JP2904575B2 - 磁界変調光磁気記録装置 - Google Patents
磁界変調光磁気記録装置Info
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- JP2904575B2 JP2904575B2 JP33732190A JP33732190A JP2904575B2 JP 2904575 B2 JP2904575 B2 JP 2904575B2 JP 33732190 A JP33732190 A JP 33732190A JP 33732190 A JP33732190 A JP 33732190A JP 2904575 B2 JP2904575 B2 JP 2904575B2
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- magnetic field
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、磁界変調により情報の記録・消去を行なう
光磁気記録装置に関する。
光磁気記録装置に関する。
従来の技術 光磁気記録は、記録媒体上に磁化の向きとして情報を
記録し、この記録情報をカー回転角のような磁気光学効
果を利用して読み出す記録方式である。
記録し、この記録情報をカー回転角のような磁気光学効
果を利用して読み出す記録方式である。
情報の記録・消去方式としては、大別して光変調記録
方式とオーバーライト可能な磁界変調記録方式とがあ
り、本発明は後者の磁界変調記録方式に関する。
方式とオーバーライト可能な磁界変調記録方式とがあ
り、本発明は後者の磁界変調記録方式に関する。
光磁気記録装置では、情報の記録・再生・消去時に使
用される光学ヘッドと、記録・消去時に磁界を供給する
磁気ヘッドとが共存している。光学ヘッドは、記録媒体
面にレーザ光を集光させる対物レンズを具えており、ま
た、この対物レンズをフォーカシングおよびトラッキン
グ駆動するための磁気回路が存在する。
用される光学ヘッドと、記録・消去時に磁界を供給する
磁気ヘッドとが共存している。光学ヘッドは、記録媒体
面にレーザ光を集光させる対物レンズを具えており、ま
た、この対物レンズをフォーカシングおよびトラッキン
グ駆動するための磁気回路が存在する。
このため、光学ヘッドの磁気回路からは、いくらかの
磁束が記録領域に漏洩している。この漏洩磁束は、外部
から供給される記録磁界に悪影響を与え、また逆に、記
録磁界が対物レンズの駆動に悪影響を与える場合もあ
る。
磁束が記録領域に漏洩している。この漏洩磁束は、外部
から供給される記録磁界に悪影響を与え、また逆に、記
録磁界が対物レンズの駆動に悪影響を与える場合もあ
る。
そこで一般的には、両者の干渉を低減させるために、
ケイ素鋼、パーマロイなどからなりシールド効果を有す
るアクチュエータキャップを光学ヘッドの対物レンズア
クチュエータに被せ、漏洩磁束を遮断している。
ケイ素鋼、パーマロイなどからなりシールド効果を有す
るアクチュエータキャップを光学ヘッドの対物レンズア
クチュエータに被せ、漏洩磁束を遮断している。
光変調記録方式の場合は、電磁コイルが大きくバイア
ス磁界を供給すればよいので、上記手段でも漏洩磁束の
悪影響を低減させることが可能である。
ス磁界を供給すればよいので、上記手段でも漏洩磁束の
悪影響を低減させることが可能である。
しかし、高速磁界変調記録方式の場合は、磁気ヘッド
に対して高周波の電流変調を行なっているため、低漏洩
磁界であっても、磁気ヘッドコイルに流れる電流が影響
を受けてしまう。
に対して高周波の電流変調を行なっているため、低漏洩
磁界であっても、磁気ヘッドコイルに流れる電流が影響
を受けてしまう。
すなわち、上記のアクチュエータキャップは、対物レ
ンズを除いてシールドしているのであるが、その開口部
から数十ガウス程度の微小漏洩磁束が生じることは避け
られず、この漏洩磁束によって、磁界変調記録用磁気ヘ
ッドのコイルを流れる記録電流波形が歪んでしまう。
ンズを除いてシールドしているのであるが、その開口部
から数十ガウス程度の微小漏洩磁束が生じることは避け
られず、この漏洩磁束によって、磁界変調記録用磁気ヘ
ッドのコイルを流れる記録電流波形が歪んでしまう。
この結果、磁気ヘッドより発生する磁界が不安定にな
り、記録媒体に適切な磁界が供給されず、安定なピット
が形成されなくなり、信号性能が劣化してしまう。
り、記録媒体に適切な磁界が供給されず、安定なピット
が形成されなくなり、信号性能が劣化してしまう。
発明が解決しようとする課題 本発明は、磁界変調記録において、外部からの漏洩磁
界による磁気ヘッドへの影響を防止することを目的とす
る。
界による磁気ヘッドへの影響を防止することを目的とす
る。
発明の構成 光学ヘッドと記録用磁気ヘッドとを有し、磁界変調方
式で記録用磁気ヘッドにより情報の記録および消去を行
なう光磁気記録装置において、 前記記録用磁気ヘッドの記録空間に漏洩してくる外部
からの漏洩磁界を相殺する補償磁界を供給するための補
