JP2893541B2 - ヒドロタルサイト被覆粉末 - Google Patents

ヒドロタルサイト被覆粉末

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JP2893541B2 JP29449789A JP29449789A JP2893541B2 JP 2893541 B2 JP2893541 B2 JP 2893541B2 JP 29449789 A JP29449789 A JP 29449789A JP 29449789 A JP29449789 A JP 29449789A JP 2893541 B2 JP2893541 B2 JP 2893541B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はヒドロタルサイト被覆粉末及びそれを用いた
皮膚外用剤、消臭剤、口腔用組成物、頭部用組成物に関
し、主にその吸着成の改良に関する。
[従来の技術] ヒドロタルサイトは、低級脂肪酸、過酸化脂質等の皮
膚老廃物の吸着能、悪臭成分の吸着能、吸水発散特性、
皮脂成分を固化する作用がある。
ところで、従来より、皮膚外用剤、消臭剤、口腔用組
成物、頭部用組成物等には、消臭、皮膚老廃物の吸着等
を目的として各種の吸着効果を有する物質が配合されて
いる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、ヒドロタルサイトを皮膚外用剤、消臭
剤、口腔用組成物、頭部用組成物等に配合した場合、ヒ
ドロタルサイトの微粒子は凝集しやすく、前述したよう
なその吸着能に基づく諸特性を発揮しにくい。
一方、ヒドロタルサイトの粒子を大きくすれば、その
凝集を抑制することができるが、表面積の減少により前
述した諸特性は著しく損なわれてしまうという問題点を
生じる。
このため、ヒドロタルサイトを皮膚外用剤に粉末成分
として用いた場合、凝集を起こしたり、また比重が高い
ため分散安定性に欠け、ヒドロタルサイトがもつ化粧持
ち、皮膚老廃物吸着性、吸水発散特性、消臭効果等を発
揮しにくく、また、皮膚上での伸びも重く、十分に特性
を発揮させるのが困難であった。
一方、ヒドロタルサイトを消臭剤の消臭成分として用
いたとしても、微粉末であるため、凝集がおきやすく、
さらに凝集により比表面積が小さくなるため、消臭効果
を発揮しにくくなり、十分に特性を発揮させるのが困難
である。
また、ヒドロタルサイトを口腔用組成物中に粉末成分
として用いた場合にも、やはり凝集を起こしたり、また
比重が高いため分散安定性に欠け、ヒドロタルサイトが
持つ研磨力、消臭効果を発揮しにくく、さらに、使用時
にざらつきを感じやすい等、十分に特性を発揮させるの
が困難である。
さらに、ヒドロタルサイトを頭部用組成物中に粉末成
分として配合した場合にも、凝集を起こしたり、比重が
高いため分散安定性に欠け、ヒドロタルサイトがもつ消
臭効果、頭皮老廃物吸着能、過酸化脂質吸着能等を発揮
しにくく頭皮老廃物等によって惹起されると考えられる
頭皮のかゆみも抑えにくい。また、頭皮や頭髪上での伸
びが重く、頭髪中でのクシ通りもよくないため、十分に
特性を発揮させるのが困難であった。
本発明は前記従来技術の問題点に鑑みなされたもので
あり、その目的は、凝集作用を起こさず吸着効果、分散
安定性に優れている等といった、優れた粉末特性を有す
るヒドロタルサイトの被覆粉末、及びそれを使用したヒ
ドロタルサイトの諸特性を十分に発揮し得る皮膚外用
剤、消臭剤、口腔用組成物、頭部用組成物を得ることを
目的とする。
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究し
た結果、核となる粉末の表面にヒドロタルサイト、もし
くはヒドロタルサイトと他の粉末の一種または二種以上
を被覆することにより、吸着効果、皮膚上や頭髪中での
使用性をはじめとする粉末特性を大幅に改善し得ること
を見出し、本発明を完成するに至った。
[課題を解決するための手段] すなわち請求項1記載の発明は、粉末状核の表面にヒ
ドロタルサイト、もしくはヒドロタルサイトと他の粉末
の一種または二種以上とを被覆したことを特徴とするヒ
ドロタルサイト被覆粉末である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のヒドロタルサ
イト被覆粉末を含有することう特徴とする皮膚外用剤で
ある。
請求項3記載の発明は、請求項1記載のヒドロタルサ
イト被覆粉末を含有することを特徴とする消臭剤であ
る。
請求項4記載の発明は、請求項1記載のヒドロタルサ
イト被覆粉末を含有することを特徴とする口腔用組成物
である。
請求項5記載の発明は、請求項1記載のヒドロタルサ
イト被覆粉末を含有することを特徴とする頭部用組成物
である。
以下本発明の構成について詳述する。
ヒドロタルサイト被覆粉末 本発明のヒドロタルサイト被覆粉末の粒子径は0.01〜
500μmのものであり、ヒドロタルサイト被覆粉末を構
成する核となる粉末としては、平均粒径0.1〜500μmの
任意の有機または無機粉末を用いることができ、核とな
る粉末の形態は球状、板状、粒状、針状等どのような形
態でもよい。
本発明に用いられる被覆粉末の核となる粉末の具体例
としては、ナイロン6、ナイロン12、ナイロン46、ナイ
ロン66等のポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン
等のポリオレフイン、ポリスチレン、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリカーボネート等のポリエステル、ポリ
メチルメタクリレート、アクリル酸ブチルMMA共重合体
等のアクリル樹脂、硬化ビスフェノールA−エピクロル
ヒドリン共重合体等のエポキシ樹脂、ポリ四フッソ化エ
チレン等のフッ素系樹脂、メチルポリシロキサン、架橋
ジメチルポリシロキサン等のシリコン系樹脂、ベンゾグ
アナミン樹脂等のフェノール系樹脂、ポリ塩化ビニル、
ポリビニルメチルエーテル等のビニル系樹脂、ポリ塩化
ビニリデン等のビニリデン系樹脂、ポリウレタン、セル
ロース、キチン、キトサン、フィブロイン、ケラチン、
天然ゴム、マグネシウム、タルク、カリオン、ベントナ
イト、アエロジル、マイカ、雲母チタン、オキシ塩化ビ
スマス、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化亜
鉛、塩基性炭酸亜鉛、酸化チタン、軽質炭酸カルシウ
ム、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸マグネシウム、重質
炭酸マグネシウム、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、グ
ンジョウ、カーボンブラック、カラミン、ヒドロキシア
パタイト、メタヒドロタルサイト、メタケイ酸アルミン
酸マグネシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、ヒド
ロタルサイト、アルミニウムハイドロキシクロライド、
塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、クエン酸アルミ
ニウム、酢酸アルミニウム、塩基性塩化アルミニウム、
フェノールスルホン酸アルミニウム、β−ナトフールジ
スルホン酸アルミニウム、酢酸塩、過ホウ酸ナトリウ
ム、アルミニウムジルコニウムオクタクロロハイドレー
ト、アルミニウムジルコニウムペンタクロロハイドレー
ト、アルミニウムジルコニウムテトラクロロハイドレー
ト、アルミニウムジルコニウムトリクロロハイドレー
ト、ジルコニウムクロロハイドレート、酸化チタン被覆
雲母、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、オキシ塩化
ビスマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔、着色酸化チ
タン被覆雲母、アルミニウムパウダー、カッパーバウダ
ー、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤
色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203
号、橙色204号、黄色205号、黄色401号及び青色404号、
赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230
号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄
色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号及び青色1号
のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の
有機粉末、無機粉末、有機顔料、無機顔料、パール顔
料、金属粉末顔料等が挙げられる。
ヒドロタルサイトの平均粒径は核となる粉末の1/5以
下、好ましくは1/10以下とすることが好適である。
ヒドロタルサイトの平均粒径が、核となる粉末の1/5
よりも大きいとヒドロタルサイトと脱離安定性が極めて
悪くなるので好ましくない。
一方、ヒドロタルサイトと共に被覆する他の粉末とし
ては、各種有機粉末、無機粉末を用いることができる
が、ヒドロタルサイトと同様に、その平均粒径は核とな
る粉末の1/5以下、好ましくは1/10以下とすることが好
適である。
また、その配合量はヒドロタルサイトの効果を損なわ
ない量とすることが必要である。一般的には、被覆に用
いるヒドロタルサイトに対し重量比で1/2以下とするこ
とが好ましい。
ヒドロタルサイトと共に被覆に用いる他の粉末の例と
しては、無機粉末としては無水ケイ酸、ケイ酸マグネシ
ウム、タルク、カオリン、ベントナイト、アエロジル、
マイカ、雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコ
ニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、塩基性炭酸亜
鉛、酸化チタン、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシ
ウム、軽質炭酸マグネシウム、重質炭酸マグネシウム、
黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、グンジョウ、カーボン
ブラック、カラミン、ヒドロキシアパタイト、メタケイ
酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシ
ウム、アルミニウムハイドロキシクロライド、塩化アル
ミニウム、硫酸アルミニウム、クエン酸アルミニウム、
酢酸アルミニウム、塩基性塩化アルミニウム、フェノー
ルスルホン酸アルミニウム、β−ナフトールジスルホン
酸アルミニウム、酢酸塩、過ホウ酸ナトリウム、アルミ
ニウムジルコニウムオクタクロロハイドレート、アルミ
ニウムジルコニウムペンタクロロハイドレート、アルミ
