JP2729043B2 - 屋根の軒先縁部の構造 - Google Patents

屋根の軒先縁部の構造

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JP2729043B2 JP31264895A JP31264895A JP2729043B2 JP 2729043 B2 JP2729043 B2 JP 2729043B2 JP 31264895 A JP31264895 A JP 31264895A JP 31264895 A JP31264895 A JP 31264895A JP 2729043 B2 JP2729043 B2 JP 2729043B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、片流れの屋根の軒
棟において、特に下方から吹上げられる水を、軒棟化粧
カバーの傾斜片上から防水シート上に排出させることが
でき、前記屋根の防水性能を向上しうる屋根の軒先縁部
の構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】家屋の
外壁部上端付近に位置する軒先縁に向かって上に傾く片
流れの屋根の前記軒先縁の部分は、野地板上に配設され
た防水シートを介して屋根葺材が施工された屋根の頂部
をなす軒先縁部であるため、この軒先縁部から防水シー
トの下を通って雨水等の水が前記野地板に流下、浸透し
やすく、該野地板等の屋根構成部材の早期の腐敗を招き
家屋の耐久性を低下させるなど、止水性能、防水性能に
劣りがちである。
【0003】又前記軒先縁部は、屋根の頂部をなすため
延焼等の起点となりやすく、従って該軒先縁部において
高い防火性能が要求される。
【0004】本発明は、軒先縁の部分に、防水シートの
本体部を介して野地板上に載置される傾斜片と、防水シ
ートの垂れ下がり部の外面を被覆して外壁部に沿って垂
下する垂下片とを具える軒棟化粧カバーを配し、かつ前
記傾斜片上に冠材を取付けることを基本として、雨水等
の水を防水カバーの前記垂れ下がり部、軒棟化粧カバー
の前記垂下片で止水しつつ傾斜片上から防水シートの本
体部上へとこの水を逃がすことができ、防水性能を向上
しうる屋根の軒先縁部の構造の提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、家屋の外壁部
上端付近に位置する軒先縁に向かって上に傾く片流れの
屋根の前記軒先縁の部分を防水する屋根の軒先縁部の構
造であって、前記屋根に、その野地板上に配される本体
部から軒先縁で垂下する垂れ下がり部が連続する防水シ
ートを敷設し、かつ防水シートの前記本体部を介して野
地板上に載置される傾斜片と、前記防水シートの垂れ下
がり部の外面を被覆して前記外壁部に沿って垂下する垂
下片とを具える軒棟化粧カバーを前記軒先縁の部分に配
するとともに、前記傾斜片上に冠材を取付けている。
【0006】なお前記軒棟化粧カバーの垂下片が、前記
屋根を構成する屋根パネルと、前記外壁部を構成する外
壁パネルとの間を覆って化粧する帯状板をなすことが、
別の化粧カバーを特に準備する必要がなく、防水用の前
記軒棟化粧カバーを用いて外壁部上部を化粧でき、施工
の簡略化及びコストの節減を図りうる点で望ましい。
【0007】なお前記軒棟化粧カバー及び冠材を、不燃
性材料から形成することが、前記軒先縁の部分の防火性
能を高める上で望ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態の一例を
図面に基づき説明する。図において本発明の屋根の軒先
縁部の構造は、例えば図3に示すように、家屋Hの外壁
部W上端付近に位置する軒先縁Aに向かって上に傾く片
流れの屋根Rの前記軒先縁Aの部分を防水でき、かつ該
軒先縁Aの部分に軒棟化粧カバー2を配するとともに、
この軒棟化粧カバー2の傾斜片3上に、冠材6を取付け
ている。
【0009】前記外壁部Wと屋根Rとは、図1、図2に
示すように、夫々構成部材として外壁パネル15と屋根
パネル16とを用いている。外壁パネル15は、溝形鋼
からなる枠材17…をその溝部を向き合わせて矩形に接
合した枠組の外面に外装板19を、又内面に2枚の下地
板20、20を介して内装板21を添着してなり、適宜
の水平な梁材又は胴差(図示せず)上に立設される。
【0010】前記屋根パネル16は、溝形状の形鋼材か
らなる枠材22…をその溝部を向き合わせて接合した枠
組の上面に野地板7を添着してなり、その上端部は、前
記外壁パネル15の上の枠材17Aにボルト止される水
平片23Aと、その外端から立上がる立片23Bと、そ
の上端から内方にかつ斜め下に傾いてのびる受片23C
