JP2893449B1 - スプレー式湿し水供給装置 - Google Patents

スプレー式湿し水供給装置

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JP2893449B1
JP2893449B1 JP10108952A JP10895298A JP2893449B1 JP 2893449 B1 JP2893449 B1 JP 2893449B1 JP 10108952 A JP10108952 A JP 10108952A JP 10895298 A JP10895298 A JP 10895298A JP 2893449 B1 JP2893449 B1 JP 2893449B1
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    • B41F7/00Rotary lithographic machines
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    • B41F7/30Damping devices using spraying elements
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
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Abstract

【要約】 【課題】 湿し水の噴射圧力による振動を防止でき、機
構も単純にできるようにする。 【解決手段】 オフセット輪転印刷機の刷版面または刷
版に至るローラーの周面に湿し水を噴射して供給するス
プレー式湿し水供給装置において、噴射方向と直角な平
面におけるスプレーパターンSの互いに直角な2方向の
寸法が相違するよう湿し水を噴射する水噴射手段Bと、
水噴射手段を水噴射中心線回りに角度変位させる回転手
段Cと、水噴射手段の水噴射方向前方に開口14を形成
して設けられ、この開口の少なくとも対向する2縁間が
水噴射手段より噴射される湿し水の上記スプレーパター
ンの長手方向寸法より小さく、かつ短手方向寸法より大
きな間隔となるようにして機体側に固定して設けられた
遮蔽手段Dとを設けた構成になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スプレー式湿し
水供給装置で、特にオフセット輪転印刷機において、湿
し水の供給量を調整可能にしたスプレー式湿し水供給装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オフセット印刷は、画像部を親油性と
し、非画像部を親水性にして形成された、殆ど凹凸のな
い刷版を使用して、水が主成分である湿し水と油性イン
キとをこの刷版の表面に供給し、両者の相互反発性を利
用して画像部のみにインキを付着させ、これをブランケ
ットを介してウエブ用紙に転写して印刷するものであ
る。
【0003】そして、オフセット輪転印刷機において、
湿し水を刷版面、または刷版に至る間に配置させたロー
ラーの周面に向けて、スプレーノズルから噴射して供給
するものが公知である。
【0004】この形式のものに関する従来の技術として
は、例えば実開昭63−154225号公報、特開平5
−16334号公報及び実公昭39−28072号公報
に示されたものがある。
【0005】実開昭63−154225号公報で示され
たものは、湿し水を噴射するスプレーノズルの上方に設
けた遮蔽板の一端を回転軸に取り付けて、遮蔽板を角度
調整して遮蔽板の先端部を上下させ、スプレーノズルか
ら噴射させる湿し水の噴射範囲の上下方向の開口幅を調
整して湿し水の供給量の調整を行うようになっている。
【0006】特開平5−16334号公報で示されたも
のは、加圧された湿し水を、スプレーノズルより噴射す
ることにより刷版側へ供給するもので、この湿し水の供
給量の調整は、上記スプレーノズルに至る管路に設けた
電磁弁を開閉動作することにより行うようになってお
り、かつ、この電磁弁の開閉調整は、印刷機の回転速度
に対応した信号によって制御されるようになっている。
