JP3110554B2 - パルス出力制御装置、及びマイクロコンピュータ - Google Patents

パルス出力制御装置、及びマイクロコンピュータ

Info

Publication number
JP3110554B2
JP3110554B2 JP04117969A JP11796992A JP3110554B2 JP 3110554 B2 JP3110554 B2 JP 3110554B2 JP 04117969 A JP04117969 A JP 04117969A JP 11796992 A JP11796992 A JP 11796992A JP 3110554 B2 JP3110554 B2 JP 3110554B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulse output
data
data holding
control device
register
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04117969A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05289768A (ja
Inventor
直幹 三ツ石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP04117969A priority Critical patent/JP3110554B2/ja
Publication of JPH05289768A publication Critical patent/JPH05289768A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3110554B2 publication Critical patent/JP3110554B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パルス出力制御装置、
並びにパルス出力制御装置を内蔵した1チップ型のマイ
クロコンピュータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】シングルチップマイクロコンピュータ
は、昭和59年11月30日オーム社発行の『LSIハ
ンドブック』P540およびP541に記載されるよう
に、中央処理装置(CPU)を中心にしてプログラム保
持用のROM(リードオンリメモリ)、データ保持用の
RAM(ランダムアクセスメモリ)、およびデータの入
出力を行うための入出力回路などの機能ブロックが1つ
の半導体基板上に形成されて成る。かかる入出力回路に
はポート、タイマなどが含まれる。タイマが所定の時間
になる(コンペアマッチ)ことを検出し、この時に出力
データを変化されるように構成したパルス出力制御につ
いては、例えば平成2年3月(株)日立製作所発行『H
8/325シリーズ ハードウェアマニュアル』P22
9乃至P240に記載がある。かかるタイマでは出力デ
ータが1ビットのみ変化することができる。これに対し
て、コンペアマッチ時に複数ビットの出力データを変化
されるように構成したパルス出力制御については、昭和
63年2月(株)日立製作所発行『日立8/16ビット
マイクロコンピュータ周辺LSI』P538乃至P59
3に記載がある。
【0003】図10にはそのようなパルス出力制御装置
の一例を示す。同図に示されるパルス出力制御装置は、
特に制限はされないもののそれぞれ8ビットの、ネクス
トデータレジスタ11、出力データレジスタ12を含ん
でいる。これらは、直列に接続され、後段の出力データ
レジスタ12は出力バッファ18を介してパルス出力端
子19に接続されている。さらに、パルス出力制御1に
は、端子を出力端子として使用するかしないかを制御す
るディレクションレジスタ13と、ネクストデータレジ
スタ11から出力データレジスタ12へのデータ転送を
許可するかしないかを指定する許可レジスタ14が設け
られている。パルス出力を行なう端子に対応するディレ
クションレジスタ13と許可レジスタ14の対応するビ
ットは、それぞれ”1”にセットしておく必要がある。
【0004】ネクストデータレジスタ11から出力デー
タレジスタ12へのデータ転送は、許可レジスタ14
に”1”を設定し、特に制限はされないものの、タイマ
のコンペアマッチなどの所定の時間に行なわれて、パル
ス出力端子19に出力される。次のコンペアマッチが発
生するまでに、とくに制限はされないものの、CPUの
動作によって、次に出力するデータをネクストデータレ
ジスタ11に書き込む。これによって、所望のパルス出
力を得ることができるものである。
【0005】しかしながら、図10のパルス出力制御装
置では8ビットのパルス出力を有し、ディレクションレ
ジスタ13と許可レジスタ14の設定によって、0〜8
ビットのパルス出力が可能であるものの、1つのタイマ
の1つのタイミング(コンペアマッチ)でしかパルス出
力を行なうことができない。即ち、8ビットのパルス出
力を4ビットずつ2組に分割して、異なるタイマの異な
るタイミング(コンペアマッチ)で独立した4ビットず
つのパルス出力を行なうことはできない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者の検討
によれば、図10のパルス出力制御装置を2組設けれ
ば、異なるタイマの異なるタイミング(コンペアマッ
チ)で独立した4ビットずつのパルス出力を行なうこと
ができる。しかしながら、それぞれパルス出力制御装置
の資源の半分が使用されないままとなってしまい、資源
の利用効率が悪くなる。
【0007】また、図10のパルス出力制御装置を4ビ
ットとして2組設ければ、異なるタイマの異なるタイミ
ング(コンペアマッチ)で独立した4ビットずつのパル
ス出力を行なうことができ、また、資源の利用効率も良
くなるが、一つのタイミングで8ビットのパルス出力を
行なう場合には、2つのネクストデータレジスタにデー
タを書き込まなければならず、使い勝手が悪く、実行効
率も低下してしまう。すなわち、CPUでネクストデー
タレジスタに書き込みを行なう場合、転送命令を2回行
なわなければならず、プログラム効率が悪く、実行時間
も長くなってしまう。また、専用のデータ転送制御装置
(DTC)で、メモリの内容をネクストデータレジスタ
に転送する場合、データ転送を2回行なうために、8ビ
ットのデータを格納するのでありながら2バイト(16
ビット)のアドレスを必要とし、メモリの利用効率も悪
くなる。前記専用のデータ転送制御装置については
(株)日立製作所昭和63年12月発行『H8/532
HD6475328 HD6435328 ハードウ
ェアマニュアル』P105乃至P120などにより公知
であるので詳細な説明は省略する。
【0008】さらに、パルス出力のタイミングは8ビッ
ト同時である。すなわち、パルス出力が0から1に変化
するタイミングも1から0に変化するタイミングも同一
であるため、論理的には1出力が重ならなくても、パル
