JP2021030705A - スプレー式湿し水供給装置、印刷ユニット及びオフセット輪転印刷機 - Google Patents

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圭一 小山
Keiichi Koyama
圭一 小山
孝章 田所
Takaaki Tadokoro
孝章 田所
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Abstract

【課題】紙幅変更に応じて湿し水の供給範囲の変更を容易に実現でき、連続紙に供給する水量分布の均一化と余剰湿し水の削減を可能とする。【解決手段】湿し水を噴射するスプレー式湿し水供給装置のスプレーユニットは、スプレーバーと、スプレーバーの長手方向に沿い所定間隔をあけて配置された複数の主スプレーノズルと、この主スプレーノズルのうち特定の第1の主スプレーノズルの近傍位置において、スプレーバーに配置された第1の補助スプレーノズルを有し、第1の補助スプレーノズルは、第1の主スプレーノズルに対して、スプレーバーの長手方向の中央位置側で、かつ、スプレーバーの長手方向に沿い隣接して配置されており、第1の主スプレーノズルと第2の補助スプレーノズルとで湿し水を協働して噴射可能に構成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、スプレー式湿し水供給装置、印刷ユニット及びオフセット輪転印刷機に関するものである。
新聞印刷用のオフセット輪転印刷機に用いられる印刷ユニットは、インキを供給するインキ供給装置と、湿し水を供給する湿し水供給装置と、刷版が装着される版胴と、ブランケットが装着されるブランケット胴とを備えている。刷版には、親油性の印刷画線部と、親水性の非画線部とが設けられている。
この印刷ユニットでは、版胴に刷版を装着し、ブランケット胴にブランケットを装着した状態で、印刷動作を開始すると、湿し水供給装置から刷版に対して水が供給されると共に、インキ供給装置から刷版に対してインキが供給される。これにより、刷版の親水性の非画線部には水が供給され、親油性の印刷画線部にはインキが供給される。また、版胴がブランケット胴に接触しつつ回転しているため、刷版の印刷画線部に供給されたインキは、ブランケットに移る。更に、ブランケット胴が、走行する連続紙と接触することにより、ブランケットに移ったインキが、連続紙に転写される。これにより、刷版の印刷画線部の内容(文字や画像等)が、連続紙に印刷される。
このような印刷ユニットにより印刷される新聞紙のサイズは、規格により決まっている。例えば、一般のブロード判と呼ばれる新聞紙は、2ページ分(見開き)の幅が813mm(32インチ)、上下方向の寸法は、546mm(21.5インチ)が主流ではあるが、541mmも存在する。このようなブロード判と呼ばれる新聞紙を印刷するオフセット輪転印刷機に通される連続紙(巻取紙)は、その幅が4ページ幅である1626mmとなっているものが基本である。このように、4ページ幅である1626mmのものを「A巻」と呼んでいる。なお、3ページ幅である1219mmのものを「C巻」、2ページ幅である813mmのものを「D巻」、1ページ幅である406mmのものを「F巻」と呼んでいる。このような、C巻、D巻、F巻の連続紙(巻取紙)を用いて、新聞の印刷を行う場合もある。
新聞紙の規格サイズとしては、多種のサイズのものがあり、上述したブロード判のサイズのみならず、例えば、ベルリナー判と呼ばれる新聞判型もある。ベルリナー判の新聞紙を印刷するオフセット輪転印刷機に通される連続紙(巻取紙)は、その4ページ幅が、例えば、1260mmとなっている。なお、ベルリナー判においても、4ページ幅のものを「A巻」、3ページ幅のものを「C巻」、2ページ幅のものを「D巻」、1ページ幅のものを「F巻」と呼んでいる。
ベルリナー判の新聞紙は、ブロード判の新聞紙に比べて、コンパクトである。このため、ベルリナー判の新聞紙を用いると、巻取紙の使用量が減るだけでなく、諸資材のインキ、湿し水等の使用量や費用を削減することができる。また読者にとっても、混んだ通勤電車内などにおいて、読みやすいという利点がある。
近年では、同一のオフセット輪転印刷機により、複数種類の紙幅の連続紙に対して、印刷できることが要望されることがある。例えば、紙幅が1626mmであるブロード判のA巻の連続紙に対しても、紙幅がそれよりも狭い1260mmであるベルリナー判のA巻の連続紙に対しても、同一のオフセット輪転印刷機により、印刷が可能であることが要望されることがある。このように、紙幅を変更して印刷をする際には、オフセット輪転印刷機の印刷ユニットに組み込まれている湿し水供給装置も、紙幅変更に応じて、湿し水の供給幅を変更する必要がある。
紙幅変更に応じて湿し水の供給幅を変更する湿し水供給装置としては、例えば、特許文献1に示されている、印刷機用スプレーダンプナ装置がある。この特許文献1に示されている装置では、ハウジング内に、第1のノズル配列と第2のノズル配列を備えている。第1のノズル配列では、第1の紙幅の規格用紙に対応するように、第1の間隔で、かつ、第1のスプレーパターンで複数のスプレーノズルが配置されている。第2のノズル配列では、第2の紙幅の規格用紙に対応するように、第2の間隔で、かつ、第2のスプレーパターンで複数のスプレーノズルが配置されている。そして、第1の紙幅の規格用紙に印刷をするときには、第1のノズル配列のスプレーノズルから湿し水を噴射し、第2の紙幅の規格用紙に印刷をするときには、第2のノズル配列のスプレーノズルから湿し水を噴射するようにしている。
また、特許文献1に示されている装置では、第1及び第2のノズル配列のスプレーノズルを、移動及び回転させる手段を備えている。スプレーノズルを移動させることにより、スプレーノズルの間隔を変更可能とし、スプレーノズルを回転させることにより、スプレーパターンの角度を変更可能としている。更に、スプレーパターンの一部を遮蔽して、スプレーパターンの整形を行う遮蔽板を設けている。
特開2010−194830号公報
ところで、特許文献1の装置では、第1と第2の紙幅の変更に対応するため、第1のノズル配列と第2のノズル配列という、2系統のスプレーノズルの配列を有している。このように、スプレーノズルを2系統分の数だけ設置しなければならないため、スプレーノズルの設置数が多くなり、装置構成が複雑であった。つまり、1系統に必要なスプレーノズル数をNとした場合、一部のスプレーノズルを両系統で共用できたとしても、約2N個のスプレーノズルを設置しなければならず、装置構成が複雑になっていた。
また、スプレーノズルを移動及び回転させる手段を、各スプレーノズルに備えたり、遮蔽板を設けたりすると、更に装置構成が複雑になっていた。また、多数のスプレーノズルのそれぞれを、移動や回転させて調整する作業は、煩雑であった。更に、特許文献1の装置では、第1と第2の紙幅の変更にのみ対応が可能であり、第1,第2の紙幅以外の他の紙幅に変更された場合には対応ができなかった。
