JP2904925B2 - 紫外線硬化装置 - Google Patents

紫外線硬化装置

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JP2904925B2
JP2904925B2 JP5502671A JP50267193A JP2904925B2 JP 2904925 B2 JP2904925 B2 JP 2904925B2 JP 5502671 A JP5502671 A JP 5502671A JP 50267193 A JP50267193 A JP 50267193A JP 2904925 B2 JP2904925 B2 JP 2904925B2
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    • F26B3/28Drying solid materials or objects by processes involving the application of heat by radiation, e.g. from the sun

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  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、紫外線硬化装置に関し、特に低出力でも安
定に紫外線ランプによる紫外線照射を行うことができる
紫外線硬化装置に関する。
(従来の技術) 紫外線硬化装置は、印刷分野において、光重合性イン
クの硬化を行うための装置として広く使用されている。
この硬化装置では、硬化を行うべき印刷シート乃至ウエ
ブの供給路を横断するような位置に紫外線ランプが配置
されており、該ランプによって装置内に導入された印刷
シート乃至ウエブに紫外線を照射することにより、上記
シートに施された印刷インク等の紫外線硬化性材料の乾
燥乃至硬化が行われる。
このような紫外線硬化装置においては、通常、空冷及
び水冷の両方を用いて紫外線ランプや、該ランプ並びに
反射器が装着されているハウジングの冷却が行われる様
になっている。例えば、反射器に水冷ジャケットを設
け、このジャケットに冷却水を流すことによって反射器
の冷却を行い、これとは別に圧縮空気を装置内に導入
し、冷却空気流を紫外線ランプに吹き付けることにより
ランプの冷却が行われる。
(発明が解決しようとする課題) ところで、水冷による冷却方式は効果的ではあるが、
種々の問題がある。
例えば、大量の水を使用するためにコストが高くな
り、しかも水供給機構を備えつけねばならないことか
ら、装置重量の増大化や複雑化を生じる。更に、水冷方
式では、冷却の程度を制御することが難しく、このため
に、低出力で紫外線ランプを安定に作動させることが困
難となっている。即ち、水冷方式では、紫外線ランプが
過度に冷却されやすく、該ランプが必要以上に冷却され
ると、低出力の場合にはランプの作動停止を屡々生じる
からである。
従って本発明の目的は、水冷方式を全く採用せず、空
冷によってのみランプ等の各部材の冷却が行われる紫外
線硬化装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、低出力でも安定に紫外線ランプ
の作動を行い得る紫外線硬化装置を提供することにあ
る。
(課題を解決するための手段) 本発明によれば、内表面に反射面を有する反射器1
と、該反射器1内を延びている紫外線ランプ6と、該ラ
ンプ6からの光透過用開放端部を遮断しない様に反射器
1を覆う様に設けられているハウジング2とを有し、印
刷インク等の紫外線硬化性材料が施されたシートに、前
記開放端部を通して紫外線ランプ6から紫外線を照射し
て該紫外線硬化性材料の硬化を行う紫外線硬化装置にお
いて、 前記反射ハウジング2の開放端部には、ランプ6の長
手方向に沿って延びている紫外線透過性の熱障壁管10が
紫外線ランプ6からの光透過用開放端部を完全に塞ぐ様
にして設けられ、 ハウジング2内を吸引することによって、熱障壁管10
内に冷却用空気流が流され且つランプ6の長手方向に沿
ってハウジング2と反射器1の外面との間の空間に冷却
用空気流が流され、ランプ6上に冷却用空気流が吹き付
けられることを特徴とする紫外線硬化装置が提供され
る。
本発明によればまた、開放端部を有する反射器1と、