ス出力制御装置の外部の条件によって、遅延時間が生じ
て1出力が重なってしまう可能性がある。これらのパル
ス出力でモータなどを駆動する場合に貫通電流などを発
生してしまう問題がある。
【0009】本発明の目的は、資源の利用効率を向上さ
せることができるパルス出力制御装置を提供することに
ある。本発明の別の目的は、パルス出力制御の実行効率
を向上させることができるパルス出力制御装置を提供す
ることにある。更に本発明の別の目的は、出力タイミン
グを調整することができるパルス出力制御装置を提供す
ることにある。本発明の別の目的はそのようなパルス出
力制御装置を内蔵したマイクロコンピュータを提供する
ことにある。
【0010】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0012】すなわち、パルス出力制御のためのデータ
レジスタのような第2のデータ保持手段の記憶領域を分
割可能とし、分割した場合は別アドレス、分割しない場
合は同一アドレスとして、そのデータレジスタの複数個
の記憶領域を選択するための選択信号の形成手段を設け
て、パルス出力制御装置を構成する。
【0013】また、パルス出力の0から1、1から0に
変化するタイミングの一方をパルス出力間隔よりも短い
時間で遅延させるようにして、パルス出力制御装置を構
成する。
【0014】上記パルス出力制御装置を内蔵する1チッ
プ型のマイクロコンピュータは、記憶手段と、計時手段
と、前記計時手段に指定された時間になったことを該計
時手段から伝達されることによって前記記憶手段から前
記パルス出力制御装置の第2のデータ保持手段にデータ
転送を行なうデータ転送制御手段とを含んで構成する。
【0015】
【作用】上記した手段によれば、第2のデータ保持手段
の記憶領域を分割利用するときは夫々を別アドレス、分
割しない場合は同一アドレスとして、その記憶領域を選
択可能にすることは、第2のデータ保持手段を一括利用
してパルス出力を制御することも分割利用してパルス出
力を制御することも可能とし、このことが、パルス出力
制御のための資源の利用効率を向上させ、パルス出力制
御の実行効率の向上に寄与する。また、パルス出力の0
から1、1から0に変化するタイミングの一方をパルス
出力間隔よりも短い時間で遅延させるようにすること
は、パルス出力の0から1、1から0に変化するタイミ
ングの調整を可能にし、このことは、所定のパルス出力
相互間での1レベル又は0レベル出力のオーバラップを
防止するように作用し、パルス出力によって駆動される
回路における不所望な貫通電流の発生などを阻止する。
【0016】
【実施例】図9には本発明にかかるパルス出力制御装置
を内蔵したシングルチップマイクロコンピュータの一実
施例ブロック図が示される。このシングルチップマイク
ロコンピュータMCUは、特に制限はされないものの、
パルス出力制御装置1,CPU(中央処理装置)2,D
TC(データ転送制御装置)3,ROM4,RAM5,
タイマA6,タイマB7,タイマC8,タイマD9など
の機能ブロックからから構成され、公知の半導体集積回
路製造技術によりシリコン基板のような一つの半導体基
板上に形成される。かかるシングルチップマイクロコン
ピュータMCUの機能ブロックは相互に、アドレスバス
・データバス・リード信号・ライト信号・システムクロ
ックなどを含む内部バスBUSによって相互に接続され
ている。パルス出力制御装置1,DTC3,ROM4,
RAM5,タイマA6,タイマB7などの機能ブロック
はCPU2のアドレス空間上に配置されている。DTC
3はCPU2による、起動要因・転送アドレス・転送デ
ータ数などの指定に基づいて、特に制限はされないもの
の、割込み要求の発生時にRAM4とパルス出力制御装
置1,タイマA6,タイマB7,タイマC8,タイマD
9の間で内部バスBUSを介してデータ転送を行なう機
能を4チャネル有している。このデータ転送はCPU2
の処理を中断して行なわれる。
【0017】図1には本発明に係るパルス出力制御装置
1の第1実施例が示される。パルス出力制御装置1は、
特に制限はされないものの、それぞれ8ビットのネクス
トデータレジスタ11及び出力データレジスタ12と、
ディレクションレジスタ13、許可レジスタ14、制御
レジスタ15と、制御ブロック16、アドレスデコーダ
17、出力バッファ18、パルス出力端子19、並びに
選択回路10から構成されている。前記ネクストデータ
レジスタ11はそれぞれ4ビットのネクストデータレジ
スタA(NDRA)111とネクストデータレジスタB
(NDRB)112に分割されている。同様に出力デー
タレジスタ12も出力データレジスタA(ODRA)1
21と出力データレジスタB(ODRB)122に分け
られる。ネクストデータレジスタA111及びネクスト
データレジスタB112から出力データレジスタ12へ
のデータ転送は前記論理ブロック16に含まれるクロッ
クドインバータのような転送ゲート161,162を介
して行われる。この転送ゲート161,162の制御信
号は、アンドゲートのような論理ゲート165,166
で別々に生成される。アンドゲート165,166に
は、許可レジスタ14から出力される許可信号141,
142と選択回路10から出力される転送信号101,
102が入力される。夫々の許可信号141,142は
許可レジスタ14の設定値に応じて信号値が決定され
る。
【0018】特に制限されないが、選択回路10は、転
送信号101,102とコンペアマッチ信号60A,7
0Bとの対応関係を選択する。その選択は、前記制御レ
ジスタ15によって指定される。前記制御レジスタ15
はそのための選択ビットとしてOEA、OEBを有して
いる。例えば、OEA=1,OEB=1のときは、転送
信号101,102はコンペアマッチ信号60Aに対応
され、OEA=0,OEB=0のときは、転送信号10
1,102はコンペアマッチ信号70Bに対応される。
OEA=1,OEB=0のときは、転送信号101がコ
ンペアマッチ信号60Aに、そして転送信号102がコ
ンペアマッチ信号70Bに対応される。OEA=0,O
EB=1のときは、転送信号101がコンペアマッチ信
号70Bに、そして転送信号102がコンペアマッチ信
号60Aに対応される。
【0019】更に前記選択ビットOEA,OEBはアド
レスデコーダ17にも与えられる。前記選択ビットOE
A,OEBを同一の内容に指定する(OEA=OEB)
と、ネクストデータレジスタA111及びネクストデー
タレジスタスタB112は、同一のアドレス、特に制限
はされないものの、H’FFF0(H’は16進数を示
す)の、それぞれビット7〜4、3〜0に配置される。
また、前記選択ビットOEA,OEBを相異なる値に指
定する(OEA≠OEB)と、ネクストデータレジスタ
A111とネクストデータレジスタスタB112は、互
いに異なるアドレス、特に制限はされないものの、それ
ぞれH’FFF0のビット7〜4,H’FFF2のビッ
ト3〜0に配置される。すなわち、前記選択ビットOE
A,OEBを同一の内容に指定した(OEA=OEB)
状態で、アドレスH’FFF0に対してCPU2または
