JP2893370B2 - タイル原料の製造方法 - Google Patents

タイル原料の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、斑点模様タイルを製造
する場合に用いる斑点模様用のタイル原料を製造する方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来において、自然石に近い表面性状を
有するタイルの一つとして斑点模様タイルが公知であ
る。従来の斑点模様タイルの製造は、成形金型の成形空
間へベースとなる坏土を充填し、該ベース坏土の上に着
色処理された模様用の粒子とベースとなる坏土とを混合
したものを充填し、然る後にプレスして焼成するように
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】而して、前記模様用の
斑点の一つ一つは、それぞれが単色の着色された粒子で
ある。そのため、焼成後のタイル表面で得られる斑点模
様は、それ自体の単一色しか有さず、色調や色の深み感
等の表面性状に乏しいという欠点があった。また一つの
模様自体の大きさが、着色処理された模様用の粒子の大
きさに依存しており、量産型ネットデシンターでは、現
行の粒径10mm以下の大きさしかできない。またコス
ト高になるという理由で大きなものが得られず、迫力に
欠けるという欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は従来の前記課題
に鑑みてこれを改良除去したものであって、一つの模様
自体が無段階の色調を呈し且つ模様自体を大きくするこ
とのできるタイル原料の製造方法を提供せんとするもの
である。
【0005】而して、前記課題を解決するために本発明
が採用した第一の手段は、ベースとなる坏土と、デシン
ターで造粒した粒子の大きさの異なるものが混在する模
様用坏土とをミキサーへ投入して水を加えながら造粒
し、模様用坏土の周囲に、ベースとなる坏土と模様用坏
土の微粒子とが混在した層からなる凝集体を形成したこ
とを特徴とするタイル原料の製造方法である。
【0006】また本発明が作用した第二の手段は、前記
第一の手段の凝集体を得た後に、更に別の模様用坏土を
ミキサーへ投入して水を加えながら造粒し、前記凝集体
の周囲に別の模様用坏土層を形成するようにしている。
【0007】更に本発明が採用した第三の手段は、第一
の手段の凝集体を形成すると同時に、ベースとなる坏土
のみからなる凝集体をも形成するようにしている。
【0008】更にまた本発明が採用した第四の手段は、
前記第一の手段の凝集体を形成すると同時に、ベースと
なる坏土のみからなる凝集体を形成し、然る後に更に別
の模様用坏土をミキサーへ投入して水を加えながら造粒
することにより、前記二種類の凝集体の周囲に別の模様
用坏土層を形成するようにしている。
【0009】
【作用】本発明の第一の手段にあっては、模様用の坏土
をデシンターを通過させることにより、デシンターのメ
ッシュの大きさにほぼ等しい粒子と、それ以下の屑粒及
び微粒子とを得ている。そして、これらの異なる大きさ
の粒子が混在する模様用坏土と、ベースとなる坏土とを
ミキサーへ投入して水を加えながら造粒することによ
り、模様用坏土の周囲にベースとなる坏土と模様用坏土
の微粒子等が混在した層からなる凝集体を形成してい
る。
【0010】このようにして製造された凝集体をタイル
原料として用い、プレス成形して焼成した後に、タイル
表面を研磨すると、一つの模様が模様用坏土の色から徐
々にベースとなる坏土の色に変化し、結果として無段階
の色調を発現することが可能である。
【0011】本発明の第二の手段は、前記第一の手段で
得られた凝集体に、更に別の模様用坏土を投入してミキ
サーで水を加えながら造粒している。このようにして得
られた凝集体をタイル原料として用い、プレス成形して
焼成した後に、タイル表面を研磨すると、色調が無段階
で変化する模様と、該模様の周囲に形成された別の模様
と、各一つ一つの模様どうしの間を素地ベースで明瞭に
色分けすることができる。
【0012】本発明の第三の手段は、第一の手段の凝集
体を成形するときに、同時にベースとなる坏土のみから
なる凝集体をも製造するようにしている。また本発明の
第四の手段は、第三の手段で製造した二種類の凝集体の
周囲に別の模様層を形成するようにしている。この第2
及び第四の手段のタイル原料を用いたタイルでは、各一
つ一つの模様どうしが更に鮮明になる。
【0013】
【実施例】以下に本発明の製造方法を図面に示す実施例
に基づいて説明すると、次の通りである。図1は本発明
の一実施例に係る斑点模様タイルの斜視図である。同図
に示すように、このタイル1にあっては、斑点模様2は
その中心側の色が濃く、周囲に至るに連れ、徐々に薄く
なっている。すなわち、各斑点模様2は無段階の色調を
呈している。そして、各斑点模様2どうしの間は、タイ
ル素地のベースとなる色3であり、模様部とベース部と
は鮮明に色分けされている。
【0014】次に、このような斑点模様タイル1の製造
方法を説明する。製造方法は、先ず、図2に示すような
構造の粒子4からなる斑点模様用の坏土を製造する。模
様用坏土は、通常の色付き粗粒坏土を製造する場合と同
じように、ネットデシンターにより製造する。
【0015】図3はネットデシン造粒機をパスして得ら
れた模様用坏土6を示すものである。この模様用坏土6
は、ベースとなる坏土粒子に顔料粒子が内部まで入り混
じったものであり、大きさは3〜10メッシュ程度のも
のから微細粒子までのものが混在している。
【0016】このようにして模様用坏土6を製造した後
は、ベース用坏土を20wt%と、模様用坏土6を40
wt%準備してミキサーへ投入し、水を加えながら混練
する。図4はこのようにして造粒された凝集体7及び8
を示すものである。凝集体7は、模様用坏土6の大きな
塊が内部に介在し、その周囲に徐々に小さな粒子の模様
