JP2903646B2 - アクリルゴム配合物 - Google Patents
アクリルゴム配合物Info
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- acrylic rubber
- rubber compound
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、アクリルゴム配合物に関する。更に詳しく
は、離型性および型汚れ防止性にすぐれたアクリルゴム
配合物に関する。
は、離型性および型汚れ防止性にすぐれたアクリルゴム
配合物に関する。
〔従来の技術〕および〔発明が解決しようとする課題〕 アクリルゴムには、カーボンブラックなどの充填剤、
老化防止剤、ステアリン酸金属塩などの滑剤、イオウ、
有機過酸化物などの加硫剤、トリチオシアヌール酸、ジ
チオカルバミン酸金属塩などの加硫助剤を適宜配合し、
その配合物を一般に約150〜220℃、約2〜20分間のプレ
ス加硫および約150〜180℃、約4〜15時間の二次加硫に
よって加硫しているが、プレス加硫時にゴムの加硫成形
品の一部がプレス金型に付着し、そのため金型が曇り、
ひどいときにはゴム片が粘着するようになる現象がみら
れる。そのため、加硫成形品の表面が平滑でなくなり、
不良品を発生させるようになるので、そのような事態を
防止するために、金型の汚れを落す洗浄が行われ、ひど
いときには数サイクル毎に洗浄を行わなければならない
という煩雑さがみられる。
老化防止剤、ステアリン酸金属塩などの滑剤、イオウ、
有機過酸化物などの加硫剤、トリチオシアヌール酸、ジ
チオカルバミン酸金属塩などの加硫助剤を適宜配合し、
その配合物を一般に約150〜220℃、約2〜20分間のプレ
ス加硫および約150〜180℃、約4〜15時間の二次加硫に
よって加硫しているが、プレス加硫時にゴムの加硫成形
品の一部がプレス金型に付着し、そのため金型が曇り、
ひどいときにはゴム片が粘着するようになる現象がみら
れる。そのため、加硫成形品の表面が平滑でなくなり、
不良品を発生させるようになるので、そのような事態を
防止するために、金型の汚れを落す洗浄が行われ、ひど
いときには数サイクル毎に洗浄を行わなければならない
という煩雑さがみられる。
このため、従来からアクリルゴム配合物中に内添離型
剤を添加することが行われており、かかる内添離型剤と
しては、エステル系ワックス、パラフィン系ワックス、
有機カルボン酸金属塩などが用いられている。しかしな
がら、これらの内添離型剤は、pHの変動をひき起こし、
アクリルゴム加硫物の物性を低下させる欠点がみられ
る。
剤を添加することが行われており、かかる内添離型剤と
しては、エステル系ワックス、パラフィン系ワックス、
有機カルボン酸金属塩などが用いられている。しかしな
がら、これらの内添離型剤は、pHの変動をひき起こし、
アクリルゴム加硫物の物性を低下させる欠点がみられ
る。
本発明の目的は、アクリルゴム加硫物の耐熱性などを
損なうことなく、離型性や型汚れ防止性を改善せしめた
アクリルゴム配合物を提供することにある。
損なうことなく、離型性や型汚れ防止性を改善せしめた
アクリルゴム配合物を提供することにある。
かかる本発明の目的は、アクリルゴム配合物中に内添
離型剤としてポリオキシエチレンアルキルエーテルリン
酸エステル化合物およびカルボン酸変性ポリジメチルシ
ロキサンオイルを添加したアクリルゴム配合物によって
達成される。
離型剤としてポリオキシエチレンアルキルエーテルリン
酸エステル化合物およびカルボン酸変性ポリジメチルシ
ロキサンオイルを添加したアクリルゴム配合物によって
達成される。
アクリルゴムとしては、炭素数1〜8のアルキル基を
有するアルキルアクリレートまたは炭素数2〜8のアル
コキシアルキル基を有するアルコキシアルキルアクリレ
ートの単独重合体またはこれらの相互共重合体であっ
て、好ましくはこれらの重合体中にエポキシ基、ハロゲ
ン基、カルボキシル基、水酸基、不飽和基などの架橋性
基を有するものが用いられる。
有するアルキルアクリレートまたは炭素数2〜8のアル
コキシアルキル基を有するアルコキシアルキルアクリレ
ートの単独重合体またはこれらの相互共重合体であっ
て、好ましくはこれらの重合体中にエポキシ基、ハロゲ
ン基、カルボキシル基、水酸基、不飽和基などの架橋性
基を有するものが用いられる。
内添離型剤としてのポリオキシエチレンアルキルエー
テルリン酸エステル化合物(I)としては、一般に界面
活性剤として用いられているものがそのまま用いられ、
これは金型面と加硫物面との濡れ性を改善し、平滑性を
高める働きをする。また、これと併用される内添離型剤
としてのカルボン酸変性ポリジメチルシロキサンオイル
(II)としては、一般式 で表わされるポリジメチルシロキサンの部分カルボン酸
変性物であってオイル状のものが用いられ、これは市販
品をそのまま用いることができる。これらの内添離型剤
は、アクリルゴム100重量部当り(I)が約0.2〜5重量
部、好ましくは約0.5〜1重量部、また(II)が約1〜
5重量部、好ましくは約2〜3重量部であって、かつ
(I)に対して(II)が約1〜5、好ましくは約3〜4
の重量比で用いられる。
テルリン酸エステル化合物(I)としては、一般に界面
活性剤として用いられているものがそのまま用いられ、
これは金型面と加硫物面との濡れ性を改善し、平滑性を
高める働きをする。また、これと併用される内添離型剤
としてのカルボン酸変性ポリジメチルシロキサンオイル
(II)としては、一般式 で表わされるポリジメチルシロキサンの部分カルボン酸
変性物であってオイル状のものが用いられ、これは市販
品をそのまま用いることができる。これらの内添離型剤
は、アクリルゴム100重量部当り(I)が約0.2〜5重量
部、好ましくは約0.5〜1重量部、また(II)が約1〜
5重量部、好ましくは約2〜3重量部であって、かつ
(I)に対して(II)が約1〜5、好ましくは約3〜4
の重量比で用いられる。
これらの内添離型剤を添加したアクリルゴム配合物の
調製および加硫は、従来の配合物と同様に行われる。
調製および加硫は、従来の配合物と同様に行われる。
