JPH06139076A - 割り込み処理装置 - Google Patents

割り込み処理装置

Info

Publication number
JPH06139076A
JPH06139076A JP29117692A JP29117692A JPH06139076A JP H06139076 A JPH06139076 A JP H06139076A JP 29117692 A JP29117692 A JP 29117692A JP 29117692 A JP29117692 A JP 29117692A JP H06139076 A JPH06139076 A JP H06139076A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rom
signal
interrupt processing
output
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29117692A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Fujii
浩一 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP29117692A priority Critical patent/JPH06139076A/ja
Publication of JPH06139076A publication Critical patent/JPH06139076A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 迅速な割り込み処理が可能な割り込み処理装
置を提供する。 【構成】 CPUと、システムプログラムを格納する第
1ROMとを備える割り込み処理装置であって、割り込
み処理プログラムを格納する第2ROMと、第1ROM
で実行していたシステムプログラムのアドレスを記憶す
る記憶手段と、割り込み処理開始時にCPUと第1RO
Mとの接続を遮断し、換わりに第2ROMを接続する第
1切換手段と、CPUが第2ROMに接続された場合、
第2ROMに格納されている割り込み処理プログラムを
実行する実行手段と、その実行が終了し、システムプロ
グラムの処理に復帰する時に記憶手段に記憶したアドレ
スを読み出す読み出し手段と、割り込み処理復帰時にC
PUと第2ROMとの接続を遮断し、換わりに第1RO
Mを接続する第2切換手段と、CPUと第1ROMとが
接続された場合、読み出し手段により読み出したアドレ
スからシステムプログラムを実行する復帰手段とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、割り込み処理機能を備
えるコンピュータに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】割り込
み処理の可能な中央演算処理装置(以下、CPU)は、
割り込み要求信号IRQを受け付ける割り込み要求信号
入力端子を備えている。そして、図1に点線で示す割り
込み要求信号線をCPUの割り込み要求信号入力端子に
接続させていた。CPUは、割り込み要求信号IRQが
入力された時、所定の割り込み処理を実行する。
【0003】割り込み要求信号IRQの入力に対し、割
り込み処理を実行するには、プログラムカウンターのプ
ッシュ、ベクターアドレスの読み込みなどのオーバヘッ
ドが必要となる。例えば、65C42素子の場合、割り
込み処理の開始時に7サイクル、復帰時に6サイクルの
オーバヘッドが必要となる。このため割り込み処理の要
求に対して高速に応答することが不可能であった。
【0004】これに対し、割り込み処理の要求に対応し
てCPUのハードウェアによりプログラムカウンター、
内部レジスタ等を一瞬で切り替えてオーバヘッドを除去
するコンテキストスイッチを用いるといった技術があ
る。しかし、この技術は、高級なCPUにのみ適用され
ており、CPUは高価である。
【0005】そこで本発明は、コンテキストスイッチを
備えないCPU、例えば80系、68系、65系等のC
PUにおいて、高速割り込み処理の実行を可能とするこ
とを目的とする。
【0006】
【問題を解決するための手段】本発明の割り込み処理装
置は、中央演算処理装置と、システムプログラムを格納
する第1ROMとを備えるシステムにおける割り込み処
理装置であって、割り込み処理プログラムを格納する第
2ROMと、割り込み処理を実行する際に、第1ROM
で実行していたシステムプログラムのアドレスを記憶す
る記憶手段と、割り込み処理開始時に中央処理演算装置
と第1ROMとの接続を遮断し、換わりに第2ROMを
接続する第1切換手段と、第1切換手段により中央演算
処理装置が第2ROMに接続された場合、第2ROMに
格納されている割り込み処理プログラムを実行する実行
