JPH05317448A - 消火設備の自動点検方法 - Google Patents

消火設備の自動点検方法

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JPH05317448A
JPH05317448A JP12299092A JP12299092A JPH05317448A JP H05317448 A JPH05317448 A JP H05317448A JP 12299092 A JP12299092 A JP 12299092A JP 12299092 A JP12299092 A JP 12299092A JP H05317448 A JPH05317448 A JP H05317448A
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寛 梅原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】スプリンクラー消火設備や泡消火設備等に設け
た消火ポンプ回りの点検を自動的に行う消火設備の自動
点検方法に関し、点検時のデータ計測を低減してデータ
の収集管理を容易にすると共に、ポンプの起動停止の回
数を低減して設備負担を軽減する。 【構成】消火ポンプの吐出側締切り状態で消火ポンプを
起動して運転中のデータを計測して判断するポンプ運転
点検を行い、続いて起動したポンプ運転を継続した状態
で試験用電動弁を開いて消火ポンプから試験配管に定格
流量を流しながら運転データ及び流量を計測して性能を
判断するポンプ性能点検を行うようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スプリンクラー消火設
備や泡消火設備等に設けた消火ポンプ回りの点検を自動
的に行う消火設備の自動点検方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、消火設備に設けた消火ポンプ回り
の自動点検方法で行う点検項目としては、 ポンプ運転試験 ポンプ性能試験 呼水槽減水警報試験 圧力空気槽機能試験 等がある。
【0003】ポンプ運転試験は、消火ポンプ設備の運転
中の状態をチェックする点検であり、消火ポンプを締切
り状態で起動し、データを計測して異常の有無を判断す
る。ポンプ性能試験は、消火ポンプ設備の定格性能をチ
ェックする点検であり、試験配管に設けた試験用電動弁
を開いて定格流量を自動設定し、この状態で電流、ポン
プ吸込側及び吐出側の圧力等を計測する。
【0004】呼水槽減水警報点検は、呼水槽に設けた水
位検出器の機能及び給水機能をチェックする点検であ
り、呼水槽から実際に水を抜き、水位検出器から減水警
報検出信号が出力されること、その後の給水により水位
検出器が復旧することを確認する。更に圧力空気水槽機
能点検は、圧力空気槽に設けたポンプ起動用の圧力開閉
器の機能及びポンプの自動起動機能をチェックする点検
であり、圧力空気槽に設けた排水用電動弁を開いて水抜
きすることによって水圧を下げ、圧力開閉器の作動でポ
ンプ起動が行われることを確認する。
【0005】このような消火ポンプ周りの自動点検方法
として、従来は、点検項目毎に自動点検プログラム(点
検手順)を準備しており、点検管理プログラムにより予
め定めた順番に従って点検項目を1つずつ選択しながら
各点検項目を実行している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動点検方法にあっては、点検項目毎に独立
した点検プログラムを準備しており、各点検プログラム
にあっては、点検前の静止状態でのデータを計測印字し
てから指定された点検項目を実行し、点検が済むと点検
後の静止データを計測印字にしている。
【0007】このため点検項目毎に点検前と点検後のデ
ータの計測印字が行われることとなり、自動点検に伴っ
て生成されるデータ量が多く、データの集計管理が非常
に煩雑になる問題があった。またポンプ運転点検、ポン
