JP2887778B2 - 折曲げ加工装置 - Google Patents

折曲げ加工装置

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JP2887778B2
JP2887778B2 JP31134894A JP31134894A JP2887778B2 JP 2887778 B2 JP2887778 B2 JP 2887778B2 JP 31134894 A JP31134894 A JP 31134894A JP 31134894 A JP31134894 A JP 31134894A JP 2887778 B2 JP2887778 B2 JP 2887778B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ワーク板材をV形に
折曲げる折曲げ加工装置に関するもので、特にラムに固
定した上型から補助上型への金型交換を行うための4節
リンク機構を備えた折曲げ加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プレスブレーキは、ラムの下端に固定し
た上型と、ベッド上面に設けた下型とによって加工する
が、V形の角度やワークの板厚により、上型や下型を交
換しなければならない。この交換は、下型については、
シリンダ等を用いてベッド上面の前後方向にスライドし
て行い、上型については手作業で取付け交換していた。
このため、本出願人は、プレスブレーキのラムに固定し
た上型から補助上型への金型交換を自動的に行うため4
節リンク機構を備えた折曲げ加工装置について発明した
(特開昭60−29570号公報)。この特開公報の発
明では、アクチュエータ(油圧シリンダ)の駆動により
4節リンク機構の回動リンク先端に設けた補助上型が、
ラムと略平行に運動して、固定上型に対し後面から密接
し、固定上型から補助上型への交換が行われる。逆に補
助上型から固定上型への交換を行うためには、アクチュ
エータにより4節リンク機構を逆方向に回動し、補助上
型を退避位置へ後退させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ワーク板材の折曲げ加
工は、多様化し、手直しを必要としない精密折曲げの分
野にも進出している。また長尺材の折曲げ加工には、重
量が大きく幅の広い金型(上型と下型)を備えた加工機
が出現し折曲げ精度を向上するためラムのストローク制
御を完全なものとする必要がある。
【0004】ところで、前記特開公報では、補助上型を
自動的に交換することはできたが、交換した後に固定上
型の下端またはラムの下端と補助上型の上端受圧部との
間に微小なスキマが存在する。このスキマが存在するた
め、折曲げ加工を行う際には、補助金型がワーク板材に
接触し、この接触により補助上型が押し上げられ、隙間
が埋められた後に、固定上型の下端から補助上型への力
の伝達が行われ、折曲げ加工が行われる。板厚が薄くあ
るいは材料が弱いために加工力が小さくて済むワーク板
材においては、補助上型が押し上げられる際に既に折り
曲げが開始されてしまうので、曲げ角度の制御が不十分
となってしまう恐れがあった。この発明は、この課題を
解決して、ラムまたは固定上型と補助上型との隙間をな
くした状態で補助上型への交換を行うことができる加工
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、ラムの後面または前面に4節リ
ンク機構と4節リンク機構の原動リンクに連結されたア
クチュエータとを設け、4節リンク機構の回動により
原動リンクに連なる回動リンクに支持された補助上型
が、ラムの後面または前面と略平行に移動してラム下端
に設けた固定上型に対し後面または前面から密接させ
ことで、固定上型から補助上型への交換が行われる加工
装置において、前記回動リンクに形成され、かつ前記
助上型を回動リンクに対し上下方向に滑動自在に保持す
る補助上型保持部と、回動リンクの下向き回動端で、前
記保持部に保持された補助上型を僅かに上方に押し上げ
て補助上型の上端をラム下端に密接させる押上げ手段
を備え 前記押上げ手段は、前記保持部に設けたピンに
より支持されで補助上型の上下方向と直交する面内に回
動可能に取付けたレバーと、レバーの先端が係合するよ
う補助上型に形成された凹所と、前記レバーの後端に設
けた押し棒と、アクチュエータに連ねた作動ロッドの下
部と原動リンクとの間に設けた連結部材であって、回動
リンクの下向き回動端で押し棒の上端に当接する連結部
材と、前記連結部材の長手方向にあけた長孔に回動リン