【0007】実公昭39−28072号公報で示された
ものは、ノズルより噴射される圧縮空気に、湿し水を混
合させて噴射して供給するようになっている。そしてこ
のときの湿し水の供給量の調整は、ノズルを湿し水の噴
射方向に移動し、及び湿し水と圧縮空気を供給する各配
管に設けたバルブを調整することによって行うようにな
っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の各技術にお
いて、実開昭63−154225号公報に開示されてい
る湿し水供給装置では、スプレーノズルから噴射される
湿し水の圧力に抗して遮蔽板が角度変位移動することに
より湿し水の供給量が調整されるようになっているが、
この遮蔽板を角度変位させる回転軸は、これを駆動する
駆動部材と歯車で連結されているため、その歯車のバッ
クラッシュの範囲内で、遮蔽板が湿し水の噴射圧力のわ
ずかなばらつきに影響されて上下方向に振動する。
【0009】これにより、遮蔽板の先端部による一定し
た湿し水の遮蔽ができず、湿し水の供給量の調整が不安
定であった。また、長時間の使用によっては、遮蔽板の
振動による回転軸支持部の摩耗が進み、装置の故障の原
因ともなる。
【0010】また、特開平5−16334号公報に開示
されている湿し水供給装置は、スプレーノズルの手前に
取り付けた電磁弁の開閉動作によって、刷版面または刷
版に至るローラーの周面に向けて湿し水を間欠的に供給
するが、電磁弁の開閉動作の最小間隔よりも少量にわた
る湿し水の供給量の調整を行うことができず、従って、
湿し水の供給量を段階的にしか変更できず、連続的に変
更することができなかった。
【0011】さらに、実公昭39−28072号公報に
開示されているものは、スプレーノズルへ送られる湿し
水、及び圧縮空気の圧力を変えることで、湿し水の供給
量、及び噴射される湿し水の水滴の大きさの調整ができ
るが、特に湿し水の供給量を多くするために湿し水の圧
力を上げると、それを噴射するための圧縮空気の力がま
けて水滴が大きくなる場合があり、刷版面または刷版に
至るローラーの周面には湿し水の水滴が当たらないとこ
ろができ、均一に湿し水が付着せず、印刷後の印刷紙に
印刷むらや、印刷汚れが発生し、印刷の品質が著しく損
なわれることがあった。また、このような湿し水、及び
圧縮空気の圧力を変えることにより行う湿し水の供給量
の調整は、大変むずかしく、作業者は熟練を要した。
【0012】よって、装置の機構が単純で安価であり、
かつ電磁弁の開閉動作の複雑な制御手段がなくても湿し
水の供給量の調整を連続的に変更することができる装置
が望まれていた。
【0013】そして、スプレーノズルより噴射される湿
し水の噴射状態を変化させず、一定の圧力、一定の噴射
量であり、噴射される水滴の大きさに著しい相違がない
状態で、刷版面または刷版に至るローラーの周面への湿
し水の供給量の調整が可能であるスプレー式湿し水供給
装置が望まれていた。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は上記のことに
かんがみなされたもので、上記課題を解決するために、
この発明に係るスプレー式湿し水供給装置は、オフセッ
ト輪転印刷機の刷版面または刷版に至るローラーの周面
に湿し水を噴射して供給するスプレー式湿し水供給装置
において、噴射方向と直角な平面におけるスプレーパタ
ーンの互いに直角な2方向の寸法が相違するよう湿し水
を噴射する水噴射手段と、水噴射手段を水噴射中心線回
りに角度変位させる回転手段と、水噴射手段の水噴射方
向前方に開口を形成して設けられ、この開口の少なくと
も対向する2縁間が水噴射手段より噴射される湿し水の
上記スプレーパターンの長手方向寸法より小さく、かつ
短手方向寸法より大きな間隔となるようにして機体側に
固定して設けられた遮蔽手段とを設けた構成になってい
る。
【0015】そして上記水噴射手段を水噴射中心線回り
に角度変位させる回転手段に駆動機構を設けると共に、
輪転印刷機の印刷速度に適した湿し水供給量とし得るよ
う水噴射手段を角度変位させるべく上記駆動機構を自動
制御する制御手段とを設けた構成になっている。
