JP2903903B2 - マイクロコンピュータ - Google Patents

マイクロコンピュータ

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JP2903903B2
JP2903903B2 JP4270076A JP27007692A JP2903903B2 JP 2903903 B2 JP2903903 B2 JP 2903903B2 JP 4270076 A JP4270076 A JP 4270076A JP 27007692 A JP27007692 A JP 27007692A JP 2903903 B2 JP2903903 B2 JP 2903903B2
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朋史 東出
裕子 三平
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Nippon Electric Co Ltd
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリアルタイムに端子出力
制御を行なうマイクロコンピュータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マイクロコンピュータ(以下、マ
イコンと称す)には、シングルチップ・マイコン(ある
いはワンチップ・マイコン等)と呼ばれる周辺回路を内
蔵したタイプがある。この周辺回路としては、割り込み
コントローラ,DMA(ダイレクト・メモリ・アクセ
ス)コントローラ,タイマ,シリアル・インターフェー
ス等があり、各種システムの制御を行っている。ここで
対象とするマイコンは、複数個のモータ制御のための波
形を外部へ出力する端子(以下、ポートという)の制御
を行なう周辺回路を有している。
【0003】図5はかかる従来の一例を示すマイコンの
構成図である。図5に示すように、マイコン1aは、C
PU2と、割込み制御部14aと、指定した時間ごとに
バッファ・レジスタの値を6つのポートP0〜P5に出
力するポート出力制御部3とを含み、それぞれ内部バス
4により接続されている。このポート出力制御部3a
は、次にポートP0〜P5に出力するデータを格納して
おくためのビットa〜ビットfのレジスタ部23からな
るバッファ・レジスタ5と、ポートP0〜P5に出力し
ているデータを保持するためのラッチ部24からなる出
力ラッチ6と、この出力ラッチ6がバッファ・レジスタ
5の値をラッチする時間の間隔をカウントするタイマ・
カウンタ8と、かかる時間の間隔を指定するコンペア・
レジスタ10aと、タイマ・カウンタ8の値およびコン
ペア・レジスタ10aの値を比較し且つ一致していれば
一致信号101を出力ラッチ6に出力する比較器13
と、タイマ・カウンタ8のカウント動作を開始させるタ
イマ・カウンタ開始ビットST9と、第1のモータ29
および第2のモータ30をモータ制御部28により切り
換えるまでにデータを出力させる回数を格納しておくポ
ート出力回数格納レジスタ20と、この出力回数をカウ
ントし一致信号101を受けてモータ切換要求信号10
3aを出力する出力回数カウンタ21aとから構成され
ている。
【0004】また、図6は図5におけるポート出力のタ
イミング図である。図6に示すように、ここではポート
出力P0〜P5とタイマスタートからの第1,第2のモ
ータの動作とを表わしている。また、N1,N2はそれ
ぞれ第1,第2のモータに対するポート出力回数であ
る。以下、図5および図6を参照して説明する。
【0005】まず、CPU2の命令により、ポートP0
〜P5へ接続された第1のモータ29に対する1回目の
出力値(図6では“100011”)を出力ラッチ6
に、第1のモータ29に対する2回目の出力値(図6で
は“110001”)をバッファ・レジスタ5に、1回
目の出力値をポートP0〜P5に出力する期間に対応し
た値(図6ではT11)をコンペア・レジスタ10a
に、第1のモータ29に対するポート出力回数(図6で
はN1)を出力回数カウンタ21aに、また第2のモー
タ30に対するポート出力回数(図6ではN2)をポー
ト出力回数格納レジスタ20にそれぞれあらかじめ設定
しておく。その後、タイマ・カウンタ開始ビットST9
