JP2901478B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2901478B2
JP2901478B2 JP6012968A JP1296894A JP2901478B2 JP 2901478 B2 JP2901478 B2 JP 2901478B2 JP 6012968 A JP6012968 A JP 6012968A JP 1296894 A JP1296894 A JP 1296894A JP 2901478 B2 JP2901478 B2 JP 2901478B2
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敦之 加藤
敬三 福永
嘉信 立石
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  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ディジタルプ
リンタ、ファクシミリ、スキャナ・プリンタ等の画像形
成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置である例えば複写機におい
ては、近年、専用の複写用紙(いわゆるコピー紙や普通
紙)の他に、事務等で用いられる一般の用紙(書類)や
プラスチックシート、或いは葉書、封筒、ラベル等(以
下、単に転写紙と称する)に複写可能な機能を備えたも
のが知られている。このような複写機(例えば、特公昭
42-25235号公報に記載の転写装置)は、図7に示すよう
に、感光体ドラム(図示せず)表面に形成されたトナー
像を転写紙99に転写する転写ドラム90を備えてい
る。また、転写紙搬送路95における転写ドラム90の
上流側には、搬送ローラ91・91およびレジストロー
ラ92・92が設けられている。そして、転写ドラム9
0とレジストローラ92・92との間には、転写ドラム
90に上記の転写紙99が巻き付き易いように、転写紙
99を転写ドラム90に沿った円弧状にカールさせるカ
ールローラ対であるハードローラ93およびソフトロー
ラ94が設けられている。
【0003】上記のソフトローラ94はハードローラ9
3に圧接されており、従って、ハードローラ93はその
圧接部分がソフトローラ94に食い込んでいる。このた
め、転写紙99がハードローラ93およびソフトローラ
94間に形成される圧接部を通過すると、転写紙99
は、ハードローラ93側にカールすることとなる。これ
により、転写紙99は、転写ドラム90に巻き付き易く
なる。尚、転写紙99は、例えば静電吸着等により転写
ドラム90に巻き付けられて保持されるようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の複写機では、ハードローラ93およびソフトローラ
94がレジストローラ92・92よりも転写紙搬送路9
5における下流側に設けられている。このため、レジス
トローラ92・92により転写紙99を所定のタイミン
グで転写ドラム90に供給しても、転写紙99が上記ハ
ードローラ93およびソフトローラ94間の圧接部を通
過する際に、上記のタイミングがずれるおそれを有して
いる。転写ドラム90に供給される転写紙99のタイミ
ングがずれると、転写紙99上に転写されるトナー像の
位置がずれ、従って、所望する転写が行われなくなると
いう問題点を有している。また、ハードローラ93およ
びソフトローラ94を設けることにより、転写紙搬送路
95が長くなるので、転写ドラム90に供給される転写
紙99のタイミングがずれ易くなると共に、いわゆる紙
詰まりが発生するおそれが大きくなる。
【0005】また、ハードローラ93およびソフトロー
ラ94は所定位置に固定されており、従って、ソフトロ
ーラ94に対するハードローラ93の食い込み量は常に
一定となっている。即ち、転写紙99のカールの度合い
(以下、カール量と称する)は、転写紙99の種類や紙
質、厚さ等に応じて変更することができないものとなっ
ている。このため、紙の種類や紙質、厚さ等により転写
紙99のカール量にばらつきが発生するので、転写ドラ
ム90に転写紙99を一定のカール量で安定して供給す
ることが困難となるという問題点を有している。
【0006】即ち、例えば紙質が柔らかくて薄い転写紙
99を用いると、転写紙99のカール量が多くなり過ぎ
るので、転写紙99が転写ドラム90に強く巻き付いて
転写ドラム90から剥がれ難くなり、紙詰まりが発生し
易くなる。一方、例えば紙質が硬くて厚い転写紙99を
用いると、転写紙99のカール量が小さくなり過ぎるの
で、転写紙99が転写ドラム90に巻き付き難くなり、
転写紙99上に転写されるトナー像の位置がずれ易くな
る。
【0007】さらに、上述のようにカール量を変更する
ことができないので、転写紙99として例えば封筒を用
いると、封筒に皺が付き易くなり、また、転写紙99と
して例えばラベルを用いると、カールさせたときにラベ
ル紙が裏紙から剥がれ易くなるという問題点を有してい
る。尚、上記のカール量を封筒やラベルに最適な値に設
定すると、転写紙99として封筒やラベル以外の転写紙
を用いた場合に、カール量が小さくなり過ぎるので、転
写紙99が転写ドラム90に巻き付き難くなり、転写紙
99上に転写されるトナー像の位置がずれる。
【0008】従って、転写ドラムに供給される転写紙の
タイミングをずらすことなく、転写紙をカールさせるこ
とが可能な画像形成装置が求められている。また、転写
紙の種類や紙質、厚さ等に応じて転写紙のカール量を任
意に変更することが可能な画像形成装置が求められてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の画
像形成装置は、上記の課題を解決するために、転写紙を
保持し、上記転写紙をトナー像担持体に当接させること
により、トナー像担持体表面に担持されたトナー像を転
写紙に転写する転写紙保持体と、上記転写紙保持体に転
写紙を所定のタイミングで供給する一対のレジストロー
ラとを備えた画像形成装置において、上記レジストロー
ラは、所定の硬度を有する第一ローラと、第一ローラの
硬度よりも大きい硬度を有する第二ローラとからなり、
これら第一ローラおよび第二ローラは互いに圧接され、
