JP2888870B2 - 座席用モニターの取付構造 - Google Patents

座席用モニターの取付構造

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JP2888870B2
JP2888870B2 JP1186928A JP18692889A JP2888870B2 JP 2888870 B2 JP2888870 B2 JP 2888870B2 JP 1186928 A JP1186928 A JP 1186928A JP 18692889 A JP18692889 A JP 18692889A JP 2888870 B2 JP2888870 B2 JP 2888870B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、航空機、鉄道車輌、バス、船舶その他の各
種乗物に設置される座席に対して、ビデオ番組やテレビ
ジョン放送番組を個人的に観るためのモニターを取り付
ける場合の構造に関するものである。
[従来の技術] 航空機その他の各種乗物においては、座席に着座した
乗客がビデオ番組やテレビジョン放送番組を個人的に観
ることができるようにするため、液晶等を用いた小型の
モニターを各座席に個別に取り付けることについて開発
が進められている。
従来、そのようなモニターの取付構造としては、 前方の座席の背当にモニターを取り付ける方式と、
各座席の肘掛にモニターを取り付ける方式とが一般的で
ある。
[発明が解決しようとする課題] ところが、前記の方式では、前方の背当又は自分の
背当をリクライニングしたときに、前方の背当にあるモ
ニターと乗客の目との位置関係が前後方向及び上下方向
に不本意に変化してしまうため、該モニターが観にくく
なったり、不自然な姿勢をとらないと観ることができな
くなったりする問題があった。また、各乗客の上背には
かなりの差異があるが、これに対応してモニターを最適
の高さに調節することもできなかった。
また、前記の方式では、肘掛のモニターが乗客の手
元部分に位置することから、該モニターを観るには視線
を相当下方に向けるか、首を曲げるか、前かがみになる
かせざるを得ず、常に不自然な姿勢を強いられるという
問題があった。とりわけ、背当をリクライニングした場
合には、首を大きく起こす等して極めて不自然な姿勢を
とらないと観ることができなかった。
上記のように乗客がモニターを観るときの姿勢の問題
は、特に、航空機等の座席のように長時間着座していな
ければならず、不自然な姿勢を長くとることによって疲
労をさらに増加させるような場合に、重大な問題とな
る。
本考案は、上記問題点を解決するためになされたもの
であって、その第一の目的は、自然な姿勢で着座した乗
客の自然な視野範囲内に、モニターを容易にかつ確実に
配置できるようにすることにあり、第二の目的は、乗客
の上背の相違や姿勢の好みの相違に応じてモニターの上
下位置を調節できるようにすることにあり、第三の目的
は、これらの効果を容易に得られるようにすることにあ
る。また、第四の目的は、突起物を減少させるととも
に、アームの上下回動をスムーズに行わせることにあ
り、第五の目的は、モニターを使用状態にしているとき
に、乗客がアームによって圧迫感や拘束感を受けること
を防ぎ、隣席の乗客とも容易にコミュニケーションが図
れるようにすることにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、請求項1の座席用モニタ
ーの取付構造においては、座席の背当の側部にアームを
その基端部において上下方向に回動可能に取り付け、該
アームの先端部にモニターを取り付けるとともに、該ア
ームと背当との間に、該アームを上動させるときにその
上動が自然にあるいは着座者が少し力を加えるだけで容
易に起こるように該アームを上方へ付勢する駆動手段を
設けた。
同じく、請求項2の取付構造においては、座席の背当
の側部にアームをその基端部において上下方向に回動可
能に取り付け、該アームの先端部にモニターを取り付け
るとともに、該回動両端側の二位置のみならず該二位置
間の任意の角度に該アームを保持するための保持手段を
