JP2891437B2 - ローラーに軸線方向の振動を与える改良された振動装置 - Google Patents
ローラーに軸線方向の振動を与える改良された振動装置Info
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Description
刷の技術分野にて公知のフォームローラー、インキ付与
ローラーおよび転送ローラーのような1つまたはそれ以
上のローラーを使用する印刷プレスのような機械に関す
る。さらに詳しくは、本発明はローラーまたは同様な装
置に軸線方向の振動を与える装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来技術において見出されるようなこの
種のローラーは通常静止軸の廻りを回転可能の円筒形の
外側コアを有する。この軸がローラーの外側コアに対し
て相対的に静止していることが理解されなければならな
い。 印刷プレスの技術分野においては、プレス内の特定
のローラーに対して端部方向すなわち軸線方向の振動を
与える種々の装置が公知である。軸線方向の振動を与え
るための従来のこれらの装置は通常構造が複雑で、従っ
て高価である。また、これらのものは、既に振動特性を
有していない印刷プレスの既存のローラーには容易には
組込むことができなかったのである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
上述の欠点を克服して印刷プレスおよびその他の型式の
機械に使用するための改良された振動装置を提供するも
のである。 【0004】本発明の1つの目的は、ローラーに軸線方
向の振動を与える改良された振動装置を提供することで
ある。 【0005】本発明のさらに他の目的は、寸法が小さ
く、プレス内の既存のローラーに容易に組込むことがで
きて、種々の応用面に利用できる振動装置を提供するこ
とである。 【0006】本発明のさらに別の目的は、従来技術の振
動装置に比較して安価な振動装置を提供することであ
る。 【0007】本発明のさらに他の目的は、種々の型式の
加圧流体またはガスを使用して作動されることのできる
振動装置を提供することである。 【0008】本発明のさらに他の目的は、ローラーが互
いに独立して調節されるのを可能になすローラーととも
に使用するための振動装置を提供することである。 【0009】 【課題を解決する為の手段】上述の目的は、静止軸の廻
りに回転可能の少なくとも1つの円筒形の外側コアを有
したローラーに軸線方向の振動を与える本発明による改
良された振動装置によって達成される。この振動装置
は、加圧媒体を供給するための加圧装置に連結されてい
る。少なくとも1つの往復運動装置が静止軸に取付けら
れる実質的に静止している部分および外側コアに取付け
られる運動可能の部分を有している。この往復運動装置
はまた加圧装置に連結される第1および第2のポートを
有する。加圧装置は加圧媒体を交互に第1および第2の
ポートに供給してこの往復運動装置を作動させるように
なっている。 【0010】望ましい実施例においては、この往復運動
装置はハウジング内で前記第1のポートに連結された第
1の区域と前記第2のポートに連結された第2の区域と
の間を運動可能のピストンを有するピストン組立体にな
されている。1つの実施例においては、このピストン組
立体のハウジングが実質的に静止している部分になさ
れ、ピストン組立体のピストンが運動可能の部分になさ
れている。他の実施例においては、ハウジングが運動可
能の部分になされ、ピストンが実質的に静止している部
分になされるのである。振動装置はさらに静止軸上に回
転防止装置を有し、往復運動装置の運動可能の部分に係
合して往復運動装置の運動可能の部分が軸の廻りに実質
的な回転を行うのを阻止するようになっている。回転防
止装置を有するこの実施例に対してはこの軸は円筒形の
形状を有する。 【0011】 【実施例】本発明の新規な特徴は特に特許請求の範囲に
限定されているが、本発明はさらに他の目的および利点
とともに、同様の符号が同様の機素を示すようになされ
ている添付図に関連する以下の説明を参照することによ
り最もより理解される。 【0012】本発明は一般的な応用面に広く利用可能で
あるが、印刷プレスに使用されるローラーに対して最も
有利に使用できる。図1に示されるように、ローラー1
0は静止軸14の廻りに回転可能の円筒形の外側コア1
2を有する。印刷プレスの技術分野において公知のよう
に、このローラーの外側コア12は典型的にその外面に
ローラーカバー16を有する。軸14の第1の端部18
はローラー外側コア12の第1の端部20から外方に伸
長して調節可能の機構24によってフレーム22に取付
けられている。このような調節可能の機構24はまた印
刷プレスの技術分野において公知であって、当業者には
よく知られている種々の形態を有することができる。 【0013】図1に示された実施例においては、ローラ
ー外側コア12はボールベアリング組立体26を介して
軸14に支持されている。このボールベアリング組立体
26はローラー外側コア12が軸14の廻りを回転する
のを可能になしている。同様の構造がローラー10の他
端に対しても設けられていることが理解されなければな
らない(図示せず)。 【0014】シリンダーロッド28およびピストン30
が図1に示されるように第1の端部18に近接して軸1
4に取付けられている。このピストン30はハウジング