を“1”にセットし、タイマ・カウンタ8のカウント動
作を開始させる。
【0006】かかるタイマ・カウンタ8はタイマ・カウ
ンタ開始ビットST9が“1”にセットされると“0”
クリアされ、内部クロックCLK入力の立ち上がりエッ
ジを検出するたびに“1”インクリメントするカウント
動作を開始する。また、比較器13はコンペア・レジス
タ10aにあらかじめ設定された値とタイマ・カウンタ
8の値とを常に比較しているので、このタイマ・カウン
タ8がインクリメントした結果コンペア・レジスタ10
aに設定された値と一致したとき、一致信号101を活
性化する。この一致信号101が活性化されると、バッ
ファ・レジスタ5の値は出力ラッチ6にラッチされ、ポ
ートP0〜P5に出力される。すなわち、バッファ・レ
ジスタ5に格納されている第1のモータ29に対する2
回目のポートの出力値が出力ラッチ6にラッチされ、ポ
ートP0〜P5に出力される。また、一致信号101の
活性化により、タイマ・カウンタ8の値は“0”に初期
化され、再びCLKが入力するたびにインクリメントす
るカウント動作を開始する。
【0007】一方、一致信号101はタイマ割り込み要
求信号として割り込み制御部14aに対し供給され、ま
た出力回数検出信号として出力回数カウンタ21aに対
し供給される。この割り込み制御部14aは、一致信号
101がタイマ割り込み要求信号として活性化されたこ
とを検知すると、CPU2に対する割り込み処理要求信
号100を出力する。
【0008】次に、CPU2は割り込み処理要求信号1
00が活性化したことを検知すると、実行中のプログラ
ム処理を中断し、割り込みプログラム処理を開始する。
この割り込み処理ルーチンでは、ポートP0・〜P5へ
第1のモータ29に対する3回目の出力値(図6では
“111000”)をバッファ・レジスタ5に、第1の
モータ29に対する2回目の出力値をポートP0〜P5
に出力する期間に対応した値(図6ではT12)をコン
ペア・レジスタ10aにそれぞれ設定する。また、出力
回数カンウンタ21aは、出力回数検出信号としての一
致信号101が活性化したことを検知すると、“1”デ
クリメントするカウント動作を開始する。
【0009】このデクリメント動作により、出力回数カ
ウンタ21aが“0”となったとき、モータ切り換え要
求信号103aが活性化される。従って、モータ切り換
え要求信号103aが活性化すると、ポート出力回数格
納レジスタ20はあらかじめ設定されていた第2のモー
タ30に対するポート出力回数(図6ではN2)を出力
回数カウンタ21aにプリセットする。
【0010】一方、割り込み制御部14aは、モータ切
り換え要求信号103aが活性化されたことを検知する
と、CPU2に対し再び割り込み処理要求信号100を
出力する。この割り込み処理要求信号100が活性化し
たことをCPU2が検知すると、実行中のプログラム処
理を中断し、割り込みプログラム処理を開始する。この
割り込み処理ルーチンでは、ポートP0〜P5へ第2の
モータ30に対する1回目の出力(図6では“1000
11”)を出力ラッチ6に設定する。以下同様に、第2
のモータ30に対する2回目の出力値(図6では“11
0001”)をバッファ・レジスタ5に、第2のモータ
30に対する1回目の出力値をポートP0〜P5に出力
する期間に対応した値(図6ではT21)をコンペア・
レジスタ10aに、第1のモータ29に対するポート出
力回数(図6ではN1)をポート出力回数格納レジスタ
20にそれぞれ設定する。その後、タイマ・カウンタ開
始ビットST9を“1”にセットし、タイマ・カウンタ
8のカウント動作を開始させる。
【0011】このようにして、CPU2により設定され
たコンペア・レジスタ10aの値は、比較器13でタイ
マ・カウンタ8の値と比較される。また、第2のモータ
30に対する1回目の出力値をポートP0〜P5に出力
する期間(図6のT21)を経過したとき、タイマ・カ
ウンタ8の値とコンペア・レジスタ10aの値とが一致
し、前述したように、バッファ・レジスタ5の値を出力
ラッチ6にラッチする。このバッファ・レジスタ5に
は、第2のモータ30に対する2回目のポートへの出力
値が格納されているので、1回目の出力値を出力する期
間が経過した後、第2のモータ30に対する2回目の出
力値がポートP0〜P5に出力される。
【0012】上述した処理を繰り返し実行することによ
