JP2895441B2 - ポリエステル系樹脂組成物及びその用途 - Google Patents
ポリエステル系樹脂組成物及びその用途Info
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Description
ネルギー線の照射によって硬化し得るポリエステル系樹
脂組成物に関し、更に詳しくは、ポリオレフィンに対し
て優れた接着性(密着性)を有し、かつ透明性に優れた
ポリエステル系樹脂組成物及びその用途に関するもので
ある。
耐候性等に優れており、様々な用途で使用されている
が、なかでも成形体や接着剤、粘着剤、塗料といった分
野では有効に使用されている。特開昭59−21537
3号公報にはホットメルト接着剤として、芳香族ジカル
ボン酸を主成分とする有機ジカルボン酸とアルキレング
リコールからなる短鎖エステル単位と、芳香族ジカルボ
ン酸を主成分とする有機ジカルボン酸と1,2−ポリブ
タジエングリコールあるいはその水添物からなる長鎖エ
ステル単位及び/又は1,2−ポリブタジエンジカルボ
ン酸あるいはその水添物とアルキレングリコールからな
る長鎖エステル単位とからなるものが提案されている。
又、特開平3−167284号公報には粘着剤として水
添ポリブタジエン構造を有するジカルボン酸あるいはポ
リオールを用いた脂肪族系ポリエステルのものが提案さ
れている。
開平3−167284号公報の粘着剤は溶剤を配合する
ことが必要な溶剤系の粘着剤であり、環境問題等の点か
ら近年溶剤の使用が問題視されており、紫外線等の活性
エネルギー線により硬化せしめるといった溶剤系に代わ
るものが望まれている。又、上記特開昭59−2153
73号公報や特開平3−167284号公報に記載の樹
脂組成物ではポリオレフィン系樹脂に対する接着性(密
着性)については何ら考慮されていない。ポリオレフィ
ン系樹脂は化学的特性に優れ、軽量かつ安価である等の
優れた特性をもっているため従来から成形品などに多く
使用されているが、ポリエチレン、ポリプロピレンのよ
うなポリオレフィン系樹脂は非極性で結晶性が高いた
め、各種接着剤との接着性が極めて悪く、又、各種塗料
を塗布したときにも形成塗膜との密着性も悪く、この点
がポリオレフィン系樹脂を種々の用途に展開していく上
で大きな難点になっており、ポリオレフィン系樹脂に優
れた接着(密着)性能を有する樹脂の開発が望まれてい
る。
公報に、芳香族ジカルボン酸又はその誘導体、ダイマー
酸又はその水添物あるいはそれらの誘導体及びダイマー
酸以外の脂肪族ジカルボン酸又はその誘導体を酸成分と
し、炭素数2〜10のアルキレングリコール、平均分子
量350〜6000の分子中にエーテル結合を含まない
長鎖グリコールをグリコール成分とする熱可塑性共重合
ポリエステルエラストマーと、該熱可塑性共重合ポリエ
ステルエラストマーと混和性のある低分子量熱可塑性物
質とからなる接着剤組成物が提案されているが、本発明
者等が詳細に検討した結果、上記組成物ではまだまだ満
足のいくものではなく、最近の技術の高度化に伴い更な
る改良が求められている。そこで、本発明はこのような
背景下において、上記課題を解決した溶剤を必要としな
い、ポリオレフィン系樹脂に対する接着性(密着性)に
優れたポリエステル系樹脂組成物及びその用途を提供す
ることを目的とする。
は、かかる問題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、多
塩基酸(A)を酸成分とし、炭素数2以上のアルキル基
を側鎖にもつ分岐ジオール(b−1)及び水添ポリブタ
ジエンポリオール(b−2)をグリコール成分(B)と
して重縮合してなるポリエステル系樹脂(I)、更には
多塩基酸(A)として少なくとも炭素数2〜20の脂肪
族ジカルボン酸(a−1)、又は少なくとも炭素数2〜
20の脂肪族ジカルボン酸(a−1)及び芳香族ジカル
ボン酸(a−2)を含むことが好ましく、又、多塩基酸
(A)成分として少なくとも炭素数2以上のアルキル基
を側鎖にもつ分岐多塩基酸(a−3)を含有して重縮合
してなるポリエステル系樹脂(I)を多塩基酸(C)の
