時間内に相手方からファクシ
ミリ識別信号CNGが無いときには、その後相手方からフ
ァクシミリ識別信号CNGが到来しても、通信コントロー
ラ30が通信回線の信号をモニタできないので、ファクシ
ミリ自動受信はしない。Tmはこの実施例では30秒に設定
している。電話がかかり受話器をとり上げると、送信局
(発呼)側は、ファクシミリの送信プロトコルとして応
答があるまで35秒間応答を待つ。受信局側は応答時間35
秒のうち30秒間CNGを持つことでCNG検出には十分であ
る。この点からTm=30秒に設定している。この効果とし
て、相手が自動送信局の場合、受話器を上げてしまって
も、ファクシミリを受けるための操作が必要でなくな
る。
なお、該所定時間Tmを過ぎてからは、通信スイッチ38
が閉になると前述の(3)の手動受信動作が行なわれ
る。
以上に説明した送受信接続処理により、ファクシミリ
装置の受信動作の前に電話装置がオフフックになった場
合でも相手方がファクシミリであると、あるいはファク
シミリに切換わるとファクシミリ受信を自動的に行なう
ので、オペレータが電話中に通信スイッチの操作を忘れ
て、相手方がファクシミリであるので、あるいはファク
シミリに切換わったので、電話装置をオンフックにして
しまうことによる。ファクシミリ通信の阻害が未然に防
止される。
次に、第4a〜4c図を参照して、CPU33の、「送信」(4
6)および「受信」(50)の制御の内容も説明する。な
お、これらの図面において、左欄のフローチャートがCP
U33の送信制御を示すものであり、右欄のフローチャー
トがCPU33の受信制御を示すものであるが、図面におい
て、第1図に示すCPU33が第4a〜4c図の左欄の「送信」
(46)を実行しているとき、第4a〜4c図の右欄の「受
信」(50)は、通信回線(1)を介して受信する、同種
の機能を有する他のファクシミリのものとなる。逆に、
第1図に示すCPU33が第4a〜4c図の右欄の「受信」(5
0)を実行しているとき、第4a〜4c図の左欄の「送信」
(46)は、通信回線(1)を介して送信をしてくる、同
種の機能を有する他のファクシミリのものとなる。しか
しここでは、送受信の応答関係の理解を容易にするため
に、CPU33が一方では「送信」(46)の制御動作(第4a
〜4c図の左欄)を行ない、同時に他方で「受信」(50)
の制御動作(第4a〜4c図の右欄)を行ない形で、CPU33
の動作を説明する。これにおいて送信のときはCPU33を
送信側CPU33と称し、受信のときには受信側CPU33と称す
る。
まず第4a図を参照する。「送信」(46)に進むと送信
側CPU33は入力された相手方番号を発信(発呼)し(S
1)、相手方からのオフフックとDIS(受信側デジタル識
別信号)を持つ。
この発信(着呼)を受けると受信側CPU33はオフフッ
クの送信(これはステップ18でCPU13が自動的に行なう:
R1)の後、「中断モード有り」を示す情報をDISに含め
て、このDISを返信する(R2a,R2b)。
このDISを受信する(S2)と送信側CPU33は、DISの中
に「中断モード有り」情報が含まれているチェックして
(S3a)、含まれていると「中断モードの送信」を自己
に設定すると共にDCS(デジタル命令)情報に「中断モ
ード送信」情報を含める(S3b)。受信DISに「中断モー
ド有り」情報が含まれていないと送信側CPU33は、DCS情
報に「標準モード送信」情報を含める(S3d)。そしてD
CS情報と自局番号SXX(送信側ファクシミリの電話番
号)を送信する(S3e)。
受信側CPU33は、DCS情報等の受信をする(R3)と、DC
S情報が「中断モード送信」を指定するものであるかを
チェックして(R4a)、そうであると受信した番号SXXを
記憶する(R4b)と共に、「中断モードの受信」を自己
に設定する(R4c)。DCS情報が「標準モード送信」を指
定するものであると、「標準モードの受信」を自己に設
定する(R4d)。
次に送信側CPU33と受信側CPU33の間でトレーニング
(S4,R4e)を行ない、規定の通りのトレーニングを終了
すると送受信画像情報の位置(フレームNo.)を確認す
るためのレジスタの内容を初期化する(S5,R5)。
以上が画像情報の送/受信に先立つ通信モードの設定
および前準備処理である。
送信側CPU33は次に、原稿画像の読取りを開始して、
1フレーム(256バイト)の画像情報(圧縮符号化情
報)をバッファメモリ(ブロックメモリ)の第1領域に
書込み、次にもう1つのフレームの画像情報をバッファ
メモリの第2領域に書込みつつ第1領域より画像情報を
読出して送信し、次には次のフレームの画像情報を第3
領域に書込みつつ第2領域より画像情報を読出して送信
するという具合に、1フレーム毎の画像情報のメモリへ
の書込みと、1フレーム毎の画像情報のメモリよりの読
出しと送信を平行して行なう(S6b)と共に、1フレー
ム分のこの処理を完了する毎にレジスタのフレームNo.
