JP2689210B2 - 滑り止めタイルの製造方法 - Google Patents

滑り止めタイルの製造方法

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まゆみ 井戸田
和昌 後藤
和之 川合
隆 桜井
一成 伊藤
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株式会社イナックス
品野セラミックタイル工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、床タイルに用いられる
滑り止めタイルを、同一種類の坏土に特殊形状と、大き
さ,硬度等のバラツキとを付与して乾式成形する製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来において、この種の滑り止めタイル
を製造する方法としては、軟らかい粒子の坏土と、該坏
土とは異なる種類の原料を用いた硬い粒子とを混合して
用いる方法がある。つまり、タイル成形用坏土として用
いられる通常の軟らかい坏土の中に、該坏土よりも耐火
度が高くて硬い粒子であるアルミナ,ムライト等の粒子
を添加混合している。そして、該混合坏土をラバーコー
ティングされた金型(以下は、ラバープレスと称する)
で乾式成形することにより、成形体の表面に前記アルミ
ナ,ムライト等の硬質粒子が突出した凹凸面を形成し、
更に該成形体を焼成することで、タイル表面に凹凸模様
を形成し、滑り止めタイルとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
滑り止めタイルの製造方法では、プレスした成形体を焼
成したときに、アルミナ及びムライト等の硬質粒子が前
記軟らかい坏土とは異なった発色を呈し、製品としての
意匠性が限定されるという欠点があった。前記アルミナ
及びムライトの場合は白色の模様を現出していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は従来の前記課題
に鑑みてこれを改良除去したものであって、同一の坏土
を用いてタイル表面に凹凸を形成することのできる滑り
止めタイルの製造方法を提供せんとするものである。
【0005】而して、前記課題を解決するために本発明
が採用した第一の手段は、スプレードライヤー等で造粒
した粒子をプレスした後、解砕式造粒機を通過させるこ
とで角張った形状を呈し且つ大きさ及び硬度にバラツキ
のある坏土を造粒し、該造粒坏土をラバーコーティング
された金型で乾式成形することにより、成形体の表面に
凹凸を形成し、該成形体を焼成することにより滑り止め
タイルを得るようにしたことを特徴とする滑り止めタイ
ルの製造方法である。
【0006】また本発明が採用した第二の手段は、解砕
式造粒機で造粒した硬い粒子と、スプレードライヤーで
造粒した軟らかい粒子の坏土を混合し、該混合坏土をラ
バーコーティングされた金型で乾式成形することによ
り、成形体の表面に凹凸を形成し、該成形体を焼成する
ことにより滑り止めタイルを得るようにしたことを特徴
とする滑り止めタイルの製造方法である。
【0007】
【作用】本発明の第一の手段にあっては、スプレードラ
イヤー等で造粒した粒子をプレス成形する。これによ
り、スプレードライヤー等で造粒された小さく且つ丸ま
った粒子どうしが相互にくっつき、全体として一つにな
る。然る後に、このプレス成形体を解砕式造粒機(以下
は、デシンターと称する)へ投入して解砕する。デシン
ターは、所定の大きさのネットを有しており、前記プレ
ス成形体はこのネットを通過することによりその形状は
角張ったものとなり、また形状の大きさ及び硬度にも多
少のバラツキを伴うようになる。
【0008】このような形状とバラツキを伴う粒子をラ
バープレスすると、硬い粒子が表面へ露出する部分と軟
らかい粒子が露出する部分とが形成され、ラバーとの関
係で硬い粒子の部分と軟らかい粒子の部分とに凹凸が形
成される。次に、この成形体を焼成すると、表面に凹凸
形状を残したままのタイルが得られ、滑り止め効果が発
揮される。すなわち、滑り止めタイルを製造することが
可能である。
【0009】また本発明の第二の手段にあっては、同じ
タイル用原料を用いてスプレードライヤーにより造粒し
て小さく且つ丸まった粒子を形成し、また前記第一の手
段と同じ要領でデシンターを通過させて形成した粒子と
を混合している。つまり、同じタイル用原料の造粒方法
を変更することにより、その粒子の形状,大きさ,硬さ
等を異ならせている。そして、この混合坏土をラバープ
レスし、焼成すると、第一の手段と同じ滑り止めタイル
