JPS6350159B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はプラテンプレス特に厚紙の切断、クリ
ーズ、エンボス、廃物のストリツプ即ち取出しを
行なうダイカツタのダイを準備する装置に関す
る。

現在の切断プレスは数個の連続した部所を有す
る。これらの部所の１つではシートを切断しクリ
ーズ即ち折目付けして折畳み箱のブランクとす
る。シートはこの部所でエンボス加工される即ち
浮出し（relief）又は凹みプリント（sunk print）
を受ける。第２の部所では切断作業で出た廃物を
ストリツプし、第３の部所では１枚のシートに加
工されたすべてのブランクを相互に引き離す。何
れの部所でも、各種作業をパンチとダイから成る
ツールによつて行なう。切断及びクリーズ部所の
パンチは実際状差込ブレード即ち刃を有する板で
あり、これらの刃のいくつかがブランクの形状線
や孔を切断する作用をし、他の刃はブランクの折
り線を形成するクリーズ部材である。ダイは板状
をなし、その外形はパンチの外形に適合する。こ
のダイ板のブレードを受入れるための溝付きのカ
ウンタパーツ即ち対抗部片がパンチのクリーズブ
レードに正確に対向して配置してある。各種型式
のカウンタパーツを使用し得る。また軸線をクリ
ーズ用ブレードの軸線に正確に対抗するように板
に機械加工することも出来る。もし予じめ形成さ
れている接着カウンタパーツを使用する時は該パ
ーツを最初にパンチのクリーズ用ブレードに固着
する。この後にダイ上に圧力で接合する。勿論パ
ンチは予じめダイに対して正確に対向するように
位置ぎめする。

現在までは、プラテンプレスの切断部所内でダ
イを準備する。即ち、ダイの準備作業中はプラテ
ンプレスは停止する。この停止によつてプレスの
生産量は減少する。エンボスツールはパンチとダ
イとを有し、同様に切断部所内でダイの準備を必
要とする。それ故、この場合もプラテンプレスを
停止する必要がある。ストリツプ作業用のツール
もパンチとダイを有し、このパンチはストリツプ
ピンであり、ダイはシートから取出されるべき廃
物の形状を有する孔を備えた板である。この板を
準備するにはブランクの外形線を板上に再現し、
廃物ストリツプ部を明瞭に描写する。これは切断
部所のパンチによつて行なう。この孔あけする板
をカーボン紙で覆い、プラテンプレスに挿入す
る。次いでプレスを加圧しパンチのパターンを板
に写し、ストリツプ部を示す。この作業の間プレ
スは停止する。

本発明の目的は、プラテンプレスの使用者にプ
レスを停止することなく各種ダイを構成する装置
を提供し、プレス出力を大にすることにある。

本発明を例示とした実施例並びに図面について
説明する。

図は本発明によるプラテンプレス用のダイ部材
を準備する装置を示し、第１図に示す通り、４本
の脚２上に支持された下部支持装置１と、該装置
１上へ横木部材４を介して支持された上部支持装
置３と、を有する。該横木部材４により上下部支
持装置１，３間に形成する装置前部の装入開口５
内に一端を脚８，９に支持したレール６，７が係
合する。レール６，７は板１０の滑動装入を可能
にする。板１０上には第４〜８図に示すダイ１
１，１２，１３を構成するための各種素子が配置
されて積重ね体１２０を形成する。板１０に取付
けたローラー１４によつて、第１図に鎖線で示す
装填位置１５、実線で示す加圧位置１６間に滑動
可能とする。上下部支持装置３，１、横木部材４
から成る組立体の後方に取付けられた持上装置１
７は上下支持装置にブラケツト３８，３９を介し
て固着した柱１８と、柱１８に沿つて回動可能の
腕１９と、腕１９に沿つて可動のホイスト２０と
を有する。ホイスト２０に取付けたコ字形部材２
１は両端に腕２３，２４を有する棒２２から成
り、腕２３，２４には把持装置２５，２６を取付
ける。腕１９は水平に回転出来るように回動装置
２７を有する。棒２２の中央部がスリーブ２８に
受入れられており、手動輪３０によつてねじ２９
を回すことにより該スリーブ２８と部材２２とを
相対的に動かすことができこれによつて、板１０
の面に対して重心位置が変化した時の積重ね素子
の水平の位置ぎめを行なう。把持装置２５，２６
は軸３３，３４の端部に取付けた把持部材３１，
３２を有する。軸３３は取付孔内で回動し得る。
軸３４は同様に回動可能であり、角度及び長さを
特定するレバー３５のようなロツク装置を有す
る。軸３４は取付孔に沿つて可動とし、把持部材
３１，３２に対しフレーム３６を締付、解放可能
としている。

第２図は第１図の装置の側面図であり、上下部
支持装置３，１が横木部材４によつて結合されて
いることを示す。上部支持装置３は横木部材４、
下部支持装置にボルトなどの締付手段３７によつ
て固着され、予圧力を受けた取付となる。

第３図は下部支持装置１上であつて横木部材４
間にある圧力生成装置の展開図を示す。この圧力
生成装置は凹み４２を有する液圧板４０を有し、
該板４０は下部支持装置１上面に図示しない止め
ねじによつて取付ける。液圧板４０の凹み４２は
可撓性部材４１で覆われている。支持ブレード４
３，４４，４５，４６から成るフレームは可撓性
部材４１の縁部上に接触する。支持ブレード４３
〜４６は部材４１が加圧された時に曲る必要があ
る。この曲げは、支持ブレード４３〜４６へ載つ
ているブレード案内４７，４８，４９，５０から
成る外方フレームによつて制限されている。また
内方フレーム５１が支持ブレード４３〜４６へ係
合しかつブレード案内４７〜５０により構成され
た外方フレーム内に位置づけられている。内方フ
レーム５１はピストン５２を受入れている。ブレ
ード案内４７〜５０の形状、内方フレーム５１の
形状の詳細は第６，７図に示す。ブレード案内４
７〜５０に図示しない止めねじによつて固着した
フレーム５３によつてピストン５２の案内を確実
にする。第４図に示す板１０はフレーム５３と、
詰め木５５上に固着した導入板５４との上を動
く、横木部材５７上に取付けた２個の止め５６
（第３図には１個のみ示す）によつて板１０の動
きを限定する。

第４図はダイ１１を構成するに必要とする素子
の展開図を示す。板１０は第２図と同じ位置で示
す。ダイ１１を置いたフレーム３６は板１０上に
重なる。ダイ１１をフレーム３６に位置ぎめする
には横方向の止め部材５８，５９、前部止め部材
６０、後部止め部材６１によつて行なう。次にダ
イ１１上にパンチ即ち通称上部ツール６２を重ね
る。上部ツール６２は２個の心出し部材６３，６
４を有し前後部止め部材６０，６１に取付けたフ
オーク６５上に係合する。かくして上部ツール６
２とダイ１１とは確実に一致する。上部ツール６
２によつて各種厚さの加工材を処理可能とし、各
種素子間の接触を良くするために厚みブロツク６
６を上部ツール６２上に取付ける。ブロツク６６
は、第５，６，７図に示す通り、上部ツール６２
を保持しているフレーム７３の底板６７上に横た
わつている。かくして各素子の組合せは完成し、
装入開口５に挿入可能となる。機械は直に作動し
得る。

第５図はダイ１１を比較的硬いフアイバー材料
のライニング６８で覆つた状態を示す。ライニン
グ６８は通常はダイ１１の面上に接着し、本発明
による装置を使用して接着する。接着後に切断刃
６９及びクリーズ用定規７０の種々の作動部分を
マークし、その後に、切断刃６９及びクリーズ用
定規７０の全長について溝７１，７２をライニン
グ６８に加工する。切断刃６９の処理部に沿う溝
７１はライニング６９の全体の厚さを通して深く
加工し、クリーズ用定規７０に沿う溝７２はライ
ニング６８の厚さの一部のみを所要の長さに加工
する。溝７２の寸法は厚紙の厚さ、組成、抵抗に
よつて異なるため正確に定めるのは困難である。
この値は場合に応じて熟練者が概要を定める。こ
の値は記録しておき、必要に応じて参照する。上
部ツール６２を保持する支持装置７３は心出し装
置７４を有し、該心出し装置はプレス内の位置ぎ
めを確実にしている。フレーム３６は横方向に延
長する滑動部材を有する。この滑動部材７５はフ
レーム３６に止めねじ７７によつて固定された基
板７６を有するスライドを含む。基板７６に止め
ねじ７９によつて棒部材７８が固着されている。
２個のスライダー８０（第５図は１個のみを示
す）が滑動部材７５に係合する。スライダー８０
は締付装置８１により滑動部材７５に沿つて所要
位置にロツクできる。２個のスライダー８０はフ
レーム３６より僅に高く、ダイ１１の止め部材を
形成する。スライダー８０の上部に取付けたグリ
ツパ１２１は下部あご部８２と上部可動あご部８
３とを有し、上部あご部８３はロツド８５に係合
する止めねじ８４によつて所要に応じて締付、解
放する。ばね８６は止めねじ８４を弛めた時に上
部あご部８３を開かせる。上部あご部８３と下部
あご部８２の相対位置は心出しピン８７によつて
定める。試験用シート８８を挿入してグリツパ１
２１によつて上部ツール６２とダイ１１との間の
所要位置とし、ダイ１１の特牲を制御する。

第６図は第１図の装置の無圧位置を示す。即
ち、第３、４図に示した各種素子が装入開口５を
開く位置にある。ピストン５２は支持ブレード４
３〜４６上におかれ、この時は加圧油は孔４２に
供給されない。ピストン５２の垂直方向のストロ
ークを制御するための調整可能ストローク制御装
置８９がピストン５２の面に取付けられかつフレ
ーム５３内の開口を介して伸長しているフインガ
調整部材９０によつて起動される。内方フレーム
５１は止めねじ９１によつてピストン５２に固着
されている。上部ツール６２の心出し部材６４は
止めねじ９２によつて取付けられ、後部止め部材
６１のフオーク６５内に受入れられている。図示
のように取付片９３が取付準備位置にあり、圧力
及び自己糊着によつてダイ１１の所要位置に容易
に接着する。これらの取付片は上部ツール６２へ
載置された保持ピン９６へ取付けられるように図
示してあり、溝７１，７２（第５図）に対応する
溝が切断刃６９及びクリーズ用定規７０に整合し
ている。

第７図は装置の加圧位置を示す。可撓性部材４
１を起動するため高圧油を凹み４２に流入する。
図示しないポンプが供給する油は通路９５、管９
４を経て凹み４２に入る。油圧は可撓性部材４１
を支持ブレード４３〜４６に沿つて曲げる。支持
ブレード４３〜４６はブレード案内４７〜５４、
内方フレーム５１に押圧される。この構成は繰返
作動に際して可撓性部材４１の疲労を防ぐ。凹み
４２へ圧力を加え、ピストン５２を上方へ強制す
ることによりダイ１１と上部ツール６２は互に強
く押圧され、取付片９３は上部ツール６２からダ
イ１１に転移する。取付片９３の保持ピン９６は
上部ツール６２内に押込まれる。板１０を装置か
ら取外した後に上部ツールからピン９６を抜出
す。ピストン５２が生起する力は加圧ポンプが発
生する圧力によつて定まり、所要の調整可能であ
る。本件装置は第８，９図に示すようにエンボス
又はストリツプ用ダイの準備を行なうためにも使
用できる。

第８図に示すエンボスツールは上部ツール１０
０とダイ１０１とを有する。上部ツール１００に
は、支持板１０４上にボルト１０３で固着したエ
ンボス板１０２を有する。エンボスツール１０２
は小さな自己接着ストリツプ１０５を有し、該ス
トリツプ１０５はカウンタパーツ１０６を保持し
ている。該カウンタパーツ１０６は自己接着面１
０７を有し、装置を加圧すれば各カウンタパーツ
１０６がダイ１０１の板１０８に接着される。こ
うしてカウンタパーツ１０６は自己接着面１０７
に対し所望の整合状態で保持される。これにより
カウンタパーツ１０６の凹部が上部ツール１００
の凸部と整合する。この手順は切断及びクリーズ
用ダイの準備と同様に上部ツール１００及びダイ
１０１のような積重ねを板１０上に組立て厚さぎ
めブロツク６６を必要とする。