上記転写紙保持体は、第一ローラおよび第二ローラ間に
形成される圧接部の転写紙保持体側端部における第二
ローラ表面の接平面を境界として、上記境界に対し第二
ローラと同じ側に配設されていることを特徴としてい
る。
【0010】請求項2記載の発明の画像形成装置は、上
記の課題を解決するために、請求項1記載の画像形成装
置において、第一ローラと第二ローラとを圧接する圧接
力を任意に変更可能な圧接力変更手段が設けられている
ことを特徴としている。
【0011】請求項3記載の発明の画像形成装置は、上
記の課題を解決するために、請求項1または2記載の画
像形成装置において、第二ローラよりも転写紙搬送方向
の上流側に、第二ローラに当接するように転写紙を搬送
する搬送装置が設けられていることを特徴としている。
【0012】請求項4記載の発明の画像形成装置は、上
記の課題を解決するために、転写紙を保持し、上記転写
紙をトナー像担持体に当接させることにより、トナー像
担持体表面に担持されたトナー像を転写紙に転写する転
写紙保持体と、上記転写紙保持体に転写紙を搬送する搬
送手段とを備えた画像形成装置において、上記搬送手段
は、収納部材に収納された転写紙を給紙する給紙搬送路
と、給紙搬送路に合流され、手差しされた転写紙を搬送
する手差し搬送路とを有すると共に、上記給紙搬送路と
手差し搬送路との合流部よりも転写紙搬送方向の下流側
に、転写紙保持体に転写紙を所定のタイミングで供給す
る一対のレジストローラをそれぞれが備えた第一搬送路
および第二搬送路と、これら第一搬送路および第二搬送
路を切り換える切換手段とを有し、上記第一搬送路のレ
ジストローラは、互いに略同一の硬度を有するローラ対
からなる一方、第二搬送路のレジストローラは、所定の
硬度を有する第一ローラと、第一ローラの硬度よりも大
きい硬度を有する第二ローラとからなり、これら第一ロ
ーラおよび第二ローラは互いに圧接されており、上記第
一搬送路のレジストローラは、第二搬送路のレジストロ
ーラと比べて転写紙保持体のより近くに設けられている
ことを特徴としている。
【0013】
【作用】請求項1記載の構成によれば、転写紙保持体に
転写紙を所定のタイミングで供給する一対のレジストロ
ーラは、所定の硬度を有する第一ローラと、第一ローラ
の硬度よりも大きい硬度を有する第二ローラとからな
り、これら第一ローラおよび第二ローラは互いに圧接さ
れている。このため、転写紙は、第一ローラおよび第二
ローラ間に形成される圧接部を通過する際に、転写紙保
持体に沿った円弧状にカールさせられる。また、転写紙
保持体は、第一ローラおよび第二ローラ間に形成される
圧接部の転写紙保持体側端部における第二ローラ表面
の接平面を境界として、上記境界に対し第二ローラと同
側に配設されている。このため、転写紙保持体に対す
る転写紙の進入角度を小さくすることができる。
【0014】これにより、転写紙の転写紙保持体への引
っ掛かりや跳ね上がり等を防止できるので、転写紙が転
写紙保持体に巻き付き易くなる。また、レジストローラ
により転写紙をカールさせるので、転写紙の搬送路を従
来よりも短くすることができ、いわゆる紙詰まりが発生
するおそれを小さくすることができる。また、転写紙保
持体に供給する転写紙のタイミングがずれることがない
ので、転写紙上の所望の位置にトナー像の転写を行うこ
とができる。さらに、部品点数を削減することができる
ので、画像形成装置の構造を小型化・簡略化することが
できると共に、コストダウンを図ることができる。
【0015】請求項2記載の構成によれば、圧接力変更
手段により、第一ローラと第二ローラとを圧接する圧接
力を任意に変更可能であるので、例えば転写紙の種類や
紙質、厚さ等に応じて上記圧接力を変更することができ
る。これにより、その種類や紙質、厚さ等が種々異なる
転写紙が用いられた場合においても、カールの度合いが
一定の転写紙を転写紙保持体に安定して供給することが
可能となる。
【0016】請求項3記載の構成によれば、搬送装置に
より、転写紙を第二ローラに当接するように搬送する。
このため、転写紙は、その先端部が第二ローラ表面上で
第二ローラの軸心方向と略平行となるように揃えられた
後、第一ローラおよび第二ローラ間に形成される圧接部
に搬送されることとなる。これにより、転写紙が傾いた
状態で転写紙保持体に供給されるいわゆる供給不良を防
止することができると共に、第一ローラ等への引っ掛か
り等による転写紙の整列不良を防止することができる。
【0017】請求項4記載の構成によれば、転写紙保持
体に転写紙を搬送する搬送手段は、給紙搬送路と手差し
搬送路との合流部よりも転写紙搬送方向の下流側に、転
写紙保持体に転写紙を所定のタイミングで供給する一対
のレジストローラをそれぞれが備えた第一搬送路および
第二搬送路と、これら第一搬送路および第二搬送路を切
り換える切換手段とを有している。そして、第一搬送路
側のレジストローラは、互いに略同一の硬度を有するロ
ーラ対からなる一方、第二搬送路側のレジストローラ
は、所定の硬度を有する第一ローラと、第一ローラの硬
度よりも大きい硬度を有する第二ローラとからなり、こ
れら第一ローラおよび第二ローラは互いに圧接されてい
る。
【0018】このため、転写紙の種類や紙質、厚さ等に
応じて、切換手段により第一搬送路および第二搬送路を
切り換えることができる。例えば、通常は、切換手段に
より転写紙搬送方向を第二搬送路側に切り換え、転写紙
を第一ローラおよび第二ローラ間に形成される圧接部に
通過させ、転写紙を転写紙保持体に沿った円弧状にカー
ルさせる。一方、転写紙が例えば封筒やラベル等、カー
ルさせると皺が付くような種類等である場合には、切換
手段により転写紙搬送方向を第一搬送路側に切り換え、
転写紙をカールさせることなく転写紙保持体に供給する
ことが可能となる。これにより、その種類や紙質、厚さ
等が種々異なる転写紙が用いられた場合においても、い
わゆる紙詰まりが発生するおそれを小さくすることがで
きると共に、転写紙を転写紙保持体に安定して供給する
ことが可能となる。
【0019】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例について図1ないし図5
に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0020】本実施例にかかる画像形成装置としてのフ