り、対応するモータのポートへn回目の出力値を出力す
る期間が終了した時に発生する一致信号により、(n+
1)回目の出力値がポートに出力される。また、この一
致信号により起動される割り込み処理ルーチンにおい
て、(n+2)回目のポート出力値をバッファ・レジス
タ5に、(n+1)回目の出力値をポートに出力する期
間に対応した値をコンペア・レジスタ10aにそれぞれ
設定することによって、任意の期間ごとにポート出力値
を切り換えてポートに出力することができる。しかも、
対応するモータへの出力回数のポート出力が終了したと
きに出力される切り換え信号により起動される割り込み
処理ルーチンで、モータを切り換えることができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のポート
出力制御部を備えたマイコンにおいて、ポートP0〜P
5の出力波形を三相インバータモータ出力波形に用いて
モータの制御を行うものとし、またポートP0,P1,
P2を三相波形出力(U相,V相,W相)、P3,P
4,P5のその逆相波形(U反転相,V反転相,W反転
相)として使用するものとする。
【0014】このとき、ポート出力の切り換わり目で各
ポートの出力が同時に切り換わらないことがある。例え
ば、図6のタイミングにおいて、3回目の出力から4回
目の出力に切り換わる場合、P0(U相)およびP3
(U反転相)の出力値が変化する。この場合、比較器1
3からの各ラッチまでの一致信号101を伝達する信号
線の長さ、各ラッチの特性、各ラッチからポートまでの
信号線の長さ等の要因によって、P3(U反転相)の出
力の切り換わりがP0(U相)より遅れてしまうことが
ある。従って、かかる場合にはP0(U相)とP3(U
反転相)の出力が一瞬同時に“0”となってしまい、貫
通電流が流れてしまうといったモータ制御上の欠点があ
る。
【0015】また、従来は複数のモータを制御する際に
複数個のマイコンを使用すると、ハードウェアが大きく
なり且つコストがかかるため、1個のマイコンで時分割
に制御している。しかしながら、CPUに対する割り込
み処理によりモータの切り換えを行なっているので、高
速にモータを切り換えることができないという欠点もあ
る。
【0016】本発明の目的は、かかるモータ切り換え時
の貫通電流を防止するとともに、高速切り換えを実現す
ることのできるマイコンを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明のマイコンは、外
部にデータを出力するための出力端子に出力しているデ
ータを保持しておく端子出力値保持手段と、前記出力端
子に次に出力すべきデータを記憶しておく次データ記憶
手段と、前記次データ記憶手段の値を前記端子出力値保
持手段へ格納する時間を記憶する少なくとも2つの格納
時間記憶手段と、前記次データ記憶手段の値を前記端子
出力値保持手段へ格納する時間の間隔を計測し且つ計測
した結果が前記格納時間記憶手段の値と一致したときに
前記次データ記憶手段の値を前記端子出力値保持手段に
格納する手段と、前記次データ記憶手段の値を前記端子
出力値保持手段に格納した時点から前記出力端子に出力
するまでの遅延時間を格納する少なくとも2つの遅延時
間記憶手段と、前記次データ記憶手段の値を前記端子出
力値保持手段に格納した時点から前記出力端子に出力す
るまでの遅延時間を計測し且つ前記次データ記憶手段の
値を前記端子出力値保持手段に格納した直後に前記端子
出力値保持手段の値を前記出力端子に出力するかあるい
は遅延時間を計測した結果が前記遅延時間記憶手段の値
と一致したときに前記端子出力値記憶手段の値を前記出
力端子に出力するかのどちらか一方を前記端子出力値記
憶手段に格納された値により選択し出力する手段と、前
記出力端子にデータを出力した回数を計測し且つ計測し
た値が所定の値になったときに切り換え信号を出力する
手段と、前記切り換え信号により前記遅延時間記憶手段
および前記格納時間記憶手段を切り換える手段とを有
し、リアルタイムに複数の前記出力端子へデータを出力
するように構成される。
【0018】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0019】図1は本発明の一実施例を示すマイコンの
構成図である。図1に示すように、本実施例のマイクロ
