JP2897653B2 - 管圧延方法 - Google Patents

管圧延方法

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JP2897653B2 JP23837994A JP23837994A JP2897653B2 JP 2897653 B2 JP2897653 B2 JP 2897653B2 JP 23837994 A JP23837994 A JP 23837994A JP 23837994 A JP23837994 A JP 23837994A JP 2897653 B2 JP2897653 B2 JP 2897653B2
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  • Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は継目無管、主に継目無鋼
管の製造に使用する管圧延方法に関し、更に詳しくはマ
ンドレルミルを用いた管圧延方法に関する。
【0002】
【従来の技術】継目無鋼管を製造する方法の一つとし
て、マンドレルミルを用いるものがある。この方法で
は、図1に示すように、丸鋼片11を加熱炉12で加熱
した後、穿孔機と呼ばれる粗圧延機13により穿孔して
中空素管となす。引き続き中空素管を後続のマンドレル
ミル14により延伸圧延して所定の肉厚に仕上げ、再加
熱後にレデューサーミル15により外径を所定の寸法に
仕上げて、製品である継目無鋼管となす。延伸圧延後の
再加熱は省略する場合もある。
【0003】ここでマンドレルミル14は、パスライン
に沿って連続配置され、それぞれが一対の孔型ロールを
備えた4〜8基の2ロールスタンドにより構成される。
隣接するスタンド間では、それぞれの孔型ロールがパス
ラインに垂直な面内で圧下方向を90°ずらせて交差配
置される。そして素管は、マンドレルバーが挿通された
状態で各スタンドの孔型ロール間を通過することにより
圧延される。
【0004】このようなマンドレルミルによる管圧延で
は、孔型ロールとマンドレルバーとの隙間で材料を圧下
することにより、肉厚が所定の寸法に仕上げられる。そ
のため、仕上げ肉厚が異なると、それに応じて孔型ロー
ルとマンドレルバーとの隙間寸法を変える必要がある。
この隙間寸法を変える方法としては、マンドレルバーの
交換、孔型ロールの交換、ロール位置調整によるロール
ギャップ変更の三つがある。
【0005】しかし、孔型ロールの交換はマンドレルバ
ーを交換するよりも手数がかかる。
【0006】また、ロールギャップを変更した場合に
は、圧延材に円周方向の偏肉が発生するおそれがある。
なぜなら、孔型ロールの孔型径とマンドレルバーの外径
とから決定される間隔により肉厚が決まるため、ある一
定のロールギャップ以外では、一対の孔型ロールによっ
て形成される孔型形状が変化し、これに伴って前記間隔
が円周方向で変化するからである。
【0007】真円孔型を例にとってこの現象を模式的に
示したのが図2である。同図(a)は一対の孔型ロール
3′, 3′とマンドレルバー5との間隔が円周方向で均
一な状態、すなわち肉厚が円周方向で均一になる場合を
示し、同図(b)はこの状態からロールギャップを変更
した状態を示す。ロールギャップを変更することによ
り、孔型ロール3′,3′とマンドレルバー5との間隔
が変化するが、同時にその間隔が円周方向で不均一とな
り、圧延材に円周方向の偏肉が生じる。
【0008】このようなことから、仕上げ肉厚の変更に
対しては、マンドレルバーを交換するのが通例である。
ところが、通常は圧延材の肉厚を0.5mmピッチで変更
するように圧延スケジユールが決定されているため、1.