該アームと背当との間に設けた。
また、請求項3の取付構造では請求項1又は2の取付
構造において、前記アームの基端部を前記背当の上端側
部に回動可能に取り付けた。
また、請求項4の取付構造では請求項1又は2の取付
構造において、前記アームの基端部に設けたケース部に
前記駆動手段又は保持手段を内蔵し、該駆動手段又は保
持手段の一端をケース部に形成したガイド孔を挿通して
背当の側部に軸着するとともに、該駆動手段又は保持手
段の他端をケース部の一部に軸着した。
さらに、請求項5の取付構造では請求項1又は2の取
付構造において、前記モニターを使用状態にしたとき、
前記アームは座席に着座した人の顔より低い所を通って
前方に延びるよう配置した。
[作用] 請求項1の取付構造によれば、まずモニターを使用し
ないとき、該モニター及びアームを回動して背当の側部
に収納することができる。また、モニターを使用すると
き、アームは駆動手段により上方へ付勢されているた
め、自然にあるいは着座者が少し力を加えるだけで容易
に上動する。従って、どのような着座者でもモニターを
自然視野範囲内に容易に配置して、自然な姿勢で楽しむ
ことができる。また、背当をリクライニングしたとき
も、モニターは背当とともに移動して自然視野範囲内に
保たれる。そして、使用状態のモニター及びアームに不
意の外力が加わっても、該モニター及びアームは駆動手
段により上方に付勢されているため、急激に降下するよ
うなことはなく、乗客の安全を図ることができる。
請求項2の取付構造によれば、保持手段によってアー
ムを任意の角度に保持することにより、着座者の上背の
相違や姿勢の好みの相違に応じて、モニターの高さを適
宜調節することができる。
請求項3の取付構造によれば、さらに、モニター及び
アームの回動中心が着座者の目の近傍に位置することに
なる。
請求項4の取付構造によれば、駆動手段又は保持手段
をケース部に内蔵するので、まず突起物が減少する。ま
た、駆動手段又は保持手段の一端がガイド孔にガイドさ
れてアームを支持する作用を発揮するので、アームはよ
りスムーズに上下回動する。
請求項5の取付構造によれば、モニターを使用状態に
しているときでも、乗客の顔の真横にアームが位置しな
いため、該アームによって圧迫感や拘束感を覚えること
はなく、また隣席の乗客の顔が見えるので容易にコミュ
ニケーションを図ることもできる。
[第一実施例] 次に、本発明を航空機の座席用モニターの取付構造に
具体化した第一実施例について、第1図及び第2図を参
照して詳細に説明する。
この座席10の取付構造においては、第1図及び第2図
に示したように、主としてアーム21と、このアーム21の
モニター20を取り付けた先端部を上方へ付勢するための
駆動手段26とが使用される。
アーム21は、背当13の側部に収納するのに適した長さ
を有するもので、その後端部が支持軸25によって背当13
の上端側部に回動可能に取り付けられるものである。そ
して、このアーム21には駆動手段26の一端が連結され、
駆動手段26の他端は支持軸25とは別の軸26cによって背
当13側に連結される。
この駆動手段26は、種々なものが採用し得るが、本実
施例においては、シリンダ26a内に封入した圧力流体に
よってそのシリンダロッド26bが伸びるように構成した
ものを採用した。この駆動手段26は、そのシリンダ26a
内にての圧力流体の流れを任意位置にて止めることがで
きるようにしたものであり、その圧力流体の流れを止め
るための装置は座席10の肘掛12等に設けられる。勿論、
この駆動手段26としては、他に電動のものや、単に圧縮
スプリング等の弾発部材によって構成したものを採用し
て実施してもよいものである。
本実施例における取付構造においては、上記のように
背当13側に取り付けたアーム21の先端部に、次のように
してモニター20が取り付けてある。すなわち、このアー
ム21の先端には、第1図に示したように、第一枢軸23を
介して補助アーム22が回動可能に連結してあり、この第
一枢軸23はアーム21の長さ方向に対して直交したものと
してある。そして、この補助アーム22に対して第二枢軸
24によりモニター20が回動可能に連結してある。これら
