JP2894682B2 - 閃光発光装置 - Google Patents

閃光発光装置

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JP2894682B2
JP2894682B2 JP20931097A JP20931097A JP2894682B2 JP 2894682 B2 JP2894682 B2 JP 2894682B2 JP 20931097 A JP20931097 A JP 20931097A JP 20931097 A JP20931097 A JP 20931097A JP 2894682 B2 JP2894682 B2 JP 2894682B2
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circuit
flash
light emitting
signal
discharge tube
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博明 中村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、閃光発光装置、詳
しくは、赤目現象を防止する機能を有する閃光発光装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、人物や動物を被写体とし、ストロ
ボを発光させて閃光同調撮影を行なった場合、撮影レン
ズ光軸とストロボの閃光放電管の中心との距離が近い
と、被写体の眼が赤色に写る赤目現象を生じることは周
知である。
【0003】従って、この赤目現象が生じないように防
止する手段が従来種々提供されている。その代表的な手
段には、特公昭58−48088号公報に開示されてい
るように、閃光同調撮影を行なう直前に、ストロボの閃
光放電管とは別の発光ランプを一定時間点灯させ、被写
体の眼の瞳孔を閉じさせてから、閃光放電管を同調発光
させるようにしたもの知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
公昭58−48088号公報に記載されている赤目防止
手段では、閃光同調撮影の直前に一定時間ランプを点灯
させてこれにより瞳孔を閉じさせるようにしている。し
かし、この防止手段では閃光放電管とは別にランプを設
け、このランプを点灯させているため、装置が大型とな
るという問題点が生じる。
【0005】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであり、小型の閃光発光装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の閃光発光装置は、カメラのレリーズ信号に
応動し、シャッタの開動作開始直前までの間に瞳孔縮小
用として閃光発光を行わせ、シャッタの開動作開始後に
撮影用として閃光発光を行わせるようにした閃光発光装
置において、瞳孔縮小用および撮影用の閃光発光を行う
ひとつの閃光放電管と、この閃光放電管に直列に接続さ
れたIGBTと、このIGBTを駆動して、上記閃光放
電管に瞳孔縮小用発光と、撮影用発光とを行わせる発光
駆動回路と、を具備したことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】まず、本発明の実施形態の説明に
先立って、本発明の基本原理について説明する。
【0008】本発明による閃光発光装置は、図1(A)に
その基本原理を示す如く、カメラのレリーズ信号に応動
して、シャッタの開動作開始直前までの間に、瞳孔収縮
用としての輝度の高い複数回の閃光発光からなるプリ発
光PA を行なわせ、シャッタの開動作開始後に撮影用と
して同調閃光発光PC を行なわせるようにしたことを特
徴とするものである。
【0009】このようなプリ発光PA を行なうと、図1
(B) に示す従来の一定光をプリ発光PB させるものに較
べ瞳孔の反応終了時間を、従来の1.3 〜1.6 秒から0.5
〜0.9 秒に早めることができる。
【0010】即ち、何人かの人物を対象として実験した
結果をグラフ化すると、図2に示すように輝度の高い微
小パルス光からなる閃光発光の間隔を、50msにする