存在下で解重合した後、カルボキシル基と反応する官能
基を有する(メタ)アクリレート(D)、好ましくはエ
ポキシ基含有(メタ)アクリレート(D)を反応させ、
該反応により得られるポリエステル(メタ)アクリレー
ト樹脂(II)に、増感剤(III)、好ましくは更に反応
性希釈剤(IV)を配合してなるポリエステル系樹脂組成
物が、上記目的と合致することを見いだし、更にはかか
る樹脂組成物が透明性、硬化性にも優れていることを見
いだし、本発明を完成した。
素数2以上のアルキル基を側鎖にもつ分岐ジオール(b
−1)及び水添ポリブタジエンポリオール(b−2)を
用いたことを最大の特徴としており、これにより本発明
のポリエステル系樹脂組成物はポリオレフィン系樹脂に
対する接着性(密着性)に優れ、更には透明性、硬化性
にも優れたものである。
本発明のポリエステル系樹脂(I)は多塩基酸(A)を
酸成分とし、炭素数2以上のアルキル基を側鎖にもつ分
岐ジオール(b−1)及び水添ポリブタジエンポリオー
ル(b−2)を必須成分とするグリコール成分(B)と
から構成される。本発明で用いられる多塩基酸(A)と
しては、特に制限されることなく2価以上の酸であれば
よいが、中でも、少なくとも炭素数2〜20の脂肪族ジ
カルボン酸(a−1)、又は少なくとも炭素数2〜20
の脂肪族ジカルボン酸(a−1)及び芳香族ジカルボン
酸(a−2)を含むことが好ましい。
−1)としては、例えばコハク酸、グルタル酸、2,2
−ジメチルグルタル酸、ピメリン酸、スベリン酸、アジ
ピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボ
ン酸等が挙げられ、中でも相溶性の点で特にドデカンジ
カルボン酸、セバシン酸、アゼライン酸が好ましい。芳
香族ジカルボン酸(a−2)としては、例えばテレフタ
ル酸、イソフタル酸、無水フタル酸、フタル酸、1,4
−ナフタール酸、1,5−ナフタール酸、ジフェニン
酸、4,4′−オキシ安息香酸、ジグリコール酸、4,
4′−スルホニルジ安息香酸、2,5−ナフタレンジカ
ルボン酸等が挙げられ、中でも安価であることや反応性
の点で特にテレフタル酸、イソフタル酸が好ましい。但
し、これらに限定されるものではない。
酸(a−1)と芳香族ジカルボン酸(a−2)との配合
割合については、(a−1):(a−2)=10:90
〜100:0(重量比)、好ましくは20:80〜7
0:30であることが望まれる。該芳香族ジカルボン酸
(a−2)が90を越えると相溶性不良となり好ましく
ない。
いては炭素数2以上、好ましくは2〜20のアルキル基
を側鎖にもつ分岐多塩基酸(a−3)を含有することも
好ましい。該分岐多塩基酸(a−3)としては、ダイマ
ー酸の水添物、1−ブチルヘキサンジカルボン酸等が挙
げられる。又、分岐多塩基酸(a−3)を用いる場合、
その配合量は酸成分全体に対して10〜90重量%、好
ましくは10〜70重量%であることが望まれる。かか
る配合量が10重量%未満では相溶性不良となり、90
重量%を越えると凝集力が弱く、接着力の低下となり本
発明の効果を顕著には発揮しない。
素数2以上、好ましくは2〜20のアルキル基を側鎖に
もつ分岐ジオール(b−1)としては、2,2′−ブチ
ルエチルプロパンジオール、2−エチル−1,3−ヘキ
サンジオール、2−メチル−2−n−プロパンジオール
が挙げられ、1種又は2種以上が用いられる。好適には
2,2′−ブチルエチルプロパンジオールが用いられ
る。又、グリコール成分(B)の必須成分として水添ポ
リブタジエンポリオール(b−2)も用いられる。該水
添ポリブタジエンポリオール(b−2)としては、下記
化1で示される構造を有するものであり、分子量が30
0〜6000、特に500〜3000のものが良い。
又、ヨウ素価は0〜50、好ましくは0〜20で、水酸
基価は15〜400、好ましくは30〜250であるも
のがよい。
グリコール成分(B)以外にその他のグリコール成分と
して、炭素数2〜20のアルキレングリコールが用いら
れ、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
トリメチレングリコール、トリエチレングリコール、
