JP2002139764A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2002139764A
JP2002139764A JP2000331943A JP2000331943A JP2002139764A JP 2002139764 A JP2002139764 A JP 2002139764A JP 2000331943 A JP2000331943 A JP 2000331943A JP 2000331943 A JP2000331943 A JP 2000331943A JP 2002139764 A JP2002139764 A JP 2002139764A
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JP
Japan
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lens shutter
light emitting
camera
flash
flash light
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Withdrawn
Application number
JP2000331943A
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English (en)
Inventor
Katsumi Motomura
克美 本村
Takaaki Kotani
高秋 小谷
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Stroboscope Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】良好なフラッシュ撮影を行なうことができ、か
つコストの低減化が図られたカメラを提供する。 【解決手段】モード切替操作子124によりマクロ撮影
モードに切り替えられた状態において撮影開始指示を受
けたときに、タイミング制御部20で、閃光発光回路1
0の発光管15からの強いパルス光の発光を開始した後
にレンズシャッタの開口を開き始め、その発光管15か
らの弱いパルス光の発光が停止した後にレンズシャッタ
が閉成するように閃光発光回路10およびレンズシャッ
タの動作タイミングを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズシャッタを
経由して入射した光をとらえた撮影を行なうカメラに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、被写体輝度が不足している場
合、レンズシャッタの動作に同期してフラッシュ光を発
光して写真撮影を行なうカメラが知られている。このよ
うなカメラには、フラッシュ光を発光させるための閃光
発光装置が備えられている。閃光発光装置は、昇圧回路
と、その昇圧回路によって昇圧された電力を蓄積するメ
インコンデンサと、そのメインコンデンサから放出され
る電力により閃光を発光する発光管と、その発光管のト
リガー電極に印加するトリガー電圧を発生させるトリガ
ーコイルと、その発光管に流れる電流を制御するための
スイッチ素子とを有する。スイッチ素子としては、一般
に、IGBT(Insulated Gate Bip
olar Transistor)素子が用いられる。
シャッタボタンが押されて撮影の開始指示が行なわれる
と、レンズシャッタの開口が開き始めるとともにトリガ
ー電圧が発生して発光管が励起される。また、IGBT
素子がオン状態に設定される。すると、メインコンデン
サに蓄積された電力が発光管およびIGBT素子を経由
して放出され、これによりアーク放電が行なわれて発光
管から閃光が発光し、その閃光に応じた露光量で写真撮
影が行なわれる。ここで、閃光発光装置では、IGBT
素子に流れる電流の立ち上がりの大きさを検出し、その
大きさが所定の発光光量に対応する値に達した時点でI
GBT素子をオフ状態にして発光管に流れる電流を停止
して露光量を制御するということが行なわれる。例え
ば、遠距離領域内の被写体を撮影する場合は、IGBT
素子に流れる電流が十分に立ち上がった時点でIGBT
