JPS63154225A - プレス金型 - Google Patents
プレス金型Info
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- JPS63154225A JPS63154225A JP29681486A JP29681486A JPS63154225A JP S63154225 A JPS63154225 A JP S63154225A JP 29681486 A JP29681486 A JP 29681486A JP 29681486 A JP29681486 A JP 29681486A JP S63154225 A JPS63154225 A JP S63154225A
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Landscapes
- Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、例えば自動車の車体外板あるいは内板等をプ
レス成形するプレス金型に関する。
レス成形するプレス金型に関する。
プレス金型は、ダイスの支持面としわ押え部材のしわ押
え面とによりワークの外周縁部を挟持し、この状態でポ
ンチの押圧面をワークに押しつけてこのワークをプレス
成形する。ワーク外周縁部がダイスとしわ押え部材によ
り挟持された状態におけるしわ押え部材の内側にできる
ワークの形状、すなわち内挿面形状は、ポンチによるワ
ークの押圧工程におけるポンチとワークの接触状態に影
響し、ポンチの変位に従ってポンチとワークがスムーズ
に接触していかないと、良好なプレス成形が行なわれな
い、内挿面形状は、しわ押え面の一方向が直線で構成さ
れるルールド面である場合、しわ押え面を決定すると同
時に近似的に定められるが、例えばルーフパネルあるい
はダッシュパネルのように、製品が直交する2つの曲面
で構成される場合、従来、しわ押え面を決定しても予め
求めることができなかった。すなわちプレス金型の設計
に際し、前者の場合、内挿面形状が求められると、コン
ピュータを用いた図形処理によりポンチとワークの位置
関係を変化させてこれらの接触部位の変化の様子を調べ
、内挿面形状の適否すなわちしわ押え面の適否を検討し
ている。これに対し後者の場合、プレス金型を製作した
後試し打ち(トライアウト)を行ない、プレス成形がス
ムーズに行なわれるか否かを直接確認する必要がある。
え面とによりワークの外周縁部を挟持し、この状態でポ
ンチの押圧面をワークに押しつけてこのワークをプレス
成形する。ワーク外周縁部がダイスとしわ押え部材によ
り挟持された状態におけるしわ押え部材の内側にできる
ワークの形状、すなわち内挿面形状は、ポンチによるワ
ークの押圧工程におけるポンチとワークの接触状態に影
響し、ポンチの変位に従ってポンチとワークがスムーズ
に接触していかないと、良好なプレス成形が行なわれな
い、内挿面形状は、しわ押え面の一方向が直線で構成さ
れるルールド面である場合、しわ押え面を決定すると同
時に近似的に定められるが、例えばルーフパネルあるい
はダッシュパネルのように、製品が直交する2つの曲面
で構成される場合、従来、しわ押え面を決定しても予め
求めることができなかった。すなわちプレス金型の設計
に際し、前者の場合、内挿面形状が求められると、コン
ピュータを用いた図形処理によりポンチとワークの位置
関係を変化させてこれらの接触部位の変化の様子を調べ
、内挿面形状の適否すなわちしわ押え面の適否を検討し
ている。これに対し後者の場合、プレス金型を製作した
後試し打ち(トライアウト)を行ない、プレス成形がス
ムーズに行なわれるか否かを直接確認する必要がある。
しかして従来しわ押え面は、設計者の経験的判断あるい
