JP2896453B2 - 写真現像処理装置及び処理方法 - Google Patents
写真現像処理装置及び処理方法Info
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Description
なる現像液で処理することができる写真感光材料の処理
装置及び処理方法に関するものである。
まりから、処理液の低補充及び処理廃液の無排出が必要
となり、このため処理廃液の出ない低補充処理が望まれ
ている。ここで、低補充処理では、現像により感光材料
から溶出した臭素イオンが現像液中に蓄積し、標準処理
に比べて臭素イオン濃度が増加し、現像進行を不活性化
してしまうなど臭素イオンの蓄積による問題が生じた。
このため、得られる画像は低画質となってしまう。
る場合などがあり、その場合は外界の条件による影響を
受けにくい標準処理を行う必要がある。このため環境問
題と消費者の要望の両方を満たすために、一台の処理装
置に標準処理と低補充処理とを可能とする処理装置が望
まれるが、下記従来の装置を用いると煩雑な操作などが
生じてしまう。そこで、これらの手間を省くためにラボ
では高価な処理装置を2台購入しなければならなくな
る、また、購入しても装置の設置スペースの増大で作業
用スペースが減少する等の問題が生じてしまうこととな
る。
備えた装置として、特開昭60−209736号公報、
及び実開昭57−162641号公報には、各複数の漂
白槽、定着槽、及び水洗槽からなる処理装置にフイルム
の搬送経路を切替える手段を設け、槽をとばして短時間
処理することが記載されている。つまり、上記とばし処
理装置は現像槽以外の1または数個の槽をとばして処理
することにより処理時間を短縮するものである。上記装
置は標準処理用の現像液を用いるものであるが、この現
像液の代わりに低補充処理用の現像液を使用して処理す
ると、現像ムラが発生してしまうばかりか、現像槽が1
槽しかないため標準処理を兼ね備えることが不可能とな
ってしまい、得られる画像は好ましくなかった。
装置のスペースを縮小化した処理装置として、特開昭6
1−134759号公報には、異なる感光材料(カラー
ペーパーとネガフイルム)を、一台の装置で処理するた
めに、2つの現像槽を進行方向に対して並列に設けた装
置で処理することが記載されており、さらに、米国特許
3,699,869号明細書には、2つの現像液を進行
方向に対して直列に設け、ASA感度の異なる感光材料
を処理することができる処理装置が記載されている。
並列、または直列に現像槽を2槽設けることにより、異
なる感光材料を処理する2種の異なる標準処理を可能に
しているものである。しかし、いずれも標準処理用の装
置であり、実際この装置を用いて標準処理と低補充処理
を行うと、搬送ローラの回転速度の切替えや、それに伴
った現像時間の調整など操作が煩雑となってしまい、更
に、得られる画像は現像ムラの発生や、感度及び階調が
不安定となってしまうなどの問題が生じてしまう。
を行うことができる省スペースの現像処理装置が望まれ
る。
は感光材料の標準処理に加え、低補充処理が可能で、写
真性(感度、階調)の安定した画像を得ることができ、
しかもコンパクトな写真現像処理装置及び処理方法を提
供することにある。
は、それぞれ異なる種類の現像液を収容する2種の発色
現像槽を有し、処理すべき写真感光材料をいずれかの発
色現像槽を通過させるように構成し、該2種の現像液の
温度差が5℃以上あり、感光材料が低温発色現像槽を通
る場合には、該低温発色現像槽から次工程処理槽へのク
ロスオーバー時間が10秒から30秒であり、また感光
材料が高温発色現像槽を通る場合には、該高温発色現像
槽から次工程処理槽へのクロスオーバー時間が2秒から
10秒となるように構成したことを特徴とする写真現像
処理装置によって達成することができた。
像槽が、低温発色現像槽−高温発色現像槽−次工程処理
槽の順に1列に配置されることが好ましい。更に、本発
明は、前記高温発色現像槽に収容される現像液中の臭素
イオン濃度が17ミリモル/リットル以上で処理するこ
とが好ましい。
像液をそれぞれ収容する低温発色現像槽と高温発色現像
槽を同一の処理装置に設け、各発色現像槽から次工程の
処理槽までのクロスオーバー時間を設定したものであ
る。本発明において、低温発色現像槽は標準処理用であ
り、また、高温発色現像槽は低補充処理用及び迅速処理
用である。
標準および低補充の各処理が煩雑な操作なく可能で、標
準、低補充のどちらの処理でも良好な画像が得られ、か
つ省スペースとなる小型に構成できる。従来の低補充処
理では現像液中に臭素イオンが蓄積し濃度が増加してし
まい、このため現像の活性を低下させてしまう。このこ
とは現像液の液温を標準処理に比べて高温にすることで
解決されるが、標準処理と低補充処理の両方を兼ね備え
た装置においては、現像液の温度差が両者の現像時間の
相違につながり、装置の調整の煩雑さなどから、両方か
ら得られる画像を良好とするのが困難となってしまう。
更にまた、本発明者は種々検討した結果、高画質の有無
は、この現像時間の調整のみでなく、クロスオーバー時
間の設定にも関与していることが判った。つまり、クロ
スオーバー時間が長すぎても、短すぎても得られる画像
を劣化させてしまう。
に、現像液の液温の調整、現像時間及びクロスオーバー
時間等を詳しく検討した結果、上記本発明の構成を成す
現像処理装置によって達成することができたものであ
る。低温発色現像槽の現像液の温度は25〜40℃であ
り、好ましくは30〜40℃、特に好ましくは33〜3
8℃である。
0℃であり、好ましくは35〜55℃、特に好ましくは
38〜50℃である。これらの範囲を逸脱すると感度及
び階調が不安定になるので良くない。低温及び高温発色
現像槽の現像液の温度差は5℃以上であり、好ましくは
7℃以上、特に好ましくは10℃以上である。また、装
置設計上から温度差は好ましくは30℃以内、より好ま
しくは20℃以内である。
きなくなるのでよくない。例えば、低補充処理が困難に
なる。低温発色現像槽から次工程の処理槽へのクロスオ
ーバー時間は10秒〜30秒であり、好ましくは10秒
〜25秒であり、特に好ましくは10秒〜20秒であ
る。
ロスオーバー時間は2秒〜10秒であり、好ましくは3
秒〜8秒であり、特に好ましくは4秒〜7秒である。本
発明において、現像液中の臭素イオン濃度を17ミリモ
ル/リットル以上にすることが好ましい。低補充の際、
現像液中に蓄積してしまう臭素イオンにより、現像活性
が低下してしまうが、一方、この臭素イオン濃度が25
ミリモル/リットル以上と高くなると低補充処理で生じ
る現像ムラをなくすことができる。即ち、臭素イオン濃
度が25ミリモル/リットル以上とすることで現像液中
の臭素イオンを飽和状態にすることで、臭素イオン濃度
が低い場合の画像への悪影響を防ぐことがわかった。
臭素イオン濃度は好ましくは17ミリモル/リットル以
上、より好ましくは20ミリモル/リットル以上、特に
好ましくは25ミリモル/リットル以上である。また、
本発明の処理槽は進行方向に対して直列に、低温発色現
像槽(第1発色現像槽)−高温発色現像槽(第2発色現
像槽)−次工程処理槽の順に配置されるのが好ましい。
色現像槽と第2発色現像槽は同一でも異なってもよい。
2種の発色現像槽の異なる点として、発色現像槽自体の
大きさが異なる場合、例えば容積が異なる(比率が1.
