JP2903879B2 - 筺体のカバー開放防止機構 - Google Patents

筺体のカバー開放防止機構

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JP2903879B2
JP2903879B2 JP18423192A JP18423192A JP2903879B2 JP 2903879 B2 JP2903879 B2 JP 2903879B2 JP 18423192 A JP18423192 A JP 18423192A JP 18423192 A JP18423192 A JP 18423192A JP 2903879 B2 JP2903879 B2 JP 2903879B2
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hook
cover
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宏和 藤原
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電気車両の床下に吊
り下げて取り付けられる制御装置等の筺体のカバー開放
防止機構に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は筺体とカバーの構造の従来例を示
す正面図、図9は図8をA−A線からみた断面図であ
る。図8および図9において、カバー5はカバー5の上
部に取り付けられた掛金具6によって筺体1の上部に設
けられたヒンジ2に引っ掛けられている。筺体1の下部
にはカバー5を締め付けるためのラッチ3が設けられて
いて、カバー5の下部に設けられたフック7を引っ張っ
てカバー5を閉鎖するようになっている。
【0003】筺体1とカバー5との隙間にはパッキン4
が設けてあり筺体1の防塵、防水等が考慮されている。
このカバー5は、筺体1の内部点検を容易にするため
に、ラッチ3を外してカバー5を図9に示す点線5Aの
ようにある程度まで開くと、ヒンジ2と掛金具6の分離
ができ、カバー5を筺体1から取り外せるようになって
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構造
では、カバー5を閉鎖した際にラッチ3を不注意で締め
忘れたりあるいは車両走行中の振動または飛来物等の衝
突によってラッチ3が外れた場合にはカバー5が開き、
さらに走行中の振動、風圧等によってカバー5が脱落す
るおそれがあり、車両事故につながる危険性があった。
【0005】そこでこの発明の目的は、ラッチ3の締め
忘れや、あるいはラッチ3が外れた場合でもカバー5が
脱落するおそれのない筺体のカバー開放防止機構を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めにこの発明によれば、筺体の上部に備えたヒンジを中
心に回動して筺体の側面を開閉するカバーの下部にフッ
クを設け、このフックをラッチで筺体に締め付けてカバ
ーを閉鎖するように構成した筺体構造において、一端を
カバーの下部に取り付け他端を鉤状に形成した第2のフ
ックと、一端を筐体に取り付け他端を前記第2のフック
の鉤状部と係合するよう鉤状に形成したばね板でなる掛
け金とを備え、前記掛け金を、前記ラッチの締め付け時
には前記第2のフックとの間に隙間を保ち、前記ラッチ
の開放時には前記第2のフックの鉤状に形成した部分と
係合してカバーの開放を阻止する位置に取付けるもので
ある。
【0007】また前記第2のフックとこの第2のフック
と係合する前記掛金との両側面に保護板を備える。
【0008】
【作用】この発明の構成によると、カバーを閉鎖した状
態ではラッチの他に、カバーの下部に設けた第2のフッ
クと筺体に設けた掛金が噛み合っているから、ラッチの
締め忘れや、あるいはラッチが外れた場合でもカバーが
開放することがなく、従ってカバーが脱落するおそれが
ない。
【0009】
【実施例】図1は本発明の実施例を示す正面図、図2は
図1をB−B線からみた断面図である。図1および図2
において、筺体1、ヒンジ2、ラッチ3、パッキン4、
カバー5、掛金具6、およびフック7などの用途、機能
は従来例で説明したものと同じであるので説明は省略す
る。
【0010】本発明においては従来例と同様にカバー5
の下部にフック7を、また筺体1の下部にラッチ3を備
えるとともに、一端をカバー5の下部に取り付け他端を
鉤状に形成した第2のフック8を設け、カバー5を閉鎖
した状態でこの第2のフック8の鉤状部と係合してカバ
ー5の開放を阻止するように、一端を鉤状に形成したば
ね板でなる掛金9の他端が筺体1に取り付けられてい
る。
【0011】図2はカバー5を閉鎖して第2のフック8
と掛金9とが係合した状態を示している。図2におい
て、フック7をラッチ3で引っ張ってカバー5が完全に
閉鎖した状態では、第2のフック8と掛金9との係合部
は小さな隙間Cを保つようにしてある。これはフック7
に対するラッチ3の締付力を有効に作用させるためであ
る。ラッチ3が締められていない場合にはカバー5が開
く方向に移動し、この隙間C部が当たってカバー5はそ
れ以上開かないようになっていてこの範囲ではカバー5
は筐体1から分離することができないようになってい
る。
【0012】図3はこの掛金9を解放する場合を示す説
明図である。図3において、掛金9を矢印Dの方向に押
し下げると第2のフック8と掛金9との係合が解除さ
れ、カバー5を開くことができる。図4はカバー5を閉
鎖する際の第2のフック8と掛金9とが噛み合う状態を
示す説明図である。図4において、第2のフック8と掛
金9とはカバー5を閉鎖することによって第2のフック
8の先端に設けられた鉤状の斜面部8Aが掛金9の鉤状
の先端部を乗り越えて噛み合う。
【0013】第2のフック8と掛金9との先端の鉤状部
はカバー5を閉鎖する際は噛み合いやすく、かつ噛み合
った状態で引っ張られたときは外れないように図に示す
ように適切な形状に曲げ加工が施されている。図5は第
2のフック8と掛金9とに飛来物等が衝突して破損する
ことを防止するために、両側に保護板10を設けた構成
図を示す。図6は図5をE−E線からみた正面図であ
る。図5および図6に示すように第2のフック8と掛金
9との両側に保護板10を筐体1に設けている。この保
護板は箱状のもので第2のフック8と掛金9とを囲うよ
うに構成してもよい。
【0014】図7は下方に開くカバーに用いた応用例を
示す構成図である。このように構成した場合はラッチを
外した場合でもカバーがカバーの自重によって矢印Fの
方向に落下開放しないので、カバーの開閉作業が安全か
つ容易になる。
【0015】
【発明の効果】この発明によれば、カバーを閉鎖するだ
けで噛み合う第2のフックと掛金とを設けたことによ
り、ラッチの締め忘れや、あるいはラッチが外れた場合
でもカバーが開放することがなく、従ってカバーが脱落
するおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す正面図
【図2】図1をB−B線からみた断面図
【図3】掛金を解放する場合を示す説明図
【図4】第2のフックと掛金とが噛み合う場合を示す説
明図
【図5】第2のフックと掛金との破損防止用の保護板を
設けた構成図
【図6】図5をE−E線からみた正面図
【図7】下方に開くカバーに用いた応用例を示す構成図
【図8】筺体とカバーの構造の従来例を示す正面図
【図9】図8をA−A線からみた断面図
【符号の説明】 1 筐体 2 ヒンジ 3 ラッチ 4 パッキン 5 カバー 6 掛金具 7 フック 8 第2のフック 8A 斜面部 9 掛金 10 保護板