はノウハウに基き、コンピュータの図形処理を駆使する
等の手段により設計されている。
はノウハウに基き、コンピュータの図形処理を駆使する
等の手段により設計されている。
しわ押え面の形状が不適当、すなわち内挿面形状が適当
なものでないと、プレス成形に際し、ワークに大きい圧
縮応力が発生して座屈のおそれが生じたり、また絞り深
さが急激に変化する部位が生じてワークに大きな歪が発
生するおそれがある。
なものでないと、プレス成形に際し、ワークに大きい圧
縮応力が発生して座屈のおそれが生じたり、また絞り深
さが急激に変化する部位が生じてワークに大きな歪が発
生するおそれがある。
そこでしわ押え面形状が不適当であると判断された場合
には、再設計が必要となり、しわ押え面を設計し直さな
ければならず、またしわ押え面の製作後にあってはしわ
押え部材とダイスの修理が必要となり、この結果適当な
プレス金型が得られるまでに多くの時間を要するという
問題を生しる。
には、再設計が必要となり、しわ押え面を設計し直さな
ければならず、またしわ押え面の製作後にあってはしわ
押え部材とダイスの修理が必要となり、この結果適当な
プレス金型が得られるまでに多くの時間を要するという
問題を生しる。
C問題点を解決するための手段〕
本発明に係るプレス金型は、しわ押え部材のしわ押え面
が、ポンチ押圧面の外周縁上に対応した部位に位置する
第1拘束点とプレス工程中ポンチ押圧面が最初にワーク
に接触する第2拘束点とを所定の位置に拘束して、有限
要素法により定められる形状を有することを特徴として
いる。
が、ポンチ押圧面の外周縁上に対応した部位に位置する
第1拘束点とプレス工程中ポンチ押圧面が最初にワーク
に接触する第2拘束点とを所定の位置に拘束して、有限
要素法により定められる形状を有することを特徴として
いる。
以下図示実施例により本発明を説明する。
第2図はプレス金型の概略の構成を示す。ワークWはま
ずダイス11の支持面12の上に載置される。次にしわ
押え部材13が矢印Pに沿って降下し、これによりワー
クWの外周縁部■はダイス11の支持面12としわ押え
部材13のしわ押え面14とにより挟持される。しわ押
え面14および支持面12は、これらがワーク外周縁部
■を挟持した時、ポンチ15の押圧面16の形状によっ
て定まる適当な内挿面形状(図中、想像線■で示す)が
得られるよう、定める必要がある。次に、製品形状によ
り定まる押圧面16を有するポンチ15が矢印Qに沿っ
て降下し、その押圧面16がワークWに押しつけられて
ワークWが所望の形状にプレス成形される。
ずダイス11の支持面12の上に載置される。次にしわ
押え部材13が矢印Pに沿って降下し、これによりワー
クWの外周縁部■はダイス11の支持面12としわ押え
部材13のしわ押え面14とにより挟持される。しわ押
え面14および支持面12は、これらがワーク外周縁部
■を挟持した時、ポンチ15の押圧面16の形状によっ
て定まる適当な内挿面形状(図中、想像線■で示す)が
得られるよう、定める必要がある。次に、製品形状によ
り定まる押圧面16を有するポンチ15が矢印Qに沿っ
て降下し、その押圧面16がワークWに押しつけられて
ワークWが所望の形状にプレス成形される。
本発明はしわ押え部材13のしわ押え面14の形状に特
徴を有し、本実施例においてしわ押え面14は次の手法
により得られる。なおダイス11の支持面12もしわ押
え面14と同じ形状を有するが、ここではしわ押え面1
4の形状についてのみ説明する。
徴を有し、本実施例においてしわ押え面14は次の手法
により得られる。なおダイス11の支持面12もしわ押
え面14と同じ形状を有するが、ここではしわ押え面1
4の形状についてのみ説明する。
しわ押え面14は、しわ押え面14と支持面12による