1〜3.0)あるいは上からの断面は同一であるが処理
槽の深さが異なり(比率が1.1〜3.0)、また搬送
ラックの長さが異なる場合、第1発色現像槽の長さが第
2発色現像槽よりも長いのが好ましく、またコントロー
ルされた温度が異なる場合、第1発色現像槽の温度より
第2発色現像槽の温度が高くなるのが好ましい。
槽、あるいは漂白定着槽である。本発明において、低補
充処理される感光材料は標準処理用でも、低補充処理用
でも、また迅速処理用でもよく、特に限定はない。
合、同種の複数の感光材料をそれぞれ写真特性の異なっ
た複数の現像液で処理してもよく、異種の複数の感光材
料をそれぞれ写真特性が異なった複数の現像液で処理し
てもよい。異種の感光材料とは、適正条件下で露光され
た感光材料を同一条件下で現像処理したときでの写真特
性が異なる感光材料をいう。ここで、写真特性としては
感度(ISO)、Dmax 、Gなどを挙げることができ
る。例えば、感度については、実質的に異なるもので感
度比として1.5以上異なるものを挙げることができ
る。
像液中の現像主薬、保恒剤、ハロゲン、pH緩衝剤、有
機カブリ防止剤などの種類、含有量が異なったり、現像
液自体のpHなどの特性などが異なることにより、同一
感光材料を現像処理しても得られる写真特性、例えば感
度、Dmax 、階調などが異なるものを言う。典型的なも
のとしては、現像主薬濃度やpH緩衝剤濃度を上げて現
像活性を高めた迅速処理用現像液、臭化物イオンを2×
10-2モル/リットル以上含有する一方、現像主薬濃度
やpHを高めた高活性高抑制の低補充液、活性の低い現
像主薬やカブリ防止剤濃度を高めた低活性の微粒子現像
液がある。
槽、より好ましくは2槽である。
材料を特性の異なる複数の発色現像液で処理することが
可能になる。現像処理の組み合わせてとしては、標準時
間現像処理と迅速現像処理、標準補充現像処理と低補充
現像処理、長時間低温高画質処理と迅速高温処理、標準
現像処理と硬調現像処理、標準現像処理と軟調現像処
理、等があり、本発明によりこれらの処理を実施するこ
とができる。
下に短縮した迅速処理においては、発色現像液のpHや
発色現像主薬濃度の増加、処理温度の上昇、臭化物イオ
ンなどのカブリ防止剤濃度の調整、異なる種類の発色現
像主薬の使用などが必要になる。感光材料も、このよう
な条件で優れた写真性能が得られるように設計されたも
のでなければならない場合が多い。例えば、乳剤膜中の
下層の現像進行性を速めるために、標準処理用感光材料
に対して、塗布層の薄層化、2等量カプラーの導入、更
にはハロゲン組成の異なる乳剤の使用などの設計が必要
である。
溶出した臭化物イオンや種々のカブリ防止剤の濃度増加
により、標準補充量の2/3以下に低補充化すると、標
準処理用の感光材料では最適の写真性能を得ることが困
難になる。発色現像液のpH、発色現像主薬の濃度増
加、処理温度の上昇、異なる発色現像主薬の導入など必
要になる。感光材料も、このような発色現像条件下で最
適の感度、階調を発揮するような設計が必要である。
に対応して処理工程も自ずと決まり、感光材料が両方の
現像処理槽内の両カラー現像液により処理されることは
ない。しかし、本発明において、場合によっては、一方
の現像槽から他方の現像槽に現像液がオーバーフローす
るように構成してもよい。また、現像処理後の他の処理
工程はどのような種類又は組み合わせであってもよい。
層、緑感色性層、赤感色性層のハロゲン化銀乳剤層の少
なくとも1層が設けられていればよく、ハロゲン化銀乳
剤層および非感光性層の層数および層順に特に制限はな
い。典型的な例としては、支持体上に、実質的に感色性
は同じであるが感光度の異なる複数のハロゲン化銀乳剤
層から成る感光性層を少なくとも1つ有するハロゲン化
銀写真感光材料であり、該感光性層は青色光、緑色光、
および赤色光の何れかに感色性を有する単位感光性層で
あり、多層ハロゲン化銀カラー写真感光材料において
は、一般に単位感光性層の配列が、支持体側から順に赤
感色性層、緑感色性層、青感色性の順に設置される。し
かし、目的に応じて上記設置順が逆であっても、また同
一感色性層中に異なる感光性層が挟まれたような設置順
をもとり得る。
上層、最下層には各種の中間層等の非感光性層を設けて
もよい。該中間層には、特開昭61−43748号、同
59−113438号、同59−113440号、同6
1−20037号、同61−20038号明細書に記載
されるようなカプラー、DIR化合物等が含まれていて
もよく、通常用いられるように混色防止剤を含んでいて
もよい。
化銀乳剤層は、西独特許第1,121,470号あるい
は英国特許第923,045号に記載されるように高感
度乳剤層、低感度乳剤層の2層構成を好ましく用いるこ
とができる。通常は、支持体に向かって順次感光度が低
くなる様に配列するのが好ましく、また各ハロゲン乳剤
層の間には非感光性層が設けられていてもよい。また、
特開昭57−112751号、同62−200350
号、同62−206541号、62−206543号等
に記載されているように支持体より離れた側に低感度乳
剤層、支持体に近い側に高感度乳剤層を設置してもよ
い。
低感度青感光性層(BL)/高感度青感光性層(BH)
/高感度緑感光性層(GH)/低感度緑感光性層(G
L)/高感度赤感光性層(RH)/低感度赤感光性層
(RL)の順、またはBH/BL/GL/GH/RH/
RLの順、またはBH/BL/GH/GL/RL/RH
の順等に設置することができる。
されているように、支持体から最も遠い側から青感光性
層/GH/RH/GL/RLの順に配列することもでき
る。また特開昭56−25738号、同62−6393
6号明細書に記載されているように、支持体から最も遠
い側から青感光性層/GL/RL/GH/RHの順に配
列することもできる。
されているように上層を最も感光度の高いハロゲン化銀
乳剤層、中層をそれよりも低い感光度のハロゲン化銀乳
剤層、下層を中層よりも更に感光度の低いハロゲン化銀
乳剤層を配置し、支持体に向かって感光度が順次低めら
れた感光度の異なる3層から構成される配列が挙げられ
る。このような感光度の異なる3層から構成される場合
でも、特開昭59−202464号明細書に記載されて
いるように、同一感色性層中において支持体より離れた
側から中感度乳剤層/高感度乳剤層/低感度乳剤層の順
に配置されてもよい。
感度乳剤層、あるいは低感度乳剤層/中感度乳剤層/高
感度乳剤層などの順に配置されていてもよい。また、4
層以上の場合にも、上記の如く配列を変えてよい。色再
現性を改良するために、米国特許第4,663,271
号、同第4,705,744号、同4,707,436
号、特開昭62−160448号、同63−89850
号の明細書に記載の、BL,GL,RLなどの主感光層
と分光感度分布が異なる重層効果のドナー層(CL)を
主感光層に隣接もしくは近接して配置することが好まし
い。
に応じて種々の層構成・配列を選択することができる。
本発明に用いられる写真感光材料の写真乳剤層に含有さ
れる好ましいハロゲン化銀は約30モル%以下のヨウ化
銀を含み、ヨウ臭化銀、ヨウ塩化銀、もしくはヨウ塩臭
化銀である。特に好ましいのは約2モル%から約10モ
ル%までのヨウ化銀を含むヨウ臭化銀もしくはヨウ塩臭
化銀である。
体、八面体、十四面体のような規則的な結晶を有するも
の、球状、板状のような変則的な結晶形を有するもの、
双晶面などの結晶欠陥を有するもの、あるいはそれらの
複合形でもよい。ハロゲン化銀の粒径は、約0.2μm
以下の微粒子でも投影面積直径が約10μmに至るまで
の大サイズ粒子でもよく、多分散乳剤でも単分散乳剤で
もよい。
は、例えばリサーチ・ディスクロージャー(RD)N
o.17643(1978年12月)、22〜23頁、
“I.乳剤製造(Emulsion preparat
ion and types)”、および同No.18
716(1979年11月)、648頁、同No.30
7105(1989年11月)、863〜865頁、お
よびグラフキデ著「写真の物理と化学」、ポールモンテ
ル社刊(P.Glafkides,Chemieet
Phisique Photographique,P