0mmピッチで外径を変えたマンドレルバーを準備する
必要がある。更に、1種類の肉厚を圧延するには、圧延
材からマンドレルバーを引き抜いた後に冷却し、次回の
圧延のために潤滑剤を塗布する工程があるため、通常1
0数本程度のマンドレルバーが必要である。そのため、
膨大な数のマンドレルバーを保有することが必要にな
る。
【0009】この問題を解決するために考え出されたの
が、スタンド列の最終段に、4つの孔型ロールを組み合
わせた4ロールスタンドを配置し、そのスタンドでの圧
下方向を直前の2ロールスタンドでの圧下方向に対して
45°ずらせたマンドレルミルであり、特開平6−87
008号公報に詳しく説明されている。その構成例を図
3に示す。
【0010】パスラインに沿って連続配置され、それが
一対の孔型ロールを備えた4基の2ロールスタンド3a
〜3dの後方に、圧下方向が直交する2組の孔型ロール
対を組み合わせた4ロールスタンド4が配置されてい
る。2ロールスタンド3a〜3dでは圧下方向が順番に
90°ずつずれている。4ロールスタンド4での圧下方
向は、直前のスタンド、すなわち2ロールスタンド3d
での圧下方向に対して45°ずれている。2ロールスタ
ンドは通常2〜7基とされる。
【0011】このようなマンドレルミルでは、2ロール
スタンド3a〜3dでロールギャップを孔型形状によっ
て決まる基準値より絞り込んで、通常圧延より肉厚の薄
い仕上げ管を圧延する。これにより、その仕上げ管に
は、2ロールスタンド3dでの溝底から45°の4位置
をピークとする肉厚変動が生じる。この肉厚変動を、2
ロールスタンド3dに対して圧下方向を45°ずらした
4ロールスタンドにより減少させる。かくして、2ロー
ルスタンド3a〜3dでの締め込み量の変更範囲が広が
り、その結果としてマンドレルバーの種類を少なくでき
る。同様のマンドレルミルは特開昭62−28011号
公報にも示されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、複数の2ロ
ールスタンドを連続配置した通常のマンドレルミルによ
る管圧延では、各スタンドにおいて、孔型ロールの溝底
部とマンドレルバーとで材料を圧下し、肉厚を減少させ
て、圧延方向に伸ばす。その結果として、孔型ロールの
溝底部の両側に位置するフランジ部とマンドレルバーと
の間でも、材料が圧延方向に延伸され、その肉厚が減少
する。ただし、フランジ部とマンドレルバーとの間での
減肉量を予測することは難しい。なぜなら、その減肉
は、材料とマンドレルバーとの摩擦係数によっても異な
るし、スタンド間の張力状態によっても異なるからであ
る。そして、このような材料変形は、仕上げスタンドに
おいても発生する。
【0013】仕上げスタンドは、通常、2ロールスタン
ド列の後段の2スタンドにより構成される。この2スタ
ンドでは、溝底ギャップGと呼ばれるロール溝底とマン
ドレルバーの間隙を同じに設定し、どちらも仕上げ肉厚
Tとするのが通例である(図2参照)。すなわち、仕上
げ第1スタンドでの溝底ギャップをG1 とし、仕上げ第
2スタンドでの溝底ギャップをG2 とするとき、G1
2 =Tとするのである。
【0014】このようにした場合、仕上げ第1スタンド
では、溝底部で圧下される部分の材料肉厚(溝底肉厚T
m1)は仕上げ肉厚Tと同じになり、フランジ部で圧下さ
れる部分の材料肉厚(フランジ肉厚Tf1)は、仕上げ肉
厚Tより若干大き目に仕上がる。そして、このような肉
厚分布の材料が仕上げ第2スタンドに進入してくること
になる。
【0015】2ロールスタンド列では圧下方向が順番に
90°ずれているので、仕上げ第1スタンドでフランジ
部により圧下されたフランジ肉厚Tm1の部分は、仕上げ
第2スタンドでは溝底部により溝底肉厚Tm2に圧延さ
れ、仕上げ肉厚Tになる。一方仕上げ第2スタンドで溝
底部により圧下された溝底肉厚Tm1の部分は、仕上げ第
2スタンドではフランジ部とマンドレルバーとの間に位
