JP2892294B2 - 散布車の散布制御装置 - Google Patents

散布車の散布制御装置

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JP2892294B2 JP29455894A JP29455894A JP2892294B2 JP 2892294 B2 JP2892294 B2 JP 2892294B2 JP 29455894 A JP29455894 A JP 29455894A JP 29455894 A JP29455894 A JP 29455894A JP 2892294 B2 JP2892294 B2 JP 2892294B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、散水又は薬剤等の散布
を行う散布車の作業管理を自動的に行う散布制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、散布車は、薬剤を入れた水など
の液体を貯留するタンクに一端が連結された配管と、該
配管の他端に連結されたノズルと、上記配管の途中に設
けられ、上記タンク内の液体をノズルから散布可能とな
るように配管を通して液体を圧送するポンプと、上記ノ
ズル上流側の配管(配管の他端側)に設けられ、散布時
に開放される開閉可能な散布コックと、該散布コックの
開閉およびポンプの駆動と停止とを切換える散布スイッ
チとを備えている。そして、散布を開始するときには、
作業者が散布スイッチをONに切換えると散布コックが
開放し、ポンプが駆動することにより、散布が行われ
る。一方、散布をOFFに切換えると散布コックが閉塞
し、ポンプが停止することにより、散布が終了する。ま
た、散布車による散布作業は、複数の走行ルート内で予
め設定されている散布区間の散布開始位置から散布終了
位置までの間で行われる。この散布区間の設定は、複数
の走行ルート毎に異なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の如き
散布車では、複数の走行ルートのなかから任意に選んだ
一つの走行ルート毎の散布開始位置および散布終了位置
を走行中に確認しながら、散布スイッチをON/OFF
切換操作しなければならないため、走行ルートを運転す
る運転者の他に散布作業に専従する作業者がどうしても
必要であった。また、散布開始位置および散布終了位置
を作業者自身が確認するために該各位置を誤って散布ス
イッチをON/OFF切換操作したり、運転者が走行ル
ートを外れて走行して散布作業の洩れを招いたりするこ
とがあり、散布作業に人為的なミスが生じることが否め
なかった。
【0004】一方、近年、自動車においては、通信衛星
を用いて現在の位置を測定する位置測定装置(Grob
al Positioning System)が装備
されるようになって来ている。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、特に、上記GPS(位置
測定装置)に着目し、このGPSを用いて散布コックの
開閉とポンプの作動との制御を自動的に行うことによ
り、散布作業のワンマン化を可能にするとともに、散布
スイッチの誤操作による散布作業の人為的なミスを確実
に防止することにある。また、走行ルートを表示して、
走行ルートから外れた際の散布作業の人為的なミスも確
実に防止することも目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明が講じた解決手段は、散布コッ
クの開閉とポンプの作動とを制御して、自車の走行ルー
ト内の予め設定された区間で散布を自動的に行う散布車
の散布制御装置として、通信衛星を用いて自車の現在位
置を測定する位置測定装置と、複数の走行ルート、並び
に該各走行ルート内で予め設定されている散布区間の散
布開始位置および散布終了位置を記憶する記憶手段と、
上記複数の走行ルートのなかから任意に一つの走行ルー
トを選定する選定手段と、該選定手段により選定した走
行ルートを運転者に表示する表示手段とを備えるととも
に、上記位置測定装置で測定した自車の現在位置と、上
記選定手段で選定した走行ルートの散布開始位置および
散布終了位置とを比較し、自車の現在位置が散布開始位
置に一致したときに散布開始を判定する一方、自車の現
在位置が散布終了位置に一致したときに散布終了を判定
する判定手段と、該判定手段からの信号を受け、散布開
始であるときに上記散布コックを開放する指令信号およ
