JP2903282B2 - 分散情報処理システムの時刻同期処理方法 - Google Patents

分散情報処理システムの時刻同期処理方法

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JP2903282B2
JP2903282B2 JP3335593A JP3335593A JP2903282B2 JP 2903282 B2 JP2903282 B2 JP 2903282B2 JP 3335593 A JP3335593 A JP 3335593A JP 3335593 A JP3335593 A JP 3335593A JP 2903282 B2 JP2903282 B2 JP 2903282B2
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晃次 笹川
俊夫 川原吹
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主装置と従装置とが通
信伝送路を介して接続されてなる分散情報処理システム
に係り、特に主装置から送信される時刻データに基づい
て、従装置内の時計の時刻を主装置内の時計の時刻に一
致させる時刻同期処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】分散して配置された複数の端末監視制御
装置(従装置)を通信伝送路を介して中央監視制御装置
(主装置)に接続してなるプラント監視制御システム等
の分散処理システムにおいては、システムを構成する各
監視制御装置の時計を一致させる必要がある。このよう
なシステム構成装置の時計を一致させる処理を時刻同期
処理と称し、従来、所定の時刻同期処理時に主装置内の
時計に基づいて時刻データを従装置に送信し、従装置
は、受信した時刻データに送信遅れを補償する補正時間
を加算し、その補正した時刻データに従装置内の時計を
一致させるようにしている。
【0003】一方、通信システムの高速化及び高信頼化
の要望から、伝送手順の国際標準化が進み、HDLC(H
igh level Data Link Control protocol)等にみられる
ように、送信デ−タの相手側への着信を確認して次の手
順に進む方式が主流となっている。この方式では、送信
デ−タの着信の確認がない場合は、再度送信を試みる再
送方式がとられている。
【0004】このような再送方式の場合、時刻同期処理
のために主装置から従装置へ送信する時刻デ−タの送信
にも適用されることになる。つまり、主装置が時刻デー
タを従装置に送信した後、設定時間内に従装置から時刻
データを受信した旨の応答がないとき、同一の時刻デー
タを所定の回数繰り返して再送信することになる。
【0005】しかし、時刻同期処理は主装置と従装置の
時計のずれをなくして一致させるための処理であるか
ら、時刻デ−タは可能な限り短時間で主装置から従装置
へ伝送されるべきである。これに対し、上記の再送され
た時刻データに基づいて従装置が時刻同期処理を行う
と、その時刻デ−タは既に再送処理などに要した時間だ
け主装置の時刻からずれてしまうため、従装置は誤った
時刻に同期されてしまうという問題がある。
【0006】このような再送方式による時刻の誤同期を
防止するため、従来、特開平2−39747号公報や特
開平2−39748号公報に記載されているように、時
刻デ−タを再送を行わない手順で送信する方式が提案さ
れている。しかし、この方式では、主装置から送信した
時刻デ−タが従装置に着信したか否かを確認できないた
め、従装置の時刻が主装置の時刻に正確に同期している
か否かを判断できないことになる。
【0007】一方、従来、特開平4−54745号公報
等に提案されているように、通信伝送路の伝送遅延時間
を補正して従装置の時刻を主装置の時刻に同期させる方
式が知られている。このような考え方を再送方式に取り
入れ、時刻データが再送された場合にその再送に要した
時間を補正して同期処理を行うことが考えられる。しか
し、従来の再送方式では、従装置において時刻データが
再送されたものか否かを判断できないので、再送による
補正を行うことができない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の問題を解決すること、言い換えれば、主装置から
再送された時刻データに基づく従装置の時刻同期処理を
防止して、主装置の時刻に従装置の時刻を正確に同期さ
せることができる分散情報処理システムの時刻同期処理
