JP3159735B2 - 赤目防止装置 - Google Patents

赤目防止装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フラッシュ撮影におけ
るカメラの赤目防止装置に係り、詳細にはフラッシュの
本発光に先立って予備発光させるカメラの赤目防止装
置、特にその予備発光機構に関する。
【0002】
【従来の技術】カメラのフラッシュ撮影時における赤目
防止方式として、例えば、別設の補助ランプをフラッシ
ュ同調撮影直前に一定時間点灯させる方式(特公昭58
−48088号公報参照)や、同一フラッシュ(発光手
段)により本発光に先立って予備発光を複数回行なわせ
る方式(特開平2−157733号公報参照)等が知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のカメラの赤目防止装置にあっては下記のよう
な問題があった。
【0004】即ち、上記特公昭58−48088号公報
記載の方式では、フラッシュとは別に補助ランプを設け
るため、カメラのスペース上の制約が生じると共に、集
団撮影を行なう場合には広範囲の照射角が要求され、大
電力が必要となるという問題点があった。
【0005】一方、上記特開平2−157733号公報
記載の方式では、同一フラッシュを予備発光に用いるこ
とによって、十分な照射角を確保でき、ズームレンズを
内蔵したコンパクトカメラの場合には、ズーム比に連動
してフラッシュの配光特性を変えることにより自動的に
予備発光照射角も、被写体に適した値に設定することが
できる利点を有している反面、発光手段に複数回のトリ
ガー電圧をかけ、発光手段を断続的に複数回発光させて
いたため、以下のような欠点があった。
【0006】近年カメラの作動制御にマイクロコンピュ
ータ等が使われ高度に電子化が進んでいる中で最も問題
となるのがノイズによる誤動作であり、カメラ内部のノ
イズ発生源として最も大きなものが、数千Vに達する上
記トリガー電圧である。したがって、上記のように複数
回のトリガー電圧をかける場合には、ノイズの影響を防
止するため十分なシールドが必要となるが、このシール
ドを施した場合、カメラのスペース上の制約が生じるこ
とになる。
【0007】また、複数回の発光を行なわせる場合、発
光放電用メインコンデンサの充電時間が短くなるため、
発光の度にフラッシュ回路の発光放電用メインコンデン
サの充電電圧が降下し、後続のトリガー電圧も同時に降
下してくる。このため、後続の発光トリガーがかかりに
くくなるという不具合が発生する。この不具合を防止す
るため、上記トリガー回路に倍電圧回路を用いることも
考えられるが、回路素子数が増加してしまうことにな
る。他方、フラッシュ回路のメインコンデンサのエネル
ギ消費を抑えるため、予備発光の回数を少なくした場合
(1回もしくは2回位)、赤目防止のため必要な光量が
得られなかったり、また、被撮影者が撮影が終わったも
のと勘違いして意図した写真が得られないなどの問題が
生じる。
【0008】本発明は、このような問題点に鑑みなされ
たもので、赤目防止が図れるとともに、トリガーノイズ
の発生、トリガー電圧不足、および予備発光か本発光か
の誤認が防止できる安価なカメラの赤目防止装置を提供
することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る赤目防止装
置は、所定のトリガーパルス信号を発生するトリガーパ
ルス発生手段と、前記トリガーパルス信号により放電発
光する発光手段と、前記発光手段の放電電流を制御する
放電電流制御手段とを備え、前記放電電流制御手段によ
る放電電流制御によって、前記トリガーパルス信号の1
回の印加から本発光終了までの間、放電用コンデンサに
充電された電荷の放電を放電抵抗によって制御すること
により、前記発光手段の発光状態を持続させつつ、前記
本発光前に、前記発光手段による予備発光を行なわせる
ようにしたものである。
【0010】
【作用】本発明によれば、1回のトリガーパルス信号に
より発光手段が発光した後は、予備発光や本発光の度毎
に電圧パルスを印加する必要がなく、単に、放電電流値