反射器内に設けられ且つ冷却手段を備えた紫外線ランプ
6と、反射器1の開放端部を閉じるために設けられた観
音扉形式のシャッターとを備え、該シャッターを構成す
る各扉は、それぞれアーム37a,37bを介して同一の回転
板36に連結されており、回転板36の回転方向に応じてシ
ャッターの開閉が行われることを特徴とする紫外線硬化
装置が提供される。
(作用) 本発明において、前記熱障壁管10は1又は2個以上設
けられ、かかる管は、紫外線ランプの長手方向に沿って
延びている。この管は、両端開口であり、その端部は、
ろ過されて清浄化された空気供給源に通じており、冷却
空気が管内を軸方向に流れる。かかる熱障壁管10は、紫
外線透過性材料で形成され、例えば石英製である。この
ような熱障壁管内に空気流を流すことにより、驚くべき
ことにより、該熱障壁管を通しての伝熱が殆ど遮断され
る。
また紫外線ランプ6の近傍に位置している反射器1の
壁面に、ランプ長手方向に沿って延びている導管8を設
け、この導管8の軸方向に適当な間隔で、紫外線ランプ
6に空気流を吹き付けるための吹き出し孔を複数形成さ
せるのが好適である。即ち、この導管にろ過されて清浄
化された空気を流通させることにより、上記吹き出し孔
から空気流が吹き出され、紫外線ランプ6の軸方向全体
にわたって空気流が吹き付けられ、その冷却が有効に行
われるのである。
また上記導管8とは別に流通路を形成し、ランプから
離れた部分の反射器1の内面上に空気流を流通させるこ
とが好ましい。更に、空気流への放熱性を高めるため
に、反射器1の背面にヒダ(fin)を形成しておくこと
が好ましい。
さらに紫外線硬化装置下方を通過するシート乃至ウエ
ブの冷却を行うために、反射器の下端部分に1以上の導
管を設けておき、この導管からシート乃至ウエブに空気
流を吹き付ける様にすることもできる。
反射器1上に流し、また熱障壁管10内に流す空気流
は、紫外線ランプ6等が収容されているハウジング2内
から吸引を行うことによって導入することが好ましく、
これにより、冷却すべき部分に冷却用空気等のガス流を
流す。
また適当なバッフルや空気流路を設けることにより、
前記ハウジング2内に高圧の部分と低圧の部分とを形成
することができる。例えば乾燥すべきシート乃至ウエブ
の通路となるテーブル(その上方をシート等が通過す
る)の下側を低圧とすることにより、シート等はテーブ
ル面に密着し、その周縁部がめくれたり、或いは乾燥中
にシート等が反る等の不都合を有効に防止できるという
利点が達成される。
シート乃至ウエブ上に反射される赤外線成分を熱障壁
管を通過する時に減少させると同時に、紫外線ランプと
反射器との両方を空気流を用いて冷却することにより、
さらに別の利点が生じる。即ち、紫外線ランプ6からの
紫外線の照射によって不可避的にオゾンが発生するが、
そのオゾン濃度が、冷却空気流によって安全作業限界以
下に急激に希釈されるのである。例えば、紫外線ランプ
のみが空気流によって冷却される従来の紫外線硬化装置
では、オゾン濃度を急速且つ確実に希釈することができ
ないため、常にオゾン濃度を監視しておかねばならな
い。
熱障壁管10を通る照射光線中の赤外線成分は、該管10
の表面に赤外線フィルター(IRフィルター)を塗布して
おくことにより、有効に減少させることができる。例え
ば、誘電体の薄膜を熱障壁管10の表面に形成させてお
く。このような膜は、光源から放射される赤外線の大部
分を反射するが、紫外線は透過させる。
本発明によれば、更に、反射器1の開放端を閉じてラ
ンプ6とシート乃至ウエブとを遮断するためのシャッタ
ーを設けることができる。このようなシャッターは、シ
ート乃至ウエブの存在或いは移動を検知するセンサによ
って作動するモータにより動作するものであることが好
ましい。このようなシャッターの使用は、印刷シート乃
至ウエブが必要以上に紫外線に曝されない点で有利であ
る。また、このシャッターは、印刷シート乃至ウエブが
硬化装置内に導入されると同時に迅速に開放されること
も重要である。このような制御を有効に行うためのシャ
ッターは、旋回可能に設けられている一対のシャッター
ブレードから構成される所謂観音扉方式のものである。
例えば、シャッターブレードの各々の回転軸を、適当な
アームを介して同一の回転板に連結しておく。即ち、こ
の回転板が一方向に回転すると、各ブレードが旋回し、
その先端が互いに重なり合って閉鎖状態となり、回転板