方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、主装置と従装置とが通信伝送路を介して接
続されてなる分散情報処理システムの主装置は、時刻同
期処理時に主装置内の時計に基づいて時刻データを従装
置に送信し、この送信後の設定時間内に従装置から時刻
データを受信した旨の応答がないとき、前記時刻データ
と同一の時刻データを所定の回数繰り返して再送信し、
従装置は、時刻データを受信したときその旨の応答を主
装置に送信し、その受信した時刻データに送信遅れを補
償する補正時間を加算し、その補正した時刻データに従
装置内の時計を一致させる同期処理を行うようにしてな
る分散情報処理システムの時刻同期処理方法において、
前記主装置は、前記時刻同期処理時に第1の時刻データ
を送信した後、前記従装置から時刻データを受信した旨
の応答があったとき、主装置内の時計に基づいて第2の
時刻データを送信し、前記従装置は、時刻データを受信
したとき従装置内の時計に基づいて受信時刻を記憶し、
時刻データを2回受信したとき、1回目と2回目の時刻
データの時間差と前記受信時刻の時間差とを比較し、一
致していれば第2の時刻データに基づいて前記同期処理
を行うことを特徴とする。
【0010】また、上記の処理において、主装置から送
信する第2の時刻データを第1の時刻データの時刻から
設定時間後に送信するようにした場合は、上記のように
従装置において1回目と2回目の時刻データの受信時刻
の差を求めて1回目と2回目の時刻データの時間差と比
較することなく、1回目と2回目の時刻データの受信時
刻の差が前記設定時間に一致していれば受信した第2の
時刻データに基づいて前記同期処理を行うようにしても
よい。
【0011】
【作用】このように構成されることから、本発明によれ
ば、次の作用により上記目的が達成できる。
【0012】通信伝送路等の通信系統に異常がなけれ
ば、主装置から第1の時刻データを従装置に送信する
と、従装置から時刻データ(1回目の時刻データ)を受
信した旨の応答がある。続いて、主装置から第1の時刻
データとずれた時刻を示す第2の時刻データを従装置に
送信すると、従装置から時刻データ(2回目の時刻デー
タ)を受信した旨の応答がある。これにより、主装置は
時刻データが従装置に確実に伝送されたことを確認でき
る。
【0013】これに対して、従装置は順次2つの時刻デ
ータ、すなわち第1の時刻データに相当する1回目の時
刻データと、第2の時刻データに相当する2回目の時刻
データを受信することになる。それら1回目と2回目の
時刻データが主装置から再送されたものでなければ、そ
れらの時刻データを受信した時刻の差はそれらの時刻デ
ータが示す時刻の差に等しいことになる。
【0014】したがって、従装置により異なる2つの時
刻データを受信し、それらの時刻データの時刻の差と受
信時刻の差が一致しているか否かを判断することによ
り、時刻データの再送があったか否かを検知できること
になる。
【0015】そこで、1回目と2回目に受信した時刻デ
ータが示す時刻の差とそれらの受信時刻の差が一致して
いるときは、再送による時間遅れがないので、それらの
いずれかの時刻データに基づいて従装置内部の時計の時
刻同期処理することにより、主装置と従装置の時計(時
刻)を同期させることができる。
【0016】一方、通信伝送路等の通信系統の異常など
により、主装置から第1の時刻データを従装置に送信し
ても、従装置から時刻データ(1回目の時刻データ)を
受信した旨の応答がないと、主装置は第1の時刻データ
の再送を繰り返すことになる。その再送に対して従装置
から応答があれば、主装置から第2の時刻データが従装
置に送信される。これにより、従装置は2つの時刻デー
タ、すなわち第1の時刻データに相当する1回目の時刻
データと、第2の時刻データに相当する2回目の時刻デ
ータを受信することになる。しかし、1回目の時刻デー
タは主装置から再送されたものであるから、それらの時
刻データを受信した時刻の差は再送に要した時間だけ、
時刻データが示す時刻の差よりも小さいから、従装置は
時刻同期処理を行わない。これにより、再送された時刻
データに基づく誤った従装置の時刻同期処理が防止でき
る。
【0017】また、第1の時刻データが再送されたもの
でなく、第2の時刻データが再送されたものである場合
も、同様にそれらの時刻データを受信した時刻の差は再
送に要した時間だけ、時刻データが示す時刻の差よりも
大きくなるから、従装置は時刻同期処理を行わないの
で、再送された時刻データに基づく誤った従装置の時刻