が得られる。
【0010】
【実施例】以下に、本発明の製造方法を図面に示す実施
例に基づいて説明すると次の通りである。本発明の第一
の手段にあっては、原石質原料を微粉砕した懸濁液と粘
度質原料の懸濁液とを混合した泥漿をスプレードライヤ
ーに投入し、熱風の中へ泥漿を噴射して乾燥させ、所望
する大きさで含水率が7〜8%のスプレー粉(粒子)を
造粒している。このスプレー粉は、粒子の大きさが細か
く、丸まった形状を有し、しかも均一の大きさを有して
いる。
【0011】次に、泥漿を最大圧力13Kgf/cm
のフィルタープレスで加圧脱水し、ケーキ状のものを得
ている。然る後は、含水率が7%程度に調整されたケー
キを、目開き2.58mmのデシンターに投入してデシ
ン造粒する。このデシン造粒は、投入されたケーキを前
述した大きさのネットへ回転羽根等により強制的に押し
付けて通過させ、造粒するものである。そのため、前記
ネットを通過して造粒された粒子の形状は角張ったもの
となり、またその大きさと硬度には多少のバラツキを伴
うようになる。これは、ケーキ内における多少の密度の
不均一さや、ネットによって解砕される時にケーキに加
えられる圧力のバラツキに起因する。
【0012】次に、この角張った形状で大きさと硬度に
多少のバラツキのある粒子を、成形面にラバーをコーテ
ィングしたプレス機でプレス成形し、タイル生素地を成
形する。この場合において、プレス機のタイル成形用空
間へ充填された粒子は、硬い粒子が表面へ露出する部分
と軟らかい粒子が露出する部分とが存在することにな
る。そして、このような硬度の異なる粒子が、プレス機
のコーティングされたラバーと接触すると、硬い粒子の
部分と軟らかい粒子の部分とに凹凸が形成される。しか
も各粒子は角張っているので、前記凹凸は丸まった形状
の粒子の場合よりも大きくなる。そして、焼成すると、
表面に凹凸形状を残したままのタイルが得られ、滑り止
め効果が発揮される。即ち、滑り止めタイルを製造する
ことが可能である。
【0013】次に、本発明の第一の手段の別の実施例に
ついて説明する。先ず、スプレードライヤーで造粒され
たスプレー粉を、500Kgf/cm程度の面圧がか
かるローラの間を通過させてプレスし、該プレス成形体
をデシンターへ投入してデシン造粒し、角張った形状で
硬度と大きさとにバラツキを伴う粒子を造粒する。この
ようにして造粒された粒子を、スプレーばり粉と称す
る。この粒子はローラ間を通過させてプレスする時に、
密度が不均一な成形体を生じるため、これを解砕した粒
子はその形状,硬さにバラツキを生じる。
【0014】この理由及び前述の実施例に示した理由に
より、造粒された粒子の形状は角張ったものとなり、ま
たその大きさと硬度にはバラツキを伴うようになる。然
る後は、このスプレーばり粉を成形空間へ充填してラバ
ープレスし、焼成すればよい。これにより、前述した実
施例のものと同様の滑り止めタイルを製造することが可
能である。
【0015】図1は前述した二つの実施例の粒子の粒度
分布と、スプレードライヤーで造粒された粒子の粒度分
布との比較を示すものである。同図から明らかなよう
に、スプレードライヤーで造粒されたスプレー粉は、お
よそ500〜1000μmの大きさのものがほとんどで
あり、平均した大きさを呈しているのに対し、本発明に
係るデシン粉及びスプレーばり粉の粒度は、200〜1
000μmの間に広く平均して分布しており、粒子の大
きさにバラツキを伴っていることが明らかである。
【0016】また図2は、スプレードライヤーで造粒さ
れたスプレー粉と、本発明に係るスプレーばり粉及びデ
シン粉とを、それぞれ金属金型(ラバー無)とラバープ
レスとでプレスして製造したタイルの滑り止め効果の試
験結果を示すものである。なお、同図において、CSR
値とは人間が歩いて見て滑り具合を評価して数値化した
ものであり、0.6以上であるとタイル表面の凹凸につ
まづくようになり、却って歩行の障害となるものであ
る。
【0017】この図2から明らかなように、金属金型を
用いてプレスしたものについては、スプレー粉の場合も
スプレーばり粉の場合も滑り止め効果は同じである。然
しながら、本発明に係るスプレーばり粉やデシン粉の場
合はラバープレスすると、その滑り止め効果はスプレー
粉をラバープレスした比較例の場合よりも遥に良くなっ
ており、本発明の目的を達成することが可能である。
【0018】次に、本発明の第二の手段の実施例につい
て説明する。この第二の手段では、例えば、フィルター
プレスで成形されたケーキをデシンターへ投入して造粒
したデシン粉を準備するか又はスプレードライヤーで造
