JP2014210430A - 紫外線照射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送中の印刷物のバタつきを防止して、紫外線の照射効率が高い紫外線照射装置を提供する。【解決手段】紫外線照射装置10は、紫外線硬化型樹脂を含むインキにより印刷された印刷物12に紫外線を照射して硬化させる紫外線照射手段と、前記紫外線照射手段を収容して搬送中の前記印刷物12に紫外線照射面32を対向させて取り付け可能なハウジング30と、前記ハウジング30に取り付けて前記紫外線照射面32から前記印刷物12に冷却エアを吹き付ける押え手段40と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、印刷機に取り付けて紫外線硬化型樹脂を含むインキで印刷された印刷物を乾燥させる紫外線照射装置の改良に関し、特に搬送中の印刷物のバタつきを防止して、紫外線の照射効率を高めたことに関するものである。
印刷機用の紫外線照射装置は、紫外線硬化樹脂を含むインキを用いた印刷物に紫外線を照射させて乾燥させるものである(例えば特許文献1)。
図7は従来の枚葉印刷機の紫外線照射装置の構成概略を示す説明図である。図示のように、従来の紫外線照射装置1は、印刷ユニットに設けられた圧胴2の斜め上方に配置されており、紫外線を照射する紫外線ランプ5と、紫外線ランプ5の上方に紫外線ランプ5を覆うように設けられ、紫外線ランプ5から照射される紫外線を反射させる反射板6、7を備えて構成されている。また、圧胴2の上方には圧胴2の上部周面に沿うような形状を有するシートガイドバー3が機械幅方向(シート9の幅方向)に複数並設されている。これにより、圧胴2の爪2aに把持された状態で搬送されたシート(例えば、紙、透明フィルム、ポリエチレンフィルム等)9は、ゴム胴8により紫外線硬化樹脂を含むインキが転写され、圧胴2で搬送されている間に紫外線照射装置1により紫外線が照射される。その後、渡し胴4の爪4aに把持されて次の印刷ユニットへ受け渡される。このときシートガイドバー3により搬送中のシート9の後端部のバタつきを防止している。
特開2004−292799号公報
印刷ユニット間に紫外線照射装置を組み込んでローラ間で乾燥させる装置を小型化するために、設計上、紫外線照射装置を狭隘なローラ間に設置しなければならない場合がある。ときには、シートガイドバーを取り外さなければ装置を設置できない場合がある。このような場合、ローラ上を搬送する印刷物がバタつく問題が生じる。また、従来のシートガイドバーの上に紫外線照射装置を設置する構成では、シートガイドバーにより印刷物への紫外線の照射効率が悪いという問題があった。
そこで本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、搬送中の印刷物のバタつきを防止して、紫外線の照射効率の高い紫外線照射装置を提供することを目的としている。
本発明は、上記の課題を解決するための第1の手段として、紫外線硬化型樹脂を含むインキにより印刷された印刷物に紫外線を照射して硬化させる紫外線照射手段と、前記紫外線照射手段を収容して搬送中の前記印刷物に紫外線照射面を対向させて取り付け可能なハウジングと、前記ハウジングに取り付けて前記紫外線照射面から前記印刷物に冷却エアを吹き付ける押え手段と、を備えたことを特徴とする紫外線照射装置を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第2の手段として、上記第1の手段において、前記押え手段は、冷却機と、前記冷却機と接続して前記紫外線照射手段の周囲を通り前記紫外線照射面から対向する前記印刷物に向けて前記冷却エアを吹き付け可能なエアノズルと、を備えたことを特徴とする紫外線照射装置を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第3の手段として、上記第1又は第2の手段において、前記ハウジングは、前記印刷物に吹き付けた前記冷却エアを前記紫外線照射面から吸引して前記ハウジングの吸引路を通り外部へ排気する吸引手段を備えたことを特徴とする紫外線照射装置を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第4の手段として、上記第3の手段において、前記紫外線照射手段は紫外線照射ランプであり、前記紫外線照射ランプと前記吸引手段に電気的に接続して、前記紫外線照射ランプの電圧が一定となるように前記吸引手段の吸引量を制御する制御手段を備えたことを特徴とする紫外線照射装置を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第5の手段として、上記第3の手段において、前記紫外線照射手段は有機EL素子であり、前記有機EL素子と前記吸引手段に電気的に接続して、前記有機EL素子の温度が一定となるように前記吸引手段の吸引量を制御する制御手段を備えたことを特徴とする紫外線照射装置を提供するものである。
