JPH09158264A

JPH09158264A - 給水装置

Info

Publication number: JPH09158264A
Application number: JP34689695A
Authority: JP
Inventors: Masato Matsubara; 正人松原; Masaomi Urai; 雅臣浦井
Original assignee: Fujita Corp
Current assignee: Fujita Corp
Priority date: 1995-12-13
Filing date: 1995-12-13
Publication date: 1997-06-17

Abstract

(57)【要約】【課題】高置水槽が使用できない場合でも、経済的で
容易に給水を継続できるとともに、水の供給量を確保で
きる給水装置。【解決手段】建物の上部に設けられた高置水槽２と建
物の下部に設けられた受水槽３とを接続している揚水管
４と、高置水槽２に接続された給水管５との高置水槽２
付近をバイパス管６で接続し、バイパス管６の任意位置
と、揚水管４の高置水槽２付近の任意位置と、給水管５
の高置水槽２付近の任意位置とのそれぞれに止水弁７，
８，９が設けられている。また、揚水管４の任意位置に
圧力スイッチ１３が設けられているとともに高置水槽２
内に水位検出電極１２が設けられてそれらが駆動制御装
置１４に接続されている。駆動制御装置１４には、揚水
ポンプ１０，１１の電動機１０ａ，１１ａが接続されて
駆動制御装置１４からの作動信号により揚水ポンプ１
０，１１が交互にもしくは同時に作動する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明の給水装置は、高置水
槽を介さずに受水槽から建物の各所へ給水する給水装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、高層住宅等における給水設備は、
地上付近に公共水道等からの水を貯留する受水槽を設
け、受水槽に貯留された水を必要に応じてポンプで建物
の屋上に設けられた高置水槽に揚水する。そして、高置
水槽から給水管で各所に給水するようにして、水を高置
水槽内に貯留したときの水頭圧を利用して水圧を確保し
ている。また、最近では高置水槽を設けず、受水槽より
直接ポンプで各所に供給する圧送給水方式を用いる場合
もある。高置水槽を設けた給水設備では、高置水槽の清
掃をする場合、小容量のものは一時断水をして作業して
いる。また、大容量で供給個数も多い場合は、水槽を仕
切るか二重に設けるかして対応している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の高置水
槽を設けた給水設備で高置水槽の清掃をする場合は、小
容量の高置水槽では清掃が終了するまで水を使用するこ
とができないし、清掃中も水を使用できるようにするた
めに高置水槽を仕切ったり２重に設けるようにするには
コストがかかるという問題があった。また、大地震によ
り高置水槽が破壊され、受水槽や揚水ポンプ，建物内の
配管などが被害を受けていなくとも給水ができなくなっ
た例があり、その場合、給水は水槽の復旧まで不可能に
なる。また、ポンプ給水方式の場合は、使用量と供給量
とを適合させる必要から複数のポンプを稼動させ、配管
量も多く設備費と運転費が増大するという問題があっ
た。そこで、本発明の給水装置は、揚水管と給水管の高
置水槽側の任意の位置をバイパス管で接続するようにし
て、高置水槽が使用できない場合でも、経済的で容易に
給水を継続できるとともに、水の供給量を確保できる給
水装置を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の給水装置は上記
課題を解決したもので、建物の上部に設けられた高置水
槽から給水管で各所に給水する給水設備に用いられる給
水装置であって、高置水槽と地上付近の受水槽とを接続
しその途中に揚水ポンプを有する揚水管と、揚水管と給
水管との高置水槽近傍の任意位置を接続するバイパス管
と、バイパス管の任意位置と、揚水管のバイパス管との
接続位置から高置水槽までの間の任意位置と、給水管の
バイパス管との接続位置から高置水槽までの間の任意位
置とに設けられたそれぞれの止水弁と、揚水管の任意位
置に設けられて揚水管内の水圧を検知する圧力検出装置
と、高置水槽内に設けられて高置水槽内の水位を検出す
る水位検出装置と、前記圧力検出装置もしくは水位検出
装置からの信号により揚水ポンプの駆動を制御する駆動
制御装置とから給水装置を構成し、高置水槽が使用でき
ない場合に揚水管，バイパス管，給水管を介して各所に
給水して、高置水槽が使用できない場合でも経済的で容
易に給水を継続できるようにした。