用坏土とベース用坏土とが混在した大きな団子状のもの
である。また凝集体8は、ベース用坏土のみが団子状に
成長した大きなものである。
【0017】然る後は、上述のようにしてミキサーで製
造した凝集体7及び8に、更に40wt%のベース坏土
を投入し、水を加えながら混練する。これにより、図5
に示すように凝集体7及び8の周囲に更にベース坏土の
層9及び10を設けた凝集体11及び12を得ることが
可能である。なお、凝集体7及び8に後で加えて混練す
る坏土を、別の色付きの顔料にした場合は、凝集体7及
び8の周囲に形成される層9及び10が別の色を呈した
模様層となるものである。
【0018】このようにして凝集体11及び12を製造
した後は、これらを成形金型へ充填して加圧成形し、焼
成する。そして、得られた焼成品の表面を研磨又はサン
ドブラスト加工する。これにより、図1に示すような、
大きな斑点模様のタイル1が得られるものである。
【0019】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではなく、適宜の変更が可能である。例えば、斑
点模様を成形するための粒子としては、前記凝集体7及
び8を用いることが可能であり、これらの凝集体7及び
8を成形金型へ充填して加圧成形し、表面を研磨又はサ
ンドブラスト加工すればよい。研磨又はサンドブラスト
加工は、成形品、乾燥品(素焼き品)、焼成品のいずれ
に対して行ってもよい。更に、模様用坏土は、10wt
%以上であれば、模様が鮮やかとなり、好ましいもので
ある。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明にあっては、
模様用の坏土をデシンターで造粒することにより、異な
る大きさの粒子が混在する模様用坏土としている。そし
て、この模様用坏土とベースとなる坏土とをミキサーへ
投入して水を加えながら造粒することにより、模様用坏
土の周囲にベースとなる坏土と模様用坏土の微粒子等が
混在した層からなる大きな凝集体を形成している。
【0021】従って、このようにして製造された大きな
団子状の凝集体をタイル原料として用い、プレス成形し
て焼成した後に、タイル表面を研磨又はサンドブラスト
加工すると、一つの模様が模様用坏土の色から徐々にベ
ースとなる坏土の色に変化し、結果として無段階の色調
を発現することが可能であり、また模様自体の大きさも
今までにない大きなものが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る斑点模様タイルを示す斜視図であ
る。
【図2】本発明に係る模様用坏土の粒子構造を示す斜視
図である。
【図3】本発明に係るデシン造粒後の模様用坏土を示す
図面である。
【図4】本発明に係る二種の凝集体の製造途中を示す縦
断面図である。
【図5】本発明に係る二種の凝集体を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1…斑点模様タイル 2…斑点模様 3…通
常のタイル用坏土 6…斑点模様用坏土 7…凝集体 8…凝
集体 11…凝集体 12…凝集体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西野 岩夫 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株 式会社イナックス内 (72)発明者 前田 悦弘 岐阜県土岐郡笠原町4621−2 前田陶料 株式会社笠原工場内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C04B 33/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベースとなる坏土と、デシンターで造粒し
    た粒子の大きさの異なるものが混在する模様用坏土とを
    ミキサーへ投入して水を加えながら造粒し、模様用坏土
    の周囲に、ベースとなる坏土と模様用坏土の微粒子とが
    混在した層からなる凝集体を形成したことを特徴とする
    タイル原料の製造方法。
  2. 【請求項2】ベースとなる坏土と、デシンターで造粒し
    た粒子の大きさの異なるものが混在する模様用坏土とを
    ミキサーへ投入して水を加えながら造粒し、模様用坏土
    の周囲に、ベースとなる坏土と模様用坏土の微粒子とが
    混在した層からなる凝集体を形成し、然る後に更に別の
    模様用坏土をミキサーへ投入して水を加えながら造粒
    し、前記凝集体の周囲に別の模様用坏土層を形成したこ
    とを特徴とするタイル原料の製造方法。
  3. 【請求項3】ベースとなる坏土と、デシンターで造粒し
    た粒子の大きさの異なるものが混在する模様用坏土とを
    ミキサーへ投入して水を加えながら造粒することによ
    り、模様用坏土の周囲に、ベースとなる坏土と模様用坏
    土の微粒子とが混在した層からなる凝集体を形成すると
    共に、ベースとなる坏土のみからなる凝集体を形成し、
    前記二種類の凝集体を同時に形成するようにしたことを
    特徴とするタイル原料の製造方法。
  4. 【請求項4】ベースとなる坏土と、デシンターで造粒し
    た粒子の大きさの異なるものが混在する模様用坏土とを
    ミキサーへ投入して水を加えながら造粒することによ
    り、模様用坏土の周囲に、ベースとなる坏土と模様用坏
    土の微粒子とが混在した層からなる凝集体を形成すると
    共に、ベースとなる坏土のみからなる凝集体を形成し、
    前記二種類の凝集体を同時に形成し、然る後に更に別の
    模様用坏土をミキサーへ投入して水を加えながら造粒す
    ることにより、前記二種類の凝集体の周囲にそれぞれ別
    の模様用坏土層を形成したことを特徴とするタイル原料
    の製造方法。
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