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筺体の上部に備えたヒンジを中心に回動し
    て筺体の側面を開閉するカバーの下部にフックを設け、
    このフックをラッチで筺体に締め付けてカバーを閉鎖す
    るように構成した筺体構造において、一端をカバーの下
    部に取り付け他端を鉤状に形成した第2のフックと、
    端を筐体に取り付け他端を前記第2のフックの鉤状部と
    係合するよう鉤状に形成したばね板でなる掛け金とを備
    え、前記掛け金を、前記ラッチの締め付け時には前記第
    2のフックとの間に隙間を保ち、前記ラッチの開放時に
    は前記第2のフックの鉤状に形成した部分と係合してカ
    バーの開放を阻止する位置に取付けたことを特徴とする
    筺体のカバー開放防止機構。
  2. 【請求項2】請求項1記載のものにおいて、前記第2の
    フックとこの第2のフックと係合する前記掛金との両側
    面に保護板を備えたことを特徴とする筺体のカバー開放
    防止機構。
JP18423192A 1992-07-13 1992-07-13 筺体のカバー開放防止機構 Expired - Lifetime JP2903879B2 (ja)

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JP2009119938A (ja) * 2007-11-13 2009-06-04 Toyo Electric Mfg Co Ltd 鉄道車両用制御装置
JP6039980B2 (ja) * 2011-09-21 2016-12-07 日本車輌製造株式会社 ホッパ貨車
JP6013775B2 (ja) * 2012-05-16 2016-10-25 株式会社東芝 車両用電力変換装置
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