JP2890273B2 - ハロゲン化銀写真感光材料及びそれを用いた画像形成方法 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料及びそれを用いた画像形成方法

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JP2890273B2
JP2890273B2 JP4109832A JP10983292A JP2890273B2 JP 2890273 B2 JP2890273 B2 JP 2890273B2 JP 4109832 A JP4109832 A JP 4109832A JP 10983292 A JP10983292 A JP 10983292A JP 2890273 B2 JP2890273 B2 JP 2890273B2
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  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザー光源用感光材
料に関し、特に自動現像処理の高速処理性に優れたレー
ザー光源用ハロゲン化銀写真感光材料および画像形成方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、医療用画像診断装置は、コンピュ
ーター技術の進展にともない増加の一途をたどってい
る。その結果診断記録としてのハードコピーの増加もめ
ざましいものがあり、そのためのイメージャーの高速化
と小型化が強く望まれている。特に自動現像機一体型の
レーザーイメージャーの高速化は、使用する感光材料の
自動現像処理の高速化が実現されなければイメージャー
の露光スピードを速くしても待ち時間が発生してしまう
ため、感材の高速処理性は強く望まれていた。自動現像
処理の処理スピードを速くすると従来、自動現像機の現
像・定着・水洗において感材中から処理液中への溶出や
水素イオン濃度の変化による分解や亜硫酸イオン等によ
り還元され脱色していたハレーション防止用染料の諸反
応が充分進まないうちに処理が終了してしまうため強い
残色が発生するという問題があった。また、これらの反
応は、水洗水温が高い程進みやすい。そのため、ムラと
して認められなくとも、季節により水洗水温が異なるこ
とにより、残色レベルが変わってしまうことがある。日
本の病院では、冬場には水洗水温が5〜6℃になり夏場
では30℃をこえるという状況がよく見られる。医療画
像においては、経過観察のため、数カ月前の画像と比較
することがよく行われており、季節により画像の色が変
わることは好ましくない。これらの対策のため、一定温
度に水洗温度を保つことは、エネルギーロスが大きくな
ることと、一定温度に保つための装置を設置するスペー
スを必要とすることなどにより実用的ではない。これら
の反応を促進するため染料中に水溶性基、例えばスルホ
ン酸基やカルボン酸基を導入することが考案され特開昭
62−123454等に開示されている。しかし処理ス
ピードの増加は、特にレーザー光源用感光材料において
はめざましいものがありこれらの対応では限界があっ
た。また選択するハレーション防止染料には制限があっ
た。また脱色されたハレーション防止染料は、酸化等の
副反応により再び着色する。その結果、水洗水を着色さ
せたり、自動現像処理機のローラーを汚染したり、スク
イズローラー部で乾燥風により水洗水より濃縮された
(復色した)ハレーション防止染料が処理される感光材
料に転写するなどの問題が発生していた。この復色した
ハレーション防止染料による故障は、現像液や定着液の
補充を減少させると起り易いことから、現像液や定着液
の廃液を減少させることも困難としていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
問題を解決しつつ自動現像処理の高速化適性に優れたレ
ーザー光源用ハロゲン化銀写真感光材料を提供すること
にある。また従来ハレーション防止染料として使用され
ることの少なかった疎水性染料を積極的に活用すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は支持
体上に少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層を有するレ
ーザー露光用ハロゲン化銀写真感光材料において、該支
持体中又は、写真構成層中にハレーション防止染料を含
有し、該ハレーション防止染料の分光吸収が露光に使用
する波長に対し、現像処理前で濃度0.4以上であり
かつ現像処理後の、支持体濃度及び乳剤カブリ濃度を除
く、平均ビジュアル濃度の変動が0.02以下の時の
ハレーション防止染料の分光吸収が、使用したレーザー
波長に対し、濃度が実質的に低下せず、未露光部の青色
濃度が、支持体濃度を除き平均ビジュアル濃度で、0.
05〜0.30であることを特徴とするレーザー露光用
ハロゲン化銀写真感光材料により達成された。好ましく
は、現像処理前のハレーション防止層の濃度が使用する
レーザー光に対し0.45以上であり特に好ましくは
0.5以上である。またレーザーイメージャーがフラッ
トベット型スキャナーである場合0.7以上が好まし
い。
【0005】本発明の感光材料を露光するレーザー光源
はいかなるものでも良い。例えばアルゴンやクリプトン
のようなイオンガスレーザー、銅、金、ナトリウム、バ
リウム、カドミウムのような金属蒸気レーザー、ルビー
やYAGのような固体レーザー、エキシマレーザー、H
e−Neレーザー、アルゴンレーザー、又は、ガリウム
ーヒ素のような半導体レーザーなどがある。特に好まし
いのは、赤色発光の半導体レーザー、赤外線発光の半導
体レーザーである。小型、低コスト、安定性、信頼性、
耐久性、変調の容易さなどの点で優れている。次いでH
e−Neレーザー、アルゴンレーザーが好ましい。中で
も温度変化時の安定性が高く、回路設計や光学系設計が
容易で低コストであることより、780nmのGaAs
接合型半導体レーザーが特に好ましい。
【0006】本発明におけるハレーション防止染料は支
持体中又は写真構成層中に添加される。写真構成層とし
てはハロゲン化銀乳剤層、中間層、下塗層、バッキング
層が挙げられるが、中間層、バッキング層の如き好まし
くは非感光性親水性コロイド層である。ハレーション防
止染料は支持体の両方の側の非感光性親水性コロイド層
に添加することができる。乳剤層が支持体の片面のみの
場合、ハレーション防止層はその反対側の層(バッキン
グ層)にあることが好ましく、又、乳剤層と支持体の間
の層として設けることも好ましい。ハレーション防止染
料の含有量は所期目的に有効であるならばいかなる濃度
で使用しても良い。ハレーション防止層は使用するレー
ザー光に対し分光吸収濃度0.3以下では鮮鋭度の悪化
が限度をこえ使用にたえない。従って使用するレーザー
光の波長に対し分光吸収濃度0.4以上好ましくは0.