素子がオフ状態にされ、これにより被写体に十分な光量
のフラッシュ光が照射されて露光不足が防止される。一
方、近距離領域内の被写体を撮影する場合は、IGBT
素子に流れる電流が未だ十分に立ち上がらない初期の時
点でIGBT素子がオフ状態にされ、これにより被写体
に少量のフラッシュ光が照射されて露光オーバーが防止
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】閃光発光装置を構成す
る発光管は、例えばおよそ4KVのトリガー電圧を受け
て励起され、アーク放電に移行していくが、発光管個々
のバラツキや回路素子のバラツキで、アーク放電に移行
する時間(例えば5μS)にバラツキが生じる。また、
明室/暗室等の環境条件下でも移行時間にバラツキが生
じる。このように、発光管が最初に発光を開始する初期
の時点でのバラツキにより、レンズシャッタの、広がり
始めの小さな開口径においてフラッシュ発光を行なうよ
うなマクロ撮影などの近距離領域内の撮影においては、
上記開口径と比べ光量が強すぎて露光オーバーになる場
合がある。
【0004】一方、遠距離領域内の撮影においては、被
写体に十分な光量のフラッシュ光を照射するために、I
GBT素子に十分に大きなピーク値を有する電流(例え
ば、コンパクトカメラ用の発光管においては250A程
度のピーク値を有する電流)を流す必要がある。このよ
うに大きなピーク値を有する電流を制御するためには比
較的サイズの大きい高価なIGBT素子が必要でありコ
ストアップするという問題がある。
【0005】本発明は、上記事情に鑑み、良好なフラッ
シュ撮影を行なうことができ、かつコストの低減化が図
られたカメラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のカメラは、レンズシャッタを経由して入射した光を
とらえた撮影を行なうカメラにおいて、上記レンズシャ
ッタの動きに連動してパルス光の連続からなる閃光を発
光する閃光発光装置と、撮影の開始指示を受けて上記閃
光発光装置からのパルス光の発光を開始した後に上記レ
ンズシャッタの開口が開き始めるように、上記閃光発光
装置および上記レンズシャッタの動作タイミングを制御
するタイミング制御部とを備えたことを特徴とする。
【0007】本発明のカメラは、フラッシュ撮影にあた
り、先ずレンズシャッタの開口が開き始める以前に閃光
発光装置を構成する発光管をパルス発光して励起状態を
安定化しておき、次いでレンズシャッタの開口を開き始
めて、励起状態が安定化している発光管によりパルス光
の連続からなる閃光を発光してフラッシュ撮影を行なう
ものであるため、マクロ撮影などの近距離領域内の撮影
において、レンズシャッタの開口径と比べ光量が強すぎ
て露光オーバーになるということが防止されて良好な写
真撮影を行なうことができる。また、発光管に流れる放
電電流を制御するスイッチ素子は連続したパルス信号で
駆動されるため、比較的小さな許容電流を有する安価な
スイッチ素子を採用することができ、コストの低減化化
が図られる。
【0008】ここで、上記タイミング制御部は、上記閃
光発光装置からのパルス光の発光が停止した後に上記レ
ンズシャッタが閉成するように、上記閃光発光装置およ
び上記レンズシャッタの動作タイミングを制御するもの
であることが好ましい。
【0009】このように制御すると、比較的弱いパルス
光の発光を行ないその発光が停止した時点からレンズシ
ャッタが閉成した時点までの間、外界からの定常光を取
り込むことができる。このため、同じ露光量を得る場合
であっても比較的弱い光で写真撮影が行なわれることと
なり、例えばポートレート撮影において、強いフラッシ
ュ光により人物の瞳孔が赤く再現されるという赤目現象
が発生しにくく、また人物と背景とを撮影する場合であ
っても定常光により背景を明るく撮影することができ、
写真性が高まる。
【0010】また、上記タイミング制御部は、さらに、
上記レンズシャッタが閉成した後に上記閃光発光装置か
らのパルス光の発光が停止するように、上記閃光発光装
置および上記レンズシャッタの動作タイミングを制御す
るものであってもよい。
【0011】パルス発光が単発(例えば閃光時間が1m
s以下)であると硬い感じのプリントに仕上がるが、こ