上記構成による本発明によれば、紫外線照射面をローラ面に近接して配置することができるため、紫外線の照射効率を高めることができる。
また、紫外線照射面のエアノズルから対向する印刷物に冷却エアを吹き付けているため、印刷物のバタつきを抑えることができる。
さらに、紫外線照射面のエアノズルから吹き付けられた冷却エアをハウジング内に吸引しているため、紫外線照射ランプの発熱を効率的に冷却して排熱することができる。
エアノズルから冷却エアを吹き付けることにより、紫外線照射による印刷物の温度上昇を抑制できると共に、印刷機のローラの温度上昇を抑制できる。
紫外線照射手段に有機EL素子を用いることにより、紫外線照射ランプと比べて低電力、低発熱で紫外線を照射させることができる。
本発明の紫外線照射装置によれば、枚葉紙のほか連続紙、連続フィルム等であっても紫外線を効率的に照射して、印刷物のバタつきを抑えることができる。
本発明の紫外線照射装置の構成概略を示す底面図である。 本発明の紫外線照射装置の側面の断面図である。 本発明の紫外線照射装置の開閉式シャッターを閉じた側面の断面である。 変形例の紫外線照射装置の側面の断面図である。 有機EL素子を用いた紫外線照射手段の説明図であり、(A)は有機EL素子の斜め下方から見た斜視図であり、(B)は放熱板の斜め上方から見た斜視図である。 輪転印刷機に設置した本発明の紫外線照射装置の説明図である。 従来の紫外線照射装置の構成概略を示す説明図である。
本発明の紫外線照射装置の実施形態を添付の図面を参照しながら、以下詳細に説明する。図1は本発明の紫外線照射装置の構成概略を示す底面図である。図2は本発明の紫外線照射装置の側面の断面図である。図3は本発明の紫外線照射装置の開閉式シャッターを閉じた側面の断面図である。
図示のように本発明の紫外線照射装置10は、紫外線硬化型樹脂を含むインキにより印刷された印刷物に紫外線を照射して硬化させる紫外線照射手段と、前記紫外線照射手段を収容して搬送中の前記印刷物12に紫外線照射面32を対向させて取り付け可能なハウジング30と、前記ハウジング30に取り付けて前記紫外線照射面32から前記印刷物12に冷却エアを吹き付ける押え手段40と、を主な基本構成としている。本発明の紫外線照射装置10は、印刷機のローラ間であって、ローラ14の搬送面の直上に紫外線照射面32を対向させるように配置するハウジング30を有している。ハウジング30は、ローラ14の軸心と平行に配置した長尺な容器である。このハウジング30は、内部の中央付近に紫外線照射手段を収容している。なお、ハウジング30の紫外線照射面32は開口しており、ハウジング30の紫外線照射面32以外からの紫外線照射を遮断することができる。
紫外線照射手段となる紫外線照射ランプ20は、紫外線硬化型樹脂を含むインキにより印刷された印刷物を硬化して乾燥させることができる波長の紫外線を照射可能なランプである。このような紫外線照射ランプ20は、円筒石英管ガラス容器を通じて全方位に紫外線を照射するので、発生した紫外線を有効活用するため、略放物線断面形状(曲面状)を成し、前記放物線を二分割した反射板22が設けられている。反射板22は紫外線を反射できるように鏡面加工が施されている。2枚の反射板22は、開閉式シャッター24に取り付けられている。開閉式シャッター24は、図2,図3に示すように、反射板22の両端を支持して、反射板22の紫外線の反射面の反対側に配置されている。開閉式シャッター24は、紫外線照射ランプ20の長手方向に沿って伸びる2枚の金属製の遮光板である。2枚の開閉式シャッター24は、それぞれ両端で軸支されており、互いに接近、離間することにより、開閉可能に構成している。このような構成の開閉式シャッター24は、図2に示すように、開状態のとき、シャッターの中央に配置された紫外線照射ランプ20から発生した紫外線を紫外線照射面32からローラ14上の印刷物12に照射させることができる。一方、図3に示すように、閉状態のとき、紫外線照射ランプ20は、開閉式シャッター24により、紫外線照射面32側が遮断されて、ローラ14上の印刷物12に紫外線が照射されることがない。
