JP2890813B2 - 湿式クラッチの冷却構造 - Google Patents

湿式クラッチの冷却構造

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は車両に装備された湿式クラッチを構成するク
ラッチディスクの冷却構造に関するものである。
従来の技術 上記に関して本出願人の先願発明である特願平1−41
61号には、第3図に示した湿式クラッチの冷却構造が開
示されている。即ち、クラッチディスク1がオイルパン
を有するクラッチハウジング2内に収装されているとと
もに、該クラッチハウジング2の底面上に配置されたオ
イルパン2aに冷却用のオイルlが貯留され、このオイル
lをオイルパン2aの内部に設けられたサクションフィル
タ4から図外のエンジンにより駆動されるオイルポンプ
5を用いて吸引することによって、該オイルlがオイル
クーラ6から車両の前進後進を切換える第1切換弁7に
送り込まれ、この第1切換弁7のレバー7cによって車両
の前進位置F,ニュートラル位置N,後進位置Rが切換えら
れる。この第1切換弁7の一方の出口ポート7aは第2切
換弁8に接続され、他方の出口ポート7bは前記クラッチ
ハウジング2内に連通されている。上記第2切換弁8
は、車速の高低を切換える弁であって、この第2切換弁
8のレバー8cによって車両の低速位置L,ニュートラル位
置N,高速位置Hが切換えられる。この第2切換弁8の一
方の出口ポート8aはクラッチディスク1の近傍に配置さ
れた冷却用のノズル9に接続され、他方の出口ポート8b
はクラッチハウジング2内に連通されている。
上記のノズル9は、冷却用のオイルlを図外のクラッ
チカバーの通孔部を通してクラッチディスク1に吹き付
けるようにしてある。
かかる構成によれば、第1切換弁7が前進位置F又は
後進位置Rに切換わると、オイルlが第2切換弁8に給
送され、第2切換弁8がニュートラルN位置にあれば、
該オイルlがクラッチハウジング2に戻るとともに該第
2切換弁8が低速位置L又は高速位置Hにあれば、オイ
ルlはノズル9に給送されてクラッチディスク1に吹き
付けられる。従って第1切換弁もしくは第2切換弁8の
何れか一方がニュートラル位置にある場合には、クラッ
チディスク1へのオイルlの供給が停止されるので、該
オイルlの表面張力に起因するドラッグトルク(ひきず
り現象)を防止することができる。
発明が解決しようとする課題 しかしながらこのような従来の湿式クラッチの冷却構
造にあっては、前記サクションフィルタ4がクラッチハ
ウジング2内に配置されたオイルパン2a内に位置してい
たため、該サクションフィルタ4の吸入面積が特定の大
きさ以下に制限されてしまい、それに伴ってオイルlの
吸入抵抗が大きくなってオイルポンプ5の吸込性能が低
下してしまうことがあるという課題があった。
更には通常上記クラッチディスク1を冷却したオイル
lが霧状となっていることにより、この霧状のオイルl
がそのままオイルパン2a内に落下すると、該オイルパン
2a内に多くの気泡が発生してしまい、オイルポンプ5の
吸入性能が低下してしまうとともに該オイルポンプ5の
耐久性の面での悪影響が生じてしまうという問題点を有
している。
そこで本発明はこのような従来の湿式クラッチの冷却
構造が有している問題点を解消して、該サクションフィ
ルタの吸入面積の大きさに特定の制限がなく、オイルポ
ンプの吸込性能を高めることができるとともにオイルパ
ンないに貯留されたオイル内に気泡が生じることがない
冷却構造を得ることを目的とするものである。
課題を解決するための手段 本発明は上記の目的を達成するために、底面にオイル
パンを有するクラッチハウジング内にクラッチディスク
を収装するとともに、該クラッチディスクの近傍に冷却
用のノズルを配置し、エンジンにより駆動されるオイル
ポンプによって前記オイルパン内に貯留された冷却用の
オイルを上記ノズルから噴出させることにより、クラッ
チディスクを冷却するようにした湿式クラッチの冷却構
造において、前記オイルパンの上方位置で、且つ該オイ
ルパン内の液面に接近し、しかも該液面と接触しない部
位に、クラッチハウジングの床部に接着されたリテーナ
と、該リテーナと一体に形成されたメッシュ部とから構
