WO2020067158A1 - 光照射装置および印刷装置 - Google Patents

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  • the present disclosure relates to a light irradiation device that can be used for curing an ultraviolet-curable resin and ink, and a printing device including the light irradiation device.
  • FIG. 1A and 1B are diagrams illustrating an example of an embodiment of a light irradiation device according to the present disclosure, in which FIG. 1A is a cross-sectional view and FIG. 1B is a bottom view.
  • FIG. 2B is a diagram illustrating another example of the embodiment of the light irradiation device according to the present disclosure, in which FIG. 2A is a cross-sectional view and FIG. 2B is a bottom view.
  • 3A and 3B are diagrams illustrating an example of a light emitting element in the light irradiation device illustrated in FIG. 1, wherein FIG. 3A is a plan view and FIG. 3B is a cross-sectional view.
  • the surface of the plate member 30 on the side of the irradiation port 10 is in a state of reflecting the light of the light emitting element 4.
  • the plate member 30 may be made of a metal, and the surface on the side of the irradiation port 10 may be in a mirror-like state.
  • the plate-shaped member 30 may be made of resin, and a reflection member such as a metal foil may be attached to the surface on the irradiation port 10 side, or a reflection member such as a mirror may be attached.

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Abstract

本開示の光照射装置は、発光素子と、発光素子が内部に配され、光照射面に発光素子の光が通過可能な照射口を有した筐体と、筐体の光照射面の近傍に端部が位置するように配置された、気体を供給するとともに端部に気体の放出口を有する流路と、光照射面の少なくとも1辺に沿って、光照射面の面内方向において照射口に重なるように配置された、光照射面の側から光照射方向に延び出ている板状部材とを備えている。

Description

光照射装置および印刷装置
 本開示は、紫外線硬化型樹脂およびインクなどの硬化に使用可能な光照射装置、およびその光照射装置を備える印刷装置に関する。
 光源およびその光源を駆動する駆動用基板を筐体の中に収納した光照射装置には、光源として例えば紫外線を発光するランプやLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)を用いたものがある。紫外線を照射可能な光照射装置は、光硬化型材料(樹脂、インクなど)の硬化などの印刷分野における用途を含めて、殺菌用途などの医療関連分野、電子部品の実装における接着剤または紫外線硬化型樹脂の硬化などの組立製造分野、赤外線によって被照射物を効率よく乾燥させる乾燥加工分野などにおいて広く利用されている(例えば、特開2008-244165号公報参照)。
 本開示の光照射装置は、発光素子と、該発光素子が内部に配され、矩形状の光照射面に前記発光素子の光が通過可能な照射口を有した筐体と、該筐体の前記光照射面の近傍に端部が位置するように配置された、気体を供給するとともに前記端部に前記気体の放出口を有する流路と、前記筐体の前記光照射面の少なくとも1辺に沿って、前記光照射面の面内方向において前記照射口に重なるように配置された、前記光照射面の側から光照射方向に延び出ている板状部材とを備えている。
 本開示の光硬化装置は、上記の本開示の光照射装置と、該光照射装置の前記放出口からの前記気体が供給されるとともに前記照射口からの光が照射される光硬化型材料を搬送する搬送部とを備えている。
 本開示の印刷装置は、上記の本開示の光硬化装置と、前記光硬化型材料として被印刷媒体に光硬化型インクを印刷する印刷部とを備えている。