ニウムジルコニウムテトラクロロハイドレート、アルミ
ニウムジルコニウムトリクロロハイドレート、ジルコニ
ウムクロロハイドレート、有機顔料としては、酸化チタ
ン被覆雲母、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、オキ
シ塩化ビスマス、塩化チタン被覆タルク、魚鱗箔、着色
酸化チタン被覆雲母等のパール顔料、アルミニウムパウ
ダー、カッパーバウダー等の金属粉末顔料、赤色201
号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤
色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204
号、黄色205号、黄色401号及び青色404号等の有機顔
料、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤
色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4
号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号及び青
色1号のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレー
キ等、また、有機粉末としては、ナイロン6、ナイロン
12、ナイロン66等のポリアミド、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン等のポリオレフィン、ポリスチレン、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリカーボネート等のポリエステ
ル、ポリメチルメタクリレート、アクリル酸ブチルMMA
共重合体等のアクリル樹脂、硬化ビスフェノールA−エ
ピクロルヒドリン共重合体等のエポキシ樹脂、ポリ四フ
ッ化エチレン等のフッ素系樹脂、メチルポリシロキサ
ン、架橋ジメチルポリシロキサン等のシリコーン系樹
脂、ベンゾグアナミン樹脂等のフェノール系樹脂、ポリ
塩化ビニル、ポリビニルメチルエーテル等のビニル系樹
脂、ポリ塩化ビニリデン等のビニリデン系樹脂、ポリウ
レタン、セルロース、キチン、キトサン、フィブロイ
ン、ケラチン、天然ゴム、ステアリン酸アルミニウム、
ステアリン酸カリシウム、ステアリン酸マグネシウム、
ステアリン酸亜鉛、ミリスチン酸アルミニウム、ミリス
チン酸カルシウム、ミリスチン酸マグネシウム、ミリス
チン酸亜鉛、バルミチン酸アルミニウム、パルミチン酸
カルシウム、パルミチン酸マグネシウム、パルミチン酸
亜鉛、ラウリン酸亜鉛、ウンデシレン酸亜鉛、酢酸カル
シウム等の金属石けん、クロロフィル、タンニン粉末、
フラボノイド等があげられる。
本発明にかかるヒドロタルサイト被覆粉末は、例えば
ヒドロタルサイト(またはヒドロタルサイトと他の粉末
の一種または二種以上)と核となる有機粉末(または無
機粉末)とを乾式あるいは湿式で混合することによって
製造される。混合装置としては、各種ボールミル、ポッ
トミル、乳鉢、擂潰機、アトライター、ジェットミル、
メカノフュージョンシステム、オングミル、ハイブリダ
イゼーションシステム、コスモマイザー、コスモス、ク
リプトロン、ディスパコート等の混合装置や粉砕装置、
粉末改質装置が用いられる。
ヒドロタルサイト(又はヒドロタルサイトと他の粉末
の一種または二種以上)と、核となる有機粉末(または
無機粉末)とを混合せしめる際の量比は、重量比で核と
なる有機粉末(または無機粉末)100部に対して、ヒド
ロタルサイト(またはヒドロタルサイトと他の粉末の一
種または二種以上)0.1〜200部が好ましく、さらに好ま
しくは1〜200部であり、0.1部未満では十分な吸着効果
を有するヒドロタルサイト被覆粉末を得ることができな
い。
また、この際、核となる粉末の表面がヒドロタルサイ
トまたはヒドロタルサイトと他の粉末の一種または二種
以上に完全に被覆されていても、あるいはまばらな状態
で被覆されていても効果に変りはない。
本発明においては、被覆粉末が表面改質されたものを
用いてもよい。表面改質された被覆粉末を製造する方法
としては、粉末状核とそれに被覆される粉末のどちらか
一方あるいは両方を表面改質してから複合化する方法、
複合化する段階で粉末状核とそれに被覆される粉末に表
面改質剤を加えて製造する方法、被覆粉末調製後に表面
改質を行なう方法等が挙げられる。
表面改質剤としては、エステル油、炭化水素油、脂肪
酸、シリコーン油(例えば、メチルハイドロジェンポリ
シロキサン、1、3、5、7−テトラメチルシクロテト
ラシロキサン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニ
ルポリシロキサン等)等の油分類、鯨ロウ、木ロウ、セ
ラック、ミツロウ、ラノリン、カルナバロウ、キャンデ
リラロウ等のワックス類、シランカップリング剤(例え
ば、ビニルトリクロロシラン、トリエトキシビニルシラ
ン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン等)、シリ
ル化剤(例えば、トリメチルクロロシラン、ヘキサメチ
ルジシラザン、ジエチルアミノトリメチルシラン等)、
チタネートカップリング剤(例えば、メチルトリクロロ
チタン、イソプロピルトリイソステアロイルチタネー
ト、テトラオクチルビス(ジトリデシルホスフェート)
チタネート、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)エ
チレンチタネート等)等のカップリング試薬、合成高分
子を形成するモノマー類(例えば、カプロラクタム等の
ポリアミド用モノマー、エチレン、プロピレン等のポリ
オレフィン用モノマー、スチレンモノマー、二価芳香族
フェノールおよびビスフェノールA等によりなるポリエ
ステル用モノマー、メタクリル酸メチル、メタクリル
酸、アクリル酸ブチル等のアクリル樹脂用モノマー、ビ
スフェノールAおよびエピクロルドリン等からなるエポ
キシ樹脂用モノマー、フッ素系樹脂用モノマー、シリコ
ーン系樹脂用モノマー等)、アルキルアリルスルホン酸
塩、高級アルコール硫酸エステル塩、高級アルコールリ
ン酸エステル塩等の界面活性剤、ポリエーテル変性シリ
コーン、アミノ変性シリコーン、アルキル変性シリコー
ン、アルコール変性シリコーン、カルボン酸変性シリコ
ーン等のシリコーン系界面活性剤、パーフルオロアルキ
ルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルリン酸エステ
ル、パーフルオロアルキルトリメチルアンモニウム塩、
パーフルオロアルキルベタイン、パーフルオロアルキル
アミンオキサイド、パーフルオロアルキルEO付加物等の
フッ素系界面活性剤、ステアリン酸アルミニウム、ステ
アリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステ
アリン酸亜鉛、ミリスチン酸アルミニウム、ミリスチン
酸カルシウム、ミリスチン酸マグネシウム、ミリスチン
酸亜鉛、パルミチン酸アルミニウム、パルミチン酸カル
シウム、パルミチン酸マグネシウム、パルミチン酸亜
鉛、ラウリン酸亜鉛、ウンデシレン酸亜鉛、酢酸カルシ
ウム等の金属石けん、シリコーンレンジ、シリコーンゴ
ム、ゼラチン、コラーゲン、ケラチン、フィブロイン等
が挙げられる。改質方法としては、従来行なわれている
方法なら、どのような方法でも良く、例えばコーティン
グによる改質、トポケミカルな改質、メカノケミカルな
改質、カプセル化による改質、放射線照射による改質、
プラズマ照射による改質等の改質方法が挙げられ、気相
中、液相中、真空下等の条件下で処理される。
また改良剤を用いずにプラズマ照射送で表面改質した
ものでも良い。
ヒドロタルサイト被覆粉末を含有する皮膚外用剤 本発明は、皮膚老廃物吸着能、消臭効果、吸水発散特
性を持ち、使用感触の良好な皮膚外用剤である。
ここでいう皮膚外用剤とは、例えば化粧水、美容液、
クリーム、乳液、パック、化粧下地等の基礎化粧料、洗
顔クリーム、クレンジングクリーム、石鹸等の洗浄料、
ファンデーション、白粉、口紅、ほお紅、アイライナ
ー、マスカラ、アイシャドー、まゆずみ、マニキュア等
のメーキャップ化粧料、消臭剤や制汗剤(エアゾール、
ロールオン、パウダー、プレスドパウダー、クリーム、
スティック)等の外用デオドラント等を指し、その用途
は化粧品、医薬部外品、医薬品等である。
特に、メーキャップ化粧料として用いた場合には、き
わめて化粧持ちのよい化粧料が得られる。
本発明に用いられるヒドロタルサイト被覆粉末は、前
記した粉末状核の表面にヒドロタルサイト、もしくはヒ
ドロタルサイトと他の粉末の一種又は二種以上を被覆し
たものであり、粒子径0.01〜500μmのものである。形
状はどのようなものでも可能であるが、皮膚上でのなめ
らかな使用感を必要とする場合には球状や板状の被覆粉
末が好ましく、この場合の粒子径は0.1〜500μmである
ことが好適である。
上記被覆粉末の皮膚外用剤への配合量は0.1〜100重量
%である。0.1重量%未満では皮膚老廃物吸着能、吸水
発散特性、消臭効果、化粧持ち等が発揮されにくい。
ヒドロタルサイト被覆粉末を含有する消臭剤 本発明は、消臭効果が良好な消臭剤である。
ここでいう消臭剤とは、例えば冷蔵庫用消臭剤、ゴミ
入用消臭剤、室内消臭剤、車用消臭剤、靴用の敷皮、紙
オムツ、生理用品等を指す。
本発明に用いられるヒドロタルサイト被覆粉末は、前
記した粉末状核の表面にヒドロタルサイト、もしくはヒ
ドロタルサイトと他の粉末の一種又は二種以上を被覆し
たものであり、粒子径は0.01〜500μmのものである
が、消臭効果を十分に発揮させるためには0.01〜100μ
mの粒子径のものが好ましい。
上記被覆粉末の消臭剤への配合量は0.1〜100重量%が
好適である。0.1重量%未満では消臭効果が発揮されに
くい。
ヒドロタルサイト被覆粉末を含有する口腔用組成物 本発明は、分散安定性、研磨力、消臭効果が良好な口
腔用組成物である。
ここでいう口腔用組成物とは、例えば歯磨剤、洗口
剤、消臭液等を指す。
本発明に用いられるヒドロタルサイト被覆粉末は、前
記した粉末状核の表面にヒドロタルサイト、もしくはヒ
ドロタルサイトと他の粉末の一種又は二種以上を被覆し
たものであり、粒子径は0.01〜500μmのものである。
形状はどのようなものでも可能であるが、口腔中でのな
めらかな使用感を必要とする場合には球状や板状の被覆
粉末が好ましく、この場合の粒子径は0.1〜50μmのも
のが好ましい。
上記被覆粉末の口腔用組成物への配合量は0.1〜100重
量%が好適である。0.1重量%未満では研磨力や消臭効
果が発揮されにくい。
ヒドロタルサイト被覆粉末を含有する頭部用組成物 本発明は、消臭効果、皮膚老廃物吸着能、過酸化脂質
吸着能等を持ち、分散安定性、使用性、頭皮のかゆみ防
止効果に優れた頭部用組成物である。
ここで言う頭部用組成物とは、ヘアトニック、ヘアコ
ンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアクリーム、
