JP2893974B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP2893974B2
JP2893974B2 JP3017147A JP1714791A JP2893974B2 JP 2893974 B2 JP2893974 B2 JP 2893974B2 JP 3017147 A JP3017147 A JP 3017147A JP 1714791 A JP1714791 A JP 1714791A JP 2893974 B2 JP2893974 B2 JP 2893974B2
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    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H1/00Details of electrophonic musical instruments
    • G10H1/0008Associated control or indicating means
    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H1/00Details of electrophonic musical instruments
    • G10H1/18Selecting circuits
    • G10H1/24Selecting circuits for selecting plural preset register stops

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、音色、音量、効果等
の楽音制御情報を選択・設定するためのスイッチを具え
た電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭61−176991号において
は、ホワイトスイッチと称するスイッチに対して予め割
当てられている固有の音色を、該スイッチを操作するこ
とにより選択できる第1のモードと、該スイッチに任意
の音色を割当てたり、該割当てられた任意の音色を該ス
イッチを操作することにより選択できる第2のモード、
のどちらかのモードを選択することができ、該スイッチ
に2重の機能をもたせることができるようにした電子楽
器が示されている。その場合、モードの選択は、マルチ
メニュースイッチといわれるスイッチを切換操作するこ
とにより行われるようになっている。
【0003】また、楽音制御情報に対応するパラメータ
を手動操作子により適宜設定・選択したり、あるいは該
パラメータをプリセットしておき、面倒な設定操作なし
に簡単にプリセット選択できるようにすることも従来よ
り考えられている。その場合、従来のものは、パラメー
タ設定用手動操作子とプリセット選択手段は別個に設け
られているのが普通であった。
【0004】また、ディスプレイ画面で楽音制御用パラ
メータ等の表示を行い、この表示により選択内容を確認
したり、表示に従ってパラメータ選択操作を行うものも
知られている。従来のものにおいては、スイッチ等の操
作に応じて表示画面が切り換わる場合、必ず切り換わる
ようになっており、画面切り換えを必要に応じて禁止し
たりすることはできなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、2重の機能をもたせるスイッチとは別に、モード選
択(機能選択)用のスイッチが必要であるため、スイッ
チ数を減らすには限界があった。従って、配置スペース
及びコスト並びに操作性等の観点から、更に改善の余地
があった。また、パラメータ設定用手動操作子とプリセ
ット選択手段を別個に設ける場合も、選択手段あるいは
操作子の数が余分に必要であり、配置スペース及びコス
ト並びに操作性等の観点から、更に改善の余地があっ
た。
【0006】また、表示画面切り換えが機械的になされ
ると、楽音制御情報の選択操作や設定操作の際に、選択
操作等は行うが画面表示は必要に応じて前の画面を維持
しておきたい場合に不便であった。従って、操作性と融
通性に欠けていた。この発明は上述の点に鑑みてなされ
たもので、モード選択(機能選択)用のスイッチを格別
に必要とすることなく、スイッチ機能の切り換えを行う
ことができるようにした電子楽器を提供することを目的
とする。
【0007】また、配置スペース及び操作性等を考慮し
てパラメータ設定用手動操作子とプリセット選択手段の
関係を改善した電子楽器を提供することを目的とする。
また、選択された楽音制御情報等を表示する画面の表示
をホールドする機能を具備した電子楽器を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この出願の第1の発明に
係る電子楽器は、楽音制御情報を選択するためのスイッ
チ手段と、該スイッチ手段が1回操作されたか、あるい
は連続操作されたかを検出し、この検出に応じて、1回
操作された場合は前記楽音制御情報を選択するモードの
スイッチとして該スイッチ手段が機能し、連続操作され
た場合は該1回目の操作によって選択された該楽音制御
情報の内容を調整するモードのスイッチとして該スイッ
チ手段が機能するよう該スイッチ手段の機能を自動的に
切り換える機能切換手段と、前記機能切換手段によって
決定された機能に従い、前記楽音制御情報を選択するモ
ードまたは該楽音制御情報の内容を調整するモードの処
理を行う処理手段とを具えたものである。
【0009】また、この出願の第2の発明に係る電子楽
器は、楽音制御情報の内容を設定する若しくは調整する
ための複数のパラメータのうち所望のパラメータを選択
するパラメータ選択操作と、該楽音制御情報に関してプ
リセットされたパラメータを選択するプリセット選択操
作とを共通の操作子を用いて行う選択手段であって、前
記プリセットされたパラメータが前記パラメータ選択操
作の対象である複数のパラメータの内のプリセットされ
ているいずれか1つであり、前記プリセット選択操作が
前記パラメータ選択操作の選択対象である複数のパラメ