本開示の光照射装置の実施形態の例を示す図であり、図1(a)は断面図、図1(b)は下面図である。 本開示の光照射装置の実施形態の他の例を示す図であり、図2(a)は断面図、図2(b)は下面図である。 図1に示す光照射装置における発光素子の例を示す図であり、図3(a)は平面図、図3(b)は断面図である。 図4(a)~図4(d)は、それぞれ本開示の光照射装置の実施形態における板状部材の配置の例を示す斜視図である。 本開示の印刷装置の実施形態の例における概略構成を模式的に示す正面図である。
 光照射装置の用途の中でも印刷分野においては光硬化型材料の速やかな硬化が望まれるが、光硬化型材料に光照射を行なうことによって生じるラジカルが、雰囲気中の酸素と反応してしまい、樹脂あるいはインクの硬化反応が阻害されるおそれがあった。
 そこで、硬化雰囲気中の酸素を低減して、光硬化型材料の硬化性を向上させることが可能な光照射装置が求められている。
 本開示の光照射装置、光硬化装置および印刷装置によれば、流路から供給されて放出口から放出される気体が光照射面から周囲に流れ出していく流れを、光照射面の側から光照射方向に延び出ている板状部材によって抑えることができ、光照射面と光硬化型材料との間の硬化雰囲気中の酸素を効果的に低減することができるので、光硬化型材料の硬化性を向上させることが可能となる。
 以下、本開示の光照射装置、光硬化装置および印刷装置の実施形態の例について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の内容は本開示の実施形態を例示するものであって、本開示はこれらの実施形態に限定されるものではない。
 図1に、本開示の光照射装置の実施形態の例を模式的に示す。図1(a)は縦断面図であり、図1(b)は下面図である。
 光照射装置1は、光(例えば紫外線)を照射することによって、光硬化型材料を硬化させるものである。光照射装置1は、オフセット印刷装置またはインクジェット印刷装置などの印刷装置に対して光硬化装置として搭載される。これにより、印刷装置は、光硬化型材料(例えば光硬化型インク(紫外線硬化型インク)など)を、印刷部によって被印刷媒体上に被着させた後に、光照射装置1で硬化させることによって、被印刷媒体上に印刷し定着させることができる。
 光照射装置1は、光照射部2と、気体供給部3とを備える。本開示の光照射装置1は、光照射部2と気体供給部3とを備えることで、光硬化型材料を硬化させるときに、気体供給部3によって光照射装置1と被印刷媒体との間に気体(ガス)を供給しつつ、光照射部2によって光を照射することができる。その結果、気体として酸素を実質的に含まないガス、例えば窒素ガスなどを用いることによって、ラジカルが雰囲気中の酸素と反応してしまうことを低減し、光硬化型材料の硬化性を向上させることができる。なお、光照射装置1は、従来周知の方法によって製造することができる。
 光照射部2は、発光素子4を有しており、この発光素子4が発する光を照射することができる。光照射部2は、発光素子4と、発光素子4が実装された基板5と、基板5に熱的に接続された放熱部材としてのヒートシンク6と、ヒートシンク6に送風可能な冷却ファン7と、発光素子4を駆動する駆動用基板8と、これらを収容した筐体9とを備えている。筐体9は下面に光照射面9aを有しており、光照射面9aには、発光素子4からの光を外部に照射するための、光が通過可能な照射口10を有している。
 また、筐体9は、ヒートシンク6による放熱の効果を高めるために、外部との給排気が可能な複数の通気口11を有している。通気口11の一部にはフィルタ12が配置されている。また、通気口11の一部を利用して、駆動用基板8に電気的に接続されて外部からの電力および駆動用信号が供給されるコネクタ13が取り付けられている。
 図3(a)および図3(b)に、光照射装置1における発光素子4の例について模式的に示す。図3(a)は発光素子4および基板5を平面視した模式的な平面図であり、図3(b)は発光素子4の1つおよび基板5を断面視した模式的な断面図である。
 発光素子4は、光(紫外線)を発することができる。発光素子4は、複数の半導体層および一対の電極を備えている。複数の半導体層は、活性層およびp型クラッド層およびn型クラッド層を有しており、一対の電極を介して電圧が印加されることによって、光を発することができる。複数の半導体層は、例えばガリウム砒素(GaAs)または窒化ガリウム(GaN)などであればよい。一対の電極は、例えば銀(Ag)などであればよい。
 発光素子4は、例えば、LD(Laser Diode:半導体レーザ)またはLEDなどであればよい。発光素子4の波長は、例えば紫外線であればよい。具体的には、光のスペクトルのピークが例えば280~440nmなどであればよい。なお、発光素子4の波長は、光硬化型材料の硬化に必要な波長であればよい。
 基板5は、発光素子4を支持することができる。基板5の外形は、例えば平板状であればよい。基板5の平面形状は、例えば矩形状であればよい。基板5は、複数の凹部を有しており、凹部のそれぞれには発光素子4が実装されている。凹部の開口は、例えば円形状に形成されていればよい。なお、基板5は必ずしも凹部を有していなくてもよく、平面状の基板5の上面に発光素子4が実装されていてもよい。
 基板5は、単層または複数の絶縁層によって形成されている。言い換えれば、基板5は、単層または複数の絶縁層を有している。絶縁層の材料は、例えば、酸化アルミニウム質焼結体,窒化アルミニウム質焼結体,ムライト質焼結体またはガラスセラミックスなどのセラミックス、あるいはエポキシ樹脂または液晶ポリマーなどの樹脂などであればよい。
 基板5は、配線をさらに有しており、例えばボンディングワイヤを介して、発光素子4と電気的に接続している。配線の材料は、例えば、タングステン(W),モリブデン(Mo),マンガン(Mn)および銅(Cu)などであればよい。
 本例の発光素子4は、封止材によって、基板5の凹部内で封止されている。封止材の材料は、例えばシリコーン樹脂であればよい。なお、発光素子4は、必ずしも封止材を有していなくてもよい。