手段と、割り込み処理プログラムの実行が終了し、シス
テムプログラムの処理に復帰する時に上記記録手段に記
憶したアドレスを読み出す読み出し手段と、割り込み処
理復帰時に中央処理演算装置と第2ROMとの接続を遮
断し、換わりに第1ROMを接続する第2切換手段と、
第2切換手段により中央演算処理装置と第1ROMとが
接続された場合、上記読み出し手段により読み出したア
ドレスからシステムプログラムを実行する復帰手段とを
備える。
【0007】
【作用】本発明の割り込み処理装置は、割り込み処理の
要求がされた場合、記憶手段により中央演算処理装置が
実行していた第1ROMに格納されてるシステムプログ
ラムのアドレスを記憶し、第1切換手段により、中央演
算処理装置と第1ROMとの接続を遮断し、変わりに第
2ROMを接続し、実行手段により中央演算処理装置に
割り込み処理プログラムを実行する。
【0008】割り込み処理が終了した後、割り込み処理
からの復帰時には、読み出し手段により上記記憶手段に
よって記憶したアドレスを読み出し、第2切換手段によ
り中央演算処理装置と第2ROMとの接続を遮断し、か
わりに第1ROMを接続し、復帰手段により中央演算処
理装置に上記読み出し手段により読み出されたアドレス
からシステムプログラムを実行する。
【0009】
【実施例】本発明の割り込み処理装置は、2つのNAN
Dゲートから構成されるスイッチングゲートを用いて、
システムプログラムが格納されているROMと、割り込
み処理プログラムの格納されているROMとを、割り込
み要求信号IRQの値に対応して切り替えることを最大
の特徴とする。以下、添付の図面を用いて本発明の割り
込み処理装置の動作について以下の順に詳細に説明す
る。 (1)割り込み処理装置の全体構成及びその動作の説明 (2)コントロール回路の詳細な説明 (2-a) 割り込み処理実行前のコントロール回路内の各
信号の状態の説明 (2-b) 割り込み処理開始時のコントロール回路内の各
信号の状態の説明 (2-c) 割り込み処理からの復帰時におけるコントロー
ル回路内の各信号の状態の説明
【0010】(1)割り込み処理装置の全体構成及びそ
の動作の説明 図1は、本発明の割り込み処理装置の全体構成図であ
る。該割り込み処理装置は、中央演算処理装置(以下、
CPU)100と、通常の演算処理を実行するためのシ
ステムプログラムが格納されている第1ROM101
と、割り込み処理時に於ける処理プログラムが格納され
ている第2ROM102と、デコーダ103と、割り込
み処理時にCPU100が第1ROM101とアクセス
していたアドレスをラッチするラッチ回路104と、割
り込み処理時に第2ROM102実行している割り込み
処理プログラムのアドレスをカウントするアドレスカウ
ンタ105と、2つのNANDゲート110及び111
からなるスイッチングゲートと、コントロール回路20
0とから構成される。
【0011】デコーダ103は、CPU100が第1R
OM101もしくは第2ROM102をアクセスしてい
る期間中、ハイレベルのセレクト信号ROMCSを出力
する。スイッチングゲートは、入力されるROM切換信
号EN1及びEN2の信号レベルに対応して第1ROM
101及び第2ROM102と、CPU100との接続
を切り替える。また、コントロール回路200は、割り
込み要求信号IRQとCPU100の同期信号SYNC
に対応してラッチ信号L,ラッチのアドレス読取信号O
1及びOE2,アドレスカウンタ105のリセット信号
RES,第1ROM101及び第2ROM101のRO
M切換信号EN1及びEN2とを出力する。
【0012】図1に示されるように、CPU100のデ
ータ出力端子は、データバスを介して第1ROM01及
び第2ROM102に接続される。また、CPU100
のアドレス出力端子から出力されるアドレスは、デコー
ダ103及びラッチ回路104に出力されると共に、ア
ドレスバスを介して第1ROM101に出力される。コ
ントロール回路200は、データバスと接続されてお
り、CPUが処理しているデータが常時、入力される。
また、アドレスカウンタ105は、第2ROM102と
接続され、割り込み処理プログラムが実行されている期
間中、第2ROM102にカウントした値をアドレスと
して出力する。
【0013】図2は、図1に示す割り込み処理装置にお
ける各信号のタイミングチャートを示す図である。以
下、該タイミングチャート及び先に示した図1を用いて
本発明の割り込み処理について説明を行う。なお、図1
に示す割り込み処理装置は、負論理回路からなるため、
回路内の各信号にインバース信号が用いられる。以下、
信号の前にiを付して記載される信号は、インバース信
号を意味するものとする。例えば、割り込み要求信号I
RQのインバース信号は、信号iIRQとして表され
る。
【0014】外部より割り込み要求がかかると(ローレ
ベルの割り込み要求信号iIRQがコントロール回路2