コンピュータ(マイコン)1は、CPU2と、このCP
U2に対する割り込み制御部14と、指定した時間毎に
バッファ・レジスタ5の値をポートP0〜P5に出力す
るポート出力制御部3とを備え、それぞれ内部バス4に
より接続されている。
【0020】このうち、ポート出力制御部3は、次にポ
ートP0〜P5に出力するデータを格納しておくバッフ
ァ・レジスタ5と、ポートP0〜P5に出力しているデ
ータを保持する出力ラッチ6と、この出力ラッチ6がバ
ッファ・レジスタ5の値をラッチする時間の間隔をカウ
ントするタイマ・カウンタ8と、かかる時間の間隔を指
定する2つのコンペア・レジスタ部11a,11bを備
えたコンペア・レジスタ10と、このコンペア・レジス
タ10を選択するセレクタ12と、かかるタイマ・カウ
ンタ8の値およびコンペア・レジスタ10の値を比較す
る比較器13と、タイマ・カウンタ8のカウント動作を
開始するタイマ・カウンタ開始ビットST9と、遅延時
間をカウントするディレイ・カウンタ15と、この遅延
時間をあらかじめ設定しておくために2つのディレイ指
定レジスタ部17a,17bを備えたディレイ指定レジ
スタ16と、このディレイ指定レジスタ16の値を選択
するセレクタ18と、選択されたディレイ指定レジスタ
部17aあるいは17bに設定された遅延時間を格納し
ておくディレイ格納レジスタ19と、出力ラッチ6の各
ラッチ部24の値が“0”であるときポートP0〜P5
への出力タイミングを遅延させる遅延回路7と、モータ
制御部28により第1,第2のモータ29,30を切り
換えるまでにデータを出力させる回数を格納しておくポ
ート出力回数格納レジスタ20と、この出力回数をカウ
ントする出力回数カウンタ21と、現在制御しているモ
ータがどれであるかを示すモータ指定フラグF22とか
ら構成されている。
【0021】図2は図1におけるポート出力のタイミン
グ図である。図2に示すように、本実施例も6本のポー
トに出力する場合である。まず、ポート出力動作を開始
するにあたり、CPU2の命令により、ポートP0〜P
5へ第1のモータ29に対する1回目の出力値(図2で
は“000111”)を出力ラッチ6にあらかじめ設定
しておく。同様に、第1のモータ29に対する2回目の
出力値(図2では“100011”)をバッファ・レジ
スタ5に、第1,第2のモータ29,30に対する1回
目の出力値をポートP0〜P5に出力する期間に対応し
た値(図2ではそれぞれT11,T21)をコンペア・
レジスタ10のレジスタ部11a,11bに、第1,第
2のモータ29,30に対するポート出力を“1”から
“0”に切り換えるときに遅延する時間に対応した値
(図2ではそれぞれD1,D2)をディレイ指定レジス
タ16のレジスタ部17a,17bに、第1のモータ2
9に対するポート出力を“1”から“0”に切り換える
ときに遅延する時間に対応した値(図2ではD1)をデ
ィレイ格納レジスタ19に、第1のモータ29に対する
ポート出力回数(図2ではN1)を出力回数カウンタ2
1に、第2のモータ30に対するポート出力回数(図2
ではN2)をポート出力回数格納レジスタ20にそれぞ
れあらかじめ設定しておく。しかる後、タイマ・カウン
タ開始ビットST9を“1”にセットし、タイマ・カウ
ンタ8のカウント動作を開始させる。
【0022】このタイマ・カウンタ8はST9が“1”
にセットされると、“0”クリアされ、内部クロックC
LK入力の立ち上がりエッジを検出するたびに“1”イ
ンクリメントする。比較器13は、コンペア・レジスタ
10にあらかじめ設定された値とタイマ・カウンタ8の
値とを常に比較しており、タイマ・カウンタ8がインク
リメントした結果コンペア・レジスタ10に設定された
値と一致したとき、一致信号101を活性化する。この
一致信号101が活性化するとバッファ・レジスタ5の
各ビット23の値が出力ラッチ6の対応したラッチ部2
4にそれぞれラッチされる。
【0023】しかるに、バッファ・レジスタ5には、あ
らかじめポートP0〜P5へ第1のモータ29に対する
2回目の出力値が格納されているので、出力ラッチ6の
ラッチ部24には上記2回目のポート出力値がラッチさ
れる。また、一致信号101の活性化により、ディレイ
格納レジスタ19の値がディレイ・カウンタ15にプリ
セットされるとともに、ディレイ・カウンタ15は内部