【0016】
【作 用】水噴射手段から湿し水が、噴射方向と直角
な平面における形状で互いに直角な2方向の寸法が相違
する、すなわち、細長い形状のスプレーパターンで噴出
される。そしてこの水噴射手段はこれの水噴射中心線回
りに角度変位し、これにより上記スプレーパターンが噴
射方向に直角な平面上で上記水噴射中心線回りで角度変
位される。
【0017】上記水噴射手段から噴射される湿し水は遮
蔽手段の開口を通過して刷版面または刷版に至るローラ
ーの周面に供給されるが、このとき、水噴射手段から噴
射される湿し水のスプレーパターンの長手方向寸法が上
記開口の2縁間より長くなっていて、水噴射手段の角度
変位により、スプレーパターンの両端域が開口の両縁に
て遮蔽される状態から、スプレーパターンの全てが2縁
間を通過する状態の範囲にわたって徐々に、かつ連続的
に変化され、これにより開口の2縁間を通過する湿し水
の供給量は徐々に、かつ連続的に増減される。
【0018】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面に従
って説明する。図1はこの発明の実施の形態の概要を示
す斜視図であり、図2は図1のF矢視における正面図、
図3は図1において水噴射手段の軸線に沿って切断した
水噴射手段取付部の断面図、図4は図1のG矢視におけ
る断面側面図、さらに図5は他の実施の形態を示す断面
平面図である。
【0019】まず図1は、本発明に係るスプレー式湿し
水供給装置Aの実施の形態の概要を示す斜視図で、この
スプレー式湿し水供給装置Aは水噴射手段B、回転手段
C、遮蔽手段D及び制御手段Eから構成されている。
【0020】図4では、図示しないオフセット輪転印刷
機の刷版へと湿し水を受け渡すローラー13が示され、
そのローラー13の周面に対向し、ローラー側を開放
し、他側を閉鎖したカバー10が、図示しない機枠に取
り付けられている。このカバー10の下面には、ドレン
穴11があけられており、このドレン穴11より下方へ
と排出パイプ12が取り付けられている。
【0021】また、上記カバー10の内側には、この発
明を構成する水噴射手段B、遮蔽手段Dが取り付けら
れ、カバー10の外側には水噴射手段Bを回転する回転
手段Cが取り付けられている。そしてこの回転手段Cを
制御する制御手段Eはカバー10とは別の適宜な位置に
設けられる。
【0022】以下に、上記スプレー式湿し水供給装置A
の各手段の構成を説明する。
【0023】〔水噴射手段B〕水噴射手段Bは、図4に
示すようにローラー13の周面に対向するカバー10に
取り付けられ、詳しくは図3に示される。図3では、カ
バー10の奥側の側壁にあけられた穴にブラケット3が
取り付けられ、湿し水を噴射するスプレーノズル1が、
噴射口1aをローラー13の周面と対向するようにし
て、上記ブラケット3に回転自在に支持されている。
【0024】スプレーノズル1の基端側の端部1bには
湿し水Wを給水するチューブ2がカバー10の外側から
連結してある。チューブ2は図示しない加圧給水装置に
配管連結されている。湿し水Wはこの加圧給水装置で加
圧され、チューブ2によってスプレーノズル1へと送ら
れる。
【0025】上記スプレーノズル1は、これの噴射口1
aから湿し水Wが扇状に噴射するようにした構造となっ
ている。そしてこのスプレーノズル1より噴射された湿
し水Wの、これの噴射方向と直角な平面上のスプレーパ
ターンSは、例えば図2で示すように細長い楕円形であ
る。なお、このスプレーパターンSの形状は、長方形や
長円形等、互いに直角な2方向の寸法が相違するもので
あればよい。また、スプレーノズル1は、湿し水Wを連
続的に噴射するものであっても、一定間隔で断続的に噴
射するものであってもよい。
【0026】〔回転手段C〕図3で示す水噴射手段Bの
スプレーノズル1において、カバー10より外側の端部
1bに近接する部分には、ウォームホイール4が取り付
けられていて、スプレーノズル1と一体状に回転される
ようになっている。そしてウォームホイール4の上方に
はウォームホイール4の軸線と直角な関係の略水平の軸
線を有する軸6が設けられている。この軸6は、カバー
10の外側側面に取り付けられた図示しないブラケット
によって、回転自在かつ軸方向の移動を規制されて支持
されている。
【0027】軸6の上記ウォームホイール4に対向する
位置には、ウォーム5が取り付けられ、これがウォーム
ホイール4と噛み合っている。また、軸6の一方の端部
にはカバー10の外側の側壁に取り付けられたモーター
7の回転軸の端部が連結されている。モーター7には、
例えばステッピングモーターが用いられる。
【0028】以上記載の回転手段Cは、図示しない版胴
の軸方向に沿って設けられた複数のスプレーノズル1を
一斉に回転することが可能である。また、この回転手段
Cは、軸6を各スプレーノズル1に対向する連続した1
本の軸6とし、図示しない版胴の軸方向に沿って設けら
れた複数のスプレーノズル1の全部を一斉に回転させる
機構としてもよく、新聞用輪転印刷機のように、複数の
頁に相当する刷版に対応させて分断して設けると共に、
各軸6毎にモーター7を設けてその回転軸の端部を連結
し、各頁に相当する刷版に対応する複数のスプレーノズ
ル1毎に一斉に回転させる機構となってもよい。
【0029】さらに、回転手段Cは、各スプレーノズル
1毎にモーター7を設けると共に、各モーター7の回転
軸にウォーム5を取り付け、このウォーム5を、それぞ
れ対応するスプレーノズル1に取り付けられたウォーム
ホイール4と噛み合わせた形態(図5参照)に設け、各
スプレーノズル1を個別に回転させる機構としてもよ
い。
【0030】〔遮蔽手段D〕図1,図2,図4に示す遮
蔽手段Dは、水噴射手段Bの噴射方向前方に設けられ、
水噴射手段Bによって噴射される湿し水Wがローラー1
3へ供給される際に、ローラー13の周面上に湿し水W
の給水領域を限定する窓状の開口14を形成した状態に
設けられる。
【0031】すなわち、ローラー13の周面とスプレー
ノズル1の噴射口1aとの間の位置に、その対向する2
縁間隔である開口幅Lを確保するように開口14を設
け、この開口14の両側を一対の板状のプレート8,8
で遮蔽した状態に設けたものである。そして、このプレ
ート8,8の上下部分は、カバー10の内側面に取り付
けられている。
【0032】開口14の開口幅Lは、水噴射手段Bのス
プレーノズル1が噴射する湿し水の噴射方向と直角な面
において、スプレーパターンの長手方向寸法より小さ
く、短手方向寸法より大きく設定されている。
【0033】このようにすることにより、水噴射手段B
のスプレーノズル1より噴射される湿し水Wの上記スプ
レーパターンSの長手方向をローラー13の軸方向に向
けて噴射した際に、図2に示したように、スプレーパタ
ーンSの両端域Sa,Saが略均等にプレート8,8に
より遮蔽される。
【0034】また、回転手段Cによってスプレーノズル
1を回転して上記スプレーパターンSがローラー13の
軸線に対して傾斜するように角度を変えることで、プレ
ート8,8が遮蔽するスプレーパターンSの両端域S
a,Saの面積を変更することができる。すなわち、ロ
ーラー13への湿し水の供給量をスムーズに変えること
ができる。
【0035】また、図1,図5に示すように、プレート
8,8のスプレーノズル側の側面には、垂直でプレート
8と直角な板状の仕切りプレート9が取り付けてあり、
両プレート8,9によりT字形が形成されている。この
仕切りプレート9によってスプレーノズル1より噴射さ
れる湿し水Wがプレート8の幅を超えて隣接する開口1
4から飛散するのを防止することができる。
【0036】上記したように、両プレート8,8の開口
幅Lとスプレーノズル1の回転方向の姿勢によってロー
ラー13への湿し水Wの供給量が設定される。そして、
スプレーノズル1の回転方向の姿勢が、これのスプレー
パターンSの長手方向がローラー13の軸方向と一致し
たときが、スプレーノズル1の回転方向の姿勢の原点位
置であり、このときのスプレーパターンSに対するプレ
ート8,8による遮蔽量が最大となって湿し水Wの供給
量が最小となり、この位置をローラー13の周面への湿
し水の最少供給量位置Xとする(図2参照)。
【0037】〔制御手段E〕制御手段Eは、図示しない