押え手段40は、ローラ14上を搬送している印刷物12がローラ14から巻き上がってバタつくことを防止するものである。本発明の押え手段40は、所定圧力に圧縮された冷却エアを印刷物12に吹き付けて印刷物12のバタつきを防止している。具体的な押え手段40の構成は、コンプレッサー41と、タンク42と、冷却機となる冷却エアドライヤー43と、電磁弁45と、エアノズル44と、供給路46とから構成されている。
コンプレッサー41は、空気を所定圧力に圧縮し、圧縮エアを送り出すものである。タンク42は、圧縮エアを一時的に蓄積する容器である。冷却エアドライヤー43は、圧縮エアを冷却して、エア中に含まれる水分を除去して、乾燥した冷却エアを生成するものである。本実施形態の冷却エアは所定圧力に加圧されており、温度が約10℃前後の乾燥した空気である。電磁弁45は、冷却エアを供給する配管上に取り付けられている。電磁弁45は、後述する制御手段60によりバルブの開閉信号が入力されると、配管を開放又は閉止して冷却エアの供給を制御することができる。
エアノズル44は図1に示すように、ハウジング30の長手方向の両側面であって、中心に紫外線照射ランプ20を挟むように形成されている。エアノズル44の開口は、紫外線照射面32に面しており、紫外線照射ランプ20の長手方向と平行に直線状に形成されている。エアノズル44は、ハウジング30の両側面に形成された供給路46に接続している。
供給路46は、ハウジング30の側面に沿って紫外線照射ランプ20の裏面側、さらに、コンプレッサー41、タンク42、冷却エアドライヤー43、電磁弁45による冷却エアの生成経路となる配管に接続している。
このような構成の押え手段40は、電磁弁45のバルブが開放されると、冷却エアドライヤー43の冷却エアが供給路46に送風される。そして紫外線照射ランプ20の外周に形成された供給路46を通過した冷却エアは、紫外線照射面32に形成されたエアノズル44から対向するローラ14上の印刷物12に吹き付けられる。これにより、エアノズル44から吹き付けられる圧縮された冷却エアによってローラ14上を搬送する印刷物12のバタつきを押えることができ、印刷機の紙詰まりなどの不具合を防止できる。また、冷却エアを用いることにより、紫外線照射による印刷物の温度上昇を抑制できると共に、印刷機のローラ14の温度上昇を抑制できる。
吸引手段50は、紫外線の発生により高温となる紫外線照射ランプ20を冷却するものであり、吸引路52と、吸引ファン54を主な基本構成としている。吸引路52は、ハウジング30の紫外線照射ランプ20の裏面であって、2つの供給路46の間に形成されている。吸引路52は、ハウジング30の他端に形成された吸引ファン54と接続している。吸引ファン54は、ハウジング30内で発生した紫外線照射ランプ20の熱を吸引して外部へ排出し排熱するものである。また、吸引ファン54は、紫外線照射面32の開口から、エアノズル44から吹き出された冷却エアをハウジング30内に吸込み、吸引路52を通じて外部へ排出させている。ハウジング30内には、ハウジング30と開閉式シャッター24との間、及び2つの開閉式シャッター24の間に隙間が形成されている。このため、吸引ファン54により紫外線照射面32の開口から内部に吸い込まれた冷却エアは、この隙間を通って紫外線照射ランプ20を冷却させながら吸引路52に吸い込まれる。
制御手段60は、紫外線照射ランプ20と電気的に接続し、紫外線の点灯、消灯を制御すると共に、ランプの電圧値が入力可能な構成としている。制御手段60は、開閉式シャッター24と電気的に接続し、シャッターの開放又は遮断を制御することができる。制御手段60は、押え手段40の電磁弁45と電気的に接続し、供給路46の配管を開放又は遮断して冷却エアの吹き付け又は供給停止を制御することができる。制御手段60は、吸引手段50と電気的に接続し、エアノズル44から吹き付けられた冷却エアを紫外線照射面32から吸引する量(吸引量)を制御することができる。具体的な本発明の制御手段60の制御は、次のように行っている。紫外線照射ランプ20は、温度上昇によって、電圧が変化して、紫外線の照射効率が悪くなる。そこで、本発明の制御手段60は、紫外線照射ランプの電圧が一定となるように、吸引量を制御している。
上記構成による本発明の紫外線照射装置10は、次のように作用する。
[紫外線照射時]