クのヨーク部分に設けたピンを挿合してなる連結部であ
って、前記4節リンク機構が回動し終えたのち、更に前
記ピンを前記長孔に沿って移動させながら作動ロッドを
下降し、連結部材の下端に当接する押し棒を介してレバ
ーを回動させることにより補助上型の上端をラム下端に
密接させるべく、補助上型の上昇動きを許容する連結
部、からなることを特徴とする
【0006】請求項2の発明は、押上げ手段が、前記
助上型保持部に形成した窓孔内のピンにより補助上型の
上下方向と直交する面内に回動可能に取付けたレバー
と、レバーの先端が係合するよう補助上型に形成された
凹所と、アクチュエータにねた作動ロッドと、前記原
動リンクの外側に固着した押圧部材と、前記押圧部材の
内部に挿合された押し棒であって、回動リンクの下向き
回動端で、当該押し棒の上端が作動ロッド内に設けたロ
ーラに当接し、下端がレバーの後端に当接するようにし
た押し棒と、前記作動ロッドの下端部の長手方向にあけ
た長孔に、原動リンクのヨーク部分に設けたピンを挿合
してなるピン連結部であって、前記4節リンク機構が回
動し終えたのち、更に作動ロッドを下降させ押し棒を介
して前記レバーを回動させることにより前記補助上型の
上端をラム下端に密接させるべく、補助上型の上昇動き
を許容するピン連結部と、からなることを特徴とする
【0007】また、請求項3は補助上型は板状をな
し、この板状の長手方向に4節リンク機構が複数組設け
られ、4節リンク機構を構成する上下各二本のリンクの
うち下側のリンクは、固定上型から補助上型への交換時
に、補助上型の上辺との干渉を避けるため上方に屈曲し
ていることを特徴とする
【0008】
【作用】請求項1の発明では、固定上型から補助上型へ
の交換が行われる際には、アクチュエータにより4節リ
ンク機構が回動し、4節リンク機構の外側の回動リンク
に支えられた補助上型が、ラムと略平行に移動して
定上型に対し密接する。更に、補助上型を上方に押し上
げる動作は、アクチュエータが、4節リンク機構を回動
し終えた後に更に長孔付き連結ピンの移動分だけ動くこ
とによりレバーの後端を押圧する。この押圧でレバーが
回動し補助上型を上方に押し上げてラムの下端に対し密
接させる。請求項の発明では、4節リンク機構が回動
し終えたのち、更に長孔付き連結ピンの移動分だけ動く
ことにより原動リンクに取り付けた押圧部材のスプリン
グ付勢式押し棒を下方に押圧してレバーの後端を押圧す
る。この押圧でレバーが回動し補助上型を上方に押し上
げてラムの下端に対し密接させる。請求項の発明で
は、補助上型を固定上型からはなして上方に待避させる
方向に移動させたときに、回動した4節リンク機構の下
側のリンクの屈曲部に、補助上型の板状の上辺が入り込
み、干渉が避けられる。
【0009】
【実施例】次に図面に基づいて本発明を具体的に説明す
る。図1は折曲げ加工装置の第1実施例を示す全体側面
図である。図2は図1の要部の拡大側面図、図3は補助
上型の回動途中における拡大側面図、図4は補助上型の
待避位置における拡大側面図である。図示の折曲げ加工
装置は、図示を省略したメインシリンダの駆動により昇
降するラム1の下端には、固定上型(中心上型)3が固
定されている。固定上型3および後述する補助上型20
は、図面に垂直な方向に長い板状をしている。またベッ
ド2の上面には、下型4が設けられている。この下型4
は、例えば2種類のV溝5、6が形成されている。一方
のV溝5は固定上型3と対になってワーク板材80を折
曲げ加工するものであり、他方のV溝6は補助上型20
と対になって加工を行うものである。ラム1の後面に
は、ブラケット7を介して、アクチュエータ8である油
圧シリンダがピン結合されている。
【0010】アクチュエータ8におけるピストンロッド
9の先端には、ネジにより作動ロッド27が同軸に設け
られている。この作動ロッド27の下端に長孔付きピン
連結部17を設けて4節リンク機構10を構成する第
2のリンク(原動リンク)12のヨーク12aに結合さ
れている。作動ロッド27の中間に細径部29を形成
し、この細径部29の外周に圧縮スプリング28を介し
て、カエルマタと呼ばれるフォーク30(図6)を設け
る。フォーク30の下向きの両脚部31には、第2のリ
ンクのヨーク部12aに設けたピン26が挿通され、作
動ロッド27の下端近くに連結部17を構成する長
孔18が形成されて前記ピン26が共通に挿通されてい
る。
【0011】(4節リンク機構10の構成) 4節リン
ク機構10は、第1のリンクである固定リンク11と、
ベルクランク形の原動リンクである第2のリンク12
と、外側で回動する第3のリンク13と、大きく下方に