償磁界発生電磁コイルと、前記記録用磁気ヘッドとを、
前記記録用磁気ヘッドのコイルと前記補償磁界発生電磁
コイルのヘッドコアの長手方向が同一方向となるよう
に、これら両者を隣接させて、且つこれら両者から記録
ディスクまでの距離が同距離となるように同一の浮動ス
ライダに搭載したことを特徴とする。
式で記録用磁気ヘッドにより情報の記録および消去を行
なう光磁気記録装置において、 前記記録用磁気ヘッドの記録空間に漏洩してくる外部
からの漏洩磁界を相殺する補償磁界を供給するための補
償磁界発生電磁コイルと、前記記録用磁気ヘッドとを、
前記記録用磁気ヘッドのコイルと前記補償磁界発生電磁
コイルのヘッドコアの長手方向が同一方向となるよう
に、これら両者を隣接させて、且つこれら両者から記録
ディスクまでの距離が同距離となるように同一の浮動ス
ライダに搭載したことを特徴とする。
実施例 図1は、本発明の実施例を説明する説明図である。
記録ディスク11を挟むようにして磁界変調記録用磁気
ヘッド21と光学ヘッド13とが対向している。光学ヘッド
13は、レンズアクチュエータ15により、対物レンズ17を
フォーカシング方向およびトラッキング方向に駆動し、
記録ディスク11の目的とする記録トラック上にレーザ光
を集光させて、記録ディスク11を昇温させる。この状態
で、データ信号に基づき磁気ヘッド21を高速スイッチン
グ駆動させ、記録ディスク11に記録磁界を印加すること
により、情報の書き込みが行なわれる。
ヘッド21と光学ヘッド13とが対向している。光学ヘッド
13は、レンズアクチュエータ15により、対物レンズ17を
フォーカシング方向およびトラッキング方向に駆動し、
記録ディスク11の目的とする記録トラック上にレーザ光
を集光させて、記録ディスク11を昇温させる。この状態
で、データ信号に基づき磁気ヘッド21を高速スイッチン
グ駆動させ、記録ディスク11に記録磁界を印加すること
により、情報の書き込みが行なわれる。
しかし前述のように、レンズアクチュエータ15の磁気
回路からは、漏洩磁界Hdが漏洩している。そこで本発明
では、漏洩磁界Hdとは方向が逆の補償バイアス磁界He
を、記録用の磁気ヘッド21とは別の補償磁界発生部材か
ら印加して、記録空間を見掛け上無磁場とする。補償バ
イアス磁界の大きさは、He=Hdとする。
回路からは、漏洩磁界Hdが漏洩している。そこで本発明
では、漏洩磁界Hdとは方向が逆の補償バイアス磁界He
を、記録用の磁気ヘッド21とは別の補償磁界発生部材か
ら印加して、記録空間を見掛け上無磁場とする。補償バ
イアス磁界の大きさは、He=Hdとする。
この状態で、磁界変調記録用磁気ヘッド21のヘッドコ
ア23に巻回された磁気ヘッドコイル25に電流を流して磁
界変調駆動し、記録磁界Hexを印加すれば、磁気ヘッド
コイル25に流れる記録電流を歪ませずに記録動作を行な
うことができる。
ア23に巻回された磁気ヘッドコイル25に電流を流して磁
界変調駆動し、記録磁界Hexを印加すれば、磁気ヘッド
コイル25に流れる記録電流を歪ませずに記録動作を行な
うことができる。
補償バイアス磁界Heを発生させる補償磁界発生部材と
しては、永久磁石であってもよいが、記録領域の磁界の
状態に対応するための可制御性を考えると、電磁コイル
の方が適している。
しては、永久磁石であってもよいが、記録領域の磁界の
状態に対応するための可制御性を考えると、電磁コイル
の方が適している。
図2および図3に、本発明の補償磁界発生部材の実施
例を示す。
例を示す。
図2は、高速磁界変調光磁気記録装置において一般に
用いられている浮動エアスライダ27に、磁界変調記録用
磁気ヘッド21とともに、補償バイアス供給用電磁コイル
31を搭載した実施例を示している。
用いられている浮動エアスライダ27に、磁界変調記録用
磁気ヘッド21とともに、補償バイアス供給用電磁コイル
31を搭載した実施例を示している。
補償バイアス供給用電流コイル31は、記録を行なうの
ではなく、傍に設けられた磁界変調記録用磁気ヘッド21
のコイル25の周辺に微小な補償バイアス磁界Heを印加す
るのが目的であるので、記録用の磁気ヘッド21と同じ程
度の大きさとなり、浮動エアスライダ27に十分搭載可能
である。
ではなく、傍に設けられた磁界変調記録用磁気ヘッド21
のコイル25の周辺に微小な補償バイアス磁界Heを印加す
るのが目的であるので、記録用の磁気ヘッド21と同じ程
度の大きさとなり、浮動エアスライダ27に十分搭載可能
である。
補償バイアス供給用電流コイル31は、記録用の磁気ヘ
ッド21と同様に、フェライトコアにコイルを巻回したも
のが好適であり、これにより低電流で必要な補償バイア
ス磁界Heを得ることができる。
ッド21と同様に、フェライトコアにコイルを巻回したも
のが好適であり、これにより低電流で必要な補償バイア
ス磁界Heを得ることができる。
図3に示すように、浮動エアスライダ27に搭載された
補償バイアス供給用電流コイル31に、増幅器33により電
流を供給し、バイアス駆動して補償バイアス磁界He(図