本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置構成が簡単でありながら、紙幅変更に応じて湿し水の供給範囲の変更を容易に実現でき、しかも、連続紙に供給する水量分布の均一化と余剰湿し水の削減を可能とする、スプレー式湿し水供給装置、印刷ユニット及びオフセット輪転印刷機を提供することにある。
本発明に係るスプレー式湿し水供給装置は、湿し水を噴射するスプレーユニットを備えたスプレー式湿し水供給装置であって、前記スプレーユニットは、スプレーバーと、前記スプレーバーの長手方向に沿い所定間隔をあけて配置された複数の主スプレーノズルと、複数の前記主スプレーノズルのうち特定の第1の主スプレーノズルの近傍位置において、前記スプレーバーに配置された第1の補助スプレーノズルとを有し、前記第1の補助スプレーノズルは、前記第1の主スプレーノズルに対して、前記スプレーバーの長手方向の中央位置側で、かつ、前記スプレーバーの長手方向に沿い隣接して配置されており、前記第1の主スプレーノズルと前記第1の補助スプレーノズルとで前記湿し水を協働して噴射可能に構成されていることを特徴とする。
本発明に係るスプレー式湿し水供給装置において、前記スプレーユニットは、複数の前記主スプレーノズルのうち特定の第2の主スプレーノズルの近傍位置において、前記スプレーバーに配置された第2の補助スプレーノズルを更に有し、前記第2の補助スプレーノズルは、前記第2の主スプレーノズルに対して、前記スプレーバーの長手方向の中央位置側で、かつ、前記スプレーバーの長手方向に沿い隣接して配置されており、前記第2の主スプレーノズルと前記第2の補助スプレーノズルとで前記湿し水を協働して噴射可能に構成されているとしても良い。
本発明に係るスプレー式湿し水供給装置において、前記第1の主スプレーノズルは、前記スプレーバーの長手方向の中央位置から見て一方側に配置されており、前記第2の主スプレーノズルは、前記スプレーバーの長手方向の中央位置から見て他方側に配置されているとしても良い。
本発明に係るスプレー式湿し水供給装置において、前記第1の補助スプレーノズルから噴射される湿し水の噴射量は、前記第1の主スプレーノズルから噴射される湿し水の噴射量よりも多いとしても良い。
本発明に係るスプレー式湿し水供給装置において、前記第1の補助スプレーノズルから噴射される湿し水の噴射量は、前記第1の主スプレーノズルから噴射される湿し水の噴射量よりも多く、前記第2の補助スプレーノズルから噴射される湿し水の噴射量は、前記第2の主スプレーノズルから噴射される湿し水の噴射量よりも多いとしても良い。
本発明に係るスプレー式湿し水供給装置において、前記スプレーバーには、前記主スプレーノズルの配置位置の近傍位置であって、前記主スプレーノズルの配置位置に対して、前記スプレーバーの長手方向の中央位置側で、かつ、前記スプレーバーの長手方向に沿う隣接位置に、補助スプレーノズル取付用のノズル孔が予め形成されているとしても良い。
本発明に係る印刷ユニットは、上述したスプレー式湿し水供給装置と、刷版が装着される版胴と、ブランケットが装着されるブランケット胴と、前記版胴にインキを供給するインキ供給装置とを備えることを特徴とする。
本発明に係るオフセット輪転印刷機は、上述した印刷ユニットと、連続紙をロール状に巻いた巻取紙を装着する給紙ユニットと、前記印刷ユニットで印刷された前記連続紙を裁断し折り畳んで折丁を形成する折部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、装置構成が簡単でありながら、紙幅変更に応じて湿し水の供給範囲の変更を容易に実現でき、しかも、連続紙に供給する水量分布の均一化と余剰湿し水の削減を可能とする、スプレー式湿し水供給装置、印刷ユニット及びオフセット輪転印刷機を提供することができる。
本実施形態に係る印刷ユニットを備えた印刷部を示す構成図である。 本実施形態に係るスプレー式湿し水供給装置の全体システムを示す構成図である。 本実施形態に係るスプレーユニットを示す構成図である。 本実施形態に係るスプレーユニットを示す模式的な断面図である。 連続紙の紙幅方向位置に対して、スプレーノズルの配置位置を対応付けて示す説明図である。 連続紙の紙幅方向位置に対して、スプレーノズルの配置位置を対応付けて示す説明図である。 連続紙の紙幅方向位置に対して、スプレーノズルの配置位置を対応付けて示す説明図である。 連続紙の紙幅方向位置に対して、スプレーノズルの配置位置を対応付けて示す説明図である。 連続紙の紙幅方向位置に対して、スプレーノズルの配置位置を対応付けて示す説明図である。 連続紙の紙幅方向位置に対して、スプレーノズルの配置位置を対応付けて示す説明図である。 スプレーノズルの配置位置及び各噴射状態に応じた、湿し水の噴射量の特性曲線を示す図である。 操作盤の画面の一例を示す図である。 操作盤の画面の一例を示す図である。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
[オフセット輪転印刷機の説明]
本実施形態に係るオフセット輪転印刷機は、給紙ユニット(図示せず)と、複数の印刷ユニット(その構成は後述する)と、折部(図示せず)と、レールフレーム部(図示せず)と、後処理機構(図示せず)と、制御部(図示せず)と、設定入力部(図示せず)とを備えている。
給紙ユニットは、連続紙をロール状に巻いた巻取紙を装着する。印刷ユニットは、給紙ユニットから供給される連続紙の両面にオフセット印刷を施す。折部は、オフセット印刷後の連続紙を断裁して、一枚の枚葉状シート又は複数の枚葉状シートからなる枚葉状シート群を折り畳んで折丁を形成する。レールフレーム部は、印刷ユニットから折部に至る連続紙の走行経路を形成する。後処理機構は、折部により形成された折丁に所定の処理を行い集積する。制御部は、各構成の各種制御を実行する。設定入力部は、各種設定情報を入力する。本実施形態に係るオフセット輪転印刷機において、給紙ユニット、折部、レールフレーム部、後処理機構、制御部及び設定入力部は、種々の公知のものを任意に用いることができるため、その説明を省略する。
[印刷ユニットの説明]
次に、図1を参照して、本実施形態に係る印刷ユニットの一例について説明する。図1は、印刷ユニット1Pと印刷ユニット2Pを上下に配置した、いわゆるH型の印刷部を示している。印刷ユニット1P,2Pは、対向した一対のブランケット胴を中心に、左右対称に印刷機構を配置した印刷ユニットである。
上段の印刷ユニット1P及び下段の印刷ユニット2Pは、それぞれ、連続紙Wを間に挟んで、一対のインキ供給装置1、一対のスプレー式湿し水供給装置2、一対の版胴3及び一対のブランケット胴4を備えている。版胴3には刷版が装着され、ブランケット胴4にはブランケットが装着される。
インキ供給装置1は、インキ壺1aと、インキ受け渡し部を備えている。インキ受け渡し部は、ファウンテンローラー1b、ピックアップローラー1c、インキ渡りローラー1d、インキシリンダー1e及びインキ着けローラー1fを有している。インキ壺1aから供給されたインキは、各種ローラー1b〜1fを介して、版胴3に装着された刷版に供給されて印刷画線部に付着する。