と瞳孔を小径にする応答が終了するまでの時間は、0.7
秒程度となる。また、プリ発光に使用するエネルギーも
大幅に節約することができる。
【0011】以下、図面を参照して本発明の実施の形態
を説明する。
【0012】図3〜図5は、本発明の第1実施形態を示
したものである。この第1実施形態の閃光発光装置の構
成は、図3に示すように、閃光発光回路と発光駆動回路
とで構成されている。上記閃光発光回路は、DC−DC
コンバータからなる昇圧電源回路1と、この電源回路1
の出力端に整流用ダイオ―ド3を介して接続されたメイ
ンコンデンサC1 および閃光放電管Xe,発光制御回路
4と、上記放電管Xeのトリガ回路2とで形成されてお
り、上記発光駆動回路は、レリーズ操作によって閉成す
るレリーズスイッチSW1 と、このスイッチSW1 から
信号が入力される第1ワンショットマルチ回路5と、同
回路5の出力がそれぞれ入力される第1カウンタ6およ
びパルス発生回路7と、上記第1カウンタ6の出力が入
力される第2カウンタ8と、同カウンタ8の出力が入力
される第2ワンショットマルチ回路9と、同マルチ回路
9と上記パルス発生回路7の出力が入力され上記トリガ
回路2および発光制御回路4に駆動信号を印加するオア
回路OR1 と、上記第1カウンタ6および第2カウンタ
8を駆動する発振器10とで構成されている。
【0013】また、上記昇圧電源回路1,トリガ回路2
および発光制御回路4は、図5にその具体的な電気回路
が示されるように構成されている。即ち、昇圧電源回路
1は、電源電池E0 の両端に電源スイッチSW0 を介し
て接続された、トランジスタTr1,抵抗R1 ,抵抗R2
の直列回路、昇圧トランスT1 の1次巻線,トランジス
タTr2の直列回路およびコンデンサC2 ,抵抗R3 の直
列回路と、上記昇圧トランスT1 の2次巻線とが図示の
ように結線されて構成されている。
【0014】このように構成された昇圧電源回路1にお
いては、電源スイッチSW0 を閉成すると、抵抗R3 を
通じてトランジスタTr1にベース電流が流れ、同トラン
ジスタTr1にコレクタ電流を流す。このコレクタ電流は
トランジスタTr2のベース電流となって同トランジスタ
Tr2にコレクタ電流を流す。
【0015】すると昇圧トランスT1 の1次巻線に電流
が流れ、1次巻線の2次巻線に対する鎖交磁束により、
2次巻線には高電圧が誘起され、これによって出力端か
ら整流用ダイオ―ド3を通じてメインコンデンサC1 に
充電電流を流すようになる。この充電電流は上記トラン
ジスタTr1のベースを通って流れるため、更にトランジ
スタTr1にはコレクタ電流が流れ、従ってトランジスタ
Tr2のベース電流が増加し、これに伴ってコレクタ電流
の増加、そしてメインコンデンサC1 への充電電流の増
加とつながり、この正帰還作用によってトランジスタT
r2は飽和状態になる。すると、1次側の電流変化が無く
なるために2次側の磁束変化もなくなる。よって2次側
にはダイオ―ド3を逆バイアスする方向のエネルギーが
発生し、トランジスタTr1を逆バイアスしてオフとする
ことによってトランジスタTr2もオフとなる(1サイク
ル終了)。ここで2次側の巻線には振動が起こり、トラ
ンジスタTr1を正バイアスする半波の時、トランジスタ
Tr1が再びオンとなり、上記初期状態に戻り次の1サイ
クルの動作を開始する。このようにして発振動作を行な
ってメインコンデンサC1 への充電を行なう。
【0016】また、上記トリガ回路2は、抵抗R4 ,サ
イリスタSCR1 の直列回路と、トリガコンデンサC3
およびトリガトランスT2 と、抵抗R5 ,R6 とで構成
されており、上記トリガコンデンサC3 にはメインコン
デンサC1 の充電に伴って予じめチャージがなされてい
る。そして、上記SCR1 のゲートに抵抗R6 を通じて
信号が入力されると同SCR1 がオンとなり、トリガコ
ンデンサC3 の電荷はSCR1 を通じてトリガトランス
T2 の1次側巻線に供給される。すると、トリガトラン
スT2 の2次側巻線に高圧の電圧が発生し、これがトリ
ガ電極に印加され、閃光放電管Xeをトリガする。
【0017】また上記発光制御回路4は、上記閃光放電
管Xeに直列に接続されている通称IGBT(Insulate