ータの内のプリセットされているいずれか1つを選択す
る操作であるものと、前記楽音制御情報に関する前記プ
リセットされたパラメータの内容を示すデータを記憶す
る記憶手段と、前記選択手段により前記複数のパラメー
タのうち所望のパラメータの選択がなされた場合は、該
選択されたパラメータに基づき楽音の制御を行い、前記
選択手段により前記プリセットされたパラメータの選択
がなされた場合は、前記記憶手段に記憶されている該プ
リセットされたパラメータの内容を示すデータに基づき
楽音の制御を行う楽音制御手段と、表示手段と、前記選
択手段で前記パラメータ選択操作とプリセット選択操作
のどちらがなされたかに応じて、前記パラメータ選択操
作によって選択されたパラメータを示す表示または前記
プリセット選択操作によって選択されたプリセットされ
たパラメータを示す表示を異なる表示態様で前記表示手
段で表示させる表示制御手段とを具えたものである。前
記表示制御手段は、前記複数のパラメータの各々を示す
表示物を前記表示手段の同一画面上に表示し、前記パラ
メータ選択操作によって選択されたいずれかのパラメー
タを示す前記表示物を所定の第1の態様で強調表示し、
前記プリセット選択操作によって選択されたプリセット
されたパラメータを示す表示物を前記第1の態様とは異
なる所定の第2の態様で強調表示すると共にプリセット
選択であることを示す所定の表示を併せて行なうもので
あってもよい。
【0010】また、この出願の第3の発明に係る電子楽
器は、楽音制御情報を表示するための表示手段と、楽音
制御情報の選択若しくは設定あるいは調整等を行うため
のスイッチ手段と、前記スイッチ手段の操作に応じて前
記表示手段の表示画面を該操作に対応する画面に切り換
える制御を行う制御手段と、画面の切り換えを禁止する
ためのホールドスイッチ手段と、該ホールドスイッチ手
段の操作に応じて禁止が指示された場合は、前記制御手
段による表示画面切り換えを禁止する禁止制御手段とを
具えたものである。
【0011】
【作用】第1の発明においては、楽音制御情報を選択す
るためのスイッチ手段が1回操作された場合は前記楽音
制御情報を選択するモードのスイッチとして該スイッチ
が機能し、連続操作された場合は該1回目の操作によっ
て選択された該楽音制御情報の内容を調整するモードの
スイッチとして該スイッチが機能するよう、自動的にス
イッチ機能切換を行う。そして、決定された機能に従
い、前記楽音制御情報を選択するモードまたは該楽音制
御情報の内容を調整するモードの処理を行う。従って、
同じスイッチの操作方法の違いにより、該スイッチに多
機能を担わせることができるので、格別のモード選択ス
イッチが不要となり、スイッチ数を減らすことができ
る。従って、配置スペース及びコスト並びに操作性等の
点で有利となる。しかも、連続操作された場合は1回目
の操作によって選択された該楽音制御情報の内容を調整
するモードのスイッチとして機能するようになるので、
操作し易いものとなる。
【0012】第2の発明においては、選択手段では、楽
音制御情報の内容を設定する若しくは調整するための複
数のパラメータのうち所望のパラメータを選択するパラ
メータ選択操作と、該楽音制御情報に関してプリセット
されたパラメータを選択するプリセット選択操作とを共
通の操作子を用いて行うことができる。このように、楽
音制御情報のパラメータの選択(つまりマニュアル設
定)と該楽音制御情報に関してプリセットされたパラメ
ータの選択とを、共通の操作子を使用して行えるように
したので、操作性に富んでおり、また選択手段(スイッ
チ)の数の節約になるので、配置スペースの点でも有利
であり、従って、製造コストの点でも有利である。特
に、操作性については、例えば、マニュアル設定したパ
ラメータをプリセットされたパラメータに戻す場合に、
同じ操作子を使用できるので、操作が非常に簡便に行え
るという利点が有、その逆の場合も同様の利点があ
る。また、選択手段で前記パラメータ選択操作とプリセ
ット選択操作のどちらがなされたかに応じて、選択され
た前記複数のパラメータを示す表示またはプリセットさ
れたパラメータを示す表示を異なる表示態様で表示させ
るようにしたので、パラメータ選択操作とプリセット選
択操作という異なる性格の操作を共通の操作子を用いて
行なったとしても、選択されたパラメータについての表
示手段における表示態様の相違から、どちらの性格の選
択操作によってパラメータが実際に選択されたのかを即
座に視認することができ、極めて使い勝手のよいものと
なる、という優れた効果を奏する。 更に、前記複数のパ
ラメータの各々を示す表示物を前記表示手段の同一画面
上に表示し、前記パラメータ選択操作によって選択され
たいずれかのパラメータを示す前記表示物を所定の第1
の態様で強調表示し、前記プリセット選択操作によって
選択されたプリセットされたパラメータを示す表示物を
前記第1の態様とは異なる所定の第2の態様で強調表示
すると共にプリセット選択であることを示す所定の表示
を併せて行なうようにすれば、より一層、視認性に優れ
たものとすることができる。
【0013】第3の発明においては、通常は、楽音制御
情報の選択若しくは設定あるいは調整等を行うためのス
イッチ手段の操作に応じて、表示画面が該操作に対応す
る画面に切り換えられるが、ホールドスイッチ手段が操
作されると、ホールドモードとなり、表示画面切り換え
が禁止され、楽音制御情報の選択若しくは設定あるいは
調整等を行うためのスイッチ手段が操作されても、操作
前の画面表示を維持する。従って、楽音制御情報の選択
若しくは設定あるいは調整等は行うが、画面表示は前の
画面を維持しておきたい場合(新画面に切り換えるより
は前画面にしておいた方が楽音制御情報の調整上有利な
場合など)、このホールドスイッチ手段を操作してホー
ルドモードとするとよい。なお、この明細書で、楽音制
御情報とは、楽音の音色、音量、効果、リズム、演奏機
能等様々な楽音要素若しくは楽音制御要素に関連する情
報すべてを包括的に示す用語である。従って、実施例で
示された音色等の情報に限らないのは勿論である。
【0014】