ヘアシャンプー、ヘアリンス、ドライシャンプー、ヘア
オイル、ポマード、ブリランチン、ヘアリキッド、セッ
トローション、ヘアスプレー、ヘアムース、枝毛コート
剤等を指し、その用途は化粧品、医薬部外品、医薬品等
である。
本発明に用いられるヒドロタルサイト被覆粉末は、前
記した粉末状核の表面にヒドロタルサイト、もしくはヒ
ドロタルサイトと他の粉末の一種又は二種以上を被覆し
たものであり、粒子径は0.01〜500μmのものである。
形状はどのようなものでも可能であるが、頭皮および頭
髪でのなめらかな使用感を必要とする場合には粒状、球
状、板状のものが好ましく、この場合の粒子径は、0.1
〜100μmのものが好ましい。
上記被覆粉末の頭部用組成物への配合量は0.05〜100
重量%が好適である。0.05重量%未満では消臭効果、皮
膚老廃物吸着能、過酸化脂質吸着能等が発揮されにく
い。
本発明の皮膚外用剤、消臭剤又は頭部用組成物には、
ヒドロタルサイト被覆粉末の他に、化粧料、医薬品、医
薬部外品等に汎用される成分は配合することができる。
このような配合成分としては、例えば、水;アボガド
油、アーモンド油、オリーブ油、クレープシード油、ゴ
マ油、サザンカ油、サフラワー油、大豆油、ツバキ油、
トウモロコシ油、ナタネ油、パーシック油、ヒマシ油、
ヒマワリ油、綿実油、落花生油、カカオ油、パーム油、
ヤシ油、牛油、魚脂、硬化油、タートル油、豚油、ミン
ク油、卵黄油等の油脂類;鯨ロウ、セラック、ミツロ
ウ、ラノリン、液状ラノリン、カルナウバロウ、キャン
デリラロウ等のロウ類;流動パラフィン、流動ポリイソ
ブチレン、スクワラン、プリスタン、ワセリン、パラフ
ィン、セレシン等の炭化水素;ジメチルポリシロキサ
ン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジ
ェンポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキ
サン、デカメチルシクロペンタシロキサン等のシリコー
ン油;コハク酸、酒石酸、クエン酸、ウンデシレン酸、
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リシ
ノール酸、ベヘニン酸等の脂肪酸;エタノール、イソプ
ロパノール、ラウリルアルコール、セタノール、2−ヘ
キシルデカノール、ステアリルアルコール、イソステア
リルアルコール、オレイルアルコール、ラノリンアルコ
ール等のアルコール;エチレングリコール、ジエチレン
グリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、
1,3−プチレングリコール、グリセリン、バチルアルコ
ール等の多価アルコール;ブドウ糖、ショ糖、乳糖、キ
シリトール、ソルビトール、マンニトール、マルチトー
ル糖の糖類;アジピン酸ジイソプロピル、イソステアリ
ン酸ヘキシルデシル、イソオクタン酸セチル、オレイン
酸オレイル、オレイン酸デシル、酢酸ラノリン、ステア
リン酸ブチル、ミリスチン酸イソプロピル、フタル酸ジ
エチル、ラウリン酸ヘキシル糖のエステル;ステアリン
酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン
酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、ミリスチン酸アル
ミニウム、ミリスチン酸カルシウム、ミリスチン酸マグ
ネシウム、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸アルミニウ
ム、パルミチン酸カルシウム、パルミチン酸マグネシウ
ム、パルミチン酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛、ウンデシレン
酸亜鉛、酢酸カルシウム等の金属石けん;アラビアゴ
ム、アルギン酸アトリウム、カゼイン、カラギーナン、
カラヤゴム、寒天、クインスシード、ゼラチン、デキス
トリン、デンプン、トラガント、ペクチン等の天然水溶
性高分子化合物、前記被覆粉末の核または外壁となる粉
末類、クロロフィル、β−カロチン等の天然色素;ソル
ビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレー
ト、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミ
テート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセス
キオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−2
−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ
−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等の
ソルビタン脂肪酸エステル類、モノ綿実油脂肪酸グリセ
リン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリ
セリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α′−オレ
イン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸
グリセリンリンゴ酸等のグリセリンポリグリセリン脂肪
酸類、モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロ
ピレングリコール脂肪酸エステル類、硬化ヒマシ油誘導
体、グリセリンアルキルエーテル等の親油性非イオン性
界面活性剤;POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソ
ルビタンモノステアレート、POE−ソルビタンモノオレ
ート、POE−ソルビタンテトラオレエート等のPOEソルビ
タン脂肪酸エステル類、POEソルビットモノラウレー
ト、POEソルビットモノオレエート、POEソルビットペン
タオレエート、POEソルビットモノステアレート等のPOE
−ソルビット脂肪酸エステル類、POEグリセリンモノス
テアレート、POEグリセリンモノイソステアレート、POE
−グリセリントリイソステアレート等のPOE−グリセリ
ン脂肪酸エステル類、POE−モノオレエート、POE−ジス
テアレート、POE−モノジオレエート、ジステアリン酸
エチレングリコール等のPOE−脂肪酸エステル類、POEラ
ウリルエーテル、POEオレイルエーテル、POEステアリル
エーテル、POEベヘニルエーテル、POE2−オクチルドデ
シルエーテル、POEコレスタノールエーテル等のPOEアル
キルエーテル類、POE−オクチルフェニルエーテル、POE
ノニルフェニルエーテル、POEジノニルフェニルエーテ
ル等のPOE−アルキルフェニルエーテル類、プルロニッ
ク等のプルロニック型界面活性剤類、POE・POPセチルエ
ーテル、POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル、POE
・POPモノブチルエーテル、POE・POP水添ラノリンPOE・
POPグリセリンエーテル等のPOE・POPアルキルエーテル
類、テトロニック等のテトラPOE・テトラPOPエチレンジ
アミン縮合物類、POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油、POE
硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE硬化ヒマシ油
トワイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油モノピログ
ルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE硬化
ヒマシ油マレイン酸等のPOEヒマシ油硬化ヒマシ油誘導
体、POEソルビットミツロウ等のPOEミツロウ・ラノリン
誘導体、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸
モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド
等のアルカノールアミド、POEプロピレングリコール脂
肪酸エステル、POEアルキルアミン、POE−脂肪酸アミ
ド、ショ糖脂肪酸エステル、POE−ノニルフェニルホル
ムアルデヒド縮合体、アルキルエトキシジメチルアミン
オキシド、トリオレイルリン酸等の親水性非イオン界面
活性剤;セッケン用素地、ラウリン酸ナトリウム、パル
ミチン酸ナトリウム等の脂肪酸セッケン、ラウリル硫酸
ナトリウム、ラウリル硫酸K等の高級アルキル硫酸エス
テル塩、POEラウリル硫酸トリエタノールアミン、POEラ
ウリル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エステ
ル塩、ラウロイルサルコシンナトリウム等のN−アシル
サルコシン酸、N−ミリストイル−N−メチルタウリン
ナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウ
ム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム等の高級脂肪
酸アミドスルホン酸塩、POEオレイルエーテルリン酸ナ
トリウム、POEステアリルエーテルリン酸等のリン酸エ
ステル塩、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナト
リウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキ
シエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプ
ロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等のスル
ホコハク酸塩、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノ
ールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等のア
ルキルベンゼンスルホン酸塩、N−ラウロイルグルタミ
ン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジ
ナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノ
ナトリウム等のN−アシルグルタミン酸塩、硬化ヤシ油
脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等の高級脂肪酸エステ
ル硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸化油、POE−アル
キルエーテルカルボン酸、POE−アルキルアリルエーテ
ルカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂
肪酸エステルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸エステ
ル塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、
ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム、
N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミ
ン、カゼインナトリウム等の陰イオン界面活性剤;ポリ
エーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、アル
キル変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、カル
ボン酸変性シリコーン等のシリコーン系界面活性剤;パ
ーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキ
ルリン酸エステル、パーフルオロアルキルトリメチルア
ンモニウム塩、パーフルオロアルキルベタイン、パーフ
ルオロアルキルアミンオキサイド、パーフルオロアルキ
ルEO付加物等のフッ素系界面活性剤;パラオキシ安息香
酸ブチル、パラトキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安
息香酸エチル、パラオキシ安息香酸メチル等の防腐剤;
ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK等の
ビタミン類;エストラジオール、エチニルエストラジオ
ール、コルチゾン等のホルモン;アルミニウムヒドロキ
シクロリド、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、塩
基性臭化アルミニウム、アルミニウムフェノールスルホ
ン酸、タンニン酸、アルミニウムナフタリンスルホン
酸、塩基性ヨウ化アルミニウム等の制汗剤;ウロカニン
酸、シノキサート等の紫外線吸収剤;アラントイン、ア
ロエ末、グアイズレン等の消炎剤;3,4,4−トリクロロカ
ルバニリド(T.C.C)、トリエチルサイトレート(T.E.
C)、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゾトニウム、塩
化アルキルトリメチルアンモニウム、レゾルシン、フェ
ノール、ソルビン酸、サリチル酸、ヘキサクロロフェン
等の殺菌剤;その他の粉末;植物性天然香料であるラベ
ンダー、レモン、ライム、ジャスミン、ミント、ペパー
ミント、ローズ、カンファー等の精油;ムスク、シベッ
ト、カストリウム等の動物成香料やその他の合成香料;
フロン11、フロン12、フロン114、プロパン、イソブタ
ン、ノルマルブタンおよびそれらの混合物である液化石
油ガス(LPG)、ノルマルペンタン、イソペンタン、ノ
ルマヘキサン、ジメチルエーテル、塩化炭化水素等の噴
射剤;炭酸ガス、窒素ガス、笑気ガス等の圧縮ガス等を
挙げることができる。
本発明の口腔用組成物には前記被覆粉末の他に口腔用
組成物に汎用される各種成分を配合することができる。
例えば、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、第二リ
ン酸カルシウム、無水ケイ酸、含水ケイ酸、ピロリン酸
カルシウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、アルミナ等
の研磨剤、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、カラギーナン、ア
ルギン酸ナトリウム、ビーガム、ベントナイト、ポリビ
ニルアルコール等の増粘剤、グリセリン、ソルビトー
ル、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等
の湿潤剤、ラウリル硫酸ナトリウム、アシルサルコシン
酸ナトリウム、ショ糖脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリ
セリドモノ硫酸ナトリウム等の発泡剤、サッカリンナト
リウム、ステビオサイド、グリチルリチン、ソーマチン
等の甘味剤、防腐剤、香料、フッ素化合物、抗菌剤、抗
炎症剤等の薬効剤及び必要に応じて着色剤が配合され
る。
[実施例] 次に実施例により本発明をさらに詳細に説明する。な
お、本発明はこれによって限定されるものではない。ま
た、配合は重量%で示している。
ヒドロタルサイト被覆粉末の製造例 まず、ヒドロタルサイト被覆粉末の実施例について説
明する。なお、ヒドロタルサイトは天然のものと合成す
るものがあり、どちらを用いても良い。以下の実施例で
使用するヒドロタルサイトは、主に協和化学工業(株)
製の合成ヒドロタルサイトであるアルカマックL、アル
カマックSH、アルカマックVF等があるが、これらに限定
されるものではない。
実施例1 ヒドロタルサイト(25.0%)被覆球状ナイ
ロン12 球状ナンロン12(平均粒径6.6μm)75.0%をヒドロ
タルサイト(平均粒径0.3μm)25.0%とともにヘンシ
ェル型ミキサー(三井三池製作所FM1OB型)中にて3分
間混合し、次いで得られた混合粉末を、アルミナボール
(日本化学陶業HDアルミナボール3mmφ)を充填した回
転式ボールミル(ヤマト科学ユニバーサルボールミル)
中にて10時間処理を行なった。
走査型電子顕微鏡(日立S-510型走査電子顕微鏡)で
の観察により、第1図に示す粒子構造の被覆粉末が得ら
れたことを確認した。
なお、同図右下のスケールは5μmを示す。
実施例2 ヒドロタルサイト(20.0%)被覆板状ポリ
エチレン 板状ポリエチレン(平均粒径10μm)80.0%をヒドロ
タルサイト(平均粒径0.03μm)20.0%とともに小型粉
砕器(協立理工製SK-N10型)中にて一分間混合し、次い
で得られた混合粉末をアルミナボール(日本化学陶業HD
アルミナボール2mmφ)を充填した遊星型ボールミル
(三田村理研工業製セントリフユーガルボールミル)中
に入れ、1時間処理を行なった。得られた被覆粉末は走
査型電子顕微鏡観察により板状ポリエチレンの表面がヒ
ドロタルサイトにより完全に覆われていることが確認さ
れた。
実施例3 ヒドロタルサイト(15.0%)二酸化ケイ素
(15%)被覆粒状セルロース 粒状セルロース(平均粒径20μm)70.0%、ヒドロタ
ルサイト(平均粒径0.3μm)15.0%および二酸化ケイ
素(平均粒径0.1μm)15.0%とともにアルミナボール
(日本化学陶業製HDアルミナボール3mmφ)を充填した
回転式ボールミル(ヤマト科学製ユニバーサルボールミ
ル)中にて8時間処理を行ない被覆粉末を得た。
実施例4 ヒドロタルサイト(39.0%)被覆球状ポリ
スチレン 球状ポリスチレン粉末(平均粒径50μm)61.0%をヒ
ドロタルサイト(平均粒径2μm)39.0%とともにアル
ミナボール(アシザワアルミナボール1mmφ)を充填し
た遊星型ボールミル(三田村理研工業製GENT RIFUGAL B
ALL MILL)中に入れ、30分間処理を行ない、被覆粉末を
得た。
実施例5 ヒドロタルサイト(18.0%)酸化亜鉛(1
0.0%)被覆球状ポリメチルメタクリレート 球状ポリメチルメタクリレート(平均粒径0.5μm)7
2.0%をヒドロタルサイト(平均粒径0.03μm)18.0%
及び酸化亜鉛(平均粒径0.03μm)10.0%とともにアル
ミナボール(アシザワアルミナボール2mmφ)を充填し
た振動式ボールミル(日本スピンドルVKM-2型)中に入
れ、3時間処理を行ない、被覆粉末を得た。
実施例6 ヒドロタルサイト(20.0%)被覆球状ポリ
エチレン 球状ポリエチレン粉末(平均粒径5μm)80.0%とヒ
ドロタルサイト(平均粒径0.5μm)20.0%をハイブリ
ダイゼーションシステム(奈良機械製NHS-1型)を用い
てOMダイザー処理を1分間、ハイブリダイザー処理(30
00rpm)を2分間行ない、被覆粉末を得た。
実施例7 ヒドロタルサイト(20.0%)被覆球状二酸
化ケイ素 球状の二酸化ケイ素(平均粒径7μm)80.0%とヒド
ロタルサイト(平均粒径0.05μm)20.0%をメカノフュ
ージョンシステム(ホソカワミクロン製AM-15F型)の回
転ケーシング部に投入し2800rpmで30分間処理を行な
い、被覆粉末を得た。
実施例8 ヒドロタルサイト(7.0%)赤色酸化鉄
(3.0%)被覆球状キトサン 球状キトサン粉末(平均粒径3μm)90.0%とヒドロ
タルサイト(平均粒径0.2μm)7.0%、赤色酸化鉄(平
均粒径0.3μm)3.0%とともに非連続式に改造したジェ
ットミル(ホソカワミクロン製ミクロンジェットMJ-3
型)中に入れ、30分間処理を行ない、被覆粉末を得た。
実施例9 ヒドロタルサイト(25.0%)二酸化チタン
(8.0%)被覆球状ジメチルポリシロキサン粉末 球状ジメチルポリシロキサン粉末(平均粒径9μm)
67.0%とヒドロタルサイト25.0%及び二酸化チタン8.0
%とともに非連続式に改造したコスモマイザー(奈良機
械製COS-1型)中に入れ、3000rpmで10分間処理を行な
い、被覆粉末を得た。
実施例10 ヒドロタルサイト(15.0%)被覆球状窒化
ホウ素 板状窒化ホウ素(平均粒径8μm)85.0%をヒドロタ
ルサイト(平均粒径0.1μm)15.0%とともにハイブリ
ダイゼーションシステム(奈良機械製MHS-2型)を用い
てOMタイザー処理を2分間、ハイブリダイザー処理(26
00rpm)を3分間行ない、被覆粉末を得た。
実施例11 ヒドロタルサイト(12.0%)被覆ウールケ
ラチン粉末 ウールケラチン粉末(平均粒径20μm)88.0%をヒド
ロタルサイト(平均粒径0.02μm)12.0%を粉末量の半
量のエタノールとともに5mmφのジルコニアボールを充
填した回転式ボールミル(入江商会製V-2M型)に入れ、
6時間処理を行ない、被覆粉末を得た。
実施例12 ヒドロタルサイト(15.0%)ハイドロキシ
アパタイト(5.0%)被覆球状ポリ四フッ化エチレン 球状ポリ四フッ化エチレン(平均粒径5μm)80.0%
とヒドロタルサイト(平均粒径0.01μm)15.0%及びハ
イドロキシアパタイト(平均粒製0.1μm)5.0%を用
い、実施例1と同様な方法で被覆粉末を得た。
実施例13 ヒドロタルサイト(25.0%)酸化亜鉛(1.
5%)被覆球状架橋ジメチルポリシロキサン 球状架橋ジメチルポリシロキサン(平均粒状3μm)
60.0%ヒドロタルサイト(平均粒径0.03μm)25.0%と
二酸化亜鉛(0.05μm)15.0%を用い、実施例2と同様
な方法で被覆粉末を得た。
実施例14 ヒドロタルサイト(15.0%)球状ポリメチ
ルメタクリレート(5.0%)被覆粒状デンプン 球状デンプン(平均粒状30μm)80.0%とヒドロタル
サイト(平均粒径0.5μm)15.0%及び球状ポリメチル
メタクリレート(平均粒径0.3μm)5.0%を用い、実施
例3と同様な方法で被覆粉末を得た。
実施例15 ヒドロタルサイト(25.0%)硫酸バリウム