DTC3がリードまたはライト動作を行なった時にの
み、アドレスデコード信号171及びアドレスデコード
信号172がいずれも選択レベルとしての”1”レベル
とされる。一方、前記選択ビットOEA,OEBを相異
なる値に指定した(OEA≠OEB)状態では、アドレ
スH’FFF0に対してリードまたはライト動作を行な
った時にだけアドレスデコード信号171が”1”レベ
ルとされ、アドレスデコード信号172はアドレスH’
FFF2に対してリードまたはライト動作を行なった時
にだけ”1”レベルにされる。
【0020】このように、アドレスデコーダ17から出
力されるアドレスデコード信号171,172とアドレ
スとの対応は、デコード論理は選択ビットOEA,OE
Bの相互一致と不一致状態によって切替えられ、OEA
=OEB状態ではネクストデータレジスタ111及び1
12は共に所定の同一アドレスに配置されることにな
り、ネクストデータレジスタ11から出力データレジス
タ12への転送は、コンペアマッチ信号60A,70B
の何れか一方が有効とされる。OEA≠OEB状態では
ネクストデータレジスタ111と112は相互に異なる
所定のアドレスに配置されることになり、ネクストデー
タレジスタ11から出力データレジスタ12への転送に
は、コンペアマッチ信号60A,70Bの双方が有効と
される。
【0021】図2には前記パルス出力制御装置1の動作
タイミングが示される。図2では前記選択ビットOEA
=1,OEB=0とされ、これによってネクストデータ
レジスタA111,ネクストデータレジスタB112か
ら出力データレジスタ12へデータ転送するための転送
信号101,102を、それぞれ、タイマA6とタイマ
B7のコンペアマッチ信号60A,70Bを利用して形
成している。特に制限はされないものの、DTC3は、
タイマA6のコンペアマッチ信号60AとタイマB7の
コンペアマッチ信号70Bによって起動され、それぞれ
RAM4からネクストデータレジスタA111、ネクス
トデータレジスタB112へのデータ転送を行なうよう
に設定されているものとする。そして、タイマA6とタ
イマB7のコンペアマッチ信号60A,70Bによって
出力すべきデータはRAM4上に予め書き込まれている
ものとする。
【0022】タイマA6のコンペアマッチ信号60Aが
発生すると、ネクストデータレジスタA111から出力
データレジスタ12へのデータ転送が行なわれ、パルス
出力端子19の第7〜4端子にパルス出力7〜パルス出
力4が得られる。同時にDTC3が起動され、RAM4
から次のデータがネクストデータレジスタA111に転
送される。特に制限はされないものの、DTC3は一回
の転送を行なうとRAM4の指定アドレスをインクリメ
ント(+1)するものとする。これによって、RAM4
上に書き込まれた内容がタイマA6のコンペアマッチ信
号60Aの発生毎に順次パルス出力される。
【0023】同様に、タイマB7のコンペアマッチ信号
70Bが発生すると、ネクストデータレジスタB112
から出力データレジスタ12へのデータ転送が行なわ
れ、パルス出力端子の第3〜0端子にパルス出力3〜パ
ルス出力0が得られる。同時にDTC3が起動され、R
AM4から次のデータがネクストデータレジスタB11
2に転送される。前記同様にRAM4上に書き込まれた
内容がタイマB7のコンペアマッチ信号70Bの出力毎
に順次パルス出力される。
【0024】このように、ネクストデータレジスタ11
を2分割して利用するとき、ネクストデータレジスタA
111とネクストデータレジスタB112を相互に異な
るアドレスに配置することがでできるので、分割利用さ
れるネクストデータレジスタ11内のデータが不所望に
破壊される事態を防止できる。仮にネクストデータレジ
スタ11をネクストデータレジスタA111とネクスト
データレジスタスタB112とに分割利用するとき、双
方のレジスタが同一のアドレスであるとするなら、タイ
マA6とタイマB7のコンペアマッチ信号60A,70
Bは独立に発生するために、タイマB7のコンペアマッ
チ信号70Bが発生して、ネクストデータレジスタB1
12にデータを書き込むとき、それ以前にネクストデー
タレジスタA111に書き込まれているものの未だコン
ペアマッチ信号60Aが発生されずにそのネクストデー
タレジスタA111に残っているデータがあるなら、そ
のデータを破壊してしまう。
【0025】更に、選択ビットOEA,OEBの指定の
し方によっては、コンペアマッチ信号60Aを転送信号
102に対応させ、コンペアマッチ信号70Bを転送信
号101に対応させて、ネクストデータレジスタ11を
分割利用する形態にも対応できる。その上、ネクストデ
ータレジスタ11を分割しない利用形態にも対応でき
る。特にこの利用形態においても何れか一方のコンペア
マッチ信号の選択が可能である。なお、このように前記
選択ビットによってネクストデータレジスタA111、
ネクストデータレジスタB112から出力データレジス
タ12へのデータ転送信号を、同一のコンペアマッチ信
号とした場合の機能は、等価的に図10と同一とされ
る。
【0026】図3には本発明にかかるパルス出力制御装
置1の第2の実施例が示される。同図に示されるパルス
出力制御装置1は、特に制限はされないもののそれぞれ
16ビットのネクストデータレジスタ11及び出力デー
タレジスタ12と、ディレクションレジスタ13、許可
レジスタ14、制御レジスタ15、制御ブロック16、
アドレスデコーダ17、出力バッファ18、並びにパル
ス出力端子19から構成されている。前記ネクストデー
タレジスタ11はそれぞれ4ビットのネクストデータレ
ジスタA(NDRA)111、ネクストデータレジスタ
B(NDRB)112、ネクストデータレジスタC(N
DRC)113、ネクストデータレジスタD(NDR
D)114に4分割されている。同様に出力データレジ
スタ12も出力データレジスタA(ODRA)121、
出力データレジスタB(ODRB)122、出力データ
レジスタC(ODRC)123、出力データレジスタD
(ODRD)124に分けられる。ネクストデータレジ
スタ111〜114から出力データレジスタ12へのデ
ータ転送は前記論理ブロック16に含まれるクロックド
インバータのような転送ゲート161〜164を介して
行われる。この転送ゲート161〜164の制御信号
は、アンドゲートのような論理ゲート165〜168で
別々に生成される。アンドゲート165〜168には、
許可レジスタ14から出力される許可信号141〜14
4と選択回路10から出力される転送信号101〜10
4が入力される。夫々の許可信号141〜144は許可
レジスタ14の設定値に応じてその信号値が決定され
る。
【0027】特に制限されないが、選択回路10は、転
送信号101〜104とコンペアマッチ信号60A,7
0Bとの対応関係を選択する。その選択は、前記制御レ
ジスタ15によって指定される。前記制御レジスタ15
はそのための選択ビットとしてOEA、OEB、OE
C、OED有を有している。例えば、選択ビットOE
A、OEB、OEC、OEDの夫々において1は、対応