【実施例】以下、添付図面を参照してこの発明の一実施
例につき詳細に説明しよう。図1は、この発明の実施例
に係る電子楽器における操作パネル10上のスイッチ及
びディスプレイの配置例を示している。この実施例の電
子楽器は、上鍵盤、下鍵盤、ペダル鍵盤を有しており、
各鍵盤に対応してその鍵盤で演奏された音の音色を選択
するための複数の音色スイッチからなるスイッチ群、す
なわち上鍵盤音色スイッチUT,下鍵盤音色スイッチL
T,ペダル音色スイッチPTを具備している。また、上
鍵盤で押圧された鍵のうち1鍵を優先選択し、その鍵の
音を特別の音色で発生する機能を具備しており、そのよ
うにして発生される特別の音をこの実施例ではリード音
ということにする。リード音の音色を選択するために複
数の音色スイッチからなるリード音色スイッチLDが設
けられている。また、オートリズム演奏におけるリズム
名を選択するためのリズム選択スイッチRSが設けられ
ている。これらのスイッチは、例えば、自己復帰型のプ
ッシュスイッチからなり、該スイッチがオン操作された
ことを示すためのLED等の発光素子を夫々付属してい
る。また、各音色スイッチ群UT,LT,PT,LDに
付属して音量ボリューム操作子VLMとブリリアンス操
作子BRLが設けられており、リズム選択スイッチ群R
Sに対応して音量ボリューム操作子VLMが設けられて
いる。一例としてこれらの操作子VLM,BRLは複数
段階のタッチスイッチ(接触式スイッチ)からなり、音
量レベルあるいはブリリアンストーンからメロートーン
に至る音色調整レベルを設定することができる。なお、
便宜上、これらのグループ化された音色スイッチ群U
T,LT,PT,LD及びリズム選択スイッチRSを、
以下では音群スイッチと呼ぶこともある。
【0015】ディスプレイ11は、例えば液晶ディスプ
レイやその他の形式のディスプレイからなるもので、そ
の表示画面が適宜切り換わり、各画面において夫々所定
の表示がなされる。ディスプレイ11における画面の切
り換わりは、主として、音色スイッチ群UT〜LD及び
リズム選択スイッチ群RSにおけるスイッチ操作に対応
して行われる。また、特定の楽音制御情報を表示してい
る状態において、次ページまたは前ページ選択スイッチ
P1,P2の操作に応じて画面表示内容が次ページまた
は前ページに切り換わる。ディスプレイ11の下側に沿
って横に並んで設けられたアップ/ダウン1対のスイッ
チからなる8対のスイッチはデータ制御スイッチF1〜
F16である。このスイッチF1〜F16の機能は、画
面内容に応じて、ディスプレイ11で表示されているパ
ラメータデータ等の内容をカーソルのアップ/ダウン操
作によって調整する機能や、パラメータデータを選択す
る機能など、に適宜切り換わる。なお、画面によって機
能の切り換わるこれらのスイッチF1〜F16を、以
下、ファンクションスイッチと呼ぶこともある。ホール
ドスイッチHLDは、ディスプレイ11の画面切り換わ
りを禁止し、音色等のスイッチ選択操作(この操作は本
来ディスプレイ11の画面切り換わりを伴う類の操作)
がなされる前の画面表示状態を保持させるときに、操作
されるスイッチである。
【0016】図2は、この実施例に係る電子楽器のハー
ド回路構成を大略示すブロック図である。CPU(中央
処理ユニット)12,ROM(プログラムROM部及び
必要に応じてデータROM部を含む)13,RAM(デ
ータRAM部及びワーキングRAM部を含む)14等か
らなるマイクロコンピュータ部によって、この電子楽器
の各種動作が制御され処理される。データ及びアドレス
バス15を介して前述の操作パネル10上の各スイッチ
及びディスプレイ11がマイクロコンピュータ部に接続
され、また、上鍵盤、下鍵盤、ペダル鍵盤の各鍵盤回路
16,17,18が同様に接続される。マイクロコンピ
ュータ部は、電子楽器にとって必要な様々な処理、例え
ば、鍵盤のキースキャンや、パネルのスイッチスキャ
ン、楽音発生チャンネルへのキーアサイン処理等の公知
の処理、及び後述するようにこの発明で提案する新規な
処理、などを実行する。勿論、CPU12の実数は1個
に限らず、複数のCPUからなる周知の分散構成でもよ
いものである。
【0017】音源回路19は、複数の楽音発生チャンネ
ルで楽音信号を発生するものであり、周知のように、鍵
盤で選択された楽音に限らず、リズム音や自動演奏音も
発生可能であり、音高、音色、音量等の設定・制御や効
果付与等の各種楽音制御もここで行われる。各鍵盤で押
鍵された音は、その鍵盤の音色スイッチUT,LT,P
Tでそれぞれ選択された音色で発生される。また、リー
ド音はリード音色スイッチLDで選択された音色で発生
される。発生された楽音信号はディジタル/アナログ変
換されてサウンドシステム20に至り、音響的に発音さ
れる。
【0018】図3はこの実施例のマイクロコンピュータ
部によって実行される処理の一例をメインルーチンにつ
き概略示すものである。まず、所定の初期設定を行った
後、各鍵盤のキースイッチスキャン及びチャンネル発音
割当て処理等の鍵盤関連処理(鍵盤処理)を行い、また
演奏関連操作子(モジュレーションホイールや音量・効
果等の制御ペダルなど)の操作量検出処理等を行う。
【0019】次に、「音群スイッチ処理」のブロックで
は、各音群スイッチUT,LT,PT,LD,RSのス
イッチオンイベントの有無を検出し、オンイベントの有
ったスイッチに応じたオンイベント処理を行う。この音
群スイッチオンイベント処理の一例として、図4に上鍵
盤音色スイッチUTのオンイベント処理のフローチャー
ト例を示す。また、このブロックでは、ホールドスイッ
チHLDのオンイベントを検出したときは、図5に示す
ようなホールドスイッチオンイベント処理を実行する。
この「音群スイッチ処理」ブロックにおいては、音群ス
イッチUT,LT,PT,LD,RSにおけるオンイベ
ントの有無及びそのスイッチ操作法(1回操作か連続操
作か)に応じて、画面ナンバGNを設定し、ディスプレ
イ11の画面表示を切り換える。
【0020】次のブロックでは、画面ナンバGNを調
べ、その値に応じた所定の処理を実行する。この処理で
は、その画面ナンバGNに応じて、主に、データ制御ス