のように制御すると、比較的弱いパルス光の連続(例え
ば30ms)からなる閃光を発光することにより、即ち
シャッタ速度(ここでは1/30)を予め決めておき、
絞り,発光量はそのシャッタ速度に合わせるシャッタ速
度優先の機能により撮影された比較的柔らかい感じのプ
リントに仕上げることができ、赤ん坊等を柔らかい感じ
で撮影するのに好適である。
【0012】さらに、このカメラは、通常の撮影距離領
域内の被写体を撮影する通常撮影モードとその通常の撮
影距離領域よりも近距離領域内の被写体を撮影するマク
ロ撮影モードとを有するものであって、上記通常撮影モ
ードと上記マクロ撮影モードとを切り替えるモード切替
操作子を備え、上記タイミング制御部は、上記モード切
替操作子により上記マクロ撮影モードに切り替えられた
状態において撮影開始指示を受けたときに、上記閃光発
光装置からのパルス光の発光を開始した後に上記レンズ
シャッタの開口が開き始めるように、上記閃光発光装置
および上記レンズシャッタの動作タイミングを制御する
ものであってもよい。
【0013】通常撮影モードとマクロ撮影モードとを切
り替えるモード切替操作子をカメラに備え、このモード
切替操作子によりマクロ撮影モードに切り替えられた状
態において、閃光発光装置からのパルス光の発光を開始
した後にレンズシャッタの開口が開き始めるように制御
すると、マクロ撮影における露光量の制御にあたり、レ
ンズシャッタの開口が開き始める以前に発光管を比較的
大きなパルス光で発光させて早い時点で発光管を安定さ
せ、次いでレンズシャッタの開口が開き始めた時点で比
較的小さなパルス光の連続からなる閃光を発光して露光
量が適正値を超えないように制御することができるた
め、良好なマクロ撮影を行なうことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0015】図1は、本発明の一実施形態のカメラを正
面斜め上から見た外観斜視図である。
【0016】図1に示すカメラ100は、レンズシャッ
タを経由して入射した光をとらえてロール状の写真フイ
ルム上に写真撮影を行なうカメラである。また、このカ
メラ100は、通常の撮影距離領域内の被写体を撮影す
る通常撮影モードとその通常の撮影距離領域よりも近距
離領域内の被写体を撮影するマクロ撮影モードとを有す
る。
【0017】このカメラ100の正面中央部には、光学
ズームレンズ111aを内部に備えたズーム鏡胴111
が備えられており、そのズーム鏡胴111には通常撮影
モードとマクロ撮影モードとを切り替えるモード切替操
作子124が備えられている。また、このカメラ100
の正面上部には、オートフォーカス(AF)用の発光素
子が内蔵されたAF投光窓112、およびAF投光窓1
12から投光され被写体で反射して戻ってきた光を受光
する受光素子が内蔵されたAF受光窓113が備えられ
ている。
【0018】さらにこのカメラ100には、図示しない
ズームファインダユニットを構成するズームファインダ
窓114、および内蔵された露出調整用のAEセンサに
光を導くためのAE受光窓115も備えられている。
【0019】また、このカメラ100の上面には、シャ
ッタボタン118が備えられている。さらに、カメラ1
00の上面には、図示しないレンズシャッタの動きに連
動してパルス光の連続からなる閃光を発光するフラッシ
ュ装置130(本発明にいう閃光発光装置に相当)が備
えられている。
【0020】図2は、図1のカメラを背面斜め上から見
た外観斜視図である。
【0021】このカメラ100の背面には、ファインダ
接眼窓122と、光学ズームレンズ111aをテレ側
(遠距離側)あるいはワイド側(近距離側)に動作させ
るズーム操作レバー123とが備えられている。
【0022】図3は、図1に示すカメラに備えられたレ
ンズシャッタの開口特性を示す図である。
【0023】本実施形態のカメラ100に備えられたレ
ンズシャッタは、絞りとシャッタ羽根が一体に構成され
たレンズシャッタであり、このレンズシャッタは、撮影
時に開口径が時間経過に従って広がるプログラムシャッ
タが採用されており、この図3には、そのプログラムシ
ャッタの、時刻tの経過に従って開口径が広がる開口特
性を示す台形のグラフAが示されている。ここで、グラ