 筐体9は、図1(a)に示したように、下面に矩形状の光照射面9aを有している。光照射面9aは、筐体9の内部に配された発光素子4の光を透過可能な照射口10を有しており、光硬化型材料または被印刷媒体に対向する面である。その結果、光照射面9aの照射口10を介して、収容されている発光素子4の光を被印刷媒体などに照射することができる。なお、照射口10は、通常はガラスなどの透光性部材が配置されるが、全波長の光に対して透過性を有している必要はなく、少なくとも光硬化型材料の硬化に必要な波長の光を、硬化に必要な光量で透過可能であればよい。
 筐体9の大きさは、発光素子4からの照射光を光照射面9aから下向きに出射する場合は、上下方向は150mm程度であり、図1(a)における左右方向は100mm程度であり、奥行き方向は80mm程度である。筐体9の外形には光照射装置1の用途に応じて種々の形態を採用してよく、例えば立方体状または直方体状であってもよく、側面から見て三角柱状、五角柱状または半円柱状であってもよい。本例の筐体9は、直方体状であって上部には傾斜面を有しており(側面から見て五角柱状と言える)、その傾斜面に位置する通気口11にフィルタ12を配置するとともに、冷却ファン7との関係で効率よく給排気が行なえるようになっている。
 図1(b)に、筐体9の光照射面9aについて示す。図1(b)は、筐体9を光照射面9a側から見た下面図である。図中の点線は、光照射部3を透視したときの光照射面9aの外形を示すものである。
 光照射面9aは、照射口10の他は遮光性の領域であってもよい。この場合、光照射面9aは、発光素子4の光が通過可能な照射口10と、照射口10を挟んでいる遮光性の非光通過部(符号なし)とを有している。本例では、図1(b)に示したように、光照射面9aが照射口10および非光通過部を有している。なお、非光通過部は、全波長の光に対して遮光性を有している必要はなく、照射口10が通過させる波長の光を遮光可能であればよい。また、非光通過部は、光照射部2の仕様によっては照射口10を囲んでいてもよい。
 照射口10は、例えば矩形状の開口であり、必要に応じて透光性材料からなる板状のカバー部材を設けてもよい。本例の筐体9は、照射口10を含む光照射面9aを除いて遮光性の材料で形成されている。そして、筐体9のうち被印刷媒体などに対向する面に開口部として照射口10が形成され、この開口部にカバー部材が嵌め込まれることによって、照射口10を有する光照射面9aを構成している。
 光照射面9aは、例えば平面であればよい。また、光照射面9aの形状は、例えば矩形状であればよい。矩形状であれば、角が丸みを帯びていても構わない。光照射面9aが、照射口10および非光通過部を有している場合は、照射口10の形状は、例えば矩形状あるいは帯状であればよい。また、照射口10は、光照射面9aの幅方向の一端から他端に渡って配されていてもよい。また、照射口10は、光照射面9aの内側に納まる大きさとして、両端の外側に光照射面9aの一部が位置しているように配されていてもよい。
 照射口10のカバー部材の材料は、例えば石英ガラスまたは光学ガラス材料のBK7などであればよい。非光通過部の材料は、例えば、アルミニウム(Al),ステンレス(SUS)または銅(Cu)などであればよい。本例では、筐体9は、照射口10を除き、非光通過部と同様の材料で形成されている。なお、筐体9は、非光通過部と異なる材料で形成されていても構わない。筐体9(光照射面9aを除く)は、例えばアルミニウム(Al),ステンレス(SUS),銅(Cu)などで形成されている。
 気体供給部3は、上述の通り、光照射装置1と被印刷媒体などとの間の光照射面9a側の領域に気体を、好適には酸素を含まない窒素(N2)ガスなどの不活性ガスを供給することができる。このように、光照射面9a側から酸素を含まない気体を供給することによって、光硬化型材料の周囲の雰囲気中の酸素濃度を低減することができ、光硬化型材料に光照射を行なうことによって生じるラジカルが酸素と反応することを低減することができる。その結果、光硬化型材料の硬化反応を阻害する要因を除くことができ、硬化性を向上させることが可能となる。また、気体供給部3から供給する気体として、細かい異物あるいは塵などのダストを含まない清浄な気体を用いることで、硬化雰囲気中からのダストの排除も可能となる。
 気体供給部3は、図1(a)および図1(b)に示すように、流路21と、流路21に接続された供給口22および放出口23とを備えている。気体供給部3に供給口22から供給される気体は、流路21内を流れ、放出口23から放出される。放出口23から放出された気体は、光照射装置1の光照射面9a側と被印刷媒体などとの間の領域に供給されることとなる。供給される気体は、例えば窒素(N2)ガス,アルゴン(Ar)ガスなどの不活性ガスが好ましい。言い換えれば、供給される気体は、酸素を実質的に含まないガス、あるいは光硬化型材料に含まれるラジカルとの反応性が低い不活性ガスであればよい。
 流路21は、複数の板状流路部材24を有している。流路21は、複数の板状流路部材24によって形成されている。つまり、互いに接続した複数の板状流路部材24によって囲われた領域が流路21となる。流路21の材料は、例えばアルミニウム(Al),ステンレス(SUS),銅(Cu)などの金属材料、またはアクリルなどの樹脂材料で形成されていればよい。
 気体供給部3は、流路21の複数の板状流路部材24の一部が筐体9に固定されていることによって、光照射部2に固定されている。複数の板状流路部材24の一部は、例えば、接着剤を介して筐体9に固定されたり、ねじ止めによって筐体9に固定されたりしている。