する転送信号101,102,103,104をコンペ
アマッチ信号60Aに対応させることを指示する。選択
ビットOEA、OEB、OEC、OEDの夫々において
0は、対応する転送信号101,102,103,10
4をコンペアマッチ信号70Bに対応させることを指示
する。
【0028】更に前記選択ビットOEA、OEB、OE
C、OEDは、アドレスデコーダ17にも与えられる。
前記選択ビットOEA、OEBを同一の内容に指定する
(OEA=OEB)と、ネクストデータレジスタA11
1とネクストデータレジスタスタB112は同一のアド
レス、特に制限はされないものの、H’FFF0(H’
は16進数を示す)の、それぞれビット7〜4とビット
3〜0に配置される。また、前記選択ビットOEA、O
EBを相異なる内容に指定する(OEA≠OEB)と、
ネクストデータレジスタA111とネクストデータレジ
スタスタB112は互いに異なるアドレス、特に制限は
されないものの、それぞれH’FFF0のビット7〜4
と、H’FFF2のビット3〜0に配置される。同様に
前記選択ビットOEC、OEDを同一の内容に指定する
(OEC=OED)と、ネクストデータレジスタC11
3とネクストデータレジスタスタD114は同一のアド
レス、特に制限はされないものの、H’FFF1(H’
は16進数を示す)の、それぞれビット7〜4と3〜0
に配置される。また、前記選択ビットOEC、OEDを
相異なる内容に指定する(OEC≠OED)と、ネクス
トデータレジスタC113とネクストデータレジスタス
タD114は互いに異なるアドレス、特に制限はされな
いものの、それぞれH’FFF1のビット7〜4と、
H’FFF3のビット3〜0に配置される。
【0029】このように、アドレスデコーダ17のデコ
ード論理は、選択ビットOEA,OEBの相互一致と不
一致状態、並びに選択ビットOEC,OEDの相互一致
と不一致状態によって切替えられる。OEA=OEB状
態ではネクストデータレジスタ111及び112は共に
所定の同一アドレスに配置されることになり、ネクスト
データレジスタ111,112から出力データレジスタ
12への転送は、コンペアマッチ信号60A,70Bの
何れか一方が有効とされる。OEC=OED状態ではネ
クストデータレジスタ113及び114は共に所定の同
一アドレスに配置されることになり、ネクストデータレ
ジスタ113,114から出力データレジスタ12への
転送は、コンペアマッチ信号60A,70Bの何れか一
方が有効とされる。OEA≠OEB状態ではネクストデ
ータレジスタ111と112は相互に異なる所定のアド
レスに配置されることになり、ネクストデータレジスタ
111,112から出力データレジスタ12への転送に
は、コンペアマッチ信号60A,70Bの双方が有効と
される。OEC≠OED状態ではネクストデータレジス
タ113と114は相互に異なる所定のアドレスに配置
されることになり、ネクストデータレジスタ113,1
14から出力データレジスタ12への転送には、コンペ
アマッチ信号60A,70Bの双方が有効とされる。
【0030】図4には図3に示されるパルス出力制御装
置1の動作タイミングが示される。図4では前記選択ビ
ットはOEA=OEB=OEC=0に設定され、これに
よってネクストデータレジスタA111、ネクストデー
タレジスタB112、ネクストデータレジスタC113
から出力データレジスタ12へのデータ転送信号を、タ
イマA6のコンペアマッチ信号60Aとしている。ま
た、残りの選択ビットはOED=1に設定され、これに
よってネクストデータレジスタD114から出力データ
レジスタ12へのデータ転送信号を、タイマB7のコン
ペアマッチ信号70Bとしている。特に制限はされない
ものの、DTC3は、タイマA6とタイマB7のコンペ
アマッチ信号60A,70Bによって起動され、それぞ
れ、RAM4からネクストデータレジスタA111、ネ
クストデータレジスタB112、ネクストデータレジス
タC113へのデータ転送を2バイト(ワード)単位
で、またRAM4からネクストデータレジスタD114
へのデータ転送を1バイト単位行なうように設定され、
タイマA6のコンペアマッチ信号60AとタイマB7の
コンペアマッチ信号70Bによって夫々出力すべきデー
タはRAM4上に予め用意されているものとする。ネク
ストデータレジスタA111、ネクストデータレジスタ
B112、ネクストデータレジスタC113は連続した
アドレスH’FFF0、H’FFF1に配置されている
ためワード単位の転送が可能になっている。連続したア
ドレスに対するワード単位アクセスについては、バイト
単位アクセスを自動的に2回行うようにしてもよい。
【0031】タイマA6のコンペアマッチ信号60Aが
発生すると、ネクストデータレジスタA111、ネクス
トデータレジスタB112、ネクストデータレジスタC
113から出力データレジスタ12へのデータ転送が行
なわれて、パルス出力が行なわれる。同時にDTC3が
起動され、RAM4から次のデータがネクストデータレ
ジスタA111、ネクストデータレジスタB112、ネ
クストデータレジスタC113に転送される。特に制限
はされないものの、DTC3は一回の転送を行なうとR
AM4の指定アドレスをインクリメント(+2)するも
のとする。これによって、RAM4上に書き込まれた内
容がタイマA6のコンペアマッチ信号60Aが発生する
毎に順次パルス出力される。
【0032】同様に、タイマB7のコンペアマッチ信号
70Bが発生すると、ネクストデータレジスタD114
から出力データレジスタ12へのデータ転送が行なわれ
て、パルス出力が行なわれる。同時にDTC3が起動さ
れ、RAM4から次のデータがネクストデータレジスタ
D114に転送される。前記同様にRAM4上に書き込
まれた内容がタイマB7のコンペアマッチ信号70の発
生毎に順次パルス出力される。
【0033】図3に示されるパルス出力制御装置1で
は、ネクストデータレジスタA111、ネクストデータ
レジスタB112、ネクストデータレジスタC113、
ネクストデータレジスタD114から出力データレジス
タ12へのデータ転送信号を、同一のコンペアマッチ信
号に基づいて発生させる(OEA=OEB=OEC=O
ED)ことにより、最大16ビットのパルス出力を行な
うことができる。さらに、DTC3を用いいることによ
り、CPU1の介在なく、RAM4上に書き込んである
データを順次パルス出力することができる。これによっ
てCPU2はパルス出力以外の処理を行なうことがで
き、シングルチップマイクロコンピュータの全体的な処
理効率を向上できる。
【0034】なお、図3の構成において、ネクストデー
タレジスタから出力データレジスタ12へのデータ転送
信号の選択ビットを、それぞれ2ビット(OEA0、O
EA1、OEB0、OEB1、OEC0、OEC1、O
ED0、OED1)として、タイマビットA6,タイマ
B7,タイマC8,タイマD9のコンペアマッチ信号か
ら選択可能とすれば、4ビットずつ独立した4系統のパ
ルス出力を行なうことができるようになる。
【0035】図5には本発明に係るパルス出力制御装置
1の第3の実施例が示される。本実施例のパルス出力制