プ性能点検及び圧力空気槽機能点検にあっては、各点検
毎に消火ポンプの起動と停止を行っており、自動点検中
にポンプの起動と停止を何回も繰り返すことは、ポンプ
設備の維持管理面からは避けるべきものである。即ち、
ポンプの起動と停止を繰り返すことにより、ポンプ自体
及び起動装置の寿命を縮めることになると共に点検時間
が増し電力量が多くなる。このため、設備維持のための
自動点検といえども可能な限りポンプの起動停止の回数
は少くすることが望まれる。
【0008】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、点検時のデータ計測の回数を低減し
てデータの収集管理を容易にすると共に、ポンプの起動
停止の回数を低減して設備負担を軽減するようにした消
火設備の自動点検装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は次のように構成する。まず本発明の自動点検方
法は、給水本管に消火用水を加圧供給する消火ポンプ
と、消火ポンプの吐出側に分岐接続された試験配管に設
けた試験用電動弁と、給水本管の給水圧力を導入した圧
力空気槽と、圧力空気槽の水抜きを行って水圧を下げる
排水用電動弁と、圧力空気槽の圧力低下を検出して圧力
低下検出信号を出力する水圧開閉器と、消火ポンプに呼
水を供給する呼水槽と、呼水槽の水位低下を検出して減
水警報信号を出力する水位検出器とを備えた消火設備を
対象とする。
【0010】このような消火設備の自動点検方法として
本願の第1発明にあっては、 ポンプ運転開始前のポンプ静止状態におけるデータを
計測する第1過程と、 消火ポンプの吐出側締切り状態で前記消火ポンプを起
動し、運転中のデータを計測して異常の有無を判断する
ポンプ運転点検を行う第2過程と、 第2過程で起動したポンプ運転を継続した状態で前記
試験用電動弁を開いて消火ポンプから試験配管に定格流
量を流しながら運転中のデータを計測してポンプ性能を
判断するポンプ性能点検を行う第3過程と、 ポンプ運転停止後の静止状態におけるデータを計測す
る第4過程と、 から成ることを特徴とする。
【0011】また本願の第2発明としては、 ポンプ運転開始前の静止状態におけるデータを計測す
る第1過程と、 呼水槽を水抜きして前記水位検出器から減水警報信号
が得られることを確認する呼水槽減水警報点検を行う第
2過程と、 消火ポンプの吐出側締切り状態で前記消火ポンプを起
動し、運転中のデータを計測して異常の有無を判断する
ポンプ運転点検を行う第3過程と、 第3過程で起動したポンプ運転を継続した状態で前記
試験用電動弁を開いて消火ポンプから試験配管に定格流
量を流しながら運転中のデータを計測してポンプ性能を
判断するポンプ性能点検を行う第4過程と、 ポンプ運転停止後の静止状態におけるデータを計測す
る第5過程と、 から成ることを特徴とする。この第2発明は、第1発明
のポンプ運転点検の前に呼び水槽減水警報点検を行うよ
うにしたものである。
【0012】更に本願の第3発明は、 ポンプ運転開始前の静止状態におけるデータを計測す
る第1過程と、 呼水槽を水抜きして前記水位検出器から減水警報信号
が得られることを確認する呼水槽減水警報点検を行う第
2過程と、 消火ポンプの吐出側締切り状態で前記消火ポンプを起
動し、運転中のデータを計測して異常の有無を判断する
ポンプ運転点検を行う第3過程と、 第3過程で起動したポンプ運転を継続した状態で前記
試験用電動弁を開いて消火ポンプから試験配管に定格流
量を流しながら運転中のデータを計測してポンプ性能を
判断するポンプ性能点検を行う第4過程と、 ポンプ停止状態で前記排水用電動弁を開いて圧力空気
槽の水抜きにより水圧を下げ水圧開閉器からの圧力低下
検出信号により消火ポンプを起動させる圧力空気槽機能
点検を行う第5過程と、 ポンプ運転停止後の静止状態におけるデータを計測す
る第6過程と、 から成ることを特徴とする。この第3発明は、第2発明