イッチF1〜F16のオンイベントを調べ、そのオンイ
ベントに応じた処理を行う。画面ナンバGNの幾つかの
場合についての、幾つかのスイッチF1〜F16のオン
イベント処理の一例を図6〜図11に示す。次のブロッ
クでは、自動リズムのスタート/ストップ処理やテンポ
カウント処理などリズム演奏関連の処理を行う。ただ
し、リズム選択関連処理は、前記音群スイッチ処理で行
われる。
【0021】次に、具体動作例説明と共に詳細フロー図
の説明を行う。メインルーチンの「音群スイッチ処理」
で音群スイッチのオンイベントが検出されなかった場合
は、画面ナンバGN=0であり、ディスプレイ11は図
12に例示するような画面=選択ボイス表示画面とな
る。この画面では、上、下、ペダル鍵盤及びリードの各
音群で現在選択されている音色名(つまりボイス名)を
表示すると共に、上、下鍵盤間の音量バランスがスイッ
チF15,F16によるインクリメント/デクリメント
操作に調整可能である。
【0022】音群スイッチで何かスイッチが1回操作さ
れた場合について説明する。その場合は、楽音制御情報
(この例では音色つまりボイスまたはリズム名)を選択
するモードのスイッチとして該スイッチが機能する。例
えば、上鍵盤音色スイッチUTの中の或るスイッチが1
回操作されたとする。その場合は、図4の処理が実行さ
れる。最初のオンイベントであるので、画面ナンバGN
は0である。また、ホールドスイッチHLDもオンされ
ていないと仮定する。まず、オンされたスイッチの番号
データをバッファBUFにストアする(ステップ2
1)。次の「ホールドレジスタHLDR=1」のステッ
プ22は、ホールドスイッチHLDがオンされていない
ため、NOである。GN=0であるからステップ23,
24もNOであり、ステップ25でGN=1にセットす
る。こうして、画面ナンバGNが1にセットされる。こ
れは、上鍵盤音色スイッチUTが音色つまりボイスを選
択するモードのスイッチとして機能したことを示す。例
えば、オルガンの音色を選択するスイッチをオンした場
合は、該スイッチがその名目通りにオルガン音色を選択
するスイッチとして機能したわけである。
【0023】次のステップ26では、ディスプレイ11
で上鍵盤音色選択画面を表示する準備をする。そして、
バッファBUFにストアされているオンされた音色スイ
ッチのスイッチ番号データにより上鍵盤アサイン音色コ
ードテーブルAUから音色コードを読み出し(これをA
U(BUF)で示す)、これを上鍵盤音色コードレジス
タUTCにストアし、かつ、バッファBUFのスイッチ
番号をオールドレジスタUTOにストアする(ステップ
27)。こうして、上鍵盤音色コードレジスタUTCに
は、選択された音色の音色コードがストアされ、オール
ドレジスタUTOにはオンされたスイッチのスイッチ番
号がストアされる。なお、音群スイッチ内の各スイッチ
に対して適宜の音色を割り当てることができるようにな
っており、上鍵盤アサイン音色コードテーブルAUに
は、各スイッチに割り当てられた音色の音色コードがそ
れぞれ記憶されている。この割り当て内容は次に説明す
る音色選択メニュー画面において適宜変更することが可
能である。
【0024】次に、UTCの音色コードに対応するメニ
ュー画面をディスプレイ11で表示し、かつUTCの音
色コードに対応する音色名表示箇所をカーソル表示する
(ステップ28)。そして、このメニュー画面のページ
番号をメニューページレジスタMPにストアする。メニ
ュー画面の一例を示すと図13のようである。ここでは
上鍵盤音色として「ポップオルガン1」が選択されてい
ることを示し、かつ各種のオルガン音色の名前が表示さ
れる(詳細は図示省略)。つまり、このメニュー画面は
オルガン音色群の音色選択メニュー画面であり、中段に
「ORGAN」と表示が出てオルガン音色群であること
を示し、その下段に16種類の選択可能な各種音色名が
表示される。そしてUTCの音色コードに対応する音色
名(この例ではポップオルガン1)がカーソル表示さ
れ、かつ選択された音色名として上段に表示される。な
お、この例は1つの音色スイッチに対応する音色群が固
定されている例であるが、これに限らず任意の音色群を
割り当てることができるようになっていてもよい。この
ような任意の音色群を割り当てることができる音色スイ
ッチをホワイトスイッチと称し、その場合はページ選択
によってメニュー画面を切り換えることができるが、そ
の詳細は省略する。
【0025】ステップ29では、UTCの音色コードに
対応するパラメータデータを音源回路19に送出する。
音源回路19では上鍵盤音が割り当てられているチャン
ネルにおいて該送出されたパラメータデータに応じた音
色形成を行う。音群スイッチで同じスイッチが連続操作
された場合について説明する。その場合は、1回目の操
作によって選択された楽音制御情報(この例では音色つ
まりボイスまたはリズム名)の内容を調整するモードの
スイッチとして該スイッチが機能する。
【0026】例えば、上鍵盤音色スイッチUTの中の或
るスイッチが連続操作されたとすると、1回目の操作で
は図4のステップ25でGN=1にセットされる。2回
目の操作でステップ24のGN=1はYESであり、ス
テップ30に行く。そこでは、BUF内の今回オンイベ
ントのスイッチ番号とUTO内の前回オンイベントのス
イッチ番号とが一致しているかを調べる。連続操作の場
合はYESであり、ステップ31に行き、GN=2にセ
ットする。GN=2は上鍵盤ボイス調整画面を指示する
画面ナンバである。次に、ディプレイ11にて上鍵盤ボ
イス調整画面を表示する準備を行い(ステップ32)、
該上鍵盤ボイス調整画面に切換表示する(ステップ3
3)。図14は選択音色名「STRINGS 1」のと
きの上鍵盤ボイス調整画面の一例を示すものである。こ
の調整画面では、該音色の内容を設定するタッチ、トー
ン、フィート、エフェクト、パン、ブリリアンス、ボリ
ューム等の各種パラメータの表示がなされ、対応するフ
ァンクションスイッチF1〜F16の操作により各パラ
メータの設定・調整を行なうことができる。この点につ
いては追って説明する。