同期処理が防止できる。
【0018】また、第2の時刻データを送信するタイミ
ングを、第1の時刻データの時刻から設定時間後に定め
ておけば、再送なく従装置で受信した場合はそれら2つ
の時刻データの受信時刻の差はその設定時間に一致する
ことになる。したがって、受信時刻の差に代えて、2つ
の時刻データの時刻の差とその設定時間とが一致してい
れば、再送された時刻データでないことを検知できる。
【0019】なお、時刻データの再送を所定回数繰り返
しても応答がないような場合は、通常、簡単に回復でき
ない異常であるから、何らかの異常処理に委ねることに
なるが、これは本発明の解決すべき課題から外れるもの
である。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について、添付の図面
を参照しながら詳細に説明する。
【0021】本発明の時刻同期処理方法を適用してなる
分散情報処理システムの一実施例を図1〜図4を参照し
て説明する。図2は本実施例の分散処理システムの主要
部の全体構成を示し、図1は従装置の主要部の処理手順
を示すフローチャート、図3と図4は主装置の主要部の
処理手順を示すフローチャートである。
【0022】図2に示すように、本実施例の分散情報処
理システムは、例えばプラント等を監視する制御局に設
置される主装置1と、被制御局に設置される従装置2
と、主装置1と従装置2とを接続する通信伝送路3とか
ら構成されている。なお、従装置2は複数設けてもよ
い。
【0023】主装置1は、外部から補正される基準時計
4と、その基準時計4の時刻をディジタルデータの時刻
デ−タに変換する時刻入力部5と、時刻デ−タを従装置
2に送信する送信処理部6と、時刻デ−タの再送の要否
を判定する再送判定部7と、時刻同期処理の開始指令を
発生する時刻同期指令入力部8と、従装置2より時刻デ
−タ着信時に返送される応答デ−タを受信するための受
信処理部9とから構成される。
【0024】従装置2は、主装置1から送信される時刻
デ−タを受信する受信処理部10と、受信した時刻デ−
タが再送されたデータであるか否かの有/無を検知する
再送受信検知部11と、受信した時刻デ−タにより時刻
同期を行う時刻同期処理部12と時刻同期処理部12に
より同期化される時計13と、主装置1から受信した時
刻デ−タが正常に着信したことを通知する応答データを
送信する送信処理部14と、時刻データの伝送遅れを補
正するための補正データが格納された時刻補正バッファ
15とから構成される。
【0025】なお、主装置1と従装置2は、本来のプラ
ント監視制御のための監視データや制御データ等を再送
方式により通信する機能を含んで構成されているが、図
を簡単化するために、本発明の主要部である時刻同期処
理の部分のみを示している。
【0026】このように構成される実施例の詳細な構成
を各部の動作とともに説明する。送信処理部6は、時刻
同期指令部8から周期的(例えば、10minごと)に入
力される時刻同期指令に応答して図3に示す処理を起動
する。まず、基準時計4から時刻入力部5を介して第1
の時刻デ−タT1を入力する(ステップ41)。次に再
送フラグをリセットし(ステップ42)、第1の時刻デ
−タT1を通信伝送路3を介して従装置2に送信する
(ステップ43)。そして、つぎのステップ44にて時
刻データT1の再送の要否を判定する。
【0027】再送要否の判定は再送判定部7による処理
であり、図4に詳細を示すように、時刻データを送信し
た後、所定時間ε1内に従装置2から時刻データを受信
した旨の応答データが受信処理部9により受信されたか
否かで判定する。この応答データは受信した旨の信号又
は受信した時刻データを返送すること等が適用できる。
図4に示した再送判定処理は、送信処理部6から時刻デ
ータの送信報告が再送判定部7に入力されたとき開始す
る。まず、上記の所定時間ε1に設定された応答待ちタ
イマTM1をリセットし(ステップ61)、ステップ6
2〜64で所定時間ε1内に応答データが受信されたか
否かを判定する。所定時間ε1に応答が受信されないと
きは、「再送要」の判定結果を送信処理部6に出力する
(ステップ65)。所定時間ε1に応答が受信されたと
きは、「再送不要」の判定結果を送信処理部6に出力す
る(ステップ66)。
【0028】送信処理部6は再送判定の結果を受け、
「再送要」の場合は再送フラグをセットし(ステップ5
1)、ステップ43に戻って第1の時刻データT1を再
度送信し、これに対してステップ44,45の処理が所
定回数(本実施例では、再送1回の場合を示す。)繰り