のポンプ性能点検の後に圧力空気槽機能点検を加えたも
のである。
【0013】
【作用】このような構成を備えた本発明の自動点検方法
にあっては、ポンプ運転点検で起動した消火ポンプの運
転状態を維持したままポンプ性能試験を行うため、ポン
プ運転試験とポンプ性能試験で点検項目が異なっても消
火ポンプの運転停止を1回で済ますことができる。
【0014】また、呼水槽減水警報点検、ポンプ運転点
検、ポンプ性能点検および圧力空気槽機能点検を逐次的
に連続して行うことから、点検開始前と点検終了後の2
回だけ静止データを計測すればよく、従来の各点検項目
の前後で静止データを計測してい場合に比べ、計測デー
タ量を大幅に低減し、点検に伴って得られた計測データ
の集計管理が容易になる。
【0015】
【実施例】図1は本発明の自動点検方法が適用される消
火設備の一例を示した説明図である。図1において、1
は消火ポンプであり、ポンプモータ2により駆動され
る。消火ポンプ1の吸込管4は貯水槽3に立ち下げられ
ている。消火ポンプ1の吐出側は建物の垂直方向に設置
した給水本管5に接続される。また、建物の屋上等には
高架水槽6が設けられ、給水本管5に接続され、水頭圧
を加えている。
【0016】給水本管5に対しては建物の階毎に分岐管
7が接続される。分岐管7はアラーム弁8を介して消火
区画に配管され、消火区画に設置したスプリンクラーヘ
ッド9を接続している。分岐管7の末端はスプリンクラ
ー末端試験装置10を介して排水側に接続されている。
スプリンクラー末端試験装置10は仕切弁11,電動弁
12,オリフィス13,圧力検出器14を備える。この
スプリンクラー末端試験装置10は自動点検の際に電動
弁12を開くことで、オリフィス13で決まるスプリン
クラーヘッド1個作動に相当する流量を分岐管7に流し
てスプリンクラーヘッド9が作動したと同じ疑似火災状
態を作り出し、これによりアラーム弁8を作動して消火
ポンプ1を自動起動する機能点検のために使用される。
【0017】消火ポンプ1周りの自動点検を行うため給
水本管5に試験用配管16が分岐接続される。この試験
用配管16には試験用電動弁17と流量計18が設けら
れる。流量計18としては消火ポンプ1の定格流量でオ
ンするフロースイッチ等を用いることができる。また、
消火ポンプ1の吐出側に設けた仕切弁15の2次側の分
岐管に圧力空気槽19を接続している。圧力空気槽19
は給水本管5に充填した給水圧力を受けて内部の空気を
圧縮している。圧力空気槽19には水圧開閉器21が設
けられており、圧力が規定圧力に低下すると水圧開閉器
21がオンして消火ポンプ1に対し起動を掛けるように
している。この圧力空気槽19によるポンプ自動運転機
能を点検するため、圧力空気槽19の配水管に排水用電
動弁20を設けている。
【0018】更に消火ポンプ1に対しては呼水槽22が
設けられている。呼水槽22には水位検出器23が設け
られ、水位が規定レベル以下に低下すると減水警報検出
信号を出力する。この水位検出器23としては、例えば
フロートなし液面警報器が使用され、液面が低下すると
減水警報検出信号を出力するスイッチ動作を行うように
している。また、水道水の供給管などにボールタップ2
8を設けることで常に一定の液面レベルを保つように呼
び水の給水を行なっている。
【0019】消火ポンプ1のポンプモータ2に対しては
ポンプ制御盤24が設けられる。このポンプ制御盤24
の近傍には本発明の自動点検を行う自動点検盤25が設
置される。更にポンプ制御盤24及び自動点検盤25は
建物の火災報知設備に設けた自動火災受信機26と信号
線接続される。図2は図1の消火設備における自動点検
のための装置構成を示した回路ブロック図である。
【0020】図2において、自動点検盤25に対しては
各階毎に設けたスプリンクラー末端試験装置10,試験
用配管16に設けた試験用電動弁17、同じく試験用流
量計18、更に圧力空気槽19の排水管に設けた排水用
電動弁20が接続される。また、ポンプ制御盤24に対