湾曲するフック形の第4のリンク14と、これらリンク
連結する第1〜4のピン21〜24とで構成される。
第2のリンク12は作動ロッド連結用のヨーク12aを
もち、第3のリンク13は第2リンク12と連結する
めのピン26を挿通したヨーク13aをもっている(図
3)。また、第3のリンク(回動リンク)13は、補助
上型を上下方向に滑動自在に保持する保持部15及び押
上げ棒の支持部16を有し、かつ、後述するように、4
節リンク機構の下向き回動端で補助上型を僅かに上方に
押し上げて補助上型20の上端20aをラム下端1aに
密接させる押上げ手段40を備えている。
【0012】(補助上型) 第3リンクの保持部15に
は、ギブ47を介して補助上型20が上下方向に滑動自
在に保持される。保持される補助上型20は、リンク機
構が回動される間、ラム1に対しほぼ平行した姿勢で移
動する。更に第3リンクの保持部15に窓孔15aがあ
けられ、ここに軸25を用いてレバー44が回動自在に
設けられている。レバー44の先端(作用端)45は、
補助上型20の凹46に係合している(図2、5)。
レバー44の後端には、押し棒41が上方に向かって突
設されている。この押し棒41は第3リンク13より外
方に延長して形成された支持部16を貫通し、スプリン
グ42によって常時上昇傾向が付与されている。押し棒
41の上端のヘッド43は、4節リンク機構10が回動
し終えた状態で、作動ロッド2の下端により押圧され
る位置に配置される。支持部16の両端には、それぞれ
アジャストボルト33が設けられてフォークの脚部31
の下端に当接させている。これにより第3リンクの保持
部15に支持された補助上型20の押上げ距離を微調節
できる構成となっている(図6)。
【0013】(押上げ手段) 上げ手段40は、前記
保持部15の窓孔15a内に通したピン25により補助
上型20の上下方向と直交する面内に回動可能に取付け
たレバー44とレバー44の先端が係合するよう補助
上型20に形成された凹46とアクチュエータ8の
ピストンロッド9に連結した作動ロッド27とレバー
44の後端に設けた押し棒41と;アクチュエータ8に
連ねた作動ロッド27の下部と原動リンク12との間に
設けた連結部材であって、回動リンク13の下向き回動
端で前記押し棒41の上端に当接する連結部材17と;
連結部材17の長手方向にあけた長孔18に原動リンク
12のヨーク部分に設けたピン26を挿合してなる連結
部であって、4節リンク機構が回動し終えたのち、更に
前記ピン26を長孔18に沿って移動させながら作動ロ
ッド27を下降し、連結部材17の下端に当接する押し
棒41を介してレバー44を回動させることにより補助
上型の上端をラム下端に密接させるべく、補助上型20
の上昇動きを許容する連結部と、から構成されている。
【0014】補助上型20は板状をなし、この板状の長
手方向に間隔をおいて4節リンク機構10が複数設けら
れ、4節リンク機構を構成する上下二本のリンク12、
14のうち下側のリンク(第4リンク)14は、補助上
型20の上辺との干渉を避けるため上方に屈曲してい
る。また、ラム1の下端1aには突条35が形成され、
補助上型20の上端20aに形成された切欠き38と係
合するようになっている(図1、図4)。さらに、補助
上型20の途中には段部36が形成され、段部36の上
方は平坦面37になっており、固定上型3の背面34に
形成された垂直な平坦面37と密接すると共に、固定上
型3の下端3aが段部36に接するようになっている。
【0015】(動作) 以下、この実施例の動作を説明
する。図1は、固定上型3の裏面に補助上型20が密接
し、かつラム下端の突条35を補助上型の切欠き38に
係合させたうえ、ラム1の下降により補助上型20と下
型4のV溝6とでワーク板材80を所定の角度に折曲げ
た状態を示す。この状態では、アクチュエータ8である
油圧シリンダのピストンロッド9が伸長して4節リンク
10を下向きの回動端に回動させるとともに、ピストン
ロッド9に連結された作動ロッド27の下端を、第3リ
ンクの突出部16に挿通された押し棒41のヘッド43
に押し当て、レバー44を図の時計方向の回動傾向を
与えて補助上型20を押し上げることにより、図1に示
すようにラム下端に補助上型の上端を密接させている。
【0016】図1の状態から補助上型20を離し固定上
型3への交換する際には、まずアクチュエータ8により
ピストンロッド9を収縮させ、ピン25を長孔18内の
上方に移動させる。この移動によりレバー44の後端が
押圧されていた力がなくなり、レバー44はスプリング
28の付勢力により図中反時計回りに微小角度θだけ回