スプレー式湿し水供給装置2は、湿し水を噴射するスプレーユニット20と、水元ローラー2aと、水着けローラー2b等を備えている。スプレーユニット20から水元ローラー2aの周面に噴射された湿し水は、水着けローラー2bを介して、版胴3に装着された刷版に供給されて非画線部に付着する。なお、スプレーユニット20を含むスプレー式湿し水供給装置2の詳細は、図2〜図4を参照して後述する。
以上の構成を備える印刷ユニット1P,2Pでは、まず、版胴3の刷版の印刷画線部に付着したインキが、ブランケット胴4のブランケットに移る。更に、ブランケット胴4のブランケットが、走行する連続紙Wに所定の圧力で接触することにより、ブランケットに移ったインキが、連続紙Wに転写される。これにより、刷版の印刷画線部の内容(文字や画像等)が、連続紙Wに印刷される。
また、上段の印刷ユニット2P及び下段の印刷ユニット1Pは、共通の構成として、各種制御を実行する印刷制御部(図示せず)を備えている。
[スプレー式湿し水供給装置の構成の説明]
図2は、本実施形態に係るスプレー式湿し水供給装置2の全体システム構成を示す。このスプレー式湿し水供給装置2の全体システムは、水元ローラー2aに湿し水を噴射するスプレーユニット20と、軟水化装置30と、湿し水補給装置40と、基板(制御部)50と、グラフィックパネル方式の操作盤(操作部)60などから構成されている。
軟水化装置30は、原水(水道水)から、スプレーノズルの詰まりの原因となるカルシウムやマグネシウムなどの硬度成分(プラスイオン)をイオン交換樹脂で除去して、印刷に適した軟水を作り、この軟水を湿し水補給装置40に送るよう構成されている。湿し水補給装置40は、軟水化装置30から送られてきた軟水にエッチ液を定量混合し、この混合液である湿し水を加圧してスプレーユニット20に送るよう構成されている。
基板(制御部)50は、スプレーユニット20から噴射される湿し水の噴射量などの制御を行うよう構成されている。この基板(制御部)50による、湿し水の噴射量などの制御の具体例については後述する。操作盤60は、操作者により操作され、各種の作動条件などを入力することができるよう構成されている。操作盤60による、作動条件の入力の具体例や、グラフィック画面の例については、後述する。
図3は、スプレーユニット20を開口側から見た構成図である。図4は、スプレーユニット20の模式的な断面図である。両図に示すように、スプレーユニット20のハウジング21は、噴射対象である水元ローラー2aに向かう側に、開口22が形成されている。なお、スプレーバー23は、長尺な板材で形成されている。
スプレーユニット20が、印刷ユニット1Pまたは印刷ユニット2Pに組み込まれている状態(図1参照)で説明すると、スプレーバー23の長手方向は、水元ローラー2aの軸方向に対して、平行な方向になっている。
スプレーバー23には、その長手方向に沿い所定間隔をあけて、例えば8個の主スプレーノズル101〜108が配置されている。本例では、主スプレーノズル101〜108の間隔は、紙幅が1626mmであるブロード判のA巻の連続紙に対して、最適に湿し水を供給できる間隔にしている。本例では、主スプレーノズル101〜108は等間隔に配置されている。
更に、スプレーバー23には、2つの補助スプレーノズル201,202、即ち、第1の補助スプレーノズル201と第2の補助スプレーノズル202が配置されている。第1の補助スプレーノズル201は、複数の主スプレーノズル101〜108のうち特定の第1の主スプレーノズル103の近傍位置に配置されている。より詳細には、第1の補助スプレーノズル201は、第1の主スプレーノズル103に対して、スプレーバー23の長手方向の中央位置側で、かつ、スプレーバー23の長手方向に沿い隣接して配置されている。第2の補助スプレーノズル202は、複数の主スプレーノズル101〜108のうち特定の第2の主スプレーノズル106の近傍位置に配置されている。より詳細には、第2の補助スプレーノズル202は、第2の主スプレーノズル106に対して、スプレーバー23の長手方向の中央位置側で、かつ、スプレーバー23の長手方向に沿い隣接して配置されている。
第1の主スプレーノズル103は、スプレーバー23の長手方向の中央位置から見て、一方側に配置された2番目の主スプレーノズルであり、第2の主スプレーノズル106は、スプレーバー23の長手方向の中央位置から見て、他方側に配置された2番目の主スプレーノズルである。このため、第1の補助スプレーノズル201は、スプレーバー23の長手方向の中央位置から見て一方側に配置されており、第2の補助スプレーノズル202は、スプレーバー23の長手方向の中央位置から見て他方側に配置されている。
本実施形態では、後述するように、紙幅変更に応じて湿し水の供給範囲を変更できるスプレーユニット20であるが、8つの基本となる主スプレーノズル101〜108に、2つの補助スプレーノズル201,202を追加したスプレーノズル構成になっている。このように、配置するスプレーノズル本数は少なく、これに伴い全体の装置構成が簡単になっている。
主スプレーノズル101〜108及び補助スプレーノズル201,202は、ノズル70と電磁弁SVとを備えている。主スプレーノズル101〜108及び補助スプレーノズル201,202は、各ノズル70が、スプレーバー23の面のうち開口22側の面に位置し、電磁弁SVが、スプレーバー23の面のうち開口22側とは反対側の面に位置する状態で、スプレーバー23に配置されている。
主スプレーノズル101〜108及び補助スプレーノズル201,202には、共通の湿し水配管24を介して、湿し水補給装置40から、加圧された湿し水が供給される。また、主スプレーノズル101〜108及び補助スプレーノズル201,202の各電磁弁SVは、信号線25を介して、基板(制御部)50に接続されている。基板(制御部)50は、信号線25を介して、各電磁弁SVのON(開)、OFF(閉)制御、即ち、主スプレーノズル101〜108及び補助スプレーノズル201,202のON(開)、OFF(閉)制御をする。
主スプレーノズル101〜108と補助スプレーノズル201,202は、異なる型式のものであっても、同じ型式のものであってもよい。本実施形態では、主スプレーノズル101〜108と補助スプレーノズル201,202は、異なる型式のスプレーノズルではあるが、供給水量が規定量である場合には、各スプレーノズルから扇状に噴射される湿し水の噴射角度は、どちらも、例えば110°で同一である。なお、供給水量が減少してくると、湿し水の噴射角度は狭くなってくる。