制御手段60により、紫外線照射ランプ20を点灯させて、紫外線硬化型樹脂を含むインキが塗布された印刷物12を硬化乾燥できる紫外線を発生させる。また、紫外線照射面32からローラ14上の印刷物12に紫外線を照射できるように開閉式シャッター24を開放する。押え手段40のコンプレッサー41で圧縮された圧縮エアがタンク42に蓄積される。そして、圧縮エアは冷却エアドライヤー43によりエア中の水分が除去されて所定温度の冷却エアとなる。制御手段60から電磁弁45へバルブの開放信号が入力されると、押え手段40のエアノズル44から圧縮された冷却エアが紫外線照射面32から対向する印刷物12に向けて吹き付けられる。これにより、印刷物12がローラ14上を跳ね上がることなく、印刷物12をローラ14面に押え付けながら搬送させることができる。また、所定温度の冷却エアを吹き付けることにより、紫外線照射による印刷物12の温度上昇を抑制できると共に、印刷機のローラ14の温度上昇を抑制できる。
制御手段60により吸引手段50の吸引ファン54を稼動させて、エアノズル44から吹き付けられた冷却エアをハウジング30内に吸引する。ハウジング30の内部に吸引された冷却エアは、ハウジング30と開閉式シャッター24との間の隙間を通過して吸引路52に吸引される。このとき、紫外線照射ランプ20の発熱は、冷却エアによって冷却され、かつ内部空気を強制排気させて排熱するようにしている。本発明の制御手段60には紫外線照射ランプ20の電圧値が入力される構成とし、制御手段60は、ランプの電圧値が一定となるように、吸引手段50の吸引量を制御している。これにより、紫外線照射ランプ20の電圧を一定に制御することができ、安定した紫外線照射を実現できる。また、エアノズル44から印刷物12へ吹き付けられた冷却エアを吸引すると共に、ハウジング30内の加熱されたエアを外部へ排気しているので、ハウジング内の紫外線照射による雰囲気の温度上昇を抑制することができる。また供給路46は、紫外線照射ランプ20の周囲に配置されているため、冷却エアが供給路46を通過することによっても発熱を低減することができる。
なお、吸引手段50による吸引量が多くなると、印刷物12が紫外線照射面32に吸引されてしまうが、本発明の紫外線照射装置10は、押え手段40により所定圧力に圧縮された冷却エアを印刷物12に吹き付けているため吸引手段50による吸引量が多くなっても、印刷物12が紫外線照射面32に吸着することがない。
[紫外線遮断時]
印刷機の印刷ユニットの交換や、印刷物12の交換時には、制御手段60により開閉式シャッター24を遮断する。これにより、ローラ14面への紫外線照射を遮断することができる。紫外線照射ランプ20の点灯時は、紫外線発生により発熱しているため、この間も吸引手段50によりハウジング30内の空気を強制排気して、押え手段40のエアノズル44から噴出された冷却エアをハウジング30内に導入し排熱している。
このような本発明の紫外線照射装置は、ローラ面に近接して配置することができ、一例として、ハウジングの紫外線照射面とローラ面の間の距離を10mmに設定することができる。このため、紫外線の照射効率を高めることができる。
また、紫外線照射面のエアノズルから対向する印刷物に冷却エアを吹き付けているため、印刷物のバタつきを抑えることができる。
さらに、紫外線照射面のエアノズルから吹き付けられた冷却エアをハウジング内に吸引しているため、紫外線照射ランプの発熱を効率的に冷却して排熱することができる。
[変形例]
図4は変形例の紫外線照射装置の側面の断面図である。図示のように変形例の紫外線照射装置10Aは、ハウジング30内の開閉式シャッター及び反射板を取り外し、紫外線照射手段に有機EL素子を用いている。
図5は有機EL素子を用いた紫外線照射手段の説明図であり、(A)は有機EL素子の斜め下方から見た斜視図であり、(B)は放熱板の斜め上方から見た斜視図である。
変形例の紫外線照射手段は、基板72と、基板72の一方の主面に形成された有機EL素子70と、基板72の他方の主面に形成された放熱板74とから構成されている。
基板72は、複数の有機EL素子70、電子部品などを表面に並べて固定し、部品間を配線で接続して電子回路を構成する板状またはフィルム状の部材である。基板72は、電気絶縁性を備えており、一例として、プリント基板等を用いることができる。