45以上特に好ましくは0.5以上の吸収を持つことが
必要である。また得られたハードコピーの色調が、観察
時問題ないことが重要である。従来、ハレーション防止
染料は、自動現像処理時の感材中から処理液中への染料
の溶出を促進するため、水溶性基を導入していた。しか
し自動現像処理システムの迅速化にともない染料の溶出
には限界があり、残色として問題になっている。
【0007】染料の溶出は、全体に均一に行なわれてい
れば、残色として残っても観察時、問題なく、容認し得
るが、実際上は、自動現像処理の先頭部と両端部の残色
が少なく、中央部や後端部の残色が強いというムラ状に
なり易い。残色のムラは、平均ビジュアル濃度の変動が
0.02以上であると視認される。ムラとして視認され
ぬよう自動現像処理では、平均ビジュアル濃度の変動が
支持体濃度及び乳剤カブリ濃度を除き0.02以下にす
る必要がある。本発明者らは、従来水溶性基の導入によ
り溶出させていたハレーション防止染料の溶出性を従来
とは逆に押さえることにより残色ムラが良化することを
見出した。また水洗水温による残色変化も少いことを見
出した。特に水に不溶又は難溶の染料により好ましい結
果が得られることを見出した。残色ムラは、染料の可視
域の吸収が少ない程目立ちにくいためハレーション防止
染料の可視域の吸収が少ないものが好ましい。次いで、
ハレーション防止染料が透過する特定の光の波長域の吸
収が出来る限り少なく、かつ吸収する波長域の吸収が出
来る限り高く、さらに吸収する波長と透過する波長の変
化がシャープであるものが、程する色の純度が高いこと
から好ましい。中でも医療画像記録の観察には、診断医
の目の疲れを防止することから青色のものが好まれてい
る。それゆえ画像の背景の色が青色であることは有益で
ある。従って、ハレーション防止染料が使用するレーザ
ー光に対し分光吸収濃度0.4以上の充分な濃度を持
ち、かつ可視吸収に対し吸収の少ないもの、又は、残色
しても観察に対し有益であることが望ましい。特に赤外
線発光半導体レーザーに対して吸収を持つ染料は、残色
が淡青色であり好ましい。従来より広く用いられていた
水に可溶のアンチハレーション染料も少量の使用であれ
ば残色がムラ状になることはない。従って水に不溶又は
難溶のアンチハレーション染料と水に可溶のアンチハレ
ーション染料を併用することもできる。
【0008】通常、医療画像記録用レーザーイメージャ
ー用フィルムは、支持体に青色染料を平均ビジュアル濃
度0.1〜0.3程度わざわざ含有させている。本発明
にかかわるレーザーイメージャー用フィルムは、ハレー
ション防止染料が淡青色である場合、処理後に残るハレ
ーション防止染料の色を利用することができる。すなわ
ち無色又は淡青色の支持体を用いて青色濃度が残色で
0.0〜0.3となるようにし、支持体又は、感材の
バック層、中間層、ハレーション防止層、乳剤層、保護
層のいずれかに含有させた青色染料と合わせて0.1〜
0.3の青色濃度を得るようにすることにより支持体着
色用染料の使用量を大幅に減量することができる。本発
明にかかわるレーザーイメージャー用フィルムのハレー
ション防止層に用いる染料は、青色の染料が好ましく次
いで450〜700nm付近の可視光の吸収の少ないも
のが望ましい。
【0009】残色させたハレーション防止染料に好まし
くない色味がついている場合には、染料により補正する
ことが好ましい。例えば、イエロー味のある残色にはシ
アン及びマゼンタ色の染料を加えることにより補正し、
実害がないようにすることができる。これら色調調整用
染料は、後述するアントラキノン系等の染料が好まし
い。染料は、支持体、支持体隣接層、乳剤層、中間層、
バック層、保護膜層等の写真感光材料構成層のいずれか
に又は複数に含有されていても良い。これらのことから
赤外発光半導体レーザーに対するハレーション防止層に
用いる染料が特に好ましい。次に好ましくはHe−Ne
レーザーや赤色半導体レーザーに対するハレーション防
止層である。同様に420nmより短波のレーザー光に
対するハレーション防止層は使用される紫外線吸収染料
の多くが可視域でほとんど無色又はごく淡い黄色である
ことから好ましい。
【0010】本発明にかかわる紫外線レーザー用ハレー
ション防止染料として用いられる紫外線吸収剤としては
300〜400nmにピークを有する紫外線吸収剤を用
いることが好ましい。さらに好ましくは、300〜38
0nmにピークを有する紫外線吸収剤である。紫外線吸
収剤としては、例えば、アリール基で置換されたベンゾ
トリアゾール化合物、4−チアゾリドン化合物、ベンゾ
フェノン化合物、桂皮酸エステル化合物、ブタジエン化
合物、ベンゾオキサゾール化合物さらに紫外線吸収ポリ
マーを用いることができる。紫外線吸収剤の具体例は、
米国特許3,533,794号、同3,314,794
号、同3,352,681号、特開昭46−2784
号、米国特許3,705,805号、同3,707,3
75号、同4,045,229号、同3,700,45
5号、同3,499,762号、西独特許出願公告1,
547,863号などに記載されている。
【0011】次に本発明にかかわるハレーション防止染
料について最も好ましい態様である赤外吸収染料により
具体的化合物例を示し詳述する。
【0012】赤外吸収染料としては、シアニン系色素、
フタロシアニン系色素、ピリリウム系・チオピリリウム
系色素、アズレニウム系色素、スクワリリウム系色素、
Ni、Cr等の金属錯塩系色素、ナフトキノン系・アン
トラキノン系色素、インドフェノール系色素、インドア
ニリン系色素、トリフェニルメタン色素、トリアリルメ
タン系色素、アミニウム系・ジインモニウム系色素、ニ
トロソ化合物等を挙げることができる。これらの中でも
とくに近赤外光を発振する半導体レーザーが実用化され
ている観点から、波長が700nm〜900nmの近赤
外領域の光の吸収率が高いものを使用することが好まし
い。これらの具体例としては下記の式で表される色素を
挙げることができる。
【0013】(1) シアニン系色素:(CH3 ) 2 N−
(CH=CH) 5 −CH=+ N(CH3 ) 2 ClO4
【0014】
【化1】
【0015】(ただし、nは2又は3である)、
【0016】
【化2】
【0017】(ただし、Rは水素原子又はN(CH3)2
である)、 A−(CH=CH)n −CH=B ただし、Aは下記の式で表される基であり、
【0018】
【化3】
【0019】又、Bは下記の式で表される基であり、
【0020】
【化4】
【0021】
【化5】
【0022】Rはアルキル基、Xは対イオンであり、場
合によって、ベンゼン環又はナフタリン環には塩素原
子、アルキル基、アルコキシ基又はアリール基が存在し
ていても良い。nは0〜3の整数である。
【0023】
【化6】
【0024】(ただし、Rはアルキル基であり、Xはハ
ロゲン原子である)、
【0025】
【化7】
【0026】(ただし、Rは置換又は未置換のアルキル
基、アルコキシ基、アルケニル基であり、Xは水素原子
又はハロゲン原子であり、Yはハロゲン、パークロレー
ト、置換または未置換のベンゼンスルホネート、パラト
ルエンスルホネート、メチルスルフェート、エチルスル
フェート、ベンゼンカルボキシレート、メチルカルボキ
シレート又はトリフルオロメチルカルボキシレートであ
り、nは0〜3の整数である)、
【0027】
【化8】
【0028】(ただし、R1 、R2 及びR3 はそれぞれ
置換又は未置換のアルキル基であって、互いに同じであ
っても異なっていてもよく、X- は過ハロゲン酸イオ
ン、トルエンスルホン酸イオン又はアルキル硫酸イオン
であり、nは0〜3の整数である。インドレニン環の4
位、5位、6位及び7位のうち少なくとも一つにはハロ
ゲン原子が存在し、場合によっては他の位置に更にハロ
ゲン原子が存在しても良い。又、場合によりベンゼン環
はアルキル基、アルコキシ基、ヒドロキシ基、アリル基