(10.0%)被覆球状硬化ビスフェノールA−エピクロル
ヒドリン共重合体粉末 球状硬化ビスフェノールA−エピクロルヒドリン共重
合体粉末(平均粒径3μm)65.0%と、ヒドロタルサイ
ト(平均粒径0.05μm)25.0%および硫酸バリウム(平
均粒径0.5μm)10.0%を用い、実施例3と同様な方法
で被覆粉末を得た。
実施例16 ヒドロタルサイト(15.0%)被覆板状ポリ
エチレン 板状ポリエチレン(平均粒径8μm)85.0%とヒドロ
タルサイト(平均粒径0.2μm)15.0%を用い、実施例
1と同様な方法で被覆粉末を得た。
実施例17 ヒドロタルサイト(28.0%)被覆球状ナイ
ロン6 球状ナイロン6(平均粒径9μm)72.0%とヒドロタ
ルサイト(平均粒径0.04μm)28.0%を用い、実施例2
と同様な方法で被覆粉末を得た。
実施例18 ヒドロタルサイト(40.0%)被覆繊維状セ
ルロース粉末 繊維状セルロース粉末(平均粒径10μm)60.0%とヒ
ドロタルサイト(平均粒径0.05μm)40.0%を用い、実
施例11と同様な方法で被覆粉末を得た。
実施例19 ヒドロタルサイト(35.0%)被覆球状ベン
ゾグアナミン樹脂 球状ベンゾグアナミン樹脂(平均粒径30μm)65.0%
とヒドロタルサイト(平均粒径1.0μm)35.0%を用
い、実施例4と同様な方法で被覆粉末を得た。
実施例20 ヒドロタルサイト(20.0%)酸化亜鉛(1
0.0%)被覆板状二酸化ケイ素 板状二酸化ケイ素(平均粒径12μm)70.0%とヒドロ
タルサイト(平均粒径0.05μm)20.0%及び酸化亜鉛
(平均粒径0.2μm)10.0%を用い、実施例5と同様な
方法で被覆粉末を得た。
実施例21 ヒドロタルサイト(25.0%)被覆粒状キチ
ン 粒状キチン(平均粒径50μm)75.0%とヒドロタルサ
イト(平均粒径5μm)25.0%を用い、実施例6と同様
な方向で被覆粉末を得た。
実施例22 ヒドロタルサイト(15.0%)ポリ四フッ化
エチレン(5.0%)被覆絹フィブロイン粉末 絹フィブロイン粉末(平均粒径25μm)80.0%とヒド
ロタルサイト(平均粒径0.2μm)15.0%及びポリ四フ
ッ化エチレン(平均粒径1μm)5.0%を用い、実施例
7と同様な方法で被覆粉末を得た。
実施例23 ヒドロタルサイト(22.0%)被覆粒状キト
サン 球状キトサン(平均粒径10μm)78.0%とヒドロタル
サイト(平均粒径0.7μm)22.0%を用い、実施例8と
同様な方法で被覆粉末を得た。
実施例24 ヒドロタルサイト(30.0%)ハイドロキシ
アパタイト(10.0%)被覆粒状二酸化ケイ素 粒状二酸化ケイ素(平均粒径20μm)60.0%とヒドロ
タルサイト(平均粒径0.5μm)30.0%及びハイドロキ
シアパタイト(平均粒径0.2μm)10.0%を用い、実施
例9と同様な方法で被覆粉末を得た。
実施例25 ヒドロタルサイト(33.0%)被覆粒状セル
ロース 粒状セルロース(平均粒径35μm)67.0%とヒドロタ
ルサイト(平均粒径0.05μm)33.0%を用い、実施例10
と同様な方法で被覆粉末を得た。
実施例26 ヒドロタルサイト(20.0%)二酸化ケイ素
(20.0%)被覆繊維状ナイロン12 繊維状ナイロン12(平均粒径45μm)60.0%とヒドロ
タルサイト(平均粒径0.9μm)20.0%及び二酸化ケイ
素(平均粒径1.0μm)20.0%を用い、実施例11と同様
な方法で被覆粉末を得た。
実施例27 ヒドロタルサイト(27.2%)カルシウムミ
リステート(0.8%)被覆球状ナイロン12 球状状ナイロン12(平均粒径5.0μm)72.0%とヒド
ロタルサイト(平均粒径0.05μm)27.2%、カルシウム
ミリステート(平均粒径0.1μm)0.8%とともにヘンシ
ェル型ミキサー(三井三池製作所FM10B型)中にて3分
間混合し、次いで得られた混合粉末を、アルミナボール
(日本化学陶業HDアルミナボール3mmφ)を充填した回
転式ボールミル(ヤマト化学ユニバーサルボールミル)
中にて6時間処理を行ない、被覆粉末を得た。
実施例28 ヒドロタルサイト(24.6%)被覆粒状第二
リン酸カルシウム 粒状第二リン酸カルシウム(平均粒径20μm)75.4%
をヒドロタルサイト(平均粒径0.3μm)24.6%ととも
に小型粉砕器(協立理工製SK-M10型)中にて一分間混合
し、次いで得られた混合粉末をアルミナボール(日本化
学陶業HDアルミナボール2mmφ)を充填した遊星型ボー
ルミル(三田村理研工業製セントリフユーガルボールミ
ル)中に入れ、40分間処理を行ない、被覆粉末を得た。
実施例29 ヒドロタルサイト(13.4%)ハイドロキシ
アパタイト(5.6%)被覆球状ポリエチレン 球状ポリエチレン(平均粒径15μm)81.0%、ヒドロ
タルサイト(平均粒径0.3μm)13.4%及びハイドロキ
シアパタイト(平均粒径0.1μm)5.6%をアルミナボー
ル(アシザワアルミナボール5mmφ)を充填した振動式
ボールミル(日本スピンドルVKM-2型)中に入れ、2時
間処理を行ない、被覆粉末を得た。
実施例30 ヒドロタルサイト(9.5%)ジンクオレー
ト(0.5%)被覆球状ポリメチルメタクリレート 球状ポリメチルメタクリレート(平均粒径0.5μm)9
0.0%、ヒドロタルサイト(平均粒径0.02μm)9.5%、
ジンクオレート(平均粒径0.1μm)0.5%をハイブリダ
イゼーションシステム(奈良機械製NHS-1型)を用いてO
Mダイザー処理を1分間、ハイブリダイザー処理(3000r
pm)を3分間行ない、被覆粉末を得た。
実施例31 ヒドロタルサイト(15.0%)カルシウムス
テアレート(0.4%)被覆球状二酸化ケイ素 球状の二酸化ケイ素(平均粒径20μm)84.6%とヒド
ロタルサイト(平均粒径1μm)15.0%、カルシウムス
テアレート(平均粒径0.5μm)0.4%をメカノフュージ
ョンシステム(ホソカワミクロン製AM-15F型)の回転ケ
ーシング部に投入し2900rpmで30分間行ない、被覆粉末
を得た。
実施例32 ヒドロタルサイト(23.0%)被覆球状ポリ
スチレン 球状ポリスチレン(平均粒径30μm)77.0%をヒドロ
タルサイト(平均粒径2.0μm)23.0%とともに非連続
式に改造したジェットミル(ホソカワミクロン製ミクロ
ンジェットMJ-3型)中に入れ、20分間処理を行ない、被
覆粉末を得た。
実施例33 ヒドロタルサイト(39.0%)被覆球状ジメ
チルポリシロキサン粉末 球状ジメチルポリシロキサン粉末(平均粒径7.0μ
m)61.0%及びヒドロタルサイト(平均粒径0.1μm)3
9.0%を用い、実施例27と同様な方法で被覆粉末を得
た。
実施例34 ヒドロタルサイト(21.0%)ポリメチルメ
タクリレート(1.5%)被覆粒状デンプン 粒状デンプン(平均粒径50.0μm)77.5%、ヒドロタ
ルサイト(平均粒径10.0μm)21.0%及びポリメチルメ
タクリレート(平均粒径0.5μm)1.5%を用い、実施例
28と同様な方法で被覆粉末を得た。
実施例35 ジメチル以ポリシロキサン処理ヒドロタル
サイト(41.0%)被覆球状キトサン 球状キトサン(平均粒径3.0μm)59.0%およびジメ
チルポリシロキサン処理ヒドロタルサイト(平均粒径0.
08μm)41.0%を用い、実施例29と同様な方法で被覆粉
末を得た。
実施例36 ヒドロタルサイト(19.0%)酸化亜鉛(4.
0%)被覆板状マイカ 板状マイカ(平均粒径20.0μm)77.0%、ヒドロタル
サイト(平均粒径2.0μm)19.0%及び酸化亜鉛(平均
粒径0.05μm)4.0%を用い、実施例30と同様な方法で
被覆粉末を得た。
実施例37 パーフルオロアルキルカルボン酸塩処理ヒ
ドロタルサイト(41.0%)被覆球状二酸化チタン 球状二酸化チタン(平均粒径7.0μm)59.0%および
パーフルオロアルキルカルボン酸塩処理ヒドロタルサイ
ト(平均粒径0.1μm)41.0%を用い、コスモス(川崎
重工製)により被覆粉末を得た。
実施例38 ヒドロタルサイト(41.0%)被覆粒状酸化
亜鉛 粒状酸化亜鉛(平均粒径3μm)59.0%、ヒドロタル
サイト(平均粒径0.05μm)41.0%を用い、実施例7と
同様な方法で被覆粉末を得た。
実施例39 ヒドロタルサイト(33.0%)被覆板状ポリ
エチレン 板状ポリエチレン(平均粒径10μm)67.0%、ヒドロ
タルサイト(平均粒径0.5μm)33.0%を用い、実施例1
0と同様な方法で被覆粉末を得た。
ヒドロタルサイト被覆粉末を含むことを特徴とする皮膚
外用剤 次にヒドロタルサイト被覆粉末を含む皮膚外用剤の実
施例について説明する。
実施例40 パウダーファンデーション (1)セリサイト 47.28 (2)タルク 15.0 (3)ヒドロタルサイト(25.0%)被覆球状ナイロン12
(実施例1のもの) 15.0 (4)二酸化チタン 6.5 (5)酸化鉄 3.5 (6)トリメチロールプロパントリイソステアレート 5.0 (7)スクワラン 6.0 (8)ソルビタンセスキオレート 1.0 (9)防腐剤 0.5 (10)酸化防腐剤 0.02 (11)香料 0.2 (製法) 上記(1)〜(5)をヘンシェルミキサーで混合し、
これに(6)〜(11)を加熱溶解したものを添加し、混
合粉砕する。これう中皿に成型してパウダーファンデー
ションを得た。
比較例1 パウダーファンデーション (1)セリタイト 47.28 (2)タルク 15.0 (3)ヒドロタルサイト 3.75 (4)球状ナイロン12 11.25 (5)二酸化チタン 6.5 (6)酸化鉄 3.5 (7)トリメチロールプロパントリイソステアレート 5.0 (8)スクワラン 6.0 (9)ソルビタンセスキオレート 1.0 (10)防腐剤 0.5 (11)酸化防腐剤 0.02 (12)香料 0.2 (製法) 実施例40に準ずる。
次に実使用テストによる効果の確認を行なった。健康
な肌をもつ女性被験者25名に対し、実施例40で得られた
パウダーファンデーション、及び比較例1に示すように
ヒドロタルサイトを球状ナイロン12上に被覆化せずその
まま配合したパウダーファンデーションを、顔面の右半
分及び左半分の任意の部位に塗布し、恒温恒湿室(気温
28℃、湿度70%)内に2時間とどまり、その化粧持ち効
果を調べた。試験結果を第1表に示す。
同表より明らかなように、比較例1に比べて実施例40
は明らかに化粧持ちが良好と答えた人が極めて多く、ヒ
ドロタルサイトの被覆化が化粧持ち向上に対して有効で
あることが示唆された。また、皮膚上での使用性も向上
していた。
実施例41 固型粉末状皮膚外用剤 (1)タルク 19.8 (2)ステアリン酸マグネシウム 5.0 (3)ヒドロタルサイト(20.0%)被覆板状ポリエチレ
ン(実施例2のもの) 75.0 (4)香料 0.1 (5)殺菌剤 0.1 (製法) (1)〜(3)及び(5)をブレンダーでよく撹拌混
合しながら(4)を均一に噴霧し、これを中皿に成型し
て固型粉末皮膚外用剤を得た。
比較例2 固型粉末状皮膚外用剤 (1)タルク 19.8 (2)ステアリン酸マグネシウム 5.0 (3)ヒドロタルサイト 15.0 (4)板状ポリエチレン 60.0 (5)香料 0.1 (6)殺菌剤 0.1 (製法) 実施例41に準ずる。