御装置1は、第1の実施例同様に、それぞれ8ビットの
ネクストデータレジスタ11及び出力データレジスタ1
2と、ディレクションレジスタ13、許可レジスタ1
4、制御レジスタ15と、制御ブロック16、アドレス
デコーダ17、出力バッファ18、並びにパルス出力端
子19から構成されている。ネクストデータレジスタ1
1はそれぞれ4ビットのネクストデータレジスタA11
1、ネクストデータレジスタB112に分割されてい
る。ネクストデータレジスタA111、ネクストデータ
レジスタB112から出力データレジスタ12へのデー
タ転送のための転送信号101〜104は夫々独立とさ
れている。ネクストデータレジスタ111,112から
出力データレジスタ12へのデータ転送は前記論理ブロ
ック16に含まれるアンドゲートのような転送ゲート1
61′〜164′を介して行われる。この転送ゲート1
61′〜164′の制御信号は、アンドゲートのような
論理ゲート165〜168で別々に生成される。アンド
ゲート165〜168には、許可レジスタ14から出力
される許可信号141,142と選択回路10から出力
される転送信号101〜104が入力される。夫々の許
可信号141,142は許可レジスタ14の設定値に応
じて信号値が決定される。
【0036】この本実施例においてはタイマA6とタイ
マB7の少なくとも何れか一方は、タイマカウンタ1本
に対し、比較レジスタを2本有しており、かかる比較レ
ジスタに対応してコンペアマッチ信号2本を発生するも
のとされ、第1の比較レジスタによる第1のコンペアマ
ッチ信号によってタイマカウンタを0にクリアすること
が可能とされる。かかるタイマについては公知であり、
例えば従来技術で挙げた文献を参照されたい。図5にお
いては、タイマ6Aのコンペアマッチ信号として第1の
比較レジスタに対応するコンペアマッチ信号601Aと
第2の比較レジスタに対応するコンペアマッチ信号60
2Aとが示され、タイマ7BAのコンペアマッチ信号と
して第1の比較レジスタに対応するコンペアマッチ信号
701Bと第2の比較レジスタに対応するコンペアマッ
チ信号702Bとが示されている。
【0037】制御レジスタ15はネクストデータレジス
タA111、ネクストデータレジスタB112から出力
データレジスタ12へのデータ転送のための転送信号の
選択ビットとしてOEA、OEB有し、さらに、転送信
号の1レベル出力タイミング及び0レベル出力タイミン
グに時間差を設けるか設けないかを選択するための選択
ビットDEA、DEB有している。選択ビットDAE、
DBEを1にセットすると、ビットOEA,OEBで指
定したタイマ(6A,7B)の第1コンペアマッチ信号
(601A,701B)でネクストデータレジスタA1
11,ネクストデータレジスタB112から出力データ
レジスタ12への0データの転送(転送信号101,1
03を1レベル、転送信号102,104を0レベルに
して、出力データレジスタ12のクリア若しくはリセッ
トを行う)が行なわれ、第2の比較レジスタによる第2
のコンペアマッチ信号(602A,702B)で1デー
タのデータ転送(転送信号101,103を0レベル、
転送信号102,104を1レベルにして、出力データ
レジスタ12のセットを行う)が行なわれるものであ
る。
【0038】図6には図5に示されるパルス出力制御装
置1の動作タイミングが示される。図6では前記選択ビ
ットOEA=1,OEB=0によって、ネクストデータ
レジスタA111、ネクストデータレジスタB112か
ら出力データレジスタ12へのデータ転送信号を、それ
ぞれ、タイマA6のコンペアマッチ信号601A,60
2Aに対応されるものとし、且つ、DAE=1により、
1レベル出力タイミングと0レベル出力タイミングに時
間差を設ける指定を行っている。タイマA6は、第1の
比較レジスタにパルス出力間隔を設定し、第2の比較レ
ジスタ1レベルと0レベル出力タイミング時間差を設定
する。また、第1のコンペアマッチ信号601Aでタイ
マカウンタを0にクリアする設定を行なう。
【0039】タイマA6のタイマカウンタがインクリメ
ントされ、第1の比較レジスタに設定した値に一致する
と第1のコンペアマッチ信号601Aが発生し、0レベ
ル出力が行なわれる。同時にタイマカウンタは0に一旦
クリアされた後、インクリメントされ、第2の比較レジ
スタに設定した値に一致すると第2のコンペアマッチ信
号602Aが発生し、1レベル出力が行なわれる。この
第2のコンペアマッチ信号602AによってDTC3が
起動され、RAM4からネクストデータレジスタA11
1、ネクストデータレジスタB112へのデータ転送を
行なう。これによって、RAM4上に書き込まれた内容
がタイマA6の第1コンペアマッチ信号601Aの発生
毎に順次パルス出力され、かつ、0レベルから1レベル
への変化タイミングを遅延させることができる。
【0040】これにより、例えば、図6において、ビッ
ト0とビット4の1レベル出力の間に、第2の比較レジ
スタで設定した、論理的な時間間隔を設けることがで
き、外部回路の状態等によらず、これらの1レベル出力
のオーバラップを防止することができる。
【0041】図7には、公知とされたものではないが、
前記DTC3の概略ブロック図が示される。特に制限さ
れないが、DTC3は独立した4チャネルの回路部分3
10、320、330、340を有し、これらはアドレ
スレジスタ2本、転送カウンタ、制御レジスタなどを含
む。かかる制御レジスタは転送データ長(特に制限はさ
れないもののバイトまたはワード)、起動要因(コンペ
アマッチA〜D)を選択する。また、これらに対応した
転送要求回路311、321、331、341を有して
いる。転送要求回路は、前記制御レジスタで指定した起
動要因が発生すると、DTCチャネルに1レベルの起動
信号を与える。起動信号が与えられたDTCチャネル
は、他のDTCチャネルやCPU2と内部バスの使用権
を調整し、動作可能になると、所定のデータ転送を行な
う。データ転送が1回行なわれると起動信号は0レベル
にされる。さらに、起動要因発生元(タイマA6〜D
9)に起動要因のクリア信号を与える。起動信号に対応
される要求信号は選択回路30から出力され、また、チ
ャネルから発生される起動要因クリア信号は選択回路を
介してタイマに与えられる。
【0042】DTCの各チャネル310,320,33
0,340は、起動信号を、それぞれ独立にタイマA
6,タイマB7,タイマC8,タイマD9のコンペアマ
ッチ信号60A,70B,80C,90Dから選択する
ことができる。従って、例えば、タイマA6のコンペア
マッチ信号60Aによって2個のチャネルを起動するこ
とができる。起動要因が一旦発生すると、それはチャネ
ル毎に転送要求回路に保持され、前記の通り、チャネル
の一回の転送によって保持が解除されるように構成され
る。特に制限はされないものの、比較レジスタを2本有
するものでは、第2のコンペアマッチ信号を使用する。
【0043】このようなDTC3を用いれば、図5で説
明した第3の実施例において、このうちの1チャネルで
前記出力データの転送を行ない、他の1チャネルで第1
