JP2888840B2 - 濃染性スパンライク複合糸の製造方法 - Google Patents

濃染性スパンライク複合糸の製造方法

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JP2888840B2 JP63231025A JP23102588A JP2888840B2 JP 2888840 B2 JP2888840 B2 JP 2888840B2 JP 63231025 A JP63231025 A JP 63231025A JP 23102588 A JP23102588 A JP 23102588A JP 2888840 B2 JP2888840 B2 JP 2888840B2
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    • D02YARNS; MECHANICAL FINISHING OF YARNS OR ROPES; WARPING OR BEAMING
    • D02GCRIMPING OR CURLING FIBRES, FILAMENTS, THREADS, OR YARNS; YARNS OR THREADS
    • D02G3/00Yarns or threads, e.g. fancy yarns; Processes or apparatus for the production thereof, not otherwise provided for
    • D02G3/22Yarns or threads characterised by constructional features, e.g. blending, filament/fibre

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はポリエステルマルチフィラメント糸を用いて
得られる染色性と風合の改良されたスパンライク複合糸
の製造方法に関する。
(従来の技術) ポリエステルフィラメント糸を用いたスパンライク化
技術の最も代表的なものは、特公昭61−19733号、同61
−36103号、同62−25772号などによって公知であり、複
屈折率、破断伸度、熱収縮率などが異なる2種類の糸条
を利用し、タスラン加工等の流体処理を施した後、連続
して仮撚加工を施すことにより、交絡と3次元捲縮を付
与し、嵩高でスパンライクな風合・外観を表現するもの
である。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、これらの方法によって得られるスパン
ライク糸は仮撚による捲縮賦型により嵩高なスパンライ
ク効果を強調することが可能ではあるが、反面フィラメ
ント糸固有のシルキーな特徴が生かされない。また、濃
染効果については複屈折率の小さい糸条を複合できるこ
とから期待し得るものではあるが、仮撚工程における仮
撚及び熱板接触による抵抗力などにより実質的な延伸熱
処理作用を受けるため、通常の延伸糸に比較し若干の効
果を奏するに止まっていた。
本発明はこれらの問題点を解消し、フィラメント糸固
有のシルキーな光沢、手触りなどを生かしつつ、かつ濃
染効果に優れる新規なスパンライク糸を得ることを目的
とするものである。
(課題を解決するための手段及び作用) このため、本発明は複屈折率が30×10-3から50×10-3
の範囲にあるポリエステル未延伸糸を下式を満足する範
囲で緩和熱処理し、次いで他のポリエステル延伸糸と交
絡複合したのち、施燃することを構成とし、これを上記
課題の解決手段とするものである。
緩 和 率 F(%):0<F<50 熱処理温度 T(℃):Tg+70<T<Tg+120 (Tg:糸条のガラス転移点温度) 以下、図面に従って詳細に説明する。
第1図は本発明の実施の態様を示す概略図である。
未延伸糸1は第1フィードローラー3と第1デリベリ
ローラー6の間でオーバーフィードされ、第1ヒーター
5によって緩和熱処理を施され、流体ノズル7へ供給さ
れる。一方、延伸糸2は第2フィードローラー4により
交絡ノズル7へ供給され上記未延伸糸1と合体、交絡さ
れ、第2デリベリローラー9を介してワインドローラー
10によりパッケージ11として巻取られる。未延伸糸1と
延伸糸2の交絡に際しては、両者のオーバーフィード率
を同一とする場合には延伸糸2を第2フィードローラー
4を介さず、直接第1デリベリローラー6へ供給するこ
とが可能である。また、第2ヒーター8は必要に応じて
複合糸のセット等に用いる。
本発明の第1の要件は、複屈折率が30×10-3から50×
10-3の範囲にあるポリエステル未延伸と通常の延伸糸を
特定の条件下で複合することにある。
一般に未延伸糸は分子の配向度が低く、複屈折率が小
さいことに起因して、着色に色の深みがより増大する効
果を持つが、一方構造的には極めて不安定であり、その
まま用いることは実用上問題がある。そこで、この様な
欠点をカバーするため、構造の安定した延伸糸を複合す
ることでこれを補完するものである。複屈折率が30×10
-3以下では、構造的に不安定に過ぎ実用的でない。ま
た、複屈折率が50×10-3以上では目的とする濃染性が得
られない。
本発明の第2の要件は、未延伸糸を0〜50パーセント
の範囲で緩和熱処理することである。実験の結果、緩和
率は条件により異なるものの概略100パーセント程度ま