動する。これによりレバー44の先端は、係合する凹部
46を介して、補助上型20を押し下げる。この押し下
げにより、補助上型20の切欠き38はラム1の突条3
5から離れ、また、補助上型20の段部36は固定上型
3の下端3aから離れる(図2)。
【0017】その後、更に油圧シリンダが作動してピス
トンロッド9を引き上げると4節リンク機構10が反時
計回り方向に回動し始め、補助上型20は固定上型3か
ら離れる。この間、補助上型の自重によってピン26は
作動ロッド下部の長孔18の下側縁に接している(図
3)。更に回動が行われると、補助上型20は完全な退
避位置となる(図4)。逆に、固定上型3から補助上型
20への交換を行う場合には、前述した動作と逆の動作
が行われる。すなわち、図4の状態から油圧シリンダが
ピストンロッド9を押し下げることで、4節リンク機構
10は時計回り方向に回動する。そして補助上型20
は、ラム1と略平行な姿勢を維持しつつ回動運動を行
い、固定上型3に対し後面から密接する。
【0018】上記リンク回動端における押上げ手段の作
用を、さらに詳しく説明する。シリンダ8が伸長する
と、作動ロッド27の先端は、押し棒41を介してレバ
ー44の後端を押圧する。この押圧により押し棒41の
先端は、補助上型20を上方に押し上げる。押し上げら
れた補助上型20は第3リンクの保持部15に対し滑動
しつつ上端の切欠き38が、ラム下端の突条35に係合
する。同時に、補助上型20の段部36が、固定上型3
の下端3aに接する。この固定上型3が使用されるか
(図4)あるいは補助上型20が使用されるか(図1、
2)によって、下型9も水平方向にシフトされ、2つの
V溝5、6のうち所定のV溝が使用される。
【0019】以上説明したように、この実施例によれ
ば、以下の効果を有する。すなわち、固定上型3から補
助上型20への交換が行われた状態において、レバー4
4が補助上型20を上方に押し上げることで、補助上型
20の上端の切欠き38はラム1の下端の突条35に係
合するのみならず、補助上型20の段部36は固定上型
3の尖端3aに接するので、補助上型20とラム1ある
いは固定上型3との間に隙間は生じない。従って、折り
曲げ加工の際に、この隙間が埋められるという動きがな
く、隙間の部分が傷つくのを防止できる。また、加工力
が小さくて済むワークを加工する際にも、加工力はラム
1から固定上型3の下端、補助上型20の段部36を介
して、直ちに補助上型20に伝えられるので、曲げ角度
制御が十分に行われる。さらに、第4のリンク14を上
方に屈曲させ、補助上型20との干渉を避けることで、
大型の補助上型20を採用することができる。
【0020】(第2実施例) 記第1実施例において
は、4節リンク機構10を構成する第3のリンク13に
押し棒を支持させたが、以下図7〜9を参照して、第2
のリンク(原動リンク)の外側にスプリング付勢式押し
棒を含む押圧部材を支持させた第2実施例について詳し
く説明する。
【0021】(4節リンク機構50の構成) この実施
例の4節リンク機構50は、第1のリンクである固定リ
ンク51と、ベルクランク形の原動リンクである第2の
リンク52と、外側で回動する第3のリンク53と、大
きく下方に湾曲するフック形の第4のリンク54と、こ
れらリンクを連結する第1〜4のピン61〜64とで構
成される(図7)。第2のリンク52は作動ロッド連結
用のヨーク5aをもち、第3のリンク53は第2リン
クと連結する部分にヨーク53aをもっている。また、
第3のリンク(回動リンク)53は、補助上型を上下方
向に滑動自在に保持するための窓孔15aとレバー66
を有し、かつ、後述するように、4節リンク機構の下向
き回動端で補助上型を僅かに上方に押し上げて補助上型
20の上端20aをラム下端1aに密接させる押上げ手
55を備えている。
【0022】この実施例の押上げ手段55は、4節リン
ク機構50の第3リンク(回動リンク)53に形成され
た補助上型保持部15の窓孔15a内のピン63により
補助上型20の上下方向と直交する面内に回動可能に取
付けたレバー66と、第2リンク(原動リンク)52の
外側に取り付けた押圧部材75とより構成される(図7
〜9)。さらに詳しく述べると、上記押上げ手段55
は、レバー66の先端が係合するよう補助上型20に形
成された凹所46と;アクチュエータ8に連ねた作動ロ
ッド70と;前記押圧部材75の内部に挿合された押し
棒76であって、回動リンク53の下向き回動端で、当
該押し棒の上端が作動ロッド70内に設けたローラ72
に当接し、下端がレバー66の後端に設けたローラ68
に当接するようにした押し棒76と;回動リンク53の
下向き回動端で、前記押し棒76の上端が作動ロッド7
0内のローラ72に当接するよう押し棒76の外周に設
けたスプリング77と;前記作動ロッド下部の二股フォ
ーク部の長手方向にあけた長孔74、74に、原動リン
クのヨーク部分52aに設けたピン65,65を挿合し
てなるピン連結部73であって、前記4節リンク機構が
回動し終えたのち、更に作動ロッドを下降させ押し棒7
6を介してレバー66を回動させることにより補助上型
20の上端をラム下端に密接させるべく、補助上型の上
昇動きを許容するピン連結部73と、から構成されてい
。レバー66は、第3、4のリンク53、54を連結
する第3のリンクピン63に共通に支持されている。
述のように、レバー66の作用端45は補助上型20の
凹所46に係合され、他端には軸67を設けてローラ6
8を取付けている。
【0023】圧部材75の本体75aは上部開口形の
円筒をなし、底部に押し棒通し孔75bを有している。
押し棒76は上下にフランジ78、79を有し、4節リ
ンク機構50の下方回動端で下部のフランジ79をレバ
ー66端のローラ68に当接させて補助上型20を押し
上げる(図7)
【0024】作動ロッド70は二股のフォーク形状をし
ており、股の内部横方向に軸71を挿通し中央にロー
ラ72を設け、上側の第2のリンク(原動リンク)5
には、押し棒76が圧縮スプリング77に付勢されて設
けられている。この上側の第2のリンク52の押し棒7
6が設けられた部分が、前記作動ロッド70の二股状の
部分に入り込んだ状態、すなわち補助上型20が固定上
型3に密接した状態(図7、図8)で、押し棒76の上
端が前記ローラ72に接触する構成になっている。この
ように接触したとき、押し棒76の下端はレバー66の
後端に接する。レバー66の後端に設けたローラ68
よって、前記接触が滑らかに行われる。この第2実施例
においても前の実施例と同様な効果がえられる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、発明によれば、
補助上型がラムまたは固定上型に対し密接した後に、押
げ手段により押し上げられ、ラムまたは固定上型の下
端に対し密着するので、隙間を生じることなく力の伝達
が行われる。従って、加工が始まり隙間が埋められる際
に、従来のように隙間の部分が傷つくという恐れがな
い。また、加工力が小さくて済むワークに対しても、曲
げ角度制御が十分に行われる。
【0026】に、押上げ手段を働かせるアクチュエー
タとして4節リンク機構を回動させるアクチュエータを
利用できるので、アクチュエータの数を増やすことがな
く、装置の製作コストを抑えられる。また、リンクが補
助上型と干渉せずに済むので、4節リンク機構を補助上
型の長手方向最端部にのみ設ける必要がなく、中央より
に設けたり、3個以上設けることができ、加工の際の力
の伝達を均等にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明折曲げ装置の第1実施例を示す全体側面
図である。
【図2】図1における補助上型を僅かに押し下げた状態
を示す要部の拡大側面図である。
【図3】図2より補助上型を回動させた途中の状態を示
す側面図である。
【図4】補助上型を待避位置に静止させた状態の側面図
である。
【図5】図2のA−A線における縦断正面図である。
【図6】図2のB−B線における縦断正面図である。
【図7】この発明の第2実施例を示す側面図である。
【図8】図7のC−C線における拡大断面図である。
【図9】図7より補助上型を待避位置に静止させた状態
の側面図である。
【符号の説明】
1 ラム 3 中心上型(固定上型) 4 下型 5、6 V溝 7 ブラケット 8 シリンダ(アクチュエータ) 10 4節リンク機構 11〜14 リンク 15 補助上型保持部 16 し棒支持部 17 連結部材 18 長孔 20 補助上型 21〜24 4節リンクの連結ピン 25 軸 26 ピン 27 作動ロッド 28 圧縮スプリング 29 作動ロッドの細径部 31 脚部 33 アジャストボルト 34 固定上型の背面 35 ラム下端の突条 36 補助上型の段部 37 補助上型の平坦面 38 補助上型の切欠き 40 押上げ手段 41 押し棒 42 スプリング 43 押し棒のヘッド 44 レバー 45 レバー作用端 46 凹所 47 ギブ 48 滑り板 50 4節リンク機構 51〜54 リンク 55 押上げ手段 61〜64 ピン 65 ピン 66 レバー 67 レバー端の軸 68 ローラ 70 作動ロッド 71 軸 72 作動ロッド内のローラ 73 長孔付きピン連結部 74 作動ロッドの長孔 75 押圧部材 75a 押圧部材本体(上部開口形円筒) 75b 押し棒通し孔 76 押し棒 77 スプリング 78、79 フランジ 80 ワーク