ルカラー複写機(以下、単に複写機と称する)は、専用
の複写用紙(いわゆるコピー紙や普通紙)の他に、事務
等で用いられる一般の用紙(書類)やプラスチックシー
ト、或いは葉書、封筒、ラベル等(以下、単に転写紙と
称する)に複写可能な機能を備えている。
【0021】図2に示すように、複写機は、複写機本体
1の上端部にスキャナユニットおよびレーザドライバユ
ニット(何れも図示せず)からなるユニット部2を備え
ている。上記のスキャナユニットはランプユニットやミ
ラー、レンズユニット、CCD(Charge Coupled Devic
e) センサ(何れも図示せず)等を有している。そし
て、スキャナユニットは、図示しない原稿載置台上に載
置された原稿をランプユニットで照射し、得られた反射
光をミラーおよびレンズユニットを介してCCDセンサ
の受光面に導き、電気信号として取り込む。電気信号と
して取り込まれた原稿の画像データは、図示しない画像
処理系において所定の処理が施された後、レーザドライ
バユニットに送られる。
【0022】上記のレーザドライバユニットは、入力さ
れた画像データに応じてレーザ光を出射する半導体レー
ザ、レーザ光を等角速度偏向するポリゴンミラー、およ
び等角速度偏向されたレーザ光が感光体ドラム10上で
等角速度偏向されるように補正するf−θレンズ(何れ
も図示せず)等を有している。
【0023】ユニット部2、即ちレーザドライバユニッ
トから出射されたレーザ光は、図中矢印A方向に回転可
能に設けられた感光体ドラム(トナー像担持体)10に
照射され、感光体ドラム10上に静電潜像を形成するよ
うになっている。また、感光体ドラム10の周囲には、
レーザドライバユニットによる露光に先立って感光体ド
ラム10表面を所定の電位に帯電させる帯電器11が設
けられ、さらに、この帯電器11から感光体ドラム10
の回転方向に向かって、感光体ドラム10上の静電潜像
にトナーを供給し、トナー像を形成する現像装置12、
転写紙3(図1)を表面に巻き付けて保持することによ
り上記転写紙3にトナー像を転写させる転写ドラム(転
写紙保持体)20、感光体ドラム10に残留したトナー
を除去するクリーニング装置18、および次の帯電に先
立って感光体ドラム10の残留電位を除去する図示しな
い除電ランプ等がこの順に配置されている。
【0024】上記の現像装置12は、イエロー現像槽1
3、マゼンタ現像槽14、シアン現像槽15、およびブ
ラック現像槽16を備えており、各現像槽13〜16に
は、該当する色のトナーがそれぞれ収納されている。
【0025】また、転写ドラム20は、図中矢印B方向
に回転可能に設けられており、転写紙3を転写ドラム2
0表面に巻き付けて保持する。そして、転写ドラム20
は、保持した転写紙3を感光体ドラム10に当接させる
ことにより、感光体ドラム10上のトナー像の電荷と、
転写紙3表面の電荷(後述する)との電位差を利用し
て、感光体ドラム10上のトナー像を転写紙3に転写す
るようになっている。
【0026】転写ドラム20に対する給紙側には、転写
紙搬送路24が形成されている。上記の転写紙搬送路2
4は、互いに合流する給紙搬送路24aと手差し搬送路
24bとを有している。給紙搬送路24aの上流側に
は、転写紙3…を収納する給紙カセット(収納部材)2
5が設けられ、給紙搬送路24aには、転写紙3…を給
紙するための給紙ローラ27や、搬送ローラ28・28
等が設けられている。上記の給紙ローラ27は、給紙カ
セット25に収納されている転写紙3…を一枚ずつ給紙
搬送路24aに送り出すようになっている。手差し搬送
路24bの上流側には、転写紙3が手差しされる給紙部
26が設けられ、手差し搬送路24bには、搬送ローラ
28・28等が設けられている。上記の給紙部26は、
図示しない手差しガイドを備えている。そして、転写紙
搬送路24および搬送ローラ28…等により搬送装置が
構成されている。
【0027】上記転写紙搬送路24の下流側には、転写
紙3を所定のタイミングで転写ドラム20に供給すると
共に、後述のように転写紙3を円弧状にカールさせる一
対のレジストローラ(以下、レジストローラ対と称す
る)21が設けられている。
【0028】転写ドラム20は絶縁体で形成されると共
に、その表面が誘電体で形成されている。また、転写ド
ラム20の内部には、転写ドラム20に高電圧を印加す
る帯電器(図示せず)が設けられている。このため、転
写ドラム20は、図示しない帯電器により内側から高電
圧が印加されると、絶縁体に電荷が蓄積されるので、表
面の誘電体に電荷が誘起される。そして、転写ドラム2
0は、このように表面に誘起された電荷による静電吸着
によって、転写紙3を転写ドラム20表面に巻き付けて
保持する。また、転写ドラム20表面に保持された転写
紙3表面には、転写ドラム20の電荷により電荷が誘起
される。尚、転写紙3表面の電荷は、感光体ドラム10
上のトナー像の電荷よりも高くなるように設定されてい
る。
【0029】転写ドラム20の下方には、レジストロー
ラ対21から搬送された転写紙3を転写ドラム20に圧
接し、転写ドラム20表面に転写紙3を巻き付ける転写
ローラ29と、転写紙3をガイドするガイド部材30と
が設けられている。上記の転写ローラ29は、アースが
なされている。また、転写ドラム20の所定位置には、
転写ローラ29による転写紙3の転写ドラム20表面へ
の巻き付け動作を補助するクリッパ(図示せず)が設け
られている。
【0030】また、転写ドラム20に対する出紙側にお
ける転写紙搬送路34には、トナー転写後の転写紙3を
転写ドラム20から強制的に引き剥がす剥離爪31、ト
ナー像を転写紙3に加熱定着する定着装置32、および
定着後の転写紙3を機外に排出する排出ローラ33等が
設けられている。上記の剥離爪31は、転写ドラム20
に対して離接可能となっている。尚、複写機本体1の上
面には、図示しない操作パネル部が設けられており、こ
の操作パネル部は、コピー枚数等を設定するテンキーや
コピースタートキー等を有している。
【0031】図1に示すように、上記のレジストローラ
対21は、転写ドラム20表面に転写紙3が巻き付き易
いように、転写紙3を上記転写ドラム20に沿った円弧
状にカールさせるハードローラ(第二ローラ)22およ
びソフトローラ(第一ローラ)23からなっている。即