 供給口22および放出口23は、流路21の両端部に位置している。流路21における複数の板状流路部材24によって囲われた開口が供給口22および放出口23として機能してもよいし、複数の板状流路部材24の1つに設けられた開口が供給口22および放出口23として機能してもよい。供給口22は、気体の供給元に接続されている。
 なお、供給口22は、本例では気体供給部3における流路21の上端に位置して流路21の上面に配置されているが、これに限られるものではない。例えば、流路21の側面の上端寄りに位置していてもよく、流路21の側面の中央付近に位置していてもよい。供給口22が流路21の上面に位置している場合には、筐体9の側面に沿って上下方向に配置された流路21に対して流れ方向に効率よく気体を供給することが容易になる。供給口22が流路21の側面に位置している場合には、供給口22からの気体が筐体9の側面に当たるようにして流路21内に導入されるので、その供給口22の位置および気体の導入の向きを調整することによって、気体を適度に分散させることができ、流路21内での気体の流れの偏りを緩和して、放出口23からの気体の放出の偏りを低減することが容易になる。
 流路21は、筐体9の光照射面9aの照射口10の近傍に端部が位置するように配置されている。そして、流路21の端部に設けられた放出口23は、本例では、流路21の端部において照射口10からの光の照射方向に向かうように設けられた、照射口10の幅方向に渡って照射口10に対応して配置された複数の第1開口23aおよび照射口10の幅方向の両端に対応して配置された第2開口23bを有している。
 本例では、第1開口23aは複数の円形状の孔であって、照射口10の幅方向に渡って照射領域をカバーするような配列で配置されている。図1(b)に示す一点鎖線は、第1開口23aが配置されている領域を示すものである。第1開口23aは、この領域の中に、種々の大きさ、形状、配置で位置していればよく、気体の放出の分布などを考慮して設けられる。これら複数の第1開口23aは、例えばパンチング加工などによって効率よく形成することができる。第2開口23bは、照射口10の幅方向の両端に対応して位置するように、第1開口23aの配列の領域に対応した長さのスリット状などの細長い形状のものが配置されている。放出口23がこのような第2開口23bを有していることにより、幅方向に渡って配置された第1開口23aからの放出だけでは幅方向の両端における気体の供給量が中央部に比べて低下しがちな傾向にあるのに対して、両端において気体の供給量を十分に確保することができる。これにより、光照射面9aと光照射の対象である被印刷媒材などとの間への気体の供給量の分布の偏りを低減して、光照射領域の全面に渡って硬化反応を良好に行なわせることができ、硬化性を向上させることができる。
 なお、本例では気体供給部3の幅が光照射部2の幅とほぼ同じ場合の様子を示しているが、これに限られない。光照射装置1は複数台を並べて一体的に連結して使用する場合があるが、その場合には、気体供給部3の幅を光照射部2の幅以下として、放出口23の全体で照射口10の幅に対応して気体を供給するように設定すればよい。また、光照射装置1が単独で用いられる場合には、気体供給部3の幅を光照射部2の幅よりも大きくして、放出口23の全体で照射口10の幅よりも広い幅に対して気体を供給するように設定してもよい。
 流路21は、端部が光照射面9aの照射口10の近傍に位置するように配置されている。すなわち、流路21の板状流路部材24の一部が光照射面9aに接している。ここで、従来の光照射装置では、例えば照射口10に付着した光硬化型材料が光を吸収して発熱することによって、例えばカバーガラスなどが割れるおそれがあった。これに対して、本開示の光照射装置1は、上記構成を有していることから、随時供給される気体の流路21が光照射面9aの一部に配されていることによって、供給される気体による冷却効果が期待できるので、光照射面9aの放熱性を向上させることができる。これにより、光照射面9aの割れの発生を低減することができる。なお、本例では、光照射面9aが照射口10および非光通過部を有しており、流路21は非光通過部のみに接続している。
 照射口10は、光照射面9aの中央部から、流路21が配された位置とは反対方向にずれて配置されていてもよい。その結果、流路21が位置する非光通過部の領域を大きく確保することができ、それによって光照射面9aの放熱性を向上させることができる。
 流路21を構成する複数の板状流路部材24のうちのいくつかは、筐体9を兼ねていてもよい。その結果、流路21中を流れる気体が、筐体9の表面に直に接触することができるため、筐体9の放熱性を向上させることができる。
 また、筐体9は、光照射面9aに接続する側面9bを有し、流路21は、筐体9の側面9bから光照射面9aにかけて配置されていることが好ましい。すなわち、流路21は、図1(a)に示すように、筐体9が光照射面9aに接続する側面9bを有し、その筐体9の側面9bに接続されて、筐体9の側面9bから光照射面9aにかけて配置されていることが好ましい。その結果、流路21中を流れる気体によって、筐体9の光照射面9aに限らず、筐体9の側面9bの放熱性を向上させることができる。
 なお、流路21がこのように筐体9の側面9bから光照射面9aにかけて光照射面9aの1つの辺の側に配置される場合には、この光照射装置1は、被印刷媒体などの搬送方向に対して、流路21が搬送方向の上流側に位置するように配置される。そして、被印刷媒体などの搬送に伴って、放出口23から放出される気体は、搬送方向の下流側に位置する照射口10の近傍に供給され、硬化雰囲気中を満たすようにして酸素を効果的に低減させるように用いられる。
 流路21を構成する複数の板状流路部材24は、複数の板状流路部材24のうち、最も照射口10の近くに位置する第1板状流路部材24aと、最も被印刷媒体の近くに位置する第2板状流路部材24bとを有している。
