JP2890160B2 - 病棟等の建築物 - Google Patents

病棟等の建築物

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JP2890160B2 JP13274093A JP13274093A JP2890160B2 JP 2890160 B2 JP2890160 B2 JP 2890160B2 JP 13274093 A JP13274093 A JP 13274093A JP 13274093 A JP13274093 A JP 13274093A JP 2890160 B2 JP2890160 B2 JP 2890160B2
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達郎 山田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数ベッドを一病室に
収容してなる多床室を有する病棟等の建築物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一つの病室内に複数のベッドを収
容した多床室と呼ばれる病室等においては、個室と異な
り、個々のベッドの配置は、壁側か、廊下側か、窓側
か、又はベッドとベッドの間か等によってそれぞれ大き
く異なっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのため、ベッドの居
住性に差があり、暖冷房等の空気調整が難しい等の物理
的問題の他に、不平等感から個々人の友好的な意志の疎
通が図り難く、また逆に、プライバシーが相互に守り難
い等の問題があった。特に、窓が側にないベッドでは、
外を自由に見ることもできず、うっとうしく、ストレス
が積もりやすく、治るものも治りにくい傾向になる等の
課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、複数
ベッドを一室内に収容してなる多床室を有する病棟等の
建築物において、廊下を基辺部として廊下に直交する病
室外壁と廊下に平行する窓スペースとが段差を以て山形
状の山形多床室を形成し、山形多床室内に前記ベッド
を、前記病室外壁毎に各ベッドの短手方向が当該病室外
壁に平行し長手方向が窓スペース及び廊下に平行するよ
うに段差を以て配置したことを特徴とする病棟等の建築
物を提供しようとするものである。
【0005】また、本発明は、上記の請求項1に記載の
病棟等の建築物において、前記窓スペースが出窓形式に
設けてあることを特徴とする病棟等の建築物を提供しよ
うとするものである。また、本発明は、上記の病棟等の
建築物において、山形多床室を廊下を間にして対称に設
けたことを特徴とする病棟等の建築物を提供しようとす
るものである。また、本発明は、前記山形多床室を上階
に設けると共に、この山形多床室にマトリックス状に配
置した柱は、下階の建築物に配置した同様のマトリック
ス状の柱から選択した柱を延長して使用したことを特徴
とする病棟等の建築物を提供しようとするものである。
【0006】
【作用】上記の本発明によれば、複数ベッドを一室内に
収容してなる多床室を有する病棟等の建築物において、
廊下を基辺部として廊下に直交する病室外壁と廊下に平
行する窓スペースとが段差を以て山形状の山形多床室を
形成したことにより、図1,図2に記載のように、段差
を以て隣り合う病室外壁間に廊下に平行に外側に向かっ
て窓スペースを設けることができると共に、長方形の簡
素な構造によって病室外壁と窓スペースを構成すること
ができる。また、山形多床室内にベッドを、前記病室外
壁毎にベッドの短手方向が当該病室外壁に平行し長手方
向が窓スペース及び廊下に平行するように段差を以て配
置したことにより、複数ベッドを一室内に収容してなる
多床室において、ベッドの長手方向が廊下に平行するよ
うに段差を以て整然と収容して配置することができると
共に、1ベッド単位毎に必ず窓スペースがあり、窓スペ
ースからから光を取り入れたり外を自由に眺めることが
でき、且つ、その窓スペースはベッド毎の病室外壁と病
室外壁の段差部分にあるから、1ベッド毎に専用の窓で
あって窓飾りや光量調整や開閉等を隣人に気兼ねなく自
由にできると共に、窓から隣のベッドは前記病室外壁に
隔てられて見えないからプライバシーも守られることと
なる。
【0007】また、本発明は、上記の病棟等の建築物に
おいて、前記窓スペースが出窓形式に設けてあることに
より、出窓部分の広いスペースを自由に利用することが