とを具える受金具23の前記受片23Cを、前記枠材2
2下面に当接させて該枠材22にボルト止めすることに
より支持される。
【0011】なお前記野地板7は、前記屋根パネル16
の上の枠材22Aから突出するはみ出し部24を具え、
このはみ出し部24の外端部下方に、前記外壁パネル1
5の外面に下端部が固定されかつ上端が前記はみ出し部
24下面に略当接するとともに水平にのびる桟材25を
介して前記上の枠材22Aに上端部が固定される垂直な
幕板26を配設する。
【0012】なお前記外壁部Wの外面とは、前記外壁パ
ネル15の外面と前記幕板26の外面とを併せたものを
意味する。
【0013】前記野地板7上には、防水シート9の本体
部10が敷設されるとともに、この防水シート9は、そ
の本体部10から軒先縁Aで垂下しかつ前記幕板26の
外面に貼着される垂れ下がり部11を該本体部10と連
続して一体に具える。
【0014】前記軒棟化粧カバー2は、不燃性材料、本
実施形態では金属板の長尺の折曲げ体からなり、前記野
地板7上に防水シート9の前記本体部10を介して載置
されるとともに該野地板7外端をこえて外方にのびる張
出し部29を一体に有する前記傾斜片3と、この傾斜片
3の前記張出し部29下面から前記防水シート9の垂れ
下がり部11の外面を被覆して前記外壁部Wをなす幕板
26外面に沿って垂下しかつ該垂れ下がり部11を介し
てこの幕板26外面に固定される垂下片4とを具える。
【0015】なお前記傾斜片3の張出し部29上端から
は小高さの立片30がこの張出し部29と直角に立上が
り、該立片30を位置決め片として傾斜片3上に、予め
断面矩形の木質の下地材5が取付けられている。
【0016】又前記垂下片4の下端部には、前記幕板2
6下端を受ける水平な受片31と、その内端から前記外
壁パネル15の外面に沿って(当接して)垂下する小高
さの立下げ片32と、その下端から外方に水平に突出す
る水平な突出片33と、その外端から垂下する垂直片3
4とからなる下部折曲げ部35が形設されている。なお
該下部折曲げ部35の前記受片31と立下げ片32と突
出片33とがなす外開放の溝部には、EPDMなどから
なる水密材36が予め配設されている。
【0017】このような軒棟化粧カバー2は、前記受片
31によって前記幕板26を支持しつつ前記垂下片4外
面から前記垂れ下がり部11、幕板26を通って夫々前
記外壁パネル15の外装板19、上の枠材17A、およ
び前記桟材25、屋根パネル16の上の枠材22Aに螺
着するドリルビス等の固着具37、37を用いて、前記
幕板26、防水シート9と共に前記軒先縁Aの部分に固
定される。なおこのとき前記傾斜片3は、屋根Rの前記
野地板7上に防水シート9の前記本体部10を介して載
置される。又前記垂下片4は、屋根Rを構成する前記屋
根パネル16と、外壁部Wを構成する前記外壁パネル1
5との間を覆って化粧する帯状板4Aを形成する。
【0018】このように前記幕板26は、前記軒棟化粧
カバー2の受片31で支持されつつこの軒棟化粧カバー
2と同時に軒先縁Aに取付けられるため、該幕板26の
位置決めを容易とし、かつ施工性の向上を図りうるとと
もに、軒棟化粧カバー2自体の位置決めも、前記傾斜片
3の野地板7上への載置と前記垂下片4の内方への押し
込みとによって容易に行いうる。
【0019】又前記垂下片4の立下げ片32は、前記外
壁部Wの外面をなす前記外壁パネル15の外面に当接さ
れかつビス等の固着具39を用いて取付けられるため、
例えば下方から吹上がる水が垂下片4の内側に侵入する
ことを確実に防止できる。
【0020】さらに前記野地板7上には、前記傾斜片
3、防水シート9の前記本体部10を介して適宜の屋根
葺材40が取付けられるとともに、前記軒棟化粧カバー
2の取付けによって軒先縁Aの部分に沿ってのびること
となる前記下地材5には、不燃性材料、本実施形態では
金属板の長尺の折曲げ体からなる前記冠材6が取付けら
れる。
【0021】冠材6は、前記垂下片4の外側で前記傾斜
片3の張出し部29下面から下地材5に螺着されるビス
等の固着具41を用いて該下地材5に取付けられる取付
片43と、その外端かつ前記張出し部29の外端下方で
この取付片43から垂下する水切り用の垂下片44と、
その上端から一体に立上がる立上げ片45と、その上端
から前記屋根Rの傾きと同じ傾きで内方かつ斜め下にの
びるとともに上面が揃えられた前記下地材5と屋根葺材
40との該上面に配する断面矩形の木質の笠木下地46
の上面に当接する上片47と、この上片47の内端から
前記笠木下地46内端面に沿って直角に折曲がる内片4
9と、この内片49の下端から前記屋根葺材40上面に