置し、前述した溝底部による圧延に伴う減肉により、T
m1(=T)より更に薄いフランジ肉厚Tf2となる。従っ
て、仕上げ第2スタンドを出た材料、すなわちマンドレ
ルミルにより仕上げられた仕上げ管は、仕上げ第2スタ
ンドでフランジ圧延を受けた部分が仕上げ肉厚Tより薄
肉となり、ここに円周方向の偏肉を生じる。
【0016】前述した通り、フランジ部により圧延を受
けた部分の減肉量を予測することは困難であるので、こ
の減肉による偏肉を解消するようなロールギャップの設
定は難しい。そのため、実際の操業では、仕上げ第2ス
タンドでの加工度を小さくすることにより、フランジ部
による圧延減肉を出来るだけ抑えて、発生する偏肉を小
さくしている。
【0017】ところが、マンドレルバーの使用本数を削
減するため、2ロールスタンド列で肉厚を減少させた
後、4ロールスタンドで肉厚変動を減少させる管圧延で
は、その機能を発現させるために、各スタンドでロール
ギャップを基準値よりも締め込んで圧延を行うことが必
要になる。そのような締め込み圧延を行うと、その2ロ
ール仕上げ第2スタンドでの加工度も当然大きくなる。
その結果、仕上げ第2スタンドでのフランジ部による圧
延減肉を十分に押さえ込むことができなくなり、偏肉が
大きくなる。
【0018】また、肉厚変動を減少させる4ロールスタ
ンドでも、2ロール仕上げスタンドの場合と同様に、フ
ランジ部による圧延部分に減肉が発生する。その減肉も
4ロールスタンドでの加工度が大きくなるに従って増大
し、偏肉の原因になる。
【0019】従って、2ロールスタンドおよび4ロール
スタンドでの締め込み量が制限され、その結果としてマ
ンドレルバーの使用本数を削減する効果も小さくなる。
【0020】本発明の目的は、2ロールスタンド列の後
方に4ロールスタンド列を配置したマンドレルミルにお
いて、ロールギャップを基準値より締め付けた場合に発
生する偏肉を抑え、もって締め付け量の変更範囲を拡大
する管圧延方法を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】2ロールスタンド列の後
方に4ロールスタンド列を配置したマンドレルミルで
は、2ロール仕上げスタンドでの締め込み量と同じだけ
4ロールスタンドでロールギャップの締め込みを行うの
が通例である。なぜなら、2ロールスタンド列でのロー
ルギャップ締め込み量が大きいと、そのスタンド列で発
生する偏肉も顕著となり、4ロールスタンドでも大きな
ロールギャップ締め込み量が必要になるからである。
【0022】孔型ロールのフランジ部での圧延による減
肉の発生要因は多く、その減肉を予測するのは難しい
が、おおむね孔型形状によって決まる基準ギャップから
の締め込み量Xで整理できることが本発明者の調査から
判明した。
【0023】2ロール仕上げスタンドおよび4ロールス
タンドで同じ量だけロールギャップを締め込んで圧延を
行ったときの、フランジ部で圧延された部分の減肉量と
締め込み量Xとの関係を図4に示す。
【0024】図から分かるように、締め込み量Xが大き
くなるに連れて、4ロールスタンドで発生する減肉が大
きくなる。これは、締め込み量Xが大きいと、4ロール
スタンドの直前のスタンド、すなわち仕上げ第2スタン
ドで発生し溝底から45°の4位置に存在する肉厚ピー
クが大きくなり、4ロールスタンドでの加工度が大きく
なるからである。また、仕上げ第2スタンドでも、その
加工度の増大により、フランジ部で圧延された部分の減
肉が大きくなる。そして、仕上げ第2スタンドにおいて
も4ロールスタンドにおいても、その減肉量の締め込み
量Xとの間には一定の関係が成立し、仕上げ第2スタン
ドにおいては減肉量は(X×0.05)となり、4ロール
スタンドにおいても減肉量は(X×0.05)となる。
【0025】従って、これらの減肉量を見込んだロール
ギャップ設定を行うためには、4ロールスタンドにおい