の比較レジスタの書換えを行なうことができる。
【0044】図8には図5のパルス出力制御装置1にお
ける別の動作タイミング図が示される。本動作タイミン
グでは、図6同様にパルス出力を行うことに加えて、さ
らに第2のコンペアマッチ信号によって、第1の比較レ
ジスタを書替え、パルス出力の間隔を変化させている。
例えば、パルス出力によってモータを駆動する場合に
は、パルス出力間隔を変化させることによって、モータ
の加速または減速を行なうことができる。モータの加速
時には第1の比較レジスタの内容を次第に小さくして、
パルス出力間隔を短くすれば良い。逆にモータの減速時
には第1の比較レジスタの内容を次第に大きくして、パ
ルス出力間隔を短くすれば良い。
【0045】図11には図1のパルス出力制御装置1の
1ビット分の具体的な回路図が示される。ネクストデー
タレジスタ111または112、出力データレジスタ1
21または122、ディレクションレジスタ13、許可
レジスタ14のおのおの1ビットは、それぞれフリップ
フロップF1、F2、F3、F4で構成されている。パ
ルス出力端子19は、Pチャネル型MOSFETQ1と
Nチャネル型MOSFETQ2からなるCMOSインバ
ータ回路の出力に接続されている。Q1、Q2のゲート
入力は、それぞれ、インバータI1、I2を介して、ノ
アゲートG1、ナンドゲートG2に接続されている。こ
れらG1、G2の一方の入力は出力データレジスタF2
の出力とされて、G1の他方の入力はディレクションレ
ジスタF3の出力、G2の他方の入力はインバータI3
を介してディレクションレジスタF3の出力とされてい
る。出力データレジスタF2の入力クロックは許可レジ
スタF3の出力と転送信号の論理積信号とされ、入力デ
ータはネクストデータレジスタF1の出力とされてい
る。ネクストデータレジスタF1、ディレクションレジ
スタF3、許可レジスタF4の入力クロックは、それぞ
れのアドレスに対応したアドレスデコード信号とライト
信号の論理積信号とされ、入力データはデータバスとさ
れている。
【0046】図12には図1のパルス出力制御装置1の
アドレスデコーダ17の一部分の具体的な回路図が示さ
れる。アドレスデコード信号1、2はそれぞれ、ネクス
トデータレジスタ111、112に与えられる。アドレ
スデコード論理171は、特に制限はされないものの、
アドレスバスからアドレス信号A0〜15を入力し、ア
ドレスバスの内容がH’FFF0であれば、H’FFF
0検出信号を”1”とし、アドレスバスの内容がH’F
FF2であれば、H’FFF2検出信号を”1”とす
る。H’FFF0検出信号はバッファB1を介して、ア
ドレスデコード信号1とされる。また、H’FFF0検
出信号、H’FFF2検出信号はセレクタS1を介して
アドレスデコード信号2とされる。斯るセレクタS1の
選択信号は制御レジスタ15のOEA、OEBビットの
出力の排他的論理和信号とされる。すなわち、OEA、
OEBビットの内容が一致していれば、前記排他的論理
和は”0”となり、H’FFF0検出信号がアドレスデ
コード信号2とされ、OEA、OEBビットの内容が相
異なっていれば、前記排他的論理和は”1”となり、
H’FFF2検出信号がアドレスデコード信号2とされ
る。
【0047】図13には図1のパルス出力制御装置1の
選択回路10の具体的な回路図が示される。タイマA
6、B6のコンペアマッチ信号60A,70Bが、セレ
クタS2、S3を介して、転送信号1(101)、転送
信号2(102)とされている。セレクタS2、S3の
選択信号はそれぞれ、制御レジスタ15のOEA、OE
Bビットの出力とされる。
【0048】図14には図11のパルス出力制御装置1
のネクストデータレジスタF1、出力データレジスタF
2の変形例を示す。本例においてはネクストデータレジ
スタF1、出力データレジスタF2のいずれもデータの
リードライトが可能とされ、リセット時に”0”にクリ
アされるように構成されている。すなわちF1、F2
は、その出力がクロックトインバータC3、C4を介し
てデータバスに接続とされ、リセット信号が入力されて
いる。斯るクロックトインバータC3,C4のクロック
はアドレスデコード信号とリード信号の論理積信号であ
る。また、さらにF2はF1からの転送のほかに、許可
レジスタ14からの許可信号が0レベルのときデータバ
スからライト可能とされている。これによってパルス出
力端子として使用しない端子は許可レジスタ14を”
0”とすることにより、データバスからライトしたデー
タを出力することができる。ディレクションレジスタ1
3、許可レジスタ14、制御レジスタ15も同様に構成
することができる。
【0049】図15には図5のパルス出力制御装置1の
1ビット分の具体的な回路図が示される。図15におい
て、F1はネクストデータレジスタ11、F2は出力デ
ータレジスタ12、F3はディレクションレジスタ1
3、F4は許可レジスタ14に対応される。図11の構
成に対して、出力データレジスタF2の入力がセット側
及びリセット側独立とされている。そのセット側のクロ
ックは第2のコンペアマッチ信号によって形成される転
送信号n1とF4の出力の論理積とされ、入力データは
F1の正論理出力データとされている。出力データレジ
スタF2のリセット側のクロックはセレクタS4の出力
とF4の出力の論理積とされ、入力データはF1の負論
理出力データとされている。特に制限されないが、図1
5の構成においてセレクタS4は選択回路10に含ま
れ、図13の選択回路10の構成において入力を第1、
第2のコンペアマッチ信号とするときの出力である転送
信号1、2を入力とし、制御レジスタのDAE(または
DBE)ビットの出力を選択信号としている。すなわ
ち、DAE(またはDBE)ビットの該当ビットが”
1”であれば、転送信号2(第2のコンペアマッチ信
号)が、前記該当ビットが”0”であれば、転送信号1
(第1のコンペアマッチ信号)が選択されるものであ
る。
【0050】図16には図15に示されるようなパルス
出力制御装置1を内蔵するマイクロコンピュータMCU
をステッピングモータの駆動制御に適用した場合のブロ
ック図が示される。特に制限はされないものの、8極4
相ステッピングモータに対して、パルス出力制御装置1
のパルス出力信号0〜7をパワードライブ素子に与えて
いる。例えば、パルス出力0、4にそれぞれ1、0レベ
ルを出力することによって、パワードライブ素子を介し
て、ステッピングモータの極間に電流を流し、モータを
駆動するものである。例えば、励磁データはH’1E、
H’2D、H’4B、H’87を出力することによっ
て、ステッピングモータは左方向に回転する。あるいは
図6,図7の出力を行えば、ステッピングモータは右方
向に回転する。パワードライブ素子は例えば、(B)に
示されるようにコンプリメンタリパワーMOSFETを
用いることができる。これによれば、図5及び図6で説
明したように、所定のパルス出力間において1レベル出
力のオーバラップを防止できるから、ステッピングモー
タの各極における貫通電流の発生をを防止できる。