00に入力されると)、コントロール回路200は、C
PU100が現在実行している命令の終了をチェックす
る。CPU100が実行している命令の処理が終了した
ことは、CPU100からコントロール回路200に入
力され、命令コードフェッチを示す同期信号SYNCが
ハイレベルになることで確認される。図2のタイミング
チャートでは、タイミング#1がこれに該当する。
【0015】命令の実行の終了が確認された場合、クロ
ック信号CLKの立ち上がりタイミングに同期してコン
トロール回路200からハイレベルのラッチ信号Lが、
ラッチ回路104に出力される。ラッチ信号Lの入力さ
れたラッチ回路104は、CPU100が第1ROM1
01に対してアクセスしていたアドレスを保持する。本
実施例では、図2のタイムチャートに示されるように、
アドレスバスに出力されていたアドレスPCがラッチ回
路104に保持される。また、同時に、コントロール回
路200は、それまで出力されていたハイレベルのRO
M切換信号EN1、及びローレベルのROM切換信号E
N2にかわりローレベルのROM切換信号EN1、及び
ハイレベルのROM切換信号EN2を出力する。
【0016】コントロール回路200が出力するROM
切換信号EN1及びEN2は、第1ROM101及び第
2ROM102に接続されるスイッチングゲートに入力
される。このスイッチングゲートは、2つのNANDゲ
ート110及び111からなり、2つのNANDゲート
の各一方の入力端子にはデコーダ103から出力される
ハイレベルのセレクト信号ROMCS信号が入力されて
いる。ROM切換信号EN1及びEN2は、2つのNA
NDゲート110及び111の他方の入力端子に入力さ
れる。このスイッチングゲートは、入力されるROM切
換信号EN1がローレベル、EN2がハイレベルの場合
は、第1ROM101のiCS端子にハイレベルの信号
を出力すると共に、第2ROMにローレベルの信号を出
力して第2ROMをセレクトする。また、入力されるR
OM切換信号がEN1がハイレベル、EN2がローレベ
ルの場合は、第1ROM101のiCS端子に第1RO
Mをセレクトするローレベルの信号を出力すると共に、
第2ROMにハイレベルの信号を出力する。
【0017】コントロール回路200は、ROM切換信
号EN1及びEN2を切り替えることで、CPU100
がアクセスするROMを第1ROM101から割り込み
処理用の第2ROM102に切り替える。第2ROM1
02からは、割り込み処理プログラムのデータB1,B
2,…がデータバスに出力される。ROM切換信号EN
2は、第2ROM用のアドレスカウンタ105のリセッ
ト端子iRESにも入力される。アドレスカウンタ10
5は、コントロール回路200からハイレベルのROM
切換信号EN2が入力されると、クロック信号CLKの
立ち上がりタイミングに同期して第2ROMの実行アド
レスのカウントを開始する。このアドレスカウンタ10
5は、CPU100が、第2ROM102をアクセスし
ている期間のみカウントを行い、CPU100が他の
(第2ROM102以外の)周辺装置をアクセスしてい
る期間には、カウントを行わない。タイミング#1以降
のタイミング#2、#3、…において、CPU100
は、第2ROM102とのアクセスを続行する。
【0018】割り込み処理が終了し、CPU100がア
クセスするROMを第2ROM102から第1ROM1
01に復帰させる場合には、JMP命令(ジャンプ命
令)が実行される。該JMP命令は、第2ROM102
に格納されている割り込み処理プログラムの最後に設定
される。コントロール回路200は、データバスを介し
て送られてくる命令コード4CH(HはHCDコードを
意味する)のJMP命令を確認した場合(タイミング#
a)、次のタイミング#bでローレベルのアドレス読出
信号iOE1をラッチ回路104に出力し、更に次のタ
イミング#cでローレベルのアドレス読出信号iOE2
をラッチ回路104に出力する。
【0019】ローレベルのアドレス読出信号iOE1
入力されたラッチ回路104では、タイミング#1にお
ける割り込み処理開始時に保持した第1ROM101の
処理アドレスの下位8ビットのアドレスPC(L)をデ
ータバスに出力する。またローレベルのアドレス読出信
号iOE2の入力されたラッチ回路104では、タイミ
ング#1における割り込み処理開始時に保持した第1R
OM101の処理アドレスの上位8ビットのアドレスP
C(H)をデータバスへ出力する。データバスに出力さ
れたアドレスPC(L)及びPC(H)は、CPU100
に入力される。CPU100は、割り込み処理時にもア
ドレスのカウントを継続し、これをアドレスバスへ出力
しているが、割り込み処理終了時に、上記手順でデータ
バスを介して割り込み処理開始時のアドレスPCが入力
された場合には、アドレスバスに出力するアドレスの値
