JP2893254B2 - トイレット扉用施錠装置 - Google Patents

トイレット扉用施錠装置

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JP2893254B2
JP2893254B2 JP30351496A JP30351496A JP2893254B2 JP 2893254 B2 JP2893254 B2 JP 2893254B2 JP 30351496 A JP30351496 A JP 30351496A JP 30351496 A JP30351496 A JP 30351496A JP 2893254 B2 JP2893254 B2 JP 2893254B2
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昭 西連寺
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BENITSUKUSU KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトイレット扉用の施
錠に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のトイレット扉用の施錠装置は、使
用者がトイレット内にはいって施錠し、用便後つまみ操
作で解錠して外に出るように構成されている。
【0003】上記従来のトイレット扉用の施錠装置は、
用便後解錠のために使用者はつまみをつまむので、その
つまみに細菌が付着する恐れがある。その後、他の使用
者が細菌の付着したつまみをつまむと、指に細菌が付着
する。その結果、手を洗わないで、食物をつまんで食べ
たり、また調理したり、あるいは食品に関する作業をす
ることにより、食中毒にかかったり、大量の食中毒を発
生させたりする。
【0004】本発明は上記に鑑み、トイレット用扉は用
便後は使用者の手にさわることなく開いて、トイレット
外に出ることができて、食中毒の原因となる細菌に感染
したり、他人に感染させたりすることを阻止して、食中
毒の発生を予防しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、トイレットの開き扉の施錠手段をペダルの
足踏み操作で解錠し、それと同時に扉はそれに作用する
回転力で自動的に開くように構成されている。
【0006】
【発明の実施の形態】図1はトイレットの間仕切りを内
側から見た状態を示し、左側の扉(1)は蝶番(2)ま
わりに内側(手前)に開く内開き式のものであり、右側
の扉(3)は蝶番(4)まわりに外側(向う側)に開く
外開き式のものである。
【0007】内開き式扉(1)は、トイレットの不使用
時は、図2に示すように仮想線の開位置を取り、トイレ
ットの使用時には、扉(1)を閉じるとラッチ式の施錠
手段が自動的にかかる。使用者がペダル(5)を踏み込
むと、上記施錠手段が解錠されて、扉(1)はその自重
が蝶番(2)に作用して自動的に開放され、その開放位
置に保持される。勿論蝶番(2)内にばねを組み込み、
その力で扉(1)を閉じることもできる。
【0008】外開き式扉(3)は、トイレットの不使用
時は、図2に示すように閉じられた位置を取り、ラッチ
式の施錠手段はその施錠が阻止され、外側から取手
(6)を手前に引くだけで扉(3)を開くことができ
る。トイレット内に使用者がはいると、扉(3)はその
自重が蝶番(4)に作用して自動的に閉じ、その閉位置
に保持される。その際、ラッチ式の施錠手段は自動的に
かからず、扉(3)は外からも開くことができる。ペダ
ル(5)を第1段階として浅く踏み込むと、施錠手段が
動作して扉(3)を施錠する。次にペダル(5)を第2
段階として深く踏み込むと、施錠手段が解錠され、それ
と同時に扉(3)は閉方向の回転力より大きな開方向の
回転力を受けて、自動的に開放される。使用者がトイレ
ットから出たのち、扉(3)は再び自動的に閉じられ
る。尚蝶番(4)にもばねを組み込んで、この回転力で
扉(3)を閉じるようにしてもよい。
【0009】内開き式扉(1)の施錠手段として、主と
して図5に示すように、ラッチ(7)がケ−ス(8)内