次に実使用テストによる効果の確認を行なった。肌荒
れに悩む被験者15名に対し、実施例41で得られた固型粉
末状皮膚外用剤及び比較例2に示すようにヒドロタルサ
イトを被覆化しなかった固型粉末状皮膚外用剤を3ヵ月
間顔面に塗布し、肌荒れ防止効果を調べた。試験結果を
第2表に示す。
同表より、比較例2に比べて実施例41は「明らかに肌
荒れが改善された」及び「やや肌荒れが改善された」と
答えた人が50%以上多く、ヒドロタルサイトの被覆化が
肌荒れに対してより良好であることが示唆された。
実施例42 粉末状皮膚外用剤 (1)タルク 49.95 (2)ヒドロタルサイト(15.0%)二酸化ケイ素(15
%)被覆粒状セルロース(実施例3のもの) 50.0 (3)香料 0.05 (製法) (1)と(2)をブレンダーでよく撹拌混合しながら
(3)を均一に噴霧し、粉末状皮膚外用剤を得た。
比較例3 粉末状皮膚外用剤 (1)タルク 49.95 (2)ヒドロタルサイト 7.5 (3)二酸化ケイ素 7.5 (4)粒状セルロース 35.0 (5)香料 0.05 (製法) 実施例42に準ずる。
次に実使用テストによる効果の確認を行なった。ニキ
ビに悩む被験者20名に対し、実施例42で得られた粉末状
皮膚外用剤及びヒドロタルサイトと二酸化ケイ素を被覆
化しなかった比較例3の粉末状皮膚外用剤を3ヵ月間顔
面に塗布し、ニキビによって誘発される炎症の改善効果
を調べた。試験結果を第3表に示す。
同表より、比較例3に比べて実施例42は「明らかに炎
症が改善された」及び「やや炎症が改善された」と答え
た人が80%以上多く、ヒドロタルサイト及び二酸化ケイ
素の被覆化がニキビによって誘発される炎症に対してよ
り有効であることが示唆された。
実施例43 クレンジングクリーム (1)セタノール 2.0 (2)ビースワックス 2.0 (3)ステアリン酸 3.0 (4)ワセリン 8.0 (5)スクワラン 37.0 (6)イソプロピルミリステート 10.0 (7)POP(20モル付加)ソルビタンラウリン酸エステ
ル 2.5 (8)グリセリンモノステアレート 2.5 (9)エチルパラペン 0.3 (10)香料 0.2 (11)グリセリン 2.0 (12)プロピレングリコール 5.0 (13)精製水 20.4 (14)水酸化カリウム 0.1 (15)ヒドロタルサイト(39.0%)被覆球状ポリスチレ
ン(実施例4のもの) 5.0 (製法) (1)〜(10)及び(11)〜(14)をそれぞれ70℃に
加熱して溶解した後、(11)〜(14)の溶解物に加え
る。乳化機を用いて乳化した後、熱交換器により終温30
℃まで冷却し、次いで容器に充填した。
比較例4 クレンジングクリーム (1)セタノール 2.0 (2)ビースワックス 2.0 (3)ステアリン酸 3.0 (4)ワセリン 8.0 (5)スクワラン 37.0 (6)イソプロピルミリステート 10.0 (7)POP(20モル付加)ソルビタンラウリン酸エステ
ル 2.5 (8)グリセリンモノステアレート 2.5 (9)エチルパラベン 0.3 (10)香料 0.2 (11)グリセリン 2.0 (12)プロピレングリコール 5.0 (13)精製水 20.4 (14)水酸化カリウム 0.1 (15)ヒドロタルサイト 1.95 (16)球状ポリスチレン 3.05 (製法) 実施例43に準ずる。
次に実使用テストによる効果の確認を行なった。健康
な肌をもつ女性被験者20名に対し、実施例43で得られた
クレンジングクリーム、及びヒドロタルサイトを被覆化
しなかった比較例4のクレンジングクリームを、ファン
デーションを塗布した左右に各々用い、その使用感触を
調べた。試験結果を第4表に示す。
同表より明いらかなように、比較例4に比べて実施例
43は使用感が良好であることが明らかであり、ヒドロタ
ルサイトの被覆化クレンジングクリームの使用感向上に
対してより有効であることが示唆された。
実施例44 コンパクト状デオドラントパウダー (1)ヒドロタルサイト(18.0%)酸化亜鉛(10.0%)
被覆球状ポリメチルメタクリレート(実施例5のもの)
60.0 (2)ジンクミリステート 10.0 (3)タルク 20.0 (4)流動パラフィン 10.0 (製法) (1)〜(3)をヘンシェルミキサーで混合し、この
混合物に対して成分(4)を添加した材料、5HPパルベ
ライザー(細川ミクロン)で粉砕し、これを中皿にプレ
ス成型し、本発明によるコンパクト状デオドラントパウ
ダーを得た。
比較例5 コンパクト状デオドラントパウダー (1)ヒドロタルサイト 10.8 (2)酸化亜鉛 6.0 (3)球状ポリメチルメタクリレート 43.2 (4)ジンクミリステート 10.0 (5)タルク 20.0 (6)流動パラフィン 10.0 (製法) 実施例44に準ずる。
次に実使用テストによる効果の確認を行なった。腋下
臭を有すると自覚する健康な男性被験者15名を用い、本
発明のコンパクト状デオドラントパウダーの消臭効果試
験を行なった。前夜入浴した被験者に15時間後、一方の
腋下に実施例44で得られたパウダーを、他方の腋下に比
較例5のパウダーをパフにより同時に塗布し、約1分後
各自が両方の腋下の臭いの評価を行なった。試験結果を
第5表に示す。
同表より、比較例5に比べて実施例44は消臭効果が良
好であることが明らかであり、ヒドロタルサイト及び酸
化亜鉛の被覆化がコンパクト状デオドラントパウダーの
消臭効果向上に対してより有効であることが示唆され
た。また、皮膚上での使用性も向上していた。
実施例45 消臭スプレー (1)フロン11 76.8 (2)n−ブタン 19.2 (3)ヒドロタルサイト(20.0%)被覆球状ポリエチレ
ン(実施例6のもの) 3.0 (4)イソプロピルミリステート 0.5 (5)テトラ−2−エチルヘキサン酸ジグリセロールソ
ルビタン 0.5 (製法) (3)〜(5)をニーダーにて混合した後、スプレー
缶中に充填し、さらに(1)及び(2)を充填し、消臭
スプレーを得た。
比較例6 消臭スプレー (1)フロン11 76.8 (2)n−ブタン 19.2 (3)ヒドロタルサイト 0.6 (4)ポリエチレン 2.4 (5)イソプロピルミリステート 0.5 (6)テトラ−2−エチルヘキサン酸ジグリセロールソ
ルビタン 0.5 (製法) 実施例45に準ずる。
次に実使用テストによる効果の確認を行なった。足臭
を有すると自覚する健康な男性被験者20名を用い、本発
明の消臭スプレーの消臭効果試験を行なった。前夜入浴
した被験者に18時間後、靴下を脱いだ状態で一方の足に
実施例45で得られた消臭スプレーを、他方の足に比較例
6の消臭スプレーを同時に塗布し、約1分後各自が両方
の足の臭いの評価を行なった。試験結果を第6表に示
す。
同表より、、比較例6に比べて実施例45は消臭効果が
良好であることが明らかであり、ヒドロタルサイトの被
覆化が消臭スプレーの消臭効果向上に対してより有効で
あることが示唆された。
実施例46 軟膏 (1)セレシン 20.0 (2)流動パラフィン 18.0 (3)POP(10モル付加)モノオレイン酸エステル 0.25 (4)グリセリンモノステアリン酸エステル 0.25 (5)ワセリン 35.0 (6)ヒドロタルサイト(20.0%)被覆球状二酸化ケイ
側(実施例7のもの) 5.0 (7)精製水 17.5 (8)プロピレングリコール 4.0 (製法) (1)〜(5)を70℃に混合溶解し(油相)、この中
に(6)を分散する。(7)に(8)を溶解して70℃に
保ち、油相に加えてホモミキサーで均一に乳化後、冷却
して軟膏を得た。
実施例46により得られた軟膏は、ヒドロタルサイトを
被覆化せずにそのまま配合した軟膏と比較して、実示に
おいて肌荒れを改善する効果がより優れており、また使
用感触も良好であった。
実施例47 パック (1)ポリビニルアルコール 15.0 (2)ポリエチレングリコール 3.0 (3)プロピレングリコール 7.0 (4)エタノール 10.0 (5)ヒドロタルサイト(7.0%)赤色酸化鉄(3.0%)
被覆球状キトサン(実施例8のもの) 10.0 (6)メチルパラベン 0.05 (7)香料 0.15 (8)精製水 54.8 (製法) (8)に(2)、(3)、(6)を加え溶解する。次
に(1)を加え加熱撹拌し溶解後、(5)を分散する。
これに(4)、(7)を添加し撹拌溶解してパックを得
た。
実施例47により得られたパックは、実使用テストの結
果、なめらかな感触で、皮脂による皮膚のべたつきを押
える効果に優れていた。
実施例48 化粧水 (1)エタノール 15.0 (2)ヒアルロン酸 4.0 (3)ヒドロタルサイト(41.0%)被覆粒状酸化亜鉛
(実施例38のもの) 4.0 (4)カオリン 0.5 (5)カンファー 適量 (6)香料 適量 (7)精製水 残余 (製法) 常法により化粧水を得た。
本実施例にかかる化粧水は使用感触が良好で、皮脂に
よる皮膚のべたつきを押える効果に優れていた。
実施例40 カラミンローション (1)カラミン 1.0 (2)ヒドロタルサイト(33.0%)被覆球状ポリエチレ
ン(実施例39のもの) 1.0 (3)ベントナイト 0.2 (4)フェノール 適量 (5)グリセリン 4.0 (6)精製水 残余 (製法) 常法によりカラミンローションを得た。
本実施例にかかるカラミンローションを使用感触が良
好で、日焼け後の皮脂による皮膚のべたつきを押える効
果に優れていた。
実施例50 クリーム (1)セトステアリルアルコール 3.5 (2)スクワラン 20.0 (3)ミツロウ 3.0 (4)ラノリン 5.0 (5)エチルパラベン 0.3 (6)POE(20モル付加)ソルビタンモノオレイン酸エ
ステル 2.0 (7)ステアリン酸モノグリセリド 2.0 (8)ヒドロタルサイト(25.0%)二酸化チタン(8.0
%)被覆球状ジメチルポリシロキサン粉末(実施例9の
もの) 5.0 (9)香料ベントナイト 0.1 (10)1,3−ブチレングリコール 5.0 (11)グリセリン 5.0 (12)精製水 49.1 (製法) 常法によりクリームを得た。
本実施例にかかるクリームは、粉末成分の分散安定性
が良好で、また使用感触も優れていた。
実施例51 固型白粉 (1)タルク 87.9 (2)ヒドロタルサイト(15.0%)被覆板状窒化ホウ素
(実施例10のもの) 10.0 (3)流動パラフィン 2.0 (4)香料 0.1 (製法) 常法により固型白粉を得た。
本実施例にかかる固型白粉は、なめらかな使用感で化
粧持ち効果に優れていた。
実施例52 ベビーパウダー (1)タルク 80.0 (2)炭酸カルシウム 17.0 (3)デンプン 0.5 (4)ヒドロタルサイト(12.0%)被覆ウールケラチン
粉末(実施例11のもの) 2.0 (5)殺菌剤 0.3 (6)防腐剤 0.2 (製法) 常法によりベビーパウダーを得た。
本実施例にかかるベビーパウダーは、なめらかな使用
感で、体臭を消し、あせもをできにくくする効果に優れ
ていた。
実施例53 デオドラントスチック (1)オクタメチルシクロテトラシロキサン 60.0 (2)スクワラン 10.0 (3)炭酸水素ワックス 10.0 (4)ヒドロタルサイト(15.0%)ハイドロキシアパタ