aul Montel,1967)、ダフィン著「写真
乳剤化学」、フォーカルプレス社刊(G.F.Duff
in,Photographic Emulsion
Chemistry(Focal Press,196
6)、ゼリクマンら著「写真乳剤の製造と塗布」、フォ
ーカルプレス社刊(V.L.Zelikman et
al.,Making and Coating Ph
otographic Emulsion,Focal
Press,1964)などに記載された方法を用い
て調製することができる。
655,394号および英国特許第1,413,748
号などに記載された単分散乳剤も好ましい。また、アス
ペクト比が約3以上であるような平板状粒子も本発明に
使用できる。平板状粒子は、ガトフ著、フォトグラフィ
ック・サイエンス・アンド・エンジニアリング(Gut
off,Photographic Science
and Engineering)、第14巻248〜
257頁(1970年);米国特許第4,434,22
6号、同4,414,310号、同4,433,048
号、同4,439,520号および英国特許第2,11
2,157号などに記載の方法により簡単に調製するこ
とができる。
が異質なハロゲン組成からなるものでもよく、層状構造
をなしていてもよい、また、エピタキシャル接合によっ
て組成の異なるハロゲン化銀が接合されていてもよく、
また例えばロダン銀、酸化鉛などのハロゲン化銀以外の
化合物と接合されていてもよい。また種々の結晶形の粒
子の混合物を用いてもよい。
る表面潜像型でも、粒子内部に形成する内部潜像型でも
表面と内部のいずれにも潜像を有する型のいずれでもよ
いが、ネガ型の乳剤であることが必要である。内部潜像
型のうち、特開昭63−264740号に記載のコア/
シェル型内部潜像型乳剤であってもよい。このコア/シ
ェル型内部潜像型乳剤の調製方法は、特開昭59−13
3542号に記載されている。この乳剤のシェルの厚み
は、現像処理等によって異なるが、3〜40nmが好ま
しく、5〜20nmが特に好ましい。
学熟成および分光増感を行ったものを使用する。このよ
うな工程で使用される添加剤はリサーチ・ディスクロー
ジャーNo.17643、同No.18716および同
No.307105に記載されており、その該当箇所を
後掲の表にまとめた。本発明の感光材料には、感光性ハ
ロゲン化銀乳剤の粒子サイズ、粒子サイズ分布、ハロゲ
ン組成、粒子の形状、感度の少なくとも1つの特性の異
なる2種類以上の乳剤を、同一層中に混合して使用する
ことができる。
粒子表面をかぶらせたハロゲン化銀粒子、米国特許第
4,626,498号、特開昭59−214852号に
記載の粒子内部をかぶらせたハロゲン化銀粒子、コロイ
ド銀を感光性ハロゲン化銀乳剤層および/または実質的
に非感光性の親水性コロイド層に好ましく使用できる。
粒子内部または表面をかぶらせたハロゲン化銀粒子と
は、感光材料の未露光部および露光部を問わず、一様に
(非像様に)現像が可能となるハロゲン化銀粒子のこと
をいう。粒子内部または表面をかぶらせたハロゲン化銀
粒子の調製法は、米国特許第4,626,498号、特
開昭59−214852号に記載されている。
ロゲン化銀粒子の内部核を形成するハロゲン化銀は、同
一のハロゲン組成をもつものでも異なるハロゲン組成を
もつものでもよい。粒子内部または表面をかぶらせたハ
ロゲン化銀としては、塩化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩
沃臭化銀のいずれをも用いることができる。これらのか
ぶらされたハロゲン化銀粒子の粒子サイズには特別な限
定はないが、平均粒子サイズとしては0.01〜0.7
5μm、特に0.05〜0.6μmが好ましい。また、
粒子形状については特に限定はなく、規則的な粒子でも
よく、また、多分散乳剤でもよいが、単分散(ハロゲン
化銀粒子の重量または粒子数の少なくとも95%が平均
粒子径の±40%以内の粒子径を有するもの)であるこ
とが好ましい。
を使用することが好ましい。非感光性微粒子ハロゲン化
銀とは、色素画像を得るための像様露光時においては感
光せずに、その現像処理において実質的に現像されない
ハロゲン化銀微粒子であり、あらかじめカブラされてい
ないほうが好ましい。微粒子ハロゲン化銀は、臭化銀の
含有率が0〜100モル%であり、必要に応じて塩化銀
および/または沃化銀を含有してもよい。好ましくは沃
化銀を0.5〜10モル%含有するものである。
積の円相当直径の平均値)が0.01〜0.5μmが好
ましく、0.02〜0.2μmがより好ましい。微粒子
ハロゲン化銀は、通常の感光性ハロゲン化銀と同様の方
法で調製できる。この場合、ハロゲン化銀粒子の表面
は、光学的に増感される必要はなく、また分光増感も不
要である。ただし、これを塗布液に添加するのに先立
ち、あらかじめトリアゾール系、アザインデン系、ベン
ゾチアゾリウム系、もしくはメルカプト系化合物または
亜鉛化合物などの公知の安定剤を添加しておくことが好
ましい。この微粒子ハロゲン化銀粒子含有層に、コロイ
ド銀を好ましく含有させることができる。
/m2 以下が好ましく、4.5g/m2 以下が最も好ま
しい。本発明に使用できる公知の写真用添加剤も上記の
3つのリサーチ・ディスクロージャーに記載されてお
り、下記の表に関連する記載箇所を示した。 添加剤の種類 RD17643 RD18716 RD307105 1.化学増感剤 23頁 648頁右欄 866頁 2.感度上昇剤 648頁右欄 3.分光増感剤、 23〜24頁 648頁右欄 866〜868頁 強色増感剤 〜649頁右欄 4.増白剤 24頁 647頁右欄 868頁 5.かぶり防止 24〜25頁 649頁右欄 868〜870頁 剤、安定剤 6.光吸収剤、 25〜26頁 649頁右欄 873頁 フィルター 〜650頁左欄 染料、紫外 線吸収剤 7.ステイン防 25頁右欄 650頁左欄 872頁 止剤 〜右欄 8.色素画像安 25頁 650頁左欄 872頁 定剤 9.硬 膜 剤 26頁 651頁左欄 874〜875頁 10.バインダー 26頁 651頁左欄 873〜874頁 11.可塑剤、 27頁 650頁右欄 876頁 潤滑剤 12.塗布助剤、 26〜27頁 650頁右欄 875〜876頁 表面活性剤 13.スタチック 27頁 650頁右欄 876〜877頁 防止剤 14.マット剤 878〜879頁 また、ホルムアルデヒドガスによる写真性能の劣化を防
止するために、米国特許4,411,987号や同第
4,435,503号に記載されたホルムアルデヒドと
反応して、固定化できる化合物を感光材料に添加するこ
とが好ましい。
0,454号、同第4,788,132号、特開昭62
−18539号、特開平1−283551号に記載のメ
ルカプト化合物を含有させることが好ましい。本発明の
感光材料に、特開平1−106052号に記載の、現像
処理によって生成した現像銀量とは無関係にかぶらせ
剤、現像促進剤、ハロゲン化銀溶剤またはそれらの前駆
体を放出する化合物を含有させることが好ましい。
04794号、特表平1−502912号に記載された
方法で分散された染料またはEP317,308A号、
米国特許4,420,555号、特開平1−25935
8号に記載の染料を含有させることが好ましい。本発明
には種々のカラーカプラーを使用することができ、その
具体例は前出のリサーチ・ディスクロージャーNo.1
7643、VII−C〜G、および同No.30710
5、VII−C〜Gに記載された特許に記載されてい
る。
許第3,933,501号、同第4,022,620
号、同第4,326,024号、同第4,401,75
2号、同第4,248,961号、特公昭58−107
39号、英国特許第1,425,020号、同第1,4
76,760号、米国特許第3,973,968号、同
第4,314,023号、同第4,511,649号、
欧州特許第249,473A号、等に記載のものが好ま
しい。
系及びピラゾロアゾール系の化合物が好ましく、米国特
許第4,310,619号、同第4,351,897
号、欧州特許第73,636号、米国特許第3,06