有機EL素子70は、一対の電極間に一層又は多層の有機化合物を挟んだ構造である。有機EL素子70の陽極としては、ITO(Indium Tin Oxide)の金属薄膜を用いることができる。また有機EL素子70の陰極としては、Al、MgAg、Ca等の金属薄膜を用いることができる。陽極及び陰極には、駆動回路(不図示)が接続している。有機化合物は、正孔輸送層、発光層、電子輸送層を構成し、種々の低分子材料、高分子材料を用いることができる。有機EL素子70は、封止材(不図示)で封止膜を形成している。これは、有機化合物や陰極材料が水分、酸素と反応するおそれがあるからである。そして、本実施形態の有機EL素子70は、光学置換材料として、紫外線波長A域範囲(330nm〜450nm)の光子を放出するため、次のような金属化合物の薄膜をガラス基板上となる素子の表層に形成している。
金属化合物には、360nmの紫外線を照射する光子を放出するためZnSe系化合物を用いることができる。金属化合物には、380nmの紫外線を照射する光子を放出するためSiCを用いることができる。金属化合物には、400nm〜405nmの紫外線を照射する光子を放出するためGaN単結晶を用いることができる。金属化合物には、330nmの紫外線を照射する光子を放出するためGaAsPを用いることができる。金属化合物には、436nmの紫外線を照射する光子を放出するためGaNを用いることができる。
このような構成の有機EL素子70は、陰極及び陽極に電圧をかけることにより、陰極から電子と、陽極から正孔が、極間の有機化合物へ注入される。注入された電子、正孔がそれぞれの電子輸送層、正孔輸送層を通過して発光層で結合する。結合によるエネルギーで発光層の発光材料が励起され、基底状態に戻る際に光を発光する。そして、発光性励起子は、前述の金属化合物特有の波長に変換されて波長330nm、360nm、380nm、400nm、436nmの何れかを1つ以上を主波長とする紫外線を照射する。
有機EL素子70の出力ワットは、1素子当たり0.025W〜0.035Wの範囲に設定している。
このような構成の有機EL素子70は、有機化合物を真空蒸着法、スパッタ法、CVD法、印刷法により形成することができる。
放熱板(ヒートシンク)74は、基板72の一方の主面に形成された有機EL素子70の裏面に取り付けている。放熱板74は、複数の突起(フィン)を形成することによって表面積を増やして、紫外線照射中に有機EL素子70から僅かながら生じる熱を外部へ放熱することによって温度を低下させる部材である。放熱板74は、材質に熱伝導率の高い銅、アルミニウム等を用いることができる。放熱板74は、基板72の形状に合わせて、突起の大きさを任意に設計変更することができる。このような構成の放熱板74は、有機EL素子70の紫外線照射によって生じる熱が放熱板の複数のフィンを介して空気と熱交換を行うことにより、空気へ排熱することができるため、紫外線照射装置10Aや、紫外線照射部材が発熱による劣化、変形のおそれがない。
制御手段60は、有機EL素子70と電気的に接続し、紫外線の点灯、消灯を制御すると共に、素子の温度(発熱温度)を入力可能な構成としている。具体的な変形例の制御手段60の制御は、次のように行っている。有機EL素子70は、紫外線照射によって発熱する。そこで、変形例の制御手段60は、有機EL素子70の表面温度を測定可能な温度センサーの測定値が所定温度となるように、吸引量を制御している。
その他の構成は図1に示す紫外線照射装置の構成と同一であり、詳細な説明を省略する。
上記構成による変形例の紫外線照射装置10Aは、次のように作用する。
[紫外線照射時]
制御手段60により、有機EL素子70を点灯させて、紫外線硬化型樹脂を含むインキが塗布された印刷物12を硬化乾燥できる紫外線を発生させる。押え手段40のコンプレッサー41で圧縮された圧縮エアがタンク42に蓄積される。そして、圧縮エアは冷却エアドライヤー43によりエア中の水分が除去されて所定温度の冷却エアとなる。制御手段60から電磁弁45へバルブの開放信号が入力されると、押え手段40のエアノズル44から圧縮された冷却エアが紫外線照射面32から対向する印刷物12に向けて吹き付けられる。これにより、印刷物12がローラ14上を跳ね上がることなく、印刷物12をローラ14面に押え付けながら搬送させることができる。また、所定温度の冷却エアを吹き付けることにより、紫外線照射による印刷物12の温度上昇を抑制できると共に、印刷機のローラ14の温度上昇を抑制できる。