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21D 5/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラム(1)の後面または前面に4節リン
    ク機構(10,50)と4節リンク機構の原動リンク
    (12,52)に連結されたアクチュエータ(8)とを
    設け、4節リンク機構の回動により、原動リンク(1
    2,52)に連なる回動リンク(13,53)に支持さ
    れた補助上型(20)が、ラムの後面または前面と略平
    行に移動してラム下端に設けた固定上型(3)に対し後
    面または前面から密接させることで、固定上型から補助
    上型への交換が行われる加工装置において、前記回動 リンク(13,53)に形成され、かつ前記
    助上型を回動リンクに対し上下方向に滑動自在に保持す
    る補助上型保持部(15)と、回動リンク の下向き回動端で、保持部(15)に保持さ
    れた補助上型(20)を僅かに上方に押し上げて補助上
    の上端をラム下端に密接させる押上げ手段(40,5
    5)とを備え 前記押上げ手段(40)は、 前記保持部(15)に設けたピン(25)に支持されて
    補助上型の上下方向 と直交する面内に回動可能に取付け
    たレバー(44)と、 レバー(44)の先端が係合するよう補助上型(20)
    に形成された凹所( 46)と、 前記レバー(44)の後端に設けた押し棒(41)と、 アクチュエータ(8)に連ねた作動ロッド(27)の下
    部と原動リンク(1 2)との間に設けた連結部材であっ
    て、回動リンク の下向き回動端で前記押し 棒(41)の
    上端に当接する連結部材(17)と、 前記連結部材(17)の長手方向にあけた長孔(18)
    に原動リンク(12 )のヨーク部分に設けたピン(2
    6)を挿合してなる連結部であって、4節リ ンク機構が
    回動し終えたのち、更に前記ピン(26)を前記長孔
    (18)に沿 って移動させながら作動ロッド(27)を
    下降し、連結部材(17)の下端に 当接する押し棒(4
    1)を介してレバー(44)を回動させることにより補
    上型の上端をラム下端に密接させるべく、補助上型
    (20)の上昇動きを許容 する連結部と、 からなる ことを特徴とする折曲げ加工装置。
  2. 【請求項2】 押上げ手段(55)は、 前記補助上型保持部(15)に形成した窓孔内のピン
    (63)により補助上型(20)の上下方向と直交する
    面内に回動可能に取付けたレバー(66)と、 レバー(66)の先端が係合するよう補助上型(20)
    に形成された凹所(46)と、 アクチュエータ(8)に連ねた作動ロッド(70)と、 前記原動リンク(52)の外側に固着した押圧部材(7
    5)と、 前記押圧部材(75)の内部に挿合された押し棒(7
    6)であって、回動リンク(53)の下向き回動端で、
    当該押し棒の上端が作動ロッド(70)内に設けたロー
    ラ(72)に当接し、下端がレバー(66)の後端に当
    接するようにした押し棒(76)と、 前記作動ロッドの下端部の長手方向にあけた長孔(7
    4,74)に、原動リンクのヨーク部分(52a)に設
    けたピン(65,65)を挿合してなるピン連結部(7
    3)であって、 前記4節リンク機構が回動し終えたの
    ち、更に作動ロッドを下降させ押し棒(76)を介して
    前記レバー(66)回動させることにより前記補助上型
    (20)の上端をラム下端に密接させるべく、補助上型
    (20)の上昇動きを許容するピン連結部(73)と、
    からなることを特徴とする請求項1記載の折曲げ加工
    装置。
  3. 【請求項3】 補助上型は板状をなし、この板状の長手
    方向に4節リンク機構が複数組設けられ、4節リンク機
    構を構成する上下各二本のリンクのうち下側のリンク
    は、固定上型から補助上型への交換時に、補助上型の上
    辺との干渉を避けるため上方に屈曲している請求項1
    記載の折曲げ加工装置。
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