クロックCLK入力の立ち上がりエッジを検出するたび
に“1”デクリメントするカウント動作を開始する。こ
のデクリメント動作によりディレイ・カウンタ15が
“0”となったとき、ワンショット・パルスである一致
信号102がアクティブになり、ディレイ・カウンタ1
5はカウント動作を停止する。
【0024】ここで、一例としてポートP2への出力に
ついて説明する。まず、出力ラッチ6におけるラッチ部
cには、前述したようにポートP2への2回目の出力値
がラッチされているが、ラッチされている値が“1”で
ある場合、セット・リセット型のフリップ・フロップ2
5がセットされ、ポートP2に“1”を出力する。
【0025】一方、ラッチ部cに格納されている値が
“0”である場合、インバータ26の出力値が“1”と
なり、ANDゲート27に入力されるが、他方の一致信
号102の入力値が“1”になるまでANDゲート27
の出力値は“0”のままとなる。しかる後、前述したよ
うに、ディレイ・カウンタ15によるディレイ期間のカ
ウントが終了したとき、一致信号102は活性化し
“1”となるので、ANDゲート27の出力値は“1”
になる。従って、フリップ・フロップ25がリセットさ
れ、ポートP2に“0”が出力される。
【0026】他のビットも同様に、それぞれラッチ部に
格納された値が“1”である場合には、ラッチされた直
後にポートに“1”を出力し、逆に“0”である場合に
は、ディレイ時間経過後、ポートに“0”を出力する。
【0027】ここで、一致信号101は、割り込み制御
部14と、出力回数カウンタ21とに対して供給され
る。この割り込み制御部14は、一致信号101が活性
化されたことを検知すると、CPU2に対して割り込み
処理要求信号100を供給する。CPU2は割り込み処
理要求信号100が活性化したことを検知すると、実行
中のプログラム処理を中断し、割り込みプログラム処理
を開始する。この割り込み処理ルーチンでは、ポートP
0〜P5へ第1のモータ29に対する3回目の出力値
(図2では“111000”)をバッファ・レジスタ5
に、第1のモータ29に対する2回目の出力期間に対応
した値(図2ではT12)をコンペア・レジスタ部11
aにそれぞれ設定する。
【0028】一方、出力回数カウンタ21は、一致信号
101が活性化したことを検知すると、“1”デクリメ
ントする。このデクリメント動作により出力回数カウン
タ21が“0”となったとき、出力回数カウンタ21か
らのボローによりモータ指定フラグF22が反転し、モ
ータ切り換え要求信号103を発生する。このモータ切
り換え要求信号103により、モータ制御部28は制御
するモータを第1のモータ29から第2のモータ30に
切り換える。
【0029】また、モータ切り換え要求信号103が活
性化すると、セレクタ18はディレイ指定レジスタ16
のディレイ指定レジスタ部17aを第2のモータ30に
対する遅延時間を指定するディレイ指定レジスタ部17
bに切り換え、第2のモータ30に対する遅延時間(図
2ではD2)をディレイ格納レジスタ19に設定する。
このとき、ポート出力回数格納レジスタ20は、あらか
じめ設定されていた第2のモータ30に対するポート出
力回数を出力回数カウンタ21にプリセットする。
【0030】更に、セレクタ12はモータ切り換え要求
信号103の活性化によりコンペア・レジスタ10内の
レジスタ部11aを第2のモータ30に対する1回目の
出力期間に対応した値(図2ではT21)を格納してい
るレジスタ部11bに切り換える。
【0031】しかるに、CPU2は割り込み要求信号1
00を検出すると、実行中のプログラム処理を中断し割
り込み処理プログラムを開始する。この割り込み処理プ
ログラム中でCPU2は出力回数カウンタ21の値を読
みだし、その値が“1”の時、ポートP0〜P5へ第2
のモータ30に対する1回目の出力値(図2では000
111)をバッファ・レジスタ5に設定する。た、出力
回数カウンタ21の値が“0”の時は、第2のモータ3
0に対する2回目の出力値(図2では100011)を
バッファ・レジスタ5に、第1のモータ29に対するポ
ート出力回数(図2ではN1)をポート出力回数格納レ
ジスタ20に、第1のモータ29に対する1回目の出力
期間に対応した値(図2ではT11)をコンペア・レジ
スタ10のレジスタ部11aにそれぞれ設定する。その
後、タイマ・カウンタ開始ビットST9を“1”にセッ