1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、
1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、
1,9−ノナンジオール等が挙げられ、1種又は2種以
上が用いられる。中でもエチレングリコール、1,4−
ブタンジオール等が好適に採用される。
ては、特に限定されないが、炭素数2以上のアルキル基
を側鎖にもつ分岐ジオール(b−1):水添ポリブタジ
エンポリオール(b−2):その他のグリコール成分=
10〜90:10〜90:0〜80(重量比)であるこ
とが好ましい。より好ましくは炭素数2以上のアルキル
基を側鎖にもつ分岐ジオール(b−1):水添ポリブタ
ジエンポリオール(b−2):その他のグリコール成分
=10〜70:30〜90:0〜60(重量比)であ
る。かかる配合量において、炭素数2以上のアルキル基
を側鎖にもつ分岐ジオール(b−1)が10重量%未満
では相溶性不良となり、90重量%を越えると接着力の
低下となり好ましくない。又、水添ポリブタジエンポリ
オール(b−2)が10重量%未満ではオレフィンに対
する接着性が悪くなり、90重量%を越えると樹脂の凝
集力が弱く、結果的に接着力が低下することとなり、更
に、その他のグリコール成分が80重量%を越えると相
溶性不良と接着力の低下となり好ましくない。
ル成分を重縮合してポリエステル系樹脂(I)が得られ
るが、該ポリエステル系樹脂(I)の製造方法について
は特に制限されることなく、公知の通常の方法に従って
行うことができる。例えば、前記の酸成分とグリコール
成分を同時に又は段階的に直接エステル化するか、ある
いはエステル交換反応させた後重縮合する方法等が採用
される。その際、任意の各種の触媒、安定剤、改質剤、
あるいは添加剤等を使用してもよい。例えば、エステル
化の触媒としてはジブチルスズオキサイド、酢酸亜鉛等
があり、重合触媒としてはテトラn−ブチルチタネー
ト、三酸化アンチモン等がある。又、酸成分とグリコー
ル成分とはモル比で酸成分:グリコール成分=1:1.
1〜1:2.0、好ましくは1:1.2〜1:1.8で
行うことが望ましい。
が得られるが、得られたポリエステル系樹脂(I)は相
溶性に優れており、又、該ポリエステル系樹脂(I)は
分子量が5000〜30000、好ましくは10000
〜30000で、粘度が1000〜20000ポイズ
(120℃)、好ましくは1000〜10000ポイズ
(120℃)、ガラス転移温度(Tg)が−60〜50
℃、好ましくは−40〜30℃であることが望まれ、本
発明の効果が顕著に発揮される。
(I)を多塩基酸(C)の存在下で解重合し、その後カ
ルボキシル基と反応する官能基を有する(メタ)アクリ
レート(D)を反応させて、ポリエステル(メタ)アク
リレート樹脂(II)を得るわけである。多塩基酸(C)
としては、特に限定されることなくイソフタル酸、テレ
フタル酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボ
ン酸等、上記の多塩基酸が用いられ、又、該解重合につ
いては、ポリエステル系樹脂(I)1モルに対して多塩
基酸(C)を1〜20モル、好ましくは1〜10モル添
加して、常圧下、220℃〜260℃、好ましくは22
0〜240℃で0.5〜5時間、好ましくは0.5〜2
時間反応させることにより行われる。
する(メタ)アクリレート(D)としては、エポキシ
基、水酸基、アミノ基等のカルボキシル基と反応する官
能基を有していればよく、中でもエポキシ基含有(メ
タ)アクリレート(D)が好ましく採用される。該エポ
キシ基含有(メタ)アクリレート(D)としては、例え
ばグリシジルメタクリレート、アリルグリシジルエーテ
ル等が用いられる。
る(メタ)アクリレート(D)の反応方法については、
解重合した後のポリエステル系樹脂成分1モルに対して
0.1〜3モル、好ましくは0.5〜2モルを配合し、
50〜180℃、好ましくは70〜160℃で1〜20
時間、好ましくは3〜10時間撹拌する方法等であり、
これによりポリエステル(メタ)アクリレート樹脂(I