で可能であり、この値が大きいほど濃染効果が増大す
る。しかし、このことは繊維の脆化も増大することにつ
ながり、次工程での流体処理により切損されるのみなら
ず、染色工程での風合調整を目的としたアルカリ減量加
工にも耐え得ない。
従って、この緩和率は0〜50パーセントの範囲に特定
されるものである。
本発明の第3の要件は、熱処理温度を糸条のガラス転
移点温度プラス70℃からプラス120℃の範囲とすること
である。
熱処理温度は糸条のガラス転移点温度プラス70℃以下
では充分な熱処理効果とならず、後工程での残留熱収縮
率が大きく、延伸糸との複合後の熱処理により複合糸の
芯部を形成する結果となって、糸質は不安定なものとな
る。また、ガラス転移点温度プラス120℃を越えると風
合が粗硬となるばかりでなく、脆化の度合が大きくなる
ため好ましくない。
(実施例) 以下、本発明を実施例により更に具体的に説明する。
実施例1 未延伸糸として紡速3,200m/分、複屈折率45×10-3
あるポリエステルフィラメント糸80d/36fを、延伸糸と
して50d/24fのポリエステルフィラメント糸を用い、下
記に示す条件にて本発明を実施し、得られた複合糸に1,
400t/mの施撚をし、次いで平編地を作成し、染色評価し
たところ、複合糸間の同色性差からミクロ的にはやや陰
影があるものの、全体としては延伸糸が芯部を形成して
おり、充分な濃染効果を有し、従来にないシルキーなス
パンタッチを有していた。濃染効果については従来品と
比較した値を第2図に示す。図中比較例とあるのは同様
の糸条を用い、従来方法により流体交絡と仮撚を連続的
に実施した他は、本発明と同様条件で処理した複合糸の
濃染効果を示したものである。
記 (1)未延伸糸の緩和熱処理条件 ヒーター温度 :160℃ オーバーフィード率 :10% ヒーター長 :90cm 処理速度 :100m/分 (2)延糸との複合化条件 オーバーフィード率 :未延伸糸2% 延伸糸0.5% エアー圧力 :3kg/cm2 流体ノズル :インターレーサー 〔注〕第2図の値は、染色布として20G平編地を作成
後、染料としてCIBA GEIGY 製 TERASIL NEVY BLUE
を使用し、浴比1:80で130℃×60分の染色を実施、他
の染色工程及び条件は通常と同一条件として得た値であ
り、L値の測定は、日本電色工業(株)製 測色色差計
Z−1001 DP型を使用した。
実施例2 延伸糸としてカチオンダイアブル型ポリエステルフィ
ラメント糸50d/24fを使用し、複合条件は同一オーバー
フィード率で10パーセント、エア圧力を4kg/cm2、流体
ノズルとしてタスラン型を使用した他は、実施例1に準
拠して本発明を実施したところ、陰影のまったくない濃
染効果とふくらみ感に富んだスパンライク複合糸が得ら
れた。
(発明の効果) 以上の説明から明らかな如く本発明によれば、染色性
に優れ、その上フィラメント糸固有のシルキーな特長が
生かされた新規なスパンライク複合糸が容易に得られる
ようになった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施するにあたって使用する装置の概
略構成図、第2図は本発明の実施例と従来例に基づく濃
染効果を示すグラフである。 図の主要部分の説明 1……未延伸糸 2……延伸糸 5……第1ヒーター 6……第1デリベリローラー 7……流体ノズル 9……第2デリベリローラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土田 晃啓 愛知県名古屋市東区砂田橋4―1―60 三菱レイヨン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−203839(JP,A) 特開 昭58−98453(JP,A) 特開 昭61−258036(JP,A) 特公 昭61−19733(JP,B2) 特公 昭61−36103(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D02G 3/00 - 3/38 D02J 1/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複屈折率が30×10-3から50×10-3の範囲に
    あるポリエステル未延伸糸を下式を満足する範囲で緩和
    熱処理し、次いで他のポリエステル延伸糸と交絡複合し
    たのち、施撚することを特徴とする濃染性スパンライク
    複合糸の製造方法。 緩 和 率 F(%):0<F<50 熱処理温度 T(℃):Tg+70<T<Tg+120 (Tg:糸条のガラス転移点温度)
JP63231025A 1988-09-14 1988-09-14 濃染性スパンライク複合糸の製造方法 Expired - Lifetime JP2888840B2 (ja)

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JPH073008B2 (ja) * 1985-05-08 1995-01-18 ユニチカ株式会社 捲縮加工糸の製造方法
JPS63203839A (ja) * 1987-02-13 1988-08-23 ユニチカ株式会社 複合交絡糸の製造方法

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