d Gate Bipolar Transistor)と呼ばれるトランジスタT
r3と、ダイオ―ドD1 ,抵抗R7 ,R8 の直列回路と、
定電圧ダイオ―ドZDと、トランジスタTr4〜Tr6およ
び抵抗R9 〜R13,コンデンサC4 とが図示のように接
続され、構成されていて、上記抵抗R7 ,定電圧ダイオ
―ドZD,コンデンサC4 はトランジスタTr3の駆動用
電源を形成している。
【0018】なお、上記オア回路OR1 は実際にはイン
バータI1 と共にNOT1 回路を形成していて、これを
通じて上記トランジスタTr6のベースに信号を印加する
ようになっており、また、上記トリガ回路2には更にイ
ンバータI2 を通じて信号を印加するようになってい
る。
【0019】上記NOT1 回路の出力は、平生は“H”
となっており、上記トランジスタTr6はオン,トランジ
スタTr4はオフ,トランジスタTr5はオン待機状態で、
トランジスタTr3のゲートは0Vとなっていて、トラン
ジスタTr3はオンとならない。そして、上記第2ワンシ
ョットマルチ回路9またはパルス発生回路7の出力がN
OT1 回路を通じてトランジスタTr6をオフとしたと
き、トランジスタTr4がオンとなりトランジスタTr3の
ゲートに電圧が印加され、同トランジスタTr3がオンと
なる。ただし、上記第2マルチ回路9またはパルス発生
回路7のパルス幅だけトランジスタTr3のゲートがバイ
アスされることになる。即ち、閃光放電管Xeはパルス
幅だけ発光することになる。
【0020】なお、抵抗R11に並列にコンデンサを接続
することにより、トランジスタTr3のゲートバイアスの
立ち上がりを早くしたり、トランジスタTr5のオン時に
トランジスタTr3のゲートを逆バイアスするようにして
も良い。
【0021】次に、このように構成されている上記第1
実施形態の閃光発光装置の動作を、図4のタイムチャー
トと共に説明する。レリーズスイッチSW1 が閉じられ
てレリーズ信号が入力されると、その信号は第1ワンシ
ョットマルチ回路5に入力され、同回路5のパルス出力
は第1カウンタ6とパルス発生回路7のセット端子Sに
入力し、それぞれを駆動する。上記第1カウンタ6はレ
リーズからシャッタ起動までをカウントする時定回路で
あり、パルス発生回路7は所定の間隔でパルスをオア回
路OR1 に送出するパルス回路で形成されている。この
ようにレリーズと同期してパルス発生回路7が動作し、
そのパルスがオア回路OR1 ,インバータI1 を通じて
発光制御回路4および更にインバータI2 を通じてトリ
ガ回路2に入力されると、両回路2,4が駆動されるの
で、所定間隔で輝度の高い複数回のプリ発光が行なわれ
る。従って、これによって瞳孔が縮少され、赤目現象が
生じるのが防止される。
【0022】一方、上記第1カウンタ6の出力は第2カ
ウンタ8とパルス発生回路7のリセット端子Rにそれぞ
れ入力される。そして、第2カウンタ8が起動されると
同時にシャッタも作動を開始し、またパルス発生回路7
がリセットされるのでパルス出力は停止する。上記第2
カウンタ8はシャッタ開動作から全開までに相当する時
間をカウントする時定回路で、計時終了後、出力を発生
し第2ワンショットマルチ回路9にその出力を入力す
る。ワンショットマルチ回路9からは閃光発光用信号が
オア回路OR1 を通じて発光制御回路4に入力され、ま
たインバータI2を介してトリガ回路2に入力されるの
で、今度はストロボ本来のシャッタと同調した閃光発光
を行ないストロボ撮影を行なう。因に、本実施形態にお
けるプリ発光PA は、図4のタイムチャートに示すよう
に、GNo (ガイドナンバー)=1相当の光量で、発光
間隔50ms、発光回数14回行なってシャッタレリーズ
までのタイムラグは0.9 秒という結果を得ている。
【0023】なお、上記第1実施形態ではカメラに内蔵
したストロボとして説明したが、これはカメラ本体とは
別体のストロボを用い、レリーズスイッチSW1 をレリ
ーズ信号に置換し、カメラ本体からレリーズ同期信号を
受け取り、第1ワンショットマルチ回路5にインプット
するようにすると共に、第2カウンタ8によりシャッタ
開動作からシャッタ全開までの時間を計時しているのに
代えて、第1カウンタ6の出力によりシャッタ開動作を
開始させ、通常のX接点のオン信号を第2ワンショット