【０００５】また、揚水ポンプを複数設け、各揚水ポン
プはその吸込口を配管を介して受水槽に接続するととも
に、吐出口を配管を介して揚水管に接続し、駆動制御装
置からの駆動信号により各揚水ポンプを同時に駆動でき
るようにして、高置水槽を介さずに給水する際の供給量
を確保できるようにした。駆動制御装置は、揚水ポンプ
の電源をＯＮ／ＯＦＦするポンプ駆動制御部と、圧力検
出装置からの信号を受信してポンプ駆動制御部へ作動信
号を発信する圧力リレーと、水位検出装置からの信号を
受信してポンプ駆動制御部へ作動信号を発信する水位リ
レーと、圧力リレーから発信される作動信号と水位リレ
ーから発信される作動信号とのいずれか一方をポンプ駆
動制御部に送信する切換スイッチとから構成して、切換
スイッチを切り換えることにより圧力リレーまたは水位
リレーからの作動信号をポンプ駆動制御部へ送信し、揚
水管の水圧もしくは高置水槽の水位に応じて揚水ポンプ
を駆動させることができるようにした。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明の給水装置の実施の形態を
図１と図２により説明する。高層建築物等で高置水槽か
ら給水管で各所に給水する給水設備において、高置水槽
が使用できない場合に高置水槽を介さずに建物の各所に
給水できるようにした給水装置は、建物の上部に設けら
れた高置水槽２と建物の下部に設けられた受水槽３とを
接続し、その途中に揚水ポンプ１０，１１が設けられて
いる揚水管４と、高置水槽２に接続された給水管５との
高置水槽２近傍がバイパス管６で接続されて、揚水管４
の高置水槽２近傍と給水管５の高置水槽２近傍とが互い
に連通されており、バイパス管６の任意位置と、揚水管
４の高置水槽２近傍の任意位置と、給水管５の高置水槽
２近傍の任意位置とのそれぞれに止水弁７，８，９が設
けられている。

【０００７】また、高置水槽２内に、高置水槽２内の水
の水位を検知する水位検出装置として水位検出電極１２
が設けられているとともに、揚水管４の任意位置に、揚
水管４内の水の圧力を検知する圧力検出装置として圧力
スイッチ１３が接続され、前記水位検出電極１２と圧力
スイッチ１３とが、任意位置に配置された駆動制御装置
１４に信号ケーブル２０，２１を介して接続されている
とともに、駆動制御装置１４に２台の揚水ポンプ１０，
１１の電動機１０ａ，１１ａが電気ケーブル２７，２８
を介して接続されて給水装置１が構成されている。な
お、水位検出電極１２は、高置水槽２内の下部と上部と
に電極が設けられており水位の下限と上限を検知するこ
とができるようになっている。また、圧力スイッチ１３
は、予め設定された範囲の水圧の上限と下限を検知する
ことができるようになっている。

【０００８】揚水管４に設けられた揚水ポンプ１０，１
１は、揚水ポンプ１０，１１の吸込口が配管４ａ，４ｂ
を介して受水槽３に接続されているとともに、揚水ポン
プ１０，１１の吐出口が配管４ｃ，４ｄを介して揚水管
４に接続されて、２台の揚水ポンプ１０，１１が受水槽
３と高置水槽２との間に並列に配置されている。また、
２台の揚水ポンプ１０，１１は、それぞれが駆動制御装
置１４からの駆動信号により揚水ポンプ１０，１１の電
動機１０ａ，１１ａを交互にもしくは同時に駆動させて
高置水槽２に揚水管４を介して受水槽３内の水を揚水で
きるようになっている。また、給水管５には、水栓３１
などが接続された複数の給水枝管３０が給水管５の所定
位置に接続されて、高置水槽２から給水管５，各給水枝
管３０を介して各所に自然流下で水を供給できるように
なっている。なお、揚水ポンプは２台に限るものではな
く、複数台設置するようにするようにして、必要な揚水
量を確保するようにしてもよい。また、揚水ポンプは、
揚水量が可変のものなどを用いるようにしてもかまわな
い。

【０００９】揚水管４と給水管５の高置水槽２近傍の間
を接続しているバイパス管６の任意位置には止水弁７が
設けられており、通常は止水弁７を閉じて揚水ポンプ１
０，１１で揚水された受水槽３内の水が高置水槽２に供
給されるようになっている。また、揚水管４のバイパス
管６との接続位置から高置水槽２までの間の任意位置に
止水弁８が設けられているとともに、給水管５のバイパ
ス管６との接続位置から高置水槽２までの間の任意位置
に止水弁９が設けられており、前記止水弁７を開放する
とともに止水弁８，９を閉じることにより、揚水ポンプ
１０，１１で揚水された受水槽３内の水が揚水管４，バ
イパス管６を介して給水管５に供給されるようになって
いる。