1,432号、同第3,725,067号、リサーチ・
ディスクロージャーNo.24220(1984年6
月)、特開昭60−33552号、リサーチ・ディスク
ロージャーNo.24230(1984年6月)、特開
昭60−43659号、同61−72238号、同60
−35730号、同55−118034号、同60−1
85951号、米国特許第4,500,630号、同第
4,540,654号、同第4,556,630号、国
際公開WO88/04795号等に記載のものが特に好
ましい。
びナフトール系カプラーが挙げられ、米国特許第4,0
52,212号、同第4,146,396号、同第4,
228,233号、同第4,296,200号、同第
2,369,929号、同第2,801,171号、同
第2,772,162号、同第2,895,826号、
同第3,772,002号、同第3,758,308
号、同第4,334,011号、同第4,327,17
3号、西独特許公開第3,329,729号、欧州特許
第121,365A号、同第249,453A号、米国
特許第3,446,622号、同第4,333,999
号、同第4,775,616号、同第4,451,55
9号、同第4,427,767号、同第4,690,8
89号、同第4,254,212号、同第4,296,
199号、特開昭61−42658号等に記載のものが
好ましい。さらに、特開昭64−553号、同64−5
54号、同64−555号、同64−556に記載のピ
ラゾロアゾール系カプラーや、米国特許第4,818,
672号に記載のイミダゾール系カプラーも使用するこ
とができる。
例は、米国特許第3,451,820号、同第4,08
0,211号、同第4,367,282号、同第4,4
09,320号、同第4,576,910号、英国特許
2,102,137号、欧州特許第341,188A号
等に記載されている。発色色素が適度な拡散性を有する
カプラーとしては、米国特許第4,366,237号、
英国特許第2,125,570号、欧州特許第96,5
70号、西独特許(公開)第3,234,533号に記
載のものが好ましい。
ード・カプラーは、リサーチ・ディスクロージャーN
o.17643のVII−G項、同No.307105
のVII−G項、米国特許第4,163,670号、特
公昭57−39413号、米国特許第4,004,92
9号、同第4,138,258号、英国特許第1,14
6,368号に記載のものが好ましい。また、米国特許
第4,774,181号に記載のカップリング時に放出
された蛍光色素により発色色素の不要吸収を補正するカ
プラーや、米国特許第4,777,120号に記載の現
像主薬と反応して色素を形成しうる色素プレカーサー基
を離脱基として有するカプラーを用いることも好まし
い。
を放出する化合物もまた本発明で好ましく使用できる。
現像抑制剤を放出するDIRカプラーは、前述のRD1
7643、VII−F項及び同No.307105、V
II−F項に記載された特許、特開昭57−15194
4号、同57−154234号、同60−184248
号、同63−37346号、同63−37350号、米
国特許4,248,962号、同4,782,012号
に記載されたものが好ましい。
1、特開昭61−201247号等に記載の漂白促進剤
放出カプラーは、漂白能を有する処理工程の時間を短縮
するのに有効であり、特に、前述の平板状ハロゲン化銀
粒子を用いる感光材料に添加する場合に、その効果が大
である。現像時に画像状に造核剤もしくは現像促進剤を
放出するカプラーとしては、英国特許第2,097,1
40号、同第2,131,188号、特開昭59−15
7638号、同59−170840号に記載のものが好
ましい。また、特開昭60−107029号、同60−
252340号、特開平1−44940号、同1−45
687号に記載の現像主薬の酸化体との酸化還元反応に
より、かぶらせ剤、現像促進剤、ハロゲン化銀溶剤等を
放出する化合物も好ましい。
できる化合物としては、米国特許第4,130,427
号等に記載の競争カプラー、米国特許第4,283,4
72号、同第4,338,393号、同第4,310,
618号等に記載の多当量カプラー、特開昭60−18
5950号、特開昭62−24252号等に記載のDI
Rレドックス化合物放出カプラー、DIRカプラー放出
カプラー、DIRカプラー放出レドックス化合物もしく
はDIRレドックス放出レドックス化合物、欧州特許第
173,302A号、同第313,308A号に記載の
離脱後復色する色素を放出するカプラー、米国特許第
4,555,477号等に記載のリガンド放出カプラ
ー、特開昭63−75747号に記載のロイコ色素を放
出するカプラー、米国特許第4,774,181号に記
載の蛍光色素を放出するカプラー等が挙げられる。
分散方法により感光材料に導入できる。水中油滴分散法
に用いられる高沸点溶媒の例は米国特許第2,322,
027号などに記載されている。水中油滴分散法に用い
られる常圧での沸点が175℃以上の高沸点有機溶剤の
具体例としては、フタル酸エステル類(ジブチルフタレ
ート、ジシクロヘキシルフタレート、ジ−2−エチルヘ
キシルフタレート、デシルフタレート、ビス(2,4−
ジ−t−アミルフェニル)フタレート、ビス(2,4−
ジ−t−アミルフェニル)イソフタレート、ビス(1,
1−ジ−エチルプロピル)フタレートなど)、リン酸ま
たはホスホン酸のエステル類(トリフェニルホスフェー
ト、トリクレジルホスフェート、2−エチルヘキシルジ
フェニルホスフェート、トリシクロヘキシルホスフェー
ト、トリ−2−エチルヘキシルホスフェート、トリドデ
シルホスフェート、トリブトキシエチルホスフェート、
トリクロロプロピルホスフェート、ジ−2−エチルヘキ
シルフェニルホスフェートなど)、安息香酸エステル類
(2−エチルヘキシルベンゾエート、ドデシルベンゾエ
ート、2−エチルヘキシル−p−ヒドロキシベンゾエー
トなど)、アミド類(N,N−ジエチルドデカンアミ
ド、N,N−ジエチルラウリルアミド、N−テトラデシ
ルピロリドンなど)、アルコール類またはフェノール類
(イソステアリルアルコール、2,4−ジ−tert−
アミルフェノールなど)、脂肪族カルボン酸エステル類
(ビス(2−エチルヘキシル)セバケート、ジオクチル
アゼレート、グリセロールトリブチレート、イソステア
リルラクテート、トリオクチルシトレートなど)、アニ
リン誘導体(N,N−ジブチル−2−ブトキシ−5−t
ert−オクチルアニリンなど)、炭化水素類(パラフ
ィン、ドデシルベンゼン、ジイソプロピルナフタレンな
ど)などが挙げられる。また補助溶剤としては、沸点が
約30℃以上、好ましくは50℃以上約160℃以下の
有機溶剤などが使用でき、典型例としては酢酸エチル、
酢酸ブチル、プロピオン酸エチル、メチルエチルケト
ン、シクロヘキサノン、2−エトキシエチルアセート、
ジメチルホルムアミドなどが挙げられる。
用のラテックスの具体例は、米国特許第4,199,3
63号、西独特許出願(OLS)第2,541,274
号および同第2,541,230号などに記載されてい
る。本発明のカラー感光材料中には、フェネチルアルコ
ールや特開昭63−257747号、同62−2722
48号、および特開平1−80941号に記載の1,2
−ベンズイソチアゾリン−3−オン、n−ブチル p−
ヒドロキシベンゾエート、フェノール、4−クロル−
3,5−ジメチルフェノール、2−フェノキシエタノー
ル、2−(4−チアゾリル)ベンズイミダゾール等の各
種の防腐剤もしくは防黴剤を添加することが好ましい。
ことができる。一般用もしくは映画用のカラーネガフィ
ルム、スライド用もしくはテレビ用のカラー反転フィル
ム、カラーペーパー、カラーポジフィルムおよびカラー
反転ペーパーなどを代表例として挙げることができる。
本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料は、特公平2
−32615号、実公平3−39784号に記載されて
いるレンズ付フィルムユニットに適用した場合に、より
効果を発現しやすく有効である。
ば、前述のRD.No.17643の28頁、同No.