I)が得られる。該ポリエステル(メタ)アクリレート
樹脂(II)は分子量が3000〜15000、好ましく
は3000〜10000で、粘度が1〜3000ポイズ
(120℃)、好ましくは1〜1500ポイズ(120
℃)、ガラス転移温度(Tg)が−60〜50℃、好ま
しくは−40〜30℃であるのがよい。
脂(II)の調製においては、重縮合、解重合の後、続け
てカルボキシル基と反応する官能基を有する(メタ)ア
クリレート(D)を添加し、反応を行ったり、各段階で
一旦得られた樹脂を取り出し、次に該樹脂に対して各反
応を行ったりする等、適宜選択して採用される。かくし
て得られたポリエステル(メタ)アクリレート樹脂(I
I)に増感剤(III)を配合することで、本発明のポリエ
ステル系樹脂組成物が得られ、ポリオレフィンに対する
接着性(密着性)に優れ、更に透明性、硬化性に優れた
樹脂組成物となる。
2−ヒドロキシ−2−メチルフェニルプロパノンベンゾ
フェノン、イソプロピルベンゾインエーテル等が挙げら
れるが、特に2−ヒドロキシ−2−メチルフェニルプロ
パノンが好適である。増感剤(III)の配合量について
は、ポリエステル(メタ)アクリレート樹脂(II)10
0重量部に対して0.1〜20重量部、好ましくは1〜
15重量部であることが望まれる。かかる配合量におい
て増感剤(III)が20重量部を越えると密着(接着)
性の低下となり、又0.1重量部未満では硬化不良とな
り好ましくない。
て、更に反応性希釈剤(IV)を配合することも好まし
く、本発明の優れた接着性を発揮する。該反応性希釈剤
(IV)としては具体的に1,4−ブタンジオールジアク
リレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート等
が挙げられるが、特に2,2′ブチルエチルプロパンジ
オールジアクリレートが好ましく用いられる。反応性希
釈剤(IV)の配合量については、ポリエステル(メタ)
アクリレート樹脂(II)と反応性希釈剤(IV)の配合割
合でポリエステル(メタ)アクリレート樹脂(II):反
応性希釈剤(IV)=95:5〜5:95(重量比)、好
ましくは90:10〜30:70、更に好ましくは9
0:10〜40:60であることが望まれる。かかる配
合割合において反応性希釈剤(IV)が95重量%を越え
ると密着性不良となり、又5重量%未満では硬化不良と
なり好ましくない。
樹脂(II)、増感剤(III)及び反応性希釈剤(IV)の
3成分を配合する場合については、その配合方法は特に
限定されず、3成分の一括仕込みや、任意の2成分を配
合した後残る1成分を配合する方法等、適宜選択され
る。必要に応じて、ポリエステル(メタ)アクリレート
樹脂(II)を酢酸エチル、トルエン、メチルエチルケト
ン等の溶剤で濃度20〜80重量%、好ましくは20〜
60重量%に調整して増感剤(III)、好ましくは更に
反応性希釈剤(IV)と配合したり、ポリエステル(メ
タ)アクリレート樹脂(II)と増感剤(III)、好まし
くは更に反応性希釈剤(IV)を配合して上記溶剤で濃
度、粘度を調整すること等も行い得る。
例えばジオクチルフタレート、ジフェニルフタレート、
トリフェニルホスフェート等の種々の酸の誘導体、グリ
コール誘導体、グリセリン誘導体、エポキシ系誘導体、
低・中分子量のポリエステル系可塑剤、ポリエーテル系
可塑剤、パラフィン系・ナフテン系・芳香族系等のプロ
セスオイル、ひまし油等の軟化剤、可塑剤、あるいは安
定剤、無機・有機充填剤、顔料、他の熱可塑性樹脂等を
必要に応じて、本発明の効果を損なわない程度に含有さ
せることができる。
物は、金属や合成樹脂(ポリオレフィンを除く)のみで
なく、非極性で結晶性が高いため接着性が極めて困難な
ポリエチレン、ポリプロピレンのようなポリオレフィン
系樹脂やその成形品(フィルム、シート、カップ、等)
に対しても優れた接着(密着)性能を有する樹脂組成物
であり、更に透明性、硬化性にも優れているため塗料や
接着剤、コーティングといった用途、特に塗料、接着剤
に有効に用いられる。
料として、木材、金属、合成樹脂、皮、繊維等の基材に