してはアラーム弁8、圧力空気槽19に設けた圧力開閉
器21、呼水槽22に設けた水位検出器23が接続され
る。
【0021】更に自動点検盤25及びポンプ制御盤24
に対しては自動火災受信機26が接続されている。これ
は自動点検盤25による自動点検中に火災受信機26か
ら火災受信の移報信号を送って自動点検を強制的に終了
させるためである。また、圧力開閉器21からの圧力低
下検出信号でポンプ制御盤24によるポンプモータ21
で消火ポンプ1を起動した火災時に火災信号を自動火災
受信機26に移報して火災警報を行わせることもでき
る。
【0022】自動点検盤25は制御手段としてMPUを
内蔵しており、MPUのプログラム制御により本発明の
自動点検方法に従った点検処理を実行する。図3は本発
明の自動点検方法の具体的な実施例を示したフローチャ
ートであり、図4はその続きである。図3及び図4の実
施例にあっては、1回の点検処理により 静止データの収集 呼水槽減水警報点検 ポンプ運転点検 ポンプ性能点検 圧力空気槽機能点検 静止データ収集 の6つの点検項目を連続的に行うことを特徴とする。
【0023】図3において、まず点検開始に伴ってステ
ップS1に示す点検項目手動選択或いはステップS2に
示す点検遠隔起動信号のいずれかの選択設定が行われ
る。ステップS1の点検項目手動選択にあっては、前記
〜の中の任意の点検項目を選択指定できる。一方、
ステップS2の点検遠隔起動信号の選択にあっては、前
記〜の点検項目が連続的に行われる。 [点検前の静止データの収集]ステップS3〜S4にあ
っては、点検開始前の静止データの収集を行う。即ち、
ステップS3でまず点検項目「静止データの収集」と年
月日時分の印字を行い、ステップS4でポンプ静止時の
データ計測と印字を行う。このステップS4におけるデ
ータ計測は自動点検に使用している全センサを順次選択
して計測値を確認し、センサのチェックを行うことにな
る。具体的には、ポンプ制御盤24から電圧,電流を計
測し、またポンプモータ2の絶縁抵抗,回転数、更には
消火ポンプ1の吸込み側及び吐出側圧力を計測する。 [呼水槽減水警報点検]この呼水槽減水警報点検は図3
のステップS5〜S11により行う。
【0024】まず、ステップS5で試験用配管16に設
けている試験用電動弁17を開制御し、呼水槽22の水
抜きを行う。続いてステップS6で点検項目と時刻を印
字する。試験用電動弁17の開制御による水抜きで呼水
槽22の水位が減少し、水位検出器23より減水警報検
出信号が出力され、これをステップS7でチェックす
る。
【0025】減水警報検出信号が得られればステップS
8に進み、試験用電動弁17を閉制御し、呼水槽22の
水位を回復させる。水位が規定レベルに回復すると水位
検出器23から中間水位信号が出され、これをステップ
S9で水位復旧として判別し、ステップS10で減水警
報復旧制御を行った後、ステップS11で点検項目と時
刻の印字及びステップS8で試験用電動弁17を閉制御
し終わってからステップS9で水位復旧が確認されるま
での復旧時間の計測印字を行う。 [ポンプ運転点検]このポンプ運転点検は図3のステッ
プS12〜S15により行われる。まず、ステップS1
2でポンプ制御盤24に起動指令を点検制御盤25から
与えてポンプモータ2により消火ポンプ1の起動制御を
行う。続いてステップS13で点検項目と時刻を印字
し、更にステップS14で起動時間の計測と印字を行
う。続いてステップS15でポンプ運転中のデータの計
測と印字を行う。
【0026】このとき、試験用配管16に設けた試験用
電動弁17は閉じていることから消火ポンプ1は締切り
運転を行うことになる。 [ポンプ性能点検]このポンプ性能点検は図3のステッ
プS16から図4のステップS23までの処理により行
われる。
【0027】まず図3のステップS16で試験用配管1
6に設けた試験用電動弁17の開制御を行う。続いてス
テップS17で点検項目と時刻を印字する。続いてステ
ップS16で開始した試験用電動弁17の開制御を継続