マルチ回路9に入力するようにしても良いことは勿論で
ある。このことは、以下に述べる第2,第3実施形態に
おいても同様である。
【0024】次に、本発明の第2実施形態を図6,図
7,図8によって説明する。
【0025】この第2実施形態の閃光発光装置におい
て、上記第1実施形態の閃光発光装置と相違する点は、
図6の回路に示す如く、赤目防止用のプリ発光と通常の
閃光発光とを前以って選択するためのモードスイッチS
W2 が付加されたことにある。よって、撮影者はこのモ
ードスイッチSW2 を端子R0 がわに切り換えれば、赤
目防止用のプリ発光後、閃光発光が行なわれる赤目モー
ド、端子N0 がわに切り換えればプリ発光をせずに閃光
発光のみが行なわれる従来の閃光発光モードを選択する
ことができる。
【0026】即ち、上記モードスイッチSW2 を端子R
0 に切り換えて赤目モードを選択した場合には、第2ア
ンド回路AND2 は開かれ、第1アンド回路AND1 は
閉じられるので、上記第1実施形態の電気回路(図5参
照)と全く同じ構成となり、動作シーケンスも図7に示
すタイムチャートとなって、プリ発光作動後、シャッタ
に同調したストロボ撮影が行なわれる。
【0027】また、モードスイッチSW2 を端子N0 に
切り換えて通常の閃光発光モードを選択すると、第2ア
ンド回路AND2 が閉じられ第1アンド回路AND1 が
開かれる。このときの動作シーケンスは図8に示すタイ
ムチャートのようになる。即ち、レリーズスイッチSW
1 をオンにすると、第1ワンショットマルチ回路5から
パルスが発生し、このパルスが第1アンド回路AND1
を通り、第2オア回路OR2 を介して第2カウンタ8を
起動する。第2カウンタ8は所定時間を計時すると出力
を発し、第2ワンショットマルチ回路9より閃光発光用
パルス信号を発生させる。そして、これにより発光制御
回路4およびトリガ回路2が駆動され閃光発光が行なわ
れ、ストロボ撮影が行なわれる。
【0028】図9,図10,図11は、本発明の第3実
施形態を示したものである。この第3実施形態の閃光発
光装置は、上記第2実施形態の閃光発光装置において
は、赤目モードと通常モードとをモードスイッチSW2
によって選択していたものを、図9に示すように、被写
体距離情報,レンズの焦点距離情報,被写界輝度情報,
ストロボと撮影レンズとの間隔情報等を判定回路11に
入力し、ここで赤目が発生するか否かを判断し、自動的
に赤目モード,通常ードに切り換えるようにしたもので
ある。即ち、判定回路11で演算し、赤目が発生すると
判定した場合には、端子R0 に、赤目防止用のパルス信
号を発生させて、これを第1カウンタ6およびパルス発
生回路7に入力して、図10のタイムチャートのように
動作させてプリ発光後、シャッタを動作させて閃光発光
を行なう。
【0029】また、赤目現象が発生しないと判定回路1
1が判断したときには端子No にパルス信号を発生さ
せ、図11に示すタイムチャートのようにシーケンス動
作を行なわせ、プリ発光をさせずにシャッタ動作を行な
わせて閃光同調撮影を行なう。
【0030】なお、上記判定回路11は、次の条件式を
満足したとき、赤目現象が発生すると判断して赤目防止
用のパルス信号を端子R0 に出力する。即ち、(a) 撮影
レンズ光軸とストロボの閃光放電管Xeの中心との間隔
である距離dと、被写体距離lとが、 (b) 被写体距離l,焦点距離f,上記間隔距離dとが、 の場合に赤目が発生すると判断する。
【0031】次に、図12,図13,図14および図1
5は、本発明の第4実施形態を示したものである。この
第4実施形態は、全自動カメラ、即ち、測光,測距,露
光,フィルムの巻上等を全て自動的に行なうカメラに本
発明の閃光発光装置を内蔵させたものであって、図12
に示す如く、カメラ動作を行なうシーケンスコントロー
ラはCPU12で構成されており、測光および測距動作
は上記CPU12で制御される測光,測距駆動回路13
により動作するようになっている。また、撮影レンズは
レンズ駆動用モータM1 で、シャッタはシャッタ駆動用
モータM2 で、フィルムは巻上用モータM3 でそれぞれ
自動的に動作せられ、各モータM1 〜M3 はモータコン
トロール回路14で制御されるようになっている。更に