【００１０】駆動制御装置１４は、例えば揚水ポンプ１
０，１１付近に配置された制御盤Ａ内に設けられてい
る。駆動制御装置１４内には、図２に示すように、水位
検出電極１２に接続された信号ケーブル２０の端部に接
続された水位リレー２２と、圧力スイッチ１３に接続さ
れた信号ケーブル２１の端部に接続された圧力リレー２
３とを有するとともに、水位リレー２２と圧力リレー２
３の切換スイッチ２４が設けられ、水位リレー２２から
の信号と圧力リレー２３からの信号を切り換えて、揚水
ポンプ１０，１１の駆動制御を水位検出電極１２による
制御または圧力スイッチ１３による制御のいずれかに切
り換えることができるようになっている。

【００１１】また、水位リレー２２もしくは圧力リレー
２３からの作動信号により揚水ポンプ１０，１１の電源
をＯＮ／ＯＦＦする２つのポンプ駆動制御部２５，２６
が設けられて、高置水槽２内の水位に合わせるかもしく
は揚水管４内の水圧に合わせて、揚水ポンプ１０，１１
を駆動させることができるようになっている。揚水ポン
プ１０の駆動を制御するポンプ駆動制御部２５は、電源
に接続されるとともに揚水ポンプ１０の電動機１０ａに
接続された電気ケーブル２７の途中に設けられたスイッ
チ２５ａと、スイッチ２５ａの開閉を制御する開閉制御
部２５ｂとから構成され、開閉制御部２５ｂに切換スイ
ッチ２４が接続されて、水位リレー２２もしくは圧力リ
レー２３からの作動信号により開閉制御部２５ｂがスイ
ッチ２５ａを開閉作動させて揚水ポンプ１０の電動機１
０ａを駆動または停止させることができるようになって
いる。

【００１２】また、揚水ポンプ１１の駆動を制御するポ
ンプ駆動制御部２６も前記ポンプ駆動制御部２５と同様
に、電源に接続されるとともに揚水ポンプ１１の電動機
１１ａに接続された電気ケーブル２８の途中に設けられ
たスイッチ２６ａとスイッチ２６ａの開閉を制御する開
閉制御部２６ｂとから構成され、開閉制御部２６ｂに切
換スイッチ２４が接続されて水位リレー２２もしくは圧
力リレー２３からの作動信号により開閉制御部２６ｂが
スイッチ２６ａを開閉作動させられて揚水ポンプ１１の
電動機１１ａを駆動または停止させることができるよう
になっている。

【００１３】ところで、水位リレー２２は、高置水槽２
内の水位が所定の範囲内にあって水位検出電極１２から
信号が送信されていないときには、ポンプ駆動制御部２
５，２６に所定間隔を開けて交互に作動信号を送信して
２台の揚水ポンプ１０，１１のいずれか一方が駆動され
るようになっているが、水位検出電極１２から高置水槽
２の水位が下限に達したことを知らせる信号を受信する
と、水位が所定の範囲内に戻るまでの間、ポンプ駆動制
御部２５，２６に同時に作動信号を送信して２台の揚水
ポンプ１０，１１を同時に駆動して高置水槽２に揚水で
きる水量を増やすようになっている。また、水位検出電
極１２から高置水槽２の水位が上限に達したことを知ら
せる信号を受信すると、水位が所定の範囲内に戻るまで
の間、ポンプ駆動制御部２５，２６への信号送信を停止
して２台の揚水ポンプ１０，１１を停止させるようにな
っている。

【００１４】一方、圧力リレー２３は、揚水管４内の水
圧が所定値の範囲内にあって圧力スイッチ１３から信号
が送信されていないときには、ポンプ駆動制御部２５，
２６に所定間隔を開けて交互に作動信号を送信して２台
の揚水ポンプ１０，１１のいずれか一方が駆動されるよ
うになっているが、圧力スイッチ１３から揚水管４内の
水圧が減少したことを知らせる信号を受信すると、水圧
が所定の範囲内に戻るまでの間、ポンプ駆動制御部２
５，２６に同時に作動信号を送信して２台の揚水ポンプ
１０，１１を同時に駆動して揚水する水量を増やすこと
ができるようになっている。また、圧力スイッチ１３か
ら揚水管４内の水圧が上昇したことを知らせる信号を受
信すると、水圧が所定の範囲内に戻るまでの間、ポンプ
駆動制御部２５，２６への信号送信を停止して２台の揚
水ポンプ１０，１１を停止させるようになっている。

【００１５】上記構成の給水装置１により、建物の各所
に水を供給するには、高置水槽２が使用できる場合は、
バイパス管６の止水弁７を閉じるとともに、揚水管４の
高置水槽２側の止水弁８と給水管５の高置水槽側の止水
弁９を開放し、駆動制御装置１４の切換スイッチ２４を
水位リレー２２側に切り換えて水位リレー２２によって
揚水ポンプ１０，１１を駆動させて高置水槽２に受水槽
３内の水を揚水し、高置水槽２から給水管５，給水枝管
３０などを介して建物の各所へ給水することができる。