ち、レジストローラ対21は、レジストローラとしての
機能と、カールローラとしての機能とを兼ね備えてい
る。上記のハードローラ22は、転写ドラム20に近い
側に配設されており、駆動手段である図示しないモータ
等の駆動力により回転する原動ローラである。ソフトロ
ーラ23は、ハードローラ22の回転に伴って回転する
従動ローラである。尚、ソフトローラ23の取付構造に
ついては後述する。
【0032】そして、ハードローラ22の直径とソフト
ローラ23の直径との比(ハードローラ/ソフトロー
ラ、以下、直径比と称する)は、 0.2以上、 1.0以下と
なるように設定されている。尚、上記の直径比について
は、後段で詳述する。
【0033】上記のハードローラ22は、例えばアルミ
ニウムやステンレス等の金属、フッ素樹脂等の合成樹
脂、或いは表面が合成樹脂やゴム等で被覆された金属、
表面がゴム等で被覆された合成樹脂等からなっており、
ソフトローラ23の硬度よりも大きい硬度を有してい
る。ハードローラ22は、上記の材質からなっているの
で、後述の圧接力によって撓むおそれはなく、かつ、転
写紙3との摩擦抵抗を大きくすることができる。このた
め、レジストローラ対21においては、安定した搬送動
作を行うことができるので、転写紙3がいわゆる斜め送
りされることが防止される。
【0034】上記のソフトローラ23は、例えば発泡ウ
レタン樹脂や発泡シリコーン樹脂等の発泡合成樹脂、ウ
レタンゴムやシリコーンゴム、クロロプレンゴム(C
R)、アクリロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)等
のゴム等からなっており、硬度がアスカCで10度以上、
50度以下となるように設定されている。尚、上記の硬度
については、後段で詳述する。
【0035】ハードローラ22の軸心からソフトローラ
23の軸心までの距離は、ハードローラ22の半径およ
びソフトローラ23の半径を足した距離よりも小さくな
るように設定されている。従って、ハードローラ22お
よびソフトローラ23は互いに圧接されており、ハード
ローラ22はその圧接部分がソフトローラ23に食い込
むようにして設けられている。このため、図1に示すよ
うに、転写紙3がハードローラ22およびソフトローラ
23間に形成される円弧状の圧接部(以下、ニップ部と
称する)21aを通過すると、転写紙3は、ハードロー
ラ22側にカールすることとなる。
【0036】また、転写紙3は、転写紙搬送路24およ
び搬送ローラ28…等により、ハードローラ22に当接
するように搬送される。このため、転写紙3は、その先
端部がハードローラ22表面上でハードローラ22の軸
心方向と略平行となるように揃えられた後、上記のニッ
プ部21aに搬送されることとなる。また、レジストロ
ーラ対21はレジストローラとしての機能を備えてい
る。このため、転写紙3は、転写紙搬送路24における
上流側、即ちハードローラ22表面上にて一旦撓められ
た後、転写ドラム20にタイミングを計って供給され
る。上記転写紙3の撓み量は、図示しないセンサにて検
出されるようになっている。そして、ハードローラ22
は、上記センサにて転写紙3の撓み量が所定量となった
ときに回転駆動される。
【0037】また、転写ドラム20は、上記ニップ部2
1aの転写ドラム20側端部(転写紙保持体側端部)P
におけるハードローラ22表面の接平面Fが、転写ドラ
ム20表面と交差しないような位置、即ち、上記の接
Fを境界として、ハードローラ22側に配設されてい
る。これにより、転写ドラム20に対する転写紙3の進
入角度を小さくすることができるので、転写紙3は、転
写ドラム20表面に巻き付き易くなっている。尚、転写
紙3は、上述のように静電吸着により転写ドラム20表
面に巻き付けられて保持されるようになっている。
【0038】次に、上記ソフトローラ23の取付構造に
ついて説明する。図3(a)、(b)に示すように、上
記のソフトローラ23の軸23aには、スプリング40
および回動軸41が取り付けられている。上記のスプリ
ング40は、その一端部が軸23aに取り付けられる一
方、他端部が複写機本体1(図2)の所定位置に固定さ
れている。上記の回動軸41は、支点42を回動中心と
して図中矢印C−D方向に回動可能に設けられており、
その一端部が軸23aに取り付けられる一方、他端部が
カム43によって支持されている。
【0039】また、転写紙搬送路24における搬送ロー
ラ28・28よりも上流側の所定位置には、転写紙3に
光を照射し、上記光の透過率を測定する測定センサ45
が設けられている。上記の測定センサ45は、測定した
透過率を電気信号に変換して制御装置(図示せず)に出
力する。制御装置は、上記電気信号から転写紙3の種類
や紙質、厚さ、大きさ等を判定する。
【0040】尚、測定センサ45を設ける代わりに、給
紙カセット25のサイズや、感光体ドラム10上に形成
されるトナー像の大きさ等を検知する各種検知センサを
設け、これら検知センサの検知結果に基づいて転写紙3
の種類や紙質、厚さ、大きさ等を判定する構成とするこ
ともできる。
【0041】図4(a)、(b)に示すように、上記の
カム43には歯車50が取り付けられており、上記歯車
50の近傍には、歯車50と噛み合うことにより歯車5
0を固定するフラッパー51が回動可能に設けられてい
る。そして、上記スプリング40、回動軸41、カム4
3、歯車50、およびフラッパー51等により圧接力変
更手段が構成されている。
【0042】上記のカム43は、図示しないソレノイド
等により転写紙3の種類や紙質、厚さ等に応じて回転さ
れる。そして、フラッパー51やソレノイド等は、制御
装置(図示せず)によりその動作が制御されるようにな
っている。従って、ソフトローラ23は、スプリング4
0の付勢力によりハードローラ22に圧接されると共
に、その圧接力を回動軸41を介してカム43により任
意に調節可能となっている。
【0043】即ち、転写紙3が例えばいわゆるコピー紙
や普通紙等の場合、若しくは紙質が硬くて厚い場合に
は、図4(a)に示すように、フラッパー51を図中点
線で示す位置に回動させて歯車50との噛み合いを解除
した後、カム43の最小偏心部が回動軸41と当接する
ようにカム43を回転させる。カム43の回転により、
図3(a)に示すように、回動軸41は矢印C方向に回