 第1板状流路部材24aは、照射口10の縁に沿って配置されていることが好ましい。すなわち、本例では、照射口10は、光照射面9aの一端から他端まで伸びた帯状であることから、第1板状流路部材24aは、この照射口10の流路21側の縁に沿って、光照射面9aの一端から他端にかけて幅方向に渡って配置されている。これにより、例えば、照射口10から第1板状流路部材24aで反射して被印刷媒体に入射する場合など、被印刷媒体に入射する光強度の分布の均一性を向上させることができる。
 第1板状流路部材24aは、光照射面9a側から光の照射方向に沿って、照射口10から遠ざかるように傾いていることが好ましい。換言すれば、被印刷媒体に近付くにつれて流路21が狭くなるように傾いていてもよい。これにより、光照射面9aを介して照射される光が第1板状流路部材24aで遮られることを避けるようにすることができる。
 第1板状流路部材24aは、照射口10側の面が、発光素子4の光を反射する状態であることが好ましい。具体的には、第1板状流路部材24aは金属材料で形成されて、照射口10側の面が比較的鏡面状態に近いものであるとよい。これにより、照射口10から第1板状流路部材24aに入射した光を被印刷媒体などに向けて反射させることができるため、光硬化型材料の硬化性を向上させることができる。
 光照射装置1の下面側に配置された第2板状流路部材24bには、放出口23が設けられている。これにより、被印刷媒体などと放出口23との距離を近付けることができる。
 第2板状流路部材24bに放出口23が配置されている場合は、第2板状流路部材24bは、光照射面9aに対して平行であってもよい。一般的に、光照射面9aは被印刷媒体に対して平行に対向されていることから、第2板状流路部材24bが光照射面9aに平行であれば、第2板状流路部材24bは、光照射面9aにも平行になり、被印刷媒体などに対して最短距離で気体を放出して吹き付けることができる。
 図1に示す例では、気体供給部3の流路21が光照射部2の筐体9に対して側面9bから光照射面9aにかけて配置されているが、気体供給部3の流路21の配置はこれに限られるものではない。この気体供給部3の流路21の配置についての他の例を図2に示す。図2(a)は図1(a)と同様の縦断面図であり、図2(b)は図1(b)と同様の下面図である。図2においては、図1に示す部材と同じものには同じ符号を付しており、重複する説明は省略する。
 気体供給部3の流路21は、図2に示すように、例えば、筐体9の側面9bに配置された流路21の端部が、光照射面9aと同じ高さで連続する面を形成するように配置されていてもよい。すなわち、図1に示す例における第1板状流路部材24aを用いずに、第2板状流路部材24bを光照射面9aの横に連続する面を形成するように配置して、流路21の端部(第2板状流路部材24bが流路21の端面に相当する部材となる。)が光照射面9aと同じ高さで連続する面を形成するように配置されて、この端部の端面に放出口23(第1開口23aおよび第2開口23b)が配置されていてもよい。
 この光照射装置1も、被印刷媒体などの搬送方向に対して、流路21が搬送方向の上流側に位置するように配置される。そして、被印刷媒体などの搬送に伴って、放出口23から放出される気体は、搬送方向の下流側に位置する照射口10の近傍に供給され、硬化雰囲気中を満たすようにして酸素を効果的に低減させるように用いられる。これにより、被印刷媒体などと放出口23との距離を近付けることができ、被印刷媒体などに対して最短距離で気体を放出して吹き付けることができる。また、照射口10と被印刷媒体との距離を近付けることができ、被印刷媒体に対する照射光量を良好に確保して、光硬化型材料の硬化性を向上させることができる。
 本開示の光照射装置1は、図1(a)および図1(b)に示すように、筐体9の光照射面9aの少なくとも1辺に沿って、光照射面9aの面内方向において照射口10に重なるように配置された、光照射面9aの側から光照射方向に延び出ている板状部材30を備えている。このように板状部材30が光照射面9aの少なくとも1辺に沿って光照射面9aから光照射方向に延び出ていることにより、放出口23から放出された気体が光照射面9aに沿って周囲に流れ出していく流れを部分的に遮ることができ、気体供給部3によって供給する不活性ガスなどの気体を光照射面9aと被印刷媒体との間の硬化雰囲気中に効果的に滞留させることができる。これにより、硬化雰囲気中の酸素を効果的に低減して、光硬化型材料の硬化性を向上させることが可能となる。
 本例における板状部材30は、筐体9の4つの側面に沿って筐体9を取り囲むように配置されている。また、本例における板状部材30は、筐体9の4つの側面に密着するようにして筐体9の高さ方向の中央部付近までの長さを有するものとして筐体9に取り付けられている。そのため、ヒートシンク6による放熱の効果を確保するために、通気口11に対応する開口31を有している。板状部材30を筐体9とは別体で作製して筐体9に取り付ける場合には、このように筐体9に密着させるようにしてある程度の長さを有するものとして取り付けることによって、接着剤を使用する場合でもねじなどを使用する場合でも、十分な強度で安定して取り付けることができ、取り付け方の自由度も高いものとなる。
 板状部材30は、必ずしも光照射面9aを周囲から取り囲むように配置される必要はなく、光照射面9aの少なくとも1辺に沿って配置されれば、種々の配置が採用され得る。そのような板状部材30の配置の例を図4に示す。
 図4(a)~図4(d)は、それぞれ本開示の光照射装置1の実施形態における板状部材30の配置の例を示す、光照射面9a側から見た斜視図である。図4においては、図1に示す部材と同じものには同じ符号を付しており、重複する説明は省略する。