しながら、定格流量信号がオンするか否かをステップS
18でチェックする。試験用配管16に設けた試験用流
量計18としては、定格流量以上となったときにオンす
るフロースイッチを使用しており、フロースイッチから
の検出信号が得られればステップS18で定格流量信号
オンを判定する。
【0028】ステップS18で定格流量が得られるとス
テップS19に進み、試験用電動弁17の開動作を停止
する。これにより試験用配管16には定格流量を実際に
流した状態が作り出される。続いてステップS20でポ
ンプ定格運転中のデータの計測と印字を行う。このポン
プ定格運転中のデータの計測と印字が済むとステップS
21で試験用電動弁17を閉制御し、更に図4のステッ
プS22で消火ポンプ1の停止制御を行い、ステップS
23でポンプ停止を確認して一連のポンプ性能点検を終
わる。 [圧力空気槽機能点検]この圧力空気槽機能点検は図4
のステップS24〜S31により行われる。
【0029】まず図4のステップS24で圧力空気槽1
9に設けている排水用電動弁(排水弁)20を開制御
し、圧力空気槽19の水抜きを行う。この水抜きにより
圧力空気槽19の空気圧が低下し、規定圧力に下がると
水圧開閉器21が接点をオンし、圧力低下検出信号を自
動点検盤25に出力する。そこで、ステップS25で圧
力空気槽19に設けた水圧開閉器21の接点がオンする
までの時間と接点がオンした際の圧力を計測して保存す
る。
【0030】水圧開閉器21が圧力低下検出信号を出力
するとポンプ起動盤24によりポンプモータ2に電源を
投入して消火ポンプ1の起動が行われることから、ステ
ップS26で消火ポンプの起動確認を行う。ポンプ起動
が確認できたならば次のステップS27に進み、圧力空
気槽19の排水用電動弁20を閉制御する。排水用電動
弁20を閉じれば起動した消火ポンプ1の加圧送水によ
り圧力空気槽19の内部圧力は回復し、水圧開閉器21
が再びオフに復旧し、これをステップS28で判別す
る。ステップS28で水圧開閉器21の復旧が確認でき
れば更にステップS29で圧力空気槽19に設けた圧力
検出器27による圧力をチェックして規定圧力以上に回
復しているかどうかチェックする。
【0031】圧力空気槽19の圧力が良ければステップ
S30に進んで消火ポンプ1の停止制御を行い、ステッ
プS31で停止確認を行う。 [点検終了後の停止データの収集]この点検終了後の停
止データの収集は図4のステップS32で行われ.。即
ち、ステップS31でポンプ停止が確認されるとステッ
プS32で停止後のポンプ静止状態におけるデータ計測
と印字を行う。 [異常処理]一方、図3のステップS7で減水警報出力
がオンしなかった場合、ステップS9で水位復旧が得ら
れなかった場合、ステップS18で定格流量信号がオン
しなかった場合、図4のステップS23でポンプ停止が
確認できなかった場合、ステップS26でポンプ起動が
確認できなかった場合、ステップS28で水圧開閉器の
復旧が確認できなかった場合、ステップS29で圧力空
気槽の圧力が異常であった場合、更にステップS31で
ポンプ停止が確認できなかった場合についてはステップ
S33に進み、点検を中止し、ステップS34でトラブ
ル項目と時刻を印字して保存し、自動点検を中断停止す
る。ここで、図3及び図4のフローチャートは〜の
点検項目をシーケンシャルに実行する本願の第3発明の
実施例であるが、本発明は点検中におけるポンプ運転と
停止回数の低減を図るものであることから、この点に関
しては 点検前の静止データの収集 ポンプ運転点検 ポンプ性能点検 点検終了後の静止データの収集 とする手順で行ってもよく、これが本願の第1発明の実
施例となる。
【0032】更に、図4のにおける圧力空気槽機能点
検を行わず、 点検開始前の静止データの収集 呼水槽減水警報点検 ポンプ運転点検 ポンプ性能点検 点検終了後の静止データの収集 の手順で行ってもよく、これが本願の第2発明の実施例
となる。
【0033】更に、図3ののポンプ運転点検の前に図