18716の647頁右欄から648頁左欄、および同
No.307105の879頁に記載されている。本発
明の感光材料は、乳剤層を有する側の全親水性コロイド
層の膜厚の総和が28μm以下であることが好ましく、
23μm以下がより好ましく、18μm以下が更に好ま
しく、16μm以下が特に好ましい。また膜膨潤速度T
1/2は30秒以下が好ましく、20秒以下がより好ま
しい。膜厚は、25℃相対湿度55%調湿下(2日)で
測定した膜厚を意味し、膜膨潤速度T1/2は、当該技
術分野において公知の手法に従って測定することができ
る。例えば、エー・グリーン(A.Green)らによ
りフォトグラフィック・サイエンス・アンド・エンジニ
アリング(Photogr.Sci.Eng.),19
巻、2号、124〜129頁に記載の型のスエロメータ
ー(膨潤計)を使用することにより、測定でき、T1/
2は発色現像液で30℃、3分15秒処理した時に到達
する最大膨潤膜厚の90%を飽和膜厚とし、飽和膜厚の
1/2に到達するまでの時間と定義する。
のゼラチンに硬膜剤を加えること、あるいは塗布後の経
時条件を変えることによって調整することができる。ま
た、膨潤率は150〜400%が好ましい。膨潤率と
は、さきに述べた条件下での最大膨潤膜厚から、式:
(最大膨潤膜厚−膜厚)/膜厚に従って計算できる。本
発明の感光材料は、乳剤層を有する側の反対側に、乾燥
膜厚の総和が2μm〜20μmの親水性コロイド層(バ
ック層と称す)を設けることが好ましい。このバック層
には、前述の光吸収剤、フィルター染料、紫外線吸収
剤、スタチック防止剤、硬膜剤、バインダー、可塑剤、
潤滑剤、塗布助剤、表面活性剤等を含有させることが好
ましい。このバック層の膨潤率は150〜500%が好
ましい。
述のRD.No.17643の28〜29頁、同No.
18716の651左欄〜右欄、および同No.307
105の880〜881頁に記載された通常の方法によ
って現像処理することができる。本発明の感光材料の現
像処理に用いる発色現像液は、好ましくは芳香族第一級
アミン系発色現像主薬を主成分とするアルカリ性水溶液
である。この発色現像主薬としては、アミノフェノール
系化合物も有用であるが、p−フェニレンジアミン系化
合物が好ましく使用され、その代表例としては3−メチ
ル−4−アミノ−N,N−ジエチルアニリン、3−メチ
ル−4−アミノ−N−エチル−N−β−ヒドロキシエチ
ルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N
−β−メタンスルホンアミドエチルアニリン、3−メチ
ル−4−アミノ−N−エチル−β−メトキシエチルアニ
リン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−γ−
ヒドロキシプロピルアニリン、3−メチル−4−アミノ
−N−エチル−N−δ−ヒドロキシブチルアニリン、及
びこれらの硫酸塩、塩酸塩もしくはp−トルエンスルホ
ン酸塩などが挙げられる。これらの中で、特に、3−メ
チル−4−アミノ−N−エチル−N−β−ヒドロキシエ
チルアニリン硫酸塩が好ましい。これらの化合物は目的
に応じ2種以上併用することもできる。発色現像液は、
アルカリ金属の炭酸塩、ホウ酸塩もしくはリン酸塩のよ
うなpH緩衝剤、塩化物塩、臭化物塩、沃化物塩、ベン
ズイミダゾール類、ベンゾチアゾール類もしくはメルカ
プト化合物のような現像抑制剤またはカブリ防止剤など
を含むのが一般的である。また必要に応じて、ヒドロキ
シルアミン、ジエチルヒドロキシルアミン、亜硫酸塩、
N,N−ビスカルボキシメチルヒドラジンの如きヒドラ
ジン類、フェニルセミカルバジド類、トリエタノールア
ミン、カテコールスルホン酸類の如き各種保恒剤、エチ
レングリコール、ジエチレングリコールのような有機溶
剤、ベンジルアルコール、ポリエチレングリコール、四
級アンモニウム塩、アミン類のような現像促進剤、色素
形成カプラー、競争カプラー、1−フェニル−3−ピラ
ゾリドンのような補助現像主薬、粘性付与剤、アミノポ
リカルボン酸、アミノポリホスホン酸、アルキルホスホ
ン酸、ホスホノカルボン酸に代表されるような各種キレ
ート剤、例えば、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三
酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、シクロヘキサンジ
アミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノジ酢酸、1−ヒ
ドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、ニトリロ
−N,N,N−トリメチレンホスホン酸、エチレンジア
ミン−N,N,N,N−テトラメチレンホスホン酸、エ
チレンジアミン−ジ(o−ヒドロキシフェニル酢酸)及
びそれらの塩を代表例として挙げることができる。
像を行ってから発色現像する。この黒白現像液には、ハ
イドロキノンなどのジヒドロキシベンゼン類、1−フェ
ニル−3−ピラゾリドンなどの3−ピラゾリドン類また
はN−メチル−p−アミノフェノールなどのアミノフェ
ノール類など公知の黒白現像主薬を単独であるいは組み
合わせて用いることができる。
は9〜12であることが一般的である。またこれらの現
像液の補充量は、処理するカラー写真感光材料にもよる
が、一般に感光材料1平方メートル当たり3リットル以
下であり、補充液中の臭化物イオン濃度を低減させてお
くことにより500ml以下にすることもできる。補充
量を低減する場合には処理槽の空気との接触面積を小さ
くすることによって液の蒸発、空気酸化を防止すること
が好ましい。
は、以下に定義する開口率で表わすことができる。即
ち、 開口率=〔処理液と空気との接触面積(cm)〕÷〔処
理液の容量(cm)〕 上記の開口率は、0.1以下であることが好ましく、よ
り好ましくは、0.001〜0.05である。このよう
に開口率を低減させる方法としては、処理槽の写真処理
液面に浮き蓋等の遮蔽物を設けるほかに、特開平1−8
2033号に記載された可動蓋を用いる方法、特開昭6
3−216050号に記載されたスリット現像処理方法
を挙げることができる。開口率を低減させることは、発
色現像及び黒白現像の両工程のみならず、後続の諸工
程、例えば、漂白、漂白定着、定着、水洗、安定化など
の全ての工程において適用することが好ましい。また、
現像液中の臭化物イオンの蓄積を抑える手段を用いるこ
とにより補充量を低減することもできる。
で設定されるが、高温高pHとし、かつ発色現像主薬を
高濃度に使用することにより、更に処理時間の短縮を図
ることもできる。発色現像後の写真乳剤層は通常漂白処
理される。漂白処理は定着処理と同時に行なわれてもよ
いし(漂白定着処理)、個別に行なわれてもよい。更に
処理の迅速化を図るため、漂白処理後漂白定着処理する
処理方法でもよい。さらに二槽の連続した漂白定着浴で
処理すること、漂白定着処理の前に定着処理すること、
又は漂白定着処理後漂白処理することも目的に応じ任意
に実施できる。漂白剤としては、例えば鉄(III)な
どの多価金属の化合物、過酸類、キノン類、ニトロ化合
物等が用いられる。代表的漂白剤としては鉄(III)
の有機錯塩、例えばエチレンジアミン四酢酸、ジエチレ
ントリアミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、
メチルイミノ二酢酸、1,3−ジアミノプロパン四酢
酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、などのアミノ
ポリカルボン酸類もしくはクエン酸、酒石酸、リンゴ酸
などの錯塩を用いることができる。これらのうちエチレ
ンジアミン四酢酸鉄(III)錯塩、及び1,3−ジア
ミノプロパン四酢酸鉄(III)錯塩を始めとするアミ
ノポリカルボン酸鉄(III)錯塩は迅速処理と環境汚
染防止の観点から好ましい。さらにアミノポリカルボン
酸鉄(III)錯塩は漂白液においても、漂白定着液に
おいても特に有用である。これらのアミノポリカルボン
酸鉄(III)錯塩を用いた漂白液又は漂白定着液のp
Hは通常4.0〜8であるが、処理の迅速化のためにさ
らに低いpHで処理することもできる。
は、必要に応じて漂白促進剤を使用することができる。