32内の第1の区域34および第2の区域36の間を運
動可能になされている。このハウジング32はローラー
スライド38に取付けられ、このローラースライド38
はまたボールベアリング組立体26に連結されている。
シール42によって保護されているリニアー軸受(li
near bearing)40がローラースライド3
8および軸14の間に配置されている。このことはロー
ラースライド38が矢印44の方向に前後往復振動する
のを許し、これによりボールベアリング組立体26を介
してローラー外側コア12に振動を与えるようになすの
である。 【0015】図1に示された実施例においては、加圧流
体供給源46が導管48および50によってハウジング
32内の第1および第2のポート52および54にそれ
ぞれ連結されている。この加圧流体供給源46は、それ
ぞれ第1および第2の区域34、36において連結され
ている第1および第2のポート52、54に加圧流体を
交互に供給する。このことはハウジング32をピストン
30上で前後に往復運動させるのである。ハウジング3
2はローラースライド38に連結されているから、この
振動運動は、ローラー外側コア12が印刷プレスの作動
の間に軸14の廻りに回転する時に外側コア12に与え
られる。この実施例においては、シリンダーロッド2
8、ピストン30およびハウジング32が環状の形状を
なして軸14を完全に取巻いていることを理解しなけれ
ばならない。しかし、本発明においては軸14を全体的
には取巻いてはいないような他の形態も可能であること
が企図されている。 【0016】ローラー外側コア12が軸14の廻りを回
転する時にハウジング32がピストン30およびシリン
ダーロッド28の廻りに回転するのを阻止するために、
回転防止ピン56が軸14上に設けられていて、この回
転防止ピン56がローラースライド38の延長部58に
係合するようになっている。 【0017】従って、一般的に言って、本発明はハウジ
ング32内にある少なくともピストン30より成り、静
止軸14に取付けられた実質的に静止している部分およ
び外側コア12に取付けられた運動可能の部分を有する
ピストン組立体になされている少なくとも1つの往復運
動装置を有するのである。図1に示された実施例におい
ては、実質的に静止している部分がピストン30であっ
て、運動可能の部分がハウジング32である。また理解
されなければならないことは、図1の実施例において、
明らかに導管48および50が充分に可撓性でなければ
ならないことである。何故ならばハウジング32が軸1
4に対して相対的に軸線方向に振動運動を行うからであ
る。 【0018】図2はハウジング32がブラケット60に
よって軸14に剛性的に連結されている本発明の振動装
置の変形実施例を示している。加圧流体供給源46は導
管48および50に交互に与えられる加圧流体を供給す
るから、ピストン30はハウジング32内で第1および
第2の区域の間で前後に動くのである。このピストン3
0はシリンダーロッド62に連結され、このシリンダー
ロッド62はまたボールベアリング組立体20に連結さ
れている。シリンダーロッド62はシール66によって
保護されているリニアー軸受64上に乗っている。図2
の実施例の他の機素は図1の機素と同様である。従っ
て、本発明が、必要又は他のパラメーターに応じて、ハ
ウジング32がローラー外側コア12を往復運動させる
装置の運動可能の部分になされ得る(図1)か、または
ピストン30が運動可能の部分になされ得る(図2)と
いう利点を有することが判る。第1の端部18とは反対
側のローラー10の端部は、必要に応じて、同様の調節
可能の装置24を介して他のフレームに連結されるか、
または剛性的に取付けられるようになすことができる。
さらに、ローラー外側コア12の端部はローラー外側コ
ア12を軸14に連結するための、軸14の廻りの回転
を許す同様のボールベアリング組立体を有することがで
きる。往復運動を行わせる第2の装置がローラー10の
反対端に配置されて、この装置が、軸14の第1の端部
上で往復運動を行わせる装置と調和するように制御され
る時に、協働してローラー外側コア12に振動運動を与
えるようになし得る。 【0019】図3は加圧流体供給源45の1つの可能な
実施例を示している。供給装置120が加圧流体、ガス
またはその他の媒体を導管124上のモジュール122
に与える。この導管124は2位置ソレノイド作動スプ
ール弁126に連結されている。この弁126は閉鎖位
置で示されていて、開放位置130に動かされる時に、
導管124がモジュール122内の導管132および1
34に連結されるようになされる。2位置パイロット作
動スプール弁136が第1の位置で示されていて、この
位置で導管132がセンサー138を介してピストン3
0を内蔵するハウジング32の第1のポート52に連結
されるようになっている。第2のポート54が第2のセ
ンサー140および弁136を介して第2の防音装置1
42に連結されている。弁136が他方の位置に切換え
られると、第1のポート52がセンサー138および弁
136を介して第1の防音装置144に連結され、第2
のポート54がセンサー140および弁136を介して
導管132に連結されるようになる。導管134がそれ
ぞれのセンサー138および140に連結されている。
センサー138および140は導管150および152
によってそれぞれ弁136に連結されてこの弁136を
作動させるようになっている。 【0020】作動の間に、センサー138、140は第