塗布し、基材表面の改良に使用することが有効である。
特に本発明においては合成樹脂の中でもポリオレフィン
系樹脂からなる成形品を基材にするとき、本発明の効果
が顕著に発揮される。使用に際しては、必要に応じて酢
酸エチル、トルエン、メチルエチルケトン、シクロヘキ
サノン、イソホロン等の溶剤に溶解して濃度10〜60
重量%とした溶液を塗布したり、加熱して溶融状態とし
たりして使用することが好ましい。塗布後は、塗布面の
上から活性エネルギー線照射を行い、硬化せしめる。活
性エネルギー線としては、α線、β線(電子線)、γ
線、X線、紫外線などが使用可能であるが、工業的利用
という見地からは、β線(電子線)や紫外線の使用が望
ましい。紫外線の使用に当たってはケミカルランプ、高
圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ
等を用いて照射することが好ましい。
接着剤として用いる場合には、上記と同様に必要に応じ
て酢酸エチル、トルエン、メチルエチルケトン等の溶剤
に溶解して溶液状態としたり、加熱して溶融状態とした
りして一般のアプリケーターあるいはロールコーター、
バーコーター等により塗布することができる。塗布後
は、塗布面の上から上記同様、活性エネルギー線を照射
し硬化せしめる。又、本発明のポリエステル系樹脂組成
物は粉末状、チップ状、テープ状、ひも状、フィルム状
あるいは不織布状等各種の形態に成形した後使用するこ
ともできる。
する。尚、実施例中「部」、「%」とあるのは特に断り
のない限り重量基準を示す。 実施例1 酸成分として、ドデカンジカルボン酸0.2モル、イソ
フタル酸0.8モル(ドデカンジカルボン酸:イソフタ
ル酸=28:72(重量比))、グリコール成分とし
て、2,2′−ブチルエチルプロパンジオール0.9モ
ル、水添ポリブタジエンポリオール(分子量2240、
ヨウ素価2.8、水酸基価50)(商品名;ポリテール
HA、三菱化学社製)0.1モル、エチレングリコール
0.5モル(2,2′−ブチルエチルプロパンジオー
ル:水添ポリブタジエンポリオール:エチレングリコー
ル=28:67:5(重量比))、及び触媒として酢酸
亜鉛2.0×10-4モル/酸、三酸化アンチモン3.0
×10-4モル/酸を仕込み、窒素雰囲気下、240℃で
溶融加熱してエステル化反応を行った。次いで、テトラ
n−ブチルチタネート1×10-4モル/酸を添加し、1
Torr下で250℃で3時間重縮合を行い、ポリエス
テル系樹脂(I)を得た(分子量20000、ガラス転
移温度(Tg)−25℃)。該ポリエステル系樹脂
(I)は透明で相溶性に優れたものであった。
して、イソフタル酸0.02モルを添加し、常圧で24
0℃、1時間撹拌することで解重合を行い、その後解重
合後のポリエステル系樹脂1モルに対して2モルのグリ
シジルメタクリレートを添加し、100℃で8時間撹拌
し反応を行い、ポリエステル(メタ)アクリレート樹脂
(II)を得た(分子量5000、ガラス転移温度(T
g)−30℃)。得られたポリエステル(メタ)アクリ
レート樹脂(II)100部に、増感剤として2−ヒドロ
キシ−2−メチルフェニルプロパノン(商品名:ダロキ
ュア−1173、メルク社製)を4部を配合し、ポリエ
ステル系樹脂組成物を得た。該ポリエステル系樹脂組成
物を下記の如き方法により透明性、密着性、硬化性を評
価した。
テル(メタ)アクリレート樹脂(II)7gを入れ、光の
透過度を測定し、何も入れない状態を100%として評
価した。
m、幅70mm、長さ150mm)のテストピース上に
加熱溶融したポリエステル系樹脂組成物をバーコーター
で30μmになるように塗布し、これを80w/cmの
高圧水銀ランプを用いて、高さ20cmのところから送
り速度5m/minの条件下で紫外線照射した。得られ
た塗膜の密着性について、照射直後の1mmマス目の
ゴバン目セロテープ剥離密着性及び80℃温水24時
間浸漬後の1mmマス目のゴバン目セロテープ剥離密着
性を評価した。
得られた塗膜に指をあててタック感の有無を調べ、下記
の基準で評価した。 A・・・タック感が全くない。 B・・・少しのタック感がある。 C・・・タック感がある。
