JP2893316B2 - 横葺き屋根の防水構造 - Google Patents
横葺き屋根の防水構造Info
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Description
定の横葺き屋根材の構成を組み合わせたことにより、こ
れまでになく防水性を高めた横葺き屋根の防水構造に関
するものである。
願人が出願した特開平6−33554号の出願がある。
根材がある。この横葺き屋根材について図面に基づいて
説明するが、図14はその屋根材の斜視図であり、図1
5は軒−棟方向に隣り合う屋根材同士の接続を示す図で
あり、図16は左右に隣り合う屋根材同士の接続を示す
図である。
係合部51が、軒側に係止部52が、又、右側に右ジョ
イント部53が、左側には左ジョイント部54がそれぞ
れ設けられており、係合部51のさらに棟側には、止着
部55が設けられている。そして、表面材5の裏面には
断熱材6が接着剤や両面テープなどで取り付けられてい
るが、その断熱材6の底面は凸部63と凹部64が交互
に設けられている。この凸部63と凹部64の幅はおよ
そ20mm位である。
葺いていくときは、図15に見られるように、平面な野
地材1の上に防水シート3を敷き、その上に横葺き屋根
材4を止着部55に止着具8を打って葺いていた。この
ような構成であると、台風のような暴風雨が強いときに
は、係合部51と係止部52を組み合わせている部分か
ら雨水が入り、横葺き屋根材4を止着している止着具8
の穴付近に滞留し、その穴から内部へ浸入してしまうと
いう問題がある。
瓦棒葺き屋根に関しては詳細な技術が示されているが、
これを横葺き屋根に用いる技術については一切示されて
いない。
の出願に示されている下地の構成を横葺き屋根に用いる
ための技術を明示し、台風のように暴風雨が強いときで
も、横葺き屋根材4を止着している止着具8の穴から雨
水が内部へ浸入してしまうことを防ぐ防水構造を開発す
ることを課題としたものである。
止着面を構成し、その上から防水シートを野地材全面に
敷くが、その際、隣り合う防水シートと防水シートのつ
なぎ目は止着面の上で必ず重なっているという構成の下
地である。野地面よりも高い位置に止着面を構成する方
法としては、野地材の上に台となる木片を固定したり、
あるいは、軽量形鋼を固定したりする方法などが考えら
れる。また、他の方法としては、母屋の上に金属たる木
を配設して、その金属たる木間に、金属たる木の高さよ
りも低い厚みの野地材を落とし込むことにより、野地面
よりも高い位置に止着面(つまり、この場合金属たる木
の上面が止着面となる)を構成することができる。野地
面よりも高い位置に止着面を構成する方法はこのように
いろいろな方法がある。
の横葺き屋根材は屋根の表面になる表面材の裏面に断熱
材が取り付けられている。表面材には軒側に係止部が棟
側に係合部が設けてあり、左右の端の形状はジョイント
部が設けられていたり、あるいは、ジョイント部材を別
部材で形成して、それを用いて接続するようになってい
たりする。この発明は横葺き屋根材同士の接続の構成に
言及するものではないので、その接続の仕方については
特に明言はしない。
の底面には前述の止着面をすっぽりとおおう大きさの切
り欠き部が設けられている。
き部を止着面にかぶせながら前述の構成の下地の上に葺
いていき、直接横葺き屋根材の棟側に止着具を打って止
着面上に固定したり、あるいは横葺き屋根材棟側に吊り
子を取り付けて吊り子の固定面に止着具を打って止着面
上に固定したりする。このように横葺き屋根材を固定す
るための止着具は、止着面上に打つのである。
止着面に横葺き屋根材を固定するための止着具を打つた
め、浸入してきた雨水は止着具の穴の付近に滞留するこ
となく、より低い野地材上へ流れる。
づいて説明する。図1は下地の構成の一実施例である
が、野地材1の上に台2を取り付ける。この台2の上面
は横葺き屋根材を固定する止着具を止める止着面21と
なるので、その止着具を止める間隔に合うように台2を
設ける。
隣り合う防水シート3と防水シート3のつなぎ目は、止
着面21の上で重なり合っている。図1のように重なり
合っている部分が広く、双方の防水シート3の端が止着
面21をのり越えていると、一層防水性が高くなる。
であるが、表面になる表面材5の裏面に断熱材6が取り
付けられている。表面材5には軒側に係止部52が棟側
に係合部51がそれぞれ設けられている。係合部51の
さらに棟側には止着具を打つための止着部55が設けら
れている。止着具8は釘や下穴不要ねじ(下穴開け・タ
ップたて・締結の三工程を単一工程で行うことのできる
ねじである)など、施工に用いる止着具を指す。止着部
55は、棟側に向かうにつれてやや下方に傾斜させた
り、あるいはその縁を上側に折り返してもよい。また、
係止部52の縁は下側に折り返してもよい。
材6の底面には前述の止着面21をすっぽりとおおう大
きさの切り欠き部61が設けられている。この切り欠き
部61を設ける例として二通り実施例で示す。その第1
実施例は図4から図7であり、第2実施例は図8から図
11である。図4と図8は図2のA−A線で切った時の
端面図である。次に、これらの実施例について説明す
る。
について説明すると、この実施例は、図7のように台2
が横葺き屋根材4の図中左端近くに配置される場合の実
施例である。その台2は上の段の横葺き屋根材4の中央
よりもやや右寄りに位置している。それで、断熱材6の
切り欠き部61は、図6のように、横葺き屋根材4の左
端近くと中央よりもやや右よりのところに設けられる。
この断熱材6を表面材5の裏面に取り付けて、図4のよ
うになり、それを図1の構成の下地の上に葺いていく
と、図5のようになるのである。
1がすっぽりと被さり、切り欠き部61を大きめに設け
ることにより、台2にかぶせてある防水シート3と切り
欠き部61の間に隙間7ができる。この隙間7は通気溝
の役割を果たすと共に、強風雨等によって雨水が浸入し
てきた場合、その雨水が防水シート3上を流れる時の排
水溝の役割も果たすのである。この場合の雨水がよりス
ムースに流れていくように、断熱材6の棟側には図6の
ようにテーパー部分62が設けてある。図15に示した