動する。次に、図4(a)に示すように、フラッパー5
1を図中実線で示す位置に回動させて歯車50と噛み合
わせ、歯車50、即ちカム43を固定させる。これによ
り、ソフトローラ23はハードローラ22に強く圧接さ
れる。従って、ハードローラ22およびソフトローラ2
3間に形成されるニップ部21aにおける転写紙搬送方
向の幅が広くなるので、転写紙3のカールの度合い(以
下、カール量と称する)を大きなものとすることができ
る。
【0044】一方、転写紙3が例えば封筒やラベル等の
場合、若しくは紙質が柔らかくて薄い場合には、フラッ
パー51と歯車50との噛み合いを解除した後、カム4
3の最大偏心部が回動軸41と当接するようにカム43
を回転させる。カム43の回転により、図3(b)に示
すように、回動軸41は矢印D方向に回動する。次に、
図4(b)に示すように、フラッパー51と歯車50と
を噛み合わせ、歯車50、即ちカム43を固定させる。
これにより、ソフトローラ23はハードローラ22に弱
く圧接される。従って、上記のニップ部21aにおける
転写紙搬送方向の幅が狭くなるので、転写紙3のカール
量を小さなものとすることができる。
【0045】このように、ソフトローラ23は、ハード
ローラ22に対する圧接力をカム43を回転させること
により任意に変更可能となっている。即ち、レジストロ
ーラ対21は、転写紙3のカール量を、転写紙3の種類
や紙質、厚さ等に応じて任意に変更可能となっている。
また、ソフトローラ23は、前記した材質からなってい
るので、上記の圧接力変更手段による圧接力がソフトロ
ーラ23の軸心方向に均一にかかるようになっている。
このため、レジストローラ対21においては、安定した
搬送動作を行うことができるので、転写紙3がいわゆる
斜め送りされることが防止されると共に、転写紙3全体
を均一にカールさせることができる。
【0046】尚、カム43をフラッパー51および歯車
50により固定する構成とする代わりに、図5に示すよ
うに、カム43にレバー53を取り付け、このレバー5
3を手動で移動させることによりカム43を固定する構
成とすることもできる。
【0047】前記の直径比は、ハードローラ22および
ソフトローラ23間に形成されるニップ部21aを幅広
いものとすることができ、かつ、ニップ部21aにおい
て転写紙3全体を転写紙3の種類や紙質、厚さ等に応じ
た所定の圧接力で圧接することが可能な値とすればよ
い。直径比を適切な値とすることにより、転写ドラム2
0表面への転写紙3の巻き付き具合を、転写紙3の種類
や紙質、厚さ等に関係なく良好かつ安定なものとするこ
とができる。上記の直径比を種々変更し、転写ドラム2
0表面への転写紙3の巻き付き具合を検討した結果を表
1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】上記の表1に示された結果から明らかなよ
うに、直径比を 0.2以上、 1.0以下に設定することによ
り、転写紙3の種類や紙質、厚さ等に関係なく、転写ド
ラム20表面への転写紙3の巻き付き具合が良好かつ安
定なものとなることがわかる。
【0050】前記のソフトローラ23の硬度は、ハード
ローラ22の直径、および、上記の圧接力変更手段によ
る圧接力が一定の場合において上記のニップ部21aを
幅広いものとすることができ、かつ、ニップ部21aに
おいて転写紙3全体を転写紙3の種類や紙質、厚さ等に
応じた所定の圧接力で圧接することが可能な値とすれば
よい。硬度を適切な値とすることにより、転写ドラム2
0表面への転写紙3の巻き付き具合を、転写紙3の種類
や紙質、厚さ等に関係なく良好かつ安定なものとするこ
とができる。上記の硬度を種々変更し、転写ドラム20
表面への転写紙3の巻き付き具合を検討した結果を表2
に示す。尚、表2中に示すアスカCは、「日本ゴム協会
規格(SRIS)0101」に基づき、測定機器として
アスカー(高分子計器)C型を用いて測定した。
【0051】
【表2】
【0052】上記の表2に示された結果から明らかなよ
うに、硬度をアスカCで10度以上、50度以下に設定する
ことにより、転写紙3の種類や紙質、厚さ等に関係な
く、転写ドラム20表面への転写紙3の巻き付き具合が
良好かつ安定なものとなることがわかる。
【0053】即ち、上記のように直径比を 0.2以上、
1.0以下、ソフトローラ23の硬度をアスカCで10度以
上、50度以下に設定することにより、転写紙3の種類や
紙質、厚さ等に関係なく、転写ドラム20表面への転写
紙3の巻き付き具合を良好かつ安定なものとすることが
できる。
【0054】上記の構成において、カラーコピー(3co
lor copy)は、以下の動作手順で行われる。先ず、帯電
器11が感光体ドラム10表面を均一に帯電すると、ユ
ニット部2のスキャナユニット(図示せず)が1回目の
スキャンを行い、CCDセンサにより読み込まれた画像
データがユニット部2のレーザドライバユニット(図示
せず)からイエローデータのレーザ光として出力され、
感光体ドラム10表面を露光し、露光部にイエロー用の
静電潜像を形成する。次いで、上記の静電潜像にイエロ
ー現像槽13からイエロートナーを供給し、同色のトナ
ー像を形成する。
【0055】一方、上記静電潜像の形成動作にほぼ並行
して、図示しない帯電器が転写ドラム20表面を均一に
帯電すると共に、給紙カセット25或いは給紙部26か
ら転写紙3が、レジストローラ対21を介して転写ドラ
ム20に供給される。即ち、給紙カセット25に収納さ
れている転写紙3…が供給される場合には、転写紙3
は、給紙ローラ27により一枚ずつ転写紙搬送路24に
送り出され、搬送ローラ28・28にてレジストローラ
対21に搬送される。また、給紙部26から転写紙3…
が供給される場合には、転写紙3は、搬送ローラ28・
28にてレジストローラ対21に搬送される。
【0056】レジストローラ対21に搬送された転写紙
3は、ハードローラ22およびソフトローラ23間に形
成されたニップ部21aを通過する際に、ハードローラ
22側に向かって所定量だけ円弧状にカールさせられた
後、所定のタイミングで転写ドラム20に供給される。
次いで、転写紙3は、転写ローラ29により転写ドラム
20に圧接され、転写ドラム20表面に誘起された電荷
による静電吸着によって転写ドラム20表面に巻き付け