【0051】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲におい
て種々変更可能であることは言うまでもない。
【0052】例えば、1レベル出力タイミングと0レベ
ル出力タイミングに時間差を設けるための手法として
は、タイマの2本の比較レジスタを用いる他、内部クロ
ックによるシフトレジスタで実現してもよい。すなわち
コンペアマッチ信号で0レベル出力を行なった後、シフ
トレジスタの段数分の遅延時間後に、1レベル出力を行
なってもよい。パルス出力制御装置1などの具体的な構
成は上記実施例に限定されず、その他種々変更可能であ
る。たとえば、出力ビット数あるいは1レベルと0レベ
ルの設定などは任意の設定が可能である。また、パルス
出力制御装置の具体的な回路構成についても種々変更可
能である。
【0053】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるシング
ルチップマイクロコンピュータに適用した場合について
説明したが、それに限定されるものではなく、その他の
半導体集積回路装置にも適用可能であり、本発明は少な
くともパルス出力を行なう機能を有する条件の半導体集
積回路装置に広く適用することができる。
【0054】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0055】すなわち、第2のデータ保持手段の記憶領
域を分割利用するときは夫々を別アドレス、分割しない
場合は同一アドレスとして、その記憶領域を選択可能に
することにより、第2のデータ保持手段を一括利用して
パルス出力を制御することも分割利用してパルス出力を
制御することも可能になる。これにより、パルス出力制
御のための資源の利用効率を向上させ、パルス出力制御
の実行効率を向上させることができるという効果があ
る。更に、パルス出力の0から1、1から0に変化する
タイミングの一方をパルス出力間隔よりも短い時間で遅
延させるようにすることにより、パルス出力の0から
1、1から0に変化するタイミングの調整が可能にな
り、これにより、所定のパルス出力相互間での1レベル
又は0レベル出力のオーバラップを防止できるようにな
る。さらにこれにより、パルス出力によって駆動される
回路における不所望な貫通電流の発生などを阻止できる
という効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るパルス出力制御装
置のブロック図である。
【図2】第1の実施例に係るパルス入出力制御装置の動
作タイミング図である。
【図3】本発明の第2の実施例に係るパルス出力制御装
置のブロック図である。
【図4】第2の実施例に係るパルス入出力制御装置の動
作タイミング図である。
【図5】本発明の第3の実施例であるパルス出力制御装
置のブロック図である。
【図6】第3の実施例に係るパルス出力制御装置の動作
タイミング図である。
【図7】データ転送制御装置の一例ブロック図である。
【図8】第3の実施例に係るパルス出力制御装置の別の
動作タイミング図である。
【図9】本発明に係るマイクロコンピュータの一実施例
ブロック図である。
【図10】本発明に先立って検討されたパルス出力制御
装置の一例ブロック図である。
【図11】パルス出力制御装置の具体的な回路図であ
る。
【図12】アドレスデコード回路の具体的な回路図であ
る。
【図13】選択回路の具体的な回路図である。
【図14】パルス出力制御装置の別の例を示す具体的な
回路図である。
【図15】パルス出力制御装置の更に別の例を示す具体
的な回路図である。
【図16】パルス出力制御装置をステッピングモータの
駆動制御に適用した場合の一例ブロック図である。
【符号の説明】
MCU シングルチップマイクロコンピュータ 1 パルス入出力制御装置 2 CPU 6 タイマA 7 タイマB 8 タイマC 9 タイマD 10 選択回路 101〜104 転送信号 11 ネクストデータレジスタ 111 ネクストデータレジスタA 112 ネクストデータレジスタB 113 ネクストデータレジスタC 114 ネクストデータレジスタD 12 出力データレジスタ 121 出力データレジスタA 122 出力データレジスタB 123 出力データレジスタC 124 出力データレジスタD 14 許可レジスタ 15 制御レジスタ 16 論理ブロック 17 アドレスデコーダ 60A,70B コンペアマッチ信号

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス出力端子と、パルス出力端子に出
    力が接続される第1のデータ保持手段と、前記第1のデ
    ータ保持手段の入力に出力が接続される第2のデータ保
    持手段とを備え、計時手段によって指定される時間に前
    記第2のデータ保持手段から第1のデータ保持手段へデ
    ータを転送可能なパルス出力制御装置であって、 前記第2のデータ保持手段はCPUのアドレス空間に配
    置された複数個のデータ保持領域を有し、 前記複数個のデータ保持領域をCPUのアドレス空間に
    おける異なる番地に配置する選択状態と、複数個のデー
    タ保持領域をCPUのアドレス空間における同一の番地
    に配置する選択状態を切換え可能に、該複数個のデータ
    保持領域をデータ入力のために選択する選択信号の形成
    手段を設けて、 成るものであることを特徴とするパルス出力制御装置。
  2. 【請求項2】 前記第2のデータ保持手段の複数個のデ
    ータ保持領域から第1のデータ保持手段へのデータ転送
    を、複数個の計時手段によって指定される複数の時間の
    何れで行なうかを選択する選択手段を設けて成るもので
    あることを特徴とする請求項1記載のパルス出力制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記選択信号形成手段は、前記第2のデ
    ータ保持手段の複数個のデータ保持領域から第1のデー
    タ保持手段へのデータ転送を同一の前記時間で行なう状
    態に呼応して、前記複数個のデータ保持領域をCPUの
    アドレス空間における同一の番地に配置し、前記第2の
    データ保持手段の複数個のデータ保持領域から第1のデ
    ータ保持手段へのデータ転送を相異する前記時間で行な
    う状態に呼応して、前記複数個のデータ保持領域をCP
    Uのアドレス空間における異なる番地に配置するもので
    あることを特徴とする請求項2記載のパルス出力制御装
    置。
  4. 【請求項4】 パルス出力端子と、パルス出力端子に出
    力が接続される第1のデータ保持手段と、第1のデータ
    保持手段の入力に出力が接続される第2のデータ保持手
    段とを備え、複数の時間を設定可能な計時手段によって
    指定される時間に前記第2のデータ保持手段から第1の
    データ保持手段へ1データ及び0データを転送可能なパ
    ルス出力制御装置であって、 前記第2のデータ保持手段から第1のデータ保持手段へ