び上記ポンプを駆動する指令信号を出力し、散布終了で
あるときに上記散布コックを閉塞する指令信号および上
記ポンプを停止する指令信号を出力する指令信号出力手
段とを備える構成としたものである。
【0007】請求項2記載の発明が講じた解決手段は、
請求項1記載の発明の構成要件に加えて、選定手段によ
り選定した走行ルートを逐次記録する作業記録手段を備
える構成としたものである。
【0008】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
運転者は、複数の走行ルートのなかから任意に選択した
一つの走行ルートの表示に従って該ルートから外れない
ように散布車を運転すると、判定手段により、位置測定
装置による自車の現在位置と走行ルートの散布開始位置
および散布終了位置とが比較判定され、散布車の自車位
置と散布開始位置とが一致したときに、散布コックを開
放する指令信号およびポンプを駆動する指令信号が出力
され、散布コックを開放させると共にポンプを駆動させ
て、散布作業を自動的に開始する。
【0009】また、散布車の自車の現在位置と散布終了
位置とが一致したときに、散布コックを閉塞する指令信
号およびポンプを停止する指令信号が出力され、散布コ
ックを閉塞させると共にポンプを停止させて、散布作業
を自動的に終了する。
【0010】これにより、散布開始位置および散布終了
位置において作業者自身による確認を伴いながらの散布
スイッチのON/OFF切換操作が不要となり、散布作
業のワンマン化が可能となるとともに、作業者による散
布スイッチの誤操作、および運転者による走行ルートか
ら外れた走行ミスによる散布作業洩れといった散布作業
の人為的なミスが確実に防止される。
【0011】請求項2記載の発明では、選定手段により
選定した走行ルートが作業記録手段でもって逐次記録さ
れているので、散布作業済みの走行ルートが明確とな
り、同じ走行ルートを何度も散布作業することが確実に
防止されるとともに、未散布の走行ルートが簡単に判明
して複数の走行ルートの散布作業が洩れなく効率良く行
える。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0013】図4および図5は本発明の一実施例に係る
散布車を示し、この散布車Aは、車体1の車体フレーム
2の前部に搭載された運転席3を有するキャビン4と、
車体フレーム2の後部に搭載された車幅方向へ長径な断
面略楕円形状の水タンク5と、該水タンク5に一端が接
続され、他端が4個の散布ノズル6,7,8,9に接続
された散布配管12(配管)とを備えている。上記4個
の散布ノズル6〜9は、これを分類すると、車体1の前
部左右に配設された前方散布ノズル6,7と、車体1の
後部左右に配設された後方散布ノズル8,9とに分けら
れる。
【0014】上記散布配管12は、図6にも示すよう
に、上記水タンク5から来る給水配管12aと、上記4
個の散布ノズル6〜9へ向かう送水配管12bとを備
え、これらの配管12a,12bは、車体左右の吸排口
13,13へ向かう吸排配管14とともに3方コック1
5を介して互いに接続されている。上記送水配管12b
には、その途中に該送水配管12bを通して各散布ノズ
ル6〜9から散布可能に水をノズル方向へ圧送するポン
プ16が接続されているとともに、上記各散布ノズル6
〜9の上流側(散布配管12の他端)に散布時に開放さ
れる開閉可能な散布コック17,…(コック)が設けら
れている。また、上記吸排配管14には、吸排口13,
13に対応する吸排コック18,18が設けられ、各吸
排口13の大気との連通を制御している。上記各散布コ
ック17および各吸排コック18は、2方向に開口する
2方コックよりなる。さらに、19は凍結防止剤の濃縮
溶液を注入した薬液タンクであり、この薬液タンク19
内の濃縮溶液は散布配管12内の水に微量ずつ混入され
るようになっている。
【0015】ここで、散布車Aによる散布作業について
説明する。
【0016】先ず、全ての散布ノズル6〜9から水を散
布する場合には、各散布ノズル6〜9の散布コック1
7,…を開放するとともに、3方コック15を操作して
散布配管12の配管12a,12bを連通させ、ポンプ
16を駆動させると、すべての散布ノズル6〜9から水
が一斉に噴出散布される。また、所望の散布ノズルから
水を散布する場合には、散布したいノズルに対応する散
布コック17,…を開放し、その他の散布コック17,
…を閉じれば良い。一方、散布を終了する場合には、3
方コック15を操作して、水タンク5から来る給水配管