ワーク外周縁部■の挟持によってワークWを不自然に変
形させないこと、またポンチ15の下降に伴なって押圧
面16がワークWの内挿面Iにスムーズに接触すること
をそれぞれ満足するように設計される。まず、第1図(
alに示すように、ポンチ押圧面16の外周縁に対応し
た外形線J上に位置する第1拘束点21と、外形線Jの
内方に位置する第2拘束点22とを選定し、しわ押え部
材13とダイス11によるしわ押え工程におけるこれら
の拘束点21 、22の深さ位置を設定する。なお拘束
点21 、22の深さは、図中、矢印で示される。
ワーク外周縁部■の挟持によってワークWを不自然に変
形させないこと、またポンチ15の下降に伴なって押圧
面16がワークWの内挿面Iにスムーズに接触すること
をそれぞれ満足するように設計される。まず、第1図(
alに示すように、ポンチ押圧面16の外周縁に対応し
た外形線J上に位置する第1拘束点21と、外形線Jの
内方に位置する第2拘束点22とを選定し、しわ押え部
材13とダイス11によるしわ押え工程におけるこれら
の拘束点21 、22の深さ位置を設定する。なお拘束
点21 、22の深さは、図中、矢印で示される。
第1拘束点21の位置は材料歩留りあるいは余肉形成上
の制約によって定まり、第2拘束点22はプレス工程中
ポンチ押圧面16が最初にワークWに接触する点である
。次にこれらの拘束点21 、22を上記深さ位置に拘
束して、有限要素法(以下、FEMという)により曲面
にの形状を求めると、この曲面に上における外形線Jの
外側が概略のしね押え面14aとなる。そして、このよ
うにして求められたしわ押え面14a全体を拘束して、
第1図(b)に示すようにFEMにより内挿面Mを求め
る。
の制約によって定まり、第2拘束点22はプレス工程中
ポンチ押圧面16が最初にワークWに接触する点である
。次にこれらの拘束点21 、22を上記深さ位置に拘
束して、有限要素法(以下、FEMという)により曲面
にの形状を求めると、この曲面に上における外形線Jの
外側が概略のしね押え面14aとなる。そして、このよ
うにして求められたしわ押え面14a全体を拘束して、
第1図(b)に示すようにFEMにより内挿面Mを求め
る。
次に、後述するように、例えば絞り深さ分布図、すなわ
ちポンチ15の下降に伴なう押圧面16とワークWの接
触部位の変化を示した図(第7図(b)。
ちポンチ15の下降に伴なう押圧面16とワークWの接
触部位の変化を示した図(第7図(b)。
第6図(bl参照)を作成し、この図から内挿面Mの形
状が適当なものか否かを判断する。この結果、内挿面M
の形状がプレス成形のために適当なものであれば、この
ときのしわ押え面14aが最終的なしわ押え面とされる
。もし、内挿面Mがプレス成形のために適当な形状を有
していなければ第1および第2拘束点21 、22の深
さ位置あるいは数等を修正し、すなわち余肉形状あるい
は材料歩留りの状態を修正して、上述したのと同じこと
を繰返す。
状が適当なものか否かを判断する。この結果、内挿面M
の形状がプレス成形のために適当なものであれば、この
ときのしわ押え面14aが最終的なしわ押え面とされる
。もし、内挿面Mがプレス成形のために適当な形状を有
していなければ第1および第2拘束点21 、22の深
さ位置あるいは数等を修正し、すなわち余肉形状あるい
は材料歩留りの状態を修正して、上述したのと同じこと
を繰返す。
この設計手順を第3図に示す、なお、後述するように、
第2拘束点22の深さに関する補正を行なうことにより
、内挿面Mの形状は、このような修正を行なうことなく
、1回の処理で求められる。
第2拘束点22の深さに関する補正を行なうことにより
、内挿面Mの形状は、このような修正を行なうことなく