の制御のみで、予備発光や本発光を行なわせることがで
きる。その結果、トリガー電圧不足の問題が解消される
とともに、トリガーノイズの発生の機会が減少すること
になる。
【0011】また、発光状態が持続することにより、予
備発光か本発光かの誤認が防止できるし、さらに、同一
の発光手段により予備発光や本発光を行なわせているた
め、補助ランプを設ける場合に比べて、部品点数が少な
くなり、安価なものとなる。
【0012】
【実施例】先ず、本発明の原理を図1を用いて説明すれ
ば、フラッシュ回路1は、放電用コンデンサMCと、当
該放電用コンデンサMCに直列に接続された放電管(発
光手段)Xeおよび放電抵抗(放電電流制御手段)R
と、前記放電管Xeのトリガー回路(トリガーパルス発
生手段)2とによって構成されている。ここで、放電用
コンデンサMCのプラス(+)極は放電管Xeのプラス
(+)極に、一方、放電管Xeのマイナス(−)極は放
電抵抗Rを介して放電用コンデンサMCのマイナス
(−)極に接続されている。そして、この赤目防止装置
では、トリガー回路2によって数千Vの電圧パルス(ト
リガーパルス信号)を放電管Xeに印加し、これによっ
て、放電用コンデンサMCに充電された電荷の放電を放
電管Xeを通じて行なわせるようになっている。
【0013】この場合の放電電流値は、放電管Xeと直
列に接続された放電抵抗Rの大きさによって決定され
る。が、ここでは、放電抵抗Rは可変抵抗として構成さ
れ、この放電抵抗Rは、放電管Xeが放電持続可能な最
小放電電流値に対応する抵抗値をRmaxとした場合、1
回の電圧パルスの印加から本発光終了までの間、例えば
0ΩからRmaxの間で任意あるいは段階的に抵抗値を変
えることができるようになっている。そして、この赤目
防止装置では、放電抵抗Rの抵抗値の制御ひいては放電
電流値の制御によって、予備発光や本発光を行なわせる
ことができるようになっている。つまり、放電抵抗Rの
抵抗値を一時的に小さくなるように変化させ、一時的に
強発光(予備発光)を行なわせることができるととも
に、赤目防止の予備発光が終了した時点で、カメラのシ
ャッター開口に同期して前記抵抗値を0Ωとして本発光
を行なわせることができるようになっている。
【0014】この赤目防止装置によれば、放電抵抗Rの
抵抗値は最大でRmaxなので、1回の電圧パルスにより
放電管Xeが発光した後は、最小放電電流で放電管Xe
が発光状態を持続することになるので、放電管Xeが発
光した後の予備発光や本発光の度毎に電圧パルスを印加
する必要がなく、単に、放電抵抗Rの抵抗値を制御する
のみで、予備発光や本発光を行なわせることができる。
以下、この基本原理を具体化した、本発明に係る赤目防
止装置の実施例を図面に基づいて説明する。
【0015】(第1実施例)図2は本発明に係るカメラ
の赤目防止装置の第1実施例を示す図であり、図1の原
理説明図に示す構成要素と同一部分には同一符号を付し
てある。
【0016】同図において符号11はカメラ制御回路1
0の各出力端子A,B,Cからの出力により制御される
カメラの赤目防止装置であり、この赤目防止装置11
は、電源電池Eの電圧を昇圧して後段の回路に供給する
昇圧回路12と、この昇圧回路12に整流用ダイオード
Dを介して接続された放電管(発光手段)Xeおよび放
電用コンデンサMCと、放電管Xeのトリガー回路(ト
リガーパルス発生手段)13と、放電管Xeに流れる放
電電流を制御する放電制御回路14とによって構成され
ている。
【0017】上記昇圧回路12は、例えばブロッキング
発振器と昇圧トランスにより構成され、昇圧回路12か
らの昇圧出力はダイオードDにより整流されて放電管X
eのプラス(+)側、放電用コンデンサMCのプラス
(+)側およびトリガー回路13に供給される。放電用
コンデンサMCのプラス(+)側は放電管Xeのプラス
(+)側に接続され、また、マイナス(−)側は接地G
NDされる。上記トリガー回路13は、トリガーコイル
T.C,トリガーコンデンサC、トリガー用サイリスタ
SCR1および抵抗R1,R2,R3により構成され、
整流用ダイオードDの整流出力側には抵抗R3およびト
リガーコンデンサCを介してトリガーコイルT.Cの一