12aを閉じるとともに、ポンプ16を停止させれば、
水の供給が止まる。この場合、3方コック15により吸
排配管14と送水配管12bが連通するので、送水配管
12b内の水は残らず噴出される。尚、20,20は、
水タンク5の上面5aにおける前後端部位置に開設され
た給水口であり、この各給水口20から水タンク5内へ
の水の投入供給が行われる。
【0017】上記3方コック15の切換、各散布コック
17および各吸排コック18の開閉、並びにポンプ16
の駆動又は停止は、散布装置21により制御されるよう
になっている。該散布装置21は、3方コック15を切
換操作する指令信号、各散布コック17および各吸排コ
ック18を開閉する指令信号、並びにポンプ16を駆動
又は停止する指令信号がそれぞれ入力される入力回路2
2と、該入力回路22からの指令信号を受け、これらの
指令信号に基づく信号、つまり3方コック15を切換え
る作動信号、各散布コック17および各吸排コック18
を開閉する作動信号、並びにポンプ16を駆動又は停止
する作動信号をそれぞれ出力制御するためのCPUから
なる中央制御部23と、該中央制御部23からの信号を
受け、3方コック15、各散布コック17および各吸排
コック18並びにポンプ16にそれぞれ個別に出力する
出力回路24,…とを備えていて、上記3方コック15
の切換、各散布コック17および各吸排コック18の開
閉、およびポンプ16の駆動又は停止を行うようにして
いる。
【0018】さらに、図1に示すように、上記散布車A
には、上記の散布作業を自動化する散布制御装置31が
装備されている。該散布制御装置31は、上記散布装置
21と、散布車Aの位置情報を入力し、その位置情報に
基づいて散布装置21の入力回路22に指令信号を出力
する位置制御装置32とを備えている。
【0019】該位置制御装置32は、通信衛星を用いて
散布車A(自車)の現在位置を測定する位置測定装置3
3と、図3に示すように、複数の走行ルート(図3では
2つの大きな白抜き円形で示す走行開始位置と走行終了
位置と間に一つの走行ルートXを設定している)、並び
にその走行ルートX内で予め設定されている3つの散布
区間Xa,Xb,Xc(図3に斜線で示す区間)での各
散布開始位置(図3に白抜き三角で示す位置)および散
布終了位置(図3に白抜き四角で示す位置)を記憶する
記憶手段34と、上記各走行ルートのなかから任意に一
つの走行ルートXを選定する選定手段としての選定スイ
ッチ35と、該選定スイッチ35により選定した走行ル
ートXを運転者に表示する表示手段36と、上記選定ス
イッチ35により選定した走行ルートXを逐次記録する
作業記録手段37とを備えているとともに、上記位置測
定装置33で測定した自車の現在位置と、上記選定手段
で選定した走行ルートXの散布区間Xa〜Xcでの散布
開始位置および散布終了位置とを比較し、自車の現在位
置が散布開始位置に一致したときに散布開始を判定する
一方、自車の現在位置が散布終了位置に一致したときに
散布終了を判定する判定手段38と、該判定手段38か
らの判定信号を受け、散布開始であるときにポンプ16
を駆動する指令信号、散布配管12の配管12a,12
bを連通させるように3方コック15を切換操作する指
令信号、各散布コック17および各吸排コック18を開
放する指令信号をそれぞれ上記散布装置21の入力回路
22に出力する一方、散布終了であるときにポンプ16
を停止する指令信号、吸排配管14と送水配管12bと
を連通させるように3方コック15を切換操作する指令
信号、各散布コック17および各吸排コック18を閉塞
する指令信号をそれぞれ上記散布装置21の入力回路2
2に出力する指令信号出力手段39とを備えている。
【0020】上記位置測定装置33は、通信衛星からの
電波を受信する受信装置33aと、該受信装置33aか
らの信号を受け、高精度の位置情報を測定する測定装置
33bとからなり、走行時における散布車Aの現在位置
を通信衛星からの電波により逐次測定するようにしてい
る。
【0021】上記記憶手段34は、複数の走行ルート、
並びに各走行ルート内における散布区間つまり各散布開
始位置および散布終了位置などの情報を(X1,…,Y1,
…)座標によりそれぞれ記憶したメモリーカードと、該
メモリーカードの情報を読み取る読み取り手段とを備え
ている。
【0022】上記選定スイッチ35は、複数の走行ルー
トのなかから任意に1つの走行ルートXを選定するON
/OFFスイッチにより構成され、この選定スイッチ3
5のON操作により選定した走行ルートX、並びに該走
行ルートX内における各散布区間Xa〜Xcの散布開始
位置および散布終了位置などの情報が判定手段38に出
力される。
【0023】上記表示手段36は、選定スイッチ35に
より選定した走行ルートXを地図上にモニターし、その
地図上において自車の現在位置を電光などにより表示し
て、散布車Aが走行ルートXから外れることを防止する
ようにしている。
【0024】上記作業記録手段37は、選定スイッチ3
5により選定した走行ルートXを逐次記録し、残る未散
布の走行ルートとの区別を明確にするようにしている。
【0025】上記判定手段38は、CPUよりなり、自
車の現在位置と散布開始位置および散布終了位置とを比
較判定する他に、次のような比較判定も行っている。つ
まり、散布車Aの従動輪の回転数信号を入力し、選定ス
イッチ35で選定した走行ルートXにおける各散布区間
Xa〜Xcの散布開始位置から散布終了位置までの距離
つまり各散布区間Xa〜Xcの距離と、上記回転数信号
に基づく実際の走行距離との比較判定も行っている。ま
た、上記判定手段38は、走行ルートXの所定間隔置き
のチェックポイント(図3に小さな白抜き円形で示す位
置)と、位置測定装置33で測定した自車の現在位置と
を比較判定して散布車Aの走行状態をチェックすること
も行っている。このチェックポイントにおける散布車A
の走行状態のチェックは、走行ルートXの所定間隔置き
(例えば100m置き)のチェックポイントにおいて位
置測定装置33で測定した自車の現在位置とを比較し
て、散布車Aが走行ルートXからコース外れしていない
かを確認するためのものであり、このチェックポイント
は各散布区間Xa〜Xc内に少なくとも1つ含まれる。
【0026】上記指令信号出力手段39は、判定手段3
8からの判定信号を、3方コック15、各散布コック1
7および各吸排コック18、並びにポンプ16毎に対応
する指令信号として散布装置21の入力回路22に出力
するようにしている。
【0027】次に、散布制御装置31の判定手段38に
よる散布作業の制御を図2に示すフローチャートに基づ
いて説明する。この散布作業は、全ての散布ノズル6〜
9から水を散布する場合のものであり、その制御に当た
っては、図示しない運転席に設けた作業スイッチのON
/OFF切換操作により開始又は終了される。
【0028】先ず、スタートしてから、ステップS1に
おいて、運転者が作業スイッチをON操作した作業開始
であるか否かを判定する。この作業スイッチのON操作
により、予め選定スイッチ35により選定した走行ルー
トXにおける各散布区間Xa〜Xcの散布開始位置信号
および散布終了位置信号が入力されると共に、表示手段
36による走行ルートXの表示がなされる。
【0029】そして、上記ステップS1の判定が作業開
始であるYESのときに、ステップS2で位置測定装置
33により自車の現在位置を測定する。次いで、ステッ
プS3において、上記ステップS2により測定した自車
の現在位置と、上記ステップS1で入力した走行ルート
Xの最初の散布区間Xaの散布開始位置信号とを比較判
定し、互いの信号が一致して自車位置が散布開始位置に
一致したYESのときには、散布配管12の配管12
a,12bを連通させるように3方コック15を切換操
作する指令信号、各散布コック17および各吸排コック
18を開放する指令信号、並びにポンプ16を駆動する
指令信号を指令信号出力手段39に出力する。この場
合、運転者は、表示手段36によりモニターされた地図
上における自車の現在位置を確認しながら、散布車Aが
走行ルートXから外れないように走行ルートXに沿って
走行する。
【0030】これらの指令信号のうち、3方コック15
を切換操作する指令信号、並びに各散布コック17およ
び各吸排コック18を開放する指令信号が、指令信号出
力手段39から入力回路22を介して中央制御部23に
それぞれ出力され、ステップS4において、3方コック
15、各散布コック17および各吸排コック18に該各
コック15,17,18を駆動させる信号を中央制御部
23から各出力回路24を介して個別に出力し、該各コ
ック15,17,18を切換または開放させる。また、
ポンプ16を駆動する指令信号は、指令信号出力手段3
9から入力回路22を介して中央制御部23に出力さ
れ、ステップS5において、ポンプ16に中央制御部2
3から専用の出力回路24を介して出力し、該ポンプ1
6を駆動させる。
【0031】しかる後、ステップS6において、回転数
信号に基づく実際の走行距離が、走行ルートXの散布区
間Xa〜Xcの距離(散布開始位置から散布終了位置ま
での距離)を上回ったか否かを判定する。そして、この
ステップS6における判定が、実際の走行距離が散布区
間Xa(又はXb,Xc)の距離を上回ったYESであ
るときには、散布終了であると判定して、ステップS7
において、吸排配管14と送水配管12bとを連通させ
るように3方コック15を切換操作する指令信号、各散
布コック17および各吸排コック18を閉塞する指令信
号をそれぞれ散布装置21の入力回路22に出力し、こ
れらのコック15,17,18に該各コック15,1
7,18を駆動させる信号を中央制御部23から各出力
回路24を介して個別に出力して該各コック15,1
7,18を切換または閉塞させると共に、ステップS8
で、ポンプ16を停止する指令信号を同様に散布装置2
1の入力回路22に出力し、中央制御部23からポンプ
16に該ポンプ16を停止する信号を専用の出力回路2
4を介して出力し、該ポンプ16を停止させる。
【0032】一方、上記ステップS6の判定が、実際の
走行距離が散布開始位置から散布終了位置までの距離を
上回っていないNOであるときには、ステップS9にお
いて、走行ルートXの所定のチェックポイントと、位置
測定装置33からの自車の現在位置と比較判定して散布
車Aがチェックポイントを通過したか否かを判定し、散
布車Aがチェックポイントを通過しているYESのとき
には、散布区間Xa(またはXb,Xc)内を散布車A
が走行して散布作業中であると判断して、上記ステップ
S2に一旦戻った後、上記ステップS3で自車の現在位
置と散布開始位置とが一致しないNOであると判定し、
ステップS10において、自車の現在位置と走行ルート
Xの散布終了位置とを比較判定し、互いに一致するまで
ステップS2に戻ることを繰り返す。そして、上記ステ
ップS10で自車の現在位置と走行ルートXの散布終了
位置とが一致して、自車位置が散布終了位置であるYE
Sとなって散布終了であると判定した場合には、上記ス
テップS7に進む。以上説明した判定手段38による制
御は、以降の散布区間Xb,Xcにおいても同様に行わ
れ、運転者が作業スイッチをOFF操作した時点で終了
する。
【0033】このように、上記実施例では、運転者は、
複数の走行ルートのなかから選定した走行ルートXの表
示に従って該ルートXからコース外れしないように、表
示手段36によりモニターされた地図上における自車の
現在位置とを確認しながら散布車Aを運転すると、判定
手段38により、位置測定装置33による自車の現在位
置と走行ルートXの散布開始位置および散布終了位置と
が比較判定され、散布車Aの自車の現在位置と散布開始
位置とが一致したときに、散布配管12の配管12a,
12bを連通させるように3方コック15を切換操作す
る指令信号、各散布コック17および各吸排コック18
を開放する指令信号、並びにポンプ16を駆動する指令
信号が指令信号出力手段39から散布装置21(入力回
路22)に出力され、該散布装置21により各コック1
5,17,18を切換・開放させると共にポンプ16を
駆動させて、散布作業を自動的に開始する。
【0034】また、散布車Aの自車位置と散布終了位置
とが一致したときに、各コック15,17,18を閉塞
する指令信号およびポンプ16を停止する指令信号が指
令信号出力手段39から散布装置21に出力され、該散
布装置21により各コック15,17,18を切換・閉
塞させると共にポンプ16を停止させて、散布作業を自
動的に終了する。
【0035】これにより、散布開始位置および散布終了
位置において作業者自身による確認を伴いながらの散布
スイッチのON/OFF切換操作が不要となり、散布作
業のワンマン化を可能にすることができるとともに、作
業者による散布スイッチの誤操作、および運転者による
走行ルートから外れた走行ミスによる散布作業の洩れと
いった散布作業の人為的なミスを確実に防止することが
できる。
【0036】また、選定スイッチ35により選定した走
行ルートXが作業記録手段37でもって逐次記録されて
いるので、散布作業済みの走行ルートが明確となり、同
じ走行ルートを何度も散布作業することを確実に防止す
ることができるとともに、未散布の走行ルートが簡単に
判明して複数の走行ルートの散布作業を洩れなく効率良
く行うことができる。
【0037】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、その他種々の変形例を包含するものである。
例えば、上記実施例では、走行ルートXをモニターした