が逆方向に回転すると、各ブレードも逆方向に旋回し、
開放状態となる。回転板の駆動には、一般に、電動ステ
ッピングモータやエアモータ等が使用される。このよう
なシャッター機構は、上述した冷却方式を採用していな
い紫外線硬化装置にも使用することができる。
(実施例) 本発明を、以下、添付図面に示す具体例に基づいて詳
細に説明する。
本発明の紫外線硬化装置の要部の正面断面を示す図1
及び側面断面を示す図2において、この紫外線硬化装置
は、押出成形アルミニウム製反射器1を備えており、こ
の反射器1は、ハウジング2内に設けられている。この
反射器1とハウジング2との間には空間3が形成されて
おり、特に図2から理解されるように、圧縮空気が乾燥
機の長手方向に該空間3を通って流れる様に構成されて
いる(図2において、空気流は矢線で示した)。
反射器1の外面には、その表面積を大きくするために
ひだ(フィン)が形成されており、これにより、放熱が
有効に行われるようになっている。
また反射器1の内面5は放物面鏡となっており、この
方物面鏡のほぼ焦点に、紫外線ランプ6がブラケット7
によって固定されている。この内面が断面円形の球面鏡
とすると、かなりの光エネルギーがランプ6に逆光して
しまうため、方物面鏡とするのが好ましいのである。
反射器1の内壁面には、長手方向に延びている溝が設
けられており、この溝内には紫外線ランプ6を冷却する
ための冷却管8が通されている。この冷却管8には、図
示されていないが、軸方向に適当な間隔をおいて複数の
孔が形成されている。冷却管8は圧縮空気供給源に接続
されており、上記の孔を介して清浄化された圧縮空気
が、ランプ6の長手方向全体にわたって吹きつけられ、
これによりランプ6の冷却が有効に行われる。
また、ハウジング2を通して空気を吸引することによ
って、同様の空気流を形成させることもできる。この態
様については後述する。
反射器1の開放端部は、図1から明らかな通り、互い
に隣接して接触している3個の赤外フィルター管10から
成る熱障壁9によって閉じられている。各赤外フィルタ
ー管10は、紫外線ランプ6の軸方向に平行に延びてい
る。この赤外フィルター管10は、石英管等の紫外線透過
性の管の外表面に、IRフィルターを設けたものであり、
例えば誘電体被膜を石英管の表面に形成させたものであ
る。誘電体被膜のコーティングは、工業的には、一定の
厚み及び屈折率を有する誘電体を管表面に真空蒸着する
ことによって行われる。この誘電体被膜は、光学的な干
渉膜として作用する。例えば、低屈折率フィルムと高屈
折率フィルム(一例として、フッ化マグネシウムのフィ
ルムと硫化亜鉛のフィルム)とを交互に積層することに
より、1/4波長の積層体が作成される。この積層体で
は、個々のフィルムが、赤外線波長帯において、1/4波
長と同一の光学的厚みを有している。この方式によれ
ば、管表面に形成された被膜は、赤外線波長帯において
最大の反射率を示し、また紫外及び可視領域において最
大の透過率を示す。誘電体被膜による光学的干渉につい
ては、サイエンティフィック・アメリカン(Scientific
American)(223)1970年12月号59〜75頁:P.Bowmeiste
r & G.Pincusの報文を参照することができる。
紫外線ランプ6から発せられる紫外線は、赤外フィル
ター管10を透過し、反射器1の開放端の下側に通された
印刷シート乃至ウエブに照射される。管10内を長手方向
に空気を通すことにより、驚くべきことに、ランプ出力
熱量の20%までが除去される。
さらに、開放端近傍の反射器1内壁面に溝を設け、こ
の溝内に導管11を設けて冷却を行うことができる。即
ち、この導管11は、清浄化された圧縮空気供給源に連結
されており、前述した冷却管8と同様、長手方向に適当
な間隔をおいて複数の孔が形成されている。乾燥機の開
放端を印刷シート乃至ウエブが通過する際に、該導管11
から、このシート乃至ウエブに冷却空気が吹きつけられ
るのである。この場合、導管11からの冷却空気流は、反
射器1の中心線に対して傾斜して流れる。
本発明においては、紫外線ランプ6と組み合わせてシ
ャッターを使用することが好ましい。このシャッター
は、反射器1の開放端に設けられ、反射器1の下方にお
ける印刷シート乃至ウエブの通過にタイミングを合わせ
て開く様に作動させる。即ち、このシャッターが閉じて
いる時には、紫外線ランプ6の出力は、例えば作動電流