    のデータ転送のうち、1データの転送を、前記計時手段
    によって指定される複数時間の内の一つの時間で行い、
    0データの転送を、前記計時手段によって指定される複
    数時間の内の別の時間で行うための論理ブロックを有し
    て成るものであることを特徴とするパルス出力制御装
    置。
  5. 【請求項5】 前記1データ及び0データの転送を同一
    の時間で行なうか、相異する時間で行なうかの指示にし
    たがって、前記計時手段によって指定される時間を選択
    する手段を設けて成るものであることを特徴とする請求
    項4記載のパルス出力制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5の何れか1項記載のパル
    ス出力制御装置と、記憶手段と、計時手段と、前記計時
    手段に指定された時間になったことを該計時手段から伝
    達されることによって前記記憶手段から前記パルス出力
    制御装置の第2のデータ保持手段にデータ転送を行なう
    データ転送制御手段とを含んで1チップ化されて成るも
    のであることを特徴とするマイクロコンピュータ。
JP04117969A 1992-04-10 1992-04-10 パルス出力制御装置、及びマイクロコンピュータ Expired - Fee Related JP3110554B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04117969A JP3110554B2 (ja) 1992-04-10 1992-04-10 パルス出力制御装置、及びマイクロコンピュータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04117969A JP3110554B2 (ja) 1992-04-10 1992-04-10 パルス出力制御装置、及びマイクロコンピュータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05289768A JPH05289768A (ja) 1993-11-05
JP3110554B2 true JP3110554B2 (ja) 2000-11-20

Family

ID=14724762

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04117969A Expired - Fee Related JP3110554B2 (ja) 1992-04-10 1992-04-10 パルス出力制御装置、及びマイクロコンピュータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3110554B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05289768A (ja) 1993-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5047922A (en) Virtual I/O
US6145027A (en) DMA controller with split channel transfer capability and FIFO buffering allowing transmit channel to get ahead of corresponding receive channel by preselected number of elements
US5522064A (en) Data processing apparatus for dynamically setting timings in a dynamic memory system
JPH08212101A (ja) 特定用途向け集積回路によって実施される命令プログラムの実行をテストするための方法、及びそのたの特定用途向け集積回路
US6215722B1 (en) Command latency circuit for programmable SLDRAM and latency control method therefor
JP2008545190A (ja) 集積回路およびオンチップメモリへのアクセスの確保方法
US5467454A (en) Bus use request adjusting apparatus allowing changing priority levels
JP3110554B2 (ja) パルス出力制御装置、及びマイクロコンピュータ
JPH11110339A (ja) Dmaコントローラ
US8656087B2 (en) Page mode access by non-page mode device
US20050160246A1 (en) Method and device for controlling a memory access
US6782467B1 (en) Method and apparatus for fast limited core area access and cross-port word size multiplication in synchronous multiport memories
JPH1139212A (ja) マイクロコンピュータ
US6363032B2 (en) Programmable counter circuit for generating a sequential/interleave address sequence
JP4062478B2 (ja) デバイスアクセス方法
JP2715524B2 (ja) タイマ回路
JPH03214275A (ja) 半導体集積回路
JPH04303247A (ja) マイクロコンピュータ装置
JP3322993B2 (ja) 情報処理装置
JPH096750A (ja) 端子状態制御回路、及びマイクロコンピュータ
JP2777133B2 (ja) 中央演算処理装置
JPH02208727A (ja) 情報処理装置
JPH01209556A (ja) データ処理システム
JPH11176165A (ja) シーケンシャルアクセス型半導体メモリ装置
JPH03116256A (ja) メモリ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000829

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070914

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080914

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080914

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090914

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees