JPH11229453A - 給水装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一本の給水ホースが給水不能に陥っても
給水が可能で、しかもタンク容量に応じて給水量を変更
できる。 【解決手段】 給水ホース４，５を複数本配置し、
各給水ホース４，５の給水の開始と停止を個別に切替可
能に構成し、給水ホース４，５の一方が故障したときに
他方の給水ホースで給水し得るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は散水車等に給水する
給水装置に関する。

【０００２】

【従来の技術とその課題】これまでは一本の給水ホース
を用いて散水車のタンクへ給水しているが、給水ホース
又はポンプが故障すると、修理が終わるまで給水が不能
となる。

【０００３】また大型散水車の場合、タンクが大容量で
あるため満水までに時間が掛かる難点があった。

【０００４】本発明は以上の点に鑑みて成されたもの
で、その目的とするところは、一本の給水ホースが給水
不能に陥っても給水が可能で、しかもタンク容量に応じ
て給水量を変更できる、給水装置を提供することにあ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１に係る発明は、
タンクを備えた車両に給水ホースを経由して給水する給
水装置において、給水ホースを複数本配置し、前記各給
水ホースの給水の開始と停止を個別に切替可能に構成し
たことを特徴とする、給水装置である。

【０００６】請求項２に係る発明は、請求項１に記載の
給水装置において、縦枠の上部に歩廊を設け、前記縦枠
及び歩廊に沿わせて複数の給水ホースを配置したことを
特徴とする、給水装置である。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら本発明の
実施の形態について説明する。

【０００８】〈イ〉給水装置の構成 図１に本発明に掛かる給水装置の一例を示す。図中符号
１はタンク２の中央を破断した散水車、３は給水プラッ
トホームである。

【０００９】給水装置は２系統の第一及び第二給水ホー
ス４，５と、各給水ホース４，５の途中に介装され、モ
ータ６，７の駆動を受けて給水するポンプ８，９とを具
備している。

【００１０】本例では第一ホース４を基本の給水系統と
し、第二ホース５を補助系統として構成するものであ
り、第二ホース５を二本以上のホースで構成してもよ
い。

【００１１】〈ロ〉プラットホーム プラットホーム３には梯子構造の縦枠１０が立設されて
いる。縦枠１０の上部には手摺１１付きの歩廊１２がタ
ンク２に衝突しない高さで水平に張り出している。

【００１２】前記した第一及び第二給水ホース４，５
は、縦枠１０及び歩廊１２に沿って配管され、その先端
部が歩廊１２の端部から垂れている。

【００１３】〈ハ〉給水コントロールシステム 縦枠１０と歩廊１２に夫々コントローラ１３，１３を取
り付け、これら各コントローラ１３，１３とモータ６，
７との間を破線で示すように電気的に接続し、各コント
ローラ１３，１３で以て、第一又は第二給水ホース４，
５の一方の給水の開始と停止を個別に制御できるだけで
なく、第一及び第二給水ホース４，５を同時に給水の開
始と停止を制御できるようになっている。

【００１４】コントローラ１３は縦枠１０や歩廊１２以
外の箇所に設けても良い。

【００１５】またモータ６，７及びポンプ８，９に代わ
る給水の開始及び停止の切替手段として、電磁作動式の
開閉弁を適用しても良い。

【００１６】

【作用】つぎに既述した給水装置を用いた給水方法につ
いて説明する。

【００１７】プラットホーム３に散水車１を誘導し、タ
ンク２の給水口１４を開ける。作業者は縦枠１０を経て
歩廊１２まで亘り、第一給水ホース４を給水口１４へ差
し込み、コントローラ１３の給水開始スイッチを操作す
る。

【００１８】これを受けてモータ６の回転と同時にポン
プ８が作動して第一給水ホース４を通じた給水が行われ
る。

【００１９】歩廊１２上の作業者は、開け放された給水
口１４を通じてタンク２内の水位を確認し、所定の水量
が溜まったら、コントローラ１３の給水停止スイッチを
操作して給水を完了する。

【００２０】第一給水ホース４の系統が何等の原因で故
障した場合は、第二給水ホース５の系統を使ってタンク
２へ給水する。

【００２１】また散水車１が大型でタンク２の容量が大
きいときは、第一及び第二給水ホース４，５の両系統を
使って短時間に給水を行う。

【００２２】

【発明の効果】〈イ〉 第一給水ホース又は第二給水ホ
ースのいずれか一方の系統が故障しても、修理の待ち時
間を経ずに他方の系統で給水することができる。

【００２３】〈ロ〉 第一給水ホース及び第二給水ホー
スの両系統を使って給水できるので、大型タンクを備え
た散水車等へ短時間に給水することができる。

【００２４】〈ハ〉 歩廊からタンク内の水位を確認し
ながら給水できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係る給水装置のモデル図

【符号の説明】

１ 散水車 ２ タンク ３ プラットホーム ４ 第一給水ホース ５ 第二給水ホース ６，７ モータ ８，９ ポンプ １０ 縦枠 １１ 手摺 １２ 歩廊 １３ コントローラ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安田 利文 東京都新宿区西新宿一丁目25番１号 大成 建設株式会社内

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 タンクを備えた車両に給水ホースを経
   由して給水する給水装置において、 給水ホースを複数本配置し、 前記各給水ホースの給水の開始と停止を個別に切替可能
   に構成したことを特徴とする、 給水装置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の給水装置において、
   縦枠の上部に歩廊を設け、前記縦枠及び歩廊に沿わせて
   複数の給水ホースを配置したことを特徴とする、給水装
   置。