【0027】次にホールド機能について説明する。ホー
ルドスイッチHLDがオンされると、図5のホールドス
イッチオンイベント処理を行う。ここでは、1ビットの
ホールドレジスタHLDRの値を反転し、HLDR=1
ならば該ホールドスイッチHLDに付随するLEDを点
灯し、HLDR=0ならば該LEDを消灯する。HLD
R=1のときホールドモードである。
【0028】ホールドモード中に、例えば、上鍵盤音色
スイッチUTの中の或るスイッチが操作されたとする
と、図4のステップ22がYESとなり、ステップ34
に行く。ここでは、バッファBUFのスイッチ番号に応
じて上鍵盤アサイン音色コードテーブルAUから読み出
した音色コードAU(BUF)を、これを上鍵盤音色コ
ードレジスタUTCにストアする。次に、ステップ35
で、GN=1であるかを調べる。GN≠1のときに、上
鍵盤音色スイッチUTがオンされると、GN=1がNO
であり、ステップ29に行く。この場合は、画面ナンバ
GNが異なるので、本来ならばステップ26〜28の画
面切換処理を行うべきところ、この処理を行わずにステ
ップ29に行く。従って、前画面の表示が保持される。
しかし、上鍵盤音色コードレジスタUTCの内容はステ
ップ34によって新しく選択された音色コードになる。
なお、同じ画面ナンバGN=1の音色に変化した場合
は、ステップ35はYESであり、ステップ28に行
き、選択された音色のメニュー画面を表示し、選択音色
のカーソル表示を行う。
【0029】この実施例では、図13のような音色選択
メニュー画面において音色群内の所望音色を選択するこ
とができるようになっている。そのためには、スイッチ
F1〜F16を操作し、カーソルを移動させることによ
り選択を行う。図13の例のような上鍵盤ボイスメニュ
ー画面においてファンクションスイッチF1〜F16が
オンされた場合は、図6のような処理が行われる。
【0030】まず、オンされたファンクションスイッチ
F1〜F16の番号をバッファBUFにストアする(ス
テップ35)。次に、ホールドレジスタがHLDR=0
で、かつUTC=TCM(MP,BUF)かを調べる
(ステップ36)。つまり、ホールドモードではなく、
かつメニューページレジスタMPのページ番号とバッフ
ァBUFのオンされたファンクションスイッチ番号との
組合せにより音色コードテーブルTCMから読み出した
音色コードTCM(MP,BUF)が音色コードレジス
タUTCの音色コードと同じかを調べる。勿論、音色コ
ードテーブルTCMには、メニューページ番号とファン
クションスイッチ番号との各組合せに対応する音色コー
ドが予め記憶されていることは言うまでもない。 ステッ
プ36の判定結果がNOであれば、今回のオンイベント
により選択された音色コードTCM(MP,BUF)を
音色コードレジスタUTCにストアし、かつオールドレ
ジスタUTOの音色スイッチ番号により指定される上鍵
盤アサイン音色コードテーブルAUのアドレス位置AU
(UTO)に該音色コードTCM(MP,BUF)をス
トアする(ステップ37)。
【0031】次に、メニュー画面のカーソル位置を新し
く指示された位置つまりオンされたファンクションスイ
ッチに対応する位置に移動する(ステップ38)。ステ
ップ39では、UTCの音色コードに対応するパラメー
タデータを音源回路19に送出する。音源回路19では
上鍵盤音が割り当てられているチャンネルにおいて該送
出されたパラメータデータに応じた音色形成を行う。
【0032】こうして、所望の音色スイッチの1回目の
操作によって音色選択モードとなり、図13のような所
定の音色群の音色選択メニュー画面が表示される。この
状態で所望のファンクションスイッチF1〜F16の操
作に応じて該音色群内の所望音色が選択され、その音色
コードが音色コードレジスタUTCにストアされ、ま
た、該音色スイッチのスイッチ番号UTOに対応する上
鍵盤アサイン音色コードテーブルAUのアドレス位置A
U(UTO)に該音色コードがストアされる。これによ
り音色スイッチへの所望の音色割当てが行われる。
【0033】同じファンクションスイッチF1〜F16
が連続操作された場合は、前の音色コードUTCと新た
な音色コードTCM(MP,BUF)が一致する。この
とき、ホールドモードでなければ、ステップ36はYE
Sであり、ステップ40に行き、画面ナンバをGN=2
にして、ディスプレイ11の表示画面を例えば図14の
ような上鍵盤音色調整画面に切り換える(ステップ4
1,42)。従って、同じファンクションスイッチF1
〜F16の連続操作によってもモードの切り換えを行う
ことができる。
【0034】次に調整画面における各種パラメータの調
整について説明する。図14は上鍵盤音色調整画面のペ
ージ1を示す例、図15はページ2を示す例であり、前
述の通り、ページ選択スイッチP1,P2(図1)の操
作に応じて、画面表示内容がページ1(図14)からペ
ージ2(図15)へ、またはその逆に切り換わる。図1
4に示すページ1の画面においてこの音色の音量レベル
を調整する場合は、スイッチF15またはF16をオン
する。この場合はスイッチF15またはF16のオンに
応じて棒グラフ式のレベル表示を増減する。そのための
処理フロー図を図7に示す。
【0035】 スイッチF1またはF1のどちらか
がオンの場合は、ステップ44でオンイベントYESと
判定し、ステップ45に行き、ボリュームレジスタVO
Lの内容を増加若しくは減少する。ステップ46では、
このボリュームレジスタVOLのデータをディスプレイ
11でグラフ表示する。そして、この音色に対応して音
源回路19にVOLの音量レベルデータを送出する(ス
テップ47)。なお、スイッチF1またはF1を所
定時間以上オンし続けると、一定時間ごとにVOLの値
を自動的に増加もしくは減少する機能がある(ステップ
48,49)。また、スイッチF1及びF1を同時
オンするとプリセットデータ選択機能となる。つまり、
ステップ43がYESで、ステップ50に行き、プリセ
ットメモリに記憶されているプリセットボリュームデー
タを読み出し、レジスタVOLにセットする。
【0036】図14に示す画面において、この音色のパ