上記CPU12は、レリーズスイッチSW1aを一段押し
込んだ1stレリーズによって測光,測距指令を発し、二
段押し込んだ2ndレリーズ時に赤目判定を行なってプリ
発光信号または閃光発光信号を閃光発光回路に出力す
る。
【0032】上記閃光発光回路は、DC−DCコンバー
タからなる昇圧電源回路1Aと、この電源回路1Aの出
力端に整流用ダイオ―ド3を介して接続されたメインコ
ンデンサC1 とおよび閃光放電管Xe,発光制御回路4
Aと、上記放電管Xeのトリガ回路2とで構成されてい
る。
【0033】上記昇圧電源回路1Aは、電源電池E0 の
両端に電源スイッチSW0 を介して接続された、トラン
ジスタTr11 ,抵抗R21,R22の直列回路、トランジス
タTr12 ,Tr13 ,抵抗R23,R24の直列回路、昇圧ト
ランスT1 の1次巻線,トランジスタTr14 の直列回
路、上記トランスT1 の2次巻線,抵抗R25の直列回路
と、コンデンサC2 および抵抗R26,R27とが図示のよ
うに結線されて構成されている。この昇圧電源回路1A
は、周知のものであるから、その動作説明は省略する
が、上記トランジスタTr11 へのCPU12からの信号
のH,LによりDC−DCコンバータのコントロールが
できるようになっている。
【0034】また、上記トリガ回路2は前記第1〜第3
実施形態のものと全く同じであるから、その説明は省略
する。
【0035】上記発光制御回路4Aは、電源回路1Aの
出力端に接続された、抵抗R28,コンデンサC5 の直列
回路と、コンデンサC5 の両端に接続されたコイルL1
,サイリスタSCR2 の直列回路と、抵抗R29,R30
とで構成されている。
【0036】このように構成された閃光発光回路の動作
を、図15のタイムチャートと共に説明する。電源スイ
ッチSW0 が閉成され、CPU12から駆動信号が昇圧
電源回路1Aに出されると、同回路1Aは作動し、メイ
ンコンデンサC1 を充電すると共に、トリガコンデンサ
C3 およびコンデンサC5 を抵抗R4 および抵抗R28を
それぞれ通じてメインコンデンサC1 の両端の電位と略
同電位となるようにチャージする。
【0037】ここで、上記コンデンサC5 の放電用であ
る上記SCR2 にトリガ信号がCPU12から加えられ
ると、コンデンサC5 の電荷は、コイルL1 ,SCR2
を通して放電するが、コンデンサC5 ,コイルL1 の共
振により、コンデンサC5 には逆チャージがなされ、コ
ンデンサC5 と閃光放電管Xeの電位は、メインコンデ
ンサC1 の電圧をVCMとすると、略−VCMとなる。そし
てこの時点でSCR2はオフしてしまう。よって放電管
Xeには2VCMの電圧が印加されることになり、放電管
Xeが発光し易くなる(従来の引下げ回路と同じ効果が
得られる)。この時点で、SCR1 にCPU12からト
リガ信号が加わると放電管Xeが発光し、コンデンサC
5 にチャージされると発光は停止する。
【0038】この動作を1サイクルとして、プリ発光は
複数回行なわれる。閃光発光時は、まずSCR2 に信号
を送出し、SCR2 をオンとし、コンデンサC5 の電圧
を−VCMとして、その後、SCR1 へ信号を送出し放電
管Xeを発光させる。そうするとコンデンサC5 の電圧
が上昇する。しかし、依然SCR2 には信号が送出され
続けているために、SCR2 のアノード電圧、即ちコン
デンサC5 の電圧がSCR2 のオン電圧を越えると放電
管Xeの放電電流はSCR2 を通じて放電するようにな
る。よって閃光発光が行なわれる。
【0039】次に、上記閃光発光装置を有する全自動カ
メラの動作を図12〜図15によって説明すると、図1
3のフローチャートおよび図14のタイムチャートに示
すように、1stレリーズで測光,測距を行ない、そのデ
ータをCPU12はメモリする。ここで、再1stレリー
ズすると、上記メモリされたデータは新しい値にリフレ
ッシュされる。その後、2ndレリーズが押されると、プ
リ発光用パルスをCPU12からSCR2 に送出し、そ
の後にSCR1 にトリガコンデンサC3 の放電用パルス
を送出する。このパルスを所定時間続け、その後、シャ
ッタ動作信号をCPU12からモータコントロール回路
14に送出し、シャッタ開放時にCPU12からSCR