アクリルゴム配合物中に、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテルリン酸エステル化合物とカルボン酸変性ポリ
ジメチルシロキサンオイルとを組合せた内添離型剤を添
加することにより、アクリルゴム加硫物の物性に影響を
与えることなく、離型性や型汚れ防止性を改善すること
ができる。その結果、外部離型剤を用いなくとも、型洗
浄のサイクル数を大幅に伸ばすことができ、加硫成形時
における生産性を大きく改善することができる。
ルエーテルリン酸エステル化合物とカルボン酸変性ポリ
ジメチルシロキサンオイルとを組合せた内添離型剤を添
加することにより、アクリルゴム加硫物の物性に影響を
与えることなく、離型性や型汚れ防止性を改善すること
ができる。その結果、外部離型剤を用いなくとも、型洗
浄のサイクル数を大幅に伸ばすことができ、加硫成形時
における生産性を大きく改善することができる。
次に、実施例について本発明を説明する。
実施例 アクリルゴム 100重量部 (日本メクトロン製品PA212) FEFカーボンブラック 60 (東海カーボン製品シーストS) 老化防止剤 1 (川口化学製品アンチゲンRD) ステアリン酸ナトリウム 1.75 ステアリン酸カリウム 0.75 イオウ 0.30 以上の配合組成のアクリルゴム配合物に、次の各種の
内添離型剤の所定量を加え、3lニーダおよび12インチオ
ープンロールを用いて混練した後、150℃で15分間ヒー
トプレスによる加硫を行った。
内添離型剤の所定量を加え、3lニーダおよび12インチオ
ープンロールを用いて混練した後、150℃で15分間ヒー
トプレスによる加硫を行った。
(内添離型剤) A:エステル系ワックス(花王製品カオーワックス#85) B:パラフィンワックス(大内新興化学製品サンノック) C:ジメチルシロキサンオイル(粘度1000cst) D: 〃 (粘度10000cst) E:ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル
化合物(東邦化学製品ガファックRL−210) F:カルボン酸変性シリコーンオイル(信越化学製品X22
−3701E) このような内添離型剤を添加したアクリルゴム配合物
のプレス加硫を、外部離型剤(シリコーン系エマルジョ
ン)を塗布または塗布しないヒートプレスを用いてくり
返して行ったとき、プレス型にかす付き不良がみられる
迄の回数を測定した。得られた結果は、次の表に示され
る。なお、耐熱性(加硫ゴムの硬度が5ポイント上昇す
る迄の時間)を測定すると、いずれの場合にも300時間
であった。
化合物(東邦化学製品ガファックRL−210) F:カルボン酸変性シリコーンオイル(信越化学製品X22
−3701E) このような内添離型剤を添加したアクリルゴム配合物
のプレス加硫を、外部離型剤(シリコーン系エマルジョ
ン)を塗布または塗布しないヒートプレスを用いてくり
返して行ったとき、プレス型にかす付き不良がみられる
迄の回数を測定した。得られた結果は、次の表に示され
る。なお、耐熱性(加硫ゴムの硬度が5ポイント上昇す
る迄の時間)を測定すると、いずれの場合にも300時間
であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI (C08K 5/00 5:521 5:54)
Claims (1)
- 【請求項1】アクリルゴム配合物中に、内添離型剤とし
てポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル
化合物およびカルボン酸変性ポリジメチルシロキサンオ
イルを添加してなるアクリルゴム配合物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15063590A JP2903646B2 (ja) | 1990-06-08 | 1990-06-08 | アクリルゴム配合物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15063590A JP2903646B2 (ja) | 1990-06-08 | 1990-06-08 | アクリルゴム配合物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0441544A JPH0441544A (ja) | 1992-02-12 |
JP2903646B2 true JP2903646B2 (ja) | 1999-06-07 |
Family
ID=15501163
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15063590A Expired - Lifetime JP2903646B2 (ja) | 1990-06-08 | 1990-06-08 | アクリルゴム配合物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2903646B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007009224A (ja) * | 2006-09-15 | 2007-01-18 | Jsr Corp | ゴム組成物 |
KR101758399B1 (ko) | 2009-08-20 | 2017-07-14 | 덴카 주식회사 | 아크릴 고무 조성물 및 그의 가교체 |
US20140127463A1 (en) * | 2011-07-05 | 2014-05-08 | Mitsubishi Rayon Co., Ltd. | Article having micro uneven structure on surface thereof and video display device having the same |
-
1990
- 1990-06-08 JP JP15063590A patent/JP2903646B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0441544A (ja) | 1992-02-12 |
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