 図4(a)に示す例においては、流路21の端部および放出口23が、照射口10に対して光照射面9aの1つの辺の側、この図では右側の辺の側に配置されており、板状部材30は、流路21の端部および放出口23ならびに照射口10に対して光照射面9aのその1つの辺を挟む両側の辺、この図では手前側の辺および奥側の辺の両方に沿って配置されている。これによれば、板状部材30が、光照射面9aの両側の辺に沿って照射口10の幅方向の両側に位置していることから、被印刷媒体などの搬送方向の両側に逃げるような気体の流れを低減できるとともに、光照射装置1の周囲、特に両側からの空気の流れ込みを低減できる。従って、照射口10付近に十分な量の気体を供給でき、硬化雰囲気中の酸素を効果的に低減できるので好ましい。
 図4(b)に示す例においては、流路21の端部および放出口23が、同じく照射口10に対して光照射面9aの1つの辺の側に配置されており、板状部材30は、端部および放出口23ならびに照射口10に対して光照射面9aのその1つの辺に対向する辺、この図では左側の辺に沿って配置されている。これによれば、板状部材30が、光照射面9aの搬送方向の下流側の辺に沿って照射口10の幅方向に渡るように位置していることから、被印刷媒体などの搬送につられて搬送方向の下流側に逃げるような気体の流れを低減できるとともに、照射口10の幅方向の両側に逃げるような気体の流れによって両側からの空気の流れ込みを低減することもできる。従って、照射口10付近に十分な量の気体を供給でき、硬化雰囲気中の酸素を効果的に低減できるので好ましい。
 図4(c)に示す例においては、流路21の端部および放出口23が、同じく照射口10に対して光照射面9aの1つの辺の側に配置されており、板状部材30は、端部および放出口23ならびに照射口10に対して光照射面9aのその1つの辺に対向する辺(この図では左側の辺)および光照射面9aのその1つの辺(この図では右側の辺)に沿った流路21の外辺に沿って配置されている。なお、この例では、流路21の外辺に沿った位置にも板状部材30を配置することから、図における左側の辺に沿って配置される板状部材30は、図4(b)に示す例に比べて光照射方向にさらに延び出ている。これによれば、板状部材30が、光照射面9aの搬送方向の下流側の辺および流路21の上流側の外辺に沿って照射口10の幅方向に渡るように位置していることから、搬送方向の下流側に逃げるような気体の流れを低減でき、照射口10の幅方向の両側に逃げるような気体の流れによって両側からの空気の流れ込みを低減することもできるとともに、被印刷媒体などの搬送につられて搬送方向の上流側から引き込まれる空気の流れを低減することもできる。従って、照射口10付近に十分な量の気体を供給でき、硬化雰囲気中の酸素を効果的に低減できるので好ましい。
 そして、図4(d)に示す例においては、流路21の端部および放出口23が、同じく照射口10に対して光照射面9aの1つの辺の側に配置されており、板状部材30は、端部および放出口23ならびに照射口10に対して、光照射面9aのその1つの辺を挟む両側の辺(この図では手前側の辺および奥側の辺)およびその1つの辺に対向する辺(この図では左側の辺)に沿って配置されている。これによれば、上記のように、被印刷媒体などの搬送方向の両側に逃げるような気体の流れを低減できるとともに、光照射装置1の周囲、特に両側からの空気の流れ込みを低減できるのに加えて、搬送方向の下流側に逃げるような気体の流れも低減できるので、板状部材30で囲まれた硬化雰囲気中に被印刷媒体などの搬送につられて搬送方向の上流側から引き込まれる空気の流れを効果的に低減することもできる。従って、照射口10付近に十分な量の気体を供給でき、硬化雰囲気中の酸素を効果的に低減できるので好ましい。
 また、図4(d)に示す例においては、図1(a)に示す例と同じく、さらに搬送方向の上流側に位置する流路21の外辺に沿って板状部材30を配置して、硬化雰囲気を四方から取り囲むように板状部材30を配置してもよいことは言うまでもない。
 以上の例においては、板状部材30はいずれも光照射面9aの辺に沿って、その長さ方向の全体に渡って配置されているが、これら板状部材30は、光照射面9aの面内方向において照射口10に重なるように配置されていればよい。すなわち、その板状部材30が配置されている辺の側から光照射面9aに沿って見たときに、板状部材30が、照射口10の幅あるいは長さをカバーするような対応する大きさで、照射口10に重なっていればよい。従って、図4に示す例においては、光照射面9aの左側の辺および右側の辺(流路21の搬送方向上流側の外辺)に配置する板状部材30の幅は、照射口10が光照射面9aの幅方向の全体に渡るように形成されていることから、辺の全体に渡る大きさとする。これに対して、光照射面9aの搬送方向の両側の辺(手前側の辺および奥側の辺)に配置する板状部材30の幅(搬送方向の長さ)は、必ずしも辺の全体に渡らなければならないものではなく、少なくとも照射口10の両側に位置して、照射口10の搬送方向の長さよりも大きい長さであれば、適宜設定可能である。
 具体的には、板状部材30の大きさは、光照射面9aの大きさ、被印刷媒体などの搬送速度、光照射面9aと被印刷媒体などとの距離、および放出口23から供給する気体の量などに応じて、適宜設定すればよい。板状部材30の大きさを設定する目安としては、例えば、被印刷媒体などの搬送速度が速いほど大きく、光照射面9aと被印刷媒体などとの距離が遠いほど大きく、気体供給部3による供給気体量が少ないほど大きくするとよい。
 板状部材30は、図1および図4に示す例では筐体9とは別体のものを筐体9の側面に取り付けるようにして配置しているが、光照射面9aの上に取り付けるようにしてもよく、筐体9の側面を構成する部材または流路21の側面を構成する板状流路部材24を延長して板状部材30としてもよい。板状部材30の材料には、上記の筐体9および板状流路部材24と同様のものを用いればよい。また、板状部材30の板厚は、図示したような比較的薄いものに限られるものではなく、厚みのあるブロック状あるいは枠状のもののような厚いものであっても構わない。