輪転印刷機の起動と共に、湿し水供給装置の原点位置、
すなわち、湿し水Wの最少供給量位置Xにあるスプレー
ノズル1の角度を、輪転印刷機の印刷速度に対応した量
の湿し水Wが供給されるように変位されるべく回転手段
Cの作動を制御する。また輪転印刷機の停止にともなっ
て、スプレーノズル1の角度を原点位置に戻すべく回転
手段Cの作動を制御する。
【0038】制御手段Eは、輪転印刷機の印刷速度に関
連する信号、例えば、比例する信号を取り込むと共に、
これを処理して上記印刷速度に対応した信号を出力して
モーター7を起動制御し、印刷速度に応じた湿し水の供
給量を供給することができるようにスプレーノズル1を
回転させて角度を変えるものである。
【0039】また、輪転印刷機の印刷速度が零になった
ときに、スプレーノズル1を回転させて、原点位置まで
戻すような信号を出力する。また、スプレーノズル1の
回転方向の角度またはモーター7の作動量は、適宜の検
出手段、例えば、ポテンショメーター(図示せず)等で
検出して、常時制御手段Eにフィードバックされてい
る。
【0040】さらにまた、制御手段Eは、印刷作業者が
印刷機制御盤(図示せず)を介して発信する湿し水Wの
供給量加減信号を取り込み、上記出力信号を適宜に修正
した供給量加減信号を出力可能に構成されている。
【0041】次に動作の説明をする。輪転印刷機が作動
すると、図示しない湿し水加圧給水装置が起動して水噴
射手段Bのスプレーノズル1より、一定の圧力で一定の
噴射量の湿し水Wが噴射される。
【0042】この輪転印刷機の起動時では、スプレーノ
ズル1は、このスプレーノズル1より噴射されるスプレ
ーパターンSの長手方向がローラー13の軸方向と一致
した状態の位置、すなわち原点位置にセットされて湿し
水の最少供給量位置Xとなり、スプレーノズル1から噴
射されたスプレーパターンSの両端域Sa,Saがプレ
ート8,8にて最大に遮蔽されて湿し水Wの供給量は最
少となる。そして、上記プレート8,8にて遮蔽された
湿し水Wはカバー10の底部に溜りドレン穴11より流
出される。このカバー10から流出された湿し水Wは機
外へ廃棄するか、図示しないフィルターでゴミを除去し
た後、再び湿し水として再利用される。
【0043】図1,図2で示されたプレート8,8によ
る開口幅Lを通過した湿し水Wは、扇状に噴射されるの
で、この開口幅Lより若干広がった幅で、例えば、図5
に示すようにローラー13の周面に供給される。
【0044】そこで、図5に示されるように、複数のス
プレーノズル1を取り付け、プレート8のプレート幅8
aを狭くし、隣り合うスプレーノズル1,1の間隔も狭
くすることで、ローラー13の周面上で隣接するスプレ
ーパターンS,S…の端部同士がローラー13の軸
方向で接するか、若干同一の領域を共有するようにして
湿し水Wが供給される。
【0045】これにより、ローラー13の軸方向の周面
に、より広い範囲で満遍なく、かつ均一に湿し水Wを供
給することができる。
【0046】続いて、輪転印刷機の印刷速度が増加する
と、この印刷速度に関連した信号を取り込んだ制御手段
Eが印刷速度に対応して信号を出力し、この信号に従っ
て回転手段Cのモーター7が回転し、図1で示すスプレ
ーノズル1を反時計回り方向へ角度変位する。すると、
スプレーノズル1が噴射する湿し水Wのスプレーパター
ンSも同じ回転方向に角度変位し、プレート8,8によ
って遮蔽される湿し水WのスプレーパターンSの長手方
向の両端域Sa,Saの面積が徐々に減少する。
【0047】これにより、プレート8,8にて構成され
る開口幅Lを通過する湿し水Wの供給量は徐々に、かつ
連続的に増加される。
【0048】スプレーノズル1をさらに反時計回り方向
へ角度変位し、スプレーパターンSの長手方向の両端域
Sa,Saの面積を減少させて、これが略なくなる位置
がローラー13の周面への湿し水の最多供給量位置Yと
なる。すなわち、スプレーパターンSが最少供給量位置
Xから最多供給量位置Yの範囲内で角度変位され、湿し
水Wの供給量の調整が行われる。
【0049】また、印刷稼動の開始時、もしくは印刷稼
動の最中に湿し水Wの供給量を加減したい場合には、制