を1インクレメントし、通信回線(電波)の接(オン)
/断(オフ)をチェックし(S7a)、通信回線が断のと
きには、第4c図に示す再送制御(左欄)に進む。なお、
移動無線機1が常時電波受信レベルを監視して受信レベ
ルデータをCPU13に与えており、CPU13は、受信レベルデ
ータが設定値以上の間は通信回線接を、設定値未満の間
は通信回線断を示す信号、すなわち通信回線オン/オフ
信号をCPU33に与えており、CPU33はこの信号より通信回
線の接(オン)/断(オフ)を判定する。
通信回線が接であると、256フレーム(1ブロック)
分画像情報を送信すると、PPS(1ブロック分の送信終
了,頁エンド,次頁有無等を報知する情報)で、1ブロ
ック送信終了を報知する(S7b−S7d)。1ブロック=25
6フレーム分の送信を終了していなくても、頁エンドの
ときには、これをPPSで報知し、送信終了のときには、
頁エンドと次頁なしをPPSで報知する(S7b−S7c−S7
e)。
そして、受信側より状態情報を受けるのを待つ。
受信側のCPU33は、第1フレームの画像情報を受信し
ている間そのエラーチェックをして(R6a)、エラーが
ないと第1フレームのデータをブロックメモリの第1領
域に書込み(R6c)、次に第2フレームを受信している
間エラーチェックをして、エラーがないと第2フレーム
を第2領域に書込む。このように受信およびメモリへの
書込みをしている間、1フレームの受信毎にレジスタの
フレームNo.を1インクレメントし、エラーを検出した
ときは、そのフレームNo.を記憶し(R6d)、ブロックメ
モリへの書込みは行なわない。
受信側のCPU33は、1フレーム分の上述の受信を完了
する毎に、CPU13よりの通信回線オン/オフ信号を読ん
で通信回線の接/断をチェックし(R7a)、通信回線が
断のときには、第4c図に示す再送要求制御(右欄)に進
む。通信回線が接であると、PPSの到来をチエックして
(R7b)、PPSを受信する(R7b)と、これまでの受信
(1ブロック以内)フレームにエラーがあったかをチェ
ックして(R8a)、エラーがあった場合には、エラーフ
レームNo.のすべてを含めてエラー有りを送信側に返信
する(R8c)。エラーがなかったときにはエラーなしを
返信する(R8b)。PPSが頁エンドを示すものでないとき
には、ブロックメモリのデータを出力メモリに転記して
印字R6bを開始し、次のブロックのデータの受信処理に
進む。先行ブロックの受信画像データのプリントアウト
と後行ブロックの画像データ受信処理とは並行して実行
する(R6)。PPSが頁エンドを示すものであるときに
は、これを記憶してプリンタへの転送データの最後尾に
頁変え指示情報を付加する。PPSが更に次頁なし情報を
含むものであって、エラーなしを返信(R8b)したとき
には、プリンタへの転送情報の末尾にプリントエンド情
報を付加し(R9a,R9b)、「受信」(50)より第3図の
ステップ52に進む(リターン)。
送信側CPU33は、PPSに対する返信を受ける(S8a,S8
b)と、それがエラー無しの返信であるかをチェックし
て(S9a,S9m)、エラー無しであってすでに次原稿なし
をPPSで報知しているとき(S9m,S9n)には、「送信」
(46)を終了して第3図のステップ48に進む(リター
ン)。エラー無しの返信を受けて、頁エンドでないと
き、ならびに頁エンドであっても次原稿があるときに
は、ステップS9aからS9jおよび又はS9kを経て、更にS5
を経て次のブロックの第1フレームの画像読取および画
像情報を送信(S6)に進む。頁エンドであって次原稿が
ないときには、「送信」(46)を終了して第3図のステ
ップ48に進む(リターン)。
さて、エラー有りとエラーフレームNo.データの返信
を受けたときには、送信側CPU33は、送信回数Nが4以
上であるかをチェックして(S9b)、4未満であると、
ブロックメモリの中のエラーフレームNo.の画像情報
を、1フレーム単位で再送信して送信回数Nを1インク
レメントして(S9g,S9h)、全エラーフレームの送信を
終了するとPPSを送信する(S7d)。
受信側CPU33は、エラーフレームそれぞれの画像情報
をR6で受信し、前述と同様にエラーチェックを行ない、
エラーがないと、ブロックメモリの、エラーフレームN