、1回の処理で求められる。
さて、第1および第2拘束点21 、22を拘束してF
EMによりしわ押え面14aを計算するときに得られる
内挿面m(第1図(a))と、しわ押え面14aを拘束
してFEMにより得られる内挿面Mとは、一般的には一
致しない、これを第1図(C)、 (d)を用いて説明
すると、第1および第2拘束点21 、22を拘束して
しわ押え面14aおよび内挿面mを求めた場合における
第2拘束点22の深さhと、しわ押え面14aを拘束し
て内挿面Mを求めた場合における内挿面Mの中央点22
′(第2拘束点22と同じ位置)の深さh′とは、相互
に異なることが多く、これらの差Δh(−h’−h)に
基づく補正を行なってしわ押え面14aの形状を求める
必要がある。
EMによりしわ押え面14aを計算するときに得られる
内挿面m(第1図(a))と、しわ押え面14aを拘束
してFEMにより得られる内挿面Mとは、一般的には一
致しない、これを第1図(C)、 (d)を用いて説明
すると、第1および第2拘束点21 、22を拘束して
しわ押え面14aおよび内挿面mを求めた場合における
第2拘束点22の深さhと、しわ押え面14aを拘束し
て内挿面Mを求めた場合における内挿面Mの中央点22
′(第2拘束点22と同じ位置)の深さh′とは、相互
に異なることが多く、これらの差Δh(−h’−h)に
基づく補正を行なってしわ押え面14aの形状を求める
必要がある。
すなわち第1および第2拘束点21 、22を拘束して
FEMによりしわ押え面14を計算する際、Δhを予測
し、このΔhの分だけhを補正する必要がある。このよ
うにΔhが存在するのは、前者の場合内挿面m上にある
第2拘束点22に外力が作用すると仮定しているのに対
し、後者の場合内挿面M上には外力が作用しないからで
ある。
FEMによりしわ押え面14を計算する際、Δhを予測
し、このΔhの分だけhを補正する必要がある。このよ
うにΔhが存在するのは、前者の場合内挿面m上にある
第2拘束点22に外力が作用すると仮定しているのに対
し、後者の場合内挿面M上には外力が作用しないからで
ある。
第4図および第5図によりΔhの推定式の求め方の一例
を説明する。まず第4図に示すように、外形線J上に歩
留決定点A、Fと余肉形成上の制約点B、C,D、Eと
を定め、外形線Jの内側の中央にポンチとの接触点Gを
定める。この図において、Xは点A−Fの基準線Oから
の深さ位置、Yは点A、Gの基準線0からの深さ位置を
、それぞれワークの正面側から見て示したものであり、
Zは点A−Fの基準線Oからの深さ位置をワークの側面
側から見て示したものである0本発明者は実験計画法に
基き、第5図に示すように5因子3水準の組合せにより
27個のモデル形状を設定し、これらの条件で前述した
手順に従って内挿面Mの中央点22′の深さh′を求め
た。その結果、自動車のルーフパネルの場合として Δh = −0,34h + 1.060. + 0.
01 L −8,92・・・(1)の推定式が得られた
。
を説明する。まず第4図に示すように、外形線J上に歩
留決定点A、Fと余肉形成上の制約点B、C,D、Eと
を定め、外形線Jの内側の中央にポンチとの接触点Gを
定める。この図において、Xは点A−Fの基準線Oから
の深さ位置、Yは点A、Gの基準線0からの深さ位置を
、それぞれワークの正面側から見て示したものであり、
Zは点A−Fの基準線Oからの深さ位置をワークの側面
側から見て示したものである0本発明者は実験計画法に
基き、第5図に示すように5因子3水準の組合せにより
27個のモデル形状を設定し、これらの条件で前述した
手順に従って内挿面Mの中央点22′の深さh′を求め
た。その結果、自動車のルーフパネルの場合として Δh = −0,34h + 1.060. + 0.