ル成分を用いた以外は同様に行い、ポリエステル系樹脂
(I)を得た(分子量20000、ガラス転移温度(T
g)−50℃)。該ポリエステル系樹脂は透明で相溶性
に優れたものであった。得られたポリエステル系樹脂
(I)を実施例1と同様に行いポリエステル(メタ)ア
クリレート樹脂(II)を得(分子量5100、ガラス転
移温度(Tg)−60℃)、更に増感剤を配合し、ポリ
エステル系樹脂組成物を得た。該ポリエステル系樹脂組
成物について、実施例1と同様に透明性、密着性、硬化
性を評価した。
ル成分を用いた以外は同様に行い、ポリエステル系樹脂
(I)を得た(分子量21000、ガラス転移温度(T
g)−29℃)。該ポリエステル系樹脂は透明で相溶性
に優れたものであった。得られたポリエステル系樹脂
(I)を実施例1と同様に行いポリエステル(メタ)ア
クリレート樹脂(II)を得(分子量5000、ガラス転
移温度(Tg)−40℃)、更に増感剤を配合し、ポリ
エステル系樹脂組成物を得た。該ポリエステル系樹脂組
成物について、実施例1と同様に透明性、密着性、硬化
性を評価した。
樹脂(II)100部に、増感剤として2−ヒドロキシ−
2−メチルフェニルプロパノン(商品名:ダロキュア−
1173、メルク社製)を4部、更に反応性希釈剤とし
て2,2′−ブチルエチルプロパンジオールジアクリレ
ート20部及びトリメチロールプロパントリアクリレー
ト20部を配合した以外は同様に行い、ポリエステル系
樹脂組成物を得た。該ポリエステル系樹脂組成物につい
て、実施例1と同様に透明性、密着性、硬化性を評価し
た。
ル成分を用いた以外は同様に行い、ポリエステル系樹脂
を得た(分子量22000、ガラス転移温度(Tg)−
32℃)。該ポリエステル系樹脂は白濁し、相溶性不良
となるものであった。得られたポリエステル系樹脂を実
施例1と同様に行いポリエステル(メタ)アクリレート
樹脂を得(分子量5200、ガラス転移温度(Tg)−
40℃)、更に増感剤を配合し、ポリエステル系樹脂組
成物を得た。該ポリエステル系樹脂組成物について、実
施例1と同様に透明性、密着性、硬化性を評価した。
ル成分を用いた以外は同様に行い、ポリエステル系樹脂
を得た(分子量20000、ガラス転移温度(Tg)1
5℃)。該ポリエステル系樹脂は透明で相溶性には優れ
ていた。得られたポリエステル系樹脂を実施例1と同様
に行いポリエステル(メタ)アクリレート樹脂を得(分
子量4900、ガラス転移温度(Tg)5℃)、更に増
感剤を配合し、ポリエステル系樹脂組成物を得た。該ポ
リエステル系樹脂組成物について、実施例1と同様に透
明性、密着性、硬化性を評価した。
ル成分を用いた以外は同様に行い、ポリエステル系樹脂
を得た(分子量20000、ガラス転移温度(Tg)−
34℃)。該ポリエステル系樹脂は白濁し相溶性不良と
なるものであった。得られたポリエステル系樹脂を実施
例1と同様に行いポリエステル(メタ)アクリレート樹
脂を得(分子量5200、ガラス転移温度(Tg)−4
3℃)、更に増感剤を配合し、ポリエステル系樹脂組成
物を得た。該ポリエステル系樹脂組成物について、実施
例1と同様に透明性、密着性、硬化性を評価した。実施
例及び比較例のそれぞれの評価結果を表2に示す。
岐多塩基酸 (b−1):炭素数2以上のアルキル基を側鎖にもつ分
岐ジオール (b−2):水添ポリブタジエンポリオール (%):酸成分においては酸成分全体に対する各成分の
重量% グリコール成分においてはグリコール成分全体に対する
各成分の重量% DDA:ドデカンジカルボン酸、IPA:イソフタル
酸、DA:ダイマー酸の水添物、BEPG:2,2′−
ブチルエチルプロパンジオール、PTHA:ポリテール
HA(三菱化学社製)、EG:エチレングリコール、N
PG:ネオペンチルグリコール
I)100部に、増感剤2−ヒドロキシ−2−メチルフ
ェニルプロパノン(商品名:ダロキュア−1173、メ
ルク社製)を4部配合し、ポリエステル系樹脂組成物を
得た。該ポリエステル系樹脂組成物をポリエチレンテレ
フタレートフィルム(厚み20μm)上に70μmにな
るように塗工し、その塗工面にポリプロピレン板(厚