に組み込まれ、このラッチ(7)は圧縮コイルばね
(9)で常時突出方向に付勢され、その頭部(10)がケ−
ス(8)の前面板(11)の孔(12)から出没し、この孔(12)
の縁がラッチ(7)の段部(13)に係合して、ラッチの
頭部(10)が必要以上に突出するのを阻止する。ケ−ス
(8)は扉(1)内に組み込まれ、そのフランジ(14)を
前面板(11)と共にねじ(15)で扉(1)の自由端面に固着
している。ラッチ(7)を受ける受座(16)は、ケ−ス(1
7)のフランジ(18)と共にねじ(19)で、扉(1)に隣接す
る仕切り壁(20)の端面に固着されて、ケ−ス(17)を仕切
り壁(20)内に組み込んでいる。ラッチ(7)の頭部(10)
が突き出て受座(16)の孔(21)に係合しているときは施錠
状態であり、引き込んで孔(21)からはずれているときは
解錠状態である。
【0010】ラッチ(7)を解錠する手段として、第1
解錠部材(22)がケ−ス(17)内に上下動可能に組み込まれ
ている。この解錠部材(22)は、ラッチ(7)の頭部(10)
に対面する面に、第1隆起面(23)と,この隆起面(23)の
上方に存する引込み面(24)と,それらの面(23),(24) を
結ぶ斜面(25)が設けられている。
【0011】解錠部材(22)が下降位置をとっているとき
は(図6)、その引込み面(24)はラッチ(7)の頭部(1
0)と相対する位置をとって頭部(10)の突出を許容する。
その結果、ラッチ(7)の頭部(10)は受座(16)の孔(21)
に自動的に係合する(図5,図6)。
【0012】解錠部材(22)が上昇すると(図7)、その
斜面(25)がラッチ(7)の頭部(10)を引き込め、解錠部
材(22)が上昇位置に達すると(図7)、その隆起面(23)
がラッチ(7)の頭部(10)と係合し、ラッチ(7)をそ
の頭部(10)が受座(16)の孔(21)からはずれた状態に保持
する(図7)。尚解錠部材(22)は上下の縦方向の長孔(2
6)を有し、この長孔(26)がケ−ス(17)側のピン(27)に摺
動可能に嵌合し、解錠部材(22)がその上昇位置を越えて
上昇するのを阻止する。
【0013】解錠部材(22)を上昇させる駆動手段とし
て、主として図5に示すように、断面コ字形のペダル
(5)が断面コ字形の基枠(28)に軸(29)で揺動可能に連
結され、この基枠(28)は仕切り壁(20)の内側の床(30)に
ねじ(31)で固着している。軸(29)は仕切り壁(20)に平行
な位置関係にあり、ペダル(5)は仕切り壁(20)に対し
て直角な方向に向いている(図3)。
【0014】ペダル(5)の揺動を解錠部材(22)の上下
動に伝える連動杆(32)は、その上端が解錠部材(22)に一
体的に結合され、下端が逆溝形の受け部材(33)に一体的
に結合されている(図5,図6)。受け部材(33)はペダ
ル(5)の相対する一対の二又腕部(34)の先端(35)で支
持され、ペダル(5)の後端は平らな板状の踏み面(36)
が形成されている(図3,図6)。
【0015】図6と図7において、ペダル(5)はラッ
チ(7)と解錠部材(22)に対して、これら相互の連動関
係の理解を容易にするために、連動杆(32)まわりに90
度回転させた状態に図示している。
【0016】図6は、ラッチ(7)の頭部(10)が受座(1
6)の孔(21)に嵌合して扉(1)を施錠した状態を示し、
解錠部材(22)は圧縮コイルばね(37)で押し下げられた下
降位置を取り、ペダル(5)は連動杆(32)と受け部材(3
3)を介して、ばね(37)の押し下げ力を間接的に受けて踏
み面(36)が上昇位置を取っいる。扉(1)が開いている
場合にも、解錠部材(22)とペダル(5)は図6に示す状
態にあり、扉(1)を閉じたときに、ラッチ(7)の頭
部(10)が受座(16)に自動的に係合する。
【0017】図7は、ペダル(5)の踏み面(36)が踏み
込まれ、その腕部(34)の先端(35)が軸(29)を支点とする
てこ運動にて上昇して、受け部材(33)と連動杆(32)を介
して解錠部材(22)を上昇させ、それによりラッチ(7)
の頭部(10)が引き込んで解錠されている。この解錠と同