【００１６】また、高置水槽２の清掃や高置水槽２が地
震等により破壊されて使用できなくなった場合、揚水管
４の高置水槽２側の止水弁８と給水管５の高置水槽側の
止水弁９を閉じるとともに、バイパス管６の止水弁７を
開放し、駆動制御装置１４の切換スイッチ２４を圧力リ
レー２３側に切り換えて、圧力リレー２３によって揚水
ポンプ１０，１１を駆動させ、揚水管４，バイパス管
６，給水管６，給水枝管３０を介して（高置水槽２を介
さずに）建物の各所へ給水することができる。

【００１７】このとき、２台の揚水ポンプ１０，１１
は、交互に駆動されてどちらか一方の揚水ポンプにより
給水するようになっているが、供給先での水の使用量が
多く給水量が不足して揚水管４内の水圧が下がると、そ
れを検知した圧力スイッチ１３からの信号によって駆動
制御装置１４が２台の揚水ポンプ１０，１１を同時に駆
動させて水の供給量を確保するようになっている。ま
た、水の使用量が減少もしくは停止して揚水管４内の水
圧が上昇してくると、駆動制御装置１４からの信号で２
台の揚水ポンプ１０，１１が交互に駆動され、揚水管４
内の水圧が所定圧力を越えると駆動制御装置１４が２台
の揚水ポンプ１０，１１を停止させる。

【００１８】

【発明の効果】本発明の給水装置によれば、揚水ポンプ
により揚水管を介して高置水槽近傍まで受水槽の水を揚
水し、揚水管の高置水槽近傍に接続されたバイパス管を
介して自然流下で各所へ水を給水できるので、清掃など
により高置水槽が使用できない場合でも断水することな
く建物の各所へ給水することができるし、高置水槽が地
震などの災害で破損した場合でも、高置水槽の復旧を待
たずに給水を開始することができる。また、高置水槽を
利用した給水設備に、バイパス管や圧力検出装置などを
付加するようにしているので、高置水槽を２重化する場
合などと比べて経済的であり、既存の設備にも容易に設
置することができる。また、揚水ポンプを複数台設けた
場合は、高置水槽を介しての給水からバイパス管を介し
ての給水に切り換えたときにも、建物の各所への給水量
を確保することができ、通常通りに水を使用することが
できる。さらに、駆動制御装置により揚水ポンプの駆動
を高置水槽の水位による制御と、揚水管内の水圧による
制御とに容易に切り換えることができ給水経路の切り換
えに迅速に対応することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の給水装置の実施の形態を示す配管説明
図である。

【図２】駆動制御装置の配線説明図である。

【符号の説明】

１給水装置２高置水槽３受水槽４揚水管５給水管６バイパス管１０揚水ポンプ１１揚水ポンプ１２水位検出電極１３圧力スイッチ１４駆動制御装置

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】建物の上部に設けられた高置水槽から給
水管で各所に給水する給水設備に用いられる給水装置で
あって、高置水槽と地上付近の受水槽とを接続しその途中に揚水
ポンプを有する揚水管と、揚水管と給水管との高置水槽
近傍の任意位置を接続するバイパス管と、バイパス管の
任意位置と、揚水管のバイパス管との接続位置から高置
水槽までの間の任意位置と、給水管のバイパス管との接
続位置から高置水槽までの間の任意位置とに設けられた
それぞれの止水弁と、揚水管の任意位置に設けられて揚
水管内の水圧を検知する圧力検出装置と、高置水槽内に
設けられて高置水槽内の水位を検知する水位検出装置
と、前記圧力検出装置もしくは水位検出装置からの信号
により揚水ポンプの駆動を制御する駆動制御装置とから
給水装置が構成され、高置水槽が使用できない場合に揚
水管，バイパス管，給水管を介して各所に給水できるよ
うにしたことを特徴とする給水装置。
【請求項２】上記揚水ポンプが複数設けられており、
各揚水ポンプはその吸込口が配管を介して受水槽に接続
されているとともに、吐出口が配管を介して揚水管に接
続され、駆動制御装置からの駆動信号により各揚水ポン
プが同時に駆動できることを特徴とする請求項１に記載
の給水装置。
【請求項３】駆動制御装置が、揚水ポンプの電源をＯ
Ｎ／ＯＦＦするポンプ駆動制御部と、圧力検出装置から
の信号を受信してポンプ駆動制御部へ作動信号を発信す
る圧力リレーと、水位検出装置からの信号を受信してポ
ンプ駆動制御部へ作動信号を発信する水位リレーと、圧
力リレーから発信される作動信号と水位リレーから発信
される作動信号とのいずれか一方をポンプ駆動制御部に
送信する切換スイッチとから構成されている請求項１ま
たは２に記載の給水装置。