ここで、主スプレーノズル101〜108及び補助スプレーノズル201,202を、スプレーバー23に対して取り付ける態様の一例を説明する。スプレーバー23には、主スプレーノズル101〜108及び補助スプレーノズル201,202を配置する位置に、ノズル取付用のノズル孔が予め形成されている。そこで、主スプレーノズル101〜108及び補助スプレーノズル201,202の各ノズル70を、スプレーバー23の面のうち開口22側の面またはスプレーバー23のカバーを開け、ノズル孔に挿入して、スプレーバー23に螺合等の手段により取り付ける。次に、主スプレーノズル101〜108及び補助スプレーノズル201,202の各電磁弁SVを、スプレーバー23の面のうち開口22側とは反対側の面に配置して、スプレーバー23に取り付けられているノズル70と連結する。このようにして、主スプレーノズル101〜108及び補助スプレーノズル201,202は、簡単に、スプレーバー23に取り付けることができる。また、取り付けとは逆の手順を実施することにより、取り外しも簡単に行うことができる。なお、ノズル70は、ノズル本体とノズルキャップが一体化されているものを指している。
[スプレー式湿し水供給装置の制御動作の説明]
次に、スプレー式湿し水供給装置2の制御動作について説明する。
基板(制御部)50は、信号線25を介して、主スプレーノズル101〜108及び補助スプレーノズル201,202のON(開)、OFF(閉)制御をする。この開閉制御方式としては、例えば、パルス制御方式と、周波数制御方式とがある。パルス制御方式では、電磁弁SVの動作間隔(先行するON開始時刻と、後行するON開始時刻との時間間隔)は一定で、ON状態になっている時間を増減する方式である。周波数制御方式では、ON状態になっている時間(ON状態の立ち上がり時刻から立下り時刻までの時間間隔)は一定であるが、単位時間当たりのONの回数を増減する方式である。両制御方式においては、主スプレーノズル101〜108及び補助スプレーノズル201,202から噴射される湿し水の噴射量を制御できることは勿論のこと、各スプレーノズルを全閉状態にすることもできる。本実施形態では、パルス制御方式を使っているが、どちらの制御方式も採用することができるので、以降の説明では、制御方式については言及せず、各スプレーノズルの開閉制御状態について説明する。
基板(制御部)50には、複数の噴射パターン特性と、複数の水供給カーブ特性が、予め設定されている。噴射パターン特性とは、連続紙の規格サイズ(例えば、ブロード判であるか、ベルリナー判であるか)、連続紙の紙幅(例えば、A巻、C巻、D巻、F巻であるか)、連続紙の紙幅方向に沿う巻き掛け位置(例えば、オペレーターサイド(ОS)側に寄った巻き掛け位置[所謂OS掛け](以下、適宜「OS掛け」とする)であるか、ドライブサイド(DS)側に寄った巻き掛け位置[所謂DS掛け](以下、適宜「DS掛け」とする)であるか、いずれのサイドにもよっていない中央位置の巻き掛け位置[所謂センター掛け](以下、適宜「センター掛け」とする)であるか)に応じて、主スプレーノズル101〜108及び補助スプレーノズル201,202の開閉状態を規定した特性である。水供給カーブ特性とは、上記の噴射パターン特性ごとに、輪転機速度を横軸に、各スプレーノズルから噴射される湿し水の噴射量を縦軸にして表す特性である。この水供給カーブ特性では、輪転機速度が上昇すると、湿し水の噴射量が増加する特性になっている。
操作者は、操作盤60により手動で各種設定を操作することも可能であり、自動の場合は、印刷される連続紙情報や面付け情報は上位システムからプリセットされる。基板(制御部)50では、送られてきた、連続紙の規格サイズ、連続紙の紙幅、連続紙の紙幅方向に沿う巻き掛け位置に対応して、複数の噴射パターン特性の中から、送られてきたデータに対応する噴射パターン特性を選択するとともに、選択した噴射パターン特性に合った水供給カーブ特性を選択する。そして、基板(制御部)50は、選択した噴射パターン特性に応じて、主スプレーノズル101〜108及び補助スプレーノズル201,202の開閉状態を制御すると共に、選択した噴射パターンに合った水供給カーブ特性に応じて、湿し水の噴射量の増減制御をする。
ここで、基板(制御部)50により、スプレーユニット20に備えた主スプレーノズル101〜108及び補助スプレーノズル201,202の開閉状態を制御する、各具体例について説明する。なお、ベルリナー判を用いるときの制御は、図5〜図10を参照して説明する。これら図5〜図10は、連続紙Wの紙幅方向位置に対して、スプレーユニット20に備えた主スプレーノズル101〜108及び補助スプレーノズル201,202の配置位置を対応付けて示す説明図である。また、図5〜図10において、ОSはオペレーターサイドを、DSはドライブサイドを示し、〇を付したスプレーノズルは常用(開)状態、×を付したスプレーノズルは版なし(閉)状態であることを意味する。そして、使用方法によっては主スプレーノズル101〜108は連続紙Wがない場所でもゴムローラーや版面を保護するために少量のスプレーを噴射するとしてもよい。
[例1]
操作者が、操作盤60を介して、または自動で上位システムより、連続紙Wの規格サイズはブロード判、連続紙Wの紙幅はA巻、センター掛けであることを、基板(制御部)50に送ったとき。
このときには、基板(制御部)50は、操作盤60または上位システムから送られてきたデータに対応した噴射パターン特性を選択し、この選択した噴射パターン特性を基に、主スプレーノズル101〜108を開状態にし、第1及び第2の補助スプレーノズル201,202を閉状態にする。これにより、主スプレーノズル101〜108から湿し水が噴射される。また、主スプレーノズル101〜108から噴射される湿し水の噴射量は、選択した噴射パターン特性に合った水供給カーブ特性に応じて増減する。つまり、輪転機速度の増減に応じて、湿し水の噴射量が増減する。
[例2]
操作者が、操作盤60を介して、または自動で上位システムより、連続紙Wの規格サイズはベルリナー判、連続紙Wの紙幅はA巻、センター掛けであることを、基板(制御部)50に送ったとき。
このときには、基板(制御部)50は、操作盤60または上位システムから送られてきたデータに対応した噴射パターン特性を選択し、この選択した噴射パターン特性を基に、図5に示すように、主スプレーノズル102〜107を開状態にし、主スプレーノズル101,108と第1及び第2の補助スプレーノズル201,202とを閉状態にする。即ち、連続紙Wの紙幅の範囲内に位置する主スプレーノズル102〜107を開状態にし、連続紙Wの紙幅の範囲外に位置する主スプレーノズル101,108を閉状態にする。また、第1及び第2の補助スプレーノズル201,202は、これらに対応する第1及び第2の主スプレーノズル103,106が、連続紙Wの紙幅方向の紙端に近接していないため、閉状態にする。これにより、主スプレーノズル102〜107から湿し水が噴射される。また、主スプレーノズル102〜107から噴射される湿し水の噴射量は、選択した噴射パターン特性に合った水供給カーブ特性に応じて増減する。つまり、輪転機速度の増減に応じて、湿し水の噴射量が増減する。
なお、図5の例では、主スプレーノズル101,108を閉としているが、水元ローラー2aの水膜を維持するために、主スプレーノズル101,108から少量の湿し水を噴射することもある。これは、水元ローラー2aのうち、主スプレーノズル101,108に対向する部分、即ち、連続紙Wに対して湿し水を供給する部分ではない部分であっても、ローラー保護の観点から、水膜で覆われていることが要求される場合があるからである。以降の具体例においても、閉とした主スプレーノズルから、水膜維持のために、少量の湿し水を噴射することもあるが、以降ではその説明は省略する。