有用な漂白促進剤の具体例は、次の明細書に記載されて
いる:米国特許第3,893,858号、西独特許第
1,290,812号、同2,059,988号、特開
昭53−32736号、同53−57831号、同53
−37418号、同53−72623号、同53−95
630号、同53−95631号、同53−10423
2号、同53−124424号、同53−141623
号、同53−28426号、リサーチ・ディスクロージ
ャーNo.17129号(1978年7月)などに記載
のメルカプト基またはジスルフィド基を有する化合物;
特開昭50−140129号に記載のチアゾリジン誘導
体;特公昭45−8506号、特開昭52−20832
号、同53−32735号、米国特許第3,706,5
61号に記載のチオ尿素誘導体;西独特許第1,12
7,715号、特開昭58−16,235号に記載の沃
化物塩;西独特許第966,410号、同2,748,
430号に記載のポリオキシエチレン化合物類;特公昭
45−8836号記載のポリアミン化合物;その他特開
昭49−40,943号、同49−59,644号、同
53−94,927号、同54−35,727号、同5
5−26,506号、同58−163,940号記載の
化合物;臭化物イオン等が使用できる。なかでもメルカ
プト基またはジスルフィド基を有する化合物が促進効果
が大きい観点で好ましく、特に米国特許第3,893,
858号、西独特許第1,290,812号、特開昭5
3−95,630号に記載の化合物が好ましい。更に、
米国特許第4,552,834号に記載の化合物も好ま
しい。これらの漂白促進剤は感材中に添加してもよい。
撮影用のカラー感光材料を漂白定着するときにこれらの
漂白促進剤は特に有効である。
に、漂白ステインを防止する目的で有機酸を含有させる
ことが好ましい。特に好ましい有機酸は、酸解離定数
(pKa)が2〜5である化合物で、具体的には酢酸、
プロピオン酸、ヒドロキシ酢酸などが好ましい。定着液
や漂白定着液に用いられる定着剤としてはチオ硫酸塩、
チオシアン酸塩、チオエーテル系化合物、チオ尿素類、
多量の沃化物塩等をあげることができるが、チオ硫酸塩
の使用が一般的であり、特にチオ硫酸アンモニウムが最
も広範に使用できる。また、チオ硫酸塩とチオシアン酸
塩、チオエーテル系化合物、チオ尿素などの併用も好ま
しい。定着液や漂白定着液の保恒剤としては、亜硫酸
塩、重亜硫酸塩、カルボニル重亜硫酸付加物あるいは欧
州特許第294769A号に記載のスルフィン酸化合物
が好ましい。更に、定着液や漂白定着液には液の安定化
の目的で、各種アミノポリカルボン酸類や有機ホスホン
酸類の添加が好ましい。
には、pH調整のために、pKaが6.0〜9.0の化
合物、好ましくは、イミダゾール、1−メチルイミダゾ
ール、1−エチルイミダゾール、2−メチルイミダゾー
ルの如きイミダゾール類を0.1〜10モル/l添加す
ることが好ましい。脱銀工程の時間の合計は、脱銀不良
が生じない範囲で短い方が好ましい。好ましい時間は1
分〜3分、更に好ましくは1分〜2分である。また、処
理温度は25℃〜50℃、好ましくは35℃〜45℃で
ある。好ましい温度範囲においては、脱銀速度が向上
し、かつ処理後のステイン発生が有効に防止される。
化されていることが好ましい。攪拌強化の具体的な方法
としては、特開昭62−183460号に記載の感光材
料の乳剤面に処理液の噴流を衝突させる方法や、特開昭
62−183461号の回転手段を用いて攪拌効果を上
げる方法、更には液中に設けられたワイパーブレードと
乳剤面を接触させながら感光材料を移動させ、乳剤表面
を乱流化することによってより攪拌効果を向上させる方
法、処理液全体の循環流量を増加させる方法が挙げられ
る。このような攪拌向上手段は、漂白液、漂白定着液、
定着液のいずれにおいても有効である。攪拌の向上は乳
剤膜中への漂白剤、定着剤の供給を速め、結果として脱
銀速度を高めるものと考えられる。また、前記の攪拌向
上手段は、漂白促進剤を使用した場合により有効であ
り、促進効果を著しく増加させたり漂白促進剤による定
着阻害作用を解消させることができる。
は、特開昭60−191257号、同60−19125
8号、同60−191259号に記載の感光材料搬送手
段を有していることが好ましい。前記の特開昭60−1
91257号に記載のとおり、このような搬送手段は前
浴から後浴への処理液の持込みを著しく削減でき、処理
液の性能劣化を防止する効果が高い。このような効果は
各工程における処理時間の短縮や、処理液補充量の低減
に特に有効である。
は、脱銀処理後、水洗及び/又は安定工程を経るのが一
般的である。水洗工程での水洗水量は、感光材料の特性
(例えばカプラー等使用素材による)、用途、更には水
洗水温、水洗タンクの数(段数)、向流、順流等の補充
方式、その他種々の条件によって広範囲に設定し得る。
このうち、多段向流方式における水洗タンク数と水量の
関係は、Journal of the Societ
y of Motion Picture and T
elevision Engineers 第64巻、
p.248〜253(1955年5月号)に記載の方法
で、求めることができる。前記文献に記載の多段向流方
式によれば、水洗水量を大幅に減少し得るが、タンク内
における水の滞留時間の増加により、バクテリアが繁殖
し、生成した浮遊物が感光材料に付着する等の問題が生
じる。本発明のカラー感光材料の処理において、このよ
うな問題が解決策として、特開昭62−288,838
号に記載のカルシウムイオン、マグネシウムイオンを低
減させる方法を極めて有効に用いることができる。ま
た、特開昭57−8,542号に記載のイソチアゾロン
化合物やサイアベンダゾール類、塩素化イソシアヌール
酸ナトリウム等の塩素系殺菌剤、その他ベンゾトリアゾ
ール等、堀口博著「防菌防黴剤の化学」(1986年)
三共出版、衛生技術会編「微生物の滅菌、殺菌、防黴技
術」(1982年)工業技術会、日本防菌防黴学会編
「防菌防黴剤事典」(1986年)に記載の殺菌剤を用
いることもできる。
pHは、4〜9であり、好ましくは5〜8である。水洗
水温、水洗時間も、感光材料の特性、用途等で種々設定
し得るが、一般には、15〜45℃で20秒〜10分、
好ましくは25〜40℃で30秒〜5分の範囲が選択さ
れる。更に、本発明の感光材料は、上記水洗に代り、直
接安定液によって処理することもできる。このような安
定化処理においては、特開昭57−8543号、同58
−14834号、同60−220345号に記載の公知
の方法はすべて用いることができる。
処理する場合もあり、その例として、撮影用カラー感光
材料の最終浴として使用される、色素安定化剤と界面活
性剤を含有する安定浴を挙げることができる。色素安定
化剤としては、ホルマリンやグルタルアルデヒドなどの
アルデヒド類、N−メチロール化合物、ヘキサメチレン
テトラミンあるいはアルデヒド亜硫酸付加物などを挙げ
ることができる。この安定浴にも各種キレート剤や防黴
剤を加えることもできる。
ーバーフロー液は脱銀工程等他の工程において再利用す
ることもできる。自動現像機などを用いた処理におい
て、上記の各処理液が蒸発により濃縮化する場合には、
水を加えて濃縮補正することが好ましい。本発明のハロ
ゲン化銀カラー感光材料には処理の簡略化及び迅速化の
目的で発色現像主薬を内蔵しても良い。内蔵するために
は、発色現像主薬の各種プレカーサーを用いるのが好ま
しい。例えば米国特許第3,342,597号記載のイ
ンドアニリン系化合物、同第3,342,599号、リ
サーチ・ディスクロージャーNo.14,850号及び
同No.15,159に記載のシッフ塩基型化合物、同
13,924号記載のアルドール化合物、米国特許第
3,719,492号記載の金属塩錯体、特開昭53−
135628号記載のウレタン系化合物を挙げることが
できる。
必要に応じて、発色現像を促進する目的で、各種の1−
フェニル−3−ピラゾリドン類を内蔵しても良い。典型
的な化合物は特開昭56−64339号、同57−14
4547号、および同58−115438号等に記載さ
れている。本発明における各種処理液は10℃〜50℃
において使用される。通常は33℃〜38℃の温度が標
準的であるが、より高温にして処理を促進し処理時間を
短縮したり、逆により低温にして画質の向上や処理液の