1参照)を発生せしめ、一方、データ信号に基づいて増
幅器29により磁界変調記録用磁気ヘッド21に高周波の信
号電流を流し、情報の記録を行なう。補償バイアス供給
用電流コイル31に流す電流値の大きさは、記録電流波形
の歪みが無くなるように設定すればよい。
補償バイアス供給用電流コイル31に、増幅器33により電
流を供給し、バイアス駆動して補償バイアス磁界He(図
1参照)を発生せしめ、一方、データ信号に基づいて増
幅器29により磁界変調記録用磁気ヘッド21に高周波の信
号電流を流し、情報の記録を行なう。補償バイアス供給
用電流コイル31に流す電流値の大きさは、記録電流波形
の歪みが無くなるように設定すればよい。
発明の効果 本発明によれば、光学ヘッドのレンズアクチュエータ
の磁気回路等からの漏洩磁界を相殺する補償磁界を、磁
界変調記録用磁気ヘッドが位置する空間に供給すること
により、理論的に外乱が無い無磁場状態を構成でき、漏
洩磁界による記録電流の歪みを解消することができる。
よって、記録用磁気ヘッドにより安定した高周波磁界を
発生させることができ、安定な磁界変調記録が可能とな
り、記録の高密度化が実現できる。また、安定な記録ド
メインが形成されるため、信号性能も向上する。
の磁気回路等からの漏洩磁界を相殺する補償磁界を、磁
界変調記録用磁気ヘッドが位置する空間に供給すること
により、理論的に外乱が無い無磁場状態を構成でき、漏
洩磁界による記録電流の歪みを解消することができる。
よって、記録用磁気ヘッドにより安定した高周波磁界を
発生させることができ、安定な磁界変調記録が可能とな
り、記録の高密度化が実現できる。また、安定な記録ド
メインが形成されるため、信号性能も向上する。
図1は、本発明の原理を説明する説明図である。 図2は、本発明の実施例を示す斜視図である。 図3は、本発明の実施例を示す説明図である。 11……記録ディスク 13……光学ヘッド 15……レンズアクチュエータ 17……対物レンズ 21……磁界変調記録用磁気ヘッド 23……ヘッドコア 25……磁気ヘッドコイル 27……浮動エアスライダ 29……増幅器 31……補償バイアス供給用電流コイル 33……増幅器
Claims (1)
- 【請求項1】光学ヘッドと記録用磁気ヘッドとを有し、
磁界変調方式で記録用磁気ヘッドにより情報の記録およ
び消去を行なう光磁気記録装置において、 前記記録用磁気ヘッドの記録空間に漏洩してくる外部か
らの漏洩磁界を相殺する補償磁界を供給するための補償
磁界発生電磁コイルと、前記記録用磁気ヘッドとを、前
記記録用磁気ヘッドのコイルと前記補償磁界発生電磁コ
イルのヘッドコアの長手方向が同一方向となるように、
これら両者を隣接させて、且つこれら両者から記録ディ
スクまでの距離が同距離となるように同一の浮動スライ
ダに搭載したことを特徴とする磁界変調光磁気記録装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33732190A JP2904575B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 磁界変調光磁気記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33732190A JP2904575B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 磁界変調光磁気記録装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04205941A JPH04205941A (ja) | 1992-07-28 |
JP2904575B2 true JP2904575B2 (ja) | 1999-06-14 |
Family
ID=18307529
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33732190A Expired - Fee Related JP2904575B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 磁界変調光磁気記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2904575B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2895341B2 (ja) * | 1993-03-18 | 1999-05-24 | 新日本製鐵株式会社 | 磁気記録装置 |
-
1990
- 1990-11-30 JP JP33732190A patent/JP2904575B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04205941A (ja) | 1992-07-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |