JP3617365B2 - プレス装置 - Google Patents

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    • B21D19/086Flanging or other edge treatment, e.g. of tubes by single or successive action of pressing tools, e.g. vice jaws for making negative angles with rotary cams

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、板状素材の端部を曲げ加工するためのプレス装置に関する。
【0002】
【従来技術】
この種のプレス装置として、図10に示すようなものが知られている(特開平8−332523号公報)。
図10に示すように、このプレス装置は、下型101と下型101に対して上下に昇降される上型100を備える。下型101には回動カム103が回動自在に支持され、回動カム103及び下型101により板状素材Wを下方から支持する。板状素材Wを下型101と回動カム103とで支持するのは、板状素材Wの端部に施される曲げ加工が、負角成形となるからである。すなわち、下型だけで板状素材Wを支持しておいて板状素材Wの端部に負角を成形すると、加工後に下型から板状素材Wを取り外せないためである。図10に示すプレス装置では、下型101内に回動カム103を組み込み、加工後に回動カム103を回動させることにより下型101から板状素材Wを取外し可能としている。
また、下型101内には、横方向に移動可能で図の右側方向に付勢された可動部材107を備える。この可動部材107には押圧ブロック108が固定されている。
上型100には、下型101及び回動カム103に支持される板状素材Wを位置決めするパッド102と、パッド102により位置決めされた板状素材Wの端部を曲げ加工するための曲げ刃を備えたスライドカム104が取付けられている。
また、上型100にはドライバーカム106が固定される。そして、上型100が下降することによりドライバーカム106が下降すると、ドライバーカム106の先端が下型101と支持ブロック105の間に嵌まり込み、可動部材107と当接し、可動部材107を横方向(図示左方向)に移動させるように構成されている。なお、下型101には図示されていないアクチュエータが設けられ、このアクチュエータによって回動カム103が回動される。
【0003】
このようなプレス装置において板状素材Wを曲げ加工する場合には、板状素材Wをセット若しくは取り外しすることができる位置(以下、着脱位置という)に回動カム103を回動させる。この状態で、下型101上に板状素材Wをセットする。板状素材Wをセットした後、アクチュエータにより回動カム103を着脱位置から板状素材Wを曲げ加工できる位置(以下、加工位置という)まで時計回りに回動し、下型101及び回動カム103により板状素材Wを下方より支持する。図10は、回動カム103が加工位置にある場合を図示している。
次に、上型100が下型101に対して下降すると、上型100と一体となってドライバーカム106も下降し、ドライバーカム106の先端が下型101と支持ブロック105との間に嵌まり込む。このため、可動部材107が図の左側の方向に移動し、これにより可動部材107に固定された押圧ブロック108が回動カム103に形成された受け面109に押圧される。これにより、回動カム103は加工位置においてその回動が規制され、着脱位置に戻ることが規制される。
さらに上型100が下降することにより、まずパッド102が板状素材Wに当接することにより板状素材Wが位置決めされ、その後にスライドカム104の曲げ刃により板状素材Wの端部が曲げ加工される。加工後、上型100が上昇し、図示省略したエアシリンダにより回動カム103が加工位置から着脱位置まで半時計方向に回動され、板状素材Wが取り出される。
このようなプレス装置によれば、押圧ブロック108により回動カム103が加工位置から着脱位置に回動することが規制されるので、板状素材Wの加工中等に回動カム103に力が作用しても、回動カム103が加工位置からずれ難く、板状素材Wの曲げ加工を精度良く行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記プレス装置では、回動カム103の加工位置から着脱位置側への回動を規制するための機構を構成するために、ドライバーカム106を上型100に固定していた。このため、ドライバーカム106を上型100に固定する分だけ上型106が大型化するという問題があった。上型106が大きくなると、プレス装置自体も大型化してしまう。
【0005】
そこで、本発明は上述した問題を解決するためになされたものであり、その目的は、プレス装置自体を大型化することなく、回動カムを加工位置において、その回動を規制することができるプレス装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した課題は、請求項1に記載されたプレス装置により解決される。
請求項1記載のプレス装置により板状素材を加工する際には、まず下型の支持面に板状素材を載置する。次に、駆動源により回動カムを着脱位置から加工位置に回動させる。この際、前記駆動源に連結された伝達部材に係合部が形成される。また、回動カムと一体となって運動する連結部材又は回動カムのどちらか一方に前記係合部と係合する係合部を形成する。そして、前記回動カムが加工位置にセットされた時に、両係合部が係合することにより、前記回動カムが加工位置から着脱位置の方向へ戻ることが規制される。しかる後、パッドにより板状素材Wが位置決めされ、さらに上型が下降することにより板状素材が曲げ加工される。また、倍力機構は、回動カムを駆動するための駆動源と回動カムの間に設けられているため、上型を大きくする必要がない。
なお、このプレス装置においては、連結部材に係合部を設けることにより、連結部材に設けた係合部と前記伝達部材に設けた係合部とを係合させることがより好ましい。このような構成によれば、回動カム自体は既存の設備を利用でき、連結部材と伝達部材のみを製作すれば良いからである。したがって、既存の設備の改良を少ないコストで行うことができる。
ここで、伝達部材に形成される係合部と、連結部材又は回動カムのどちらか一方に形成される係合部との両者をスムーズに係合させるためには、回動カムが加工位置となった後、しばらくの間伝達部材のみが移動し、両係合部が係合するような構造を採用することが好ましい。
【0007】
ここで、倍力機構とは、駆動源の力を利用して、駆動源の力以上の力で回動カムの着脱位置側への戻りを規制するものであればどのようなものであっても良い。したがって、回動カムに設けた凹部に係合ピンを差し込んで回動カムの回動を規制(ロック)するものとしても良く、また、楔作用を利用することにより回動カムの戻りを規制する機構を採用しても良い。楔作用を利用すれば、その倍力機構の構造が簡単となるため好ましい。
【0009】
請求項2に記載のプレス装置によれば、前記伝達部材と前記連結部材のどちらか一方に連結ピンが形成されると共に、他方に案内溝が形成される。そして、前記回動カムが前記着脱位置から前記加工位置まで移動する間は、前記伝達部材の運動が前記回動カムに伝達され回動カムが回動する。そして、前記回動カムが加工位置となった後は、前記連結ピンが前記案内溝に案内されて所定量移動することにより、前記伝達部材に形成した係合部が、前記回動カム又は前記連結部材に形成した係合部に係合する。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明に係るプレス装置の一実施の形態について説明する。
まず、図5に基づいてプレス装置の概略構成について説明する。図5に示すように、プレス装置10は、下型11と下型11に対して昇降するラム12を備える。
【0011】
下型11の上面には、板状素材Wを支持するための支持面19が形成され、また、その中央上部には、回動カム20を回動自在に支持するためのカム溝25が形成される。
カム溝25には回動カム20が嵌まり込み、下型11に対して所定の角度範囲で回動自在に支持される。回動カム20には、回動カム20の外周面から回動カム20の内側に向って切り欠き溝26が形成され、切り欠き溝26の一部に、下型11に形成された支持面19と一体となって板状素材Wを下方から支持する端面21が形成される。また、この端面21に隣接した部分には、板状素材Wを曲げ加工するための曲げ部22が形成される。端面21及び曲げ部22が形成された部分とは逆側の切り欠き面27には、回動カム用スライド部材16が配設されている。上述のように構成される回動カム20は、下型11の内部に配設されたエアシリンダ30のピストンロッド31に倍力機構40を介して連結されている。倍力機構40については、後で詳述する。
【0012】
ラム12には、ばね18を介してパッド17と、上型13が取付けられている。パッド17は、ラム12が下降するとラム12と一体となって下降し、板状素材Wの上面に当接する。そして、パッド17、下型11及び回動カム20により板状素材Wを挟持することにより、板状素材Wが位置決め固定される。
また、上型13には、スライドカム用スライド部材14を介してスライドカム15が取付けられており、スライドカム15はスライドカム用スライド部材14に案内されて上型13に対してスライド可能な構造となっている。なお、スライドカム15には板状素材Wの端部を曲げ加工するための曲げ刃23が設けられている。
【0013】
次に、上述した本発明の要部である倍力機構について、図1、図2に基づいて説明する。図1は倍力機構40の全体の構成を示す図面であり、図2は倍力機構40を構成するヘッドブロック32、及び、回動カム20に固定されるブラケット41を示す図面である。
図1に示すように、回動カム20を加工位置において、その回動を規制するための倍力機構40は、エアシリンダ30のピストンロッド31の先端に設けたヘッドブロック32と、回動カム20に固定されたブラケット41とから構成される。ブラケット41は、ヘッドブロック32と連結される。
本実施の形態のプレス装置10においては、エアシリンダ30が回動カム20を駆動するための駆動源であり、ヘッドブロック32が駆動源の運動が伝達される伝達部材であり、ブラケット41が伝達部材と連結されて回動カムと一体となって運動する連結部材である。
【0014】
図2に示すように、ピストンロッド31の先端に設けられるヘッドブロック32は、方形状のブロック体で構成され、その一側面のほぼ中心に連結ピン33が形成される。また、ヘッドブロック32の上面35には、上面35から若干上方に突出した戻り防止面(係合面)34が形成される。戻り防止面34は上面35と略平行状に形成され、また、戻り防止面34と上面35の境界は面取り加工が施されている。
【0015】
ブラケット41は、図2に示すように、方形状のブロック体で構成され、ヘッドブロック32と対向する対向面43には、連結ピン33を案内するための案内溝45が形成されている。
案内溝45はL字状の形状を有し、ヘッドブロック32の底面に近接する位置で連結ピン33と嵌合する第1端部46と、第1端部46から略垂直に形成される第1直線部47aと、第1直線部47aから略垂直に折れ曲がりヘッドブロック32の底面と略平行に形成される第2直線部47bと、第2直線部47bの終端に形成される第2端部48と、第1直線部47aと第2直線部47bの交点に形成されるコーナ部49とを有する。
案内溝45の上方には、対向面43からヘッドブロック32側に突出する突出部42が形成される。また、ブラケット41には、突出部42から下方に延びる係合部42aが形成され、係合部42aの先端に戻り防止面(係合面)44が形成されている。戻り防止面44は、ブラケット41の底面とほぼ平行状に形成され、また、戻り防止面44の一端辺は面取り加工が施されている。
以上のように構成されるヘッドブロック32とブラケット41は、ヘッドブロック32の連結ピン33がブラケット41の案内溝45に嵌挿された状態で連結される。また、連結ピン33が案内溝45に案内されて移動することにより、ヘッドブロック32とブラケット41が相対移動を行う。
【0016】
次に、上述したように構成されるプレス装置10において板状素材Wを曲げ加工する場合の、プレス装置10の動作について図3乃至図6に基づいて説明する。図3は回動カム20を着脱位置から加工位置まで回動させる際のブラケットとヘッドブロックの関係を示す図面であり、図4は回動カムを加工位置から着脱位置まで回動させた時のブラケットとヘッドブロックの関係を示す図面であり、図5は回動カム20が着脱位置にある状態のプレス装置10を示し、図6は回動カム20が加工位置にある状態のプレス装置10を示し、図7は板状素材Wを実際に曲げ加工している状態のプレス装置10を示す。
【0017】
まず、図5に示すように回動カム20が着脱位置にある状態で、板状素材Wを下型11に形成した支持面19上に載置する。この状態では、回動カム20に形成された端面21と下型11の支持面19とは連続しない状態である。
次に、エアシリンダ30を駆動することにより回動カム20を着脱位置から加工位置まで回動させる。このときの倍力機構40の動作を図3に基づいて説明する。
回動カム20が着脱位置にあるときには、エアシリンダ30は収縮しており、図3(a)に示すように、ヘッドブロック32の連結ピン33は、ブラケット41の案内溝45の第1端部46に嵌合している。
この状態からエアシリンダ30を駆動し、エアシリンダ30のピストンロッド31を伸長させると、図3(b)、(c)に示すようにヘッドブロック32の連結ピン33は、ブラケット41の案内溝45の第1端部46からコーナ部49に向って移動する。この時、連結ピン33は案内溝45の内壁面と接触し、連結ピン33からブラケット41に力が伝達されるため、回動カム20には回転モーメントが発生し回動カム20が時計方向に回動する。
回動カム20が加工位置にくると、図6に示すように回動カム20に配設した回動カム用スライド部材16が下型11と当接し、回動カム20の時計方向への回転が規制される。また、回動カム20が加工位置にある時は、図3(d)に示すようにヘッドブロック32の連結ピン33は、ブラケット41の案内溝45の第2直線部47bにある。したがって、ピストンロッド31の伸長方向と案内溝45の直線部47aの向きが一致するため、エアシリンダ30のピストンロッド31はさらに伸長することができる。
ヘッドブロック31がさらに移動することにより連結ピン33が案内溝45の第2直線部47bを移動し、ヘッドブロック32に形成した戻り防止面34とブラケット41に形成した戻り防止面44が摺動しながら、完全に係合した状態となる(図3(e)参照)。この際、ヘッドブロック31の底面は、下型11の内壁面11sに当接している。
図3(e)の状態において、回動カム20に反時計回りの力が作用すると、ブラケット41からヘッドブロック32に力が作用する。この際、ヘッドブロック32が楔として作用するため、ヘッドブロック32に作用する力は、下型11の内壁面11sに垂直方向(ヘッドブロック32を下型11の内壁面11sに押し付ける方向)の成分を含み、ヘッドブロック32と内壁面11sとの間に摩擦力を発生させる。したがって、この摩擦力等により回動カム20の反時計回りの回動が規制される。
【0018】
回動カム20が加工位置において反時計回りの回動を規制された後、ラム12が下型11に向って下降を開始する。ラム12が下降することにより、パッド17が下型11及び回動カム20に支持されている板状素材Wに当接する(図6参照)。これにより、板状素材Wが下型11及び回動カム20上に位置決めされる。この際、パッド17が板状素材Wに当接する際の衝撃等により回動カム20に反時計回りの力が作用しても、倍力機構40により回動カム20の反時計方向への回動が防止される。なお、板状素材Wを位置決めするためのパッド圧は、ラム12とパッド17との間に配設されたバネ18によって決まる。
【0019】
また、さらにラム12が下降することにより、ラム12に固定された上型13及び上型13に支持されるスライドカム15も下降する。ラム12が所定位置まで下降すると、スライドカム15が回動カム20に設けた回動カム用スライド部材16に当接する。
この状態からさらにラム12が下降すると、スライドカム15がスライドカム用スライド部材14及び回動カム用スライド部材16に案内されて、板状素材Wの方向に移動する。そして、スライドカム15に配設した曲げ刃23が回動カム20に形成した曲げ部22に嵌まり込むことにより板状素材Wの端部が曲げ加工される。
ここで、スライドカム15に配設した曲げ刃23が板状素材Wに当接すると、回動カム20を加工位置から反時計方向に回動させるための大きな力が作用する。しかしながら、本実施の形態のプレス装置10では、前述した倍力機構40により回動カム20の反時計回りの回動が規制されているので、回動カム20の加工位置からのずれが防止され、良好な曲げ加工が可能となる。
【0020】
板状素材Wの加工が終了すると、まずラム12が上昇する。ラム12が上昇した後、エアシリンダ30のピストンロッド31を収縮させることにより、回動カム20を加工位置から着脱位置まで回動させる。回動カム20が着脱位置に移動した後に、プレス装置10から板状素材Wを取り外す。
回動カムを加工位置から着脱位置まで回動させる時の、倍力機構40の動作を図4に基づいて詳細に説明する。回動カム20が加工位置において規制状態にあるときには、図4(a)に示すようにヘッドブロック32の連結ピン33は、ブラケット41の案内溝45の第2端部48に嵌合している。
この状態からエアシリンダ30が駆動され、エアシリンダ30のピストンロッド31を収縮させると、ヘッドブロック32の戻り防止面34とブラケット41の戻り防止面44との係合が徐々に解除されながら、ヘッドブロック32の連結ピン33は、ブラケット41の案内溝45の第2直線部47bに案内されて、第2端部48からコーナ部49方向に移動する。
ヘッドブロック32の戻り防止面34とブラケット41の戻り防止面44との係合状態が解除された後、さらに連結ピン33が第2直線部47bを移動しコーナ部49までくると、エアシリンダ30の運動が連結ピン33を介してブラケット41に伝達される(図4(b))。したがって、ピストンロッド31がさらに収縮することにより、回動カム20が着脱位置へと回動する(図4(b)→(c)→(d))。
【0021】
以上詳述したように、本実施の形態のプレス装置10では、回動カム20を加工位置において、加工位置から着脱位置への回動を規制するための倍力機構40を、回動カム20を駆動するためのエアシリンダ30と回動カム20の連結部に設けた。このため、従来のものに比較してラム12(上型13)を大きくする必要がないため、プレス装置が大型化しない。
また、ブラケット41に形成した案内溝45によりエアシリンダ30の運動が伝達されない状態を作り出している。これにより、ヘッドブロック32の楔としての効果を強く働かすことができると共に、ヘッドブロック32に形成した戻り防止面34と、ブラケット41に形成した戻り防止面44とが係合する時には、回動カム20が回転していないため、スムーズに両戻り防止面34,44を係合させることができる。
【0022】
なお、上述した実施の形態では、戻り防止面34、44をストレート面としたが、テーパ面としても良い。テーパ面とすると、エアシリンダ30のストロークを短くすることができ、ブラケット41やヘッドブロック32の製作時の調整作業等を容易に行うことができる。
【0023】
次に、上述した実施の形態に係るプレス装置10において、倍力機構40のみを変更した他の実施の形態について説明する。図8は、他の実施の形態に係る倍力機構40の概略構成を示す図面である。
図8(a)に示すように、この実施の形態の倍力機構も、ピストンロッド31の先端に設けたヘッドブロック32と、回動カム20に固定したブラケット41で構成される。
しかしながら、図8に示す倍力機構では、ブラケット41に連結ピン50が形成され、ヘッドブロック32にブラケット41に形成した連結ピン50を案内する案内溝37が形成される。案内溝37内には、ウレタン等の素材により形成された突起38が形成され、この突起38は、所定以上の力が作用した時に変形するようになっている。また、ヘッドブロック32の上面にはカム面39が形成される。さらに、ヘッドブロック32には、このカム面39に対してスライド自在で、かつ、戻しバネ61によりカム面39側に付勢されたロックピン60が配設されている。
回動カム20の外周面には、ロックピン60が係合する係合孔24が形成されている。
【0024】
上述のように構成される倍力機構40において、回動カム20が着脱位置から加工位置になり、さらにピストンロッド31が伸長することにより回動カム20を加工位置においてロックする際の、倍力機構40の動作を図8に基づいて説明する。
回動カム20が着脱位置から加工位置まで回動中においては、図8(a)に示すようにブラケット41の連結ピン50は、案内溝37の左端の位置にある。これは、案内溝37内に設けた突起38により連結ピン50が案内溝37の左端の位置に保持されるためである。すなわち、この突起38によりピストンロッド31の運動が回動カム20に伝達され、回動カム20が加工位置まで回動する。
既に述べたように、回動カム20が加工位置まで回動すると、回動カム20に配設した回動カム用スライド部材16が下型11と当接するため、回動カム20の時計方向の回転が防止される(図6参照)。この状態で、さらにエアシリンダ30のピストンロッド31が伸長すると、案内溝37内に設けた突起38に大きな力が作用し、図8(b)に示すようにブラケット41の連結ピン50が突起38を乗り越えて右端の方向へ移動する。
連結ピン50が右に移動(ヘッドブロック32が左側に移動)すると、ヘッドブロック32のカム面39に当接するように配設したロックピン60は、カム面39に案内されて徐々に回動カム20に形成した係合孔24に係合する。連結ピン50が案内溝37の右端の位置まで移動すると、ロックピン60が回動カム20の係合孔24に完全に嵌合することとなり、回動カム20が加工位置においてロックされる(図8(c)参照)。
【0025】
このように上述した実施の形態では、ヘッドブロック32に形成した案内溝37が直線状であるため、図1等に示すものに比較して、案内溝37の加工を容易に行うことができる。
また、本実施の形態の倍力機構は、ロックピン60が回動カム20の外周面に形成した係合孔24に嵌合することにより回動カム20の回動を規制するため、図1等に示す楔作用を利用するものに比較して、回動カム20の回動を規制する力を強くすることができる。
【0026】
次に、上述した二つの倍力機構40とは異なる他の倍力機構について説明する。図9は、この倍力機構40の概略構成を示す図面である。
図9に示す倍力機構でも、ピストンロッド31の先端に設けたヘッドブロック32と、回動カム20に固定したブラケット41で構成される点は上述した二つの倍力機構40と同様である。
しかしながら、図9に示す倍力機構では、回動カム20が加工位置になると同時にヘッドブロック32が楔となって回動カム20の回動を規制する点で大きく異なる。
すなわち、ブラケット41には、ヘッドブロック32と対向する部分に傾斜面44が形成される。また、ヘッドブロック32には、前記傾斜面44と当接する傾斜面34が形成される。 そして、回動カム20が着脱位置(図9(a))から加工位置(図9(b))まで回動すると、ヘッドブロック32の傾斜面34が、ブラケット41の傾斜面44に当接する。この時、ヘッドブロック32の底面が、下型11の内壁面11sに当接する。