を小さくすることによって低く制御される。このような
場合、シャッターの閉鎖に伴ってランプ6への空気の吹
きつけを減少させることが望ましい。ランプ6(例えば
水銀アーク灯)を過度に冷却すると、その作動が停止す
ることがあるからである。
図3A,3B及び3Cは、上記シャッターの作動機構を説明
するための説明図である。このシャッターは、例えば観
音扉形式のものであり、一対のシャッターブレード31か
ら成っており、ハウジング2の一端に、このシャッター
ブレード31の作動機構が設けられている。即ち、該ブレ
ード31は、それぞれ、ピボット板33を介してシャフト32
に旋回可能に保持されている。特に図3Aに示されている
様に、紫外線ランプ6による乾燥乃至硬化が行われてい
る状態では、各ブレード31は、ハウジング2の直立壁と
平行に保持されており、開放された状態にある。また図
3Cでは、シャッターの閉鎖状態が示されており、この図
から明らかな通り、ブレード31の一方は、他のブレード
31よりも速く閉鎖位置に到達し、他のブレード31は、先
行したブレード31のに重なる様にして閉鎖位置に到達
し、これにより閉鎖状態が形成される。
これらブレード31の旋回は、回転作動器34による回転
駆動によって実行される。回転作動器34の駆動は、通
常、空気圧、液圧或いは電気力によって行われる。即
ち、回転作動器34の駆動軸35には回転板36が接続されて
おり、回転板36には、偏心した位置にアーム37a,37bが
連結されており、これらのアーム37a,37bは、それぞ
れ、ブレード31のシャフト32に連結されている。図3Bに
示されている様に、アーム37a,37bは、回転板36の異な
る面に連結され、また図3Aに示されている様に、それぞ
れ、互いに枢着された2本のアームから形成されてお
り、アーム37aの先端部分は折れ曲がっており、アーム3
7bの先端部分はストレートな形状となっている。
従って、図3Aにおいて、回転作動器34の動作によって
回転板36が矢印Xの方向に回転すると、これに基づくア
ーム37a,37bの旋回により、各ブレード31は、矢印Yに
示す方向に回転し、図3Cに示されているように、アーム
37bに連結されているブレード31(図中右側のブレー
ド)が先に閉鎖位置に到達し、アーム37aに連結された
ブレード31(図中左側のブレード)がこれに重なる様に
して閉鎖位置に到達し、閉鎖状態となるのである。一
方、図3Cの状態から回転板36が逆方向に回転すると、上
記とは逆に、アーム37aに連結されたブレード31が先に
開放状態となるように逆方向に旋回し、これに続いてア
ーム37bに連結されているブレード31が開放状態となる
ように逆方向に旋回することになる。(尚、図3A及び3C
では、作図上、回転板36が回転作動器34と重なってしま
っているため、回転作動器34が回転するように見える
が、回転するのは回転板36である。) 本発明において、紫外線ランプ6を適度に冷却するた
めに、ハウジング2内に導入される空気量は、ランプ6
の出力及び上記シャッターの開閉状態に応じて制御され
る。これにより、紫外線ランプ6の寿命が増大する。例
えば、該ランプ6は、供給電力をサイリスター制御する
ことにより、低出力レベルと高出力レベルとに制御する
ことができる。即ち、ランプ出力を低レベルに変化させ
ることにより、ハウジング2内及びランプ冷却用吹き出
し孔への空気供給用ファン乃至ブロアの速度を低減さ
せ、或いは空気の一部を大気中へ放出するバルブを制御
して、ハウジング2内への空気流を減少させる。かかる
行程は、前記シャッターを閉鎖状態にした時に、空気流
減少及びランプ出力低下の信号を発することにより開始
される。例えばシャッターブレード31の駆動源(回転作
動器34)として、空気圧作動源を用いた場合には、空気
圧信号により、上記操作を開始することができる。
本発明の紫外線硬化装置全体の正面断面を示す図4及
び側面断面を示す図5において、ハウジング2は、下側
のハウジング41に嵌合固定されており、該ハウジング41
内空間のランプ6の下側位置に印刷シート乃至ウエブ42
が導入される。即ち、シート42は、テーブル43上に案内
される。このテーブル43は、窓孔44を有しており、上部
室45(ハウジング41内空間)と、その下方の下部室46と
を区画している。またハウジング41の側壁には窓孔47が