られて保持される。
【0057】次に、上記のイエロートナー像を、イエロ
ートナー像の電荷と転写紙3表面の電荷との電位差を利
用して、感光体ドラム10に圧接されている上記の転写
紙3に転写する。このとき、感光体ドラム10表面に
は、転写に寄与しない一部のトナーが残留するが、この
残留トナーはクリーニング装置18により掻き落とされ
る。また、除電ランプ(図示せず)が、感光体ドラム1
0表面の残留電荷を除去する。
【0058】上記の工程を終了すると、帯電器11が感
光体ドラム10表面を再度均一に帯電し、スキャナユニ
ットが2回目のスキャンを行い、得られた画像データが
マゼンタデータのレーザ光として出力され、感光体ドラ
ム10を露光し、マゼンタ用の静電潜像を形成する。次
いで、マゼンタ現像槽14からマゼンタトナーを供給
し、同色のトナー像を形成する。そして、このトナー像
を転写紙3に転写し、像重ねを行う。
【0059】その後、クリーニング装置18および除電
ランプが、先程と同様の処理を行うと、帯電器11が感
光体ドラム10を均一に帯電して、スキャナユニットが
3回目のスキャンを行い、シアンデータのレーザ光にて
感光体ドラム10を露光し、シアン用の静電潜像を形成
する。そして、シアン現像槽15から感光体ドラム10
にシアントナーを供給し、同色のトナー像を形成して、
このトナー像を転写紙3に転写することにより、最終的
な像重ねを行う。
【0060】次に、トナー転写後の転写紙3を転写ドラ
ム20から剥離爪31により引き剥がし、定着装置32
において、トナー像を転写紙3に加熱定着した後、排出
ローラ33が転写紙3を機外に排出する。
【0061】尚、上記したプロセスは、3色カラーにお
けるプロセスであり、4色カラーの場合は、上記のプロ
セスにブラック現像槽16に収納されたブラックトナー
を用いたプロセスが加えられる。一方、白黒コピーは、
感光体ドラム10の静電潜像に上記のブラック現像槽1
6からブラックトナーが供給され、このトナー像を転写
紙3に転写することにより行われる。
【0062】以上のように、上記構成の画像形成装置と
しての複写機は、転写ドラム20に転写紙3を所定のタ
イミングで供給するレジストローラ対21が、所定の硬
度を有するソフトローラ23と、ソフトローラ23の硬
度よりも大きい硬度を有するハードローラ22とからな
っており、これらハードローラ22およびソフトローラ
23は互いに圧接されている。このため、転写紙3は、
ハードローラ22およびソフトローラ23間に形成され
るニップ部21aを通過する際に、転写ドラム20に沿
った円弧状にカールさせられる。また、転写ドラム20
は、上記ニップ部21aの転写ドラム20側端部Pにお
けるハードローラ22表面の接平面Fを境界として、ハ
ードローラ22側に配設されている。このため、転写ド
ラム20に対する転写紙3の進入角度を小さくすること
ができる。
【0063】これにより、転写紙3の転写ドラム20へ
の引っ掛かりや跳ね上がり等を防止できるので、転写紙
3が転写ドラム20表面に巻き付き易くなる。また、レ
ジストローラ対21により転写紙3をカールさせるの
で、転写紙搬送路24を従来の複写機よりも短くするこ
とができ、いわゆる紙詰まりが発生するおそれを小さく
することができる。また、転写ドラム20に供給する転
写紙3のタイミングがずれることがないので、転写紙3
上の所望の位置にトナー像の転写を行うことができる。
さらに、部品点数を削減することができるので、複写機
の構造を小型化・簡略化することができると共に、コス
トダウンを図ることができる。
【0064】また、スプリング40、回動軸41、カム
43、歯車50、およびフラッパー51等の圧接力変更
手段により、ハードローラ22とソフトローラ23とを
圧接する圧接力を任意に変更可能であるので、例えば転
写紙3の種類や紙質、厚さ等に応じて上記圧接力を変更
することができる。これにより、その種類や紙質、厚さ
等が種々異なる転写紙3が用いられた場合においても、
カール量が一定の転写紙3を転写ドラム20に安定して
供給することが可能となる。
【0065】さらに、転写紙搬送路24および搬送ロー
ラ28…等により、転写紙3をハードローラ22に当接
するように搬送する。このため、転写紙3は、その先端
部がハードローラ22表面上でハードローラ22の軸心
方向と略平行となるように揃えられた後、ニップ部21
aに搬送されることとなる。これにより、転写紙3が傾
いた状態で転写ドラム20に供給されるいわゆる供給不
良を防止することができると共に、例えばソフトローラ
23の僅かな歪みや、ソフトローラ23への引っ掛かり
等による転写紙3の整列不良を防止することができる。
【0066】そして、上記構成の複写機においては、ソ
フトローラ23の硬度がアスカCで10度以上、50度以下
であるので、上記のニップ部21aにおける転写紙搬送
方向の幅を広くすることができる。また、ソフトローラ
23に対するハードローラ22の直径比が 0.2以上、
1.0以下であるので、上記のニップ部21aにおける転
写紙搬送方向の幅を広くすることができる。このため、
レジストローラ対21により転写紙3を充分にカールさ
せることができるので、転写紙3が転写ドラム20表面
により一層巻き付き易くなる。
【0067】さらに、図示しないモータ等の駆動力によ
りハードローラ22を回転駆動するので、ハードローラ
22が原動側、ソフトローラ23が従動側となる。この
ため、ソフトローラ23を回転駆動する場合や、ハード
ローラ22とソフトローラ23とを回転駆動する場合と
比較して、例えばソフトローラ23が僅かに歪んでいる
場合においても、レジストローラ対21をより安定して
回転駆動することができる。これにより、その種類や紙
質、厚さ等が種々異なる転写紙3が用いられた場合にお
いても、転写紙3の搬送速度を一定の速度とすることが
できるので、転写ドラム20に一定のタイミングで転写
紙3を供給することができる。
【0068】その上、転写紙搬送路24は、互いに合流
する給紙搬送路24aと手差し搬送路24bとを有して
いる。このため、給紙搬送路24aにて搬送された転写
紙3と、手差し搬送路24bにて搬送された転写紙3と
を、同じレジストローラ対21にて転写ドラム20に沿
った円弧状にカールさせることができる。これにより、
部品点数が増加することを回避することができるので、