ては4箇所の溝底ギャップG0 をいずれも仕上げ肉厚T
に設定し、その前の仕上げ第2スタンドにおいてはその
2箇所の溝底ギャップG2 をT+(X×0.05)にし、
更にその前の仕上げ第1スタンドにおいてはその2箇所
の溝底ギャップG1 をG2 +(X×0.05)にすればよ
いということになる。
【0026】本発明はかかる知見に基づきなされたもの
で、1組の孔型ロール対を備えた複数の2ロールスタン
ドの出側に、圧下方向が直交する2組の孔型ロール対を
備え且つ直前のスタンドに対して圧下方向が45°ずれ
た4ロールスタンドを配置し、心金棒を挿通した状態で
素管をこれらのスタンド列に通し、2ロールスタンド列
で肉厚を減少させ、4ロールスタンドで円周方向の肉厚
変動を減少させる管圧延において、2ロールスタンドで
ロールギャップを基準値より締め込んで圧延を行う際
に、 4ロールスタンドでの溝底ギャップG0 =T その前段の2ロールスタンドでの溝底ギャップG2=T
+X0 ×0.05±0.2mm その更に前段の2ロールスタンドでの溝底ギャップG1
=T+X0 ×0.1±0.2mm 但しT:圧延仕上げ肉厚(mm) X0 :4ロールスタンドでのロールギャップ締め込み量
(mm) G0 <G2 ≦G1 を満足させることを特徴とする管圧延方法を要旨とす
る。
【0027】
【作用】4ロールスタンドでは仕上げ肉厚Tを確保する
ために、その溝底ギャップG0を仕上げ肉厚Tに一致さ
せることが不可欠であり、4ロールスタンドでのロール
ギャップ締め込み量X0 により、この溝底ギャップG0
(=T)が実現される。
【0028】本発明の管圧延方法は、4ロールスタンド
で基準となる締め込みを行い、溝底ギャップG0 を仕上
げ肉厚Tに一致させた場合に、フランジ部での圧延に起
因して4ロールスタンドで生じる偏肉を、その前の2ロ
ールスタンドすなわち仕上げ第2スタンドでの溝底ギャ
ップG2 を4ロールスタンドでの溝底ギャップG0 より
(X0 ×0.05)増大させることにより減少させる。ま
た、仕上げ第2スタンドで生じる偏肉を、その前の2ロ
ールスタンド、すなわち仕上げ第1スタンドでの溝底ギ
ャップG1 を仕上げ第2スタンドでの溝底ギャップG2
より(X0 ×0.05)増大させることにより減少させ
る。
【0029】すなわち、仕上げ第2スタンドでの溝底ギ
ャップG2 はT+(X0 ×0.05)を、仕上げ第1スタ
ンドでの溝底ギャップG1 はG2 +(X0 ×0.05)=
T+2(X0 ×0.05)=T+(X0 ×0.1)を適正値
とする。なお、溝底ギャップは圧延中のスタンド変形等
を考慮して圧延中の値とした。
【0030】溝底ギャップG1 およびG2 の少なくとも
一方でもその適正値を外れると、偏肉が増大する。しか
し、実際の操業においては、圧延中の溝底ギャップがば
らつき、その結果として図4に示すように減肉量も(X
×0.05)から若干変動する。このばらつきを考慮し
て、溝底ギャップG1 およびG2 の適正値には±0.2m
mの許容範囲をもたせた。また、たとえ許容範囲内であ
っても、G1 <G2 やG2 <G0 のような事態、すなわ
ち前段スタンドの方が溝底ギャップが小となる事態は、
本発明の主旨に逆行することになるので、回避すること
が必要である。ただし、G2 >G0 であればG1 =G2
は可能である。
【0031】
【実施例】以下に本発明の実施例を示し、比較例と対比
することにより、本発明の効果を明らかにする。
【0032】
【表1】
【0033】図3に示す2ロールスタンド×4+4ロー
ルスタンド×1のマンドレルミルにおいて、外径が13
1mmのマンドレルバーを用い、外径が184mm×肉
厚17mmの素管に対して圧延を行った。基準圧延寸法
は外径155mm×肉厚12mmである。
【0034】ロールギャップ締め込み量の変更により、
2ロール仕上げ第1スタンド、同第2スタンドおよび4
ロールスタンドでの溝底ギャップを種々変更し、得られ