次巻線がGNDとの間に直列に接続され、抵抗R3には
トリガー用サイリスタSCR1のアノードが、またSC
R1のカソードはGNDに接続される。SCR1のゲー
トとGNDの間には保護抵抗R2が接続され、またSC
R1のゲートは抵抗R1を介してカメラ制御回路10の
出力端子Aに接続される。また、トリガーコイルT.C
の二次巻線は発光放電管Xeのトリガー電極に接続され
る。
【0018】一方、上記放電制御回路14は、発光用サ
イリスタSCR2、トランジスタQ1および抵抗R4,
R5,R6,R7,R8,R9により構成されており、
放電管Xeのマイナス(−)極とGNDとの間には弱放
電抵抗R6が接続され、同じく放電管Xeの(−)極に
は強放電抵抗R7の一方の端子が接続され、この強放電
抵抗R7の他方の端子はトランジスタQ1のコレクタを
介してエミッタによりGNDに接続される。また、トラ
ンジスタQ1のベースは抵抗R9を介してカメラ制御回
路10の出力端子Cに接続されるとともに、抵抗R8を
介してGNDと接続される。また、放電管Xeのマイナ
ス(−)極は、発光用サイリスタSCR2のアノードに
接続され、SCR2のカソードはGNDに接続される。
SCR2のゲートは抵抗R5を介しGNDに接続される
とともに、抵抗R4を介してカメラ制御回路10の出力
端子Bに接続されている。なお、前記抵抗R6の値は、
放電管Xeが放電持続可能な最小放電電流値となるよう
に設定されている。
【0019】以上のように構成されたカメラの赤目防止
装置の動作を説明する。
【0020】電源電池Eに接続される昇圧回路12の昇
圧出力はダイオードDで整流されて放電用コンデンサM
Cを通常300〜350Vに充電する。このとき、トリ
ガーコンデンサCも抵抗R3を介し同電圧まで充電され
る。
【0021】図示しないカメラのレリーズ操作第1段
で、測光、測距等が行なわれ、続く第2段のレリーズ操
作により露出動作が行なわれる。このときの各部タイミ
ング波形は図3で示される。すなわち、レリーズ操作第
2段(図3(a))により、カメラ制御回路10の出力
端子AよりトリガーサイリスタSCR1のゲートに抵抗
R1を介して図3(b)に示すトリガーパルスが出力さ
れる。これにより、SCR1がONし、300〜350
Vに充電されているトリガーコンデンサCの電荷は、S
CR1のアノード−カソード間およびトリガーコイル
T.Cの一次巻線を介して放電する。このときトリガー
コイルT.Cの二次巻線には、数千Vの電圧パルスが発
生し、放電管Xeのトリガー電極に印加される。
【0022】この電圧パルスの印加により放電管Xeは
発光放電を開始するが、このときSCR2とトランジス
タQ1とがOFF状態にあるので、放電用コンデンサM
Cの電荷は放電管Xeおよび抵抗R6を介して放電す
る。が、この抵抗R6の値は、放電管Xeが放電持続可
能な最小放電電流値となるように設定されているので、
放電管Xeは弱発光を行なうことになる。次いで、この
放電管Xeの弱発光放電中に、カメラ制御回路10の出
力端子Cより抵抗R9を介してトランジスタQ1のベー
スに図3(d)に示すように周期的に短時間ベース電流
を供給することにより、トランジスタQ1が周期的にO
Nする。このトランジスタQ1がONすると、強放電抵
抗R7と弱放電抵抗R6とが並列抵抗となり、弱放電抵
抗R6のみの場合に比べて抵抗値が下がり、放電電流
(Xe電流)が増加する(図3(e)参照)。これによ
って、赤目防止に十分な光量として強発光放電が行なわ
れることになる。なお、ここでは、特に制限はされない
が、トランジスタQ1がONしている時間を、100μ
s〜500μsの短時間とすることにより、放電用コン
デンサMCより取り出すエネルギーを抑えるとともに、
強放電発光を繰り返すことによって赤目防止に必要な光
量を確保している。
【0023】なお、強放電発光が短時間で終わっても抵
抗R6により弱放電発光は維持されているので、放電管
Xeに再トリガーを印加しなくても、引き続いてトラン
ジスタQ1をONすることにより強放電発光を繰り返す
ことが可能である。
【0024】そして、赤目防止のフラッシュによる予備
照射が前述した動作のように行なわれ終了すると図示し