時に扉(1)は自動的に内側に開らかれる。その後ペダ
ル(5)に対する踏み込みを解除すると、ばね(37)が解
錠部材(22)を押し下げ、連動杆(32)と受け部材(33)を介
してペダル(5)を図6の状態に復帰させる。
【0018】ラッチ(7)を外側から緊急の場合に解錠
する手段として、回転軸(38)がケ−ス(8)に回転可能
に貫通され(図3)、この回転軸(38)に腕(39)が固着さ
れ、その先端のピン(40)がラッチ(7)の溝(41)に嵌合
している(図6)。回転軸(38)の頭部(42)(図4)は扉
(1)の外側に突出し、取付座(43)に回転可能に組立ら
れ、この取付座(43)を扉(1)の外側に固着する(図
3)。頭部(42)の細い溝(44)(図4)に硬貨(図示略)
を入れてまわすことにより、回転軸(38)が腕(39)を図6
において反時計方向に回転して、ピン(40)と溝(41)を介
してラッチ(7)の頭部(10)を引き込める(図7)。こ
のラッチ(7)の移動を助けるために回転軸(38)に嵌合
する横方向の長孔(45)がラッチ(7)に形成されてい
る。
【0019】上記ペダル(5)はその各腕部(34),(34)
に互いに重なり合う横方向の長孔(46),(46) が穿設さ
れ、基枠(28)もその両側の各側壁(47), (47)に互いに重
なり合う上下の縦方向の長孔(48),(48) が穿設されてい
る。これらの長孔(46),(48) は互いに交わる関係にあ
り、これらの長孔(46),(48) に共通のピン(49)が貫通し
ている。このピン(49)は、ペダル(5)が上昇位置(図
6)を取っているときには長孔(48)の下端に係合すると
共に長孔(46)の左端に係合して、ペダル(5)がその上
昇位置を越えてさらに上昇するのを阻止する。ピン(49)
はまた、ペダル(5)が下降位置(図7)を取っている
ときは、長孔(48)の上端に係合すると共に長孔(46)の右
端に係合して、ペダル(5)がその下降位置を越えてさ
らに下降するのを阻止する。このように、ペダル(5)
はその揺動角の両端が規制されているので、ペダル
(5)の踏み込み操作が容易であり、またペダル(5)
を踏み込んだ場合、解錠部材(22)や連動杆(32)に無理な
力がかかるのを阻止する。またペダル(5)と基枠(28)
は長孔(46),(48) が穿設されているので、後述の外開き
扉(3)のものにも共通に使用することができ、製作費
の低減化が図られる。
【0020】外扉式の扉(3)の施錠手段,解錠手段,
駆動手段,緊急解錠手段は、内扉式の扉(1)のものと
基本的には同一であるので、それらの詳細な説明は省略
し、必要に応じ説明する。外開き式扉(3)は常にトイ
レットの不使用時には、内開き式扉(1)と異なり閉じ
ているので、その際、施錠手段の解錠状態が保持され
て、使用者が外側から自由に開くことができ、また施錠
手段を解錠すると同時に扉を積極的に手を使うことなく
開くことができることが必要であり、それらの構成につ
いて、以下特に説明する。
【0021】図8は、外開き式扉(3)側のラッチ
(7)の頭部(10)が引き込んで、仕切り壁(20)側の受座
(16)の孔(21)(図11)からはずれた扉(3)の解錠状態
を示し、外から使用者が扉(3)の取手(6)を引いて
外側に開き、トイレット内にはいることができる。
【0022】ラッチ(7)の頭部(10)を引き込み位置に
待機させる手段として、第2隆起面(56)が第2解錠部材
(57)に形成され、この第2隆起面(56)は引込み面(24)の
上端に連らなり第1隆起面(23)の上方位置に存する( 図
11)。
【0023】第2隆起面(56)は、解錠部材(57)が最下降
位置を取っているとき( 図13) 、ラッチ(7)の頭部(1
0)と相対する位置に待機している。そこで、トイレット
の不使用時に扉(3)が閉じていても、ラッチ(7)は
その頭部(10)が第2隆起面(56)と突き合って引込み位置
に保持され、受座(16)の孔(21)に係合できない。従っ
て、使用者は外から扉(3)を手前に引いてトイレット
内にはいることができる。この際、ペダル(5)はその
踏み面(36)が最上昇位置を取っている。尚ペダル(5)
はラッチ(7)と解錠部材(57)に対して、これら相互の