を切りかえ、アドレスPC出力する。
【0020】アドレスバスを介してアドレスPCの入力
された第1ROM101は、アドレスPC以降に格納し
ているシステムプログラムのデータA1,A2,…をデ
ータバスに出力する。
【0021】以上のようにコントロール回路200は、
ローレベルのアドレス読出信号iOE1及びiOE2の出
力に伴い、ROM切換信号EN1及びEN2の値を逆転
させ、データバスから第2ROM102を切り離し、第
1ROM101を接続する。データバスに再び接続され
た第1ROM101は、ラッチ回路104から出力され
るアドレスの値からプログラムの処理を続行する。これ
によりCPU100は、割り込み処理の実行される前の
状態に復帰する。
【0022】(2)コントロール回路の詳細な説明 次の図3は、コントロール回路200の回路構成を示す
図である。コントロール回路200は、複数の遅延回路
201〜206と、論理回路210〜215とからな
る。
【0023】以下、コントロール回路200の構成及び
動作について、(a)割り込み処理実行前、(b)割り
込み処理開始時及び(c)割り込み処理からの復帰時の
3つの場合に分けて説明する。
【0024】図示されるように遅延回路201には、外
部から入力される割り込み要求信号iIRQと、クロッ
ク信号iCLKと、同期信号SYNCと、データバスを
介してデータが入力される。割り込み処理を実行する際
には、ローレベルの割り込み要求信号iIRQが入力さ
れる。
【0025】(2-a) 割り込み処理実行前のコントロー
ル回路内の各信号の状態の説明 まず最初に、割り込み処理の実行前の回路内の各信号の
状態について詳細に説明する。割り込み処理の実行前、
遅延回路201には、ハイレベルの割り込み要求信号i
IRQが入力されている。このため、出力端子iQから
は、クロック信号iCLKの状態によらず、常にローレ
ベルの信号が出力される。出力端子iQから出力された
ローレベルの信号はANDゲート210の一方の入力端
子に入力される。ANDゲート210のもう一方の入力
端子にはCPU100から出力される同期信号SYNC
が入力される。出力端子iQからANDゲート210の
一方の入力端子に入力される信号がローレベルであるた
め、同期信号SYNCの値にかかわらず、ANDゲート
210の出力端子からはローレベルの信号が出力され
る。
【0026】遅延回路202のストローブには、AND
ゲート210からローレベルの信号が入力される。この
ため、遅延回路202は、前回入力された信号を保持
し、これを出力する。ここで、前回の割り込み処理時、
もしくは電源がONされた際の初期設定処理によって、
出力端子Qからはローレベルの信号が出力される。この
ローレベルの信号はROM切換信号EN2として図1に
示したスイッチングゲートに出力されると共に、遅延回
路203及びANDゲート215へ出力される。
【0027】ANDゲート214は、データバスから送
られて来るデータ信号が4CH、即ち、第2ROM10
2に格納されている割り込み処理プログラムの実行が終
了してJMP命令が出力される場合以外は、ローレベル
を出力するゲートである。従って、割り込み処理前、A
NDゲート215は、常にローレベルの信号を出力す
る。ANDゲート215から出力されたローレベルの信
号は、遅延回路205及び206に入力され、ストロー
ブに入力されるクロック信号CLKにかかわらす、共に
ハイレベルのアドレス読出信号iOE1及びiOE2を出
力する。遅延回路202の出力端子Qから出力されたロ
ーレベルの信号は、遅延回路203のデータ入力端子D
にも入力される。ここで、遅延回路203の出力端子i
Qから出力されるハイレベルの信号と、これにクロック
信号1周期分だけ遅延して遅延回路204の出力端子Q
から出力されるローレベルの信号がインバータを介して
ANDゲート213に入力される。このためANDゲー
ト213からはローレベルの信号が出力される。
【0028】入出力端子にインバータの配設されている
ORゲート211の一方の入力端子に入力されるリセッ
ト信号iRESは、常にハイレベルの信号である。リセ
ット信号iRESの他に、ORゲート211のもう一方
の入力端子に入力される遅延回路205の出力端子iQ
から出力される信号の値がハイレベルであるため、OR
ゲート211から出力される信号はローレベルとなる。
このため、遅延回路202から出力される信号は、スト
ローブに入力される信号によってのみ、制御されること
となる。
【0029】(2-b) 割り込み処理開始時のコントロー
ル回路内の各信号の状態の説明 外部から割り込み処理の開始が要求された場合には、ロ
ーレベルの割り込み要求信号iIRQが遅延回路201
のデータ入力端子Dに入力される。遅延回路201で
は、ストローブに入力されるクロック信号iCLKの立
ち上がりタイミングに対応して出力端子iQからハイレ