複写機の構造を小型化・簡略化することができると共
に、コストダウンを図ることができる。
【0069】尚、上記の実施例1においては、画像形成
装置として複写機を例に挙げて説明したが、画像形成装
置は複写機に限定されるものではなく、例えばディジタ
ルプリンタ、ファクシミリ、スキャナ・プリンタ等であ
ってもよい。
【0070】〔実施例2〕本発明の他の実施例について
図6に基づいて説明すれば、以下の通りである。尚、説
明の便宜上、前記の実施例1の図面に示した構成と同一
の機能を有する構成には、同一の符号を付記し、その説
明を省略する。
【0071】本実施例にかかる画像形成装置としての複
写機は、図6に示すように、転写紙搬送路24における
給紙搬送路24aと手差し搬送路24b(図2)との合
流部よりも下流側に、レジストローラ対21および搬送
ローラ28・28を備えた第二搬送路62bと、レジス
トローラ61・61および搬送ローラ28・28を備え
た第一搬送路62aとを有している。上記のレジストロ
ーラ61・61は、互いに略同一の硬度を有しており、
所定のタイミングで転写紙3を転写ドラム20に供給す
る。
【0072】また、転写紙搬送路24における第一搬送
路62aおよび第二搬送路62bの分岐部には、切り換
え部材(切換手段)60が設けられている。上記の切り
換え部材60は、例えば転写紙3の種類や紙質、厚さ等
に応じて、転写紙3の搬送路を第一搬送路62a側と第
二搬送路62b側とに適宜切り換える。また、切り換え
部材60は、制御装置によって制御された駆動機構(何
れも図示せず)により駆動されるようになっている。
尚、上記切り換え部材60の切り換えを、操作パネル部
(図示せず)のキー等を操作することにより行う構成と
してもよい。
【0073】そして、給紙搬送路24aや手差し搬送路
24b、第一搬送路62a、第二搬送路62b等からな
る転写紙搬送路24、レジストローラ対21、レジスト
ローラ61・61、切り換え部材60、および搬送ロー
ラ28…等により搬送手段が構成されている。その他の
構成は、前記の実施例1の複写機と同一である。即ち、
本実施例にかかる複写機は、前記の実施例1の複写機
に、レジストローラ61・61および搬送ローラ28・
28を備えた第一搬送路62aと、切り換え部材60と
がさらに設けられた構成となっている。
【0074】以上のように、上記構成の画像形成装置と
しての複写機は、上述のレジストローラ対21を備えた
第二搬送路62bと、互いに略同一の硬度を有し、所定
のタイミングで転写紙3を転写ドラム20に供給するレ
ジストローラ61・61を備えた第一搬送路62aと、
転写紙3の搬送路を切り換える切り換え部材60とを有
している。
【0075】このため、転写紙3の種類や紙質、厚さ等
に応じて、切り換え部材60により第一搬送路62aお
よび第二搬送路62bを適宜切り換えることができる。
例えば、転写紙3が例えばいわゆるコピー紙や普通紙等
の場合、若しくは紙質が硬くて厚い場合には、切り換え
部材60により転写紙搬送方向を第二搬送路62b側に
切り換え、ハードローラ22およびソフトローラ23間
に形成されるニップ部21aに転写紙3を通過させ、転
写紙3を転写ドラム20に沿った円弧状にカールさせ
る。一方、転写紙3が例えば封筒やラベル等、カールさ
せると皺が付くような種類等である場合、若しくは紙質
が柔らかくて薄い場合には、切り換え部材60により転
写紙搬送方向を第一搬送路62a側に切り換え、転写紙
3をカールさせることなく転写ドラム20に供給するこ
とが可能となる。これにより、その種類や紙質、厚さ等
が種々異なる転写紙3が用いられた場合においても、い
わゆる紙詰まりが発生するおそれを小さくすることがで
きると共に、転写紙3を転写ドラム20に安定して供給
することが可能となる。
【0076】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の画像形成装置
は、以上のように、レジストローラは、所定の硬度を有
する第一ローラと、第一ローラの硬度よりも大きい硬度
を有する第二ローラとからなり、これら第一ローラおよ
び第二ローラは互いに圧接され、転写紙保持体は、第一
ローラおよび第二ローラ間に形成される圧接部の転写紙
保持体側端部における第二ローラ表面の接平面を境界
として、上記境界に対し第二ローラと同じ側に配設され
ている構成である。
【0077】これにより、転写紙の転写紙保持体への引
っ掛かりや跳ね上がり等を防止できるので、転写紙が転
写紙保持体に巻き付き易くなる。また、レジストローラ
により転写紙をカールさせるので、転写紙の搬送路を従
来よりも短くすることができ、いわゆる紙詰まりが発生
するおそれを小さくすることができるという効果を奏す
る。また、転写紙保持体に供給する転写紙のタイミング
がずれることがないので、転写紙上の所望の位置にトナ
ー像の転写を行うことができる。さらに、部品点数を削
減することができるので、画像形成装置の構造を小型化
・簡略化することができると共に、コストダウンを図る
ことができるという効果も併せて奏する。
【0078】本発明の請求項2記載の画像形成装置は、
以上のように、第一ローラと第二ローラとを圧接する圧
接力を任意に変更可能な圧接力変更手段が設けられてい
る構成である。
【0079】これにより、その種類や紙質、厚さ等が種
々異なる転写紙が用いられた場合においても、カールの
度合いが一定の転写紙を転写紙保持体に安定して供給す
ることが可能となるという効果を奏する。
【0080】本発明の請求項3記載の画像形成装置は、
以上のように、第二ローラよりも転写紙搬送方向の上流
側に、第二ローラに当接するように転写紙を搬送する搬
送装置が設けられている構成である。
【0081】これにより、転写紙が傾いた状態で転写紙
保持体に供給されるいわゆる供給不良を防止することが
できると共に、第一ローラ等への引っ掛かり等による転
写紙の整列不良を防止することができるという効果を奏
する。
【0082】本発明の請求項4記載の画像形成装置は、
以上のように、搬送手段は、収納部材に収納された転写
紙を給紙する給紙搬送路と、給紙搬送路に合流され、手
差しされた転写紙を搬送する手差し搬送路とを有すると
共に、上記給紙搬送路と手差し搬送路との合流部よりも
転写紙搬送方向の下流側に、転写紙保持体に転写紙を所