できる。また、本発明は、上記の病棟等の建築物におい
て、前記山形多床室を廊下を間にして対称に設けた構成
を有することにより、廊下を間にした山形多床室におい
て1ベッド毎に窓スペースのある個室的な良好な居住性
が得られる。
【0008】また、本発明は、上記の病棟等の建築物に
おいて、前記山形多床室を上階に設けると共に、この山
形多床室にマトリックス状に配置した柱は、下階の建築
物に配置した同様のマトリックス状の柱から選択した柱
を延長して使用したことにより、前記山形多床室からな
る病棟階の下階に病院の他の部門を配した場合において
も、それらの部門を平面的に容易に配置することができ
る。
【0009】
【実施例】以下図示する実施例により、本発明を詳細に
説明すると、複数ベッドを一室内 に収容してなる多床室
を有する病棟等の建築物において、1は本発明に係る
基本単位の山形多床室で、廊下20を基辺部として廊下
20に直交する病室外壁3、4、5と廊下20に平行す
る窓スペース6、7、8、9とが段差を以て山形状の山
形多床室10を形成し、山形多床室内10にベッド12
を、前記病室外壁3、4、5毎に各ベッドの短手方向が
当該病室外壁に平行し長手方向が窓スペース6、7、
8、9及び廊下20に平行するように段差を以て配置し
てある。隣接する山形多床室10との隔壁2も病室外壁
3、4、5と共に廊下20に直交して内から外に向かっ
て段差を以って構成した山形多床室10の病室外壁の一
部をなしている。前記窓スペース6、7、8の段差部分
の幅は、実施例の場合、ベッド12の縦幅の半分程度に
設けてあるが、その幅は構造的に可能な範囲で自由に設
定することができる。また、実施例の場合、最外部の窓
スペース9は、病室外壁5の外側に病室外壁がなく、病
室外壁に相当する柱11で終わっているため、他の窓ス
ペースより広く設定してある。前記窓スペース6、7、
8、9は、実施例の場合、出窓形式に設けてあり、開閉
できるように構成してある。13は隣合うベッドスペー
スを隔てる隔板壁であり、各ベッドスペースは長方形状
をなし、一点鎖線で示すように、開閉可能なカーテン1
4等で共用スペース1から隔てられている。
【0010】また、前記病室外壁と窓スペースの傾斜を
長辺とする直角三角形をなす前記本発明実施例の山形多
床室10の直角部分に相当する共用スペースには、前記
長辺にほぼ平行する隔壁16によって隔離した手洗い1
7が設けてある。また、本発明では、前記基本単位の山
形多床室10を隔壁2、病室外壁3、4、5と段差部分
の窓スペース6、7、8、9が室内空間を間に隔てて山
形状に連設した山形多床室10を構成している。実施例
では隣合う山形多床室10は隔壁15で独立した2室に
分かれているが、隔壁15を除去して一室にすること
も、連絡路を設けて連通する構成にすることも可能であ
る。前記山形多床室10を山形状に連設するように構成
したことにより、山形多床室10内の山形基部中央部分
に広いスペースができるから、この広いスペース部分
に、リネン室、記録室、車椅子収納室等の他の用途や共
用スペース1として利用することができる共用室18を
設けることができる。また、本発明は、図2に示すよう
に、上記の病棟等の建築物において、山形多床室10を
廊下20を間にして対称に設けたことによって、多床室
でありながら1ベッド12毎に個室的な良好な居住性が
得られる山形多床室10を連続して多数有する病棟等を
効率的に構築することができると共に、先のリネン室、
記録室等の共用室18を病室部分から隔離して廊下20
側から利用することができるように構成することができ
る。また、本発明は、前記山形多床室10の柱11、1
9をマトリックス(碁盤目)状に配置した構成を有する
から、この山形多床室10からなる病棟等の建築物を上
階に設ける場合、このマトリックス状に配置した柱1
1、19を、図2に示すように、下階の建築物に同様に
配置したマトリックス状の柱24から選択した柱24を
延長して使用することができ、山形多床室10を多数有
する病棟等を容易に構築することができる。その他、図
において、21は山形多床室10の出入口であり、22
は共用室18の出入口、23はバルコニーである。
【0011】
【効果】以上の通り、本発明に係る病棟等の建築物によ
れば、複数ベッドを一室内に収容してなる多床室を有す
る病棟等の建築物において、廊下を基辺部として廊下に
直交する病室外壁と廊下に平行する窓スペースとが段差
を以て山形状の山形多床室を形成したことにより、
1,図2に記載のように、段差を以て隣り合う病室外壁