又はアルカリカルボニル基で置換されていてもよい)、
【0029】
【化9】
【0030】(ただし、A1 及びA2 はそれぞれ水素原
子又は置換基、Zは五員の複素環を形成するのに必要な
原子団、R1 〜R4 はそれぞれ水素原子又は置換基であ
り、R 5 は置換基であってもZと共に六員の複素環を形
成してもよく、X- は陰イオンであり、nは0〜2の整
数である)、
【0031】
【化10】
【0032】化学式 Φ−L=Ψ(X- m (ただし、Φ及びΨはそれぞれ芳香族環が縮合していて
もよいインドール環残基、チアゾール環残基、オキサゾ
ール環残基、セレナゾール環残基、イミダゾール環残基
又はピリジン環残基、Lはモノカルボシアニン、ジカル
ボシアニン、トリカルボシアニン又はテトラカルボシア
ニンを形成するための連結基であり、mは0又は1であ
る)。特に好ましいのは特開平2−2074号公報に記
載されている下記一般式の化合物である。
【0033】
【化11】
【0034】式中、R1 、R2 、R3 、R4 及びR5
それぞれ独立に置換又は未置換のアルキル基を表わし、
メチン鎖を介して環を形成してもよい。Z1 及びZ2
それぞれ水素原子、置換又は未置換の芳香環形成に必要
な原子群を表わす。Y1 及びY2 はアルキル基が置換し
た炭素原子、ビニレン基、酸素原子、硫黄原子、セレン
原子を表わす。Jは水素原子、置換又は未置換のアルキ
ル基、置換又は未置換のアリール基、ハロゲン原子、又
は5〜6員環を形成するに必要な原子で置換された窒素
原子を表わし、nは0又は1であり、Xは一価の陰イオ
ンである。好ましくは、R1 及びR2 がメチル基、Jが
水素、R3 とR4 が6員環を形成する場合、及びZ1
2 がニトロ基、ハロゲン原子又はシアノ基で置換され
たベンゼン環を形成する原子を表わし、Y1 とY2 がジ
アルキル置換炭素原子の場合である。上記一般式に含ま
れる好ましい化合物としては特開平2−2074号公報
に記載の化合物1〜化合物12を挙げることができる。
【0035】さらに、スクワリウム系色素、アズレニウ
ム系色素、インドフェノール系色素、金属錯塩系色素、
ナフトキノン系・アントラキノン系色素、等も好ましく
用いることができる。
【0036】本発明にかかわるハレーション防止染料
は、水に不溶又は難溶であることが好ましいが水に可溶
の染料でも媒染層を用いたり膜質等の設定を併用するこ
とで実用上感材中から染料を溶出しにくくすることが可
能であり、本発明の態様を取ることで迅速処理でも水溶
性染料をムラの発生を少なくして使用することが容易と
なった。水に難溶又は不溶の疎水性染料をそのまま親水
性の写真感光材料構成層中に含有させようとすると凝集
による問題が発生し易い。本発明にかかわる疎水性のハ
レーション防止染料は水に難溶又は不溶の有機溶剤に溶
解せしめた後、乳化分散した乳化物として使用すること
が特に好ましい。
【0037】また、感材中に残留するハレーション防止
染料の色調調整用として使用するにあたり、好ましい染
料としては人間の可視域内(400〜700nm)の吸
収極大値が570〜700nmにある疎水性の染料であ
って例えばアントラキノン型、アゾ型、アゾメチン型、
インドアニリン型、オキソノール型、トリフェニルメタ
ン型、カルボシアニン型、スチリル型などの中から所望
の極大値を有したものを選択することができる。これら
の染料は、前述のハレーション防止染料と別々に又は混
合して高沸点溶媒及び又は、低沸点溶媒を用いて分散し
分散液の形で写真感光材料構成層中に使用することがで
きる。又、支持体中に含有させる場合練り込みなどの適
宜の手段を取ることができる。これらにより従来発生が
嫌悪されていた残色を積極的に活用し拡散律速の為迅速
化に限度のあったハレーション防止染料の脱色問題を克
服した。前述の染料のビジュアル濃度は、透過にて画像
観察を行う感材の場合、マクベス社製TD−904型濃
度計にてビジュアルフィルターを用いて測定した値のn
=5の平均値である。反射にて画像観察を行う感材の場
合、マクベス社製RD−917型濃度計にてビジュアル
フィルターを用いて測定した値のn=5の平均値であ
る。使用するマクベス社製TD−904及びTD−91
7は、濃度表示機能をデジタルで小数点以下3ケタまで
表示できるよう改造されていることが好ましい。また透
過濃度の測定の場合、測定サンプルを5枚重ね合せて濃
度測定した値を5で割って得られた値を濃度値として用
いることが好ましい。本発明において、かかる目的で用
いられる染料の具体的化合物の例としては、特開平3−
231738号公報の第3頁から第7頁に記載の化合物
例No.1〜No.36及びNo.37〜No.56で
ある。人間の可視域については、久保田広ほか編 光学
技術ハンドブック 朝倉書店刊 1968年 729頁
に記されている。
【0038】本発明のレーザー光源用ハロゲン化銀感材
は、支持体の片面又は両面に1層以上のハロゲン化銀乳
剤層を有する。本発明に用いるハロゲン化銀乳剤の種類
はネガ型、造核剤使用の内部潜像型オートポジ電子捕獲
剤使用の予被型オートポジ等の、ハロゲン化銀乳剤なら
いづれでもよい。本発明に用いる感光性ハロゲン化銀
は、例えば臭化銀、沃臭化銀、塩化銀、塩臭化銀、塩沃
化銀、塩沃臭化銀などでよいが、特に、臭化銀、沃臭化
銀、塩臭化銀、塩沃臭化銀が好ましい。ハロゲン化銀中
の沃化銀は0〜4モル%が好ましく、0〜2モル%が特
に好ましい。ハロゲン化銀中の塩化銀は80モル%以下
が好ましく、40モル%以下であることが更に好まし
い。
【0039】これらの乳剤は平均粒径(例えば、プロジ
ェクテッドエリア法、数平均法による測定で)約0.2
から0.6μの乳剤粒子からなるものが好ましい。平均
粒径0.25〜0.5μはさらに好ましい。乳剤は粗粒
子と微粒子の混合粒子でもよい。粒子形状は立方体、八
面体、十四面体、じゃがいも状、球状、板状、粒子径が
粒子厚の5倍以上の平板状(詳しくはリサーチ・ディス
クロージャー(RESEARCHDISCLOSURE)Item No. 2253
4p.20〜p.58(1983年1月に記載))など
変則的な結晶形を有するものでもよい。この中で平板状
ハロゲン化銀粒子は特に好ましい。これら感光性乳剤に
実質的に非感光性乳剤(例えば、内部のかぶった微粒子
乳剤)を混合して用いてもよい。勿論別々の層に塗りわ
けてもよい。
【0040】更にハロゲン化銀粒子の結晶構造は内部迄
一様なものであっても、また内部と外部が異質の層状構
造をしたものや、英国特許第635,841号、米国特
許第3,622,318号に記されているようないわゆ
るコンバージョン型のものであってもよい。このハロゲ
ン化銀粒子の形成時には粒子の成長をコントロールする
ためにハロゲン化銀溶剤として例えば、アンモニア、ロ
ダンカリ、ロダンアンモン、チオエーテル化合物(例え
ば米国特許第3,271,157号、同第3,574,
628号、同第3,704,130号、同第4,29
7,439号、同第4,276,374号、など)チオ
ン化合物(例えば特開昭53−144319号、同第5
3−82408号、同第55−77737号など)、ア
ミン化合物(例えば特開昭54−100717号など)
などを用いることができる。ハロゲン化銀溶剤以外にも
粒子表面に吸着して晶癖を制御する化合物例えば、シア
ニン系の色素やテトラザインデン系化合物、メルカプト
化合物などを粒子形成時に用いることが出来る。本発明
に使用されるハロゲン化銀乳剤は単分散でも多分散でも
よいが単分散が好ましい。粒子サイズの異なる2種以上
の単分散乳剤を混合使用してもよい。本発明の乳剤はネ
ガ型、オートポジ型(造核剤使用内部潜像型及び電子捕
獲剤使用予被型)いづれでもよい。
【0041】本発明の感材のハロゲン化銀乳剤にはイリ
ジウムイオンなどの金属イオンを含有させてもよい。例
えばイリジウムイオンを含有させるには、ハロゲン化銀
乳剤の調製時に水溶性イリジウム化合物(例えばヘキサ