ないカメラのシャッターが開口を開始し露出が始まる
(図3(f)参照)。その後、被写体距離と、フラッシ
ュガイドナンバーにより決まる絞り値にシャッター開口
径が達した時、カメラ制御回路10の出力端子Bより図
3(c)に示すフラッシュの発光信号が抵抗R4を介し
て出力される。
【0025】これによりフラッシュの本発光信号が発光
サイリスタSCR2のゲートに加わり、SCR2がON
する。このSCR2の抵抗値は極小なので、当該SCR
2および前記弱放電抵抗R6の並列抵抗値は、並列抵抗
R7,R6の場合に比べて大幅に下がり、放電電流(X
e電流)が瞬時に増加し(図3(e)参照)、フラッシ
ュ(放電管Xe)は本発光を行なうことになる。この場
合にも抵抗R6による弱放電発光が維持されているので
放電管Xeへのトリガーは不要となる。
【0026】以上説明したように、本実施例では、1回
の電圧パルスにより放電管Xeが発光し、以後、少なく
とも最小放電電流で放電管Xeが発光状態を持続するこ
とになるので、その後の予備発光や本発光の度毎に電圧
パルスを印加する必要がなく、単に、放電電流(Xe電
流)を制御するのみで、予備発光や本発光を行なわせる
ことができるので、トリガー電圧不足の問題がなくなる
とともに、トリガーノイズの発生の機会が減少すること
になる。
【0027】また、発光状態が持続することにより、予
備発光か本発光かの誤認が防止できるし、さらに、同一
の放電管Xeにより予備発光や本発光を行なわせている
ため、補助ランプを設ける場合に比べて、部品点数が少
なくなり、安価なものとなる。
【0028】なお、本実施例では1回の放電管Xeへの
電圧パルスの印加により発光を開始させるものである
が、要は放電管Xeの発光開始が1回の電圧パルスで開
始されるということであって万一発光がうまくなされな
かった場合はその後印加される電圧パルスが1回目の電
圧パルスとなる。
【0029】(第2実施例)この第2実施例の赤目防止
装置が第1実施例のそれと異なる点は、第1実施例の放
電電流制御回路14のトランジスタQ1および抵抗R
7,R8,R9に代えて、ダイオードD1、コンデンサ
C1および抵抗R10,R11を設けたことである。つ
まり、ダイオードD1、抵抗R10およびコンデンサC
1は、この順で、放電管Xeのマイナス(−)極とGN
Dとの間に接続される。また、抵抗R11の一端は抵抗
R10およびコンデンサC1の間に、他端はGNDに接
続される。ここで、抵抗R10およびコンデンサC1は
充電時定数回路を、抵抗R11およびコンデンサC1は
放電時定数回路を構成している。また、ダイオードD1
は逆流阻止ダイオードとして機能している。なお、赤目
防止に必要な光量を確保するため、抵抗R11の抵抗値
を抵抗R10のそれに比べて大きくし、放電時間を充電
時間よりも長くなるように設定している。また、抵抗R
10の抵抗値は弱放電抵抗R6のそれに比べて極小とな
っている。例えば、抵抗R10の抵抗値は10Ω程度と
なっている。
【0030】この実施例の赤目防止装置では、1回の電
圧パルスにより放電管Xeが発光を開始した場合、放電
電流(Xe電流)のほとんどが抵抗R10を介してコン
デンサC1に流れ、当該コンデンサC1が充電される。
この場合、抵抗R10の抵抗値は抵抗R6に比べて極小
なので、前記放電電流(Xe電流)が大きくなり(図5
(d))、Xe放電抵抗は小さくなり、発光管Xeは強
発光することになる。そして、前記コンデンサC1の充
電が完了すると、当該コンデンサC1の入力側電位が上
がるので、今度は、放電電流のほとんどは弱放電抵抗R
6を介して流れるようになる。勿論、コンデンサC1の
充電完了後放電を行なうことになるが、放電は緩慢に行
なわれるので、それを補填する分だけダイオードD1お
よび抵抗10を介して放電電流はコンデンサC1に流れ
込むことになる。しかし、コンデンサC1側へ流れ込む
Xe電流は少ないため、Xe放電抵抗は大きくなり、X
e電流は最小放電電流値近くまで漸次に減少することに
なる。
【0031】以上のように構成された赤目防止装置によ
れば、第1実施例の赤目防止装置と同様の効果を得るこ
とができることは勿論のこと、パルス信号をカメラ制御