連動関係の理解を容易にするために、連動杆(32)まわり
に90度回転させた状態に図示している。
【0024】トイレット内の使用者がペダル(5)の踏
み面(36)を第1段階として最上昇位置(A)から中間位
置(B)まで浅く踏み込むと(図14)、解錠部材(57)は
受け部材(33)と連動杆(32)を介して中間位置まで上昇
し、その引込み面(24)がラッチ(7)の頭部(10)に相対
する位置に達する。それと同時に、ラッチ(7)の頭部
(10)が圧縮コイルばね(9)の力で受座(16)の孔(21)を
貫通し、解錠部材(57)の引込み面(24)に接触するまで突
出して、扉(3)を施錠する(図9)。この際、第2隆
起面(56)と引込み面(24)との間の横方向の段部(58)がラ
ッチ(7)の頭部(10)に係合して(図14) 、解錠部材(5
7)は圧縮コイルばね(37)の押し下げ力に抗してその中間
位置に保持される。ペダル(5)も同様にその踏み面(3
6)が中間位置(B)に保持される(図14) 。
【0025】ペダル(5)の踏み面(36)を第2段階とし
て中間位置(B)から最下降位置(C)まで深く踏み込
むと(図15) 、解錠部材(57)は最上昇位置まで上昇し、
その間斜面(25)がラッチ(7)の頭部(10)を押し込ん
で、その頭部(10)を受座(16)の孔(21)からはずし、第1
隆起面(23)が頭部(10)と相対する位置に達して、頭部(1
0)を引込み位置に保持する。ラッチ(7)の解錠と同時
に、扉(3)は後述の押し出し手段で開放される。そこ
でペダル(5)に対する踏み込みを解除すると、解錠部
材(57)はばね(37)の押し下げ力で最下降位置まで下降さ
れ(図13)、その第2隆起面(56)がラッチ(7)の頭部
(10)の突出を阻止する位置に待機する。同時に、ペダル
(5)もその踏み面(36)が最上昇位置(A)を取るよう
に復帰する(図13)。尚解錠部材(57)の最上昇位置の規
制は、解錠部材(57)側の上下の縦方向の長孔(26)とケ−
ス(17)側のピン(27)との相対的摺動可能な嵌合にてなさ
れる。またラッチ(7)の外側からの緊急解錠も、前記
内開き式扉(1)のものと同様に、回転軸(38)を硬貨で
回転させて、腕(39)を図14において反時計方向に回転さ
せ、以下ピン(40)と溝(41)を介してラッチ(7)の頭部
(10)を引き込めることによりなされる(図13)。なお回
転軸(38)の頭部(42)は、トイレットの使用または不使用
の状態を示すマークが表示される孔(55)を有する。
【0026】扉(3)を解錠状態にて自動的に開方向に
押し出す手段として、溝形の枠(59)が基枠(28)の一方の
側壁(47)にピン(61)(図12) で固着され、この枠(59)の
側壁(62),(63)間に扉(3)を押し出す開放腕(64)とこ
の開放腕を押し出し方向に回動させるねじりコイルばね
(65)が組み込まれている(図11)。
【0027】開放腕(64)はクランク形に形成され(図1
2) 、その自由端に回転子(66)をピン(67)で取り付け、
開放腕(64)の基端を軸(68)で枠(59)の両側壁(62),(63)
に枢着している。ねじりコイルばね(65)は、主として図
16に示すように、その巻き部(69)の一端から周方向に延
びる腕部(70)の一端のフック(71)(図11) が開放腕(64)
の角部の孔(72)に引掛けられ、巻き部(69)の他端から半
径方向に延びる腕部(73)が枠(59)の側壁(62),(63)間に
のぞんでいて、ばね(65)の腕部(70),(73)間の角度は自
然状態においてほゞ90度である。尚この開放腕(64)も
ラッチ(7)と解錠部材(57)に対して、これら相互の連
動関係の理解を容易にするために、連動杆(32)まわりに
ほぼ90度回転した状態に図示している。
【0028】枠(59)の両側壁(62),(63)は上下の縦方向
の長孔(75),(75)(図12) が穿設され、基枠(28)の両側
壁(47),(47)も上下の縦方向の長孔(48),(48)(図13,
図16) が穿設されていて、これらの長孔 (75),(48)は互
いに重なり合う位置関係にあり、これらの長孔 (75),(4