クロロイリジウム(IV)酸塩など)を水溶液の形で添加す
る方法が普通である。粒子形成のためのハロゲン化物と
同じ水溶液の形で添加しても良いし、粒子形成前添加、
粒子形成途中添加、粒子形成後から化学増感までの間の
添加いずれでも良いが、特に好ましいのは粒子形成時の
添加である。
【0042】本発明に用いられるネガ型乳剤は、通常用
いられている化学増感法、例えばイオウ増感(米国特許
第1,574,944号、同第2,278,947号、
同第3,021,215号、同第3,635,717号
など)、還元増感(米国特許第2,518,698号、
リサーチディスクロージャー(Research Disclosure)V
ol. 176(1978.12)17643、第3項な
ど)、チオエーテル化合物による増感(例えば米国特許
第2,521,926号、同第3,021,215号、
同第3,046,133号、同第3,165,552
号、同第3,625,697号、同第3,635,71
7号、同第4,198,240号など)、またはその複
合された各種増感法が適用される。更に具体的な化学増
感剤としては、チオ硫酸ナトリウム、アリルチオカルバ
ミド(Allyl thiocarbamide) 、チオ尿素、チオサルフェ
ート、チオエーテルやシスチンなどのイオウ増感剤;塩
化スズ、フェニルヒドラジンやレダクトンなどの還元増
感剤などを挙げることができる。またいわゆるセレン増
感も可能である。
【0043】またさらに本発明に用いられるネガ型乳剤
は、金増感(たとえば米国特許第2,540,085
号、同第2,399,083号など)を用いるのが好ま
しい。具体的な金増感剤としてはポタシウムクロロオー
レイト、オーラスチオサルフェートやポタシウムクロロ
パラデートなどがある。これらの金化合物はイオウ増感
剤の前に添加してもよく、また後に添加してもよい。イ
オウ増感剤と同時に添加することも出来る。本発明に用
いられる金増感剤の量はハロゲン化銀1モル当り、10
-7〜10-3モルの割合で用いるのが好ましく、さらに1
-6〜10-4モルの割合で用いるのが特に好ましい。
【0044】レーザーイメージャーに使用される本発明
にかかわる医療画像記録用フィルムに使用される増感色
素は、赤外、パンクロ、オルソ、レギュラーのいずれも
が上げられる。中でもHe−Neレーザーや、半導体レ
ーザーが使用されるケースが多いため、パンクロや赤外
増感色素が多く用いられる。ハロゲン化銀粒子形状とし
ては立方体型を使用するのが好ましい。
【0045】He−Neレーザー(633nm)と半導
体レーザー(780nm)の両方に感度の適性をもたせ
るにはパンクロ増感色素と赤外増感色素を併用するのが
よい。またHe−Neレーザー(633nm)と半導体
レーザー(678nm)の両方に感度の適性をもたせる
には2種類のパンクロ増感色素を用いるのがよい。本発
明において赤外分光増感剤として、例えば特開昭63−
89838号に記載されているようなトリカルボシアニ
ン色素および/または4−キノリン核含有ジカルボシア
ニン色素の少なくとも1つを用いることができる。また
特開昭59−192242号、特開昭59−19103
2号の記載のものが用いられる。またパンクロ増感色素
としては特公昭43−4933号、特公昭60−454
14号に記載のものが用いられる。
【0046】本発明のネガ型ハロゲン化銀乳剤に用いら
れる上記の分光増感色素はハロゲン化銀1モル当り10
-7〜10-2モル、好ましくは10-6〜10-3モルの割合
でハロゲン化銀写真乳剤中に含有される。またさらに、
本発明において他の増感色素も用いることができる。例
えば米国特許第3,703,377号、同第2,68
8,545号、同第3,397,060号、同第3,6
15,635号、同第3,628,964号、英国特許
第1,242,588号、同第1,293,862号、
特公昭43−4936号、同44−14030号、同4
3−10773号、米国特許第3,416,927号、
特公昭43−4930号、米国特許第3,615,61
3号、同第3,615,632号、同第3,617,2
95号、同第3,635,721号などに記載の分光増
感色素を用いてもよく、また上記赤外増感色素とこれら
の分光増感色素を併用することもできる。
【0047】本発明において前述の増感色素と共に、特
開昭63−89838号に記載されている化合物を強色
増感効果を更に高める目的で使用することができる。ま
た更に、前述の増感色素と共に特開昭63−89838
号に記載されているような保存性改良剤を組合わせて乳
剤中のハロゲン化銀1モル当り約0.01〜5gの量で
用いることができる。
【0048】本発明の写真感光材料にはその製造工程、
保存中あるいは処理中の感度低下やカブリの発生を防ぐ
ために種々の化合物を添加することができる。それらの
化合物には、ニトロベンゼンイミダゾール、アンモニウ
ムクロロプラチネート、4−ヒドロキシ−6−メチル−
1,3,3a,7−テトラザインデン、1−フェニル−
5−メルカプトテトラゾールをはじめ多くの複素環化合
物、含水銀化合物、メルカプト化合物、金属塩類など極
めて多くの化合物が古くから知られている。使用できる
化合物の一例は、C.E.K.Mees 著“The Theory of the
Photographic Process” (第3
版、1966年)344〜349頁に原文献を挙げて記
されている。例えば、米国特許第2,131,038
号、同第2,694,716号などに記されているチア
ゾリウム塩;米国特許第2,886,437号、同第
2,444,605号などに記されているアザインデン
類;米国特許第3,287,135号などに記載されて
いるウラゾール類;米国特許第3,236,652号な
どに記載されているスルフォカテコール類;英国特許第
623,448号などに記載されているオキシム類;米
国特許第2,403,927号、同第3,266,89
7号、同第3,397,987号などに記載されている
メルカプトテトラゾール類、ニトロン、ニトロインダゾ
ール類;米国特許第2,839,405号などに記載さ
れている多価金属塩(Polyvalent metalsalts);米国特
許第3,220,839号などに記載されているチウロ
ニウム塩(Thiuronium salts) ;米国特許第2,56
6,263号、同第2,597,915号などで記載さ
れているパラジウム、白金および金の塩などがある。
【0049】次に本発明に用いる乳剤のハロゲン化銀の
結晶面としては(100)面、(111)面いづれでも
よいが(100)面/(111)面比が1以上が好まし
い。(100)面/(111)面比が1以上の単分散ハ
ロゲン化銀乳剤粒子は種々の方法で調製することができ
る。本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、(10
0)面/(111)面比が1以上、好ましくは2以上、
より好ましくは4以上のハロゲン化銀粒子を50wt%以
上含有していることが好ましく、60wt%以上含有して
いることがより好ましく、特に80wt%以上含有してい
ることが好ましい。イリジウムイオンを含有させるに
は、ハロゲン化銀乳剤の調製時に水溶液イリジウム化合
物(例えばヘキサクロロイリジウム(III) 酸塩あるいは
ヘキサクロロイリジウム(IV)酸塩など)を水溶液の形で
添加することによって達成させる。粒子形成のためのハ
ロゲン化物と同じ水溶液に含有させて添加しても良い
し、粒子形成前添加、粒子形成途中添加、粒子形成後か
ら水洗までの間の添加のいずれでも良いが、好ましいの
は粒子形成時の添加である。特に好ましいのは粒子内部
に埋めこむことである。本発明において、乳剤の調製に
はイリジウムイオンはハロゲン化銀1モル当り10-7
10-3モル用いることが必要であるが、好ましくは5×
10-7〜5×104 モルである。本発明にかかわる感光