成されて霧状に飛散するオイルの消泡性を有するサクシ
ョンフィルタを設けた湿式クラッチの冷却構造にしてあ
る。
作用 かかる構成によれば、オイルポンプの作用によりオイ
ルパンからクラッチディスクの近傍に配設されたノズル
に供給されたオイルが該ノズルからクラッチディスクに
吹付けられ、該クラッチディスクが冷却される。
このオイルは、オイルパンに戻る途中に設けられたサ
クションフィルタ内を落下エネルギーを伴って通過した
後、オイルパン内に戻る。サクションフィルタはオイル
パンの液面よりも上方部位に位置しているため、霧状オ
イルの消泡性を有し、且つサクションフィルタの吸入面
積が特定の大きさに制限されることがなく、吸入抵抗に
起因するオイルポンプの吸込性能が低下することが防止
される。特に上記クラッチディスクを冷却したオイルは
霧状となっているが、前記サクションフィルタがオイル
パンよりも上方部位にあるため、サクションフィルタに
通常のフィルタ機能の外に消泡機能を合わせ持たせるこ
とができる。従ってオイルがサクションフィルタを通過
する際に気泡を含まない油滴に変換され、液状となって
オイルパン内に貯留されるので、オイルポンプの吸入性
能が高められ、且つ該オイルポンプの耐久性が向上する
という作用が得られる。
実施例 以下本発明にかかる湿式クラッチの冷却構造の一実施
例を、前記従来の構成と同一の構成部分に同一の符号を
付して詳述する。
第1a図,第1b図に示した構成において、2はクラッチ
ハウジング、1は該クラッチハウジング2の内方に収装
されたクラッチディスクであり、該クラッチディスク1
の近傍部位に冷却用のオイルを吹き付けるノズル9が配
設されている。即ち、該ノズル9から噴射されたオイル
lはクラッチカバー11の通孔部11aを通してクラッチデ
ィスク1に吹き付けられるようになっている。
12はフライホイール,13はクラッチスプリング,14はレ
リーズレバー,15はレリーズベアリングハブ,16はベアリ
ングである。
上記クラッチハウジング2の底面上にはオイルパン2a
が一体的に配置されており、このオイルパン2a内に冷却
用のオイルlが貯留されている。
上記オイルパン2aの側壁2bの上部に形成された平面状
の床部2cに、サクションフィルタ4が設けられている。
即ち、このサクションフィルタ4はオイルパン2aよりも
上方位置にあり、該オイルパン2a内に貯留されたオイル
lの液面l′が接触しない位置にある。
そして該サクションフィルタ4は、矢印Aに示したよ
うにオイルパン2aの上面の広い範囲に配置されている。
上記のサクションフィルタ4は、メッシュ部4aとリテ
ーナ4bとより成り、リテーナ4bは上記クラッチハウジン
グ2の床部2cに接着されている。
更に第1b図に示したようにオイルパン2aの側壁2bには
サクションコネクタ17が取り付けられている。そして第
2図に示したように、該サクションコネクタ17にはサク
ションホース18が連結されており、このサクションホー
ス18の他端部18aがオイルポンプ5に連結されている。
このオイルポンプ5から導出されたホース20の他端部20
aは一旦ラジエータ21に接続されており、該ラジエータ2
1から導出されたホース22の他端部22aがクラッチハウジ
ング2内に導入されて、前記ノズル9に連結されてい
る。
かかる構成によれば、上記オイルポンプ5の吸引作用
によりオイルパン2aの側壁2bに取付けられたサクション
コネクタ17からサクションホース18内に吸引されたオイ
ルlは、図外のエンジンにより駆動されるオイルポンプ
5の作用によりラジエータ21内に送り込まれ、該ラジエ
ータ21により冷却された後、ホース22からクラッチハウ
ジング2内に導入され、第1a図に示したようにクラッチ
ディスク1の近傍に配設されたノズル9からクラッチカ
バー11の通孔部11aを通してクラッチディスク1に吹付
けられる。
このようにしてクラッチディスク1を冷却したオイル
lは、オイルパン2aに戻る途中のサクションフィルタ4
を通過した後、オイルパン2a内に戻って貯留される。以
下同様な動作が繰り返される。
上記の動作時において、サクションフィルタ4がオイ
ルパン2aの液面l′よりも上方部位に位置しているた