o.対応の領域に書込む。すべてエラーなく受信を完了す
ると、PPSに応答してエラーなしを返信する(R8a,R8
b)。エラーがあったときにはエラーフレームNo.データ
を付してエラー有りを返信する(R8c)。
以上のようにして、送信側CPU33は、受信側からのエ
ラー有りの返信に応答して、4回まで、同一ブロック内
の、受信側が知らせて来たエラーフレームの画像情報の
再送信を繰返す。1ブロック内4回の再送信をした後も
エラー有りの返信があると送信側CPU33は、ステップS9b
からS9cに進んで、フォールバックの可否をチェックす
る。この実施例では、設定可能な通信速度が4,800bpsと
2,400bpsの2種であり、ステップS9cでは、現在の設定
速度が4,800bpsであると、一応2,400bpsへ速度を下げた
通信を選択しうるので、フォールバック可能と判定す
る。現在の設定速度が2,400bpsであると、4,800bpsを優
先であるが、通信開始時のプロトコルで通信可とした通
信速度が2,400bps(4,800bpsは不可)であるか、又は、
すでに一回S9b(送信回数N≧4)の経路を経て2,400bp
sに下げていることになるので、フォールバック不可と
判断する。
ここでフォールバック可と判定すると送信側CPU33
は、CT信号(通信速度を下げる指示信号)を送信し(S9
d)、受信側がこれに応答してCTR信号(モード一致信
号)を送って来ると(S9c)、送信回数Nを初期化し(S
9f)、エラーフレームを再送信して送信回数Nを1イン
クレメントして(S9g,S9h)、PPSを送信する(S7d)。
フォールバック不可と判定すると送信側CPU33は、EOR信
号(再送終了信号)を送信して(S9i)、問題のブロッ
クの画像データ送信を終了する(S9j,S9k)。
受信側CPU33は、CTC信号を受信すると、フォールバッ
ク(2,400bpsの通信)が可能であるかをチェックして
(R9e)、可能であるとCTR信号を送信して(R9f)、エ
ラーフレームの画像データを受信する(R6)。フォール
バックが不能であると、そのブロックのプリントアウト
をスタートして(R9g)、「受信」を終了する。EOR信号
を受信したときには受信側CPU33は、次のブロックの受
信(R6)に進む。
したがって、1ブロック(256フレーム)の画像情報
の送信において、その中のフレームのいずれかが受信エ
ラーであると、1ブロック内で最高8回(4,800bpsで4
回、2,400bpsで4回)の、エラーフレームの再送信を行
なう。それでもエラーがあったときには、そこで該ブロ
ックのエラーフレームの再送信は中止し、次のブロック
の画像情報の送信を行なう。
次に、送受信中に通信回線が断となったときの、CPU3
3の処理動作を、第4c図を参照して説明する。
送信側CPU33は、ステップS7a(第4b図)で送信回線の
断を検出すると、TP1時限のタイマをスタートし(S1
0)、256フレーム分の画像情報をブロックメモリに書込
んでいるかをチェックして(S11a)、256フレーム分を
書込んでいないと、そこで更に画像読取を進めて、256
フレーム分の画像情報をブロックメモリに書込む(S1
1)。なお、256フレーム分を書込むまでに頁エンドにな
るとそこで画像読取およびメモリへの書込みを停止す
る。そして、着呼があるのを待ち(S11c)、その間タイ
マTP1がタイマオーバしたかをチェックする(S11d)。
タイムオーバすると「送信」46を終了する。
受信側CPU33は、ステップR7a(第4b図)で通信回線の
断を検出すると、TP1時限のタイマをスタートし(R1
0)、エラーフレームNo.(それまでに記憶している1ブ
ロック内受信エラーフレームNo.および通信回線の断を
検出したときに受信予定のフレームNo.)をリストアッ
プしてセーブして(R11a)、通信回線が接(オン)にな
るか(R11c)タイマTP1がタイムオーバするか(R11b)
を待つ。通信回線が接になるとTP2周期(R12a〜R12f)
で、記憶している相手先(送信元:第4a図のR3で受信し
た電話番号)に発呼する(R11d)。車両がトンネルを抜
けるとか、ビルなどの障害物の間を抜けるなどすると、
電波送受信がつながって、つまり通信回線が回復して、
この発呼が送信元(中断前の送信局)に届く。