設けられており、さらに反射器ハウジング2の側壁が下
方に延びてバッフル48を形成している。このようにし
て、ランプ6から照射された紫外線がハウジング2やハ
ウジング41で反射したり、散乱したりすることが防止さ
れる。上部室45に空気を導入するために、バッフル48の
底部には孔乃至ノッチ49が設けられ、これにより図4
中、Zで示される経路に従って空気流が導入される。
上部室45への空気流を多くすると、下部室46の空気圧
が上部室45の空気圧よりも低いために、テーブル43の窓
孔44を通過する二次流(図中、Pで示す)が発生する。
このような二次流により、下部室45を通過する印刷シー
ト乃至ウエブ42をテーブル43上に密着して保持すること
ができ、印刷シート乃至ウエブ42の周縁部のめくれを有
効に防止できる。
また図5に示されている様に、出口51からハウジング
2からの吸引を行うことによって、ハウジング2及び41
内を通る空気流を形成することが好ましい。このような
吸引は、例えば出口51に遠心ブロア(図示せず)等を接
続することにより容易に行うことができる。この結果と
して、好ましくはフィルター(図示せず)を通過した空
気がハウジング41内に吸引され、吸引された空気は、適
当な仕切り壁やバッフルによって案内されて、熱障壁管
10内を通り、また反射器1上を通り、更には紫外線ラン
プ6に吹きつけられる。図5において、この空気流の流
れを矢印で示した。
特に図1から明らかな通り、熱障壁管10の断面及び反
射器1とハウジング2との間の空間3はかなり大きい。
これに対して、ランプ6に吹きつけられる空気流を導入
させるために、反射ハウジング2の壁に設けられている
冷却用管8の断面は、かなり小さい。然しながら、ラン
プ6と、ハウジング2の端部52におけるランプ6の装着
部との間に空間を設けることにより、一定量の空気流を
ランプ6に吹きつけることができる。この場合、冷却用
管8に空気流を導入するために、該ランプ6の他端(上
記装着部とは反対側)に空間53を設けるのがよい。
また前述したハウジング2内の空気流とは別個に、清
浄化された圧縮空気を冷却用管8に導入してもよい。こ
の場合には、確実に制御された量の空気をランプ6に吹
きつけることができ、また清浄化された空気を必要とす
る乾燥機の部分にのみ該空気を供給することができる。
必要ならば、ランプ6の一端部の空間52にバッフルを設
け、このような選択的効果を高めることもできる。この
結果として、空気中の酸素への紫外線エネルギー照射の
不可避的生成物であるオゾンは、ハウジング内で迅速に
希釈され、排出される空気中のオゾン濃度を、安全作業
レベルに保つことができる。
本発明の紫外線硬化装置は、同様の出力を有する従来
の紫外線硬化装置と比較した場合、著しく小型にできる
という利点がある。また、紫外線ランプの強制空冷によ
り、低出力でも安定に乾燥乃至硬化を行うことができ
る。
熱障壁管10は、石英管を基体とするものであるのが好
適であり、該管によって、水銀蒸気ランプ等の水銀ラン
プ6からの照射光によって発生する熱が吸収され、また
該管10内を流れる空気流により、石英管に伝導された熱
のほとんどを除去することができる。熱障壁管10は、直
径が約20〜40mm程度のものが代表的であり、この管10内
での空気流速度は、所望の冷却効果を確保するために高
速に設定するのがよく、例えばハウジング2内の空気流
量は、約2622乃至2786cm3/min(160〜170ft3/min)であ
る。
図面の簡単な説明 図1は、本発明の紫外線硬化装置の要部の正面断面を
示す。
図2は、本発明の紫外線硬化装置の要部の側面断面を
示す。
図3A乃至図3Cは、本発明で用いるシャッター機構の原
理を説明するための説明図である。
図4は、本発明の紫外線硬化装置全体の正面断面を示
す。
図5は、図4の紫外線硬化装置の側面断面を示す。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−17513(JP,A) 特開 昭53−113179(JP,A) 特開 昭61−158453(JP,A) 特開 平3−86235(JP,A) 特開 昭58−49258(JP,A) 特開 昭58−74360(JP,A)

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内表面に反射面を有する反射器1と、該反