材料は感光性ハロゲン化銀乳剤層が支持体の片面に塗布
されていても画面に塗布されていても良い。
【0050】本発明のハロゲン化銀乳剤中には一般的に
用いる他の種々の写真用添加剤を含有せしめることが出
来る。安定剤として例えばトリアゾール類、アザインデ
ン類、第4ベンゾチアゾリウム化合物、メルカプト化合
物、あるいはカドミウム、コバルト、ニッケル、マンガ
ン、金、タリウム、亜鉛等の水溶性無機塩を含有せしめ
ても良い。また硬膜剤として例えばホルマリン、グリオ
キザール、ムコクロル酸等のアルデヒド類、S−トリア
ジン類、エポキシ類、アジリジン類、ビニルスルホン酸
等また塗布助剤として例えばサポニン、ポリアルキレン
スルホン酸ナトリウム、ポリエチレングリコールのラウ
リル又はオレイルモノエーテル、アミル化したアルキル
タウリン、含弗素化合物等、を含有せしめてもよい。更
にカラーカプラーを含有させることも可能である。その
他必要に応じて増白剤、紫外線吸収剤、防腐剤、マット
剤、帯電防止剤等も含有せしめることが出来る。
【0051】また、本発明のハロゲン化銀乳剤中に染
料、所謂フィルター染料を含有せしめることが出来る。
フィルター染料は乳剤各層に塗り分けても良いし、中間
層、保護層等別々の層に塗り分けても良い。また複数の
染料を混合して用いることも出来る。染料の化学構造に
は特別な制限はなく、オキソノール染料、ヘミオキソノ
ール染料、メロシアニン染料、シアニン染料、アゾ染料
などを使用しうる。もちろん通常の写真処理の後、色を
変化させる手段を取ることも可能である。また染料の色
により銀色調を補正するなども有益である。
【0052】前述の本発明にかかわるレーザーイメージ
ャー用医療画像記録用フィルムにおいては、He−Ne
レーザー(633nm) と半導体レーザー(780n
m)の両方に適性をもたせるためには前述の増感色素の
選択とともにアンチハレーション層の染料を633nm
と780nmに充分な吸収をもつものから選びそれらの
波長で0.4以上の濃度をもたせることが必要である。
可視域吸収の染料としては特開昭61−174540号
記載のものがよい。本発明のハロゲン化銀感光材料にお
けるアンチハレーション染料含有層は乳剤層と支持体の
間においても乳剤層の反対側においてもよい。好ましく
は染料の選択の巾が広がる乳剤層の反対側のバック層が
よい。染料含有層の露光光源の波長における透過濃度は
0.4以上、好ましくは0.45以上、特に好ましくは
0.5以上である。染料の添加方法はその性質により水
溶液添加、ミセル分散添加、固体分散添加等がある。本
発明にかかわる感光材料を使用するレーザースキャナー
には、通常、露光開始信号を得るためのフィルム先端検
出機構が設けられている。フィルム端面部に接する場所
から露光を精度よく開始するためには、フィルム先端検
出機構はレーザー走査部の直下に設けられていることが
望ましい。富士写真フイルム(株)社製CR−LP41
4型のようなフラットベット型スキャナーでは、フィル
ム先端検出センサーの取り付け穴が、レーザー光走査部
の反対側に設けられており、その上をフィルムのみが搬
送されて行く。従って穴により、レーザー光の反射量が
走査位置により異なることになる。フィルムのアンチハ
レーションが充分でないとレーザー光の反射量の違いに
より画像形成時に跡として現われる。この跡の発生はフ
ィルム全長におよぶことになる。この跡を防止するため
には、露光するレーザー光の波長を吸収する色にレーザ
ー光源と反対面のフラットベットを塗装しておけば良
い。しかしこのような手段を取るとコスト上昇をまねく
ことになる。またキズ等が塗装面に付くと再びその跡が
現われてしまう。従ってアンチハレーション染料層の透
過濃度は、光源波長に対し、0.4以上好ましくは0.
45以上、特に好ましくは0.5以上である。レーザー
走査部の反対面が金属光沢面である場合は、0.7以上
の透過濃度をアンチハレーション層が持たないと、完全
とは言えない。医療画像記録のように微細な陰影の追求
が望まれる場合、特に0.7以上の透過濃度を持つこと
が好ましい。また上記以外にフィルムを吸着する固定板
の上に固定した後、固定板ごと搬送しながら露光するス
キャナーもある。この場合、吸着のためのミゾや小穴が
固定板上に一面に設けられており、その穴の跡が前述と
同様に現われる。ドラム型スキャナーの場合は、フィル
ムはドラムに巻き付けられてドラムと共に動いている
為、ドラム上の汚れやキズに起因するレーザー光の反射
量の違いによる跡はスポット状に現われ、フィルム全長
におよぶことはない。しかし、医療画像においては、微
細なスポット状の陰影を診断基準としているものがあ
り、見のがすことはできない。またアンチハレーション
を充分に行うことによりフィルムの位置検出や先端検出
に安価、高精度、非接触でフィルム検出に望ましい光電
スイッチを用いることが容易となる。フィルムのアンチ
ハレーション染料を含むバック面側に光電センサーを設
ければ、光電センサーの光エネルギーは、アンチハレー
ション染料に吸収され、感光乳剤を感光させることが少
くなる。360nm〜700nmの光源で露光する感材
のアンチハレーション染料としては具体例として、以下
の化合物例を挙げることができる。
【0053】
【化12】
【0054】露光光源が赤外域の場合の本発明に用いら
れるハレーション防止染料及び/又はイラジエーション
防止染料としては、750nm以上の長波長に実質的な
吸収を有する染料が用いられる。ここでハレーション防
止染料は、中間層、下塗層、ハレーション防止層、バッ
ク層、乳剤層などに用いられ、イラジエーション防止染
料は、乳剤層の他に中間層などに用いられる。またこれ
らの染料は好ましくは10-3〜1g/m2、より好ましく
は10-3〜0.5g/m2の添加量で用いられる。これら
の染料は単独で用いても、2種以上を併用して用いても
よい。2種以上のレーザー光に対応する場合特に、赤外
吸収染料や紫外線吸収染料は、感材中に残し、可視吸収
の染料を残色としないようにすることが好ましい。ま
た、前記の染料のかわりに、またはこれらの染料と他の
染料を併用してもよい。かわりに用いられるまたは併用
される染料としては、例えば、米国特許第2,274,
782号に記載のピラゾロンオキソノール染料、米国特
許第2,956,879号に記載のジアリールアゾ染
料、米国特許第3,423,207号、同第3,38
4,487号に記載のスチリル染料やブタンジエニル染
料、米国特許第2,527,583号に記載のメロシア
ニン染料、米国特許第3,486,897号、同第3,
652,284号、同第3,718,472号に記載の
メロシアニン染料やオキソノール染料、米国特許第3,
976,661号に記載のエナミノヘミオキソノール染
料などを上げることができる。また特開昭61−174
540号に記載の染料を挙げることができる。
【0055】本発明の写真感光材料に用いられる各種添
加剤等については前記以外にも特に制限は無く例えば、
以下の該当箇所に記載のものを用いる事が出来る。 項 目 該 当 箇 所 1)ハロゲン化銀乳剤と 特開平2−68539号公報第8頁右下欄下から6行 その製法 目から同第10頁右上欄12行目、同3−24537 号公報第2頁右下欄10行目ないし第6頁右上欄1行 目、同第10頁左上欄16行目ないし第11頁左下欄 19行目、特願平2−225637号。 2)化学増感方法 特開平2−68539号公報第10頁右上欄13行目 から同左上欄16行目、特願平3−105035号。 3)カブリ防止剤、安定剤 特開平2−68539号公報第10頁左下欄17行目 から同第11頁左上欄7行目及び同第3頁左下欄2行 目から同第4頁左下欄。 4)色調改良剤 特開昭62−276539号公報第2頁左下欄7行目 から同第10頁左下欄20行目、特開平3−9424 9号公報第6頁左下欄15行目から第11頁右上欄1 9行目。 5)分光増感色素 特開平2−68539号公報第4頁右下欄4行目から 同第8頁右下欄。 6)界面活性剤 特開平2−68539号公報第11頁左上欄14行目 帯電防止剤 から同第12頁左上欄9行目。 7)マット剤、滑り剤 特開平2−68539号公報第12頁左上欄10行目 可塑剤 から同右上欄10行目、同第14頁左下欄10行目か ら同右下欄1行目。
