JP2645618B2 - 消火設備の自動点検装置 - Google Patents
消火設備の自動点検装置Info
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- Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、消火設備に配置した
各種センサからの各種情報に基づき、消火設備を定期的
に自動点検し得る消火設備の自動点検装置に関し、特に
補助加圧ポンプおよび消火ポンプの起動確認を行う消火
設備の自動点検装置に関するものである。
各種センサからの各種情報に基づき、消火設備を定期的
に自動点検し得る消火設備の自動点検装置に関し、特に
補助加圧ポンプおよび消火ポンプの起動確認を行う消火
設備の自動点検装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】消火設備は、その性格上、日常は停止状
態で稼働していない。しかし、火災が発生したら、その
機能を100パーセント発揮する必要がある。このた
め、いつでも稼働ができるように、日常の点検,保守が
重要となり、消防法にてその点検および報告が義務づけ
られている。例えば、その機能点検項目として、圧力タ
ンク試験がある。この圧力タンク試験では、圧力タンク
に付設された排水弁を手動で開き、圧力タンク内に水位
低下に伴う圧力低下を生じさせ、起動用水圧開閉装置と
しての消火ポンプ用圧力スイッチ(本願発明でいう第2
の圧力スイッチ手段)を作動させる。そして、この消火
ポンプ用圧力スイッチの作動に伴う消火ポンプの起動を
確認すると共に、圧力タンクに取り付けられた圧力計で
その時点の圧力値を確認する。一方、圧力タンクには補
助加圧ポンプが付設されており、この補助加圧ポンプの
起動確認は、上述した圧力タンク試験と同様にして行う
ことができる。すなわち、圧力タンクに付設された排水
弁を手動で開き、圧力タンク内に水位低下に伴う圧力低
下を生じさせ、圧力の自然低下防止装置としての補助加
圧ポンプ用圧力スイッチ(本願発明でいう第1の圧力ス
イッチ手段)を作動させる。この場合、補助加圧ポンプ
用圧力スイッチは、消火ポンプ用圧力スイッチよりも高
圧側で作動する。そして、この補助加圧ポンプ用圧力ス
イッチの作動に伴う補助加圧ポンプの起動を確認すると
共に、圧力タンクに取り付けられた圧力計でその時点の
圧力値を確認する。
態で稼働していない。しかし、火災が発生したら、その
機能を100パーセント発揮する必要がある。このた
め、いつでも稼働ができるように、日常の点検,保守が
重要となり、消防法にてその点検および報告が義務づけ
られている。例えば、その機能点検項目として、圧力タ
ンク試験がある。この圧力タンク試験では、圧力タンク
に付設された排水弁を手動で開き、圧力タンク内に水位
低下に伴う圧力低下を生じさせ、起動用水圧開閉装置と
しての消火ポンプ用圧力スイッチ(本願発明でいう第2
の圧力スイッチ手段)を作動させる。そして、この消火
ポンプ用圧力スイッチの作動に伴う消火ポンプの起動を
確認すると共に、圧力タンクに取り付けられた圧力計で
その時点の圧力値を確認する。一方、圧力タンクには補
助加圧ポンプが付設されており、この補助加圧ポンプの
起動確認は、上述した圧力タンク試験と同様にして行う
ことができる。すなわち、圧力タンクに付設された排水
弁を手動で開き、圧力タンク内に水位低下に伴う圧力低
下を生じさせ、圧力の自然低下防止装置としての補助加
圧ポンプ用圧力スイッチ(本願発明でいう第1の圧力ス
イッチ手段)を作動させる。この場合、補助加圧ポンプ
用圧力スイッチは、消火ポンプ用圧力スイッチよりも高
圧側で作動する。そして、この補助加圧ポンプ用圧力ス
イッチの作動に伴う補助加圧ポンプの起動を確認すると
共に、圧力タンクに取り付けられた圧力計でその時点の
圧力値を確認する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
あっては、圧力タンク試験や補助加圧ポンプの作動試験
に際して、排水弁を手動により一々開かなければなら
ず、また試験終了後は排水弁を手動により一々閉じなけ
ればならず、点検すべき圧力タンクや消火ポンプ,補助
加圧ポンプの数が多い場合、非常に手間と時間がかかる
という問題があった。
あっては、圧力タンク試験や補助加圧ポンプの作動試験
に際して、排水弁を手動により一々開かなければなら
ず、また試験終了後は排水弁を手動により一々閉じなけ
ればならず、点検すべき圧力タンクや消火ポンプ,補助
加圧ポンプの数が多い場合、非常に手間と時間がかかる
という問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するために提案されたもので、圧力タンクに付設
された排水弁を例えば電動弁とし、この電動排水弁を遠
隔操作により開き、圧力タンク内の圧力低下による第1
の圧力スイッチ手段の作動に伴う補助加圧ポンプの起動
確認を自動で行い、圧力タンク内のさらなる圧力低下に
よる第2の圧力スイッチ手段の作動に伴う消火ポンプの
起動確認を自動で行うようにしたものである。
を解決するために提案されたもので、圧力タンクに付設
された排水弁を例えば電動弁とし、この電動排水弁を遠
隔操作により開き、圧力タンク内の圧力低下による第1
の圧力スイッチ手段の作動に伴う補助加圧ポンプの起動
確認を自動で行い、圧力タンク内のさらなる圧力低下に
よる第2の圧力スイッチ手段の作動に伴う消火ポンプの
起動確認を自動で行うようにしたものである。
【0005】
【作用】したがってこの発明によれば、排水弁が遠隔操
作によって開かれた後、自動的に補助加圧ポンプの起動
確認が行われ、引き続いて、自動的に消火ポンプの起動
確認が行われる。
作によって開かれた後、自動的に補助加圧ポンプの起動
確認が行われ、引き続いて、自動的に消火ポンプの起動
確認が行われる。
【0006】
【実施例】以下、本発明に係る消火設備の自動点検装置
を詳細に説明する。
を詳細に説明する。
【0007】図1はこの自動点検装置を含んでなる消火
設備の一実施例を示すシステム構成図である。同図にお
いて、1は水槽、2は消火ポンプ、3−1〜3−nはス
プリンクラヘッド、4は消火ポンプ2とスプリンクラヘ
ッド3−1〜3−nとをつなぐ接続管路、5は接続管路
4の途中に設けられた電動吐出弁、6は圧力タンク、7
は補助加圧ポンプ、8は呼水槽である。
設備の一実施例を示すシステム構成図である。同図にお
いて、1は水槽、2は消火ポンプ、3−1〜3−nはス
プリンクラヘッド、4は消火ポンプ2とスプリンクラヘ
ッド3−1〜3−nとをつなぐ接続管路、5は接続管路
4の途中に設けられた電動吐出弁、6は圧力タンク、7
は補助加圧ポンプ、8は呼水槽である。
【0008】消火ポンプ2はフート弁2ー1を介し吸込
み管2ー2を通して水槽1内の水を汲み上げる。消火ポ
ンプ2と電動吐出弁5とをつなぐ接続管路4ー1中には
逆止弁9−1が設けられている。また、接続管路4−1
には、一次圧調整弁(電動弁)10が付設されている。
圧力タンク6には、第2の圧力スイッチ手段として消火
ポンプ用圧力スイッチ6−1が、第1の圧力スイッチ手
段として補助加圧ポンプ用圧力スイッチ6ー2が設けら
れており、タンク内の水を排出できるものとして電動排
水弁11が付設されている。補助加圧ポンプ7はフート
弁7ー1を介し吸込み管7ー2を通して水槽1内の水を
汲み上げる。この補助加圧ポンプ7の汲み上げる水が、
逆止弁9−2を介し接続管路12−1,12−2を通し
て、圧力タンク6へ供給されるものとなっている。ま
た、接続管路12−1は、接続管路12−3を通して、
電動吐出弁5と逆止弁9−1とをつなぐ接続管路4−1
1に連通している。なお、電動吐出弁5は常時は開いて
おり、電動排水弁11および後述する電動試験弁15は
常時は閉じている。また、一次圧調整弁10は、常時は
当該弁の一次側の圧力を規定圧力に調整状態にある。
み管2ー2を通して水槽1内の水を汲み上げる。消火ポ
ンプ2と電動吐出弁5とをつなぐ接続管路4ー1中には
逆止弁9−1が設けられている。また、接続管路4−1
には、一次圧調整弁(電動弁)10が付設されている。
圧力タンク6には、第2の圧力スイッチ手段として消火
ポンプ用圧力スイッチ6−1が、第1の圧力スイッチ手
段として補助加圧ポンプ用圧力スイッチ6ー2が設けら
れており、タンク内の水を排出できるものとして電動排
水弁11が付設されている。補助加圧ポンプ7はフート
弁7ー1を介し吸込み管7ー2を通して水槽1内の水を
汲み上げる。この補助加圧ポンプ7の汲み上げる水が、
逆止弁9−2を介し接続管路12−1,12−2を通し
て、圧力タンク6へ供給されるものとなっている。ま
た、接続管路12−1は、接続管路12−3を通して、
電動吐出弁5と逆止弁9−1とをつなぐ接続管路4−1
1に連通している。なお、電動吐出弁5は常時は開いて
おり、電動排水弁11および後述する電動試験弁15は
常時は閉じている。また、一次圧調整弁10は、常時は
当該弁の一次側の圧力を規定圧力に調整状態にある。
【0009】スプリンクラヘッド3−1〜3−nは、接
続管路4に連通する分岐管路13−1に付設されてお
り、スプリンクラヘッド3−1〜3−nに至る前の管路
途中には流水検知装置14が設けられている。この流水
検知装置14は、スプリンクラヘッド3−1〜3−nの
1カ所でも開いた場合、分岐管路13−1内を流れる水
を検出してオン出力を送出する。この流水検知装置14
の送出するオン出力は火災警報信号などとして使用され
る。また、流水検知装置14は、逆止弁としての機能も
有する。一方、スプリンクラヘッド3−1〜3−nに至
った後の分岐管路途中には、末端試験弁としての電動弁
(以下、電動試験弁という)15、およびオリフィス1
6が設けられている。なお、本実施例においては、分岐
管路を13−1として一つしか示さなかったが、接続管
路4には同様な分岐管路が複数連通して設けられてお
り、これら分岐管路には同様にしてスプリンクラヘッド
や電動試験弁などが付設されている。
続管路4に連通する分岐管路13−1に付設されてお
り、スプリンクラヘッド3−1〜3−nに至る前の管路
途中には流水検知装置14が設けられている。この流水
検知装置14は、スプリンクラヘッド3−1〜3−nの
1カ所でも開いた場合、分岐管路13−1内を流れる水
を検出してオン出力を送出する。この流水検知装置14
の送出するオン出力は火災警報信号などとして使用され
る。また、流水検知装置14は、逆止弁としての機能も
有する。一方、スプリンクラヘッド3−1〜3−nに至
った後の分岐管路途中には、末端試験弁としての電動弁
(以下、電動試験弁という)15、およびオリフィス1
6が設けられている。なお、本実施例においては、分岐
管路を13−1として一つしか示さなかったが、接続管
路4には同様な分岐管路が複数連通して設けられてお
り、これら分岐管路には同様にしてスプリンクラヘッド
や電動試験弁などが付設されている。
【0010】呼水槽8には消火ポンプ2への呼び水が蓄
えられている。すなわち、呼水槽8内に蓄えられた水が
呼び水として、逆止弁9−3を介し接続管路12−4を
通して、消火ポンプ2へ与えられている。呼水槽8への
給水は、給水装置18を通して行われる。また、接続管
路12−4には接続管路12−5が分岐して設けられ、
接続管路12−5の途中にはフロースイッチ17が設け
られている。
えられている。すなわち、呼水槽8内に蓄えられた水が
呼び水として、逆止弁9−3を介し接続管路12−4を
通して、消火ポンプ2へ与えられている。呼水槽8への
給水は、給水装置18を通して行われる。また、接続管
路12−4には接続管路12−5が分岐して設けられ、
接続管路12−5の途中にはフロースイッチ17が設け
られている。
【0011】なお、図中、符号19−1〜19−6で示
したメータは圧力計であり、符号20−1〜20−3で
示した弁は手動操作弁である。弁20−1,20−2は
常時は開いており、弁20−3は常時は閉じている。
したメータは圧力計であり、符号20−1〜20−3で
示した弁は手動操作弁である。弁20−1,20−2は
常時は開いており、弁20−3は常時は閉じている。
【0012】図2はこのシステムにおいて消火設備の自
動点検を司る制御装置の概略的なブロック構成図であ
る。この制御装置100は、CPU100−1,RAM
100−2,ROM100−3,入力インターフェイス
100−4,出力インターフェイス100−5を備えて
おり、入力インターフェイス100−4へ、圧力計19
−1〜19−6などの各種センサから各種情報(圧力情
報、スイッチ状態情報、電流値情報,回転数情報,弁開
度情報等)が与えられる。そして、所定のプログラムに
従うCPU100−1の処理により、電動排水弁11な
どの各種アクチュエータや消火ポンプ2,補助加圧ポン
プ7などの各種機器などへ、出力インターフェイス10
0−5より各種指令が発せられる。
動点検を司る制御装置の概略的なブロック構成図であ
る。この制御装置100は、CPU100−1,RAM
100−2,ROM100−3,入力インターフェイス
100−4,出力インターフェイス100−5を備えて
おり、入力インターフェイス100−4へ、圧力計19
−1〜19−6などの各種センサから各種情報(圧力情
報、スイッチ状態情報、電流値情報,回転数情報,弁開
度情報等)が与えられる。そして、所定のプログラムに
従うCPU100−1の処理により、電動排水弁11な
どの各種アクチュエータや消火ポンプ2,補助加圧ポン
プ7などの各種機器などへ、出力インターフェイス10
0−5より各種指令が発せられる。
【0013】次に、図1に示した消火設備について、そ
の基本動作を説明する。今、火事が生じて、スプリンク
ラヘッド3−1が作動したとする。すると、圧力タンク
6内に蓄えられている水が、接続管路12−2,12−
3,接続管路4の経路で分岐管路13−1へ至り、流水
検知装置14を通過してスプリンクラヘッド3−1より
噴出する。スプリンクラヘッド3−1からの噴出に伴
い、圧力タンク6内の圧力が低下すると、補助加圧ポン
プ用圧力スイッチ6−2がオンとなる。この補助加圧ポ
ンプ用圧力スイッチ6−2のオンにより、補助加圧ポン
プ7が起動し、圧力タンク6への給水を図る。補助加圧
ポンプ7の作動では賄いきれずに、圧力タンク6内の圧
力がさらに低下すると、消火ポンプ用圧力スイッチ6−
1がオンとなる。この消火ポンプ用圧力スイッチ6−1
のオンにより、消火ポンプ2が起動し、スプリンクラヘ
ッド3−1からの噴出水圧を確保すると共に、圧力タン
ク6への給水を図る。圧力タンク6内の水位が上昇する
と、補助加圧ポンプ用圧力スイッチ6−2がオフとな
り、補助加圧ポンプ7の作動が停止する。一旦、消火ポ
ンプ2が起動すると、消火ポンプ2はその作動を継続す
る。この消火ポンプ2の作動は、図示せぬスイッチを手
動操作することにより、消火後の任意のタイミングで停
止することができる。なお、この間、消火ポンプ2の吐
出圧は、一次圧調整弁10の作動により、適当な値に維
持される。
の基本動作を説明する。今、火事が生じて、スプリンク
ラヘッド3−1が作動したとする。すると、圧力タンク
6内に蓄えられている水が、接続管路12−2,12−
3,接続管路4の経路で分岐管路13−1へ至り、流水
検知装置14を通過してスプリンクラヘッド3−1より
噴出する。スプリンクラヘッド3−1からの噴出に伴
い、圧力タンク6内の圧力が低下すると、補助加圧ポン
プ用圧力スイッチ6−2がオンとなる。この補助加圧ポ
ンプ用圧力スイッチ6−2のオンにより、補助加圧ポン
プ7が起動し、圧力タンク6への給水を図る。補助加圧
ポンプ7の作動では賄いきれずに、圧力タンク6内の圧
力がさらに低下すると、消火ポンプ用圧力スイッチ6−
1がオンとなる。この消火ポンプ用圧力スイッチ6−1
のオンにより、消火ポンプ2が起動し、スプリンクラヘ
ッド3−1からの噴出水圧を確保すると共に、圧力タン
ク6への給水を図る。圧力タンク6内の水位が上昇する
と、補助加圧ポンプ用圧力スイッチ6−2がオフとな
り、補助加圧ポンプ7の作動が停止する。一旦、消火ポ
ンプ2が起動すると、消火ポンプ2はその作動を継続す
る。この消火ポンプ2の作動は、図示せぬスイッチを手
動操作することにより、消火後の任意のタイミングで停
止することができる。なお、この間、消火ポンプ2の吐
出圧は、一次圧調整弁10の作動により、適当な値に維
持される。
【0014】次に、このような基本動作を行う消火設備
において、制御装置100が定期的かつ自動的に行う圧
力タンク試験について、図3に示すフローチャートを参
照しながら説明する。
において、制御装置100が定期的かつ自動的に行う圧
力タンク試験について、図3に示すフローチャートを参
照しながら説明する。
【0015】制御装置100は、所定の期日かつ所定の
時刻に達すると、電動吐出弁5に対し閉指令を出力する
と共に、電動排水弁11に対し開指令を出力する(ステ
ップ301)。これにより、電動吐出弁5が閉じられ、
電動排水弁11が開かれる。電動排水弁11が開かれる
ことにより、圧力タンク6内の圧力が低下し、図4に示
すタイミングt1にて補助加圧ポンプ用圧力スイッチ6
−2がオンとなる。制御装置100は、この補助加圧ポ