送信側CPU13がこの発呼を受信しこれを送信側CPU33に
知らせる(S11e)と、CPU33は、タイマTP3をスタートし
て(S12a)、相手方がその番号を送信して来るのを待つ
(S12b,S12c)。
受信側CPU33は、オフフックを受信すると、自局番号
を送信して(R12g)タイマTP4をスタートする(R12
h)。
送信側CPU33は、相手方の番号を受信すると、それが
通信中断前の送信先No.であるかをチェックして(S12
d)、そうであると再送開始情報を送信して(S12f)、
再送回数Nをクリアし(S13)、相手からの応答を待つ
(S8a)。なお、相手方から番号が送られないでタイマT
P3がタイムオーバすると、あるいは番号が送られて来て
もそれが中断前の相手方の番号と相違すると、これは中
断した通信とは無関係の通信であるので、送信側CPU33
は、その受信をするため、R2aに進む。すなわち新たな
通信の受信側に切換わる。
受信側CPU33は、再送開始情報を受信すると、R11aの
リストと再送要求を含む送信データを設定して(R13a,R
13c)、それを送信する(R8c)。
以下では、前述のエラーフレームの再送信のときと同
様にCPU33が動作し、再送信が終了すると、次のブロッ
クの画像情報の送信が行なわれる。
なお、受信側CPU33は、自局番号を送信した後、再送
開始信号を受信しないと、タイマTP4がタイムオーバす
ると「受信」50を終了する。
以上に説明した通信回線の中断検出(S7a,R7a)と、
通信回線が中断したときの第4c図に示す再送要求処理
(受信側)および再送処理(送信側)により、例えば車
両がトンネルに入るとかビルの間を走るとかで、一時的
に移動無線機1の電波通信が途絶えると、このような電
波障害がなくなって電波通信が回復したときに、中断前
の受信側の発呼(ダイアリング:R11c)が自動的に中断
前の送信側で受信されて、中断時のフレームから画像情
報の送受信が再開される。
〔発明の効果〕
したがってファクシミリの送信側は、中断したファク
シミリ送信を再度行うための、つながるか否か分らない
再発呼を行なう必要がなくなり、再発呼の作業損失およ
び時間損失がなくなると共に再送信のタイミングを逃す
こともなくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例の構成を示すブロック図で
ある。 第2a図および第2b図は、第1図に示すCPU13の制御動作
を示すフローチャートである。 第3図は、第1図に示すCPU33の制御動作を示すフロー
チャートである。 第4a図,第4b図および第4c図は、第3図に示すサブルー
チン「送信」46および「受信」50の内容を示すフローチ
ャートである。 1:自動車電話移動機(移動無線機)、2:ハンドセット 3:バッテリ、10:NCU 13:CPU、14,15,16:リレー 16:リレー、17R:オーディオ受信ライン 30:通信コントローラ(通信制御装置) 33:CPU(中断情報送信手段)、50:プリンタ&スキャナ 60:ファクシミリ(移動無線ファクシミリ)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 1/32 - 1/34 H04B 7/24 - 7/26 113

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動無線機を介して通信回線に相手先番号
    を送出して発呼し画像情報を送信し、通信回線よりの着
    呼に応答して画像情報を受信する、移動無線ファクシミ
    リの通信制御装置において、 受信において相手先の識別情報を記憶し、画像情報受信
    を開始した後通信が中断すると、画像情報の中断位置情
    報を記憶しその後前記識別情報の相手先に発呼して該相
    手先に中断位置情報を送信する中断情報送信手段、を備
    えることを特徴とする移動無線ファクシミリの通信制御
    装置。
JP1238092A 1989-09-13 1989-09-13 移動無線ファクシミリの通信制御装置 Expired - Lifetime JP2906379B2 (ja)

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