ベルの信号をANDゲート210の一方の入力端子に出
力する。ANDゲート210では、もう一方の入力端子
に入力される同期信号SYNCの値がハイレベルになっ
た時に、ハイレベルの信号を遅延回路202のストロー
ブに出力する。遅延回路202では、ストローブにハイ
レベルの信号が入力されている期間中、データ入力端子
Dに入力される信号をそのまま出力端子Qに出力する。
【0030】図3に示されるように、遅延回路202の
入力データ端子Dには、ハイレベルの信号を出力する定
電圧源VCCが接続されている。このため、出力端子Qか
らは、ハイレベルの信号が出力されると共に、出力端子
iQからは、ローレベルの信号が出力されることとな
る。これにより、ROM切換信号EN2は、ハイレベル
の信号となる。ANDゲート215の2つの入力端子に
は、遅延回路202から出力されたハイレベルの信号が
入力される。しかし、ANDゲート214からANDゲ
ート215の入力端子に入力される信号がローレベルで
あるため、ANDゲート215の更にもう一つの入力端
子から入力される同期信号SYNCの状態によらず、A
NDゲート215からはローレベルの信号が出力され
る。このため、遅延回路205及び206の各出力端子
iQから出力されるアドレス読出信号iOE1及びiO
2の信号は、割り込み処理開始前と変わらず、ハイレ
ベルの信号となる。遅延回路202の出力端子iQから
出力されるローレベルの信号と、共にハイレベルのアド
レス読出信号iOE1及びiOE2の入力されるANDゲ
ート212からは、ローレベルのROM切換信号EN1
が出力される。
【0031】ORゲート211に入力されるリセット信
号iRESは、常にハイレベルの信号であり、アドレス
読出信号iOE2の値も依然としてハイレベルであるた
め、遅延回路202にはローレベルの信号がインバータ
を介して入力される。ここで、遅延回路202のストロ
ーブにハイレベルの信号が入力されるため、遅延回路2
02の出力端子Qからは、ハイレベルの信号がROM切
換信号EN2として出力されると共に、出力端子iQか
らはローレベルの信号がROM切換信号EN1として出
力される。
【0032】2つのNANDゲート110及び111か
らなるスイッチング回路では、入力される信号の値が反
転するため、CPU100と第1ROM101との接続
を切り離し、CPU100に第2ROM102を接続す
る。これにより即座に割り込み処理が開始される。ま
た、遅延回路202の出力端子Qから出力されたハイレ
ベルの信号は遅延回路203及び204にも入力され
る。ここで、遅延回路204は、遅延回路203に対し
てクロック信号CLKの1周期分だけ遅延しているた
め、ANDゲート213から出力されるラッチ信号L
は、図2のタイムチャートに示すようにクロック信号C
LKの半周期分の期間だけ立ち上がり、ラッチ回路10
4をラッチする。
【0033】(2-c) 割り込み処理からの復帰時におけ
るコントロール回路内の各信号の状態の説明 割り込み処理から復帰する場合、本実施例ではJMP命
令(ジャンプ命令)が用いられる。ANDゲート214
は、第2ROM102から出力されたJMP命令(命令
コード4CH)がデータバスを介して入力されると、ハ
イレベルの信号を出力する。前記したように、割り込み
処理中は、遅延回路202の出力端子Qからは、ハイレ
ベルの信号が出力され、ANDゲート215の入力端子
に入力されている。このため、ANDゲート215から
は、同期信号SYNCの立ち上がりタイミングに同期し
て、ハイレベルの信号が出力される。
【0034】ANDゲート215から出力されたハイレ
ベルの信号は、遅延回路205のデータ入力端子Dに入
力される。遅延回路205では、ストローブに入力され
るクロック信号CLKの立ち下がりタイミングに同期し
て、出力端子Qからハイレベルの信号を出力すると共
に、出力端子iQからローレベルの信号を出力する。遅
延回路205の出力端子iQから出力されたローレベル
の信号はアドレス読出信号iOE1としてラッチ回路1
04に出力されると共に、ORゲート211の一方の入
力端子に入力される。
【0035】遅延回路205の出力端子Qから出力され
たハイレベルの信号は、遅延回路206のデータ入力端
子Dに入力される。遅延回路206では、ストローブに
入力されるクロック信号CLKの立ち下がりタイミング
に同期して、出力端子iQからローレベルの信号を出力
する。このように、遅延回路206の出力端子iQから
出力されたローレベルの信号は、クロック信号CLKの
1周期分だけ遅延したアドレス読出信号iOE2として
ラッチ回路104に出力される。
【0036】ORゲート211には、ハイレベルのリセ
ット信号iRESが入力されている。遅延回路205の
出力端子iQから出力される信号がハイレベルからロー
レベルへ切り替わるため、ORゲート211のもう一方
の入力端子に入力される信号は、ハイレベルからローレ