返す。「再送不要」の場合は、第2の時刻データT2
送信するステップ46〜50の処理を実行する。
【0029】まず、ステップ46で再送フラグを確認
し、再送フラグがONのときは少なくとも時刻データT
1の再送が1回実行されたことを意味するので、この場
合は第2の時刻データT2を送信しないで処理を終了す
る。すなわち、第2の時刻データT2の送信を禁止して
いる。再送フラグがONでないときは、ステップ47〜
50により第2の時刻データT2を送信する。この送信
処理は第1の時刻データT1の送信処理と同様であり、
ステップ49の再送判定処理は図4に示した処理と同一
である。
【0030】主装置1の送信処理部6から送信された時
刻データは、通信伝送路3を介して従装置2の受信処理
部10に取り込まれる。受信処理部10は、時刻データ
を受信する度に、時刻データを受信した旨の応答データ
を送信処理部14を介して主装置1の受信処理部9に送
信するとともに、再送受信検知部11を起動させる。
【0031】再送受信検知部11は図1に示す処理手順
に従って受信した時刻データが再送されたものか否かを
検知するようになっている。すなわち、受信処理部10
から起動指令が入力されると、受信した時刻データを取
り込み(ステップ21)、後述する1回目の時刻データ
の受信済フラグがONか否かを見て、1回目の時刻デ−
タの受信か否かを判断する(ステップ22)。この判断
がYESの場合、つまり1回目の時刻データの受信の場
合は、その受信した時刻データを第1の時刻データT1
として設定する(ステップ23)とともに、その受信時
刻t1を自装置内の時計13から時刻入力部14を介し
て入力して記憶する(ステップ24)。続いて、2回目
の時刻データ受信を監視する監視タイマTM3をリセッ
トし(ステップ25)、1回目の時刻データの受信済フ
ラグをONにして(ステップ26)、1回目の時刻デー
タに関する処理を終了する。
【0032】受信処理部10により次の時刻データが受
信されると、再び図1の再送検知処理が起動し、時刻デ
ータを入力し(ステップ21)、1回目の時刻データ受
信か否かを受信済フラグを見て判断する。この場合は、
受信済フラグがONになっているので、2回目の時刻デ
ータ受信であると判断し、ステップ27にて受信監視タ
イマTM3がタイムアップしているか否かを判断する。
この実施例における受信監視タイマTM3の働きは、主
装置1から送信される第2の時刻データの着信が第1の
時刻データの受信よりも不当に遅れた場合を排除するも
のである。したがって、受信監視タイマTM3がタイム
アップした場合は、時刻データ再送有りと判断し(ステ
ップ33)、1回目の時刻データの受信済フラグをOF
Fして処理を終了する(ステップ32)。
【0033】一方、受信監視タイマTM3がタイムアッ
プしていない場合は、2回目に受信した時刻データを第
2の時刻データT2と設定し(ステップ28)、その受
信時刻t2を記憶する(ステップ29)。次に、1回目
の時刻デ−タT1と2回目の時刻デ−タT2の差(T2
1)を求め、この差と受信時刻t1と受信時刻t2の差
(t2−t1)が一致するか否かを判定する(ステップ3
0)。一致した場合(YES)は、それらの時刻データ
は再送されたものでないから、時刻データ再送なしと判
断し(ステップ31)、1回目の時刻データの受信済フ
ラグをOFFして処理を終了する(ステップ32)。ス
テップ30の判断がNOの場合は、2回目の時刻データ
が再送されたことが考えられるので、再送受信ありとし
て検知し(ステップ33)、1回目の時刻データの受信
済フラグをOFFして処理を終了する(ステップ3
2)。
【0034】再送受信検知部11が、図1のステップ3
1で時刻データの「再送なし」を検知した場合、その旨
及び時刻データT2を時刻同期処理部12に出力する。
時刻同期処理部12は、時刻デ−タから時刻補正バッフ
ァ15の内容を引いた値にて時計13の時刻を調整し、
主装置1の時計4と同期させる。また、再送受信検知部
12にて、再送ありを検知した場合は、時刻同期処理を
禁止する。
【0035】図5(A)〜(C)に、主装置1から従装
置2に第1,第2の時刻データの送信の例をタイムチャ
ートにして示す。図示のように、(A)は時刻データT
1,T2共に再送なしの場合であり、時刻同期処理が実行
される。(B)は時刻データT1が再送された場合であ
り、時刻データT2の送信が禁止されるとともに、従装
置2における時刻同期処理は禁止される。(C)は時刻
データT2が再送された場合であり、やはり従装置2に
おける時刻同期処理は禁止される。