安定性の改良を達成することができる。
表的なものとして撮影用感光材料(カラーネガフィル
ム、カラー反転フィルムなど)があるが、これに限るこ
となく、他のハロゲン化銀写真感光材料も用いることが
できる。
明する。図1は本発明の一実施態様である感光材料処理
装置の概略断面図であり、この装置はタイプの異なる2
種のカラーネガフィルムA、Bをそれぞれに対して適正
な2種の現像液で処理するものである。本実施態様にお
いては、一般に撮影に用いられる標準処理用カラーネガ
フィルムAと、標準の現像処理よりも現像液の補充量が
少なくかつ迅速に現像ができる低補充迅速処理用のカラ
ーネガフィルムBとをそれぞれ処理できるようになって
いる。処理装置は第1発色現像槽2、第2発色現像槽
4、漂白槽6、漂白定着槽7、定着槽8、第1水洗槽1
0、第2水洗槽12、安定化槽14、乾燥部16をこの
順に設置されている。
像液が収容されており、第2発色現像槽4には標準現像
液よりも補充量が少なく処理時間の短い低補充迅速現像
液が収容されている。漂白槽6には漂白液が、漂白定着
槽7には漂白定着液が、定着槽8には定着液が、第1及
び第2水洗槽10、12には水洗水が、安定化槽14に
は安定液が収容されている。水洗槽10、12は2槽で
あるが、下流側の第2水洗槽12に水洗水が補充され、
第2水洗槽12のオーバーフロー水が第1水洗槽10に
供給され、2つの水洗槽10、12は向流カスケード状
態になっている。乾燥部16はフィルムA、Bに温風を
吹きつけることにより、膨潤したフィルムA、Bを乾燥
するようになっている。
が独立にあり、各導入路から導入されたフィルムA、B
は、搬送ローラ24により各処理槽を搬送され、各処理
液に所定時間浸漬されることにより処理される。撮影済
のフィルムA、Bはパトローネ26に収納された状態で
フィルム装填部28に装填されており、パトローネ26
から繰り出されて処理部に搬送される。フィルム装填部
28はフィルムA、Bの種類に関係なく共通であり、処
理部入口に設けた可動ガイド部材21によりフィルム
A、Bの搬送路を切り換えて、フィルムA、Bの搬送路
を選択している。搬送ローラ対30の近傍にはフィルム
搬送量を検出するセンサ31が必要に応じて設けられ
る。このセンサ31は例えば搬送ローラ対の回転量やフ
ィルムA、Bの移動量を検出する方式であり、後述する
補充量算出のためにフィルム処理量を検出するものであ
る。各導入路20、22はいずれかの現像槽2、4にフ
ィルムA、Bを案内するようになっており、導入路2
0、22を選択してフィルムA、Bを導入することによ
り、現像槽2、4のいずれかが選択されることになり、
フィルムA、Bはいずれかの現像液により処理される。
るいは光学濃度を検出する後述する濃度検出センサ25
を使用して、フィルム処理量を検出することも好まし
い。
21により処理部入口でいずれかの導入路20、21を
選択するとともに、第2発色現像槽4の上方にある可動
ガイド部材33を適正に作動させて、フィルムA、Bの
搬送路を選択している。上方にある第1導入路20が選
択されると、可動ガイド部材33は図2(A)に示すよ
うにフィルムBを概ね上下方向に案内する位置に回動
し、第1導入路20からのフィルムBを第2発色現像槽
4へ案内するようになっている。また、下方にある第2
導入路22が選択されると、可動ガイド部材33は図2
(B)に示すようにフィルムAを概ね水平方向に案内す
る位置に回動し、第1発色現像槽2内で処理されたフィ
ルムAを、第2発色現像槽4をとばして漂白槽6へ案内
するようになっている。
A、Bでも共通であり、第1発色現像槽2、第2発色現
像槽4のいずれかの現像液により発色現像処理されたフ
ィルムA、Bは、次いで漂白処理、漂白定着処理、定着
処理、水洗処理、安定化処理されて乾燥される。第1発
色現像槽2、第2発色現像槽4、漂白槽6、漂白定着槽
7、定着槽8、水洗槽10、12、安定化槽14には、
補充液を補充するためのポンプ等からなる補充装置(図
示せず)が設けられている。乾燥部16には乾燥後のフ
ィルムA、Bの濃度やコマ数を検出するセンサ25が必
要に応じて設けられる。
像槽4より深く、第1現像液は第2現像液よりも多量に
収容される。搬送ローラ24の回転速度は両処理につい
てそれぞれ変えてもよいが、同じ速度に設定することが
機構上簡単であるので、現像液中の搬送時間が少ない第
2現像槽4には、短時間でも現像処理を行える迅速現像
液を収容することができる。収容量に関してこのような
関係で用いられる現像液は、第1現像液として標準現像
液、第2現像液として迅速現像液又は低補充現像液があ
る。したがって、例えば第1現像槽2に標準現像液を収
容し、第2現像槽4に迅速現像液を収容した場合には、
標準現像処理と迅速現像処理とを選択して処理すること
ができる。
Aの搬送時間(現像時間)は2分30秒以上、好ましく
は2分45秒以上であり、好ましくは3分30秒以下、
更に第2発色現像槽4をとばして漂白槽6へ案内される
フィルムの搬送時間(クロスオーバー時間)、つまり第
1発色現像槽2の液面a1 から漂白槽6の液面a3 まで
のクロスオーバー時間は10秒から30秒、好ましくは
10秒から25秒である。
は、続いて漂白槽6へ搬送されるが、ここで第2発色現
像槽4の現像液中でのフィルムBの搬送時間(現像時
間)は2分以下、好ましくは1分30秒以下、好ましく
は30秒以上である。更に第2発色現像槽4から漂白槽
6までの搬送時間(クロスオーバー時間)、つまり第2
発色現像槽4の液面a2 から漂白槽6の液面a3 までの
クロスオーバー時間は2秒から10秒、好ましくは3秒
から8秒、特に好ましくは4秒から7秒である。
時間は搬送ローラの回転速度及び現像槽の深さや巾を調
整して行われる。搬送ローラの回転速度は標準処理の場
合と迅速処理の場合で調整変更することなしに、一定の
回転速度を保持しているのが好ましい。クロスオーバー
時間は搬送ローラの回転速度及び搬送ローラ対の設置位
置、更に液面の位置等を調整することにより設定され
る。
調整は画質に影響を及ぼし易く、本発明の条件を満たし
た時に良好な結果が得られる。第2発色現像槽の臭素イ
オン濃度は好ましくは17ミリモル/リットル以上、よ
り好ましくは20ミリモル/リットル以上、特に好まし
くは25ミリモル/リットル以上である。臭素イオン濃
度は17ミリモル/リットル以上であると現像ムラを防
止することができる。つまり、現像液中の臭素イオン濃
度を飽和状態に保ことで、臭素イオンの画像への悪影響
を防止するものである。
リモル/リットル以下、より好ましくは80ミリモル/
リットル以上、特に好ましくは70ミリモル/リットル
以上である。臭素イオン濃度が90ミリモル/リットル
をこえると、処理の迅速製、写真特性のバランスの面か
ら好ましい領域ではない。本発明において、現像時間と
は、現像液中に浸漬されている時間を言う。また、本発
明において、クロスオーバー時間とは、特定の処理槽の
処理液を出てから次工程処理槽の処理液に浸漬されるま
での時間を言う。
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。 実施例1 富士写真フイルム(株)製カラーネガフイルムであるス
ーパーHG400を像様露光し、図1に示す処理装置で
表1に示す処理液を用いて下記工程に示す処理を行っ
た。
(発色現像液−1,2,3)を以下にそれぞれ示す。
のオーバーフロー液は全て定着槽へ導入した。漂白定着
槽への補充は、漂白槽の上部及び定着槽の上部にオバー
フロー用の切欠をそれぞれ設け、漂白槽、定着槽へ補充
液を供給することにより発生するオーバーフロー液の全
てが漂白定着槽に流入されるようにした。尚、現像液の
漂白工程への持ち込み量、漂白液の漂白定着工程への持
ち込み量、漂白定着液の定着工程への持ち込み量及び定
着液の水洗工程への持ち込み量は感光材料1m2 当たり
それぞれ65ミリリットル、50ミリリットル、50ミ
リリットル、50ミリリットルであった。また、クロス
オーバー時間は処理槽2から処理槽4へは18秒、処理
槽4から処理槽6へは7秒である以外は、いずれも6秒
であり、このクロスオーバー時間は前工程の処理時間に
包含される。