ンプ用圧力スイッチ6−2のオンを確認し、この起動指
令出力後の所定時間内に補助加圧ポンプ7が起動したか
否かを確認し(ステップ302)、補助加圧ポンプ7の
起動を確認するとステップ303へ進む。ステップ30
3では、補助加圧ポンプ7が起動した時点での圧力タン
ク6内の水圧(起動圧力)を確認し、この起動圧力が所
定の上下限値内にあればステップ304へ進む。
時刻に達すると、電動吐出弁5に対し閉指令を出力する
と共に、電動排水弁11に対し開指令を出力する(ステ
ップ301)。これにより、電動吐出弁5が閉じられ、
電動排水弁11が開かれる。電動排水弁11が開かれる
ことにより、圧力タンク6内の圧力が低下し、図4に示
すタイミングt1にて補助加圧ポンプ用圧力スイッチ6
−2がオンとなる。制御装置100は、この補助加圧ポ
ンプ用圧力スイッチ6−2のオンを確認し、この起動指
令出力後の所定時間内に補助加圧ポンプ7が起動したか
否かを確認し(ステップ302)、補助加圧ポンプ7の
起動を確認するとステップ303へ進む。ステップ30
3では、補助加圧ポンプ7が起動した時点での圧力タン
ク6内の水圧(起動圧力)を確認し、この起動圧力が所
定の上下限値内にあればステップ304へ進む。
【0016】圧力タンク6内の水位がさらに低下する
と、図4に示すタイミングt2にて消火ポンプ用圧力ス
イッチ6−1がオンとなる。制御装置100は、この消
火ポンプ用圧力スイッチ6−1のオンを確認し、この起
動指令出力後の所定時間内に消火ポンプ2が起動したか
否かを確認し(ステップ304)、消火ポンプ2の起動
を確認するとステップ305へ進む。ステップ305で
は、消火ポンプ2が起動した時点での圧力タンク6内の
水圧(起動圧力)を確認し、この起動圧力が所定の上下
限値内にあればステップ306へ進んで電動排水弁11
に対し閉指令を出力する。
と、図4に示すタイミングt2にて消火ポンプ用圧力ス
イッチ6−1がオンとなる。制御装置100は、この消
火ポンプ用圧力スイッチ6−1のオンを確認し、この起
動指令出力後の所定時間内に消火ポンプ2が起動したか
否かを確認し(ステップ304)、消火ポンプ2の起動
を確認するとステップ305へ進む。ステップ305で
は、消火ポンプ2が起動した時点での圧力タンク6内の
水圧(起動圧力)を確認し、この起動圧力が所定の上下
限値内にあればステップ306へ進んで電動排水弁11
に対し閉指令を出力する。
【0017】これにより、電動排水弁11が閉じられ、
圧力タンク6内の水位は上昇し始める。圧力タンク6内
の圧力が上昇すると、図4に示すタイミングt3にて、
補助加圧ポンプ用圧力スイッチ6−2がオフとなる。制
御装置100は、この補助加圧ポンプ用圧力スイッチ6
−2のオフを確認し、この停止指令出力後の所定時間内
に補助加圧ポンプ7が停止したか否かを確認し(ステッ
プ307)、補助加圧ポンプ7の停止を確認するとステ
ップ308へ進む。ステップ308では、補助加圧ポン
プ7が停止した時点での圧力タンク6内の水圧(停止圧
力)を確認し、この停止圧力が所定の上下限値内にあれ
ばステップ309へ進む。ステップ309では、消火ポ
ンプ2に対して停止指令を出力すると共に、電動吐出弁
5へ開指令を出力する。これにより、消火ポンプ2が停
止し、電動吐出弁5が開状態に戻り、一連の処理が終了
する。
圧力タンク6内の水位は上昇し始める。圧力タンク6内
の圧力が上昇すると、図4に示すタイミングt3にて、
補助加圧ポンプ用圧力スイッチ6−2がオフとなる。制
御装置100は、この補助加圧ポンプ用圧力スイッチ6
−2のオフを確認し、この停止指令出力後の所定時間内
に補助加圧ポンプ7が停止したか否かを確認し(ステッ
プ307)、補助加圧ポンプ7の停止を確認するとステ
ップ308へ進む。ステップ308では、補助加圧ポン
プ7が停止した時点での圧力タンク6内の水圧(停止圧
力)を確認し、この停止圧力が所定の上下限値内にあれ
ばステップ309へ進む。ステップ309では、消火ポ
ンプ2に対して停止指令を出力すると共に、電動吐出弁
5へ開指令を出力する。これにより、消火ポンプ2が停
止し、電動吐出弁5が開状態に戻り、一連の処理が終了
する。
【0018】なお、ステップ302,303,304,
305,307,308にて「N」と判断すれば、ステ
ップ310へ進み、可能なものについて電動吐出弁5,