8)に共通のピン(49)が貫通している。ペダル(5)の相
対する二又腕部(34)も横方向の長孔(46),(46)(図13,
図16)が穿設され、これらの長孔(46),(46)も互いに重
なり合うと共に前記上下方向の長孔(75),(75)に交わる
関係にあって、上記横方向の長孔(46),(46)にも前記共
通のピン(49)が貫通している。このピン(49)は前記ばね
(65)の半径方向の腕部(73)の下方にのぞんでいて、後述
のようにその腕部(73)を押し上げてばね(65)の巻き部(6
9)を巻き上げる。
【0029】扉(3)が、トイレットの不使用時に外か
ら開放可能に閉じられ、解錠部材(57)がラッチ(7)の
施錠を阻止する待機位置を取っているときには(図13)
、ペダル(5)はその踏み面(36)が最上昇位置(A)
を取り、ピン(49)は最下降位置を取り、開放腕(64)は扉
(3)で垂直方向に向う位置に保持され(図13) 、ばね
(65)の腕部(73)は水平方向に向いていて、ピン(49)とば
ね(65)の腕部(73)との間に遊びがある(図16)。なお開
放腕(64)は枠(59)の側壁(63)に起立されたストッパー(7
6)で垂直姿勢から後方へ倒れるのが阻止されている。
【0030】ペダル(5)の踏み面(36)を最上昇位置
(A)から第1段階の中間位置(B)まで踏み込むと
(図14,図16) 、解錠部材(57)は中間位置まで上昇し
て、ラッチ(7)の施錠を許容し( 図14) 、ピン(49)は
ペダル(5)の横方向の長孔(46),(46)で基枠(28)の上
下方向の長孔(48),(48)と枠(59)の上下方向の長孔(7
5),(75)に沿って上方に押し上げられるが、その上昇距
離が前記遊びの範囲内であるので( 図16) 、ばね(65)の
腕部(73)はピン(49)で押し上げられない。
【0031】ペダル(5)の踏み面(36)を第1段階の中
間位置(B)から第2段階の最下降位置(C)まで踏み
込むと(図15,図16) 、解錠部材(57)は最上昇位置まで
上昇して( 図15) 、ラッチ(7)を解錠すると共に、そ
の間ペダル(5)の横方向の長孔(46),(46)がピン(49)
を基枠(28)の上下の縦方向の長孔(48),(48)と枠(59)の
上下の縦方向の長孔(75),(75)に沿って最上昇位置まで
押し上げる。その結果ピン(49)がばね(65)の腕部(73)を
他の腕部(70)に抗して巻き上げて、ばね(65)にねじり弾
性エネルギ−を蓄積させる(図16) 。この弾性エネルギ
−はラッチ(7)の解錠と同時に放出されて開放腕(64)
を反時計方向に弾発し、この開放腕(64)が回転子(66)を
介して扉(3)を突き出す。扉(3)を開くばね(65)の
回転力は閉じる方向の回転力にくらべて大きいので、扉
(3)は使用者がトイレット内から外側に出るに充分な
開き角度に開放される。扉(3)は所定角度開くと、閉
じる方向の回転力で閉じられ、開放腕(64)やペダル
(5)やばね(65)はトイレットの不使用の状態に対応す
る位置に復帰する(図13,図16) 。
【0032】
【発明の効果】本発明は上記のように、トイレットの開
き扉に取り付けられるラッチ(7)と、上記開き扉に隣
接する仕切り壁(20)に取り付けられて上記ラッチ(7)
と自動的に係合する受座(16)と、上記ラッチ(7)と受
座(16)との係合を解除するトイレット内のペダル(5)
を具備し、上記ペダル(5)の踏み込みで上記ラッチ
(7)と受座(16)との係合を解除し、それと同時に開き
扉がこの扉に作用する回転力で自動的に開くように構成
されているので、使用者はトイレット用扉にさわること
なくトイレット外に出ることができ、食中毒の原因とな
る細菌に感染したり、他人に感染させたりすることを阻
止して、食中毒の発生を予防することができ、特に食品
工場、製菓工場、製薬工場、病院等のトイレットに好適
である。 本発明はまた、トイレットの内開き式扉
(1)に取り付けられるラッチ(7)と、上記内開き式
扉(1)に隣接する仕切り壁(20)に取り付けられて上記
ラッチ(7)と自動的に係合する受座(16)と、上記仕切
り壁(20)に上下動可能に取り付けられて上記ラッチ
(7)と受座(16)との係合を解除する第1解錠部材(22)