ベルに切り替わる。これにより遅延回路202に入力イ
ンバータを介してローレベルの信号が入力され、遅延回
路202のデータ入力端子Dから入力されるハイレベル
の信号はリセットされ、出力端子iQからは、ローレベ
ルの信号が出力されると共に、出力端子iQからは、ハ
イレベルの信号が出力される。
【0037】遅延回路202の出力端子Qから出力され
たローレベルの信号は、ANDゲート215へ入力され
る。このため、ANDゲート215から出力される信号
はハイレベルからローレベルへと切り替わる。ANDゲ
ート215から出力されたローレベルの信号は遅延回路
205へのデータ入力端子Dへ入力される。遅延回路2
05では、クロック信号iCLKの立ち下がりタイミン
グに同期して出力端子Qからローレベルの信号を出力す
ると共に、出力端子iQからハイレベルの信号を出力す
る。出力端子Qから出力されたローレベルの信号はクロ
ック信号iCLKの1周期分だけ遅延して遅延回路20
6のデータ入力端子Dへ入力される。遅延回路206
は、出力端子iQからハイレベルの信号を出力する。
【0038】ORゲート211では、遅延回路205の
出力端子から入力される信号がローレベルからハイレベ
ルに切り替わるため、再びハイレベルの信号が出力され
ることとなり、JMP命令が出される前の状態へ復帰す
る。また、ANDゲート212では、JMP命令が出さ
れた後、クロック信号iCLKの3周期分の時間経過後
に入力される信号が全てハイレベルとなるため、ハイレ
ベルの信号を出力する。割り込み要求信号iIRQがハ
イレベルに復帰しているため、遅延回路202のストロ
ーブには、ローレベルの信号が入力される。このため、
遅延回路は、JMP命令が出された際のROM切換信号
EN1及びEN2の値、即ち信号EN1がハイレベル、
信号EN2がローレベルの状態を保持する。これによ
り、ROM切換信号iEN1及びiEN2が割り込み処
理開始前の状態へ復帰する。
【0039】以上のようなコントロール回路を備える割
り込み処理回路を用いることで、従来のCPUが割り込
み処理開始時に7サイクル、復帰時に6サイクルのオー
バヘッドを必要としていたのに対して割り込み時には0
サイクル、復帰時には3サイクルのオーバヘッドで割り
込み処理を実行することが可能となり、割り込み要求に
対する高速応答が可能となる。このため、高価なコンテ
キストスイッチを持つCPUを使用しなくとも済み、更
にはソフトウェアの互換性を確保することが可能とな
る。
【0040】
【発明の効果】上記割り込み処理装置を用いることで、
コンテキストスイッチを備えていないCPUと比較し
て、より高速な割り込み処理を実行することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の割り込み処理回路の全体構成を示す
図である。
【図2】 図1の割り込み処理回路内の各信号のタイム
チャートを示す図である。
【図3】 図1のコントロール回路200の回路構成を
示す図である。
【符号の説明】
100…CPU 101…第1ROM 102…第2ROM 103…デコーダ 104…ラッチ回路 105…カウンター 200…コントロール回路 201〜206…遅延回路 210…ANDゲート 211…ORゲート 212〜215…ANDゲート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央演算処理装置と、システムプログラ
    ムを格納する第1ROMとを備えるシステムにおける割
    り込み処理装置であって、 割り込み処理プログラムを格納する第2ROMと、 割り込み処理を実行する際に、第1ROMで実行してい
    たシステムプログラムのアドレスを記憶する記憶手段
    と、 割り込み処理開始時に中央処理演算装置と第1ROMと
    の接続を遮断し、換わりに第2ROMを接続する第1切
    換手段と、 第1切換手段により中央演算処理装置が第2ROMに接
    続された場合、第2ROMに格納されている割り込み処
    理プログラムを実行する実行手段と、 割り込み処理プログラムの実行が終了し、システムプロ
    グラムの処理に復帰する時に上記記録手段に記憶したア
    ドレスを読み出す読み出し手段と、 割り込み処理復帰時に中央処理演算装置と第2ROMと
    の接続を遮断し、換わりに第1ROMを接続する第2切
    換手段と、 第2切換手段により中央演算処理装置と第1ROMとが
    接続された場合、上記読み出し手段により読み出したア
    ドレスからシステムプログラムを実行する復帰手段とを
    備えることを特徴とする割り込み処理装置。