フAの立ち上がり部と点線Bとの交点が、プログラムシ
ャッタが実際に開き始めた、いわゆるピンホールであ
る。本実施形態では、ガイドナンバーを予めセットして
おき、フラッシュ装置130からのパルス光の発光時
に、被写体距離に応じて絞りが自動的に切り替わりシャ
ッタ速度が決定されるフラッシュマチック方式が採用さ
れている。
【0024】図4は、図1に示すカメラの、フラッシュ
装置を構成する閃光発光回路と、タイミング制御部とを
示す図である。
【0025】先ず、閃光発光回路10について説明す
る。この閃光発光回路10は、カメラ100全体の制御
を行なうための内蔵電池1に接続された昇圧回路11が
備えられている。昇圧回路11は、内蔵電池1からの電
圧を所定の電圧にまで昇圧する。さらに、閃光発光回路
10には、昇圧回路11によって昇圧された電力を、ダ
イオード12_1を経由して蓄積するメインコンデンサ
13_1が備えられている。メインコンデンサ13_1
の両端には、抵抗素子14_1とトリガー用コンデンサ
13_2が直列に接続されている。また、メインコンデ
ンサ13_1の両端には、抵抗素子14_2と抵抗素子
14_3が直列に接続されている。
【0026】さらに、閃光発光回路10には、発光管1
5と、トリガーコイル16と、IGBT素子17と、ダ
イオード12_2と、抵抗素子14_4,14_5とが
備えられている。
【0027】発光管15は、陽極15aと、陰極15b
と、側面電極15cとを有し、内部にはキセノン(X
E)ガスが封入されている。この発光管15は、メイン
コンデンサ13_1から放出される電力により発光す
る。また、トリガーコイル16は、所定の巻数の一次側
巻線16aと、その巻数よりも大きい巻数の二次側巻線
16bを有する。一次側巻線16aの一端は、発光管1
5の陰極15bおよび抵抗素子14_1とトリガー用コ
ンデンサ13_2の接続点に接続されている。一方、二
次側巻線16bの一端は、発光管15の側面電極15c
に接続されている。これら一次側巻線16a,二次側巻
線16bの各他端は、IGBT素子17のコレクタおよ
びバイパス用ダイオード12_2のアノードに接続され
ている。IGBT素子17のベースは、抵抗素子14_
4を介してグラウンドGND(内蔵電池1の−端子)に
接続されるとともに、抵抗素子14_5を介して後述す
る制御回路19に接続されている。また、IGBT素子
17のエミッタは、グラウンドGNDに接続されてい
る。さらに、バイパス用ダイオード12_2のカソード
は、発光管15の陽極15aに接続されている。発光管
15の陽極15aは、メインコンデンサ13_1の+側
に接続されている。
【0028】トリガーコイル16は、トリガー用コンデ
ンサ13_2に流れる電力を二次側巻線16bに伝えて
発光管15にトリガー電圧を与えるものであり、このト
リガーコイル16の一次側巻線16aは、発光管15お
よびIGBT素子17とともに、メインコンデンサ13
_1から放出される電力が流れる放電ループ内に配置さ
れている。また、バイパス用ダイオード12_2は、I
GBT素子17がオフすると、その直前まで一次側巻線
16aに流れていた電流が急激に遮断されることにより
その一次側巻線16aに発生する大きな逆起電力に起因
する電流を流すためのものであり、これによりIGBT
素子17にその逆起電力による大きな電圧が印加される
ことが防止され、そのIGBT素子17の破壊の発生が
防止される。
【0029】IGBT素子17は、メインコンデンサ1
3_1に充電された電力が放電される放電ループ内に配
置され制御に応じてその放電ループを開閉するスイッチ
素子であり、メインコンデンサ13_1への充電が完了
した状態において上記放電ループを形成したままメイン
コンデンサ13_1の電力を放電した場合にその放電ル
ープに流れる放電電流のピーク値と比べそのピーク値よ
りも低い許容電流を有する。
【0030】また、閃光発光回路10には、電圧検出回
路18と、制御回路19が備えられている。電圧検出回
路18は、メインコンデンサ13_1の電圧を、そのメ
インコンデンサ13_1の両端に接続された抵抗素子1
4_2,14_3の接続点における電圧に基づいて検出
する。一方、制御回路19は、パルス幅が調整された一
連のパルスからなる複数のパルスシーケンスがプログラ