【0056】 8)親水性コロイド 特開平2−68539号公報第12頁右上欄11行目 から同左下欄16行目。 9)硬膜剤 特開平2−68539号公報第12頁左下欄17行目 から同第13頁右上欄6行目。 10) 支持体 特開平2−68539号公報第13頁右上欄7行目か ら20行目。 11) クロスオーバー 特開平2−264944号公報第4頁右上欄20行目 カット法 から同第14頁右上欄。 12) 染料、媒染剤 特開平2−68539号公報第13頁左下欄1行目か ら同第14頁左下欄9行目。同3−24537号公報 第14頁左下欄から同第16頁右下欄。 13) ポリヒドロキシ 特開平3−39948号公報第11頁左上欄から同第 ベンゼン類 12頁左下欄、EP特許第452772A号公報。 14) 層構成 特開平3−198041号公報。 15) 現像処理方法 特開平2−103037号公報第16頁右上欄7行目 から同第19頁左下欄15行目、及び特開平2−11 5837号公報第3頁右下欄5行目から同第6頁右上 欄10行目。
【0057】次に本発明のレーザー露光用ハロゲン化銀
写真感光材料が好ましく使用されるフラットベット型ス
キャナーについて詳述する。図−1は、本発明のレーザ
ー記録装置の一実施例を示す概略図である。前記感光材
料10は、ドラムに巻き付けられることなく、レーザー
光29により露光される。本発明においては、感光材料
がドラムに巻き付けられない状態で露光されるレーザー
走査記録装置すべてを、フラットベット型スキャナーと
総称することとする。図−1では、感光材料の上方(乳
剤面側)には、レーザー光29を発するレーザー光源2
1が配されている。このレーザー光29を反射して該感
光材料10を走査せしめる位置に、モーター25により
定速回転せしめるポリゴンミラー26が配されている。
該レーザー光源21とこのポリゴンミラー26の光路上
には、レーザー光源21から順に画像情報をレーザー光
29に担持せしめる変調装置22、ビーム拡大装置23
および集束レンズ24が配されている。また、前記ポリ
ゴンミラー26と前記感光材料10の光路上には、ビー
ム整形装置27と集束レンズ28が配されている。レー
ザー光束の走査位置の直下には感光材料10の先端を検
出するセンサー30が配されている。
【0058】このような装置を用いて感光材料10に、
画像情報を記録した。まず感光材料10の先端を先端検
出センサー30により検出する。センサー信号によりレ
ーザー光による画像記録は開始される。感光材料10を
矢印Y方向に副走査のために移動させながら、レーザー
光源21からのレーザー光29に変調装置22により画
像情報(例えばCT画像)を担持せしめつつ、該レーザ
ー光29をポリゴンミラー26によってX方向に主走査
せしめて感光材料10に画像情報を記録した。この時、
レーザー光29は、感光層を感光させた後アンチハレー
ション層で吸収され、感光材料の下側(レーザー光の反
対側)の装置部品により反射し、再びアンチハレーショ
ン層で吸収された。アンチハレーション層の透過濃度が
充分でないと感光材料下側のレーザー光反射量の差が感
光材料10のアンチハレーション層で吸収しきれず感光
層を感光させるため、反射量の差の跡が、全長にわたり
発生する。図−1には、主走査のスキャン(X方向)に
ポリゴンミラーを用いたが、ガルバノメーターの原理に
基づき上下方向からの支持棒により鏡を支える形式によ
る走査でも良い。また感光材料のY方向の搬送は、ロー
ラーにより感光材料を直接搬送して行くのが一般的であ
るが、感材をステージ上に固定しステージを移動させて
も良い。また図−1では、レーザー光源21を含む露光
ユニット(21〜28)が固定さているが、感光材料を
固定し、露光ユニット(21〜28)全体をY方向に移
動せしめても良い。特殊な例としては、米国特許491
9500号及び、SPIE Vol.1454Beam Deflect
ion and Scanning Technologies (1991)/257
〜264記載のスキャナーも含まれる。この場合は感光
材料とスキャナーは、共に固定されX方向・Y方向2つ
のミラーにより走査される。この固定場所に正しく感光
材料をセットするため検出センサーが必要である。前述
したように、通常、ハレーション防止染料は、現像処理
工程や、定着処理工程で、水素イオン濃度の変化や亜硫
酸イオン等により化学変化しながら、処理液中や水洗水
中に溶出している。この溶出成分の各処理液中の濃度
は、感光材料1平方メートル当りの各処理剤補充量が少
いほど高い値となる。また水洗水量が減少すると、水洗
槽中の水洗水での、ハレーション防止染料及びその反応
生成物の濃度が高くなる。前記ハレーション防止染料の
反応生成物は、処理剤中の他の成分と反応したり、酸素
により酸化されるなどの副反応により、再び色を程する
ようになる。この反応生成物が、自動現像機の搬送ロー
ラーなどにしみ込んで、ローラーを汚染する。また、前
記感光材料中に含まれたり表面に付着した水洗水ととも
に自動現像機のスクイズ部に持ち出された後、スクイズ
ローラー上で乾燥風により濃縮され、次に処理される感
光材料に転写するという問題を起す。この問題は特に現
像液、定着液の補充量が感光材料前記ハレーション防止
染料により引き起される問題は、感光材料の処理される
処理スピードの増加や現像液定着液の補充量の減少及び
水洗水の減少等により悪化する。これらの問題を防止す
るためにハレーション防止染料の感光材料中への含有量
を下げることは、ハレーション防止の効果がなくなるこ
とになりできない。この相反する問題の解決に本発明は
著しく有効である。ここで、感光材料の現像処理前と現
像処理後の前記レーザー波長に対する前記ハレーション
防止染料の分光吸収濃度の濃度差が0.4未満、特に
0.2未満であることが好ましい。レーザーイメージャ
ーと自動現像機を接続して配し1体化することは、レー
ザーイメージャーで使用する感光材料を暗室作業なしで
処理することが可能となるため特に好ましい。このとき
レーザーイメージャー本体と自動現像機部の搬送速度は
同一であるか自動現像機の搬送速度が110%〜100
%の範囲にあることが好ましい。なぜなら、自動現像機
の速度が遅い場合、レーザーイメージャーのスキャナー
部との間で特別な待機部が必要となり装置が大型化して
しまうし、自動現像機の速度が速い場合、ラチェット機
構を含む搬送接続部をスキャナー部と自動部の間に設け
る必要が出て来るからである。特に好ましい搬送速度
は、レーザーイメージャーの副走査(Y方向)速度に対
し自動現像機の速度が100〜105%の範囲である。
レーザーイメージャーの副走査速度は、感光材料の高感
度化により比較的容易に達成し得るが、自動現像機の搬
送速度の向上は、前述の諸問題の為非常に困難であっ
た。本発明により、自動動現部の搬送速度の向上が図ら
れ、自動現像機一体型のレーザーイメージャーの迅速化
が達成された。本発明の効果として、さらに「バック染
料転写ムラ」の防止が上げられる。前述した通りハレー
ション防止染料は、バッキング層に添加されることが特
に好ましい。また、本発明にかかわるレーザー光源用ハ
ロゲン化銀写真感光材料においては、レーザーイメージ
ャーに該感光材料を供給する際に、明室光下で容易に装
填作業が行えるよう、該感光材料を複数枚積層し、感光
材料をレーザーイメージャーが吸盤等の簡易な方法で取
り出せるよう一部を切り欠いた保護あて紙につつみ、さ
らに袋状を呈する可撓性遮光部材により全体を包装する
ことが好ましい。ところが、感光材料が複数枚積層され
る際には、バッキング層と乳剤層が互いに接触するよう