JP29117692A 1992-10-29 1992-10-29 割り込み処理装置 Pending JPH06139076A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29117692A JPH06139076A (ja) 1992-10-29 1992-10-29 割り込み処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29117692A JPH06139076A (ja) 1992-10-29 1992-10-29 割り込み処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06139076A true JPH06139076A (ja) 1994-05-20

Family

ID=17765444

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29117692A Pending JPH06139076A (ja) 1992-10-29 1992-10-29 割り込み処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06139076A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10017934A1 (de) * 2000-04-11 2001-08-09 Fujitsu Siemens Computers Gmbh Schaltungsanordnung mit einem Prozessor und einem System-Bus-Interface

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10017934A1 (de) * 2000-04-11 2001-08-09 Fujitsu Siemens Computers Gmbh Schaltungsanordnung mit einem Prozessor und einem System-Bus-Interface

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6845419B1 (en) Flexible interrupt controller that includes an interrupt force register
US4090238A (en) Priority vectored interrupt using direct memory access
US4630041A (en) Enhanced reliability interrupt control apparatus
US4949241A (en) Microcomputer system including a master processor and a slave processor synchronized by three control lines
JPS63301339A (ja) コンピュ−タ装置
US5628018A (en) Data processing apparatus handling plural divided interruption
JP3226055B2 (ja) 情報処理装置
JP2655615B2 (ja) 情報処理装置
JP2661222B2 (ja) パルス出力装置
US5535376A (en) Data processor having a timer circuit for performing a buffered pulse width modulation function and method therefor
US4802089A (en) Status flag handling in a digital data processing system
JPH06139076A (ja) 割り込み処理装置
EP0335502A2 (en) Microcontroller and associated method
JP3283505B2 (ja) マイクロコンピュータ
JPH0760401B2 (ja) 評価用シングルチップマイクロコンピュータ
US20020166076A1 (en) Method and device for accessing components
KR940001028Y1 (ko) 캐쉬 메모리 클럭 제어회로
JPS62248043A (ja) マイクロコンピユ−タ・インストラクシヨン・フエツチ用メモリ切換回路
JPH04303247A (ja) マイクロコンピュータ装置
JPS61170831A (ja) 中央処理装置の命令実行制御装置
JPH04217058A (ja) 割込みコントローラ
JPH0516611B2 (ja)
JPS61183764A (ja) ダイレクトメモリアクセス制御方式
JPH06324985A (ja) データ処理装置
JP2000112789A (ja) 半導体装置