の通りである。 (発色現像液−1:低温処理用) タンク液(g) 補充液(g) ジエチレントリアミン五酢酸 2.0 2.0 1−ヒドロキシエチリデン−1, 1−ジホスホン酸 3.3 3.3 亜硫酸ナトリウム 3.9 5.1 炭酸カリウム 37.5 39.0 臭化カリウム 1.4 0.4 ヨウ化カリウム 1.3mg − ヒドロキシアミン硫酸塩 2.4 3.3 2−メチル−4−〔N−エチル− N−(β−ヒドロキシエチル) アミノ〕アニリン硫酸塩 4.5 6.0 水を加えて 1.0リットル 1.0 リットル pH 10.05 10.15 (漂白液) タンク液(g) 補充液(g) 1,3−ジアミノプロパン四酢酸 第二鉄アンモニウム一水塩 130 195 臭化アンモニウム 70 105 硝酸アンモニウム 14 21 ヒドロキシ酢酸 50 75 酢酸 40 60 水を加えて 1.0リットル 1.0 リットル pH〔アンモニア水で調製〕 4.4 4.4 (漂白定着液)上記漂白液と下記定着液の15対85
(容量比)混合液。 (pH7.0)
換樹脂(ロームアンドハース社製アンバーライトIR−
120B)と、OH型強塩基性アニオン交換樹脂(同ア
ンバーライトIR−400)を充填した混床式カラムに
通水してカルシウム及びマグネシウムイオン濃度を3m
g/リットル以下に処理し、続いて二塩化イソシアヌー
ル酸ナトリウム20mg/リットルと硫酸ナトリウム1
50mg/リットルを添加した。この液のpHは6.5
〜7.5の範囲にあった。
る。 (発色現像液−2:高温処理用) タンク液(g) 補充液(g) ジエチレントリアミン五酢酸 2.0 4.0 1−ヒドロキシエチリデン−1, 1−ジホスホン酸 3.3 3.3 亜硫酸ナトリウム 3.9 6.5 炭酸カリウム 37.5 39.0 臭化カリウム 7.0 − ヨウ化カリウム 1.3mg − ヒドロキシアミン硫酸塩 2.4 4.5 2−メチル−4−〔N−エチル− N−(β−ヒドロキシエチル) アミノ〕アニリン硫酸塩 15.0 24.0 水を加えて 1.0リットル 1.0 リットル pH 10.05 12.20
様である。また、発色現像液−3は、上記発色現像液−
2の臭素イオン濃度より低濃度である。
る。 (発色現像液−3:高温処理用) タンク液(g) 補充液(g) ジエチレントリアミン五酢酸 2.0 4.0 1−ヒドロキシエチリデン−1, 1−ジホスホン酸 3.3 3.3 亜硫酸ナトリウム 3.9 6.5 炭酸カリウム 37.5 39.0 臭化カリウム 2.4 − ヨウ化カリウム 1.3mg − ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.4 4.5 2−メチル−4−〔N−エチル− N−(β−ヒドロキシエチル) アミノ〕アニリン硫酸塩 9.0 13.1 水を加えて 1.0リットル 1.0 リットル pH 10.05 10.20
処理工程のどちらかの工程で処理されるものであり、例
えば、第1発色現像槽で処理され次工程の漂白槽へ搬送
される経路か、または、第2発色現像槽で処理され次工
程の漂白槽へ搬送される経路のどちらかの経路で処理さ
れる。上記の方法で処理された試料について濃度測定を
行い、特性曲線から青色光で測定した未露光部分の濃度
(Dmin )をそれぞれ読みとり、富士写真フィルム社製
カラーネガフイルム用自動現像機FP−560B(低温
処理工程と同一)で処理した試料を標準処理としてステ
イン及び処理ムラを比較した。
料のDmin )−(標準処理における試料のDmin ) 結果を下記表2に示す。
るステインの発生をみると、低温(標準)処理した試料
はクロスオーバー時間が18秒(配置No.1,3)の
場合及び7秒(配置No.2,4)の場合ともほぼ同様
に良好な結果が得られた。高温(低補充)処理した試料
はクロスオーバー時間が7秒(配置No.1,3)の場
合は良好であるが、18秒(配置No.2,4)の場合
はステインの発生が著しく増加することが判る。また、
クロスオーバー時間による処理ムラをみると、低温処理
した試料はクロスオーバー時間が18秒(配置No.
1,3)の場合は良好であるが、クロスオーバー時間が
7秒(配置No.2,4)となると処理ムラが著しく、
一方、高温処理した試料はクロスオーバー時間が18秒
(配置No.2,4)の場合及び7秒(配置No.1,
3)の場合ともほぼ同様に良好な結果が得られた。
両方から得られる画像が良好となるためには配置No.
1及び3の場合である。また、臭素イオン濃度による現
像ムラへの影響は、高温(低補充)処理しクロスオーバ
ー時間が同じである配置No.1と配置No.3とを比
較すると、ステインに関しては配置No.1及び配置N
o.3は同様の値を示したが、現像ムラは臭素イオン濃
度が高い配置No.1が良好となり、配置No.3はや
や現像ムラが発生してしまった。つまり、臭素イオン濃
度が2.4グラム/リットルでは現像ムラが生じてしま
ったが、7.0グラム/リットルでは現像ムラの発生が
みられなかった。このことから、臭素イオン濃度が高い
とよい結果が得られることがわかる。
理(低温処理)に加えて、低補充処理(高温処理)も可
能で、且つ省スペース、更に処理能力を落とさずに写真
性(感度、階調)、ステインの発生及び処理ムラの少な
いハロゲン化銀感光材料の処理装置及び現像処理方法を
提供することにある。
成図である。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 それぞれ異なる種類の現像液を収容する
2種の発色現像槽を有し、処理すべき写真感光材料をい
ずれかの発色現像槽を通過させるように構成し、該2種
の現像液の温度差が5℃以上あり、感光材料が低温発色
現像槽を通る場合には、該低温発色現像槽から次工程処
理槽へのクロスオーバー時間が10秒から30秒であ
り、また感光材料が高温発色現像槽を通る場合には、該
高温発色現像槽から次工程処理槽へのクロスオーバー時
間が2秒から10秒となるように構成したことを特徴と
する写真現像処理装置。 - 【請求項2】 前記異なる種類の現像液が収容される発
色現像槽が、低温発色現像槽−高温発色現像槽−次工程
処理槽の順に1列に配置されることを特徴とする請求項
1に記載の写真現像処理装置。 - 【請求項3】 それぞれ異なる種類の現像液を収容する
2種の発色現像槽を有し、処理すべき写真感光材料をい
ずれかの発色現像槽を通過させるように構成し、該2種
の現像液の温度差が5℃以上あり、感光材料が低温発色
現像槽を通る場合には、該低温発色現像槽から次工程処
理槽へのクロスオーバー時間が10秒から30秒であ
り、また感光材料が高温発色現像槽を通る場合には、該
高温発色現像槽から次工程処理槽へのクロスオーバー時
間が2秒から10秒となるように構成した写真現像処理
装置を用い、前記高温発色現像槽の現像液中の臭素イオ
ン濃度が17ミリモル/リットル以上であることを特徴
とする写真感光材料の現像処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22353692A JP2896453B2 (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | 写真現像処理装置及び処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP22353692A JP2896453B2 (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | 写真現像処理装置及び処理方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0651479A JPH0651479A (ja) | 1994-02-25 |
JP2896453B2 true JP2896453B2 (ja) | 1999-05-31 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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-
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- 1992-07-31 JP JP22353692A patent/JP2896453B2/ja not_active Expired - Fee Related
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