イト(5.0%)被覆球状ポリ四フッ化エチレン(実施例1
2のもの) 20.0 (製法) 常法によりデオドラントスチックを得た。
本実施例にかかるデオドラントスチックは、腋下に塗
布したところ、さらっとした感触で消臭効果に優れてい
た。
実施例54 ロールオン消臭剤 (1)精製水 71.0 (2)エタノール 20.0 (3)ソルビット 4.0 (4)ヒドロタルサイト(25.0%)酸化亜鉛(15.0%)
被覆球状架橋ジメチルポリシロキサン(実施例13のも
の) 5.0 (製法) 常法によりロールオン消臭剤を得た。
本実施例にかかるロールオン消臭剤は、さっぱりした
使用感で肌をさらさらさせ、消臭効果に優れていた。
実施例55 クレンジングパウダー (1)石鹸末 40.0 (2)N−ミリストイルメチルタウリンナトリウム18.0 (3)ミリスチン酸 1.0 (4)POE(20モル付加)セチルエーテル 0.5 (5)香料 0.5 (6)ヒドロタルサイト(15.0%)球状ポリメチルメタ
クリレート(5.0%)被覆球状デンプン(実施例14のも
の) 15.0 (製法) 常法によりクレンジングパウダーを得た。
本実施例にかかるクレンジングパウダーは、洗浄効果
に優れ、さらに皮膚表面の汗臭さをとる効果に優れ、使
用感触も良好であった。
実施例56 口紅 (1)ヒドロタルサイト(25.0%)硫酸バリウム(10.0
%)被覆球状硬化ビスフェノールA−エピクロルヒドリ
ン共重合体粉末(実施例15のもの) 4.5 (2)赤色202号 0.5 (3)赤色204号 2.0 (4)赤色223号 0.05 (5)セレシン 15.0 (6)ミツロウ 10.0 (7)セチルアルコール 5.0 (8)鯨ロウ 4.0 (9)カルナバロウ 1.0 (10)流動パラフィン 20.95 (11)液状ラノリン 20.0 (12)ブチルステアリ酸エステル15.0 (13)ソルビタンセスキオレイン酸エステル 2.0 (14)香料 適量 (15)酸化防止剤 適量 (製法) 常法により口紅を得た。
本実施例にかかる口紅は、なめらかな伸びをもち、化
粧持ちも良好であった。
実施例57 ほお紅 (1)ヒドロタルサイト(15.0%)被覆板状ポリエチレ
ン(実施例16のもの) 5.0 (2)タルク 80.0 (3)ステアリン酸亜鉛 5.0 (4)米デンプン 10.0 (5)顔料 適量 (6)香料 適量 (7)防腐剤 適量 (製法) 常法によりほお紅を得た。
本実施例にかかるほお紅は、使用感に優れ、化粧持ち
も良好であった。
実施例58 スチックアイシャドウ (1)群青 12.0 (2)タルク 4.0 (3)ヒドロタルサイト(28.0%)被覆板状ナイロン6
(実施例17のもの) 5.0 (4)パール顔料 17.0 (5)カルナバロウ 10.0 (6)固型パラフィン 5.0 (7)ラノリン誘導体 5.0 (8)スクワラン 21.0 (9)グリセリルトリ−2−エチルヘキサン酸エステル
20.0 (10)ソルビタンセスキオレイン酸エステル 1.0 (11)香料 適量 (製法) 常法によりスチックアイシャドウを得た。
本実施例にかかるスチックアイシャドウは、使用感触
がなめらかで、化粧持ちも良好であった。
実施例59 アイライナー (1)酸化鉄(黒) 11.0 (2)ヒドロタルサイト(40.0%)被覆繊維状セルロー
ス粉末(実施例18のもの) 5.0 (3)酢酸ビニル樹脂エマルジョン 43.0 (4)グリセリン 5.0 (5)POE(20モル付加)ソルビタンモノオレイン酸エ
ステル 1.0 (6)カルボキシエチレンメチルセルロース(10%水溶
液) 15.0 (7)クエン酸アセチルトリブチル 1.0 (8)精製水 19.0 (9)香料 適量 (10)防腐剤 適量 (製法) 常法によりアイライナーを得た。
本実施例にかかるアイライナーは、使用感触がなめら
かで、化粧持ちも良好であった。
ヒドロタルサイト被覆粉末を含むことを特徴とする消臭
剤 次にヒドロタルサイト被覆粉末を含む消臭剤の実施例
について説明する。
実施例60 冷蔵庫用脱臭剤 ヒドロタルサイト(35%)被覆球状ベンゾグアナミン
樹脂(実施例19のもの)を布袋につめ、通気孔のあるプ
ラスチックのケースに入れて冷蔵庫用脱臭剤を得た。
比較例7 冷蔵庫用脱臭剤 ヒドロタルサイト35%及び球状ベンゾグアナミン樹脂
65%をヘンシェルミキサーで混合した後に布袋につめ、
通気孔のあるプラスチックのケースに入れて冷蔵庫用脱
臭剤を得た。
次に実使用テストによる効果の確認を行なった。主婦
40名に依頼し、内20名の家庭用の冷蔵庫に実施例60の冷
蔵庫用脱臭剤を、他の20名の家庭用の冷蔵庫に比較例7
の冷蔵庫用脱臭剤を各々使用させ、使用1時間後の脱臭
効果を評価し、その結果を第7表に示した。
同表より明らかなように、実施例60の冷蔵庫用脱臭剤
は極めて優れた脱臭効果を示した。
実施例61 ゴミ入用露結防止脱臭剤 ヒドロタルサイト(23%)被覆球状ポリスチレン(実
施例32のもの)を一定量布袋につめ、通気孔のあるプラ
スチックのケースに入れてゴミ入用露結防止脱臭剤を得
た。
比較例8 ゴミ入用露結防止脱臭剤 一般に冷蔵庫用脱臭剤に用いられるものと同等の活性
炭粒子を、実施例の被覆粉末と同量布袋につめ、通気孔
のあるプラスチックのケースに入れてゴミ入用露結防止
脱臭剤を得た。
次に実使用テストによる効果の確認を行なった。主婦
20名に依頼し、内10名には実施例61のゴミ入用露結防止
脱臭剤を、他の10名には比較例8のゴミ入用露結防止脱
臭剤を、当方で用意した一定容量のポリバケツとともに
わたした。ポリバケツは生ゴミ専用としてもらい、ポリ
バケツの容量の約半量の生ゴミがたまった時点で生ゴミ
の投棄をやめ、その時点より各自にわたしたゴミ入用露
結防止脱臭剤をバケツのフタの部分にセットしてもら
い、セット3時間後におけるポリバケツの上部空間の生
ゴミ臭及びポリバケツのフタや壁面への水分の露結状態
を各自で評価した。
その結果を第8表及び第9表に示した。
同表より明らかなように、実施例61のゴミ入用露結防
止脱臭剤は活性炭と同等の脱臭効果をもつとともに、ポ
リバケツ内の露結防止効果に優れていた。
実施例62 靴用敷皮 ヒドロタルサイト(20%)酸化亜鉛(10%)被覆板状
二酸化ケイ素(実施例20のもの)を敷皮に上皮下皮部に
充填し靴用敷皮を得た。
比較例9 靴用敷皮 ヒドロタルサイト及び板状二酸化ケイ素を実施例62と
同じ重量比でヘンシェルミキサーで混合したものを敷皮
の上皮下皮部に充填し靴用敷皮を得た。
次に実使用テストによる効果の確認を行なった。足臭
を有すると自覚する男性被験者35名を用い、靴下をはい
た状態で一方の靴に実施例62の靴用敷皮を、他方に比較
例9の敷皮を入れ、靴をはき、2時間後に脱ぎ、靴内の
足臭と発汗によるぶたつきを各自で評価した。
第10表に足臭に対する効果、第11表にべとつきに対す
る効果を示した。
同表により明らかなように、実施例にかかる敷皮は、
消臭効果に優れ、さらに発汗によるべとつきを抑える効
果にも優れていた。
実施例63 紙オムツ ヒドロタルサイト(25%)被覆粒状キチン(実施例21
のもの)を紙オムツの吸水性ポリマー中にコンパウンテ
ィングし、紙オムツを得た。
得られた紙オムツ消臭効果に優れ長時間使用しても、
むれにくいものであった。
実施例64 女性用生理用品 ヒドロタルサイト(15%)ポリ四フッ化エチレン(5
%)被覆絹フィブロイン粉末(実施例22のもの)を吸水
性ポリマーの表面に分散させ、その上に布をかぶせて粉
末を固定化し、女性用生理用品を得た。
得られた生理用品は消臭効果に優れ、むれにくいもの
であった。
ヒドロタルサイト被覆粉末を含むことを特徴とする口腔
用組成物 次にヒドロタルサイト被覆粉末を含む口腔用組成物の
実施例について説明する。
実施例65 練歯磨 (1)ヒドロタルサイト(22.0%)被覆球状キトサン
(実施例23のもの) 40.0 (2)グリセリン 15.0 (3)カルボキシメチルセルロース 0.8 (4)ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 (5)サッカリンナトリウム 0.15 (6)香料 1.0 (7)精製水 56.55 (製法) 常法により練歯磨を得た。
比較例10 練歯磨 (1)ヒドロタルサイト 6.0 (2)ポリ四フッ化エチレン 2.0 (3)球状キトサン 32.0 (4)グリセリン 15.0 (5)カルボキシメチルセルロース 0.8 (6)ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 (7)サッカリンナトリウム 0.15 (8)香料 1.0 (9)精製水 56.55 (製法) 実施例65に準ずる。
次に実使用テストによる効果の確認を行なった。パネ
ル30名を用い、本発明の練歯磨の使用時の感触を調べ
た。各々のパネルに実施例65及び比較例10の練歯磨をそ
れぞれ交互に3個ずつ(歯磨時間は3分間)使用させ、
使用時の感触を各自で評価した。
試験結果を第12表に示した。
同表より明らかなように、実施例65にかかる練歯磨
は、使用時の感触に優れていた。また、処方中での分散
安定性を良好であった。
実施例65 潤性歯磨 (1)ヒドロタルサイト(30.0%)ハイドロキシアパタ
イト(10.0%)被覆粒状二酸化ケイ素(実施例24のも
の) 60.0 (2)重質炭酸カルシウム 10.0 (3)軽質炭酸カルシウム 10.0 (4)グリセリン 15.0 (5)ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 (6)精製水 2.3 (7)香料 1.2 (8)甘味料 適量 (9)染料 適量 (製法) 常法により潤成歯磨を得た。
比較例11 潤性歯磨 (1)ヒドロタルサイト 18.0 (2)ハイドロキシアパタイト 6.0 (3)粒状二酸化ケイ素 36.0 (4)重質炭酸カルシウム 10.0 (5)軽質炭酸カルシウム 10.0 (6)グリセリン 15.0 (7)ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 (8)精製水 2.3 (9)香料 1.2 (10)甘味料 適量 (11)染料 適量 (製法) 実施例66に準ずる。
次に実使用テストによる効果の確認を行なった。パネ
ル20名を用い、本発明の潤性歯磨の消臭効果を調べた。
各々のパネルに実施例66及び比較例11の潤性歯磨を6日
間にわたり各々3日ずつ朝晩使用させ、使用時の消臭効
果を各自で評価した。
試験結果を第13表に示した。
同表より明らかなように、実施例66にかかる潤性歯磨
は、消臭効果に優れることが理解され、また、使用時の
感触も良好であった。
実施例67 洗口剤 (1)ヒドロタルサイト(33.0%)被覆粒状セルロース
(実施例25のもの) 1.5 (2)重曹 0.8 (3)チモール 0.1 (4)ハッカ油 0.1 (5)エタノール 38.0 (6)グリセリン 14.0 (7)ケイ皮水 45.5 (製法) 成分(1)〜(7)を混合し、洗口剤を得た。
本実施例にかかる洗口剤は、消臭効果に優れていた。
実施例68 洗口剤 (1)ヒドロタルサイト(20.0%)二酸化ケイ素(20.0