地図上において自車位置を電光などにより表示する表示
手段36を構成したが、複数の走行ルートが間違えよう
のないルート、例えば一本道のような走行ルートである
場合には、各走行ルートXを略字、例えばa,b,…な
どにより表示する表示手段であっても良い。
【0038】また、上記実施例では、散布区間Xa〜X
c内においてもチェックポイントの通過有無による判定
を行ったが、短い散布区間においてはその区間内におけ
るチェックポイントの通過有無による判定が行われない
ようにしても良い。その場合、上記フローのステップS
6の判定が、実際の走行距離が散布開始位置から散布終
了位置までの距離を上回っていないNOであるときに
は、ステップS2にそのまま戻した後、ステップS3か
らステップS10に進んで、自車位置信号と走行ルート
Xの散布終了位置信号とが一致するまでステップS2に
戻ることを繰り返すようにすれば良い。
【0039】さらに、上記実施例では、チェックポイン
トの間隔を100m置きとしたが、走行ルートの難易度
に応じてチェックポイントの間隔を短くしたり広げたり
しても良いのは勿論である。
【0040】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明におけ
る散布車の散布制御装置によれば、複数の走行ルートの
なかから任意に選定した一つの走行ルートの表示に従っ
て散布車を運転するだけで、自車の現在位置と散布開始
位置および散布終了位置との比較判定によって散布開始
位置で散布作業を自動的に開始し、散布区間の散布終了
位置で散布作業を自動的に終了するので、運転者のみで
散布作業を行うことができ、散布作業のワンマン化を達
成することができるとともに、散布作業の人為的なミス
を確実に防止することができる。
【0041】請求項2記載の発明における散布車の散布
制御装置によれば、複数の走行ルートのなかから選定し
た走行ルートを作業記録手段でもって逐次記録するの
で、散布作業済みの走行ルートを明確にして、同じ走行
ルートでの散布作業を確実に防止できるとともに、複数
の走行ルートの散布作業を洩れなく効率良く行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る散布制御装置のブロック
構成図である。
【図2】判定手段による散布作業の制御を説明するフロ
ーチャート図である。
【図3】走行ルートの説明図である。
【図4】散布車の側面図である。
【図5】図4に係る平面図である。
【図6】散布配管の系統図である。
【符号の説明】
16 ポンプ 17 散布コック 33 位置測定装置 34 記憶手段 35 選定スイッチ(選定手段) 36 表示手段 37 作業記録手段 38 判定手段 39 指令信号出力手段 A 散布車 X 走行ルート Xa〜Xc 散布区間

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 散布コックの開閉とポンプの作動とを制
    御して、自車の走行ルート内の予め設定された区間で散
    布を自動的に行う散布車の散布制御装置であって、 通信衛星を用いて自車の現在位置を測定する位置測定装
    置と、 複数の走行ルート、並びに該各走行ルート内で予め設定
    されている散布区間の散布開始位置および散布終了位置
    を記憶する記憶手段と、 上記複数の走行ルートのなかから任意に一つの走行ルー
    トを選定する選定手段と、 該選定手段により選定した走行ルートを運転者に表示す
    る表示手段と、 上記位置測定装置で測定した自車の現在位置と、上記選
    定手段で選定した走行ルートの散布開始位置および散布
    終了位置とを比較し、自車の現在位置が散布開始位置に
    一致したときに散布開始を判定する一方、自車の現在位
    置が散布終了位置に一致したときに散布終了を判定する
    判定手段と、 該判定手段からの信号を受け、散布開始であるときに上
    記散布コックを開放する指令信号および上記ポンプを駆
    動する指令信号を出力し、散布終了であるときに上記散
    布コックを閉塞する指令信号および上記ポンプを停止す
    る指令信号を出力する指令信号出力手段とを備えている
    ことを特徴とする散布車の散布制御装置。
  2. 【請求項2】 上記選定手段により選定した走行ルート
    を逐次記録する作業記録手段を備えている請求項1記載
    の散布車の散布制御装置。
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