ン効果(PAN)のパラメータを調整する場合は、スイ
ッチF9とF10のどちらかまたはF11とF12のど
ちらかをオンする。この場合は左右スイッチF9,F1
0またはF11,F12の操作に応じて矢印が左右に移
動し、パンの具合を表示する。そのための処理フロー図
を図8に示す。左スイッチとしてF9とF10のどちら
をオンしてもよいし、右スイッチとしてF11とF12
のどちらをオンしてもよい。
【0037】左スイッチF9,F10または右スイッチ
F11,F12のどちらかがオンされると、ステップ5
1でオンイベントYESと判定し、ステップ52に行
き、パンレジスタPANの内容を増加若しくは減少す
る。ステップ53では、このパンレジスタPANのデー
タに応じてディスプレイ11の矢印表示を左右に移動さ
せる。そして、この音色に対応して音源回路19にPA
Nのデータを送出する(ステップ54)。前述と同様
に、スイッチを所定時間以上オンし続けると、一定時間
ごとにPANの値を自動的に増加もしくは減少する機能
がある(ステップ55,56)。
【0038】次に、列挙表示されたパラメータのうち所
望のパラメータを選択するか、プリセットされたパラメ
ータを選択するかを行うための選択手段を共通化した実
施例について示す。図14に示す画面において、その実
施例に関する表示状態が示されている。例えば、楽音制
御パラメータの1つであるエフェクト「EFCT.」に
関するパラメータを調整する場合がそれである。
【0039】図14において、エフェクト「EFC
T.」のディスプレイ欄には、該楽音制御情報(つまり
エフェクトに関する楽音制御パラメータ)の内容を設定
する若しくは調整するための複数のパラメータの表示、
つまりOFF(エフェクトをオフすること),TREM
O(トレモロ効果),SYMPH(シンフォニック効
果),DELAY(ディレイ効果),FLANGを列挙
して表示する。また、該楽音制御情報(つまりエフェク
トに関する楽音制御パラメータ)のプリセットされたパ
ラメータを示す表示「PRESET」も表示される。そ
して、このエフェクト「EFCT.」のディスプレイ欄
に対応するファンクションスイッチF7,F8の操作に
よりカーソルを移動し、列挙表示されたパラメータOF
F,TREMO,SYMPH,DELAY,FLANG
のうち所望のパラメータを選択するか、あるいはプリセ
ットされたパラメータPRESETを選択するかを行
う。そして、カーソルの位置により、選択されたパラメ
ータが何であるかが表示される。図14のエフェクトの
欄の例では、PRESETの位置にカーソルがあり、プ
リセットされたパラメータが選択されていることを示
す。
【0040】別の例として、その隣のフィート「FEE
T」についても、列挙表示されたパラメータ群4’,
8’,16’とプリセットの選択が可能になっている
が、図の例では、8’(8フィート)の位置にカーソル
があり、列挙されたパラメータ表示4’,8’,16’
のうち8’が選択されていることを示す。勿論、ROM
13若しくはRAM14内においてプリセットデータメ
モリが設けられ、プリセットされたパラメータを示すデ
ータを記憶するようになっている。そして、プリセット
PRESETの選択がなされた場合は、前記プリセット
データメモリに記憶されている該プリセットされたパラ
メータのデータを読み出し、その内容を表示する。図1
4の例では、列挙されたパラメータ表示のいずれかを三
角形カーソル表示が指示するようになっており、図のよ
うにSYMPHを指示していれば、エフェクトのプリセ
ット内容はシンフォニックであることを示す。
【0041】このように、楽音制御情報のパラメータの
選択(つまりマニュアル設定)と該楽音制御情報に関し
てプリセットされたパラメータの選択とを、共通の選択
手段を使用して行えるようにすれば、選択操作がし易い
ものとなり、また選択手段(スイッチ)の数の節約にな
るので、配置スペースの点でも有利であり、従って、製
造コストの点でも有利である。
【0042】図14に示す画面において、エフェクト
「EFCT.」に関するファンクションスイッチF7ま
たはF8を操作した時、図9に示すような処理プログラ
ムが実行され、これにより上述のようなプリセットパラ
メータと列挙パラメータの選択制御処理がなされる。
【0043】図9において、まず、ステップ57では、
カーソル位置レジスタCLDEの内容を、オンされたス
イッチF7またはF8に応じてデクリメントまたはイン
クリメントする。このカーソル位置レジスタCLDEの
値は0から5の範囲で増減変化するものであり、次のよ
うにプリセットまたは各パラメータに対応している。0
=PRESET,1=OFF,2=TREMO,3=S
YMPH,4=DELAY,5=FLANG。
【0044】次に、カーソル位置レジスタCLDEの値
が0であるかを調べ(ステップ58)、NOならば、レ
ジスタCLDEの値を上鍵盤音エフェクトレジスタUT
Eにストアする(ステップ59)。次に、レジスタCL
DEの値に応じた位置にカーソルを移動し(カーソル位
置では図示のように表示の明暗が反転する)、レジスタ
CLDEの値に応じたエフェクトパラメータデータを音
源回路19に送出する(ステップ60,61)。
【0045】カーソル位置レジスタCLDEの値が0で
ある場合は、ステップ62に行き、プリセットデータメ
モリから上鍵盤音エフェクトに対応してプリセットされ
ているパラメータデータを読み出し、これを上鍵盤音エ
フェクトレジスタUTEにストアする。次に、列挙され
たパラメータ表示のうち、レジスタUTEが示すパラメ
ータの位置に三角形カーソル表示を移動し、これを指示
する(ステップ63)。それから、前記ステップ60,
61を行う。
【0046】図15に示すようなパラメータ調整画面に
おいては、ビブラート効果のパラメータ調整(VIBR
ATO)、タッチビブラート効果のオン・オフ選択(T
OUCH VIB.)、スライド(ピッチスライド)効
果のパラメータ調整(SLIDE)、チューニング調整
(TUNE)を行うことができる。
【0047】ビブラート効果のパラメータ調整の1つと