ムされたものであって、発光管15から閃光を発光させ
るにあたり、上記複数のパルスシーケンスのうちのいず
れかのパルスシーケンスに基づいてIGBT素子17を
パルス駆動する。また、この制御回路19は、IGBT
素子17を流れる放電電流が常にそのIGBT素子17
の許容電流以下となるようにそのIGBT素子17をパ
ルス駆動する。ここで、制御回路19について、図5を
参照してさらに詳細に説明する。
【0031】図5は、図4に示す制御回路の一部を、メ
インコンデンサ,発光管,トリガーコイル,IGBT素
子等とともに示す図である。
【0032】制御回路19には、図5に示すように、抵
抗素子19a1,19a2が接続されたPチャネルトラン
ジスタ19aと、NチャネルMOSFET19bと、そ
れらPチャネルトランジスタ19a,NチャネルMOS
FET19b間に配置された抵抗素子19cとが備えら
れている。NチャネルMOSFET19bのゲートは,
抵抗素子19a2を介してPチャネルトランジスタ19
aのベースに接続されており、パルスバー信号FT_が
入力される。また、Pチャネルトランジスタ19aのエ
ミッタには、図示しないレギュレータで内蔵電池1の電
圧が安定化された電圧VCCが入力される。さらに、メ
インコンデンサ13_1には、昇圧回路11で昇圧され
た電圧HVが印加される。
【0033】次に、図4に戻って、タイミング制御部2
0について説明する。このタイミング制御部20は、詳
細は後述するが、撮影の開始指示を受けて、閃光発光回
路10からのパルス光の発光を開始した後にカメラ10
0のレンズシャッタの開口が開き始めるように、閃光発
光回路10およびレンズシャッタの動作タイミングを制
御する。また、このタイミング制御部20は、閃光発光
回路10からのパルス光の発光が停止した後にレンズシ
ャッタが閉成するように、閃光発光回路10およびレン
ズシャッタの動作タイミングを制御する。
【0034】また、タイミング制御部20には、モード
切替操作子124が接続されている。カメラ100が通
常モードにある場合は、モード切替操作子124はオフ
状態にあり、タイミング制御部20には‘H’レベルの
信号が入力される。一方、モード切替操作子124がマ
クロ撮影モードに切り替えられた場合は、オン状態にな
りタイミング制御部20には‘L’レベルの信号が入力
される。タイミング制御部20は、モード切替操作子1
24によりマクロ撮影モードに切り替えられて、タイミ
ング制御部20に‘L’レベルの信号が入力された状態
で、撮影開始指示を受けたときに、閃光発光回路10か
らのパルス光の発光を開始した後にレンズシャッタの開
口が開き始めるように、閃光発光回路10およびレンズ
シャッタの動作タイミングを制御する。以下、本実施形
態のカメラ100でマクロ撮影を行なう場合の、閃光発
光回路10およびレンズシャッタの動作タイミングにつ
いて、図4、図5、および図6を参照して、説明する。
【0035】図6は、図4に示す閃光発光回路における
波形を示す図である。
【0036】カメラ100に備えられたモード切替操作
子124は、マクロ撮影モードに切り替えられており、
このためタイミング制御部20には‘L’レベルの信号
が入力されている。また、タイミング制御部20からは
ともに‘L’レベルのタイミング信号T1,T2が出力
されている。さらに、内蔵電池1からの電力が昇圧回路
11で昇圧され、メインコンデンサ13_1の電圧MC
は320Vにある。また、パルスバー信号FT_(図5
参照)は‘H’レベルにある。このため、Pチャネルト
ランジスタ19a,NチャネルMOSFET19bは、
それぞれ、オフ状態,オン状態にある。従って、IGB
T素子17のベースには、抵抗素子14_5を介してパ
ルス信号FTとして‘L’レベルが入力されており、I
GBT素子17はオフ状態にある。また、抵抗素子14
_1を介してトリガー用コンデンサ13_2には電力が
蓄積されている。
【0037】次に、シャッ多ボタン118が押されて撮
影の開始指示が行なわれる。制御回路19では、この開
始指示を受けて、パルスバー信号FT_として、15μ
Sのパルス(‘L’レベルのパルス)を出力する。する
と、Pチャネルトランジスタ19a,NチャネルMOS
FET19bが、オン状態,オフ状態になり、これによ