制御手段60により吸引手段50の吸引ファン54を稼動させて、エアノズル44から吹き付けられた冷却エアをハウジング30内に吸引する。ハウジング30の内部に吸引された冷却エアは、ハウジング30と紫外線照射手段との間の隙間を通過して吸引路52に吸引される。このとき、有機EL素子70の発熱は、冷却エアによって冷却され、かつ内部空気を強制排気させて排熱するようにしている。本発明の制御手段60には有機EL素子70の表面温度が入力される構成とし、制御手段60は、有機EL素子70の表面温度が所定温度となるように、吸引手段50の吸引量を制御している。これにより、有機EL素子70の発熱を抑えることができ、安定した紫外線照射を実現できる。また、エアノズル44から印刷物12へ吹き付けられた冷却エアを吸引すると共に、ハウジング30内の加熱されたエアを外部へ排気しているので、ハウジング内の紫外線照射による雰囲気の温度上昇を抑制することができる。また供給路46は、有機EL素子70の周囲に配置されているため、冷却エアが供給路46を通過することによっても発熱を低減することができる。
[紫外線遮断時]
印刷機の印刷ユニットの交換や、印刷物12の交換時には、制御手段60により有機EL素子70を消灯する。これにより、ローラ14面への紫外線照射を遮断することができる。
このような変形例の紫外線照射装置は、図1に示す紫外線照射装置と同様の効果が得られる。また、紫外線照射手段に有機EL素子を用いることにより、紫外線照射ランプと比べて低電力、低発熱で紫外線を照射させることができる。
本実施形態の紫外線照射装置は、ローラ上を搬送する枚葉紙に紫外線を照射する構成のほか、連続紙、連続フィルム等にも適用することができる。図6は輪転印刷機に設置した本発明の紫外線照射装置の説明図である。図示のように、印刷物が連続紙、連続フィルム等の両面印刷の場合、印刷機から搬送される印刷物の表裏面に紫外線照射装置10Aを配置している。各紫外線照射装置10Aの反対面及び両端には複数のエアノズル80が取り付けられ、搬送中の印刷物の振動を押えている。このような構成の紫外線照射装置であっても、紫外線の照射効率を高めることができる。また、紫外線照射面のエアノズルから対向する印刷物に冷却エアを吹き付けているため、印刷物のバタつきを抑えることができる。
1………紫外線照射装置、2………圧胴、3………シートガイドバー、4………渡し胴、5………紫外線ランプ、6,7………反射板、8………ゴム胴、9………シート、10,10A………紫外線照射装置、12………印刷物、14………ローラ、20………紫外線照射ランプ、22………反射板、24………開閉式シャッター、30………ハウジング、32………紫外線照射面、40………押え手段、41………コンプレッサー、42………タンク、43………冷却エアドライヤー、44………エアノズル、45………電磁弁、46………供給路、50………吸引手段、52………吸引路、54………吸引ファン、60………制御手段、70………有機EL素子、72………基板、74………放熱板、80………エアノズル。

Claims (5)

  1. 紫外線硬化型樹脂を含むインキにより印刷された印刷物に紫外線を照射して硬化させる紫外線照射手段と、
    前記紫外線照射手段を収容して搬送中の前記印刷物に紫外線照射面を対向させて取り付け可能なハウジングと、
    前記ハウジングに取り付けて前記紫外線照射面から前記印刷物に冷却エアを吹き付ける押え手段と、を備えたことを特徴とする紫外線照射装置。
  2. 前記押え手段は、
    冷却機と、
    前記冷却機と接続して前記紫外線照射手段の周囲を通り前記紫外線照射面から対向する前記印刷物に向けて前記冷却エアを吹き付け可能なエアノズルと、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の紫外線照射装置。
  3. 前記ハウジングは、前記印刷物に吹き付けた前記冷却エアを前記紫外線照射面から吸引して前記ハウジングの吸引路を通り外部へ排気する吸引手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の紫外線照射装置。
  4. 前記紫外線照射手段は紫外線照射ランプであり、
    前記紫外線照射ランプと前記吸引手段に電気的に接続して、前記紫外線照射ランプの電圧が一定となるように前記吸引手段の吸引量を制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載の紫外線照射装置。
  5. 前記紫外線照射手段は有機EL素子であり、
    前記有機EL素子と前記吸引手段に電気的に接続して、前記有機EL素子の温度が一定となるように前記吸引手段の吸引量を制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載の紫外線照射装置。
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