JPH0794582B2 - 固着性の改良されたフルオロエラストマー組成物 - Google Patents
固着性の改良されたフルオロエラストマー組成物Info
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- JPH0794582B2 JPH0794582B2 JP22401390A JP22401390A JPH0794582B2 JP H0794582 B2 JPH0794582 B2 JP H0794582B2 JP 22401390 A JP22401390 A JP 22401390A JP 22401390 A JP22401390 A JP 22401390A JP H0794582 B2 JPH0794582 B2 JP H0794582B2
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- Japan
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- fluoroelastomer
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- fluoroelastomer composition
- composition
- additive
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K5/00—Use of organic ingredients
- C08K5/04—Oxygen-containing compounds
- C08K5/15—Heterocyclic compounds having oxygen in the ring
- C08K5/151—Heterocyclic compounds having oxygen in the ring having one oxygen atom in the ring
- C08K5/1515—Three-membered rings
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
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- Organic Chemistry (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、優れた成形加工性、特に、低い固着性を有す
るフルオロエラストマー組成物に関する。
るフルオロエラストマー組成物に関する。
[従来の技術] 炭化水素系エラストマーと違い、フルオロエラストマー
(フッ素を含有するエラストマー)よりなるゴム弾性体
は一般に、自己固着性を有する。従って、フルオロエラ
ストマー組成物を架橋させて、プレス成形加工する際
に、成形品同士または成形品とバリ部分に固着現象が起
こり引き離すのが非常に困難な場合があり、形状によっ
ては成形品を不良にする事がある。特にプレス成形後、
バリ取り工程を経て二次加硫工程に移る際に特に注意し
なければならない。これは、バリ取り工程で製品部品に
バリが固着したまま、二次加硫を行うとバリが製品に完
全に接着した状態となり、成形品不良を起こす為であ
る。また、従来、金型離型性を改善する技術はあった
が、このような問題を解決する技術はなかった。
(フッ素を含有するエラストマー)よりなるゴム弾性体
は一般に、自己固着性を有する。従って、フルオロエラ
ストマー組成物を架橋させて、プレス成形加工する際
に、成形品同士または成形品とバリ部分に固着現象が起
こり引き離すのが非常に困難な場合があり、形状によっ
ては成形品を不良にする事がある。特にプレス成形後、
バリ取り工程を経て二次加硫工程に移る際に特に注意し
なければならない。これは、バリ取り工程で製品部品に
バリが固着したまま、二次加硫を行うとバリが製品に完
全に接着した状態となり、成形品不良を起こす為であ
る。また、従来、金型離型性を改善する技術はあった
が、このような問題を解決する技術はなかった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、特にプレス成形直後およびバリ取り工
程でのフルオロエラストマー成形品同士の固着および成
形品へのバリの固着を防止することにある。
程でのフルオロエラストマー成形品同士の固着および成
形品へのバリの固着を防止することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明の要旨は、フルオロエラストマー100重量部に対
して式: [式、R1およびR2は炭素数2〜12のアルキル基、Xは単
結合、炭素数1〜3のアルキレン基、 −NH−、−SO2−、−S− または−O−である。] で示される化合物から成る添加剤を0.02〜5重量部含む
ことを特徴とするフルオロエラストマー組成物に存す
る。
して式: [式、R1およびR2は炭素数2〜12のアルキル基、Xは単
結合、炭素数1〜3のアルキレン基、 −NH−、−SO2−、−S− または−O−である。] で示される化合物から成る添加剤を0.02〜5重量部含む