01 L −8,92・・・(1)の推定式が得られた
。
しかしてFEMによるしわ押え面14aの計算の際、第
2拘束点22(G点)の深さとして、(11式に基づく
補正が行なわれた深さhを用いる。このような補正を行
なうことにより、1回の処理で適当なしわ押え面形状を
得ることが可能になる。なお、製品形状によってはこの
ような深さhの補正が不要であることもあり得る。
2拘束点22(G点)の深さとして、(11式に基づく
補正が行なわれた深さhを用いる。このような補正を行
なうことにより、1回の処理で適当なしわ押え面形状を
得ることが可能になる。なお、製品形状によってはこの
ような深さhの補正が不要であることもあり得る。
第6図(a)、 (b)および第7図+a)、 (b)
は、それぞれ従来および本実施例によるしわ押え面を有
するプレス金型によって得られたワークの応力分布およ
び絞り深さ分布を示す。これらの分布図は、第3図に示
す成形難易評価のステップにおいて用いられる。従来の
しわ押え面形状を有するプレス金型によりプレス成形さ
れたワークの場合、第6図(a)に示すように、外形線
Jの内側、すなわち最終的に製品となる部分に、座屈の
おそれのある大きな圧縮応力が発生する部位Sが存在す
るが、本実施例によるしわ押え面形状を有するプレス金
型によりプレス成形されたワークの場合、第7図(a)
に示すように、大きな圧縮応力が発生する部位S′は外
形線Jの近傍に限られ、この部位S′は最終的に切落さ
れる部分であるので問題は生じない。なお、第6図(a
)および第7図(a)の応力分布はFEMにより計算さ
れる。またポンチの接触状態の良否については、ワーク
が従来のしわ押え面を用いてプレス成形される場合、第
6図(b)に示すように、ポンチの変位に伴なってポン
チとワークが接触する部位は、図中Hで示すように大き
くゆがんでおり、またその接触部位はワークの中央から
偏れた所(図中、Tで示す)を中心として拡がるように
変化している。一方、ワークが本実施例のしわ押え面を
用いてプレス成形される場合、第7図(b)に示すよう
に、ポンチの変位に伴なって、ポンチとワークの接触部
位はワークの中央から拡がり、しかもその接触部位の形
状に大きなゆがみはない。
は、それぞれ従来および本実施例によるしわ押え面を有
するプレス金型によって得られたワークの応力分布およ
び絞り深さ分布を示す。これらの分布図は、第3図に示
す成形難易評価のステップにおいて用いられる。従来の
しわ押え面形状を有するプレス金型によりプレス成形さ
れたワークの場合、第6図(a)に示すように、外形線
Jの内側、すなわち最終的に製品となる部分に、座屈の
おそれのある大きな圧縮応力が発生する部位Sが存在す
るが、本実施例によるしわ押え面形状を有するプレス金
型によりプレス成形されたワークの場合、第7図(a)
に示すように、大きな圧縮応力が発生する部位S′は外
形線Jの近傍に限られ、この部位S′は最終的に切落さ
れる部分であるので問題は生じない。なお、第6図(a
)および第7図(a)の応力分布はFEMにより計算さ
れる。またポンチの接触状態の良否については、ワーク
が従来のしわ押え面を用いてプレス成形される場合、第
6図(b)に示すように、ポンチの変位に伴なってポン
チとワークが接触する部位は、図中Hで示すように大き
くゆがんでおり、またその接触部位はワークの中央から
偏れた所(図中、Tで示す)を中心として拡がるように
変化している。一方、ワークが本実施例のしわ押え面を
用いてプレス成形される場合、第7図(b)に示すよう
に、ポンチの変位に伴なって、ポンチとワークの接触部
位はワークの中央から拡がり、しかもその接触部位の形
状に大きなゆがみはない。
しかして本実施例によれば残留応力の小さい高品質のル
ーフパネルが得られる。
ーフパネルが得られる。
第8図(al、 (bl、 (C)は本実施例によるし
ね押え面と従来のものとの違いを示す例である。すなわ
ち、従来のしわ押え面14Cは、内方への傾斜角が大き
いが、本実施例のしわ押え面14aは内方への傾斜角が
小さくなっている。
ね押え面と従来のものとの違いを示す例である。すなわ
ち、従来のしわ押え面14Cは、内方への傾斜角が大き
いが、本実施例のしわ押え面14aは内方への傾斜角が
小さくなっている。
また本実施例によれば、設計者の経験等に基いて試行錯
誤によりしわ押え面を求めるのとは異なり、第1および
第2拘束点21 、22を拘束してFE?1によりしわ
押え面を求め、そしてこのしわ押え面を拘束して内挿面