トし、タイマ・カウンタ8のカウント動作を開始させ
る。
【0032】上述したように、CPU2により設定され
たコンペア・レジスタ10のレジスタ部11bの値は、
セレクタ12を通り比較器13でタイマ・カウンタ8の
値と比較される。従って、第2のモータ30に対する1
回目の出力値を出力する期間(図2のT21)を経過し
たとき、比較器13はタイマ・カウンタ8の値とコンペ
ア・レジスタ10のレジスタ部11bの値との一致を検
出し、第1のモータ29に対する1回目の一致検出時と
同様の動作を行う。また、第2のモータ30から第1の
モータ29に切り換える場合も第1のモータ29から第
2のモータ30に切り換える場合と同様の動作を行う。
【0033】上記処理を繰り返し行うことによって、ポ
ートへの出力値が“0”である場合にポートへ出力する
タイミングを遅延させながら、任意の時間ごとにポート
に出力する値を高速に切り換えることができ、切り換え
時の貫通電流を防止することができる。また、対応する
モータへのポート出力が所定回数を終了したときに出力
される信号によりモータ指定フラグを反転させることに
より、ポートに出力される切り換え信号を利用してモー
タを高速に切り換えることができる。
【0034】図3は本発明の他の実施例を説明するため
のマイコンにおける遅延回路図であり、また図4は図3
におけるポート出力のタイミング図である。図3および
図4に示すように、本実施例は前述した図1の一実施例
とほぼ同様の構成であり、遅延回路7のみが異ってい
る。以下、この遅延回路7について説明するが、その他
の回路は図1を用いる。
【0035】まず、遅延回路7は出力ラッチ6の各ラッ
チ部a〜fの値が“1”であるとき、ポートへ出力する
タイミングを遅延させるための論理回路であり、フリッ
プフロップ25とインバータ26およびアンドゲート2
7とを備えている。また、本実施例も、前述した一実施
例と同様に、ポートP2への出力を例にとる。
【0036】次に、コンペア・レジスタ10の値とタイ
マ・カウンタ8の値とが一致したときに活性化される一
致信号101により、出力ラッチ部c24にはバッファ
・レジスタ5のビット部c23の値がラッチされる。こ
の出力ラッチ部cにラッチされた値が“0”である場
合、インバータ26の出力値が“1”となり、セット・
リセット型のフリップ・フロップ25がリセットされ且
つポートP2に“0”が出力される。
【0037】一方、出力ラッチ6にラッチされた値が
“1”である場合は、“1”がANDゲート27に入力
されるが、他方のディレイ・カウンタ15の出力である
一致信号102の入力値が“1”になるまで、ANDゲ
ート27の出力値は“0”のままとなる。すなわち、デ
ィレイ・カウンタ15は前述した一実施例と同様、遅延
時間をカウントしている。このディレイ・カウンタ15
による遅延時間のカウントが終了したとき、一致信号1
02は活性化され“1”となるので、ANDゲート27
の出力値は“1”となり、フリップ・フロップ25がセ
ットされ、ポートP2に“0”が出力される。他のポー
トP0,P1,P3〜P5への出力もポートP2と同様
の動作で行われる。
【0038】かかる処理を繰り返し行うことにより、ポ
ートへの出力値が“1”である場合にポートへ出力する
タイミングを遅延させながら、任意の時間ごとにポート
に出力する値を切り換えることができ、一実施例と同様
の動作によりモータ制御部28を介して第1,第2のモ
ータ29,30を切り換えることができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のマイコン
は、複数のポートに出力する出力値を同時に切り換える
際に、出力値を指定した時間を経過した直後に次の出力
値をポートに出力するか、あるいは一定遅延させてから
ポート出力するかをポートに出力する値によって選択し
て出力し且つ遅延時間をある期間毎に切り換えることに
より、複数個のモータを制御することができるので、ポ
ート出力波形を三相インバータモータ出力波形に用いた
場合にも相対する相(P0出力とP3出力、P1出力と
P4出力、P2出力とP5出力)が一瞬同時に“0”と
なることがなく、貫通電流を流さないようにすることが
できるという効果がある。
【0040】また、本発明は複数個のモータを制御する
場合、ポート出力を切り換えるときに遅延する時間に対