粒された粒子をローラでプレスし、該プレス成形体をデ
シンターへ投入して造粒したスプレーばり粉を準備す
る。これらの粒子形状は、角張っており、しかも硬度と
大きさとにバラツキを伴っている。一方、スプレードラ
イヤーで造粒された通常のスプレー粉を準備する。この
スプレー粉は比較的に軟らかく、粒子の大きさが平均化
していることは前述した通りである。
【0019】然る後は、前記造粒方法の異なるデシン粉
又はスプレーばり粉等の硬い粒子の坏土と、スプレー粉
の軟らかい粒子の坏土とを混合し、これをラバーコーテ
ィングプレスによりプレスしてタイル生素地を得てい
る。このようにして得られたタイル生素地は、粒子の種
類の相違、すなわち硬度及び大きさ,形状等が異なるこ
とに起因してラバープレスされることで、表面に凹凸が
形成される。そして、この成形体を焼成すると、表面に
凹凸形状を残したままのタイルが得られ、滑り止めタイ
ルを製造することが可能である。
【0020】ところで、本発明は上述した実施例に限定
されるものではなく、適宜の変更が可能である。例え
ば、角張った形状で、硬い粒子を用いる場合には、乾式
成形した坏土を用いるようにしてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明の第一の手段
にあっては、スプレー粉をプレスしたプレス成形体をデ
シンターへ投入して二次造粒を行い、角張った形状で、
硬度と大きさとにバラツキを伴った坏土を得るようにし
ている。そして、このようなバラツキを伴う粒子をラバ
ープレスでプレスすることにより、硬い粒子が表面へ露
出する部分と軟らかい粒子が露出する部分とにより、成
形体の表面に凹凸を形成し、該成形体を焼成することに
より、表面に凹凸形状を残したままの滑り止めタイルを
製造するようにしている。
【0022】このような製造方法であれば、同一種類の
坏土を用いることができ、タイル模様に統一したものが
得られる。つまり、タイルのバリエーションを任意にす
ることができ、従来のようにアルミナ,ムライトを用い
る滑り止めタイルの製造方法の場合に比較してその模様
が限定されるということがない。
【0023】また本発明の第二の手段にあっては、造粒
方法の異なる坏土を用いることで、その粒子の形状,大
きさ,硬さ等を異ならせ、これらの坏土を混合してラバ
ープレスでプレスすることにより、前記第一の手段と同
じように成形体の表面に凹凸を形成し、これを焼成して
第一の手段と同じ滑り止めタイルを得るようにしてい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】造粒方法の異なる坏土の粒度分布を示す図面で
ある。
【図2】金属金型で成形したタイルとラバープレスで成
形したタイルとの滑り止め効果を比較した図面である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川合 和之 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株 式会社イナックス内 (72)発明者 桜井 隆 愛知県瀬戸市広之田町27番地 品野セラ ミックタイル工業株式会社内 (72)発明者 伊藤 一成 愛知県瀬戸市広之田町27番地 品野セラ ミックタイル工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−265704(JP,A) 特開 平2−55105(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプレードライヤー等で造粒した粒子を
    プレスした後、解砕式造粒機を通過させることで角張っ
    た形状を呈し且つ大きさ及び硬度にバラツキのある坏土
    を造粒し、該造粒坏土をラバーコーティングされた金型
    で乾式成形することにより、成形体の表面に凹凸を形成
    し、該成形体を焼成することにより滑り止めタイルを得
    るようにしたことを特徴とする滑り止めタイルの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 解砕式造粒機で造粒した硬い粒子と、ス
    プレードライヤーで造粒した軟らかい粒子の坏土を混合
    し、該混合坏土をラバーコーティングされた金型で乾式
    成形することにより、成形体の表面に凹凸を形成し、該
    成形体を焼成することにより滑り止めタイルを得るよう
    にしたことを特徴とする滑り止めタイルの製造方法。
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