と、該第1解錠部材(22)に連動杆(32)を介して連結され
て第1解錠部材(22)を上下動させるトイレット内のペダ
ル(5)を具備し、上記第1解錠部材(22)は上記ペダル
(5)の踏み込みで、下降位置から上昇位置まで上昇し
て上記ラッチ(7)を引込位置に押し込んで受座(16)と
の係合を解除し、それと同時に内開き式扉(1)はそれ
に作用する回転力で自動的に開かれ、上記第1解錠部材
(22)は、また上記ペダル(5)の踏み込み解除で、上昇
位置から下降位置まで下降して上記ラッチ(7)が上記
受座(16)に自動的に係合する位置に待機するように構成
されているので、内開き式扉(1)に好適に使用でき、
その構成が簡単であり、かつ操作が容易である。 本発
明はまた、トイレットの外開き式扉(3)に取り付けら
れるラッチ(7)と、上記外開き式扉(3)に隣接する
仕切り壁(20)に取り付けられて上記ラッチ(7)と自動
的に係合する受座(16)と、上記仕切り壁(20)に上下動可
能に取り付けられて上記ラッチ(7)と受座(16)との係
合を解除する第2解錠部材(57)と、該第2解錠部材(57)
に連動杆(32)を介して連結されてこの第2解錠部材を上
下動させるトイレット内のペダル(5)と、上記外開き
式扉(3)を外方に開く揺動可能な開放腕(64)と、その
開放腕(64)にその開放方向の回転力を与えるばね(65)を
具備し、上記第2解錠部材(57)は、上記ペダル(5)が
踏み込まれていないときは最下降位置をとって、上記ラ
ッチ(7)が受座(16)に係合するのを阻止して、外開き
式扉を外から開放可能に保ち、上記第2解錠部材(57)
は、上記ペダル(5)の第1段階の浅い踏み込みで最下
降位置から中間位置まで上昇して上記ラッチ(7)を上
記受座(16)に自動的に係合させ、上記第2解錠部材(57)
は、さらに上記ペダル(5)の第2段階の深い踏み込み
で中間位置から最上昇位置まで上昇して上記ラッチ
(7)を引込位置に押し込んで受座受座(16)との係合を
解除し、それと同時に上記外開き式扉(3)は、上記ペ
ダル(5)の第2段階の踏み込みで上記ばね(65)に蓄積
された弾性エネルギ−の放出で上記開放腕(64)を介して
自動的に開かれ、上記第2解錠部材(57)はまた、上記ペ
ダル(5)の第2段階の踏み込みの解除で最上昇位置か
ら最下降位置まで下降してその位置に留まって、外開き
式扉(3)が閉じても上記ラッチ(7)が受座(16)に係
合しない状態に保たれるように構成されているので、外
開き式扉に好適に使用でき、その構成が簡単であり、操
作が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトイレットの間仕切り状態を内側から
見た正面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】図1のB−B線に沿う一部拡大断面図である。
【図4】図3のC−C線方向から見た内開き式ドア−の
施錠手段を外側から緊急解錠する手段の正面図である。
【図5】図3のD−D線に沿う一部拡大断面図である。
【図6】図5において、ペダルをラッチと第1解錠部材
に対し、これら相互の連動関係を明らかにするために連
動杆まわりに90度回転させ、ラッチが施錠された状態を
示す一部拡大断面図である。
【図7】図6において、ラッチが解錠された状態を示す
一部拡大断面図である。
【図8】図1のE−E線に沿う一部拡大断面図であり、
ラッチが解錠されている。
【図9】図1のE−E線に沿う一部拡大断面図であり、
ラッチが施錠されている。
【図10】図8のF−F線方向から見た外開き式ドア−の
ラッチを外側から緊急解錠する手段の正面図である。
【図11】図8のG−G線に沿う一部拡大断面図である。
【図12】図11のH−H線方向から見たペダルと開放腕の
正面図である。
【図13】図11において、ペダルと開放腕をラッチと第2
解錠手段に対し、これら相互の連動関係を明らかにする
ために連動杆まわりに90度回転させ、ラッチの施錠が阻
止された状態を示す一部拡大断面図である。
【図14】図13において、ラッチが施錠された状態を示す
一部拡大断面図である。