1 とSCR2 に同期したパルスを送出し、閃光発光を行
なわせる。しかるのち、シャッタは閉じ、巻き上げを行
なって初期状態に戻る。
【0040】また、上述の実施形態においては、撮影用
の閃光発光をシャッタ全開と共に行なっているが、レン
ズシャッタタイプのカメラ等のように全速同調するタイ
プのシャッタを採用したカメラでは、シャッタが開成さ
れれば全開していなくても閃光発光させるようにすれば
よいことは言う迄もない。
【0041】図16および図17は、本発明の第5実施
形態を示したものである。この実施形態の閃光発光装置
はカメラとは別体に構成されていて、カメラ本体(図示
されず)とはシンクロ接点端子X0 ,クロック端子C
K,データバス端子D.B,グラウンド端子Gとで接続
されるようになっている。
【0042】この実施形態の閃光発光回路は、その昇圧
電源回路1Aとトリガ回路2とが前記第4実施形態の回
路(図12参照)と全く同様に構成されており、発光制
御回路4Bが、閃光放電管Xeに直列に接続されている
SCR3 と、抵抗R31,SCR4 の直列回路と、コンデ
ンサC6 ,C7 および抵抗R32,R33,R34,R35,R
36とが図示のように結線されて構成されている。また、
この閃光発光回路をシーケンスコントロールするCPU
15は、そのA/Dコンバータ部に抵抗R37,R38で分
割されたメインコンデンサC1 の分割電圧が入力される
ようになっていて、この電圧が予じめ設定された値に達
すると、昇圧電源回路1AのトランジスタTr11 をオフ
状態として充電電圧のコントロールを行なうようになっ
ている。
【0043】このように構成されている第5実施形態の
閃光発光装置の動作を図17のタイムチャートと共に説
明すると、電源スイッチSW0 を閉成しトランジスタT
r11をオン状態にすることにより、トランジスタTr12
がオンとなってDC−DCコンバータが発振を開始し、
ダイオ―ド3を通じてメインコンデンサC1 ,トリガコ
ンデンサC3 ,コンデンサC6 ,C7 をチャージする。
【0044】この状態で先ず、赤目モードか選択される
とクロック端子CKとデータバス端子D.Bに、プリ発
光開始信号が入力される。すると、出力端子T01,T02
に図17に示すようなパルス信号列が発生する。先ず端
子T01にパルス信号が発生するとSCR1 がオンとな
り、閃光放電管Xeにトリガ電圧が印加される。よっ
て、閃光放電管Xe→コンデンサC6 →コンデンサC7
→SCR3 のゲートと電流が流れ、放電管Xeが放電を
開始する。次いで端子T02にパルスが発生すると、SC
R4 をオンとし予じめ抵抗R31,R34を通じて蓄積され
ていたコンデンサC6 の電荷を放電してSCR3 を逆バ
イアスし、SCR3 をオフとして発光を停止する。
【0045】この動作を端子T01→T02,T01→T02に
順に発生するパルスにより繰り返すことにより、プリ発
光が複数回行なわれ赤目が防止される。なお、上記パル
スの発生間隔は前以って設定されており、T01→T02の
時間も予め定められている。
【0046】そして、このプリ発光が行なわれると、次
いでシャッタ動作信号が端子D.Bに入力する。する
と、プリ発光は停止する。この端子D.Bに印加される
シャッタ動作信号は、シャッタ動作開始からシャッタ閉
成時まで印加されている。またCPU15にはプリ発光
開始からカウントを開始するタイマが設けられており、
このタイマが計時終了するとプリ発光は停止する。しか
し、計時が終了する前に端子D.Bにシャッタ動作信号
が発生するようなときは、これは回路系の異常状態とし
て判断し、プリ発光を停止するようになっている。
【0047】そののち、端子X0 に信号が入力されると
端子T01に出力を発生し、放電管Xeの発光を開始す
る。そして発光光量が適切になると、クロック端子CK
に信号が入り、出力端子T02に信号を出し発光を停止さ
せる。なお、上記データバス端子D.Bは、“L”でか
つ、シンクロ端子X0 にシンクロ発光信号が入力したと
きのみ、同信号を入力するようになっている。
【0048】次に、通常発光モードが選択されると、端
子CKとD.Bに通常モード信号が発生する。すると、
端子X0 に信号が入力されるまで、出力端子T01,T02
には信号は発生しない。端子X0 にシンクロ発光信号が