 また、板状部材30は、照射口10の側の面が、発光素子4の光を反射する状態であることが好ましい。例えば、板状部材30を金属からなるものとし、その照射口10側の面を鏡面のような状態とすればよい。あるいは、板状部材30を樹脂からなるものとし、その照射口10側の面に例えば金属箔などのような反射部材を被着したり、鏡のような反射部材を取り付けたりしてもよい。これによれば、板状部材30の照射口10の側の面によって発光素子4の光を被印刷媒体などの側に反射して、硬化雰囲気の外側に逃げる光の光量を低減し、光硬化反応に寄与する光量を増加させることができるので、光硬化型材料の硬化性を向上させることが可能となる。
 なお、これら図4に示した板状部材30の配置の例については、図1に示す例の光照射装置1を対象に説明したが、図2に示す例の光照射装置1を対象とする場合にも同様であることは言うまでもない。
 図5に、本開示の印刷装置の実施形態の例における概略構成を模式的に正面図で示す。図5に示す例の印刷装置100は、搬送部120によって搬送される被印刷媒体110に印刷を行なう印刷部130と、印刷されて搬送される被印刷媒体110に光を照射する本開示の光照射装置1とを備える。ここで、印刷部130によって印刷するインクが光硬化型インクであることによって、印刷された被印刷媒体110は光硬化型材料となる。本開示の光照射装置1と、光照射装置1の放出口23からの気体が供給されるとともに照射口10からの光が照射される、この光硬化型材料を搬送する搬送部120とを備えていることにより、本開示の光硬化装置となる。すなわち、本開示の印刷装置100は、本開示の光照射装置1と、光照射装置1の放出口23からの気体が供給されるとともに照射口10からの光が照射される光硬化型材料を搬送する搬送部120とを備えている本開示の光硬化装置を備えているとともに、その光硬化型材料として被印刷媒体110に光硬化型インク131を印刷する、印刷部130とを備えているものである。そして、放出口23から供給される気体の効果を高めるべく、光照射装置1は板状部材30を備えている。
 印刷装置100は、搬送部120で被印刷媒体110を搬送しつつ、被印刷媒体110に光硬化型インク131を被着させ、その後に光照射装置1で光硬化型インク131を硬化させることによって、被印刷媒体110に所定の印刷を行なうことができる。その際、光照射装置1からは被印刷媒体110との間に酸素を含まない気体を良好な分布で放出しつつ光を照射するので、硬化反応を阻害する酸素を雰囲気中から低減させて光硬化を行なわせることができ、光硬化型インク131の硬化性を向上させることができる。
 なお、図5において、板状部材30の内側に位置する光照射部2、照射口10および気体供給部3は、破線で輪郭を示している。また、照射口10から引かれている一点鎖線は、光を照射する範囲を示しており、気体供給部3の下方に描かれた破線の矢印は、気体が放出される向きを示している。
 搬送部120は、被印刷媒体110を、印刷部130、光照射装置1の順に通過させることができる。搬送部120は、互いに対向配置され、回転可能に支持された一対の搬送ローラを有し、必要に応じて被印刷媒体110が載置されて移動していく載置台を含んで構成されている。搬送部120は、被印刷媒体110を一対の搬送ローラの間に送り込み、この搬送ローラを回転させることにより、被印刷媒体110を搬送方向へ送り出すものである。
 印刷部130は、搬送部120によって搬送される被印刷媒体110に対して、光硬化型インク131を所望のパターンで被着させて印刷し、光硬化型材料とする機能を有している。この印刷部130には、インクジェット(IJ)ヘッドを用いることができ、光硬化型インク131からなる液滴を被印刷媒体110に向けて吐出し、被印刷媒体110に被着させるように構成されている。光硬化型インク131としては、例えば紫外線硬化型インクが採用されるが、その他に例えば感光性レジストあるいは光硬化型樹脂なども使用可能である。
 なお、本例では、印刷部130として、ライン型のIJヘッドを例に挙げたが、印刷部130はこれに限られるものではない。例えば、シリアル型のIJヘッドを採用していてもよい。さらに、印刷部130として、紫外線硬化型インクを用いるオフセット印刷機、フレキソ印刷機またはスクリーン印刷機などを採用してもよい。
 この印刷装置100では、搬送部120が被印刷媒体110を図における右から左への搬送方向に搬送している。印刷部130は、搬送されている被印刷媒体110に対して例えば紫外線硬化型インク131を吐出して、被印刷媒体110の表面にインク131を付着させる。このとき、被印刷媒体110に付着させるインク131は、被印刷媒体110の全面への付着であっても、部分への付着であってもよく、所望パターンで付着させればよい。この印刷装置100では、被印刷媒体110に印刷した光硬化型インク131に光照射装置1から紫外線を照射して、インク131を硬化させる。
 本開示の光硬化装置および印刷装置100によれば、本開示の光照射装置1が有する上述の効果を奏することができる。
 本例の印刷装置100では、光照射装置1と印刷部130とは、光照射装置1の気体供給部3を間に介在させるように配置されている。これにより、気体供給部3が光照射部2と印刷部130との間に位置するため、光照射部2の光が印刷部130に入射して、印刷部130の吐出孔が目詰まりすることを低減することができる。また、光照射装置1が板状部材30を備えていることによって、気体供給部3によって気体を供給する効果を高めることができるとともに、光照射部2の光が印刷部130に入射するのを板状部材30によっても低減することかできる。