御手段Eを介して供給量加減信号を出力し、回転手段C
を追加作動させる。
【0050】なお、制御手段Eを設けず、モーター7を
手動操作で作動させて湿し水Wの供給量の調整を行った
り、モーター7のかわりに、図示しないハンドルやつま
みを軸6に連結し、これらを手動で操作して軸6を回転
させてスプレーノズル1を角度変位させて湿し水Wの供
給量の調整をするようにしてもよい。
【0051】
【発明の効果】この発明は以上のようになり、湿し水W
の供給量を制御する遮蔽手段が固定された構成となって
いるので、上記可動部を有する従来の湿し水装置の遮蔽
手段のように湿し水の噴射圧力で振動することがなく、
装置の機構も単純になり、故障が少なく保守点検作業が
容易になる。そしてコスト面でも安価になる。また従来
の湿し水の間欠供給や、電磁弁の開閉作動の最小間隔よ
りも、この発明によれば少量にわたる湿し水の供給の増
減を連続的に変更することができる。
【0052】また、スプレーノズルへ送られる湿し水、
及び圧縮空気の圧力や量を変えずに、一定の噴射量で湿
し水が供給される。従ってこれらを制御するための負担
は軽減され、作業の効率化を図ることができる。
【0053】さらに、スプレーノズルより噴射される湿
し水の噴射速度及び供給量が変化せず、一定の圧力、一
定の供給量で連続して供給されるので、刷版面または刷
版に至るローラーの周面へ供給される湿し水の水膜を均
一にすることができる。これにより、適正な湿し水の供
給で印刷することができ、印刷紙に印刷むらや印刷汚れ
が発生せず、良好な印刷の品質を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の概要を示す一部破断斜
視図である。
【図2】図1のF矢視図である。
【図3】図1において水噴射手段の軸線に沿って切断し
た水噴射手段取付部の断面図である。
【図4】図1のG矢視における断面図である。
【図5】複数のスプレーノズルを取り付けた実施の形態
を示す断面平面図である。
【符号の説明】
A…スプレー式湿し水供給装置、B…水噴射手段、C…
回転手段、D…遮蔽手段、E…制御手段、L…開口幅、
S…スプレーパターン、S…スプレーパターン、Sa
…両端域、W…湿し水、X…最少供給量位置、Y…最多
供給量位置、1…スプレーノズル、1a…噴射口、1b
…端部、2…チューブ、3…ブラケット、4…ウォーム
ホイール、5…ウォーム、6…軸、7…モーター、8…
プレート、8a…プレート幅、9…仕切りプレート、1
0…カバー、11…ドレン穴、12…排出パイプ、13
…ローラー、14…開口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41F 7/30 B41F 33/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オフセット輪転印刷機の刷版面または刷
    版に至るローラーの周面に湿し水を噴射して供給するス
    プレー式湿し水供給装置において、 噴射方向と直角な平面におけるスプレーパターンの互い
    に直角な2方向の寸法が相違するよう湿し水を噴射する
    水噴射手段と、 水噴射手段を水噴射中心線回りに角度変位させる回転手
    段と、 水噴射手段の水噴射方向前方に開口を形成して設けら
    れ、この開口の少なくとも対向する2縁間が水噴射手段
    より噴射される湿し水の上記スプレーパターンの長手方
    向寸法より小さく、かつ短手方向寸法より大きな間隔と
    なるようにして機体側に固定して設けられた遮蔽手段と
    を設けたことを特徴とするスプレー式湿し水供給装置。
  2. 【請求項2】 水噴射手段を水噴射中心線回りに角度変
    位させる回転手段に駆動機構を設けると共に、 輪転印刷機の印刷速度に適した湿し水供給量とし得るよ
    う水噴射手段を角度変位させるべく上記駆動機構を自動
    制御する制御手段とを設けたことを特徴とする請求項1
    記載のスプレー式湿し水供給装置。
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