【0036】上述したように、本実施例によれば、主装
置1から時刻データを再送する通信方式を適用しても、
第1と第2の2つの時刻データを従装置2に送信するよ
うにし、従装置2は受信した1回目の時刻デ−タと2回
目の時刻デ−タの時間関係により、それらの時刻データ
が再送されたものか否かを独自に検出できる。したがっ
て、従装置2は、再送なしの同期した時刻データを受信
した場合のみ、時刻同期処理を実行することが可能とな
り、従装置2の時計13を主装置1の時計4に正確に同
期させることができる。
【0037】図6,7を参照して、本発明の第2の実施
例を説明する。前記第1の実施例では、第2の時刻デー
タを送信するタイミングを特に設定していない例を説明
したが、本実施例は第2の時刻データT2の送信タイミ
ングを、第1の時刻データT1を送信してから設定時間
0経過後に送信するようにした場合の例であり、シス
テム構成は図2と同一である。
【0038】本実施例は、主装置1の送信処理部6の処
理手順を図6に示すように変更し、これに合わせて従装
置2の再送受信検知部11の処理手順を図7のように変
更したのである。それらの図で図3又は図1の処理ステ
ップと同一処理内容のステップには同一の符号を付して
説明を省略する。図6に示すように、送信処理部6の処
理において、ステップ43と44の間に第2の時刻デー
タT2の送信待ちタイマTM2をリセットするステップ7
1を挿入し、ステップ46と47の間に、タイマTM2
がタイムアップした後に第2の時刻データT2を送信さ
せるステップ72を挿入する。また、図7に示すよう
に、従装置2の再送受信検知部13の処理において、図
1のステップ23,25,27,28を省き、ステップ
30の処理に代えてステップ73の処理を行うようにし
たのである。
【0039】本実施例の再送受信検知部13によれば、
ステップ21で時刻デ−タを入力し、ステップ22で
は、受信した時刻デ−タが1回目の時刻デ−タか2回目
の時刻デ−タかを1回目時刻デ−タの受信済フラグによ
り判別する。1回目の時刻デ−タである場合、ステップ
24にて1回目の時刻デ−タの受信時刻をt1として記
憶し、ステップ26にて1回目時刻デ−タの受信済フラ
グをONして終了する。次に、2回目の時刻デ−タを受
信した場合、ステップ29にて2回目の時刻デ−タの受
信時刻をt2として記憶し、ステップ73にて2回目の
受信時刻t2と1回目の受信時刻t1との差をとり、この
差(t2−t1)が主装置1が第1の時刻デ−タ送信後に
第2の時刻デ−タを送信するまでの設定時間t0と一致
した場合、ステップ31にて再送なしと判定し、ステッ
プ32にて1回目の時刻デ−タの受信済フラグをOFF
して終了する。また、ステップ73の判定が一致しない
場合、ステップ33にて再送ありと判定し、ステップ3
2にて1回目の時刻デ−タの受信済フラグをOFFして
終了する。
【0040】このように、第2の実施例によれば、第1
の実施例と同一の効果を奏する他、1回目と2回目の時
刻デ−タの差(T2−T1)をとる必要がないため、簡便
な処理となり、時刻同期処理の高速化を図れる。
【0041】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、時刻デ−タの再送信による従装置の誤った時刻での
時刻同期処理を防止でき、従装置の時刻を主装置の時刻
に正確に同期させることが可能となる。
【0042】また、主装置にて、従装置からの時刻デ−
タの着信に対する応答デ−タの受信を監視しているた
め、主装置にて、従装置が正常に時刻同期しているか否
かの確認が可能となり、信頼性の高い時刻同期を実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の従装置の再送受信検知部の処理
手順のフローチャートである。
【図2】本発明の分散情報処理システムの第1実施例の
主要部の全体構成図である。
【図3】第1実施例の主装置の送信処理部の動作手順を
示すフローチャートである。
【図4】第1実施例の主装置の再送判定部の動作手順を
示すフローチャートである。
【図5】第1実施例の時刻データの送信に係る動作例を
説明するためのタイミングチャートである。
【図6】本発明の第2実施例の主装置の送信処理部の動
作手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2実施例の従装置の再送受信検知部
の処理手順のフローチャートである。
【符号の説明】