応した値を各モータ毎の特性に合わせて設定し且つ各モ
ータのポート出力期間毎に設定した遅延時間を切り換え
ることにより、モータの切り換えを割り込み処理ではな
く、モータ指定フラグの反転により出力される切り換え
信号を利用することにより行えるので、モータの切り換
えを高速に行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すマイコンの構成図であ
る。
【図2】図1におけるポート出力のタイミング図であ
る。
【図3】本発明の他の実施例を説明するためのマイコン
における遅延回路図である。
【図4】図3におけるポート出力のタイミング図であ
る。
【図5】従来の一例を示すマイコンの構成図である。
【図6】図5におけるポート出力のタイミング図であ
る。
【符号の説明】
1 マイクロコンピュータ(マイコン) 2 CPU 3 ポート出力制御部 5 バッファ・レジスタ 6 出力ラッチ 7 遅延回路 8 タイマ・カウンタ 9 開始ビット(ST) 10 コンペア・レジスタ 12,18 セレクタ 13 比較器 14 割込み制御部 15 ディレイ・カウンタ 16 ディレイ指定レジスタ 19 ディレイ格納レジスタ 20 ポート出力回数格納レジスタ 21 出力回数カウンタ 22 モータ指定フラグ(F) 23 レジスタ・ビット部 24 ラッチ部 25 フリップ・フロップ 26 インバータ 27 アンドゲート P0〜P5 ポート出力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H02P 8/40 H02P 8/00 306 (56)参考文献 特開 昭55−109195(JP,A) 特開 平4−312360(JP,A) 特開 平4−312394(JP,A) 特開 平5−61804(JP,A) 特開 平5−103499(JP,A) 特開 平5−111290(JP,A) 特開 平5−176547(JP,A) 特許2539383(JP,B2) 特許2658549(JP,B2) 特許2823415(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02P 5/00 - 5/52 H02P 7/67 - 8/42

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部にデータを出力するための出力端子
    に出力しているデータを保持しておく端子出力値保持手
    段と、前記出力端子に次に出力すべきデータを記憶して
    おく次データ記憶手段と、前記次データ記憶手段の値を
    前記端子出力値保持手段へ格納する時間を記憶する少な
    くとも2つの格納時間記憶手段と、前記次データ記憶手
    段の値を前記端子出力値保持手段へ格納する時間の間隔
    を計測し且つ計測した結果が前記格納時間記憶手段の値
    と一致したときに前記次データ記憶手段の値を前記端子
    出力値保持手段に格納する手段と、前記次データ記憶手
    段の値を前記端子出力値保持手段に格納した時点から前
    記出力端子に出力するまでの遅延時間を格納する少なく
    とも2つの遅延時間記憶手段と、前記次データ記憶手段
    の値を前記端子出力値保持手段に格納した時点から前記
    出力端子に出力するまでの遅延時間を計測し且つ前記次
    データ記憶手段の値を前記端子出力値保持手段に格納し
    た直後に前記端子出力値保持手段の値を前記出力端子に
    出力するかあるいは遅延時間を計測した結果が前記遅延
    時間記憶手段の値と一致したときに前記端子出力値記憶
    手段の値を前記出力端子に出力するかのどちらか一方を
    前記端子出力値記憶手段に格納された値により選択し出
    力する手段と、前記出力端子にデータを出力した回数を
    計測し且つ計測した値が所定の値になったときに切り換
    え信号を出力する手段と、前記切り換え信号により前記
    遅延時間記憶手段および前記格納時間記憶手段を切り換
    える手段とを有し、リアルタイムに複数の前記出力端子
    へデータを出力することを特徴とするマイクロコンピュ
    ータ。
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