た管の偏肉率を調査した。結果を表1に示す。
【0035】No. 1は基準圧延である。各スタンドでロ
ールギャップを締め込まないので、偏肉率は4%と小さ
い。
【0036】No. 2〜8は3mmの締め込みを行って仕
上げ肉厚12.0mmから9.0mmに減少させた場合であ
る。このうち、No. 2は仕上げ第1スタンド、仕上げ第
2スタンド、4ロールスタンドでロールギャップを均等
に締め込んだ従来法である。仕上げ第1スタンドでの溝
底ギャップが本発明範囲を下回るため、偏肉率は12%
に増大した。ただし、この場合も4ロールスタンドを使
用しなければ偏肉率は更に増大し、22%になる。これ
に対し、No. 3〜5は各スタンドで不均等な締め込みを
行い、各スタンドでの溝底ギャップが本発明条件を満足
したため、偏肉率を従来法の1/2〜2/3に減少させ
ることができた。No. 6〜8は不均等な締め込みを行う
ものの、各スタンドでの溝底ギャップの少なくとも一つ
が本発明範囲を外れるため、偏肉率を十分に減少させる
ことができなかった。
【0037】No. 9〜18は7.0mmの仕上げ肉厚を得
るために5.0mmの締め込みを行った場合である。各ス
タンドで不均等な締め込みを行い、各スタンドでの溝底
ギャップが本発明条件を満足した本発明例(No. 10〜
12)は、各スタンドで均等な締め込みを行った従来法
(No. 9)に比して、偏肉率を3/5以下に減少させる
ことができた。不均等な締め込みを行っても各スタンド
での溝底ギャップの少なくとも一つが本発明範囲を外れ
る比較法(No. 13〜18)では、本発明法に比して、
偏肉抑制効果が小さい。
【0038】
【発明の効果】以上に説明した通り、本発明の管圧延方
法は、2ロールスタンド列で肉厚を減少させた後、4ロ
ールスタンドで円周方向の肉厚変動を減少させる管圧延
において、ロールギャップを基準値より締め込んで圧延
を行った場合に問題となる偏肉の増大を抑制することが
できる。従って、締め込み量を従来大きくすることが可
能となり、マンドレルバーの使用本数を更に多く削減し
得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】マンドレルミルを用いた管圧延法を示す模式図
である。
【図2】マンドレルミルでロールギャップを締め込んだ
ときの隙間形状の変化を示す模式図である。
【図3】2ロールスタンド列の出側に4ロールスタンド
を設置したマンドレルミルの構成例を示す模式図であ
る。
【図4】ロールギャップ締め込み量と発生する偏肉との
関係を示す図表である。
【符号の説明】
1 素管 3a〜3d 2ロールスタンド 4 4ロールスタンド 5 マンドレルバー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1組の孔型ロール対を備えた複数の2ロ
    ールスタンドの出側に、圧下方向が直交する2組の孔型
    ロール対を備え且つ直前のスタンドに対して圧下方向が
    45°ずれた4ロールスタンドを配置し、心金棒を挿通
    した状態で素管をこれらのスタンド列に通し、2ロール
    スタンド列で肉厚を減少させ、4ロールスタンドで円周
    方向の肉厚変動を減少させる管圧延において、 2ロールスタンドでロールギャップを基準値より締め込
    んで圧延を行う際に、 4ロールスタンドでの溝底ギャップG0 =T その前段の2ロールスタンドでの溝底ギャップG2=T
    +X0 ×0.05±0.2mm その更に前段の2ロールスタンドでの溝底ギャップG1
    =T+X0 ×0.1±0.2mm 但しT:圧延仕上げ肉厚(mm) X0 :4ロールスタンドでのロールギャップ締め込み量
    (mm) G0 <G2 ≦G1 を満足させることを特徴とする管圧延方法。
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