1 主装置 2 従装置 3 通信伝送路 4 基準時計 5 時刻入力部 6 送信処理部 7 再送判定部 8 時刻同期指令入力部 9 受信処理部 10 受信処理部 11 再送受信検知部 12 時刻同期処理部 13 時計 14 受信処理部 15 時刻入力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野内 隆夫 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株式会社 日立製作所 大みか工場内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04M 11/00 - 11/10 H04Q 3/54 - 3/56

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主装置と従装置とが通信伝送路を介して
    接続されてなる分散情報処理システムの主装置は、時刻
    同期処理時に主装置内の時計に基づいて時刻データを従
    装置に送信し、この送信後の設定時間内に従装置から時
    刻データを受信した旨の応答がないとき、前記時刻デー
    タと同一の時刻データを所定の回数繰り返して再送信
    し、 従装置は、時刻データを受信したときその旨の応答を主
    装置に送信し、その受信した時刻データに送信遅れを補
    償する補正時間を加算し、その補正した時刻データに従
    装置内の時計を一致させる同期処理を行うようにしてな
    る分散情報処理システムの時刻同期処理方法において、 前記主装置は、前記時刻同期処理時に第1の時刻データ
    を送信した後、前記従装置から時刻データを受信した旨
    の応答があったとき、主装置内の時計に基づいて第2の
    時刻データを送信し、 前記従装置は、時刻データを受信したとき従装置内の時
    計に基づいて受信時刻を記憶し、時刻データを2回受信
    したとき、1回目と2回目の時刻データの時間差と前記
    受信時刻の時間差とを比較し、一致していれば第2の
    刻データに基づいて前記同期処理を行うことを特徴とす
    る分散情報処理システムの時刻同期処理方法。
  2. 【請求項2】 主装置と従装置とが通信伝送路を介して
    接続されてなる分散情報処理システムの主装置は、時刻
    同期処理時に主装置内の時計に基づいて時刻データを従
    装置に送信し、この送信後の所定時間内に従装置から時
    刻データを受信した旨の応答がないとき、前記時刻デー
    タと同一の時刻データを所定の回数繰り返して再送信
    し、 従装置は、時刻データを受信したときその旨の応答を主
    装置に送信し、その受信した時刻データに送信遅れを補
    償する補正時間を加算し、その補正した時刻データに従
    装置内の時計を一致させる同期処理を行うようにしてな
    る分散情報処理システムの時刻同期処理方法において、 前記主装置は、前記時刻同期処理時に第1の時刻データ
    を送信した後、前記従装置から時刻データを受信した旨
    の応答があったとき、前記第1の時刻データの時刻から
    設定時間後に主装置内の時計に基づいて第2の時刻デー
    タを送信し、前記従装置は、時刻データを受信したとき
    従装置内の時計に基づいて受信時刻を記憶し、時刻デー
    タを2回受信したとき、1回目と2回目の時刻データの
    受信時刻差が前記設定時間に一致していれば、受信した
    第2の時刻データに基づいて前記同期処理を行うことを
    特徴とする分散情報処理システムの時刻同期処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記主装置は
    前記第2の時刻データを送信した後、所定時間内に従装
    置から時刻データを受信した旨の応答がないとき、前記
    第2の時刻データを所定の回数繰り返して再送信するこ
    とを特徴とする分散情報処理システムの時刻同期処理方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項2において、前記第2の時刻デー
    タの送信にかかる前記設定時間は、前記従装置の書き替
    え可能メモリに格納され、外部入力装置又は前記主装置
    から伝送路を介して書き替え可能であることを特徴とす
    る分散情報処理システムの時刻同期処理方法。
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