して、プリセットされたパラメータを使用するかユーザ
ー作成のパラメータを使用するかの選択操作は、スイッ
チF1,F2の操作に応じて行われる。その場合の処理
の一例は図10のフロー図に従って行われる。スイッチ
F1がオンされたならば、レジスタVIBPに1をセッ
トし、プリセットデータが選択されたことを示し、スイ
ッチF2がオンされたならば、レジスタVIBPに0を
セットし、ユーザーデータが選択されたことを示す(ス
テップ64)。次に、VIBPの値に応じてカーソルを
PRESET又はUSERのどちらかに移動させる(ス
テップ65)。次に、プリセットデータが選択された場
合はプリセットデータメモリから、ユーザーデータが選
択された場合はユーザーデータメモリから、ビブラート
のディレイ時間(DELAY)、深さ(DEPTH)、
スピード(SPEED)の調整データをそれぞれ読み出
し、これをディスプレイで棒グラフ表示する(ステップ
66)。そして、これらのディレイ時間(DELA
Y)、深さ(DEPTH)、スピード(SPEED)か
らなるビブラートデータを音源回路19に送出する(ス
テップ67)。
【0048】スライド効果のパラメータ調整の1つとし
て、スライドのオン・オフ選択は、スイッチF11,F
12の操作に応じて行われる。その場合の処理の一例は
図11のフロー図に従って行われる。スイッチF11が
オンされたならば、レジスタSLDに1をセットし、ス
ライド効果がオンされたことを示し、スイッチF12が
オンされたならば、レジスタSLDに0をセットし、ス
ライド効果がオフされたことを示す(ステップ68)。
次に、SLDの値に応じてカーソルをON又はOFFの
どちらかに移動させる(ステップ69)。次に、スライ
ドオンのときはスライドスピードのグラフ表示を表示
し、オフのときはスライドスピードのグラフ表示を消去
する(ステップ70)。そして、スライドオン・オフを
指示するデータを音源回路19に送出する(ステップ7
1)。この発明は、上記実施例に示したようなソフトウ
ェア処理に限らず、専用ハード回路によっても実施可能
なものである。また。ディスプレイにおける表示配置は
実施例に示されるものに限定されないのは勿論である。
【0049】以下、この発明の実施態様の幾つかを整理
して例示する。 (a)前記モードに応じた表示を行う表示手段を具備し
た請求項1に記載の電子楽器。 (b)ホールドスイッチと、該ホールドスイッチのオン
操作に応じて、前記モードが切り換わった場合でも前記
表示手段の表示が切り換わらないように制御する手段と
を具備した前記a項に記載の電子楽器。 (c)前記表示制御手段は、前記プリセットされたパラ
メータの選択がなされたときは、前記記憶手段に記憶さ
れたデータに基づき該プリセットされたパラメータを示
す表示を行うものである請求項2に記載の電子楽器。 (d)前記表示制御手段は、前記列挙表示されたパラメ
ータの表示のうち選択されたパラメータの表示をカーソ
ル表示するものであり、かつ前記記憶手段に記憶された
データに基づいて前記プリセットされたパラメータを示
す表示を行う場合は、前記列挙表示されたパラメータの
表示のうち該プリセットされたパラメータに対応するパ
ラメータの表示をカーソル表示するものである前記c項
に記載の電子楽器。
【0050】
【発明の効果】 以上の通り、この発明によれば、楽音
制御情報を選択するためのスイッチ手段が1回操作され
た場合は前記楽音制御情報を選択するモードのスイッチ
として該スイッチが機能し、連続操作された場合は該1
回目の操作によって選択された該楽音制御情報の内容を
調整するモードのスイッチとして該スイッチが機能する
よう、自動的にスイッチ機能切換を行えるので、格別の
モード選択スイッチが不要となり、スイッチ数を減らす
ことができる。従って、配置スペース及びコスト並びに
操作性等の点で有利であり、しかも、連続操作された場
合は1回目の操作によって選択された該楽音制御情報の
内容を調整するモードのスイッチとして機能するように
なるので、操作し易い、等種々の優れた効果を奏する。
また、この発明によれば、楽音制御情報のパラメータの
選択(つまりマニュアル設定)と該楽音制御情報に関し
てプリセットされたパラメータの選択とを、共通の操作
子を使用して行えるようにしたので、操作性に富んでお
り、また選択手段(スイッチ)の数の節約になるので、
配置スペースの点でも有利であり、従って、製造コスト
の点でも有利である、等種々の優れた効果を奏する。特
に、操作性については、例えば、マニュアル設定したパ
ラメータをプリセットされたパラメータに戻す場合に、
同じ操作子を使用できるので、操作が非常に簡便に行え
るという利点が有、その逆の場合も同様の利点があ
る。また、選択手段で前記パラメータ選択操作とプリセ
ット選択操作のどちらがなされたかに応じて、選択され
た前記複数のパラメータを示す表示またはプリセットさ
れたパラメータを示す表示を異なる表示態様で表示させ
るようにしたので、パラメータ選択操作とプリセット選
択操作という異なる性格の操作を共通の操作子を用いて
行なったとしても、選択されたパラメータについての表
示手段における表示態様の相違から、どちらの性格の選
択操作によってパラメータが実際に選択されたのかを即
座に視認することができ、極めて使い勝手のよいものと
なる、という優れた効果を奏する。更に、前記複数のパ
ラメータの各々を示す表示物を前記表示手段の同一画面
上に表示し、前記パラメータ選択操作によって選択され
たいずれかのパラメータを示す前記表示物を所定の第1
の態様で強調表示し、前記プリセット選択操作によ って
選択されたプリセットされたパラメータを示す表示物を
前記第1の態様とは異なる所定の第2の態様で強調表示
すると共にプリセット選択であることを示す所定の表示
を併せて行なうようにすれば、より一層、視認性に優れ
たものとすることができる。また、この発明によれば、
画面のホールド機能により、融通性と操作性に富んだ楽
音制御情報の選択若しくは設定あるいは調整作業を行う
ことができるようになるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例に係る電子楽器における操