沿って内方にのびる内傾斜片50とを具える。
【0022】従って、本実施形態では前記冠材6は、前
記下地材5上に配された前記笠木下地46を介してこの
下地材5に取付けられるとともに、下地材5の下方、外
方、上方及び内方を前記軒棟化粧カバー2、屋根葺材4
0、笠木下地46と協働して遮蔽する。
【0023】又前記冠材6の上片47は、その上方から
打入されかつ前記屋根パネル16の上の枠材22Aに螺
着するドリルビス等の固着具51を用いて強固に屋根R
の軒先縁Aに固定される。
【0024】例えば下方から吹上げられた水は、例え前
記取付片43と傾斜片3との間から浸入しても、これを
図1に破線の矢印で示すように、前記立片30を乗り越
えて傾斜片3上から前記防水シート9の本体部10上に
排出させることができ、野地板7等への水の浸入を防
ぎ、止水性能、防水性能を向上しうる。又前記垂下片4
の内側にも、前記本体部10から連続して垂下する防水
シート9の垂れ下がり部11が配設されているため、外
壁部W上部の防水性能も確実に確保しうる。
【0025】
【発明の効果】叙上の如く本発明の屋根の軒先縁部の構
造は、片流れの屋根の頂部をなす軒先縁の部分に、防水
シートの本体部を介して野地板上に配される傾斜片と、
防水シートの垂れ下がり部の外面を被覆して外壁部に沿
って垂下する垂下片とを具える軒棟化粧カバーを配し、
かつ前記傾斜片上に、冠材を取付けている。従って、雨
水、特に下方から吹き上げられる水等は、前記冠材と軒
棟化粧カバーの前記垂下片とによって遮られ前記傾斜片
上に浸入しかつ前記防水シートの本体部上を流れ落ちる
ことになるため、野地板等への水の流入を防ぎ、止水性
能、防水性能を向上しうるとともに、防水シートの前記
垂れ下がり部によって、前記外壁部上部の防水効果を高
めうる。
【0026】さらに前記軒棟化粧カバーは、外壁部に沿
う前記垂下片と、野地板上に防水シートの本体部を介し
て載置される前記傾斜片とを具えるため、この垂下片と
傾斜片とによって軒棟化粧カバーを容易に位置決めして
例えば前記外壁部に固定でき、かつ施工性の簡素化を図
りうる。
【0027】又請求項2の発明において、軒棟化粧カバ
ーの垂下片が、屋根パネルと外壁パネルとの間を覆って
化粧する帯状板をなすときには、外壁部上部をこの垂下
片で被覆して化粧できるため、特に別の化粧板を準備す
る必要がなく、施工の簡略化とコストの節減とを図りう
る。
【0028】さらに請求項3の発明において、前記軒棟
化粧カバー及び冠材を、不燃性材料から形成したとき
は、前記軒先縁の部分における防火性能を高めることが
でき、延焼等の危険を減じうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す断面図であ
る。
【図2】その分解斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態の一例が採用されうる家屋
を例示する斜視図である。
【符号の説明】
2 軒棟化粧カバー 3 傾斜片 4 垂下片 4A 帯状板 6 冠材 7 野地板 9 防水シート 10 本体部 11 垂れ下がり部 A 軒先縁 H 家屋 R 屋根 W 外壁部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04D 5/00 E04D 5/00 D

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】家屋の外壁部上端付近に位置する軒先縁に
    向かって上に傾く片流れの屋根の前記軒先縁の部分を防
    水する屋根の軒先縁部の構造であって、 前記屋根に、その野地板上に配される本体部から軒先縁
    で垂下する垂れ下がり部が連続する防水シートを敷設
    し、かつ防水シートの前記本体部を介して野地板上に載
    置される傾斜片と、前記防水シートの垂れ下がり部の外
    面を被覆して前記外壁部に沿って垂下する垂下片とを具
    える軒棟化粧カバーを前記軒先縁の部分に配するととも
    に、前記傾斜片上に冠材を取付けたことを特徴とする屋
    根の軒先縁部の構造。
  2. 【請求項2】前記軒棟化粧カバーの垂下片は、前記屋根
    を構成する屋根パネルと、前記外壁部を構成する外壁パ
    ネルとの間を覆って化粧する帯状板をなすことを特徴と
    する請求項1記載の屋根の軒先縁部の構造。
  3. 【請求項3】前記軒棟化粧カバー及び冠材は、不燃性材
    料から形成されることを特徴とする請求項1又は2記載
    の屋根の軒先縁部の構造。
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