第一枢軸23及び第二枢軸24においては、モニター20の自
重によっては各補助アーム22及びテーブル15が回動しな
いようにするために、それぞれにおいて所定の摩擦力が
発生するように構成してある。また、本実施例において
は、各アーム21及び補助アーム22が固定的な長さを有す
るものを採用しているが、これらアーム21及び補助アー
ム22はその長さを自由に変えられるものに構成して実施
してもよい。
以上のように構成した本発明の作用について、モニタ
ー20の使用の態様に従って以下に説明する。
まず、使用しないときのモニター20は、補助アーム22
を利用することによりアーム21の先端にてこのアーム21
に沿うように折り畳まれており、このアーム21とともに
座席10を構成している背当13の側部に収納してある。な
お、本実施例においては、背当13側に設けた布製のスト
ッパ14に形成した面ファスナーと、モニター側に形成し
た面ファスナー27とを互いに固着することにより、モニ
ター20はその収納場所に固定的に収納されている。
このように背当13の側部に収納されているモニター20
を使用したい場合には、ストッパ14を引くことによりそ
の固定を解けば、モニター20を先端部にて支持している
アーム21は駆動手段26によって自然に上動する。なお、
もし駆動手段26の力が弱くてアーム21が上動しない場合
あるいはこの上動が足らない場合には、使用者がアーム
21を少し持ち上げてやればよい。このようにしてモニタ
ー20が上動すれば、このモニター20は座席10の座部11に
着座している人の自然な視野内に入るのである。
この場合、第1図及び第2図の仮想線にて示すよう
に、使用者の上背が異なっていたとしても、このモニタ
ー20を支持しているアーム21は背当13の上端側部、すな
わち使用者の頭部に近接する部分において取り付けられ
ているから、このモニター20は使用者の自然な視野範囲
内に十分納まるものである。換言すれば、モニター20を
支持しているアーム21を、背当13の上端側部に取り付け
ることによって、モニター20の回動中心が使用者の目の
近傍に位置することになるから、使用者の上背が多少異
なっていたとしても、モニター20は使用者の自然な視野
範囲内に十分納まるものである。
なお、本実施例においては、モニター20を補助アーム
22を介してアーム21に取り付けるとともに、アーム21と
補助アーム22は第一枢軸23により、かつ補助アーム22と
モニター20とは第二枢軸24によってそれぞれ回動自在と
してあるから、モニター20の面は使用者の方向に自由に
向けられるものである。
以上のようにしてモニター20が使用者の自然な視野範
囲内に配置されれば、使用者がこのモニター20を長時間
観たとしても大きく疲労することはない。また、使用者
が少し姿勢を変えたい場合には、使用者は第一枢軸23及
び第二枢軸24を利用してその姿勢に応じた配置あるいは
角度にモニター20を修正し直せばよい。なお、駆動手段
26としてその支持位置を自由に設定し得るロック機構付
のものを使用すれば、モニター20の支持位置の自由度を
相当高くすることが可能となるものである。
また、このモニター20は背当の上端側部から前方へ突
出するアーム21によって支持されているから、座部11上
に着座している使用者に対して、このモニター20やアー
ム21が邪魔になることはない。しかも、このモニター20
はアーム21によって座席10のいわば上方から支持された
状態となっているから、この種の座席10に通常設けられ
ているテーブル15の使用等に対しても全く邪魔になるこ
とはないものである。
さらに、このモニター20は、アーム21によって背当の
上端側部に取り付けてあるから、背当13をリクライニン
グさせても、その使用者に対する位置が変化することは
ない。すなわち、背当13をリクライニングさせると、こ
れにもたれかかっている使用者の自然的視野はその方向
が変化するが、モニター20はアーム21によって背当13に
連結してあるから、背当13をリクライニングさせた場合
その量だけモニター20は移動する。従って、このモニタ
ー20の使用者に対する位置は背当13をリクライニングさ