りパルス信号FTとして、15μSのパルス(‘H’レ
ベルのパルス)が抵抗素子14_5を経由してIGBT
素子17のベースに入力される。すると、IGBT素子
17がオン状態になり、トリガー用コンデンサ13_2
に蓄積された電荷が、トリガーコイル16の一次側巻線
16a→IGBT素子17→グラウンドGNDの経路で
放出される。これにより、一次側巻線16aに電流が流
れ、二次側巻線16bに起電力が誘起される。ここで、
二次側巻線16bの巻数は、一次側巻線16aの巻数よ
りも大きいため、二次側巻線16bに誘起される起電力
は増幅されて大きくなる。このように大きな起電力がト
リガー電圧として発光管15の側面電極15cに与えら
れるため、発光管15に封入されているキセノンガスが
励起されて、メインコンデンサ13_1の(+)側→発
光管15の陽極15a→発光管15の陰極15b→トリ
ガーコイル16の一次側巻線16a→IGBT素子17
→グラウンドGNDの経路で放電電流ICが流れて発光
管15から閃光が発光する。このようにして、前段シー
ケンスを構成する初期シーケンスにおいてフラッシュ光
の発光が行なわれる。この初期シーケンスでは、発光管
15の励起状態を安定させてフラッシュ光の発光を確実
に行なわせるために、パルス信号FTとして比較的大き
な15μSのパルスが出力されて比較的大きな閃光が発
光するが、ここではレンズシャッタが未だ閉成されてい
るため、露光オーバーになることもない。尚、IGBT
素子17が最初にオンされた時点ではノイズが発生する
ため、図6に示すようなノイズ電流ICが表われる。
【0038】次に、制御回路19から、初期シーケンス
が終了したことを示す信号OUTがタイミング制御部2
0に向けて出力される。すると、タイミング制御部20
から‘H’レベルのタイミング信号T2が出力され、こ
れによりレンズシャッタの開口が開き始める。また、タ
イミング制御部20から‘H’レベルのタイミング信号
T1が出力され、これにより制御回路19は、初期シー
ケンスから中間シーケンスに移行する。中間シーケンス
では、パルス信号FTとして、比較的パルス幅の小さい
第1,第2のパルスが入力されて、発光管15に、第
1,第2のパルスに対応する2つのパルス電流IC(お
よそ60A)が流れて、それら2つのパルス電流ICに
応じて発光管15から閃光が発光する。この時点で電圧
MCはおよそ300Vに低下する。さらに、第3のパル
スが入力されて発光管15にパルス電流ICが流れて発
光管15から閃光が発光する。この時点では電圧MCは
およそ280V、即ちIGBT素子17の許容電流に収
まる電圧VSに下がる。
【0039】第3のパルス終了後、電圧検出回路18
で、電圧MCが、メインコンデンサ13_1の両端に接
続された抵抗素子14_2,14_3の接続点における
電圧に基づいて検出される。本実施形態では、電圧MC
の検出は、IGBT素子17がオフ時に行なわれるた
め、正確に電圧MCを測定することができる。
【0040】検出された結果、予め設定された閾値(こ
こでは280V)よりも高いと判定された場合は中間シ
ーケンスを繰り返し実行し、一方予め設定された閾値よ
りも低いと判定された場合は最終シーケンスに移行す
る。ここでは、電圧MCは280V以下であるため、最
終シーケンスに移行する。
【0041】最終シーケンスでは、パルス信号FTとし
て、比較的パルス幅の大きいパルスが入力され、これに
よりメインコンデンサ13_1に蓄積されている電荷が
全て放出されて、いわゆるDC発光(通常の単発発光)
が行なわれる。ここで、電圧MCは280V以下である
ため、IGBT素子17の許容電流を越えることはな
い。従って、比較的小さな許容電流を有する安価なIG
BT素子17を採用することができ、コストの低減化が
図られる。制御回路19から最終シーケンスが終了した
旨の信号OUTがタイミング制御部20に向けて出力さ
れる。すると、タイミング制御部20は、所定時間経過
後、タイミング信号T2を‘H’レベルから‘L’レベ
ルに変化させることによりレンズシャッタが閉成するよ
うに制御する。このように制御することにより、パルス
光の発光が停止した時点からレンズシャッタが閉成した
時点までの所定時間、外界からの定常光が取り込まれる
ため、同じ露光量を得る場合であっても比較的弱い光で