を予測するものであるから、しわ押え面の形状を容易に
決定することができる。
誤によりしわ押え面を求めるのとは異なり、第1および
第2拘束点21 、22を拘束してFE?1によりしわ
押え面を求め、そしてこのしわ押え面を拘束して内挿面
を予測するものであるから、しわ押え面の形状を容易に
決定することができる。
本実施例は、FEMを用いたことにより、少ない拘束点
によって材料を拘束し、そして素材の自然な変形を極力
妨げないようにしてしわ押え面を定めることができるの
で、最適なしね押え面の形状を精度よく求めることがで
きる。また本実施例によれば、しわ押え面の形状に拘ら
ず内挿面形状を得ることができるので、常に適切な成形
難易評価を行なうことが可能となる。さらに本実施例に
よれば、FEMにより、材料の変形挙動を考慮してしわ
押え面が定められるので、多くの場合、従来よりも良好
なしね押え面が1回の処理で容易に得られる。したがっ
て、成形難易評価は確認する程度に実施すればよく、こ
のためプレス金型の設計および製作に要する時間が大幅
に削減される。なお本発明者の計算によれば、しわ押え
面の設計工数は従来に比べて約30%減少した。
によって材料を拘束し、そして素材の自然な変形を極力
妨げないようにしてしわ押え面を定めることができるの
で、最適なしね押え面の形状を精度よく求めることがで
きる。また本実施例によれば、しわ押え面の形状に拘ら
ず内挿面形状を得ることができるので、常に適切な成形
難易評価を行なうことが可能となる。さらに本実施例に
よれば、FEMにより、材料の変形挙動を考慮してしわ
押え面が定められるので、多くの場合、従来よりも良好
なしね押え面が1回の処理で容易に得られる。したがっ
て、成形難易評価は確認する程度に実施すればよく、こ
のためプレス金型の設計および製作に要する時間が大幅
に削減される。なお本発明者の計算によれば、しわ押え
面の設計工数は従来に比べて約30%減少した。
なお第1および第2拘束点の位置および数は製品の大き
さおよび形状に応じて定められる。
さおよび形状に応じて定められる。
(発明の効果〕
以上のように本発明によれば、プレス成形される製品の
品質を高めることができ、またプレス金型の設計および
製作に要する時間を削減することができる。
品質を高めることができ、またプレス金型の設計および
製作に要する時間を削減することができる。
第1図(a)は第1および第2拘束点を拘束してFEM
により得られるしね押え面および内挿面を示す斜視図、 第1図(b)はしわ押え面を拘束してFEMにより得ら
れる内挿面を示す斜視図、 第1図(C)は第1図(a)のc −c VAに沿う断
面図、第1図(d)は第1回出)のD−D線に沿う断面
図、第2図はプレス金型の概略の構成を示す断面図、第
3図は本発明の一実施例によるしわ押え面の設計手順を
示す流れ図、 第4図は第1および第2拘束点の位置を示す図、第5図
は第2拘束点の補正用の推定式を得るためのモデル形状
の要目を示す図、 第6図(alは従来のしね押え部材を用いたときのワー
クの応力分布を示す図、 第6図(blは従来のしわ押え部材を用いたときのワー
クの絞り深さ分布を示す図、 第7図(a)は本発明の実施例に係るしわ押え部材を用
いたときのワークの応力分布を示す図、第7図(b)は
本発明の実施例に係るしね押え部材を用いたときのワー
クの絞り深さ分布を示す図、第8図(a)はしわ押え面
を示す斜視図、第8図(b)は第8図(a)のB−B線
に沿う断面図、第8図(C)は第8図(a)のC−C線
に沿う断面図である。 11・・・ダイス、 12・・・支持面、 13・・・しわ押え部材、 14、14a・・・しわ押え面、 15・・・ポンチ、 16・・・押圧面、 W・・・ワーク。 (c) (d)第2図 14・・・ しわ押え面 15、・・・ ポンチ 第3図 第4図 第5図 (Q) (b) 第6図 (Q) (b) 第7図
により得られるしね押え面および内挿面を示す斜視図、 第1図(b)はしわ押え面を拘束してFEMにより得ら
れる内挿面を示す斜視図、 第1図(C)は第1図(a)のc −c VAに沿う断
面図、第1図(d)は第1回出)のD−D線に沿う断面
図、第2図はプレス金型の概略の構成を示す断面図、第
3図は本発明の一実施例によるしわ押え面の設計手順を
示す流れ図、 第4図は第1および第2拘束点の位置を示す図、第5図
は第2拘束点の補正用の推定式を得るためのモデル形状
の要目を示す図、 第6図(alは従来のしね押え部材を用いたときのワー