更に、操作者が操作盤60を操作して、各スプレーノズル101〜108、201,202のうち特定のスプレーノズルから噴射される湿し水の噴射量を個別に増減する指令を出すと、基板(制御部)50は、特定のスプレーノズルから噴射される湿し水の噴射量を、操作者による指令に応じて、スプレーノズル単位で増減することもできる。このように、スプレーノズル単位で噴射量の増減をする際における、操作盤60の操作画面の一例は、図12及び図13を参照して後述する。
[例3]
操作者が、操作盤60を介して、または自動で上位システムより、連続紙Wの規格サイズはベルリナー判、連続紙Wの紙幅はC巻、ОS掛けであることを、基板(制御部)50に送ったとき。
このときには、基板(制御部)50は、操作盤60または上位システムから送られてきたデータに対応した噴射パターン特性を選択し、この選択した噴射パターン特性を基に、図6に示すように、主スプレーノズル102〜106及び第2の補助スプレーノズル202を開状態にし、主スプレーノズル101,107,108及び第1の補助スプレーノズル201を閉状態にする。即ち、連続紙Wの紙幅の範囲内に位置する主スプレーノズル102〜106を開状態にし、連続紙Wの紙幅の範囲外に位置する主スプレーノズル101,107,108を閉状態にする。また、第1の補助スプレーノズル201は、これに対応する第1の主スプレーノズル103が、連続紙Wの紙幅方向の紙端に近接していないため、閉状態にする。一方、第2の補助スプレーノズル202は、これに対応する第2の主スプレーノズル106が、連続紙Wの紙幅方向の紙端に近接しているため、開状態にする。これにより、主スプレーノズル102〜106及び第2の補助スプレーノズル202から湿し水が噴射される。
更に、基板(制御部)50は、選択した噴射パターン特性を基に、第2の主スプレーノズル106と第2の補助スプレーノズル202から噴射される湿し水の噴射割合を、次のように調整する。即ち、第2の補助スプレーノズル202を設けることなく第2の主スプレーノズル106のみで湿し水の供給を行うと仮定した場合における最適な湿し水の量を100%とし、これを基準とする。その上で、連続紙Wの紙幅方向の紙端に近接している第2の主スプレーノズル106から噴射される湿し水の量を例えば上記基準の30%とし、第2の主スプレーノズル106の近傍位置に配置された第2の補助スプレーノズル202から噴射される湿し水の量を例えば上記基準の65%としている。つまり、第2の主スプレーノズル106と第2の補助スプレーノズル202が協働して湿し水を噴射するようにしており、その噴射割合を30%と65%に分散している。このように噴射される湿し水の割合を減少させると、噴射される湿し水の水量が減少すると共に、湿し水の噴射角度は狭くなる。
なお、上記基準(100%)の水量(絶対量)は、選択した噴射パターン特性に合った水供給カーブ特性に応じて増減し、これに応じて、第2の主スプレーノズル106から噴射される湿し水の量と、第2の補助スプレーノズル202から噴射される湿し水の量も、上述した割合(30%又は65%)を維持しつつ増減する。これらの水量の制御は、基板(制御部)50により実行される。
このように、連続紙Wに湿し水を供給する主スプレーノズルから噴射される湿し水の噴射量(絶対量)を、水供給カーブ特性に応じて増減しても、連続紙Wの紙幅方向の紙端に近接している主スプレーノズルから噴射される湿し水の割合(例えば30%)と、この主スプレーノズルの近傍位置に配置された補助スプレーノズルから噴射される湿し水の割合(例えば65%)を、一定に維持する制御は、図7及び図9を参照して後述する場合であっても行う。ただし、図7及び図9を参照して説明する場合においては、このように水量割合を一定に維持する制御の説明は省略する。
上述したように、第2の主スプレーノズル106から噴射される湿し水の割合を例えば30%とし、第2の補助スプレーノズル202から噴射される湿し水の割合を例えば65%とすることにより、水元ローラー2aを介して連続紙Wに供給される水量が紙幅方向で均一化すると共に、水元ローラー2aのうち連続紙Wに対して湿し水を供給する部分ではない部分に噴射される湿し水である余り水(余剰湿し水)の削減を可能とすることができる。その理由を、図11を参照して説明する。
図11において、横軸はスプレーユニット20に備えたスプレーバー23の長手方向に沿い配置されたスプレーノズルの配置位置を示しており、縦軸は湿し水の噴射量を示している。この図11に示す特性曲線は、実験により得た特性曲線である。
図11において、点線は、主スプレーノズル107及び第2の補助スプレーノズル202を閉状態として、第2の主スプレーノズル106から噴射される湿し水の割合を100%にしたときの特性曲線(比較例1)である。この点線の特性曲線から分かるように、このときには、水元ローラー2aのうち連続紙Wに対して湿し水を供給する部分ではない部分に噴射される湿し水、つまり余剰湿し水が多くなる。このため、湿し水が無駄に消費されてしまい、コストアップにつながる。
図11において、一点鎖線は、主スプレーノズル107及び第2の補助スプレーノズル202を閉状態として、第2の主スプレーノズル106から噴射される湿し水の割合を30%にしたときの特性曲線(比較例2)である。この一点鎖線の特性曲線から分かるように、このときには、水元ローラー2aを介して連続紙Wに供給される湿し水の水量が減少する。特に、紙端の近くにおいて、供給水量が減少する。このように、湿し水の供給量が減少すると、紙端位置において紙面汚れが発生するおそれがある。
図11において、実線は、主スプレーノズル107を閉状態として、第2の主スプレーノズル106から噴射される湿し水の割合を35%、第2の補助スプレーノズル202から噴射される湿し水の割合を60%にしたときの特性曲線(実施例)である。この実線の特性曲線から分かるように、このときには、水元ローラー2aを介して連続紙Wに供給される湿し水の水量は、紙幅方向に関してほぼ均一であり、しかも、適切な水量が供給されている。また、水元ローラー2aのうち連続紙Wに対して湿し水を供給する部分ではない部分に噴射される湿し水、つまり余剰湿し水を減少させることができる。この実線で示す特性曲線を根拠に、図6の例において、主スプレーノズル106から噴射される湿し水の割合を例えば30%とし、主スプレーノズル106の近傍位置に配置された第2の補助スプレーノズル202から噴射される湿し水の割合を例えば65%としたものである。
なお、後述する図7及び図9に示す例においても、連続紙Wの紙幅方向の紙端に近接している主スプレーノズルから噴射される湿し水の割合を例えば30%とし、この主スプレーノズルの近傍位置に配置された補助スプレーノズルから噴射される湿し水の割合を例えば65%としたのも、図11に示す実線の特性曲線で示す噴射状態を根拠としたものである。