間に廊下に平行に外側に向かって窓スペースを設けるこ
とができると共に、長方形の簡素な構造によって病室外
壁と窓スペースを構成することができる効果があり、
た、山形多床室内にベッドを、前記病室外壁毎にベッド
の短手方向が当該病室外壁に平行し長手方向が窓スペー
ス及び廊下に平行するように段差を以て配置したことに
より複数ベッドを一室内に収容してなる多床室におい
て、ベッドの長手方向が廊下に平行するように段差を以
整然と収容して配置することができると共に、1ベッ
ド単位毎に必ず窓スペースがあり、窓スペースからから
光を取り入れたり外を自由に眺めることができ、且つ、
その窓スペースはベッド毎の病室外壁と病室外壁の段差
部分にあるから、1ベッド毎に専用の窓であって窓飾り
や光量調整や開閉等を隣人に気兼ねなく自由にできると
共に、窓から隣のベッドは前記病室外壁に隔てられて見
えないからプライバシーも守られる効果がある。
【0012】また、本発明は、上記の病棟等の建築物に
おいて、前記窓スペースが出窓形式に設けてあることに
より、出窓部分の広いスペースを自由に利用することが
できる効果がある。また、本発明は、上記の病棟等の建
築物において、前記山形多床室を廊下を間にして対称に
設けた構成を有することにより、廊下を間にした山形多
床室において1ベッド毎に窓スペースのある個室的な良
好な居住性が得られる効果がある。また、本発明は、上
記の病棟等の建築物において、前記山形多床室を上階に
設けると共に、この山形多床室にマトリックス状に配置
した柱は、下階の建築物に配置した同様のマトリックス
状の柱から選択した柱を延長して使用したことにより、
前記山形多床室からなる病棟階の下階に病院の他の部門
を配した場合においても、それらの部門を平面的に容易
に配置することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建築物の一実施例の要部を拡大し
て示す概略平面図。
【図2】本発明に係る建築物の一実施例の要部を示す概
略平面図。
【符号の説明】
1・・・共用スペース 2・・・隔壁 3、4、5・・・病室外壁 6、7、8、9・・・窓スペース 10・・・山形多床室 11・・・柱 12・・・ベッド 13・・・隔板壁 14・・・カーテン 15・・・隔壁 16・・・隔壁 17・・・手洗い 18・・・共用室 19・・・柱 20・・・廊下 21、22・・・出入口 23・・・バルコニー 24・・・柱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04H 3/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数ベッドを一室内に収容してなる多床室
    を有する病棟等の建築物において、廊下を基辺部として
    廊下に直交する病室外壁と廊下に平行する窓スペースと
    が段差を以て山形状の山形多床室を形成し、山形多床室
    内に前記ベッドを、前記病室外壁毎に各ベッドの短手方
    向が当該病室外壁に平行し長手方向が窓スペース及び廊
    下に平行するように段差を以て配置したことを特徴とす
    る病棟等の建築物。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の病棟等の建築物におい
    て、前記窓スペースが出窓形式に設けてあることを特徴
    とする病棟等の建築物。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の病棟等の建築物に
    おいて、前記山形多床室を廊下を中間にして対称に設
    ことを特徴とする病棟等の建築物。
  4. 【請求項4】請求項1、2又は3に記載の病棟等の建築
    物において、前記山形多床室を上階に設けると共に、こ
    の山形多床室にマトリックス状に配置した柱は、下階の
    建築物に配置した同様のマトリックス状の柱から選択し
    た柱を延長して使用したことを特徴とする病棟等の建築
    物。
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Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
「新建築」第67巻第6号(P.281−291「聖路加国際病院」、1992年6月1日、株式会社新建築社)

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