クの応力分布を示す図、 第6図(blは従来のしわ押え部材を用いたときのワー
クの絞り深さ分布を示す図、 第7図(a)は本発明の実施例に係るしわ押え部材を用
いたときのワークの応力分布を示す図、第7図(b)は
本発明の実施例に係るしね押え部材を用いたときのワー
クの絞り深さ分布を示す図、第8図(a)はしわ押え面
を示す斜視図、第8図(b)は第8図(a)のB−B線
に沿う断面図、第8図(C)は第8図(a)のC−C線
に沿う断面図である。 11・・・ダイス、 12・・・支持面、 13・・・しわ押え部材、 14、14a・・・しわ押え面、 15・・・ポンチ、 16・・・押圧面、 W・・・ワーク。 (c) (d)第2図 14・・・ しわ押え面 15、・・・ ポンチ 第3図 第4図 第5図 (Q) (b) 第6図 (Q) (b) 第7図
Claims (1)
- 1、ダイスの支持面としわ押え部材のしわ押え面とによ
りワーク外周縁部を挟持した状態で、ポンチの押圧面を
ワークに押しつけ、該ワークをプレス成形するプレス金
型において、上記しわ押え部材のしわ押え面は、上記ポ
ンチ押圧面の外周縁上に対応した部位に位置する第1拘
束点とプレス工程中上記ポンチ押圧面が最初にワークに
接触する第2拘束点とを所定の位置に拘束して、有限要
素法により定められる形状を有することを特徴とするプ
レス金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29681486A JPS63154225A (ja) | 1986-12-15 | 1986-12-15 | プレス金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29681486A JPS63154225A (ja) | 1986-12-15 | 1986-12-15 | プレス金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63154225A true JPS63154225A (ja) | 1988-06-27 |
Family
ID=17838492
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29681486A Pending JPS63154225A (ja) | 1986-12-15 | 1986-12-15 | プレス金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63154225A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5293768A (en) * | 1990-07-30 | 1994-03-15 | The Gillette Company | Apparatus for manufacturing a razor blade structure for shaving systems |
US6050186A (en) * | 1998-04-20 | 2000-04-18 | Kabushiki Kaisha Tokyo Kikai Seisakusho | Adjustable supply rate dampening mechanism for planographic printing plates |
-
1986
- 1986-12-15 JP JP29681486A patent/JPS63154225A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5293768A (en) * | 1990-07-30 | 1994-03-15 | The Gillette Company | Apparatus for manufacturing a razor blade structure for shaving systems |
US6050186A (en) * | 1998-04-20 | 2000-04-18 | Kabushiki Kaisha Tokyo Kikai Seisakusho | Adjustable supply rate dampening mechanism for planographic printing plates |
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