%)被覆繊維状ナイロン12(実施例26のもの) 50.0 (2)重質炭酸カルシウム 22.5 (3)軽質炭酸カルシウム 22.5 (4)ラウリル硫酸ソーダ 3.8 (5)香料 1.2 (6)甘味料 適量 (7)染料 適量 (製法) 成分(1)〜(7)を混合し、粉歯磨を得た。
このものは研磨力、消臭効果に優れ、使用感触も良好
であった。
ヒドロタルサイト被覆粉末を含むことを特徴とする頭部
用組成物 次にヒドロタルサイト被覆粉末を含む頭髪用組成物の
実施例について説明する。
実施例69 ヘアトニック (1)95%エタノール 85.0 (2)ポリオキシエチレン(40モル)硬化ヒマシ油エス
テル 1.0 (3)ヒドロタルサイト(27.2%)カルシウムミリステ
ート(0.8%)被覆球状ナイロン(実施例27のもの)0.8 (4)ビタミンE酢酸エステル 0.2 (5)イオン交換水 40.0 (6)グリセリン 2.0 (7)色素 適量 (製法) 上記(1)〜(4)を混合し、これに(6)、(7)
を(5)に溶解したものを加え、ヘアトニックを得た。
比較例12 ヘアトニック (1)95%エタノール 85.0 (2)ポリオキシエチレン(40モル)硬化ヒマシ油エス
テル 1.0 (3)球状ナイロン 0.8 (4)ビタミンE酢酸エステル 0.2 (5)イオン交換水 40.0 (6)グリセリン 2.0 (7)色素 適量 (製法) 実施例69に準じる。
次に実使用テストによる効果の確認を行なった頭皮及
び頭髪の臭いに悩む女性被験者25名に対し、実施例69で
得られたヘアトニック、及び比較例12で示すようにヒド
ロタルサイト被覆粉末の代りに球状ナイロンを配合した
ヘアトニックを、二週間にわたり頭皮の右半分および左
半分に一日二回(朝晩)塗布し、頭皮および頭髪の臭
い、頭皮のかゆみを各自で判定した。
試験結果を第14表及び第15表に示す。
同表より明らかなように、比較例12に較べて実施例69
は明らかに臭い、かゆみが少ないと答えた人が多く、ヒ
ドロタルサイト被覆粉末が頭皮及び頭髪の臭い、頭皮の
かゆみの予防に対して有効であることが示唆された。
実施例70 ドライシャンプー(エアゾールタイプ) (1)軽質流動パラフィン(C8〜C9) 27.5 (2)イソプロパノール 0.2 (3)ヒドロタルサイト(24.6%)被覆粒状第2リン酸
カルシウム(実施例28のもの) 1.2 (4)ヒドロタルサイト(13.4%)ハイドロキシアパタ
イト(5.6%)被覆球状ポリエチレン(実施例29のも
の) 1.1 (5)n−ブタン 40.0 (6)ジメチルエーテル 30.0 (製造法) ヘンシェル型ミキサーにより(1)〜(4)を混合し
たのちエアゾール容器に入れ、弁を取り付けたのち
(5)、(6)を充填し、ドライシャンプー(エアゾー
ルタイプ)を得た。
比較例13 ドライシャンプー(エアゾールタイプ) (1)軽質流動パラフィン(C8〜C9) 27.5 (2)イソプロパノール 1.2 (3)第2リン酸カルシウム 1.1 (4)タルク 4.0 (5)n−ブタン 40.0 (6)ジメチルエーテル 30.0 (製造法) 実施例70に準じる。
次に実使用テストによる効果の確認を行なった。頭皮
のかゆみに悩む女性被験者35名に対し、実施例70で得ら
れたドライシャンプー、および比較例13に示すようにヒ
ドロタルサイト被覆粉末の代りに第2リン酸カルシウム
およびタルクを配合したドライシャンプーを用い、一週
間シャンプーの使用を禁止したのち実施例70で得られた
ドライシャンプーを一週間使用し、さらに一週間シャン
プーの使用を禁止したのち比較例13で得られたドライシ
ャンプーを一週間使用し、各々一週間使用した翌日の頭
皮臭について各自判定した。
試験結果を第16表に示す。
同表より明らかなように、比較例13に較べて実施例70
は明らかに頭皮のかゆみが減ったと答えた人が極めて多
く、頭皮のかゆみの予防に対して有効であることが示唆
された。
実施例71 ヘアスプレー (1)ヒドロタルサイト(9.5%)ジンクオレート(0.5
%)被覆球状pMMA(実施例30のもの) 1.0 (2)ヒドロタルサイト(15.0%)カルシウムステアレ
ート(0.4%)被覆球状二酸化ケイ素(実施例31のも
の) 1.0 (3)エタノール 28.0 (4)イソプロパノール 10.0 (5)ブタン 30.0 (6)ジメチルエーテル 30.0 (製法) 上記(1)〜(4)を撹拌機で良く混合したのち、混
合物をエアゾール容器に入れて弁を取り付け、次いで噴
射ガス(6)、(7)を充填しヘアスプレーを得た。
比較例14 ヘアスプレー (1)炭酸カルシウム 1.0 (2)カオリン 1.0 (3)エタノール 28.0 (4)イソプロパノール 10.0 (5)ブタン 30.0 (6)ジメチルエーテル 30.0 (製法) 実施例71に準ずる。
次に実使用テストによる効果の確認を行なった。頭髪
臭に悩む女性被験者20名に対し、2日間シャンプーをは
じめとする頭髪用製品の使用を禁止したのち実施例71で
得られたヘアスプレーを使用し、さらに2日間シャンプ
ーをはじめとする頭髪用製品の使用を禁止したのち比較
例14に示すヒドロタルサイト被覆粉末の代りに炭酸カル
シウムとマイカを配合したヘアスプレーを使用し、各々
使用直後の頭髪臭について各自判定した。試験結果を17
表に示す。
同表より明らかなように、比較例14に較べて実施例71
は明らかに頭髪臭が減ったと答えた人が多く、ヒドロタ
ルサイトが頭髪臭の予防に対して有効であることが示唆
された。また、実施例71のほうが明らかにクシ通りが良
好であった。
実施例72 ヘアトリートメント (1)1,3−ブチレングリコール 4.0 (2)ポリエチレン(60モル)硬化ヒマシ油エステル2.
0 (3)ジメチルポリシロキサン(5cps) 5.0 (4)95%エノール 15.0 (5)香料 適量 (6)イオン交換水 残余 (7)ヒドロタルサイト(23.0%)被覆球状ポリスチレ
ン(実施例32のもの) 2.0 (8)ヒドロタルサイト(39.0%)被覆球状ジメチルポ
リシロキサン粉末(実施例33のもの) 2.0 (製法) (2)に(3)を溶解したものを、(1)を溶解した
(6)に添加し、ホモミキサーによって乳化したのち
(4)、(5)、(7)、(8)を混合して、ヘアトリ
ートメントを得た。
実施例72により得られたヘアトリートメントは、クシ
通りがよく頭髪臭の消臭効果に優れていた。
実施例73 ヘアクリーム (1)流動パラフィン 10.0 (2)グリセリン 3.0 (3)ポリエチレン(120モル)硬化ヒマシ油エステル
3.0 (4)95%エタノール 10.0 (5)イオン交換水 残余 (6)ポリビニルアルコール 1.0 (7)ヒドロタルサイト(21.0%)pMMA(1.5%)被覆
球状デンプン(実施例34のもの) 2.8 (8)ジメチルポリシロキサン処理ヒドロタルサイト
(41.0%)被覆球状キトサン(実施例35のもの) 1.2 (製法) (1)を(2)、(3)の混合物に加えて乳化し、
(4)〜(8)とよく混合してヘアクリームを得た。
実施例73により得られたヘアクリームは、頭髪臭の消
臭効果に優れ、使用性も良好であった。
実施例74 ヘアリンス (1)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2.0 (2)セトステアリルアルコール(C16/C18=7/13)2.
0 (3)ヒドロタルサイト19.0%酸化亜鉛(4.0%)被覆
板状マイカ(実施例36のもの) 0.5 (4)ヒドロタルサイト(マルカマックL) 0.3 (5)プロピレングリコール 5.0 (6)メチルパラベン 0.2 (7)色素 適量 (8)香料 適量 (9)イオン交換水 残余 (製法) 上記成分から、常法によってヘアリンスを得た。
実施例74により得られたヘアリンスは、頭髪臭の消臭
効果に優れ、使用性も良好であった。
実施例74 ヘアオイル (1)デカメチルシクロペンタシロキサン 50.0 (2)ジメチルポリシロキサン(5cps) 30.0 (3)エタノール 18.0 (4)パーフルオロアルキルカルボン酸塩処理ヒドロタ
ルサイト(41.0%)被覆球状二酸化チタン(実施例37の
もの) 2.0 (5)香料 適量 (製法) (1)〜(5)をブレンダーで混合し、ヘアオイルを
得た。
実施例75により得られたヘアオイルは、頭髪臭の消臭
効果に優れ、撥水性、使用性も良好であった。
[発明の効果] 本発明は以上説明したように構成されているので、以
下に記載されるような効果を奏する。
請求項1記載のヒドロタルサイト被覆粉末によれば、
ヒドロタルサイトを粉末状核の表面に被覆することとし
たので、吸着効果を大幅に向上させることができる。
請求項2記載の皮膚外用剤によれば、ヒドロタルサイ
ト被覆粉末を含むこととしたので、製品中での分散安定
性を良好にして、皮膚老廃物吸着能、吸水発散特性、消
臭効果、化粧持ち効果等を効果的に発揮し、また、皮膚
上での伸びも良好とすることができる。
請求項3記載の消臭剤によれば、ヒドロタルサイト被
覆粉末を含むこととしたので、消臭効果、露結防止効果
を良好とすることができる。
請求項4記載の口腔用組成物によれば、ヒドロタルサ
イト被覆粉末を含むこととしたので、製品中での分散安
定性、研磨力、消臭効果を良好とすることができる。
請求項5記載の頭部用組成物によれば、ヒドロタルサ
イト被覆粉末を含むこととしたので、頭髪および頭皮に
おける悪臭成分、皮膚老廃物、過酸化脂質等を効果的に
吸着し、頭皮のかゆみを防止し、水分を含んでも膨潤し
ない製品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例1により得られたヒドロタル
サイト被覆粉末の粒子構造を示す電子顕微鏡写真図(60
00倍)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 33/10 A61K 33/10 B01J 20/02 B01J 20/02 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09C 1/00 - 3/12 A61K 7/00 - 7/50 A61L 9/00 - 9/01 A61K 33/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粉末状核(ホウ酸亜鉛を除く)の表面にヒ
    ドロタルサイト、もしくはヒドロタルサイトと他の粉末
    の一種または二種以上とを被覆したことを特徴とするヒ
    ドロタルサイト被覆粉末。
  2. 【請求項2】請求項1記載のヒドロタルサイト被覆粉末
    を含有することを特徴とする皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】請求項1記載のヒドロタルサイト被覆粉末
    を含有することを特徴とする消臭剤。
  4. 【請求項4】請求項1記載のヒドロタルサイト被覆粉末
    を含有することを特徴とする口腔用組成物。
  5. 【請求項5】請求項1記載のヒドロタルサイト被覆粉末
    を含有することを特徴とする頭部用組成物。
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