[例4]
操作者が、操作盤60を介して、または自動で上位システムより、連続紙Wの規格サイズはベルリナー判、連続紙Wの紙幅はC巻、DS掛けであることを、基板(制御部)50に送ったとき。
このときには、基板(制御部)50は、操作盤60または上位システムから送られてきたデータに対応した噴射パターン特性を選択し、この選択した噴射パターン特性を基に、図7に示すように、主スプレーノズル103〜107及び第1の補助スプレーノズル201を開状態にし、主スプレーノズル101,102,108及び第2の補助スプレーノズル202を閉状態にする。即ち、連続紙Wの紙幅の範囲内に位置する主スプレーノズル103〜107を開状態にし、連続紙Wの紙幅の範囲外に位置する主スプレーノズル101,102,108を閉状態にする。また、第1の補助スプレーノズル201は、これに対応する第1の主スプレーノズル103が、連続紙Wの紙幅方向の紙端に近接しているため、開状態にする。一方、第2の補助スプレーノズル202は、これに対応する第2の主スプレーノズル106が、連続紙Wの紙幅方向の紙端に近接していないため、閉状態にする。これにより、主スプレーノズル103〜107及び第1の補助スプレーノズル201から湿し水が噴射される。
更に、基板(制御部)50は、選択した噴射パターン特性を基に、第1の主スプレーノズル103と第1の補助スプレーノズル201から噴射される湿し水の噴射割合を、次のように調整する。即ち、第1の補助スプレーノズル201を設けることなく第1の主スプレーノズル103のみで湿し水の供給を行うと仮定した場合における最適な湿し水の量を100%とし、これを基準とする。その上で、連続紙Wの紙幅方向の紙端に近接している第1の主スプレーノズル103から噴射される湿し水の量を例えば上記基準の30%とし、第1の主スプレーノズル103の近傍位置に配置された第1の補助スプレーノズル201から噴射される湿し水の量を例えば上記基準の65%としている。つまり、第1の主スプレーノズル103と第1の補助スプレーノズル201が協働して湿し水を噴射するようにしており、その噴射割合を30%と65%に分散している。
[例5]
操作者が、操作盤60を介して、または自動で上位システムより、連続紙Wの規格サイズはベルリナー判、連続紙Wの紙幅はD巻、ОS掛けであることを、基板(制御部)50に送ったとき。
このときには、基板(制御部)50は、操作盤60または上位システムから送られてきたデータに対応した噴射パターン特性を選択し、この選択した噴射パターン特性を基に、図8に示すように、主スプレーノズル102〜104を開状態にし、主スプレーノズル101,105〜108と第1及び第2の補助スプレーノズル201,202とを閉状態にする。即ち、連続紙Wの紙幅の範囲内に位置する主スプレーノズル102〜104を開状態にし、連続紙Wの紙幅の範囲外に位置する主スプレーノズル101,105〜108を閉状態にする。また、第1及び第2の補助スプレーノズル201,202は、これらに対応する第1及び第2の主スプレーノズル103,106が、連続紙Wの紙幅方向の紙端に近接していないため、閉状態にする。これにより、主スプレーノズル102〜104から湿し水が噴射される。
[例6]
操作者が、操作盤60を介して、または自動で上位システムより、連続紙Wの規格サイズはベルリナー判、連続紙Wの紙幅はD巻、センター掛けであることを、基板(制御部)50に送ったとき。
このときには、基板(制御部)50は、操作盤60または上位システムから送られてきたデータに対応した噴射パターン特性を選択し、この選択した噴射パターン特性を基に、図9に示すように、主スプレーノズル103〜106と第1及び第2の補助スプレーノズル201,202を開状態にし、主スプレーノズル101,102,107,108を閉状態にする。即ち、連続紙Wの紙幅の範囲内に位置する主スプレーノズル103〜106を開状態にし、連続紙Wの紙幅の範囲外に位置する主スプレーノズル101,102,107,108を閉状態にする。また、第1及び第2の補助スプレーノズル201,202は、これらに対応する第1及び第2の主スプレーノズル103,106が、連続紙Wの紙幅方向の紙端に近接しているため、開状態にする。これにより、主スプレーノズル103〜106と第1及び第2の補助スプレーノズル201,202から湿し水が噴射される。
更に、基板(制御部)50は、選択した噴射パターン特性を基に、第1及び第2の主スプレーノズル103,106と第1及び第2の補助スプレーノズル201,202から噴射される湿し水の噴射割合を、例3及び例4と同様に調整する。これにより、第1の主スプレーノズル103と第1の補助スプレーノズル201が協働して湿し水を噴射すると共に、第2の主スプレーノズル106と第2の補助スプレーノズル202が協働して湿し水を噴射する。
[例7]
操作者が、操作盤60を介して、または自動で上位システムより、連続紙Wの規格サイズはベルリナー判、連続紙Wの紙幅はD巻、DS掛けであることを、基板(制御部)50に送ったとき。
このときには、基板(制御部)50は、操作盤60または上位システムから送られてきたデータに対応した噴射パターン特性を選択し、この選択した噴射パターン特性を基に、図10に示すように、主スプレーノズル105〜107を開状態にし、主スプレーノズル101〜104,108と第1及び第2の補助スプレーノズル201,202を閉状態にする。即ち、連続紙Wの紙幅の範囲内に位置する主スプレーノズル105〜107を開状態にし、連続紙Wの紙幅の範囲外に位置する主スプレーノズル101〜104,108を閉状態にする。また、第1及び第2の補助スプレーノズル201,202は、これらに対応する第1及び第2の主スプレーノズル103,106が、連続紙Wの紙幅方向の紙端に近接していないため、閉状態にする。これにより、主スプレーノズル105〜107から湿し水が噴射される。
本実施形態では、上述したように、ブロード判のA巻、ベルリナー判のA巻、ベルリナー判のC巻、ベルリナー判のD巻というように、多数種類にわたって紙幅変更があっても、紙幅変更に応じて湿し水の供給範囲の変更を容易に行うことができる。
また、本実施形態では、上述したように、連続紙Wの規格サイズ、紙幅、巻き掛け位置が変更された場合には、自動で上位システムからプリセットされるか、手動でも、操作者は、変更された連続紙Wの規格サイズ、紙幅、巻き掛け位置を操作盤60に入力するだけで、基板(制御部)50が自動的に変更条件に応じた最適な噴射パターン特性を選択して、各スプレーノズルの開閉制御を迅速かつ適切に行う。つまり、噴射パターン特性の変更をするだけで、紙幅変更等に応じて、湿し水の供給範囲の変更ができる。このため、短時間で、紙幅変更等に応じて、湿し水の供給範囲の変更を迅速かつ容易に実施することができ、しかも、連続紙Wに供給する水量分布の均一化と余剰湿し水の削減が可能となる。