写真撮影が行なわれることとなり、例えばポートレート
撮影において、強いフラッシュ光により人物の瞳孔が赤
く再現されるという赤目現象が発生しにくく、また人物
と背景とを撮影する場合であっても定常光により背景を
明るく撮影することができ、写真性が高まる。
【0042】このように本実施形態のカメラ100は、
モード切替操作子124によりマクロ撮影モードに切り
替えられた状態において、先ず、レンズシャッタの開口
が開き始める以前に初期シーケンスにおいて発光管15
をパルス発光して励起状態を安定化しておき、次いで、
レンズシャッタの開口を開き始めて、励起状態が安定化
している発光管15により中間シーケンスおよび最終シ
ーケンスにおいてパルス光の連続からなる閃光を発光し
てフラッシュ撮影を行なうものであるため、マクロ撮影
において、レンズシャッタの開口径と比べ光量が強すぎ
て露光オーバーになるということが防止されて良好な写
真撮影を行なうことができる。また、発光管15に流れ
る放電電流を制御するIGBT素子17は連続したパル
ス信号で駆動されるため、比較的小さな許容電流を有す
る安価なIGBT素子17を採用することができ、コス
トの低減化が図られる。一方、モード切替操作子124
により通常撮影モードに切り替えられた状態において
は、上述したマクロ撮影モードと同様のシーケンスを実
行してもよく、あるいはレンズシャッタの開口が開き始
める時点で発光管15から閃光を発光するようにしても
よい。
【0043】尚、本実施形態では、タイミング制御部2
0は、閃光発光回路10からのパルス光の発光が停止し
た後にレンズシャッタが閉成するように、制御回路19
およびレンズシャッタの動作タイミングを制御する例で
説明したが、レンズシャッタが閉成した後に発光管15
からのパルス光の発光が停止するように、制御回路19
およびレンズシャッタの動作タイミングを制御するよう
にしてもよい。このように制御すると、比較的弱いパル
ス光の連続(例えば30ms)からなる閃光を発光する
ことにより、即ちシャッタ速度(ここでは1/30)を
予め決めておき、絞り,発光量はそのシャッタ速度に合
わせるシャッタ速度優先の機能により撮影された比較的
柔らかい感じのプリントに仕上げることができ、赤ん坊
等を柔らかい感じで撮影するのに好適である。
【0044】尚また、本実施形態では、絞りとシャッタ
羽根が一体に構成されたレンズシャッタの例で説明した
が、絞りとシャッタ羽根とが分かれているレンズシャッ
タであってもよい。
【0045】さらに、本実施形態では、パルス光の発光
時に、被写体距離に応じて絞りが自動的に切り替わりシ
ャッタ速度が決定されるフラッシュマチックの方式で説
明したが、パルス光の発光時に、外界輝度に応じて絞り
が自動的に切り替わりシャッタ速度が決定されるフラッ
シュマチックの方式でもよい。
【0046】また、本実施形態では、ロール状の写真フ
イルム上に写真撮影を行なう通常のカメラ100で説明
したが、本発明は、このような通常のカメラに限られる
ものではなく、フイルムをカメラ外部に送り出すととも
に現像するインスタントカメラ、あるいはCCD受光素
子アレイ上に被写体の像を結像させて画像を信号として
取り込む電子スチールカメラのいずれにも本発明を適用
することができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカメラに
よれば、良好なフラッシュ撮影を行なうことができ、か
つコストの低減化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のカメラを正面斜め上から
見た外観斜視図である。
【図2】図1のカメラを背面斜め上から見た外観斜視図
である。
【図3】図1に示すカメラに備えられたレンズシャッタ
の開口特性を示す図である。
【図4】図1に示すカメラの、フラッシュ装置を構成す
る閃光発光回路と、タイミング制御部とを示す図であ
る。
【図5】図4に示す制御回路の一部を、メインコンデン
サ,発光管,トリガーコイル,IGBT素子等とともに
示す図である。
【図6】図4に示す閃光発光回路における波形を示す図
である。
【符号の説明】
1 内蔵電池 10 閃光発光回路 11 昇圧回路 12_1,12_2 ダイオード 13_1 メインコンデンサ 13_2 トリガー用コンデンサ 14_1,14_2,14_3,14_4,14_5,