4のの圧力空気槽機能点検を移すようにしてもよい。
この場合にあっては、の圧力空気槽機能点検の点検後
に、ポンプ停止を行なわず、そのままのポンプ運転点
検を行うことにより、ポンプの起動回数を更に減らすこ
とができる。更に、いずれの実施例にあっても〜の
各点検項目の前後において従来のような静止データの収
集は行わず、図3の点検開始前の静止データの収集と
一連の点検項目が終了した後の図4のにおける静止デ
ータの収集の2回で済み、自動点検にともなって計測さ
れるデータ量を低減して点検データの管理保存を容易に
することができる。
【0034】尚、上記の実施例はスプリンクラー消火設
備のポンプ周りの自動点検を例にとるものであったが、
泡消火設備屋内消火栓設備等のポンプ周りについても同
様に自動点検を行うことができる。但し、圧力空気槽1
9は設けられていない消火設備にあっては、図4のに
示した圧力空気槽機能点検は除かれることになる。
【0035】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、消火設備のポンプ周りの自動点検を複数の点検項目
に亘って連続的に行うことで、点検開始前と点検終了後
の前後2回で静止データの計測を行うだけでよいことか
ら、自動点検に伴って得られる計測データの収集管理を
容易にすることができる。
【0036】また、ポンプの試運転を伴う点検項目、例
えばポンプ運転点検とポンプ性能点検を連続させること
で、1度起動した消火ポンプを次の点検項目に移っても
停止することなく、運転を継続したまま複数の運転項目
を実行でき、自動点検における消火ポンプの運転停止の
回数を低減し、自動点検に伴う消火ポンプ設備に加わる
負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動点検方法が実施される消火設備の
説明図
【図2】図1の消火設備に設けられる自動点検装置の説
明図
【図3】本発明の自動点検方法を示したフローチャート
【図4】本発明の自動点検方法を示したフローチャート
(続き)
【符号の説明】
1:消火ポンプ 2:ポンプモータ 3:貯水槽 4:吸込管 5:給水本管 6:高架水槽 7:分岐管 8:アラーム弁 9:スプリンクラーヘッド 10:スプリンクラー末端試験装置 11:仕切弁 12:末端試験用電動弁 13:オリフィス 14:圧力検出器 15:仕切弁 16:試験用配管 17:試験用電動弁 18:流量計 19:圧力空気槽 20:排水用電動弁 21:水圧開閉器 22:呼水槽 23:水位検出器(フロートスイッチ) 24:ポンプ制御盤 25:自動点検盤 26:自動火災受信機 27:圧力検出器 28:ボールタップ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】消火設備の給水本管に消火用水を加圧供給
    する消火ポンプと、前記消火ポンプの吐出側に分岐接続
    された試験配管に設けた試験用電動弁と、前記給水本管
    の給水圧力を導入した圧力空気槽と、該圧力空気槽の水
    抜きを行って水圧を下げる排水用電動弁と、前記圧力空
    気槽の圧力低下を検出して圧力低下検出信号を出力する
    水圧開閉器と、前記消火ポンプに呼び水を供給する呼水
    槽と、該呼水槽の水位低下を検出して減水警報信号を出
    力する水位検出器とを備えた消火設備の自動点検方法に
    於いて、 ポンプ運転開始前のポンプ静止状態におけるデータを計
    測する第1過程と、 前記消火ポンプの吐出側締切り状態で前記消火ポンプを
    起動し、運転中のデータを計測して異常の有無を判断す
    るポンプ運転点検を行う第2過程と、 該第2過程で起動したポンプ運転を継続した状態で前記
    試験用電動弁を開いて消火ポンプから試験配管に定格流
    量を流しながら運転中のデータを計測してポンプ性能を
    判断するポンプ性能点検を行う第3過程と、 ポンプ運転停止後の静止状態におけるデータを計測する