なお、連続紙Wの各種の規格サイズ、各種の紙幅、各種の巻き掛け位置を、種々に組み合わせた、複数の入力データパターンを設定しておき、これら入力データパターンを操作盤60に予め設定しておいてもよい。この場合には、特定の入力データパターンを選択するだけで、この選択した入力データパターンで特定された連続紙Wの規格サイズ、紙幅、巻き掛け位置を、操作盤60から基板(制御部)50に送る指令として出すことができる。
ここで、グラフィックパネル方式の操作盤60の画面の一例を、図12及び図13を参照して説明する。
図12は、連続紙Wの規格サイズはベルリナー判、連続紙Wの紙幅はA巻、センター掛けであるときの(図5参照)、操作盤60の画面の一例である。運転設定表示部601〜608はスプレーノズルの使用状況(開閉状態)を示している。〇はスプレーノズルが常用(開)となっていることを表し、×はスプレーノズルが版なし(閉)となっていることを表している。各運転設定表示部601〜608の下側に表示されている数字「2、3、3、4、5、6、6、7」は、「スプレーノズル102、103、201、104、105、202、106、107」を意味している。ユニットオール増減釦611,612は、印刷ユニット単位で、噴射状態にあるスプレーノズルから噴射される水量の増減調整を行うものである。胴オール増減釦621,622は、胴単位で、噴射状態にあるスプレーノズルから噴射される水量の増減調整を行うものである。ノズル単位増減釦631〜646は、スプレーノズル単位で、噴射状態にあるスプレーノズルから噴射される水量の増減調整を行うものである。水量表示部651〜658は、水量の表示を行うものである。なお、図示しないが、スプレーノズル101〜108,201,202の使用状況は、「△」や「−」等も表示可能であり、例えば「△」は常用使用ではあるが、水量を減らすことを意味し、「−」は完全なる未使用を意味するとしてもよい。
図13は、連続紙Wの規格サイズはベルリナー判、連続紙Wの紙幅はD巻、センター掛けであるときの(図9参照)、操作盤60の画面の一例である。各運転設定表示部601〜608の下側に表示されている数字「2、3、3、4、5、6、6、7」は、「スプレーノズル102、103、201、104、105、202、106、107」を意味している。他の部分は、図12と同様である。
操作盤60の画面としては、図12及び図13に示す水量調整画面の他、第1及び第2の主スプレーノズル103,106と第1及び第2の補助スプレーノズル201,202から噴射される湿し水の割合を変更する画面や、運転設定画面など、各種の画面があるが、その詳細は省略する。なお、水量調整画面は、主スプレーノズル101〜108のみの画面と、補助スプレーノズル201,202のみの画面や、主スプレーノズル101〜108と補助スプレーノズル201,202を1画面としてもよく、図12及び図13はあくまで一例である。ブロード判のみで使う場合は、各運転設定表示部601〜608の下側に表示される数字は「1、2、3、4、5、6、7、8」となり、「主スプレーノズル101、102、103、104、105、106、107、108」を意味する。そして、前述した主スプレーノズル101〜108と補助スプレーノズル201,202を1画面とした場合は、各運転設定表示部601〜608(8ノズル分)のスペースに2つ分の表示を追加した(10ノズル分)画面とし、その下側に表示される数字は「1、2、3、3、4、5、6、6、7、8」となり、「スプレーノズル101、102、103、201、104、105、202、106、107、108」を意味する。
以上説明したとおり、本実施形態に係るスプレー式湿し水供給装置2は、湿し水を噴射するスプレーユニット20を備えたスプレー式湿し水供給装置2であって、スプレーユニット20は、スプレーバー23と、スプレーバー23の長手方向に沿い所定間隔をあけて配置された複数の主スプレーノズル101〜108と、複数の主スプレーノズル101〜108のうち特定の第1の主スプレーノズル103の近傍位置において、スプレーバー23に配置された第1の補助スプレーノズル201とを有し、第1の補助スプレーノズル201は、第1の主スプレーノズル103に対して、スプレーバー23の長手方向の中央位置側で、かつ、スプレーバー23の長手方向に沿い隣接して配置されており、第1の主スプレーノズル103と第1の補助スプレーノズル201とで湿し水を協働して噴射可能に構成されている。このようにして、第1の主スプレーノズル103から噴射される湿し水の噴射量の割合及び第1の補助スプレーノズル201から噴射される湿し水の噴射量の割合が、調整可能に構成されている。
このような構成になっているため、第1の主スプレーノズル103が、連続紙の紙幅方向の紙端に近接した状態になったときに、紙端近傍に適切に湿し水が供給されつつ連続紙外に過剰な湿し水が供給されないよう、第1の主スプレーノズル103から噴射される湿し水の噴射量の割合及び第1の補助スプレーノズル201から噴射される湿し水の噴射量の割合を調整することができる。これにより、紙端位置においても、供給される湿し水は紙幅方向に関して均一となり、また、余剰湿し水を減少させることができる。
また、特許文献1に示されている装置とは異なり、本実施形態では、スプレーノズルの配置本数が少なく、配管等の構造も簡潔である。即ち、本実施形態では、配管を2系統にするのではなく1系統にして補助スプレーノズルを加えただけである。また、スプレーノズルを移動や回転させる手段や、遮蔽板が不要である。この結果、本実施形態では、装置構成が簡単になる。更に、本実施形態では、多数種類にわたって紙幅変更があっても、紙幅変更に応じて湿し水の供給範囲の変更を容易に行うことができる。
本実施形態に係るスプレー式湿し水供給装置2では、上述したスプレーユニット20は、複数の主スプレーノズル101〜108のうち特定の第2の主スプレーノズル106の近傍位置において、スプレーバー23に配置された第2の補助スプレーノズル202を更に有し、第2の補助スプレーノズル202は、第2の主スプレーノズル106に対して、スプレーバー23の長手方向の中央位置側で、かつ、スプレーバー23の長手方向に沿い隣接して配置されており、第2の主スプレーノズル106と第2の補助スプレーノズル202とで湿し水を協働して噴射可能に構成されている。このようにして、第1及び第2の主スプレーノズル103,106から噴射される湿し水の噴射量の割合及び第1及び第2の補助スプレーノズル201,202から噴射される湿し水の噴射量の割合が、調整可能に構成されている。
このような構成になっているため、第1及び第2の主スプレーノズル103,106が、連続紙の紙幅方向の紙端に近接した状態になったときに、紙端近傍に適切に湿し水が供給されつつ連続紙外に過剰な湿し水が供給されないよう、第1及び第2の主スプレーノズル103,106から噴射される湿し水の噴射量の割合及び第1及び第2の補助スプレーノズル201,202から噴射される湿し水の噴射量の割合を調整することができる。これにより、紙端位置においても、供給される湿し水は紙幅方向に関して均一となり、また、余剰湿し水を減少させることができる。更に、連続紙Wの巻き掛け位置として、ОS掛け及びDS掛けの双方に対応可能である。
[変形例など]