に積層されるため、保管中にバッキング層に添加したハ
レーション防止染料がバッキング層と接している乳剤面
に拡散転写し、減感ムラを起すことが知られている。こ
の故障は、積層体にかかる圧力や保管温湿度、保管時間
に依存している。ここで保管温湿度は、包装体開封前
は、包装体内部の温湿度であり、開封後は、環境温湿度
である。これらの包装形態の詳細は、例えば特開昭63
−223747号あるいは米国特許4915229号に
記載されている。バック染料転写ムラを防止するため、
可撓性遮光部材で作られた袋の内部湿度を下げるよう、
袋詰め工程内の湿度を下げたり、袋内に乾燥剤を入れた
りすることが行われている。しかし工程内の静電気によ
る故障が増えたり、レーザーイメージャー内部で、乾燥
剤が詰るなどの故障が発生したりなどの問題が発生して
いる。また開封後の故障発生防止には対応できないもの
であった。また、輸送中の振動によるスリキズ故障発生
の防止には、前記遮光袋内の気圧を減圧(例えば真空パ
ック)し、感光材料が袋内部で動かないようにすること
が好ましいが、袋内部を減圧すると大気圧により感光材
料積層体にかかる圧力が増加し、「バック染料転写ム
ラ」故障が悪化する。本発明の実施により容易に「バッ
ク染料転写ムラ」故障の発生を防止することができた。
【0059】以下に実施例を挙げて本発明を更に詳述す
るが、本発明はこれによって限定されるものではない。
【0060】
【実施例】
実施例1 1.ハロゲン化銀乳剤(A)の調製。 水1リットルにゼラチン40gを溶解し、55℃に加温
された容器に臭化カリウム3gと化合物〔I〕
【0061】
【化13】
【0062】を60mg入れた後、反応容器中のpAg値
を7.0に保ちつつ、200gの硝酸銀を含む水溶液1
000mlと、ヘキサクロロイリジウム(III) 酸カリウム
を対銀モル比で10-7含有する臭化カリウム140gの
水溶液1080mlとをダブルジェット法により添加して
平均粒子サイズが0.20μmの立方体単分散臭化銀粒
子を調製した。この乳剤を脱塩処理後、ゼラチン71g
を加え、pH6.0、pAg8.5に合わせてチオ硫酸
ナトリウム3mgと塩化金酸4mgと4−ヒドロキシ−6−
メチル−1,3,3a,7−テトラザインデン0.2g
を加えて60℃で化学増感を施した乳剤(A)とする。
【0063】2.乳剤塗布液の調製 乳剤Aを850g秤取した容器を40℃に加温し、以下
に示す方法で添加剤を加え乳剤塗布液とした。
【0064】 (乳剤塗布液処方A) イ.乳剤(A) 850g ロ.分光増感色素〔II〕 1.2×10-4モル ハ.強色増感剤〔XVI 〕 0.8×10-3モル ニ.保存性改良剤〔VI〕 1×10-3モル ホ.ポリアクリルアミド(分子量4万) 7.5g ヘ.トリメチロールプロパン 1.6g ト.ポリスチレンスルホン酸Na 2.4g チ.ポリ(エチルアクリレート/メタクリル酸)のラテックス 16g リ.N,N’−エチレンビス−(ビニルスルフォンアセトアミド) 1.2g
【0065】
【化14】
【0066】3.染料乳化分散液の調製 赤外線半導体レーザー光用ハレーション防止染料とし
て、特開平2−2074号公報第4頁に記載の化合物8
を用い、色調調整用染料として特開平3−231738
号公報第3頁に記載の染料No. 4を、それぞれ10kgを
秤量し、個別に、トリクレジルフォスフェート12リッ
トル、酢酸エチル85リットルからなる溶媒に55℃で
溶解した。これをオイル系溶液と称する。一方、アニオ
ン性界面活性剤(下記W−1)の1.35kgを9.3%
ゼラチン水溶液270mlに45℃で溶解した。これを水
系溶液と称する。上記オイル系と水系の溶液を分散釜に
入れ、液温を40℃に保つようコントロールしながら、
分散釜中の分散用高速回転プロペラ1を6500回/分
で回転させながら、分散釜内の気圧を760mmHgから
60分間かけて徐々に100mmHgまで減圧し、その後
20分間同一条件で分散を続けた。得られた分散物に下
記添加剤(a)とフェノキシエタノールのメタノール3
5%溶液1.2リットルと水を加えて240kgに仕上げ
た後、冷却し固化した。 (a) 8g
【0067】
【化15】
【0068】得られた分散物の面積平均粒径はすべて
0.08〜0.10μmの範囲に入っていた。得られた
乳化分散物をそれぞれ(アンチハレーション染料乳化分
散物)AH−8、(色調調整染料乳化分散物)S−6と
する。
【0069】4.バック層塗布液の調製 容器を40℃に加温し、下記に示す処方で添加剤を加え
てバック層塗布液とした。 (ハレーション防止染料含有バック層塗布液処方(1) 〜(5) ) イ.ゼラチン 80g ロ.アンチハレーション染料乳化分散物AH−8 (1) (2) (3) (4) (5) 18g 24g 27g 30g 42g ハ.色調調整染料乳化分散物S−6 1.0g ニ.ポリスチレンスルフォン酸ソーダ 0.6g ホ.ポリ(エチルアクリレート/メタクリル酸)ラテックス 15g ヘ.N,N′−エチレンビス−(ビニルスルフォンアセトアミド) 5.0g
【0070】 (バック層塗布液処方(6) ) バック層塗布液処方(1) のハレーション防止染料乳化物18gを染料〔AHS −101〕0.8gに変えたもの。 (バック層塗布液処方(7) 〜(11)) バック層塗布液処方(1) 〜(5) から色調調整染料乳化分散物S−6を除いたも の。 (バック層塗布液処方(12)〜(20)) バック層塗布液処方 イ.ゼラチン 80g ロ.アンチハレーション染料乳化分散物AH−8 (12) (13) (14) (15) (16) (17) (18) (19) (20) 12g 18g 60g 60g 48g 0g 6g 60g 6g ハ.色調調整染料乳化分散物S−6 (12) (13) (14) (15) (16) (17) (18) (19) (20) 0g 4g 0g 2.4g 1g 0g 0g 5.3g 1.7g ニ.染料〔AHS−101〕 (12) (13) (14) (15) (16) (17) (18) (19) (20) 0.4g 0.2g 0g 0g 0.4g 2g 0.6g 0g 0.4g ホ.ポリスチレンスルフォン酸ソーダ 0.6g ヘ.ポリ(エチルアクリレート/メタクリル酸)ラテックス 15g ト.N,N′−エチレンビス−(ビニルスルフォンアセトアミド) 5.0g
【0071】
【化16】
【0072】5.バックの表面保護層塗布液の調製 容器を40℃に加温し、下記に示す処方で添加剤を加え
て塗布液とした。
【0073】 (バックの表面保護層塗布液処方) イ.ゼラチン 80g ハ.ポリスチレンスルフォン酸ソーダ 0.3g ニ.N,N′−エチレンビス−(ビニルスルフォンアセトアミド) 1.7g ホ.ポリメチルメタクリレート微粒子(平均粒子サイズ4.0μm) 4g ヘ.t−オクチルフェノキシエトキシエタンスルフォン酸ナトリウム 3.6g ト.NaOH(1N) 6ml チ.ポリアクリル酸ソーダ 2g リ.C1633O−(CH2 CH2 O)10−H 3.6g ヌ.C8 17SO3 K 50mg ル.C8F17SO2N(C3H7)(CH2CH2O)4(CH2)4 −SO3Na 50mg ヲ.メタノール 130ml 6.塗布試料の作成 前述のバック層塗布液(1) 〜(20)をバック層の表面保護
層塗布液1g/m2とともに透明ポリエチレンテレフタレ
ート支持体の側に、ゼラチン総塗布量が3.5g/m2
なるように塗布した。これに続いて支持体の反対の側に
前述の乳剤塗布液と表面保護層塗布液とを、塗布Ag量
が2.5g/m2と表面保護層のゼラチン塗布量が1g/
m2の塗布試料(1) 〜(20)を以下のように作った。硬膜剤
N,N′−エチレンビス−(ビニルスルホンアセトアミ
ド)量が総ゼラチン量に対し2.6%になるようにし
た。バック層とベースを合わせた透過濃度は日立(株)
社製分光吸収測定器U−3210でレファランスなしで