    射器1内を延びている紫外線ランプ6と、該ランプ6か
    らの光透過用開放端部を遮断しない様に反射器1を覆う
    様に設けられているハウジング2とを有し、印刷インク
    等の紫外線硬化性材料が施されたシートに、前記開放端
    部を通して紫外線ランプ6から紫外線を照射して該紫外
    線硬化性材料の硬化を行う紫外線硬化装置において、 前記反射ハウジング2の開放端部には、ランプ6の長手
    方向に沿って延びている紫外線透過性の熱障壁管10が紫
    外線ランプ6からの光透過用開放端部を完全に塞ぐ様に
    して設けられ、 ハウジング2内を吸引することによって、熱障壁管10内
    に冷却用空気流が流され且つランプ6の長手方向に沿っ
    てハウジング2と反射器1の外面との間の空間に冷却用
    空気流が流され、ランプ6上に冷却用空気流が吹き付け
    られることを特徴とする紫外線硬化装置。
  2. 【請求項2】熱障壁管10が2個以上設けられ、各熱障壁
    管10はランプ6とは間隔を置いてランプ6の長手方向に
    沿って延びており、且つ隣接する熱障壁管10は互いに実
    質上接触している請求項1に記載の紫外線硬化装置。
  3. 【請求項3】前記熱障壁管10は、紫外線透過性の赤外線
    フィルターを備えている請求項1又は2に記載の紫外線
    硬化装置。
  4. 【請求項4】前記赤外線フィルターは、熱障壁管10の表
    面に設けられた誘電体被膜である請求項3に記載の紫外
    線硬化装置。
  5. 【請求項5】ランプ6の長手方向全体にわたって冷却空
    気流用管8が設けられ、該管に適当な間隔で複数の吹き
    出し孔が形成され、冷却空気流用管8に冷却用空気流を
    流すことによって、ランプ6への冷却用空気流が吹き付
    けられる請求項1乃至4の何れかに記載の紫外線硬化装
    置。
  6. 【請求項6】前記冷却空気流用管8が、反射器1の内面
    に設けられた管状溝内に配置され、清浄空気供給源から
    冷却空気流用管8に清浄空気が供給される請求項5に記
    載の紫外線硬化装置。
  7. 【請求項7】ハウジング2と紫外線照射すべきシートと
    の間に第1のチャンバー45が形成され、該シートの下側
    に、小孔を有する仕切り壁によって該チャンバー45と仕
    切られた第2のチャンバー46が形成され、ハウジング2
    内に空気を導入して第1のチャンバー45内の空気圧を第
    2のチャンバー内よりも高くすることにより、前記シー
    トを前記仕切り壁に密着させて保持する請求項7に記載
    の紫外線硬化装置。
  8. 【請求項8】前記熱障壁管10の下側には観音扉形式のシ
    ャッターが設けられており、該シャッターが閉じると、
    ハウジング2内を通る空気流が減少し且つランプ出力が
    低操作レベルに低下するように組み合わされている請求
    項1に記載の紫外線硬化装置。
  9. 【請求項9】前記シャッターの各扉は、それぞれアーム
    37a,37bを介して同一の回転板36に連結されており、回
    転板36の回転方向に応じてシャッターの開閉が行われる
    請求項8に記載の紫外線硬化装置。
  10. 【請求項10】反射器1の外面には、ひだが形成されて
    いる請求項1乃至9の何れかに記載の紫外線硬化装置。
  11. 【請求項11】前記冷却空気流用管8とは別に、冷却空
    気流用管11が反射器1の内面に設けられている請求項6
    に記載の紫外線乾燥装置。
  12. 【請求項12】開放端部を有する反射器1と、反射器内
    に設けられ且つ冷却手段を備えた紫外線ランプ6と、反
    射器1の開放端部を閉じるために設けられた観音扉形式
    のシャッターとを備え、該シャッターを構成する各扉
    は、それぞれアーム37a,37bを介して同一の回転板36に
    連結されており、回転板36の回転方向に応じてシャッタ
    ーの開閉が行われることを特徴とする紫外線硬化装置。
  13. 【請求項13】前記シャッターが閉じられると、ランプ
    出力が低操作レベルに低下するように組み合わされてい
    る請求項12に記載の紫外線硬化装置。
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