【図15】図13に於いて、ラッチを解錠し、外開き式ドア
−を自動的に少し開いた状態を示す一部拡大断面図であ
る。
【図16】図13に示す外開き式ドア−を自動的に開く機構
の一部省略拡大正面図である。
【符号の説明】
1 内開き式扉 2 蝶番 3 外開き式扉 4
蝶番 5 ペダル 7 ラッチ 8 ケース 9 圧縮コイルばね
10 ラッチの頭部 16受座 17 ケース 20 仕
切り壁 21 ラッチの受け孔 22 第1解錠部材
23 第1隆起面 24 引込み面 25 斜面 28
基枠 29 軸 32 連動杆 33 受け部材 34 二又腕部 36
踏み面 37 圧縮コイルばね 46 横方向の長孔
48 縦方向の長孔 49 ピン 56 第2隆起面
57 第2解錠部材 59 枠 64 開放腕 65
ねじりコイルばね 68 軸 69 巻き部 70 腕部 71 フック
72 孔 73 腕部 75 縦方向の長孔

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トイレットの開き扉に取り付けられるラ
    ッチと、上記開き扉に隣接する仕切り壁に取り付けられ
    て上記ラッチと自動的に係合する受座と、上記ラッチと
    受座との係合を解除するトイレット内のペダルを具備
    し、上記ペダルの踏み込みで上記ラッチと受座との係合
    を解除し、それと同時に開き扉がこの扉に作用する回転
    力で自動的に開くように構成されたトイレット扉用施錠
    装置。
  2. 【請求項2】 トイレットの内開き式扉に取り付けられ
    るラッチと、上記内開き式扉に隣接する仕切り壁に取り
    付けられて上記ラッチと自動的に係合する受座と、上記
    仕切り壁に上下動可能に取り付けられて上記ラッチと受
    座との係合を解除する第1解錠部材と、該第1解錠部材
    に連動杆を介して連結されて第1解錠部材を上下動させ
    るトイレット内のペダルを具備し、上記第1解錠部材は
    上記ペダルの踏み込みで、下降位置から上昇位置まで上
    昇して上記ラッチを引込位置に押し込んで受座との係合
    を解除し、それと同時に内開き式扉はそれに作用する回
    転力で自動的に開かれ、上記第1解錠部材はまた上記ペ
    ダルの踏み込み解除で上昇位置から下降位置まで下降し
    て上記ラッチが上記受座に自動的に係合する位置に待機
    するトイレット扉用施錠装置。
  3. 【請求項3】 トイレットの外開き式扉に取り付けられ
    るラッチと、上記外開き式扉に隣接する仕切り壁に取り
    付けられて上記ラッチと自動的に係合する受座と、上記
    仕切り壁に上下動可能に取り付けられて上記ラッチと受
    座との係合を解除する第2解錠部材と、該第2解錠部材
    に連動杆を介して連結されて第2解錠部材を上下動させ
    るトイレ内のペダルと、上記外開き式扉を外方に開く揺
    動可能な開放腕と、その開放腕にその開放方向の回転力
    を与えるばねを具備し、上記第2解錠部材は、上記ペダ
    ルが踏み込まれていないときは最下降位置をとって、上
    記ラッチが受座に係合するのを阻止して、外開き式扉を
    外から開放可能に保ち、上記第2解錠部材はまた上記ペ
    ダルの第1段階の浅い踏み込みで最下降位置から中間位
    置まで上昇して上記ラッチを上記受座に自動的に係合さ
    せ、上記第2解錠部材はさらにまた上記ペダルの第2段
    階の深い踏み込みで中間位置から最上昇位置まで上昇し
    て上記ラッチを引込位置に押し込んで受座との係合を解
    除し、それと同時に上記外開き式扉は、上記ペダルの第
    2段階の踏み込みで上記ばねに蓄積された弾性エネルギ
    −の放出で上記開放腕を介して自動的に開かれ、上記第
    2解錠部材はまた、上記ペダルの第2段階の踏み込みの
    解除で最上昇位置から最下降位置まで下降してその位置
    に留まって、外開き式扉が閉じても上記ラッチが受座に
    係合しない状態に保たれるトイレット扉用施錠装置。
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