1および第2の区域34、36内のそれぞれの圧力レベ
ルが導管134内の圧力に対して相対的な値を得て、弁
136の位置を切換えるようになす。例えば、油が圧力
媒体として使用される場合には、弁136は、圧力が入
口ポートで高くなり、入口ポート上のセンサーが切換え
られた時にシフトされるのである。空気が媒体として使
用される場合には、弁136は、圧力が出口ポートにて
低くなり、出口ポートのセンサーが切換えられた時にシ
フトされるのである。供給導管48および50に交互に
切換えられる加圧媒体を与えるために他の形状および加
圧媒体が使用できる。 【0021】本発明は上述で説明された装置の特別な詳
細事項に制限されるものではなく、他の修正および応用
面も可能なように企図されている。若干の他の変更がこ
こに説明された本発明の真の精神および範囲から逸脱し
ないで上述の装置に施されることができる。従って、本
発明は、上述の説明の主体が単に説明的なものであっ
て、制限を行う意図はないものと解釈しなければならな
いことを企図するものである。 【0022】【発明の効果】本発明は上述のように構成されているか
ら、寸法が小さく、印刷プレス内の既存のローラーにも
容易に組込むことができ、また別の種々の応用面にも利
用できるとともに、従来技術の振動装置に比較して安価
で、種々の型式の加圧流体またはガスを使用して作動さ
れることができ、しかもローラーが互いに独立して調節
されるのを可能になす改良された振動装置が提供される
のである。
に取付けられている本発明の振動装置の概略的断面図。 【図2】ピストン組立体のハウジングがローラーの軸に
取付けられている本発明の他の実施例の断面図。 【図3】ピストン組立体に加圧媒体を供給する加圧装置
の概略的説明図。 【符号の説明】 10 ローラー 12 外側コア 14 静止軸 16 ローラーカバー 20 ボールベアリング組立体 22 フレーム 24 調節可能の機構 26 ボールベアリング組立体 28 シリンダーロッド 30 ピストン 32 ハウジング 34 第1の区域 36 第2の区域 38 ローラースライド 40 リニアー軸受 46 加圧流体供給源 52 第1のポート 54 第2のポート 56 回転防止ピン 62 シリンダーロッド 64 リニアー軸受 66 シール 1 22 モジュール 126 2位置ソレノイド作動弁 136 2位置パイロット作動スプール弁 138 センサー 140 センサー 142 防音装置 144 防音装置
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 静止軸の廻りに回転可能の少なくとも1
つの円筒形の外側コアを有するローラーに対して軸線方
向の振動を与えるための加圧媒体を供給する加圧装置に
連結されている振動装置において、 前記静止軸が前記外側コアの第1の端部を超えて延在す
る第1の端部を有し、ハウジング内で、このハウジング
内に配置された第1のポートに連結された第1の区域と
このハウジング内に配置された第2のポートに連結され
た第2の区域との間で運動可能の少なくとも1つのピス
トンを有し、前記ピストンが前記静止軸の前記第1の端
部に取付けられ、前記ハウジングがローラースライドを
介して前記コアの前記第1の端部に取付けられていて、
前記第1および第2のポートが前記加圧装置に連結され
たピストン組立体が設けられており、 前 記加圧装置が加圧媒体を前記第1および第2のポート
に交互に供給して前記ピストン組立体を作動させる振動
装置。 【請求項2】 前記ローラースライドが軸受を形成する
装置を介して前記外側コアの前記第1の端部に連結され
ている請求項1に記載された振動装置。 【請求項3】 前記振動装置がさらに前記静止軸上に回
転防止装置を有し、該回転防止装置が前記ローラースラ
イドに係合して前記ハウジングが前記静止軸の廻りに実
質的に回転するのを阻止し、前記静止軸が円筒形の形状
を有する請求項2に記載された振動装置。 【請求項4】 静止軸の廻りに回転可能の少なくとも1
つの円筒形の外側コアを有するローラーに軸線方向の振
動を与えるための加圧媒体を供給する加圧装置に連結さ
れている振動装置において、 前記静止軸が前記外側コアの第1の端部を超えて延在す
る第1の端部を有し、ハ ウジング内で、このハウジング内に配置された第1の
ポートに連結された第1の区域と前記ハウジング内に配
置された第2のポートに連結された第2の区域との間で
運動可能の少なくとも1つのピストンを有し、前記ハウ
ジングが前記静止軸の前記第1の端部に取付けられ、前
記ピストンがシリンダーロッドを介して前記外側コアの
前記第1の端部に取付けられ、前記第1および第2のポ
ートが前記加圧装置に連結されたピストン組立体が設け
られており、 前 記加圧装置が加圧媒体を前記第1および第2のポート
に交互に供給して前記ピストン組立体を作動させる 振 動装置。 【請求項5】 前記シリンダーロッドが軸受を形成する
装置を介して前記外側コアの第1の端部に連結されてい
る請求項4に記載された振動装置。 【請求項6】 前記振動装置がさらに前記静止軸上に回
転防止装置を有し、該回転防止装置が前記シリンダーロ
ッドに係合して前記ピストンが前記静止軸の廻りに実質
的に回転するのを阻止し、前記静止軸が円筒形の形状を
有する請求項4に記載された振動装置。
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