せても、実質的には変化しないのである。
[第二実施例] 次に、本発明に係る第二実施例の取付構造について、
第3図乃至第6図を参照して説明する。同図において、
第1図及び第2図に対応する部分には同一符号を付して
その詳説は省略する。
本実施例においては、背当13の側部に対してアーム21
の基端の支持軸25が第一実施例よりやや下方かつ後方に
設けられている。また、このアーム21の基端部には着脱
可能な蓋体30を備えたケース部31が設けられ、該ケース
部31にはアーム21を上方へ付勢するための駆動手段32又
はアーム21の回動両端側の二位置のみならず該二位置間
の任意の角度にアーム21を保持するための保持手段が内
蔵されている(なお、第2図に示すように、第一実施例
の駆動手段26もアーム21の基端部に内蔵されている)。
このように、駆動手段32又は保持手段をケース部31に内
蔵することによって突起物を減少し、乗客の衣服の引掛
り等を防止することができる。
本実施例では、前記駆動手段32として、第一実施例と
同じくシリンダ32a内に封入したオイル、エア等の圧力
流体によってそのシリンダロッド32bが伸びるように構
成したものを採用した。この駆動手段32は、モニター20
及びアーム21の自重とバランスをとるための反発力と適
度な減衰力とを発生するので、本発明に最適なものであ
る。また、シリンダ32a内において圧力流体の流れを任
意位置にて止めることができるようにしてあるため、ア
ーム21を任意の角度に保持することもできる。すなわ
ち、この駆動手段32は、単にアーム21を上方へ付勢する
だけでなく、アーム21を任意の角度に保持する保持手段
としての意義も有する。なお、この点は第一実施例の駆
動手段26においても同様である。
また、前記駆動手段32として、例えば次のものを採用
することもできる。
トーションバー、コイルスプリング、スパイラルスプ
リング等の弾発部材を用いたバランサ。このバランサ
は、通常は単にアーム21を上方に付勢して、モニター20
を乗客の自然視野範囲内の一定高さに保持するものであ
る。しかし、バランサの弾発力をうまく設定したり、リ
ンクを併用したりして、モニター20及びアーム21の自重
モーメントに合致したバランスカーブを得ることによ
り、アーム21を任意の角度に保持する保持手段としての
意義も保有させることができる。
電動モータ等の駆動部材と歯車、ワイヤ、ベルト等の
動力伝達部材とを用いたもの。この駆動手段も、単にア
ーム21を上方へ付勢するだけでなく、アーム21を任意の
角度に保持する保持手段としての意義も有する。
次に、アーム21を上方へ付勢する駆動手段としての意
義は無いが、アーム21を任意の角度に保持することはで
きる保持手段としては、次のものを例示することができ
る。
ラチェット機構を用いて、アーム21の基端部を任意の
角度に段階的に止めるようにしたもの。
背当13の側部に上下方向に並設された複数の係止部
と、下端がこれらの係止部に選択可能に係止し、上端が
前記アーム21に連結されたステーとからなるもの。
ところで、上記駆動手段32の一端に設けられた軸32c
は、ケース部31の内側壁に形成された円弧状のガイド孔
33に摺接可能に挿通された上で、背当13の側部に連結さ
れており、該駆動手段32の他端はケース部31の前端付近
に連結されている。前記ガイド孔33は、勿論、駆動手段
32の軸32cをケース部31から逃がしてアーム21の回動を
可能にする作用をするとともに、該ガイド孔33に軸32c
を摺接させることによりアーム21を支持する作用があ
る。従って、アーム21は支持軸25と軸32cの2点で支持
されることになるため、前後左右にがたつくことなくス
ムーズに回動させることができる。
以上のように構成された第二実施例の使用の態様及び
作用効果は、第1実施例と共通する部分が多いので、捕
捉事項を中心に簡単に説明することにする。
まず、モニター20を使用しないときは、第6図(b)
に示すようにモニター20及び補助アーム22を折り畳んで
該モニター20を保護してから、第5図に示すようにモニ
ター20を背当13の側部に収納してストッパ14で固定す
る。
次にモニター20を使用するときには、ストッパ14によ