第９図に示すストリツプツールは上部ストリツ
プ板１０９と下部ストリツプ板１１０とを有す
る。板１０９，１１０は上部ツール１１１のパタ
ーンに応じて切られ、板１０９，１１０の箱ブラ
ンクパターンの印刷では板１０９，１１０及び上
部ツール１１１から成る組立体を押圧する。作動
の前に紙のシート１１２とカーボン紙シート１１
３とを上部ツール１１１の面１１４と下部ストリ
ツプ板１１０の面１１５との間に挿入する。同様
に抵抗紙１１６とカーボン紙１１７とを上部ツー
ル１１１と上部ストリツプボード１０９との面１
１８，１１９間に挿入する。全組立体を板１０と
ブロツク６６との間に押圧する。この装置の利点
は、使用者が機械の各種ダイを１個の装置で準備
でき、プラテンプレスでの準備時間を省略し、生
産に悪影響を生じない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるダイ構成装置の斜視図、
第２図は第１図の装置の側面図、第３図、第４図
はダイ構成用素子の展開図、第５図はシート保持
装置の一部断面とした側面図、第６図は第１図の
装置の無圧位置を示す部分断面図、第７図は第１
図の装置の加圧位置を示す部分断面図、第８図は
エンボスツールを示す部分断面図、第９図はスト
リツプツールを示す部分断面図である。 １：下部支持装置、３：上部支持装置、５：装
入開口、６，７：レール、１０：板、１１，１
２，１３，１０１：ダイ、１７：持上装置、２
５，２６：把持装置、３６，５３：フレーム、４
０：液圧板、４１：可撓性部材、４３，４４，４
５，４６：支持ブレード、４７，４８，４９，５
０：ブレード案内、５２：ピストン、６２，１０
０：上部ツール、９６：切断刃、７０：クリーズ
用定規、８０：スライダ、８２，８３：あご部、
１０７：自己接触面、１０９，１１０：ストリツ
プ板。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ プラテンプレスのパンチツールを位置ぎめし
   てダイに一致させてダイを準備する装置であつ
   て、上部ツール６２，１００，１１１とダイ１１
   と板１０とフレーム３６と厚みブロツク６６とか
   ら成る積重ね体１２０を装填位置に搬送する装置
   と、該積重ね体１２０を装填位置１５上に水平に
   位置ぎめする装置と、積重ね体１２０を装填位置
   １５から加圧位置１６に搬送する装置と、積重ね
   体１２０を加圧する装置と、を備えることを特徴
   とするプラテンプレスのダイを準備する装置。 ２ 前記積重ね体１２０を装填位置１５に搬送す
   る装置が下部支持装置１と上部支持装置３とに取
   付けた柱１８を備えた持上装置１７から成る特許
   請求の範囲第１項記載のダイを準備する装置。 ３ 前記積重ね体１２０を装填位置上に水平に位
   置ぎめする装置が取付孔内で回動可能の軸３３，
   ３４に取付けた２個の把持部材３３，３２を有す
   る把持装置２５，２６付きのコ字形部材２１から
   成り、一方の軸３４には角度方向及び長手方向の
   移動を固定するロツク装置３５を設けている特許
   請求の範囲第１項記載のダイを準備する装置。 ４ 前記積重ね体１２０を装填位置１５から加圧
   位置１６まで搬送する装置が脚８，９に支持され
   たレール６，７を備えている特許請求の範囲第１
   項記載のダイを準備する装置。 ５ 前記積重ね体１２０を加圧する装置がピスト
   ン５２と凹み４２を備えた加圧板４０とを備え、
   該凹みが縁部をブレード案内４７〜５０によつて
   支持された支持ブレード４３〜４６上に係合する
   可撓性部材４１と、ブレード案内４７〜５０に取
   付けたフレーム３５に案内されるピストン５２の
   下部内に配置したフレーム縁部５１と、によつて
   覆われている特許請求の範囲第１項記載のダイを
   準備する装置。 ６ 前記積重ね体１２０を加圧する装置が下部支
   持装置１内に配置され、かつ前記可撓性部材４１
   がピストン５２の下面に直接作用する特許請求の
   範囲第５項記載のダイを準備する装置。