従来の技術のように、およそ20mmの間隔で凸部63と
凹部64が設けられていると断熱性能が低下してしまう
が、本実施例は、切り欠き部61と切り欠き部61の間
が広いため断熱性能が低下することなく、又、切り欠き
部61を大きめに設けているので通水・通気の機能も果
たしている。しかし、本発明は切り欠き部61と切り欠
き部61の間において断熱材6の棟側に雨水が滞留する
可能性があるため、その雨水をよりスムースに排出する
ためにテーパー部分62を設けたのである。この構成
は、従来の技術の中には全く示されていないものであ
る。
例について説明する。この実施例は、図11のように台
2が横葺き屋根材4の図中中央と左右の端に配置される
場合の実施例である。それで、断熱材6の切り欠き部6
1は、図10のように、横葺き屋根材4の中央に一つ設
けられ、左右の端には半分ずつの幅で設けられている。
この断熱材6を表面材5の裏面に取り付けて、図8のよ
うになり、それを図1の構成の下地の上に葺いていく
と、図9のようになるのである。
の上には切り欠き部61がすっぽりと被さり、切り欠き
部61を大きめに設けることにより、台2にかぶせてあ
る防水シート3と切り欠き部61の間に隙間7ができ
る。この隙間7は通気溝の役割を果たすと共に、強風雨
等によって雨水が浸入してきた場合、その雨水が防水シ
ート3上を流れる時の排水溝の役割も果たすのである。
やはり、雨水がよりスムースに流れていくように、断熱
材6の棟側には図10のようにテーパー部分62が設け
てある。
止着部55に打ち込んだ例が示されているが、吊り子を
使う例として図12に示した方法がある。この例の係合
部51は横U字形で、そこに吊り子9を引っかけてい
る。吊り子の固定面91は台2の止着面21上に止着具
8で固定されるのである。この係合部51の形状は単に
一例に過ぎず、どのような形状の係合部51や吊り子9
でも、吊り子の固定面91に打たれる止着具8は止着面
21上に固定される。他の例として、横葺き屋根材4の
断熱材6の棟側を表面材5よりも突出させ、その上に吊
り子の固定面91が載り、断熱材6と共に止着具8にて
止着面21に固定される図13のような方法もある。
は、これまでに述べた通りの構成であり、野地面よりも
高い位置に止着面を構成し、その止着面に横葺き屋根材
を固定するための止着具を打つので、浸入してきた雨水
は止着具の穴の付近に滞留することなくより低い野地材
上へ流れる。このため、台風のような暴風雨の時でも横
葺き屋根材を止着している止着具の穴から雨水が内部へ
浸入してしまうことを防ぐものである。
付けられた断熱材に、下地の突出している止着面をすっ
ぽりおおう大きさの切り欠き部が設けられているため、
特開平6−33554号公報に示されている防水構造を
横葺き屋根に用いることができる。このように特開平6
−33554号公報に示されている防水構造を横葺き屋
根に用いる技術を明示したものである。
に、およそ20mmの間隔で凸部63と凹部64が設けら
れていると切り欠いている部分(つまり凹部64)が多
いため、断熱性能が低下してしまうが、本実施例は、切
り欠き部と切り欠き部の間が広いため、よりよい断熱性
能を有するものである。そして、この切り欠き部は通水
・通気の機能も果たすものである。
る。
図である。
表す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 野地面よりも高い位置に止着面を構成
し、その上から防水シートを野地材全面に敷くが、その
際、隣り合う防水シートと防水シートのつなぎ目は止着
面の上で重なりあっており、横葺き屋根材は屋根の表面
になる表面材の裏面に断熱材が取り付けてあり、断熱材
の底面には前述の止着面をすっぽりとおおう大きさの切
り欠き部が設けられており、該切り欠き部を止着面にか
ぶせ、横葺き屋根材を固定するための止着具を止着面上
に打つことを特徴とした横葺き屋根の防水構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20909894A JP2893316B2 (ja) | 1994-08-09 | 1994-08-09 | 横葺き屋根の防水構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20909894A JP2893316B2 (ja) | 1994-08-09 | 1994-08-09 | 横葺き屋根の防水構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0849369A JPH0849369A (ja) | 1996-02-20 |
JP2893316B2 true JP2893316B2 (ja) | 1999-05-17 |
Family
ID=16567262
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP20909894A Expired - Fee Related JP2893316B2 (ja) | 1994-08-09 | 1994-08-09 | 横葺き屋根の防水構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2893316B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4500777B2 (ja) * | 2006-01-23 | 2010-07-14 | 元旦ビューティ工業株式会社 | 建築用外装材、その製造方法、及びその接続構造 |
JP4719175B2 (ja) * | 2007-03-23 | 2011-07-06 | 株式会社ナガイ | 断熱屋根の施工構造 |
JP5756670B2 (ja) * | 2011-04-14 | 2015-07-29 | アイジー工業株式会社 | 断熱屋根下地構造 |
-
1994
- 1994-08-09 JP JP20909894A patent/JP2893316B2/ja not_active Expired - Fee Related
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