測定した。
【0074】 7.センシトメトリーの方法 こうして作成した試料(1) 〜(20)を25℃60%RHの
温湿度にて塗布後7日間放置し、25.7×36.4cm
サイズに裁断した。各試料を富士写真フイルム社製FC
R7000用780nm赤外線半導体レーザースキャナ
ー(CR−LP414型)にて露光した。自動現像処理
は、CR−LP414型の自現部のギヤヘッドを交換し
搬送速度を2倍に増速して行った。CR−LP414型
2倍速改造機は、感材の先端が自現機に挿入された瞬間
から、処理されて、同先端が自現機から出て来る瞬間ま
での時間(いわゆる"Top to Top"が33.4秒である。
同改造機の詳細な仕様を下記に示す。 挿 入 1.1 (秒) 現 像 液中 5.45 (秒) 液外 1.7 (秒) 定 着 液中 5.2 (秒) 液外 2.4 (秒) 水 洗 4.6 (秒) スクイズ 2.35 (秒) 乾 燥 10.6 (秒) 合計33.4(秒) 現像機、定着液は市販の富士写真フイルム(株)社製C
E−DF・1キットの現像液、定着液を各々15リット
ルになるよう水を加えて調液した後、現像液にのみ市販
の富士写真フイルム(株)社製 富士RD−III スター
ターを300ミリリットルを加えたものを用いた。現像
液温は35℃±0.2℃、定着温度は、32℃±0.2
℃に調節した。フィルムのアンチハレーションが充分で
ないと、CR−LP414型レーザースキャナーはフラ
ットベット型スキャナーであり走査部(レーザー露光
部)にセンサー窓がありレーザー光の反射光によりセン
サー窓の跡がフィルム上に描出される故障が発生する。
フィルムの残色程度は、水洗水温5℃と32℃にて比較
した。 8.ハレーション防止染料乾燥部ローラー転写故障の評
価 前述した作成試料(1) 〜(20)を下記処理条件A〜Gにて
連続処理した後ハレーション防止染料により乾燥部ロー
ラーが汚れ、感材へ転写する故障の発生を評価した。 処理 A B C D E F G 自現機 CR-LP CR-LP CR-LP CR-LP414 CR-LP414 CR-LP414 CR-LP 414 414 414 2倍速 2倍速 2倍速 414 現像液 RD-10 RD-10 RD-10 CED-1 CED-1 CED-1 RD-10 現像液補充量 (ミリリットル/感材 590 380 275 535 325 275 275 /平方メートル) 定着液 RF-1O RF-1O RF-1O CEF-1 CEF-1 CEF-1 RF-1O 定着液補充量 (ミリリットル/感材 590 380 275 535 325 275 275 /平方メートル) 水洗水量 3.2 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 1.5 (リットル/分) 9.「バック染料転写ムラ」故障の評価 前述した試料を積層体とした後、下記条件イ〜ハで保管
して「バック染料転写ムラ」故障の発生程度を評価し
た。 鮮鋭度の測定は、CR−LP414型に接続したパター
ンジェネレーターよりSMPTEチャートを入力し画像
様に露光処理したもので評価した。評価結果を下記表1
及び表2に示す。
【0075】
【表1】
【0076】
【表2】
【0077】
【表3】
【0078】
【表4】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に好ましく用いられるフラットヘッド型
スキャナーの模式図である。
【符号の説明】 10 ハロゲン化銀感光材料 20 レーザ記録装置 21 レーザ光源 22 変調装置 23 ビーム拡大装置 24,28 集束レンズ 25 モータ 26 ポリゴンミラー 27 ビーム整形装置 29 レーザ光 30 先端検出センサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−231738(JP,A) 特開 平3−127046(JP,A) 特開 昭62−276539(JP,A) 特開 平2−39042(JP,A) 特開 平2−259753(JP,A) 特開 昭63−55544(JP,A) 特開 平3−179441(JP,A) 特開 昭59−96964(JP,A) 特開 昭62−35352(JP,A) 特開 昭63−18345(JP,A) 特開 平4−80747(JP,A) 特開 平3−160437(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03C 1/825 G03C 5/08

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも1層のハロゲン化
    銀乳剤層を有するレーザー露光用ハロゲン化銀写真感光
    材料において、該支持体中又は、写真構成層中にハレー
    ション防止染料を含有し、該ハレーション防止染料の分
    光吸収が露光に使用する波長に対し、現像処理前で濃度
    0.4以上であり、かつ現像処理後の、支持体濃度及び
    乳剤カブリ濃度を除く、平均ビジュアル濃度の変動が
    0.02以下の時の該ハレーション防止染料の分光吸収
    が、使用したレーザー波長に対し、濃度が実質的に低下
    せず、未露光部の青色濃度が、支持体濃度を除き平均ビ
    ジュアル濃度で、0.05〜0.30であることを特徴
    とするレーザー露光用ハロゲン化銀写真感光材料。
  2. 【請求項2】 人間の可視域内の吸収極大値が570〜
    700nmにある疎水性染料を水に難溶又は不溶の有機
    溶媒に溶解せしめた後、乳化分散した乳化物を含有する
    層を少なくとも1層有する請求項のレーザー露光用ハ
    ロゲン化銀写真感光材料。
  3. 【請求項3】 請求項1〜2のレーザー露光用ハロゲン
    化銀写真感光材料を用いてフラットベット型レーサース
    キャナーで画像形成する方法。
  4. 【請求項4】 支持体上に少くとも一層のハロゲン化銀
    乳剤層を有するレーザー露光用ハロゲン化銀写真感光材
    料において、該支持体中又は、写真構成層中にハレーシ
    ョン防止染料を含有し、780nm以下の波長の分光吸
    収が現像処理前で濃度0.4以上であり、かつ現像処理
    後の支持体濃度及び乳剤カブリ濃度を除く平均ビジュア
    ル濃度の変動が0.02以下の時の該ハレーション防止
    染料の780nm以下の波長の分光吸収が、濃度で実質
    的に低下せず、未露光部の青色濃度が、支持体濃度を除
    き平均ビジュアル濃度で、0.05〜0.30であるこ
    とを特徴とするレーザー露光用ハロゲン化銀写真感光材
    料。
  5. 【請求項5】 請求項1ないしのレーザー露光用ハロ
    ゲン化銀写真感光材料および、少くとも、レーザー光を
    発生するレーザー光源と、該レーザー光に画像信号によ
    り画像情報を担持せしめる変調装置と、入射するレーザ
    ー光を走査的に偏向せしめる偏向装置とからなるレーザ
    ー走査記録ユニットを含み、該レーザー光の露光が、該
    レーザー光の光路上に設けられた、該写真感光材料検出
    センサーにより制御されることを特徴とするレーザー記
    録装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないしのレーザー露光用ハロ
    ゲン化銀写真感光材料を画像信号により変調されたレー
    ザー光を走査せしめ、次いで該感光材料を感材の先端が
    自現機に挿入された瞬間から、処理されて同先端が自現
    機から出て来る瞬間までの時間が40秒以下であるよう
    な条件で現像処理を施すことを特徴とするレーザー記録
    用感光材料の処理方法。
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