したがって、図9に示す倍力機構では、ヘッドブロック32が楔となって、その楔作用により回動カム20の反時計回りの回動が規制される。
なお、回動カム20は、図示省略したばね等の付勢手段により加工位置から着脱位置の方向に回動するように付勢されているため、ピストンロッド31が収縮すると、そのばね力により回動カム20が加工位置から着脱位置に向って回動する。
【0027】
図9に示した倍力機構では、ヘッドブロック32やブラケット41に案内溝や連結ピンを設ける必要がなくその形状が簡単となるため、ヘッドブロック32やブラケット41の製作を容易に行うことができる。また、図9に示した倍力機構によれば、回動カム20が加工位置になった時に回動カム20のヘッドブロック32とブラケット41の係合が完了するため、ピストンロッド31のストロークを短くすることができる。
【0028】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明に係わるプレス装置では、プレス装置自体を大型化することなく、回動カムを加工位置において、その回動を規制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る倍力機構40の全体の構成を示す図面である。
【図2】図1に示す倍力機構40を構成するヘッドブロック、及び、回動カム20に固定されるブラケット41を示す図面である。
【図3】回動カム20を、着脱位置から加工位置まで回動させる際のブラケットとヘッドブロックの関係を示す図面である。
【図4】回動カム20を加工位置から着脱位置まで回動させた時のブラケットとヘッドブロックの関係を示す図面である。
【図5】回動カム20が着脱位置にある状態のプレス装置10を示す。
【図6】回動カム20が加工位置にある状態のプレス装置10を示す。
【図7】板状素材Wを曲げ加工している状態のプレス装置10を示す。
【図8】本発明の他の実施の形態に係る倍力機構40の概略構成を示す図面である。
【図9】本発明のさらに他の実施の形態に係る倍力機構40の概略構成を示す図面である。
【図10】従来のプレス装置の構造を説明するための図面である。
【符号の説明】
10・・プレス装置
11・・下型
12・・ラム
13・・上型
17・・パッド
20・・回動カム
30・・エアシリンダ
31・・ピストンロッド
40・・倍力機構

Claims (2)

  1. 板状素材の端部を曲げ加工するためのプレス装置であり、
    前記板状素材を下方から支える支持面が形成されている下型と、
    その下型に回動可能に支持され、前記支持面と共に前記板状素材を支える端面が形成される回動カムと、
    その回動カムを、前記支持面と前記端面とがプレス形状を形成する加工位置と、前記板状素材を前記プレス装置から着脱することができる着脱位置とに切り替えるための駆動源と、
    前記下型に対して昇降自在に設けられ、前記回動カムが加工位置にある状態で、前記下型及び前記回動カムに支持された前記板状素材を、前記下型及び前記回動カムと協動して挟持することにより位置決めするパッドと、
    前記下型に対して昇降自在に設けられ、前記パッドにより位置決めされた前記板状素材に対して、前記下型及び前記回動カムと協動してその端部を曲げ加工する上型と、
    前記駆動源と前記回動カムの間に配設した倍力機構とを備え、
    前記倍力機構は、前記駆動源の運動が伝達される伝達部材と、その伝達部材と連結されて前記回動カムと一体となって運動する連結部材とを備え、前記回動カムが加工位置にセットされた時に、前記伝達部材に形成した係合部が前記回動カム又は前記連結部材に形成した係合部に係合することにより、前記回動カムが加工位置から着脱位置の方向に回動することを規制するように構成したプレス装置。
  2. 請求項1に記載のプレス装置であり、
    前記伝達部材と前記連結部材のどちらか一方に連結ピンが形成されると共に、他方に案内溝が形成され、
    前記回動カムが前記着脱位置から前記加工位置まで移動する間は、前記連結ピン及び前記案内溝を介して前記伝達部材の運動が前記回動カムに伝達され、前記回動カムが加工位置となった後、前記連結ピンが前記案内溝に案内されて前記伝達部材が所定量移動することにより、前記伝達部材に形成した係合部が、前記回動カム又は前記連結部材に形成した係合部に係合するように構成したプレス装置。
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