め、該サクションフィルタ4の吸入面積が特定の大きさ
に制限されることがなくなり、オイルlの吸入抵抗に起
因するオイルポンプ5の吸込性能が低下するという難点
を解消することができる。
一方、クラッチディスク1を冷却したオイルlは霧状
となっており、従って霧状のままでオイルパン2a内に落
下すると、前記従来例で述べたように該オイルパン2a内
に多くの気泡が発生してしまうことになるが、本実施例
ではサクションフィルタ4がオイルパン2aよりも上方位
置にあるため、霧状のオイルlが該サクションフィルタ
4を通過する際に気泡を含まない油滴に変換され、液状
となってオイルパン2a内に戻る。換言すればサクション
フィルタ4に通常のフィルタ機能の外に消泡機能を合わ
せ持たせることができる。
従ってオイルパン2a内に貯留されたオイルl中には気
泡が含まれていないので、オイルポンプ5の吸入性能が
低下することが防止され、且つ該オイルポンプ5の耐久
性を高めることができる。
尚、本実施例によればサクションフィルタ4がオイル
パン2aの液面l′よりも上方部位に位置しているので、
該サクションフィルタ4の目詰まり等を防止する清掃作
業時に、オイルパン2aから該サクションフィルタ4を取
り外す必要がなくなり、清掃作業が容易になるという効
果がある。
発明の効果 以上詳細に説明した如く、本発明にかかる湿式クラッ
チの冷却構造によれば、以下に記す作用効果がもたらさ
れる。
即ち、サクションフィルタはオイルパンの液面よりも
上方部位に設けられているので、該サクションフィルタ
の吸入面積が特定の大きさに制限されることがなくな
り、オイルの吸入抵抗に起因してオイルポンプの吸込性
能が低下することを防止することができる。
更にクラッチディスクを冷却したオイルは通常霧状と
なっているが、前記サクションフィルタに通常のフィル
タ機能の外に消泡機能を合わせ持たせることが可能とな
り、従ってオイルがサクションフィルタを通過する際に
気泡を含まない油滴に変換され、液状となってオイルパ
ン内に貯留されるので、オイルポンプの吸入性能が高め
られ、オイルポンプの耐久性を向上させることができる
という大きな効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
第1a図は本発明にかかる湿式クラッチの冷却構造の一実
施例を示す要部断面図、第1b図は第1a図の側面図、第2
図は同要部斜視図、第3図は従来の同様な冷却構造例を
示す概要図である。 1……クラッチディスク、2……クラッチハウジング、
2a……オイルパン、2b……側壁、2c……床部、4……サ
クションフィルタ、4a……メッシュ部、4b……リテー
ナ、5……オイルポンプ、9……ノズル、11……クラッ
チカバー、12……フライホイール、13……クラッチスプ
リング、14……レリーズレバー、17……サクションコネ
クタ、 18……サクションホース、20,22……ホース、21……ラ
ジエータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F10D 11/00 - 25/14 F16H 57/04 F01M 11/03

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底面にオイルパンを有するクラッチハウジ
    ング内にクラッチディスクを収装するとともに、該クラ
    ッチディスクの近傍に冷却用のノズルを配置し、エンジ
    ンにより駆動されるオイルポンプによって前記オイルパ
    ン内に貯留された冷却用のオイルを上記ノズルから噴出
    させることにより、クラッチディスクを冷却するように
    した車両用湿式クラッチの冷却構造において、 前記オイルパンの上方位置で、且つ該オイルパン内の液
    面に接近し、しかも該液面と接触しない部位に、クラッ
    チハウジングの床部に接着されたリテーナと、該リテー
    ナと一体に形成されたメッシュ部とから構成されて霧状
    に飛散するオイルの消泡性を有するサクションフィルタ
    を設けたことを特徴とする湿式クラッチの冷却構造。
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