    第4過程と、から成ることを特徴とする消火設備の自動
    点検方法。
  2. 【請求項2】消火設備の給水本管に消火用水を加圧供給
    する消火ポンプと、前記消火ポンプの吐出側に分岐接続
    された試験配管に設けた試験用電動弁と、前記給水本管
    の給水圧力を導入した圧力空気槽と、該圧力空気槽の水
    抜きを行って水圧を下げる排水用電動弁と、前記圧力空
    気槽の圧力低下を検出して圧力低下検出信号を出力する
    水圧開閉器と、前記消火ポンプに呼び水を供給する呼水
    槽と、該呼水槽の水位低下を検出して減水警報信号を出
    力する水位検出器とを備えた消火設備の自動点検方法に
    於いて、 ポンプ運転開始前の静止状態におけるデータを計測する
    第1過程と、 前記呼水槽を水抜きして前記水位検出器から減水警報信
    号が得られることを確認する呼水槽減水警報点検を行う
    第2過程と、 前記消火ポンプの吐出側締切り状態で前記消火ポンプを
    起動し、運転中のデータを計測して異常の有無を判断す
    るポンプ運転点検を行う第3過程と、 該第3過程で起動したポンプ運転を継続した状態で前記
    試験用電動弁を開いて消火ポンプから試験配管に定格流
    量を流しながら運転中のデータを計測してポンプ性能を
    判断するポンプ性能点検を行う第4過程と、 ポンプ運転停止後の静止状態におけるデータを計測する
    第5過程と、から成ることを特徴とする消火設備の自動
    点検方法。
  3. 【請求項3】消火設備の給水本管に消火用水を加圧供給
    する消火ポンプと、前記消火ポンプの吐出側に分岐接続
    された試験配管に設けた試験用電動弁と、前記給水本管
    の給水圧力を導入した圧力空気槽と、該圧力空気槽の水
    抜きを行って水圧を下げる排水用電動弁と、前記圧力空
    気槽の圧力低下を検出して圧力低下検出信号を出力する
    水圧開閉器と、前記消火ポンプに呼び水を供給する呼水
    槽と、該呼水槽の水位低下を検出して減水警報信号を出
    力する水位検出器とを備えた消火設備の自動点検方法に
    於いて、 ポンプ運転開始前の静止状態におけるデータを計測する
    第1過程と、 前記呼水槽を水抜きして前記水位検出器から減水警報信
    号が得られることを確認する呼水槽減水警報点検を行う
    第2過程と、 前記消火ポンプの吐出側締切り状態で前記消火ポンプを
    起動し、運転中のデータを計測して異常の有無を判断す
    るポンプ運転点検を行う第3過程と、 該第3過程で起動したポンプ運転を継続した状態で前記
    試験用電動弁を開いて消火ポンプから試験配管に定格流
    量を流しながら運転中のデータを計測してポンプ性能を
    判断するポンプ性能点検を行う第4過程と、 ポンプ停止状態で前記排水用電動弁を開いて圧力空気槽
    の水抜きにより水圧を下げ前記水圧開閉器からの圧力低
    下検出信号により消火ポンプを起動させる圧力空気槽機
    能点検を行う第5過程と、 ポンプ運転停止後の静止状態におけるデータを計測する
    第6過程と、から成ることを特徴とする消火設備の自動
    点検方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020004962A1 (ko) * 2018-06-27 2020-01-02 성정례 원격제어 및 자동속보기능을 포함하는 내진 IoT스마트복합 전자식 수압개폐 시스템
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KR20200001358A (ko) * 2018-06-27 2020-01-06 성정례 원격제어 및 자동속보기능을 포함하는 내진 IoT스마트복합 전자식 수압개폐 시스템
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