定のタイミングで供給する一対のレジストローラをそれ
ぞれが備えた第一搬送路および第二搬送路と、これら第
一搬送路および第二搬送路を切り換える切換手段とを有
し、上記第一搬送路側のレジストローラは、互いに略同
一の硬度を有するローラ対からなる一方、第二搬送路側
のレジストローラは、所定の硬度を有する第一ローラ
と、第一ローラの硬度よりも大きい硬度を有する第二ロ
ーラとからなり、これら第一ローラおよび第二ローラは
互いに圧接されており、上記第一搬送路のレジストロー
ラは、第二搬送路のレジストローラと比べて転写紙保持
体のより近くに設けられている構成である。
【0083】それゆえ、転写紙の種類や紙質、厚さ等に
応じて、切換手段により第一搬送路および第二搬送路を
切り換えることができる。これにより、その種類や紙
質、厚さ等が種々異なる転写紙が用いられた場合におい
ても、いわゆる紙詰まりが発生するおそれを小さくする
ことができると共に、転写紙を転写紙保持体に安定して
供給することが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における画像形成装置として
の複写機の要部の構成を示す正面図である。
【図2】上記複写機の概略の構成を示す正面図である。
【図3】(a)、(b)共に、上記複写機が備えている
ソフトローラの取付構造を示す概略の正面図である。
【図4】(a)、(b)共に、上記複写機が備えている
圧接力変更手段の動作の一部を説明する説明図である。
【図5】上記圧接力変更手段の構成の一変形例を説明す
る説明図である。
【図6】本発明の他の実施例における画像形成装置とし
ての複写機の要部の構成を示す正面図である。
【図7】従来の複写機の要部の構成を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
3 転写紙 10 感光体ドラム(トナー像担持体) 20 転写ドラム(転写紙保持体) 21 レジストローラ対(搬送手段) 21a ニップ部(圧接部) 22 ハードローラ(第二ローラ) 23 ソフトローラ(第一ローラ) 24 転写紙搬送路(搬送装置、搬送手段) 24a 給紙搬送路 24b 手差し搬送路 25 給紙カセット(収納部材) 28 搬送ローラ(搬送装置、搬送手段) 40 スプリング(圧接力変更手段) 41 回動軸(圧接力変更手段) 43 カム(圧接力変更手段) 50 歯車(圧接力変更手段) 51 フラッパー(圧接力変更手段) 60 切り換え部材(切換手段、搬送手段) 61 レジストローラ(搬送手段) 62a 第一搬送路 62b 第二搬送路 F 接平面 P 転写紙保持体側端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 立石 嘉信 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−90873(JP,A) 特開 平2−38257(JP,A) 特開 昭62−264159(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65H 9/14 B65H 5/26 B65H 29/70 G03G 15/00 510

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】転写紙を保持し、上記転写紙をトナー像担
    持体に当接させることにより、トナー像担持体表面に担
    持されたトナー像を転写紙に転写する転写紙保持体と、
    上記転写紙保持体に転写紙を所定のタイミングで供給す
    る一対のレジストローラとを備えた画像形成装置におい
    て、 上記レジストローラは、所定の硬度を有する第一ローラ
    と、第一ローラの硬度よりも大きい硬度を有する第二ロ
    ーラとからなり、これら第一ローラおよび第二ローラは
    互いに圧接され、 上記転写紙保持体は、第一ローラおよび第二ローラ間に
    形成される圧接部の転写紙保持体側端部における第二
    ローラ表面の接平面を境界として、上記境界に対し第二
    ローラと同じ側に配設されていることを特徴とする画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】第一ローラと第二ローラとを圧接する圧接
    力を任意に変更可能な圧接力変更手段が設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】第二ローラよりも転写紙搬送方向の上流側
    に、第二ローラに当接するように転写紙を搬送する搬送
    装置が設けられていることを特徴とする請求項1または
    2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】転写紙を保持し、上記転写紙をトナー像担
    持体に当接させることにより、トナー像担持体表面に担
    持されたトナー像を転写紙に転写する転写紙保持体と、
    上記転写紙保持体に転写紙を搬送する搬送手段とを備え
    た画像形成装置において、 上記搬送手段は、収納部材に収納された転写紙を給紙す
    る給紙搬送路と、給紙搬送路に合流され、手差しされた
    転写紙を搬送する手差し搬送路とを有すると共に、 上記給紙搬送路と手差し搬送路との合流部よりも転写紙
    搬送方向の下流側に、転写紙保持体に転写紙を所定のタ
    イミングで供給する一対のレジストローラをそれぞれが
    備えた第一搬送路および第二搬送路と、これら第一搬送
    路および第二搬送路を切り換える切換手段とを有し、 上記第一搬送路のレジストローラは、互いに略同一の硬
    度を有するローラ対からなる一方、第二搬送路のレジス
    トローラは、所定の硬度を有する第一ローラと、第一ロ
    ーラの硬度よりも大きい硬度を有する第二ローラとから
    なり、これら第一ローラおよび第二ローラは互いに圧接
    されており、 上記第一搬送路のレジストローラは、第二搬送路のレジ
    ストローラと比べて転写紙保持体のより近くに設けられ
    ている ことを特徴とする画像形成装置。
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