ことを特徴とするフルオロエラストマー組成物に存す
る。
上記式で示される化合物が添加剤である。添加剤は、フ
ルオロエラストマーとあまり相溶することなく、一次加
硫加熱時または、その直後にすみやかに成形品表面にブ
リードするものであり、好ましくは二次加硫加熱時に蒸
発するものである。また、このブリード速度はR1,R2の
炭素数の影響を大きく受けXの影響は少ない。ただし化
合物の融点が200℃以上となるようなR1,R2,Xの組み合
わせを選択する事はその効果に悪影響を与える。添加剤
の量は、フルオロエラストマー100重量部に対して0.02
〜5重量部である。0.02重量部よりも少ないと固着性改
良にならない。5重量部よりも多いと圧縮永久歪などの
物性に悪影響を与える。この点で0.4〜3重量部が好ま
しい。添加剤としては、特に (ジオクチルジフェニルアミン)が加硫ゴムの性質に与
える影響、経済性および入手の容易さの点で好ましい。
ルオロエラストマーとあまり相溶することなく、一次加
硫加熱時または、その直後にすみやかに成形品表面にブ
リードするものであり、好ましくは二次加硫加熱時に蒸
発するものである。また、このブリード速度はR1,R2の
炭素数の影響を大きく受けXの影響は少ない。ただし化
合物の融点が200℃以上となるようなR1,R2,Xの組み合
わせを選択する事はその効果に悪影響を与える。添加剤
の量は、フルオロエラストマー100重量部に対して0.02
〜5重量部である。0.02重量部よりも少ないと固着性改
良にならない。5重量部よりも多いと圧縮永久歪などの
物性に悪影響を与える。この点で0.4〜3重量部が好ま
しい。添加剤としては、特に (ジオクチルジフェニルアミン)が加硫ゴムの性質に与
える影響、経済性および入手の容易さの点で好ましい。
フルオロエラストマーは、フッ素を含有するエラストマ
ーであれば固着性があるので特に限定されるものではな
い。フルオロエラストマーは、例えば、ビニリデンフル
オライド(VdF)/ヘキサフルオロプロピレン(HFP)共
重合体、VdF/テトラフルオロエチレン(TFE)/HFP共重
合体、TFE/プロピレン(Pr)共重合体、TFE/VdF/Pr共重
合体、TFE/フルオロビニルエーテル(FVE)共重合体、V
dF/FVE共重合体、VdF/TFE/FVE共重合体、フルオロシリ
コーンエラストマーおよびフルオロフォスファゼンエラ
ストマーなどである。フルオロエラストマーは、分子中
に臭素および/またはヨウ素を有していてもよい。
ーであれば固着性があるので特に限定されるものではな
い。フルオロエラストマーは、例えば、ビニリデンフル
オライド(VdF)/ヘキサフルオロプロピレン(HFP)共
重合体、VdF/テトラフルオロエチレン(TFE)/HFP共重
合体、TFE/プロピレン(Pr)共重合体、TFE/VdF/Pr共重
合体、TFE/フルオロビニルエーテル(FVE)共重合体、V
dF/FVE共重合体、VdF/TFE/FVE共重合体、フルオロシリ
コーンエラストマーおよびフルオロフォスファゼンエラ
ストマーなどである。フルオロエラストマーは、分子中
に臭素および/またはヨウ素を有していてもよい。
フルオロエラストマー組成物は、その他の配合物を含有
してもよい。パーオキサイド架橋用組成物においては、
パーオキサイド、多官能性化合物が含有される。ポリオ
ール架橋用組成物においては、ポリヒドロキシ化合物、
受酸剤、架橋促進剤が含有される。ポリアミン架橋用組
成物においては、ポリアミンが含有される。
してもよい。パーオキサイド架橋用組成物においては、
パーオキサイド、多官能性化合物が含有される。ポリオ
ール架橋用組成物においては、ポリヒドロキシ化合物、
受酸剤、架橋促進剤が含有される。ポリアミン架橋用組
成物においては、ポリアミンが含有される。
フルオロエラストマー組成物は、カーボンブラック、シ
リカ、顔料等を含有してよい。
リカ、顔料等を含有してよい。
[発明の好ましい態様] 以下、実施例および比較例を示し、本発明を具体的に説
明する。
明する。
実施例1 第1表に示すような組成で、フルオロエラストマー組成
物を調製した。表中、DBU−Bは8−ベンジル−1,8−ジ
アザビシクロ〔5・4・0〕ウンデセニウムクロリドで
ある。組成物の加硫性、破断時強さ(TB)、破断時伸び
(EB)、硬さ(HS)、圧縮永久歪み(CS)および固着強
度を評価した。結果を第1表に示す。添加剤としては、 (ジオクチルジフェニルアミン)0.1重量部を使用し
た。
物を調製した。表中、DBU−Bは8−ベンジル−1,8−ジ
アザビシクロ〔5・4・0〕ウンデセニウムクロリドで
ある。組成物の加硫性、破断時強さ(TB)、破断時伸び
(EB)、硬さ(HS)、圧縮永久歪み(CS)および固着強
度を評価した。結果を第1表に示す。添加剤としては、 (ジオクチルジフェニルアミン)0.1重量部を使用し
た。
固着強度は以下のようにして評価した。170℃x10分のプ
レス加硫成形にて、厚さ2mm、幅2.5cmおよび長さ7cmの
シートを作成した後、ただちに重ね合わせ長さ2.5cmで
重ね合わせる。1cm2当たり100gの荷重をかけ、室温に
て24時間放置後、引張試験機にて、50mm/分のスピード