る固定を解けば、モニター20及びアーム21は駆動手段32
により上方へ付勢されているため、自然にあるいは乗客
が少し力を加えるだけで容易に上動し、しかも前述した
2点支持によりスムーズに上動する。その後、第6図
(a)に示すように補助アーム22を開いて、モニター20
を使用状態に回動調節すればよい。従って、力の弱い乗
客でも第3図及び第4図に示すようにモニター20を自然
視野範囲内に容易に配置することができる。そして、使
用状態のモニター20及びアーム21に不意の外力が加わっ
ても、該モニター20及びアーム21は駆動手段32により上
方に付勢されているため、急激に降下するようなことは
なく、乗客の安全を図ることができる。また、ケース部
31により突起物を減少しているので、乗客の衣服の引掛
り等も防止することができる。
また、前述したように本実施例の駆動手段32は保持手
段としての意義も有しているため、アーム21を任意の角
度に保持することができ、各乗客の上背の相違や姿勢の
好みの相違に応じて、モニター20の高さを適宜調節する
ことができる。この場合、第一実施例で述べたようなロ
ック機構を付けることにより、前記保持作用をさらに高
めることができる。
なお、第4図に鎖線で示すように背当13をリクライニ
ングしたときも、第一実施例と同様に、モニター20は背
当13とともに移動して自然視野範囲内を保つので、上記
効果を維持することができる。
[第三実施例] 次に、本発明に係る第三実施例の取付構造について、
第7図乃至第10図を参照して説明する。同図において、
第1図乃至第7図に対応する部分には同一符号を付して
その詳説は省略する。
本実施例においては、アーム21の基端部が背当13の側
部に沿って下方へやや延び、ここに形成されたケース部
31に第一実施例又は第二実施例と同様の駆動手段32又は
保持手段が内蔵されている。そして、モニター20を使用
状態にしたとき、アーム21はケース部31の下端部におい
て略直角に折曲してさらに前方へ延びるようになってい
るので、この部分は第7図及び第8図に示すように乗客
の顔より低い所を通って前方に延びることになる。従っ
て、モニター20を使用状態にしているときでも、乗客が
直ぐ側方のアーム21によって圧迫感や拘束感を覚えるこ
とはなく、また隣席の乗客の顔が見えるので容易にコミ
ュニケーションを図ることもできる。
なお、第10図に示すように、本実施例における補助ア
ーム22には第二枢軸を介さずにモニター20が直接固定さ
れている。
以上のように構成された第三実施例の使用の態様は、
第二実施例と略同様であるから、相違点を中心に簡単に
説明する。
まず、モニター20を使用しないときは、第10図(b)
に示すようにモニター20及び補助アーム22を第一実施例
及び第二実施例より薄く折り畳んでから、第9図に示す
ようにモニター20及びアーム21を背当13の側部に収納す
る。
次に、モニター20を使用するときには、第二実施例と
同様にしてアーム21を容易かつスムーズに上動させ、第
10図(a)に示すように補助アーム22を開けば、第7図
及び第8図に示すようにモニター20を乗客の自然視野範
囲内に容易に配置することができる。このとき、前述し
たようにアーム21によって圧迫感や拘束感を覚えること
はなく、隣席の乗客とのコミュニケーションを自由に図
ることもできる。
なお、本発明は前記実施例の構成に限定されるもので
はなく、例えば以下のように発明の趣旨から逸脱しない
範囲で任意に変更して具体化することもできる。
(1)前記アーム21の基端部は、背当13の側部であれば
その上端から下端までのいずれの位置に取り付けること
もできる。例えば、アーム21の基端部を背当13の下端側
部に取り付け、アーム21の先端を下方へ回動させるよう
にした場合でも、アーム21の長さや形状を最適に設計す
ることにより、モニター20を自然視野範囲内に配置させ
ることはできるからである。この場合、前記駆動手段は
アーム21を上方へ付勢して自重による急激な回動を防ぐ
ように作用する。なお、前述したようにアーム21の基端
部を背当13の上端側部に取り付ければ、アーム21等の設
計上、モニター20を着座者の自然視野範囲内に納めるこ