電動排水弁11,補助加圧ポンプ7,消火ポンプ2を試
験前の状態に戻し、アラーム指令を出力する。
305,307,308にて「N」と判断すれば、ステ
ップ310へ進み、可能なものについて電動吐出弁5,
電動排水弁11,補助加圧ポンプ7,消火ポンプ2を試
験前の状態に戻し、アラーム指令を出力する。
【0019】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によると、圧力タンクに付設された排水弁を例えば
電動弁とし、この電動排水弁を遠隔操作により開き、圧
力タンク内の圧力低下による第1のスイッチ手段の作動
に伴う補助加圧ポンプの起動確認を自動で行い、圧力タ
ンク内のさらなる圧力低下による第2のスイッチ手段の
作動に伴う消火ポンプの起動確認を自動で行うようにし
たので、煩わしさを伴うことなく圧力タンク試験中に補
助加圧ポンプの作動試験を併せて行うことができるよう
になり、また、点検すべき圧力タンク,消火ポンプ,補
助加圧ポンプの数が多い場合でも、簡単かつ短時間にそ
の試験を行うことができるようになる。
発明によると、圧力タンクに付設された排水弁を例えば
電動弁とし、この電動排水弁を遠隔操作により開き、圧
力タンク内の圧力低下による第1のスイッチ手段の作動
に伴う補助加圧ポンプの起動確認を自動で行い、圧力タ
ンク内のさらなる圧力低下による第2のスイッチ手段の
作動に伴う消火ポンプの起動確認を自動で行うようにし
たので、煩わしさを伴うことなく圧力タンク試験中に補
助加圧ポンプの作動試験を併せて行うことができるよう
になり、また、点検すべき圧力タンク,消火ポンプ,補
助加圧ポンプの数が多い場合でも、簡単かつ短時間にそ
の試験を行うことができるようになる。
【図1】本発明に係る自動点検装置を含んでなる消火設
備の一実施例を示すシステム構成図。
備の一実施例を示すシステム構成図。
【図2】このシステムにおいて消火設備の自動点検を司
る制御装置の概略的なブロック構成図。
る制御装置の概略的なブロック構成図。
【図3】この制御装置が定期的かつ自動的に行う圧力タ
ンク試験を説明するためのフローチャート。
ンク試験を説明するためのフローチャート。
【図4】この圧力タンク試験中のタンク圧力と消火ポン
プ用圧力スイッチおよび補助加圧ポンプ用圧力スイッチ
の動作タイミングとの関係を示す図。
プ用圧力スイッチおよび補助加圧ポンプ用圧力スイッチ
の動作タイミングとの関係を示す図。
【符号の説明】 2 消火ポンプ 6 圧力タンク 6−1 消火ポンプ用圧力スイッチ 6−2 補助加圧ポンプ用圧力スイッチ 7 補助加圧ポンプ 11 電動排水弁 100 制御装置
Claims (1)
- 【請求項1】 消火設備に配置した各種センサからの各
種情報に基づき、前記消火設備を定期的に自動点検し得
る消火設備の自動点検装置であって、圧力タンクに付設
された排水弁を遠隔操作により開き、前記圧力タンク内
の圧力低下による第1の圧力スイッチ手段の作動に伴う
補助加圧ポンプの起動確認を行い、前記圧力タンク内の
さらなる水位低下による第2の圧力スイッチ手段の作動
に伴う消火ポンプの起動確認を行う自動試験手段を備え
たことを特徴とする消火設備の自動点検装置。
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JP10370191A JP2645618B2 (ja) | 1991-03-14 | 1991-03-14 | 消火設備の自動点検装置 |
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JP10370191A JP2645618B2 (ja) | 1991-03-14 | 1991-03-14 | 消火設備の自動点検装置 |
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JP10370191A Expired - Fee Related JP2645618B2 (ja) | 1991-03-14 | 1991-03-14 | 消火設備の自動点検装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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