19a1,19a2,19c 抵抗素子 15 発光管 15a 陽極 15b 陰極 15c 側面電極 16 トリガーコイル 16a 一次側巻線 16b 二次側巻線 17 IGBT素子 18 電圧検出回路 19 制御回路 19a Pチャネルトランジスタ 19b NチャネルMOSFET 20 タイミング制御部 100 カメラ 111 ズーム鏡胴 111a 光学ズームレンズ 112 AF投光窓 113 AF受光窓 114 ズームファインダ窓 115 AE受光窓 118 シャッタボタン 122 ファインダ接眼窓 123 ズーム操作レバー 124 モード切替操作子 130 フラッシュ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 15/03 G03B 15/03 J X 15/05 15/05 Fターム(参考) 2H002 AB04 AB09 CC01 CD00 CD03 CD04 CD05 GA28 GA31 HA21 JA03 2H053 AA03 AA06 AB03 AB06 AB08 AD00 AD06 BA25 BA65 BA66 BA72 BA91 CA41

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズシャッタを経由して入射した光を
    とらえた撮影を行なうカメラにおいて、 前記レンズシャッタの動きに連動してパルス光の連続か
    らなる閃光を発光する閃光発光装置と、 撮影の開始指示を受けて前記閃光発光装置からのパルス
    光の発光を開始した後に前記レンズシャッタの開口が開
    き始めるように、前記閃光発光装置および前記レンズシ
    ャッタの動作タイミングを制御するタイミング制御部と
    を備えたことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 前記タイミング制御部は、前記閃光発光
    装置からのパルス光の発光が停止した後に前記レンズシ
    ャッタが閉成するように、前記閃光発光装置および前記
    レンズシャッタの動作タイミングを制御するものである
    ことを特徴とする請求項1記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 前記タイミング制御部は、さらに、前記
    レンズシャッタが閉成した後に前記閃光発光装置からの
    パルス光の発光が停止するように、前記閃光発光装置お
    よび前記レンズシャッタの動作タイミングを制御するも
    のであることを特徴とする請求項1記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 このカメラは、通常の撮影距離領域内の
    被写体を撮影する通常撮影モードと該通常の撮影距離領
    域よりも近距離領域内の被写体を撮影するマクロ撮影モ
    ードとを有するものであって、 前記通常撮影モードと前記マクロ撮影モードとを切り替
    えるモード切替操作子を備え、 前記タイミング制御部は、前記モード切替操作子により
    前記マクロ撮影モードに切り替えられた状態において撮
    影開始指示を受けたときに、前記閃光発光装置からのパ
    ルス光の発光を開始した後に前記レンズシャッタの開口
    が開き始めるように、前記閃光発光装置および前記レン
    ズシャッタの動作タイミングを制御するものであること
    を特徴とする請求項1記載のカメラ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008014839A (ja) * 2006-07-06 2008-01-24 Toshiba Corp 超音波ガスメータ
JP2012177897A (ja) * 2011-02-03 2012-09-13 Shibakawa Mfg Co Ltd 撮影用照明増幅装置、撮影用照明増幅システム、撮影用照明システムの動作方法、及び、撮影用照明増幅装置を備えたケース

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