回路10から入力していないため、その分回路構成が簡
素化されるとともに、1回予備発光させているだけなの
で、エネルギの節減が行なえることになる。
【0032】ちなみに、図6に示すように、第2実施例
のダイオードD1および抵抗R11を除去した形の放電
電流制御回路14も考えられるが、この放電電流制御回
路14では、コンデンサC1の充電が進むと、Xe電流
は小さくなり、Xe放電抵抗が大きくなってゆく。そし
て、弱放電抵抗R6の電位降下が小さくなり、コンデン
サC1の電荷は弱放電抵抗R6を介して放電されること
になる。これによって弱放電抵抗R6の電位降下が大き
くなるが、弱放電抵抗R6の電位降下の増大によってX
e放電電流はさらに小さくなる。すると、コンデンサC
1の放電が促進される。これらの繰返しによって放電管
Xeの発光は一瞬で停止してしまう。したがって、図6
に示すものでは、赤目防止に必要な光量が得られないお
それがある。これに対して、第2実施例の放電電流制御
回路14では、逆流阻止ダイオードD1、抵抗R11の
存在によつて、コンデンサC1の電荷の放電は弱放電抵
抗R6の電位降下にほとんど影響を与えず、一方、抵抗
R11の抵抗値などを変えることにより、予備発光時間
を任意にコントロールできるので、赤目防止に必要な光
量を簡単に得ることができる。
【0033】以上、本発明者によってなされた実施例を
2つ説明したが、本発明は、かかる実施例に限定され
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変
形が可能であることはいうまでもない。
【0034】
【発明の効果】本発明に係る赤目防止装置は、所定のト
リガーパルス信号を発生するトリガーパルス発生手段
と、前記トリガーパルス信号により放電発光する発光手
段と、前記発光手段の放電電流を制御する放電電流制御
手段とを備え、前記放電電流制御手段による放電電流制
御によって、前記トリガーパルス信号の1回の印加から
本発光終了までの間、前記発光手段の発光状態を持続さ
せつつ、前記本発光前に、前記発光手段による予備発光
を行なわせるようにしたので、トリガー電圧不足の問題
がなくなるとともに、トリガーノイズの発生の機会が減
少することになる。また、予備発光か本発光かの誤認が
防止できるし、同一の発光手段により予備発光や本発光
を行なわせているため、補助ランプを設ける場合に比べ
て、部品点数が少なくなり、安価なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための図、
【図2】第1実施例の赤目防止装置の回路図である。
【図3】そのタイミングチャートである。
【図4】第2実施例の赤目防止装置の回路図である。
【図5】そのタイミングチャートである。
【図6】第2実施例の赤目防止装置の効果を説明するた
めに示した赤目防止装置の回路図である。
【符号の説明】
1 フラッシュ回路(カメラの赤目防止装置) 2,13 トリガー回路(パルス発生手段) 10 カメラ制御回路 11 カメラの赤目防止装置 14 放電制御回路(放電電流制御手段) Xe 放電管(発光手段) MC 放電用コンデンサ R 放電抵抗(放電電流制御手段) R6 弱放電抵抗 R7 強放電抵抗

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のトリガーパルス信号を発生する
    トリガーパルス発生手段と、前記トリガーパルス信号に
    より放電発光する発光手段と、前記発光手段の放電電流
    を制御する放電電流制御手段とを備えたカメラの赤目防
    止装置であって、前記放電電流制御手段は、前記トリガ
    ーパルス信号の1回の印加から本発光終了までの間、
    電用コンデンサに充電された電荷の放電を放電抵抗によ
    って制御することにより、前記発光手段の発光状態を持
    続させつつ、前記本発光前に、前記発光手段による予備
    発光を行なわせるように構成されていることを特徴とす
    るカメラの赤目防止装置。
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