み:2mm、幅70mm、長さ:150mm)を20℃
で0.3kg/cm2、10秒間の条件で貼り合わせ
て、紫外線照射を行い、その後の接着力を下記の方法で
測定した。紫外線照射は上記と同様、80w/cm×2
0cm×5m/minの条件で行った。
島津オートグラフAG−100を用い、引っ張り速度1
00mm/minで、接着面の幅1inch当たりの1
80度剥離試験を行い、接着力を測定した。
I)を用いて、実施例5と同様に行い、接着力を測定し
た。それぞれの測定結果を表3に示す。
エステル系樹脂組成物は、ポリオレフィン系樹脂に対す
る接着性(密着性)に優れた効果を示し、更に透明性、
硬化性に優れているため、接着剤や塗料、コーティング
といった用途に有効に用いられる。
Claims (9)
- 【請求項1】 多塩基酸(A)を酸成分とし、炭素数2
以上のアルキル基を側鎖にもつ分岐ジオール(b−1)
及び水添ポリブタジエンポリオール(b−2)をグリコ
ール成分(B)として重縮合してなるポリエステル系樹
脂(I)を多塩基酸(C)の存在下で解重合した後、カ
ルボキシル基と反応する官能基を有する(メタ)アクリ
レート(D)を反応させて得られるポリエステル(メ
タ)アクリレート樹脂(II)に、増感剤(III)を配合
してなることを特徴とするポリエステル系樹脂組成物。 - 【請求項2】 多塩基酸(A)として、少なくとも炭素
数2〜20の脂肪族ジカルボン酸(a−1)、又は少な
くとも炭素数2〜20の脂肪族ジカルボン酸(a−1)
及び芳香族ジカルボン酸(a−2)を含み、炭素数2〜
20の脂肪族ジカルボン酸(a−1)と芳香族ジカルボ
ン酸(a−2)との配合割合が10:90〜100:0
(重量比)であることを特徴とする請求項1記載のポリ
エステル系樹脂組成物。 - 【請求項3】 多塩基酸(A)として、少なくとも炭素
数2以上のアルキル基を側鎖にもつ分岐多塩基酸(a−
3)を配合してなることを特徴とする請求項1又は2記
載のポリエステル系樹脂組成物。 - 【請求項4】 カルボキシル基と反応する官能基を有す
る(メタ)アクリレート(D)がエポキシ基含有(メ
タ)アクリレートであることを特徴とする請求項1、2
又は3記載のポリエステル系樹脂組成物。 - 【請求項5】 増感剤(III)の配合量がポリエステル
(メタ)アクリレート樹脂(II)100重量部に対して
0.1〜20重量部であることを特徴とする請求項1〜
4いずれか記載のポリエステル系樹脂組成物。 - 【請求項6】 更に、反応性希釈剤(IV)を配合してな
ることを特徴とする請求項1〜5いずれか記載のポリエ
ステル系樹脂組成物。 - 【請求項7】 ポリエステル(メタ)アクリレート樹脂
(II)と反応性希釈剤(IV)の配合割合が95:5〜
5:95(重量比)であることを特徴とする請求項6記
載のポリエステル系樹脂組成物。 - 【請求項8】 請求項1〜7いずれか記載のポリエステ
ル系樹脂組成物を用いることを特徴とする塗料。 - 【請求項9】 請求項1〜7いずれか記載のポリエステ
ル系樹脂組成物を用いることを特徴とする接着剤。
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---|---|---|---|
JP14071896A JP2895441B2 (ja) | 1996-05-10 | 1996-05-10 | ポリエステル系樹脂組成物及びその用途 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH09302054A JPH09302054A (ja) | 1997-11-25 |
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-
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- 1996-05-10 JP JP14071896A patent/JP2895441B2/ja not_active Expired - Fee Related
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