とがより容易になる。
(2)前記座席は乗物用座席に限らず、例えばホール等
の観覧席に具体化することもできる。
[発明の効果] 本発明は、上記の通り構成されているので、次のよう
な優れた効果を奏する。
請求項1の取付構造によれば、着座者の自然な視野範
囲内にモニターを小さい力で容易に配置することがで
き、座席のリクライニング等に拘らず常にモニターを自
然な姿勢で観ることができるとともに、モニター及びア
ームの急激な降下を防止することができる。しかも、こ
の取付構造は非常に簡単な構成となっている。
請求項2の取付構造によれば、着座者の上背の相違や
姿勢の好みの相違に応じてモニターの上下位置を調節す
ることができ、従ってモニターをより安楽な状態で楽し
むことができる。
請求項3の取付構造によれば、モニター及びアームの
回動中心が着座者の目の近傍に位置することから、アー
ム等の設計上、モニターを着座者の自然視野範囲内に納
めることがより容易になる。
請求項4の取付構造によれば、突起物を減少させて、
着座者の衣服等の引掛りを防止することができるととも
に、アームの上下回動をよりスムーズに行わせることが
できる。
請求項5の取付構造によれば、モニターを使用状態に
しているときでも、着座者がアームによって圧迫感や拘
束感を覚えることはなく、隣席の乗客とも容易にコミュ
ニケーションを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は第一実施例に係る座席用モニターの取付構造を
採用した座席の正面図、第2図は第1図のA−A線に沿
ってみた側面図である。第3図は第二実施例に係る取付
構造を採用した座席の正面図、第4図は第3図のB−B
線に沿ってみた側面図、第5図は同じくモニターを収納
した状態の側面図、第6図(a)及び(b)は同モニタ
ーの平面図である。第7図は第三実施例に係る取付構造
を採用した座席の正面図、第8図は第7図のC−C線に
沿ってみた側面図、第9図は同じくモニターを収納した
状態の側面図、第10図(a)及び(b)は同モニターの
平面図である。 10…座席、13…背当、20…モニター、21…アーム、26…
駆動手段、31…ケース部、32…駆動手段。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】座席の背当の側部にアームをその基端部に
    おいて上下方向に回動可能に取り付け、該アームの先端
    部にモニターを取り付けるとともに、該アームと背当と
    の間に、該アームを上動させるときにその上動が自然に
    あるいは着座者が少し力を加えるだけで容易に起こるよ
    うに該アームを上方へ付勢する駆動手段を設けたことを
    特徴とする座席用モニターの取付構造。
  2. 【請求項2】座席の背当の側部にアームをその基端部に
    おいて上下方向に回動可能に取り付け、該アームの先端
    部にモニターを取り付けるとともに、該回動の上限及び
    下限の二位置のみならず該二位置間の任意の角度に該ア
    ームを保持するための保持手段を該アームと背当との間
    に設けたことを特徴とする座席用モニターの取付構造。
  3. 【請求項3】前記アームの基端部は前記背当の上端側部
    に回動可能に取り付けたことを特徴とする請求項1又は
    2記載の座席用モニターの取付構造。
  4. 【請求項4】前記アームの基端部に設けたケース部に前
    記駆動手段又は保持手段を内蔵し、該駆動手段又は保持
    手段の一端をケース部に形成したガイド孔を挿通して背
    当の側部に軸着するとともに、該駆動手段又は保持手段
    の他端をケース部の一部に連結したことを特徴とする請
    求項1又は2記載の座席用モニターの取付構造。
  5. 【請求項5】前記モニターを使用状態にしたとき、前記
    アームは座席に着座した人の顔より低い所を通って前方
    に延びるよう配置したことを特徴とする請求項1又は2
    記載の座席用モニターの取付構造。
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