で引き剥がし、その強度を測定する。
レス加硫成形にて、厚さ2mm、幅2.5cmおよび長さ7cmの
シートを作成した後、ただちに重ね合わせ長さ2.5cmで
重ね合わせる。1cm2当たり100gの荷重をかけ、室温に
て24時間放置後、引張試験機にて、50mm/分のスピード
で引き剥がし、その強度を測定する。
実施例2〜4 添加剤の量を、0.5重量部(実施例2)、1.0重量部(実
施例3)および2.0重量部(実施例4)とする以外は、
実施例1を繰り返した。結果を第1表に示す。
施例3)および2.0重量部(実施例4)とする以外は、
実施例1を繰り返した。結果を第1表に示す。
比較例1 添加剤を使用しない以外は、実施例1を繰り返した。結
果を第1表に示す。
果を第1表に示す。
比較例2〜6 添加剤を以下の化合物(化合物の量は1.0重量部)に代
える以外は、実施例3を繰り返して、組成物を調製し
た。固着強度を測定した結果を第2表に示す。
える以外は、実施例3を繰り返して、組成物を調製し
た。固着強度を測定した結果を第2表に示す。
化合物D(比較例5) 低分子量ポリエチレン 化合物E(比較例6) カルナバワックス
Claims (1)
- 【請求項1】フルオロエラストマー100重量部に対して
式: [式、R1およびR2は炭素数2〜12のアルキル基、Xは単
結合、炭素数1〜3のアルキレン基、 −NH−、−SO2−、−S− または−O−である。] で示される少なくとも1種の化合物を0.02〜5重量部含
むことを特徴とするフルオロエラストマー組成物。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22401390A JPH0794582B2 (ja) | 1990-08-24 | 1990-08-24 | 固着性の改良されたフルオロエラストマー組成物 |
EP91114169A EP0473077A1 (en) | 1990-08-24 | 1991-08-23 | Fluoroelastomer composition |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22401390A JPH0794582B2 (ja) | 1990-08-24 | 1990-08-24 | 固着性の改良されたフルオロエラストマー組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04106149A JPH04106149A (ja) | 1992-04-08 |
JPH0794582B2 true JPH0794582B2 (ja) | 1995-10-11 |
Family
ID=16807222
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22401390A Expired - Fee Related JPH0794582B2 (ja) | 1990-08-24 | 1990-08-24 | 固着性の改良されたフルオロエラストマー組成物 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0473077A1 (ja) |
JP (1) | JPH0794582B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3277571B2 (ja) * | 1992-10-02 | 2002-04-22 | 日本メクトロン株式会社 | 低硬度フッ素ゴム組成物 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA1181940A (en) * | 1982-03-31 | 1985-02-05 | Robert J. Turbett | Compositions of hydrocarbon-substituted diphenyl amines and high molecular weight polyethylene glycols; and the use thereof as water-tree retardants for polymers |
JPS62109840A (ja) * | 1985-07-17 | 1987-05-21 | Tokuyama Soda Co Ltd | ポリプロピレン組成物 |
-
1990
- 1990-08-24 JP JP22401390A patent/JPH0794582B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1991
- 1991-08-23 EP EP91114169A patent/EP0473077A1/en not_active Ceased
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04106149A (ja) | 1992-04-08 |
EP0473077A1 (en) | 1992-03-04 |
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