 本例の印刷装置100では、光照射装置1における気体供給部3を光照射部2に対して被印刷媒体の搬送方向の上流側に位置するように配置しているが、気体供給部3は、光照射部2に対して被印刷媒体の搬送方向の下流側に位置するように配置してもよい。光照射部2の光が印刷部130に入射する影響が大きくない場合には、あるいは光照射部2に対して被印刷媒体の搬送方向の上流側に板状部材30を配置して、光照射部2の光が印刷部130に入射するのを低減できる場合には、気体供給部3によって光照射部2から印刷部130への光の入射の影響を低減する必要がないので、気体供給部3を搬送方向の下流側に配置してもよい。この場合も、光照射装置1が板状部材30を有することによって、光照射装置1と被印刷媒体110との間に酸素を含まない気体を良好な分布で放出しつつ光を照射することができ、硬化反応を阻害する酸素を雰囲気中から低減させて光硬化を行なわせることができる。
 光照射装置1に接続された制御部140は、光照射装置1の発光を制御する機能を担っている。この制御部140は内部にメモリを有しており、このメモリには、印刷部130であるIJヘッドから吐出される光硬化型インク131を硬化するのが比較的良好になるような光の特徴を示す情報が格納されている。
 この格納情報の具体例を挙げると、液滴として吐出する光硬化型インク131を硬化するのに適した波長分布特性および発光強度(各波長域の発光強度)を表す数値が挙げられる。本例の印刷装置100では、この制御部140を有することによって、制御部140の格納情報に基づいて、光源としての複数の発光素子4に入力する駆動電流の大きさを調整することもできる。このことから、印刷装置100によれば、使用するインク131の特性に応じた適正な光量で光照射装置1によって光を照射することができ、比較的低エネルギーの光で光硬化型インク131を硬化させることができる。
 また、本例では、印刷部130としてIJヘッドを用いた印刷装置100が光照射装置1を備えている例を示しているが、この光照射装置1は、光硬化型材料として例えばレジストなどのペーストを対象物の表面にスピンコートしたもの、あるいは光硬化型樹脂をスクリーン印刷したものを搬送し、それに光を照射して硬化させる光硬化装置として、各種類の樹脂硬化装置にも適用することができる。
 以上、本開示について具体的な実施形態の例を詳細に説明したが、本開示は上述の実施形態の例に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、改良等が可能である。
1…光照射装置
2…光照射部
3…気体供給部
4…発光素子
9…筐体
9a…光照射面
9b…側面
10…照射口
21…流路
23…放出口
23a…第1開口
23b…第2開口
24…板状流路部材
24a…第1板状流路部材
24b…第2板状流路部材
30…板状部材
31…開口
100…印刷装置
110…被印刷媒体
120…搬送部
130…印刷部
131…光硬化型インク(インク)

Claims (8)

  1.  発光素子と、
    該発光素子が内部に配され、矩形状の光照射面に前記発光素子の光が通過可能な照射口を有した筐体と、
    該筐体の前記光照射面の近傍に端部が位置するように配置された、気体を供給するとともに前記端部に前記気体の放出口を有する流路と、
    前記筐体の前記光照射面の少なくとも1辺に沿って、前記光照射面の面内方向において前記照射口に重なるように配置された、前記光照射面の側から光照射方向に延び出ている板状部材と
    を備えている、光照射装置。
  2.  前記流路の前記端部および前記放出口は、前記照射口に対して前記光照射面の1つの辺の側に配置されており、
    前記板状部材は、前記端部および前記放出口ならびに前記照射口に対して前記光照射面の前記1つの辺を挟む両側の辺に沿って配置されている、
    請求項1に記載の光照射装置。
  3.  前記流路の前記端部および前記放出口は、前記照射口に対して前記光照射面の1つの辺の側に配置されており、
    前記板状部材は、前記端部および前記放出口ならびに前記照射口に対して前記光照射面の前記1つの辺に対向する辺に沿って配置されている、
    請求項1に記載の光照射装置。
  4.  前記流路の前記端部および前記放出口は、前記照射口に対して前記光照射面の1つの辺の側に配置されており、
    前記板状部材は、前記端部および前記放出口ならびに前記照射口に対して前記光照射面の前記1つの辺に対向する辺および前記光照射面の前記1つの辺に沿った前記流路の外辺に沿って配置されている、
    請求項1に記載の光照射装置。
  5.  前記流路の前記端部および前記放出口は、前記照射口に対して前記光照射面の1つの辺の側に配置されており、
    前記板状部材は、前記端部および前記放出口ならびに前記照射口に対して前記光照射面の前記1つの辺を挟む両側の辺および前記1つの辺に対向する辺に沿って配置されている、
    請求項1に記載の光照射装置。
  6.  前記板状部材は、前記照射口の側の面が前記発光素子の光を反射する状態である、
    請求項1~5のいずれかに記載の光照射装置。
  7.  請求項1~6のいずれかに記載の光照射装置と、
    該光照射装置の前記放出口からの前記気体が供給されるとともに前記照射口からの光が照射される光硬化型材料を搬送する搬送部と
    を備えている、光硬化装置。
  8.  請求項7に記載の光硬化装置と、
    前記光硬化型材料として被印刷媒体に光硬化型インクを印刷する印刷部と
    を備えている、印刷装置。
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