入力されると出力端子T01に信号が発生し、放電管Xe
は発光を開始する。そして適正光量に達すると、端子C
Kに信号が入力され、出力端子T02に信号を発生し発光
を停止する。
【0049】以上述べたように上記実施形態によれば、
次のような顕著な効果が得られる。即ち、本発明では眼
の視神経は、その性質上、一定光よりもパルス光の連続
の方がより大きな反応を瞳孔にフィードバックすること
ができるという基本原理を利用し、閃光同調発光撮影の
前に閃光放電管によって輝度の高い連続パルス光を発生
させているために、 (1) 瞳孔が閉じてからの閃光発光となり、ストロボ同調
撮影時の赤目現象を防止することができる。
【0050】(2) 瞳孔の縮少反応が早いので、閃光発光
前の上記パルス光の持続時間を短かくし、これによって
レリーズ→プリ発光→閃光発光による同調撮影までのタ
イムラグを短かくすることができ、シャッタチャンスを
逃すことがない。
【0051】(3) 瞳孔縮少用のパルス光を、閃光発光を
行なう同一の閃光放電管で発光させているので、装置を
小型化できる。
【0052】(4) 瞳孔縮少用の連続パルス光は、光量は
小さいが輝度が高いので、周囲光の影響を受けずに確実
に瞳孔に縮少作用を生じさせる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、瞳
孔縮小用および撮影用の閃光発光を行う閃光放電管に直
列に接続されたIGBTを設け、このIGBTを駆動す
ることにより、瞳孔縮小用の閃光発光と撮影用の閃光発
光とを同一の閃光発光管で発光させるようにしたので、
装置を小型化できるという顕著な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)(B)は、本発明の原理を説明するための瞳孔
縮少用の発光を示す線図である。
【図2】パルス光の発光間隔と瞳孔の反応時間との関係
を示す線図である。
【図3】本発明の第1実施形態を示す閃光発光装置の電
気回路図である。
【図4】上記第1実施形態の装置の電気回路のタイムチ
ャートである。
【図5】上記第1実施形態の閃光発光装置の閃光発光回
路の具体的な電気回路図である。
【図6】本発明の第2実施形態を示す閃光発光装置の電
気回路図である。
【図7】上記第2実施形態の装置の電気回路の動作を示
すタイムチャートである。
【図8】上記第2実施形態の装置の電気回路の動作をす
タイムチャートである。
【図9】本発明の第3実施形態を示す閃光発光装置の電
気回路図である。
【図10】上記第3実施形態の装置の電気回路の動作を
示すタイムチャートである。
【図11】上記第3実施形態の装置の電気回路の動作を
示すタイムチャートである。
【図12】本発明の第4実施形態を示す閃光発光装置の
電気回路図である。
【図13】上記第4実施形態の装置の動作を示すフロー
チャートである。
【図14】上記第4実施形態の装置の電気回路の動作を
示すタイムチャートである。
【図15】上記第4実施形態の装置の電気回路の動作を
示すタイムチャートである。
【図16】本発明の第5実施形態を示す閃光発光装置の
電気回路図である。
【図17】上記第5実施形態の装置の電気回路の動作を
示すタイムチャートである。
【符号の説明】
PA ………瞳孔収縮用閃光発光 PC ………撮影用閃光発光 SW1 ……レリーズスイッチ(レリーズ信号) SW2 ……モードスイッチ 11………判定回路(切換回路) 12………CPU (切換回路)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラのレリーズ信号に応動し、シャッ
    タの開動作開始直前までの間に瞳孔縮小用として閃光発
    光を行わせ、シャッタの開動作開始後に撮影用として閃
    光発光を行わせるようにした閃光発光装置において、 瞳孔縮小用および撮影用の閃光発光を行うひとつの閃光
    放電管と、 この閃光放電管に直列に接続されたIGBTと、 このIGBTを駆動して、上記閃光放電管に瞳孔縮小用
    発光と、撮影用発光とを行わせる発光駆動回路と、 を具備したことを特徴とする閃光発光装置。
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