作パネル上のスイッチ及びディスプレイの配置例を示す
図。
【図2】 この実施例に係る電子楽器のハード回路構成
を大略示すブロック図。
【図3】 図2の実施例のマイクロコンピュータ部によ
って実行される処理の一例をメインルーチンにつき概略
示す図。
【図4】 上鍵盤音色スイッチのオンイベント処理のフ
ローチャート例を示す図。
【図5】 ホールドスイッチオンイベント処理のフロー
チャート例を示す図。
【図6】 上鍵盤音色選択画面におけるファンクション
スイッチF1〜F16のオンイベントルーチンのフロー
チャート例を示す図。
【図7】 上鍵盤音色調整画面1におけるファンクショ
ンスイッチF15,F16のイベントルーチンのフロー
チャート例を示す図。
【図8】 上鍵盤音色調整画面1におけるファンクショ
ンスイッチF9,F10またはF11,F12のイベン
トルーチンのフローチャート例を示す図。
【図9】 エフェクトパラメータ選択用のファンクショ
ンスイッチF7,F8のオンイベントルーチンのフロー
チャート例を示す図。
【図10】 上鍵盤音色調整画面2におけるファンクシ
ョンスイッチF1,F2のオンイベントルーチンのフロ
ーチャート例を示す図。
【図11】 上鍵盤音色調整画面2におけるファンクシ
ョンスイッチF11,F12のオンイベントルーチンの
フローチャート例を示す図。
【図12】 図1のディスプレイで表示される選択音色
表示画面の一例を示す図。
【図13】 図1のディスプレイで表示される上鍵盤音
色メニュー画面の一例を示す図。
【図14】 図1のディスプレイで表示される上鍵盤音
色調整画面の一例を示す図。
【図15】 図1のディスプレイで表示される上鍵盤音
色調整画面の別の例を示す図。
【符号の説明】
UT…上鍵盤音色スイッチ、LT…下鍵盤音色スイッ
チ、PT…ペダル音色スイッチ、LD…リード音色スイ
ッチ、RS…リズム選択スイッチ、10…操作パネル、
11…ディスプレイ、F1〜F16…データ制御スイッ
チ(ファンクションスイッチ)、HLD…ホールドスイ
ッチ、12…CPU、13…ROM、14…RAM、1
9…音源回路、20…サウンドシステム。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽音制御情報を選択するためのスイッチ
    手段と、 該スイッチ手段が1回操作されたか、あるいは連続操作
    されたかを検出し、この検出に応じて、1回操作された
    場合は前記楽音制御情報を選択するモードのスイッチと
    して該スイッチ手段が機能し、連続操作された場合は該
    1回目の操作によって選択された該楽音制御情報の内容
    を調整するモードのスイッチとして該スイッチ手段が機
    能するよう該スイッチ手段の機能を自動的に切り換える
    機能切換手段と、 前記機能切換手段によって決定された機能に従い、前記
    楽音制御情報を選択するモードまたは該楽音制御情報の
    内容を調整するモードの処理を行う処理手段とを具えた
    電子楽器。
  2. 【請求項2】 楽音制御情報の内容を設定する若しくは
    調整するための複数のパラメータのうち所望のパラメー
    タを選択するパラメータ選択操作と、該楽音制御情報に
    関してプリセットされたパラメータを選択するプリセッ
    ト選択操作とを共通の操作子を用いて行う選択手段であ
    って、前記プリセットされたパラメータが前記パラメー
    タ選択操作の対象である複数のパラメータの内のプリセ
    ットされているいずれか1つであり、前記プリセット選
    択操作が前記パラメータ選択操作の選択対象である複数
    のパラメータの内のプリセットされているいずれか1つ
    を選択する操作であるものと、 前記楽音制御情報に関する前記プリセットされたパラメ
    ータの内容を示すデータを記憶する記憶手段と、 前記選択手段により前記複数のパラメータのうち所望の
    パラメータの選択がなされた場合は、該選択されたパラ
    メータに基づき楽音の制御を行い、前記選択手段により
    前記プリセットされたパラメータの選択がなされた場合
    は、前記記憶手段に記憶されている該プリセットされた
    パラメータの内容を示すデータに基づき楽音の制御を行
    う楽音制御手段と、 表示手段と、 前記選択手段で前記パラメータ選択操作とプリセット選
    択操作のどちらがなされたかに応じて、前記パラメータ
    選択操作によって選択されたパラメータを示す表示また
    前記プリセット選択操作によって選択されたプリセッ
    トされたパラメータを示す表示を異なる表示態様で前記
    表示手段で表示させる表示制御手段とを具えた電子楽
    器。
  3. 【請求項3】 前記表示制御手段は、前記複数のパラメ
    ータの各々を示 す表示物を前記表示手段の同一画面上に
    表示し、前記パラメータ選択操作によって選択されたい
    ずれかのパラメータを示す前記表示物を所定の第1の態
    様で強調表示し、前記プリセット選択操作によって選択
    されたプリセットされたパラメータを示す表示物を前記
    第1の態様とは異なる所定の第2の態様で強調表示する
    と共にプリセット選択であることを示す所定の表示を併
    せて行なうものである請求項2に記載の電子楽器。
  4. 【請求項4】 楽音制御情報を表示するための表示手段
    と、 楽音制御情報の選択若しくは設定あるいは調整等を行う
    ためのスイッチ手段と、 前記スイッチ手段の操作に応じて前記表示手段の表示画
    面を該操作に対応する画面に切り換える制御を行う制御
    手段と、 画面の切り換えを禁止するためのホールドスイッチ手段
    と、 該ホールドスイッチ手段の操作に応じて禁止が指示され
    た場合は、前記制御手段による表示画面切り換えを禁止
    する禁止制御手段とを具えた電子楽器。
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