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に記載の範囲には限定されない。上記各実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
前述した実施形態では、スプレーバー23のうち、主スプレーノズル103,106の近傍位置に、補助スプレーノズルを取り付けるためのノズル孔を予め形成しておき、このノズル孔に補助スプレーノズル201,202を配置して取り付けていた(図3及び図4参照)。これだけに限らず、スプレーバー23の長手方向に沿って多数のノズル孔を形成しておき、紙幅に応じて任意に補助スプレーノズルを付け替え可能としてもよい。例えば、主スプレーノズル101,102,104,105,107,108の近傍位置で、これら主スプレーノズル101,102,104,105,107,108に対して、スプレーバー23の長手方向の中央位置側で、かつ、スプレーバー23の長手方向に沿い隣接する位置に、補助スプレーノズルを取り付けるためのノズル孔を、スプレーバー23に予め形成していてもよい。このようにしておけば、紙幅が特殊な各種の連続紙に対しても、適切な位置に補助スプレーノズルを迅速に取り付けることができる。
また、連続紙の紙端に近接する主スプレーノズルから噴射される湿し水の噴射量の割合と、補助スプレーノズルから噴射される湿し水の噴射量の割合は、適宜に変更することができる。このとき、補助スプレーノズルから噴射される湿し水の噴射量を、連続紙の紙端に近接する主スプレーノズルから噴射される湿し水の噴射量よりも、多くしてもよいし、少なくしてもよい。例えば、主スプレーノズルから噴射される湿し水の割合は、上記基準に対して25%〜35%に設定することができ、好ましくは上記のとおり30%である。また、補助スプレーノズルから噴射される湿し水の割合は、上記基準に対して60%〜70%に設定することができ、好ましくは上記のとおり65%である。
また、主スプレーノズルの配置数は8つに限定されず、任意に設定可能である。更に、補助スプレーノズルの配置数は、2つに限定されず、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
また、主スプレーノズルと補助スプレーノズルに、異なる色を付したり、異なる印(罫書線など)を付したりすることで、両者の区別が容易になるようにしてもよい。
また、使用しない主スプレーノズル及び補助スプレーノズルにキャップをして、使用しないスプレーノズルの詰まりを防止するようにしてもよい。
上記のような変形例が本発明の範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 インキ供給装置
1P,2P 印刷ユニット
2 スプレー式湿し水供給装置
3 版胴
4 ブランケット胴
20 スプレーユニット
21 ハウジング
22 開口
23 スプレーバー
24 湿し水配管
25 信号線
30 軟水化装置
40 湿し水補給装置
50 基板(制御部)
60 操作盤
70 ノズル
101〜108 主スプレーノズル
201,202 補助スプレーノズル
W 連続紙
SV 電磁弁

Claims (8)

  1. 湿し水を噴射するスプレーユニットを備えたスプレー式湿し水供給装置であって、
    前記スプレーユニットは、
    スプレーバーと、
    前記スプレーバーの長手方向に沿い所定間隔をあけて配置された複数の主スプレーノズルと、
    複数の前記主スプレーノズルのうち特定の第1の主スプレーノズルの近傍位置において、前記スプレーバーに配置された第1の補助スプレーノズルと
    を有し、
    前記第1の補助スプレーノズルは、前記第1の主スプレーノズルに対して、前記スプレーバーの長手方向の中央位置側で、かつ、前記スプレーバーの長手方向に沿い隣接して配置されており、
    前記第1の主スプレーノズルと前記第1の補助スプレーノズルとで前記湿し水を協働して噴射可能に構成されている
    ことを特徴とするスプレー式湿し水供給装置。
  2. 前記スプレーユニットは、複数の前記主スプレーノズルのうち特定の第2の主スプレーノズルの近傍位置において、前記スプレーバーに配置された第2の補助スプレーノズルを更に有し、
    前記第2の補助スプレーノズルは、前記第2の主スプレーノズルに対して、前記スプレーバーの長手方向の中央位置側で、かつ、前記スプレーバーの長手方向に沿い隣接して配置されており、
    前記第2の主スプレーノズルと前記第2の補助スプレーノズルとで前記湿し水を協働して噴射可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のスプレー式湿し水供給装置。
  3. 前記第1の主スプレーノズルは、前記スプレーバーの長手方向の中央位置から見て一方側に配置されており、前記第2の主スプレーノズルは、前記スプレーバーの長手方向の中央位置から見て他方側に配置されている
    ことを特徴とする請求項2に記載のスプレー式湿し水供給装置。
  4. 前記第1の補助スプレーノズルから噴射される湿し水の噴射量は、前記第1の主スプレーノズルから噴射される湿し水の噴射量よりも多い
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のスプレー式湿し水供給装置。
  5. 前記第1の補助スプレーノズルから噴射される湿し水の噴射量は、前記第1の主スプレーノズルから噴射される湿し水の噴射量よりも多く、
    前記第2の補助スプレーノズルから噴射される湿し水の噴射量は、前記第2の主スプレーノズルから噴射される湿し水の噴射量よりも多い
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載のスプレー式湿し水供給装置。
  6. 前記スプレーバーには、前記主スプレーノズルの配置位置の近傍位置であって、前記主スプレーノズルの配置位置に対して、前記スプレーバーの長手方向の中央位置側で、かつ、前記スプレーバーの長手方向に沿う隣接位置に、補助スプレーノズル取付用のノズル孔が予め形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のスプレー式湿し水供給装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のスプレー式湿し水供給装置と、
    刷版が装着される版胴と、
    ブランケットが装着されるブランケット胴と、
    前記版胴にインキを供給するインキ供給装置と
    を備える
    ことを特徴とする印刷ユニット。
  8. 請求項7に記載の印刷ユニットと、
    連続紙をロール状に巻いた巻取紙を装着する給紙ユニットと、
    前記印刷ユニットで印刷された前記連続紙を裁断し折り畳んで折丁を形成する折部と
    を備える
    ことを特徴とするオフセット輪転印刷機。
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